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前田悠伍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
前田 悠伍
福岡ソフトバンクホークス #41
2024年7月20日 ウインク球場
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 滋賀県長浜市
生年月日 (2005-08-04) 2005年8月4日(19歳)
身長
体重
179 cm
76 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2023年 ドラフト1位
初出場 2024年10月1日
年俸 1000万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

前田 悠伍(まえだ ゆうご、2005年8月4日 - )は、滋賀県長浜市出身のプロ野球選手投手)。左投左打。福岡ソフトバンクホークス所属。

経歴

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プロ入り前

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長浜市立古保利小学校2年生の時に高月野球スポーツ少年団で野球を始め、6年時にはオリックス・バファローズジュニアでプレーした[2][3]長浜市立高月中学校在学時は硬式野球のクラブチームである湖北ボーイズでプレーし、1年時にはカル・リプケンU12世界少年野球選手権の日本代表に選出され、優勝した[2]

同じ滋賀県出身の横川凱に憧れて大阪桐蔭高等学校に進学し、1年秋からベンチ入り[4]。1学年上の松尾汐恩とバッテリーを組んで先発、救援をこなし、明治神宮野球大会での優勝に貢献した[5]。2年春の第94回選抜高等学校野球大会では2試合に登板。近江との決勝に先発して7回1失点、11奪三振と好投し、優勝に貢献した[4]。選抜大会決勝で2年生投手が2桁奪三振を記録して勝利するのは史上初であった[4]。春夏連覇を目指して同年夏の第104回全国高等学校野球選手権大会にも出場。下関国際との準々決勝で救援登板するも、1点リードの9回に2失点し、逆転負けを喫した[6]。同年秋から背番号1を背負って主将を務め、神宮大会で史上初となる連覇を成し遂げた[7]。3年春の第95回記念選抜高等学校野球大会では東海大菅生との準々決勝で1失点完投勝利[8]報徳学園との準決勝では1点リードの7回途中から救援登板するも3失点し、逆転負けを喫した[9]。同年夏は大阪大会決勝で履正社に敗れた[10]。その後、WBSC U-18ワールドカップの日本代表に選出され、台湾との決勝で1失点完投勝利して優勝した[11]

大学選抜との試合で
(2023年8月28日 東京ドーム)

2023年9月19日にプロ志望届を提出した[12]

10月26日のドラフト会議では、いわゆる「外れ1位」ながら、北海道日本ハムファイターズ東北楽天ゴールデンイーグルス福岡ソフトバンクホークスの3球団から指名を受け、抽選の結果ソフトバンクが交渉権を獲得した[13]。11月29日に大阪市内で入団交渉し、契約金1億円、年俸1000万円(金額はいずれも推定)で仮契約を結び[1]、12月4日、福岡市内で入団発表会見が行われた[14]背番号千賀滉大が使用していた41となった[15]。担当スカウトは稲嶺誉[16]

ソフトバンク時代

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2024年4月20日、ウエスタン・リーグ広島東洋カープ戦(タマスタ筑後)に7回から2番手で救援登板し、プロ入り後初となる実戦登板、公式戦デビューを果たした。1回を投げ2安打2失点、1三振の内容であった[17]。6月6日のウエスタン・リーグ中日ドラゴンズ戦(みずほPayPayドーム福岡)では、二軍戦ではあるものの、チームの本拠地で初登板し、6回を3安打無失点に抑えた[18]。2軍では12試合に登板、うち9試合先発で65イニングを投げ4勝1敗1セーブ、防御率1.94の成績を残し、1軍がリーグ優勝を決めた後の10月1日、対オリックス・バファローズ25回戦で1軍初登板初先発を果たす。初回こそ3者凡退としたものの、2回に先頭打者からの4連打を含む被安打5で4失点すると、3回にはセデーニョに2点本塁打を喫し、その後更に四死球などで招いた満塁のピンチは凌いだものの3回6失点で降板。しかしその後チームが6点差を逆転し勝利したため敗戦投手とはならなかった[19]

投球スタイル

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最速148km/hのストレートカーブスライダーチェンジアップツーシームを交える[2]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2024 ソフトバンク 1 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 19 3.0 8 1 1 0 1 0 0 0 6 6 18.00 3.00
通算:1年 1 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 19 3.0 8 1 1 0 1 0 0 0 6 6 18.00 3.00
  • 2024年度シーズン終了時

記録

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初記録

背番号

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  • 41(2024年 - )

代表歴

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脚注

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  1. ^ a b 【ソフトバンク】ドラ1前田悠伍「背負いたい」鷹のエースから侍のエースへ 世代NO・1左腕が仮契約」『日刊スポーツ』2023年11月29日。2023年12月4日閲覧
  2. ^ a b c 前田悠伍」『週刊ベースボールONLINE』。2023年10月26日閲覧
  3. ^ オリックス・バファローズジュニアチーム | 出場チーム | NPB12球団ジュニアトーナメント2017 supported by 日能研」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年9月22日閲覧
  4. ^ a b c 大阪桐蔭・前田 2年生投手の2桁奪三振勝利は選抜決勝初めて「楽しむことを意識」7回1失点11三振」『スポニチ Sponichi Annex』2022年4月1日。2023年9月22日閲覧
  5. ^ 大阪桐蔭、神宮大会初優勝!「素直にうれしい」2発松尾以外は夏メンバー外」『日刊スポーツ』2021年11月25日。2023年9月22日閲覧
  6. ^ 大阪桐蔭、春夏連覇の夢散る…異様な雰囲気の9回、前田が逆転痛打」『スポニチ Sponichi Annex』2022年8月18日。2023年9月22日閲覧
  7. ^ 大阪桐蔭が史上初の神宮大会連覇 5点差大逆転 来春センバツ明治神宮枠は近畿へ、6→7」『日刊スポーツ』2022年11月24日。2023年9月22日閲覧
  8. ^ 【センバツ】大阪桐蔭が春連覇へ4強 前田悠伍が2度目の毎回奪三振 西谷監督67勝目」『日刊スポーツ』2023年3月29日。2023年9月22日閲覧
  9. ^ 大阪桐蔭まさか…5-0からの逆転負けで2度目の2連覇逃す エース前田投入も報徳学園の勢いに飲み込まれる【センバツ】」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2023年3月31日。2023年9月22日閲覧
  10. ^ 涙の終戦…大阪桐蔭・前田 「皆がおるやん」欠点気づかせてくれたナインに、最後は心の強さ見せた」『スポニチ Sponichi Annex』2023年7月31日。2023年9月22日閲覧
  11. ^ 【U18】日本が悲願の初優勝 前田悠伍が気迫の完投勝利」『スポーツ報知』2023年9月10日。2023年9月22日閲覧
  12. ^ 柏原誠「U18エース大阪桐蔭・前田悠伍がプロ志望届「日本を代表する投手に」世界一報告会で表明」『日刊スポーツ』2023年9月20日。2023年9月22日閲覧
  13. ^ 【ドラフト】大阪桐蔭・前田悠伍はソフトバンクが1位指名 世界一導いた世代のエース」『日刊スポーツ』2023年10月26日。2023年12月12日閲覧
  14. ^ ドラ1・前田悠伍の目標は「200勝投手」福岡ソフトバンク新入団選手発表会見」『スポーツナビ』2022年12月4日。2023年12月22日閲覧
  15. ^ 【ソフトバンク】ドラ1前田悠伍「目標は200勝」千賀が背負ったエース番号「41」披露で決意新た」『日刊スポーツ』2023年12月4日。2023年12月4日閲覧
  16. ^ "悪夢の10.16"で「野球の怖さを知った」 ドラ1前田悠伍も衝撃を受けた夜」『鷹フル』2023年12月24日。2024年6月9日閲覧
  17. ^ 【ソフトバンク】前田悠伍、3度の守備ミスを犯した後に笑顔を見せた理由…デビュー登板一問一答全文」『スポーツ報知』2024年4月20日。2024年4月21日閲覧
  18. ^ 只松憲「【ソフトバンク】ドラ1前田悠伍、みずほペイペイDデビュー6回0封「真っすぐ良かった」防0.57」『日刊スポーツ』2024年6月6日。2024年6月7日閲覧
  19. ^ "【ソフトバンク】前田悠伍3回6失点も強運デビュー「たくさん学んだ」打線大差逆転し黒星消える". 日刊スポーツ. 日刊スポーツNEWS. 1 October 2024. 2024年10月2日閲覧

関連項目

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外部リンク

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