立山有料道路
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立山有料道路(たてやまゆうりょうどうろ)は、富山県中新川郡立山町芦峅寺の桂台から美女平 (5.5km)、追分から室堂 (8.9km) に至る延長14.4kmの有料道路である。富山県道路公社が管理・運営している[1]。全線が富山県道6号富山立山公園線に含まれ、立山黒部アルペンルートの一部となっている[1][2]。
富山県が2013年に置県130年を迎えるに当たって、前年に記念事業の一環として愛称が募集され、美女平 天空ロード(びじょだいら てんくうロード)に決定した[3]。
沿革
[編集]- 1961年(昭和36年)
- 1966年(昭和41年)9月8日 - 立山黒部有峰開発(現在の立山黒部貫光)が一般自動車道を目的とした桂台 - 美女平間有料道路の建設工事に着手[5]。
- 1970年(昭和45年)11月25日 - 桂台 - 美女平間5.5㎞が開通[6]。
- 1971年(昭和46年)
- 1978年(昭和53年) - 美女平 - 室堂間のアスファルト舗装が完了[11]。
交通規制
[編集]環境保護のため通行規制(マイカー規制)が行われており[12]、下記車両以外は通行できない(自転車・軽車両を含む)。
また、バスについては2015年4月1日から「立山におけるバスの排出ガスの規制に関する条例」により排ガス規制が行われており、登録から17年が経過したバスは、自動車NOx・PM法のNOx・PM基準に適合させないと、立山有料道路を通行できない[13]。
歩行者は通行規制の対象ではないが、バスや工事車両が往来する上、桂台から美女平間では落石の危険があることから、徒歩での通行は控えるよう呼びかけている[14]。
営業時間
[編集]- 4 - 6月、9 - 11月 : 7:00 - 18:00
- 7・8月 : 6:00 - 19:00
通行料金
[編集]区間 | マイクロバス | 貸切観光バス |
---|---|---|
桂台 - 美女平 | 14,520円 | 36,960円 |
追分 - 室堂 | 5,280円 | 15,840円 |
桂台 - 室堂 | 19,800円 | 52,800円 |
-
桂台料金所
脚注
[編集]- ^ a b “「立山黒部アルペンルート」約31キロの区間の除雪作業始まる”. NHK NEWS WEB (2022年2月9日). 2022年4月27日閲覧。
- ^ “誇りと情熱を胸に除雪 富山・アルペンルート”. 朝日新聞デジタル. (2021年5月5日). オリジナルの2021年5月6日時点におけるアーカイブ。 2022年4月27日閲覧。
- ^ “立山有料道路の愛称が「美女平 天空ロード」に決まりました”. 富山県土木部道路課 (2012年9月4日). 2022年4月27日閲覧。
- ^ a b 立山黒部貫光 1995, p. 493.
- ^ 立山黒部貫光 1995, p. 497.
- ^ 『北日本新聞』1970年11月26日付1面『立山ハイウェー 桂台 - 美女平間が完成 来年六月開通』より
- ^ 立山黒部貫光 1995, p. 499.
- ^ a b 富山新聞 2003, p. 318.
- ^ 立山黒部貫光 1995, p. 500.
- ^ “節目を新たなスタートに 立山黒部アルペンルート 全線開業50周年で式典”. 富山新聞. (2021年6月2日). オリジナルの2021年6月3日時点におけるアーカイブ。 2022年4月27日閲覧。
- ^ 『北日本新聞』2021年6月2日付1面『アルペンルート50周年 快晴の雲上 節目祝う 室堂で記念式典』より。
- ^ “立山有料道路で活用 県へFCV受け渡し 富山トヨタ”. 北陸中日新聞Web. (2020年9月12日) 2022年4月27日閲覧。
- ^ “立山におけるバスの排出ガスの規制について”. 富山県生活環境文化部自然保護課 (2021年11月22日). 2022年4月27日閲覧。
- ^ “よくある質問”. 富山県道路公社. 2023年5月31日閲覧。
- ^ “有料道路分野におけるコンセッションについて” (PDF). 国土交通省 道路局 高速道路課. p. 8. 2023年7月29日閲覧。
参考文献
[編集]- 『立山黒部貫光30年史』立山黒部貫光、1995年10月30日。
- 『富山新聞に見るふるさと80年』富山新聞社、2003年6月10日。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 立山有料道路 - 富山県道路公社