ジョン・オーウェン
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ジョン・オーウェン(John Owen、1973年5月11日 - )[1][2]は、イギリスの自動車技術者であり、自動車レースのフォーミュラ1(F1)の車両設計で知られる。専門分野はレーシングカーの空気力学。
経歴
インペリアル・カレッジ・ロンドンで1997年に航空工学の修士号、次いで2000年に空気力学の博士号[3]を取得した。
2001年2月に28歳で、ブラックリーのレイナード・パーク[4]に新設された、レイナード・グループの新本部にエアロダイナミシストとして加わり、モータースポーツのキャリアを始めた[2]。
レイナードグループの崩壊を間近にした、2001年12月に、スイスのヒンヴィルのザウバーチームにエアロダイナミシストとして登録され、2004年には同チームのシニアエアロダイナミシストに昇進した[2]。
チームが買収され、BMWザウバーになった後も、シニアエアロダイナミシストを継続して務めた。
3 年後の2007年8月、34歳でブラックリーのホンダのワークスチームに戻り、8歳年長の空力ヘッド、マリアーノ・アルペリン=ブルベラを指揮するプリンシパル エアロダイナミシストを努めた。
2009年のブラウンGPでのプリンシパル エアロダイナミシストを経て、
2010年3月、同チームがメルセデスワークスチームになった際にチーフデザイナーに就任した[2][5]
以降2022年現在も、メルセデスのエンジニアリング チームを率いている。[6]
オーウェンは、DAS (Dual Axis Steering) の開発には不可欠な人物だったとされる。[7]
人物
後にメルセデスチームで同僚となるマイク・エリオットはインペリアル・カレッジ・ロンドンの博士課程で同じ研究室だった[8][9]。その当時、オーウェンはエリオットにF1を勧め、彼がモータースポーツの道に進むきっかけを与えた[8][9]。
メルセデスで手掛けた車両で気に入っている車両を尋ねられて、(チャンピオンタイトルを獲得した車両のいずれかではなく)2013年のW04だと答えている[2]。理由として、この車両によってチームは初優勝を手にし、コンストラクターズランキングも年間2位に浮上しており、2012年(W03)から2013年にかけての技術的な飛躍はチームとしては最大のものだったからだと述べている[2]。
関連項目
ブラックリー
脚注
- ^ “"John Owen" F1 - 画像検索”. www.google.com. 2022年8月12日閲覧。
- ^ a b c d e f “John Owen” (英語). Mercedes-AMG Formula One Team. 2022年2月22日閲覧。
- ^ “The Imperial”. grandprix.com. 2022年8月18日閲覧。
- ^ “Reynard Park, ブラックリー, UK (map)”. google maps. 2022年8月7日閲覧。
- ^ “Men behind Mercedes design team”. F1i.com. 2022年8月4日閲覧。
- ^ “Mercedes announce technical shake up”. formula1.com. 2022年8月4日閲覧。
- ^ “How Mercedes created DAS”. Road and Track. 2022年8月4日閲覧。
- ^ a b “Mike Elliott” (英語). Mercedes-AMG Formula One Team. 2022年2月22日閲覧。
- ^ a b Scott Mitchell (2021年4月29日). “Who is Mercedes’ ‘fearsomely good’ Allison replacement?” (英語). The Race. 2022年2月22日閲覧。
外部リンク