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正木智也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
正木 智也
福岡ソフトバンクホークス #31
2022年6月21日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都大田区
生年月日 (1999-11-05) 1999年11月5日(25歳)
身長
体重
182 cm
92 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手一塁手
プロ入り 2021年 ドラフト2位
初出場 2022年4月7日
年俸 3000万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

正木 智也(まさき ともや、1999年11月5日 - )は、東京都大田区出身のプロ野球選手外野手内野手)。右投右打。福岡ソフトバンクホークス所属。

経歴

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プロ入り前

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大田区立池雪小学校2年生のときから軟式野球を始め、小学5年時に日本代表として台湾遠征を経験した。 大田区立雪谷中学校在学時は硬式野球のクラブチームである世田谷西リトルシニアに所属。3年春の全国大会でベスト16に進出した。

慶應義塾高等学校に進学し、1年秋からベンチ入り。2年春から4番打者を務めた。高校時代は2年夏の神奈川大会準優勝が最高成績で、3年夏は準々決勝で世田谷西リトル時代にともにプレーした渡部遼人擁する桐光学園に敗れた[2]。高校通算50本塁打[3]

慶應義塾大学に進学し、1年春からリーグ戦に出場。2年春からレギュラーとなり、同年秋の第50回明治神宮野球大会で優勝した[4]。3年春から4番打者を務めた。4年春の第70回全日本大学野球選手権記念大会では2本塁打を記録しチームの34年ぶりとなる優勝に貢献[5]。大会MVPを受賞した[6]

その後、2021年9月10日にプロ志望届を提出[7]、同年10月11日のドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから2位指名を受け[8]、11月30日に契約金7000万円、年俸1200万円で入団に合意した(金額は推定)[9]。背番号は31[10]。担当スカウトは山本省吾[11]

ソフトバンク時代

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2022年、春季キャンプをA組(一軍)で迎えたが、キャンプ中の2月9日に右浅指屈筋損傷ならびに右肘内側側副靱帯損傷で離脱した[12]。この怪我の影響もあり開幕を二軍で迎える。4月6日までに打率.294、2本塁打、8打点の成績を残した。4月7日に前々日に走塁中に左肩を痛めた柳田悠岐に代わり一軍に昇格した。同日の対オリックス・バファローズ戦(福岡PayPayドーム)に「3番・左翼手」として先発出場し、一軍デビューを果たすと[13]、同9日の対埼玉西武ライオンズ戦(ベルーナドーム)では「8番・指名打者」として先発出場し、3回表に隅田知一郎からプロ初安打を放った[14]。8月24日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(楽天生命パーク宮城)では、「8番・右翼手」で先発出場し、4回表に辛島航からプロ初本塁打を記録した。結局1年目のシーズンは一軍35試合で打率.254、対左投手では打率.293、3本塁打、5打点と好相性を見せたものの、対右投手では打率.192と対左投手より1割以上も低く本塁打・打点ともになしに終わり、右投手攻略が課題に残る形となった[15]

2023年は、春季キャンプから順調なアピールを続け、「5番・中堅手」として開幕スタメンに抜擢されるが[16]、18打席で無安打と不振に苦しみ4月19日に二軍降格となる[17]。6月3日に再び一軍に合流すると、翌4日の広島東洋カープ戦(マツダスタジアム)でシーズン初安打を放つが[18]、その後は右肩の故障もあり最終的にその1安打に終わり、15試合の出場で打率.039と苦しいシーズンとなった[19]。シーズン終了後は、11月25日から台湾で行われたアジア・ウィンター・リーグに派遣され、17試合に出場し打率.351、2本塁打と打率リーグ3位の好成績を残した[20][21]

2024年は7月中旬からは主に「6番・右翼手」として定着[22]。同じ慶應義塾大学出身の柳町達廣瀨隆太と合わせて活躍し、「慶応トリオ」とも称された[23][24]。7月26日のオリックス戦(みずほPayPayドーム福岡)で宮城大弥から2年ぶりの本塁打を放った[25]。8月23日の北海道日本ハムファイターズ戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)で10回宮西尚生から決勝ソロ本塁打を放った[26]。10月3日の楽天戦(みずほPayPayドーム福岡)では古謝樹から決勝適時打を放った[27]。同年は80試合に出場し、打率.270、7本塁打、29打点を記録し、4年ぶりのリーグ優勝に貢献した[28][29]

選手としての特徴

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高校時代に通算50本塁打を記録したスラッガー[3]坂本勇人の動画を参考に、内角球のさばき方を研究している[30]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2022 ソフトバンク 35 80 67 6 17 4 0 3 30 5 0 0 1 0 10 0 2 24 1 .254 .367 .448 .815
2023 15 30 26 2 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 3 0 1 10 0 .039 .167 .039 .205
2024 80 282 263 21 71 21 0 7 113 29 1 0 1 2 11 0 5 65 4 .270 .310 .430 .739
通算:3年 130 392 356 29 89 25 0 10 144 35 1 0 2 2 24 0 8 99 5 .250 .310 .404 .715
  • 2024年シーズン終了時

年度別守備成績

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外野 一塁
























2022 ソフトバンク 26 31 2 1 0 .971 1 2 1 0 1 1.000
2023 10 16 0 1 0 .941 -
2024 71 119 1 1 0 .992 8 29 2 1 4 .969
通算 107 166 3 3 0 .968 9 31 3 1 5 .984
  • 2024年度シーズン終了時

記録

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初記録

背番号

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  • 31(2022年 - )

登場曲

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[31]

脚注

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  1. ^ ソフトバンク - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年12月4日閲覧
  2. ^ 慶応・正木智也50号も空砲「悔いはない」/神奈川」『日刊スポーツ』2017年7月25日。2021年9月12日閲覧
  3. ^ a b ドラフト候補の慶大4番正木智也「通過点」先制弾含む3安打3打点でV導く」『日刊スポーツ』2021年6月13日。2021年9月12日閲覧
  4. ^ 慶大が19年ぶりの頂点、関大に零封勝ち 明治神宮大会」『朝日新聞デジタル』2019年11月20日。2021年9月12日閲覧
  5. ^ 慶大が福井工大に大勝し34年ぶり4度目の日本一/全日本大学選手権詳細」『日刊スポーツ』2021年6月13日。2021年9月12日閲覧
  6. ^ 慶大V正木がMVPに輝く/全日本大学選手権表彰選手一覧」『日刊スポーツ』2021年6月14日。2021年9月12日閲覧
  7. ^ 【大学野球】慶大・正木智也、法大・三浦銀二、山下輝らがプロ志望届を提出」『スポーツ報知』2021年9月10日。2021年9月12日閲覧
  8. ^ ソフトバンク2位・慶大・正木智也「福岡はご飯がおいしいイメージ ラーメンは硬めが好き」指名あいさつ」『スポニチ』スポーツニッポン新聞社、2021年10月13日。2021年10月13日閲覧
  9. ^ ソフトバンク2位の慶大・正木が合意「将来は3冠王。1年目から新人王」」『日刊スポーツ』2021年11月30日。2021年12月14日閲覧
  10. ^ 【ソフトバンク新人背番号一覧】1位風間球打、移転後で球団投手初「1」」『日刊スポーツ』2021年12月11日。2021年12月14日閲覧
  11. ^ 風間球打、正木智也、木村大成…2021年ドラフト指名選手、スカウトが注目したポイントは? 球団コメントを公開<ソフトバンク編>」『ベースボールチャンネル』2021年10月12日。2024年8月25日閲覧
  12. ^ ソフトバンク、ドラ2正木智也が負傷離脱 右肘の靱帯損傷などで11日から福岡のリハビリ組に」『日刊スポーツ』2022年2月10日。2022年4月7日閲覧
  13. ^ a b c ソフトバンク ドラ2・正木 中軸でデビュー戦」『スポーツニッポン』2022年4月7日。2022年4月8日閲覧
  14. ^ a b ソフトバンクのドラ2正木智也がプロ初安打」『スポニチ Sponichi Annex』。2022年4月9日閲覧
  15. ^ 正木智也が2軍でも苦しむ原因 小久保2軍監督の見立てと助言とは」『西スポWEB OTTO!』西日本新聞、2023年4月29日。2023年8月11日閲覧
  16. ^ 2年目の正木智也初の開幕スタメン抜てき「1打席目から結果出せるように」」『西スポWEB OTTO!』西日本新聞、2023年3月30日。2023年12月19日閲覧
  17. ^ 【ソフトバンク】正木智也が2軍降格 全18打席安打なし「もう1回リフレッシュして」藤本監督」『日刊スポーツ』2023年4月19日。2023年12月19日閲覧
  18. ^ 「開幕おめでとう」ついに出た!正木が今季初安打 ファンから祝福の嵐」『西スポWEB OTTO!』西日本新聞、2023年6月4日。2023年12月19日閲覧
  19. ^ 「ふがいないシーズンだった」1安打のみだった2年目、ソフトバンク正木智也が100万円減の年俸1200万円でサイン」『西スポWEB OTTO!』西日本新聞、2023年12月19日。2023年12月19日閲覧
  20. ^ ソフトバンクドラ1右腕〝空回り〟動画も!正木智也が台湾WL終了を報告 阪神・野口恭佑らとの5ショット公開 ファン「凄くいい雰囲気」」『西スポWEB OTTO!』西日本新聞、2023年12月18日。2023年12月19日閲覧
  21. ^ 日職紅隊 正木 智也 31」『中華職業棒球大聯盟オフィシャルサイト』。2023年12月21日閲覧
  22. ^ 「そこでやったことがヒントになった」ソフトバンク正木智也が語る今季好調の要因 【単独インタビュー】」『西スポWEB OTTO!』西日本新聞、2024年8月20日。2024年8月25日閲覧
  23. ^ 【ソフトバンク】慶応トリオ躍動!1軍で柳町達、広瀬隆太が快音 2軍でも正木智也が特大2ラン」『日刊スポーツ』2024年6月5日。2024年8月25日閲覧
  24. ^ ギータの穴埋めは任せろ!“慶応トリオ”の活躍に谷沢氏「3人が空いた柳田の穴を埋めていけると打線は充実する」と期待」『BASEBALL KING』2024年6月30日。2024年8月25日閲覧
  25. ^ 【ソフトバンク】正木智也2年ぶり弾「山川さんのホームランの流れに乗って思い切っていけた」」『日刊スポーツ』2024年7月26日。2024年8月25日閲覧
  26. ^ ソフトバンク・正木 延長10回に“右打者無双”宮西撃ちの決勝弾 今季最大5点差ひっくり返した!」『スポーツニッポン』2024年8月24日。2024年8月25日閲覧
  27. ^ 【ソフトバンク】「有原に勝利」最多勝望みつなぐ白星届けた 正木智也V打「絶対結果出そうと」」『日刊スポーツ』2024年10月3日。2024年10月8日閲覧
  28. ^ 週刊ベースボール 2024年10月14日号、18頁
  29. ^ 【アクシデント】ソフトバンク正木智也が左足に打球受け交代「骨折の感じはない」松山2軍監督」『日刊スポーツ』2024年10月7日。2024年10月8日閲覧
  30. ^ 慶大・正木は生粋のスラッガー 坂本の動画参考に」『日刊スポーツ』2021年1月6日。2021年9月12日閲覧
  31. ^ チーム情報 球場使用曲一覧」『福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト』。2023年12月21日閲覧

関連項目

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外部リンク

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