ジェネラス
ジェネラス | |
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サルマン殿下の勝負服 | |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
生誕 | 1988年2月8日 |
死没 | 2013年1月15日 |
父 | Caerleon |
母 | Doff the Derby |
生国 | アイルランド |
生産者 | Barronstown Stud |
馬主 | H.R.H.Prince Fahd Salman |
調教師 | Paul F.I.Cole(イギリス) |
競走成績 | |
生涯成績 | 11戦6勝 |
獲得賞金 | 1,119,944ポンド |
ジェネラス (Generous) とは、アイルランド産のサラブレッドの競走馬。種牡馬カーリアンの代表産駒の1頭である。1991年のダービーステークスとアイリッシュダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスを制した。近親にトリプティク、半弟にオースミタイクーンがいる。
戦歴
[編集]2歳5月にデビュー。2歳時はチャンピオン決定戦デューハーストステークスを単勝51倍の人気薄ながら優勝したのをはじめとして6戦3勝の成績を残した。明け3歳では、緒戦のイギリス2000ギニーでミスティコの4着に敗れるが、イギリスダービーを5馬身差で快勝。ここからジェネラスの本領が発揮される。アイリッシュダービーではフランスダービー馬スワーヴダンサーとの頂上対決を制し、史上11頭目のイギリス・アイルランド両ダービー優勝馬となった。キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスは単勝1.7倍の1番人気で迎え、前年のフランスダービー馬サングラモアに対し当時の同競走史上最高着差となる7馬身差で圧勝した[1]。この圧倒的な強さから凱旋門賞では1番人気となったが、ハイペースにのまれてしまいスワーヴダンサーに雪辱を許すどころか8着の完敗であった。この競走後にウイルスに感染していることが判明、競走馬生活を引退した。1991年のヨーロッパ・クラシフィケーション(現ワールド・サラブレッド・レースホース・ランキング)はジェネラスに139ポンドを与えた。これはパントレセレブルと並ぶ1990年代での最高値である。
競走成績
[編集]出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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1990. 5. 2 | アスコット | ガーターSG | 芝5f | 1着 | R.クィン | 1/2馬身 | (Les Animaux Nuages) | |
6.19 | アスコット | コヴェントリーS | G3 | 芝6f | 2着 | W.カーソン | 2馬身 | Mac's Imp |
8. 2 | グッドウッド | シャンペンS | G3 | 芝7f | 3着 | R.クィン | 4 1/2馬身 | Mukaddamah |
8.19 | ドーヴィル | モルニ賞 | G1 | 芝1200m | 10着 | R.クィン | 13馬身 | Hector Protector |
9.18 | サンダウン | リファランスポインタS | 芝8f | 1着 | R.クィン | 1 1/2馬身 | (Rahdari) | |
10.19 | ニューマーケット | デューハーストS | G1 | 芝7f | 1着 | R.クィン | 3/4馬身 | (Bog Trotter) |
1991. 5. 4 | ニューマーケット | 英2000ギニーS | G1 | 芝8f | 4着 | R.クィン | 18馬身 | Mystiko |
6. 5 | エプソム | 英ダービー | G1 | 芝12f10y | 1着 | A.ムンロ | 5馬身 | (Marju) |
6.30 | カラ | 愛ダービー | G1 | 芝12f | 1着 | A.ムンロ | 3馬身 | (Suave Dancer) |
7.27 | アスコット | キングジョージ6世&QES | G1 | 芝12f | 1着 | A.ムンロ | 7馬身 | (Sanglamore) |
10. 6 | ロンシャン | 凱旋門賞 | G1 | 芝2400m | 8着 | A.ムンロ | 9馬身 | Suave Dancer |
引退後
[編集]引退後は、1995年までイギリスにあるバンステッドマナースタッドで供用されたあと、1996年に日本中央競馬会 (JRA) によって12億円で購入され日本で供用された。1999年と2000年はシャトル種牡馬としてニュージーランドに貸し出されたが、2001年に移籍した。
2013年1月15日に死亡した[2]。25歳没。
おもな産駒
[編集]- 1996年産
- カテラ (Catella) (2000年アラルポカル)
- 1997年産
- ヤマノジェネラス(2001年瑞穂賞)
- 2000年産
- 2001年産
- プリンセスラン(2003年九州ジュニアチャンピオン、2004年ル・プランタン賞)
- アイチャンルック(2004年ロジータ記念)
- ロイヤルアタック(2004年北日本新聞杯)
- 2002年産
- ユメロマン(北海道静内農業高等学校生産。高校で生産された馬がJRAで勝ち星をあげたことで話題になった)
- ミラージェネス(2005年駿蹄賞、新緑賞、 サラ・クイーンカップ、2004年ライデンリーダー記念、ジュニアクラウン)
- 2004年産
- ミスティックリップス (Mystic Lips) (ディアナ賞)
ブルードメアサイアーとしてのおもな産駒
[編集]- 1998年産
- ゴーラン (Golan) (2001年2000ギニー、2002年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス)
- 2004年産
- アルシェマーリ (Al Shemali) (2010年ドバイデューティーフリー)
- 2003年産
- 2005年産
- 2007年産
- ライオンテイマー(Lion Tamer)(2010年ヴィクトリアダービー、2011年アンダーウッドステークス)
- ガルボ (2010年シンザン記念、2012年東京新聞杯、ダービー卿チャレンジトロフィー、2014年函館スプリントステークス)
- トウショウセレクト(2015年金沢スプリントカップ)
- 2008年産
- ナーレイン(Nahrain)(2011年オペラ賞、2012年フラワーボウルステークス)
- コンプリート(2013年赤松杯)
- イーグルカザン(2017年赤松杯、すずらん賞、白嶺賞)
- 2010年産
- セトノプロミス(2017年二十四万石賞、2018年黒潮スプリンターズカップ、2018年御厨人窟賞)[3]
- 2012年産
- 2015年産
- シオジスター(2017年金沢プリンセスカップ)
- 2017年産
血統表
[編集]ジェネラスの血統(ニジンスキー系 / Nearco5×5×5=9.38%) | (血統表の出典) | |||
父 Caerleon 1980 鹿毛 |
父の父 Nijinsky1967 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | ||||
Flaming Page | Bull Page | |||
Flaring Top | ||||
父の母 Foreseer1969 黒鹿毛 |
Round Table | Princequillo | ||
Knight's Daughter | ||||
Regal Gleam | Hail to Reason | |||
Miz Carol | ||||
母 Doff the Derby 1981 鹿毛 |
Master Derby 1961 栗毛 |
*ダストコマンダー Dust Commander |
Bold Commander | |
Dust Storm | ||||
Madam Jerry | Royal Coinage | |||
Our Kretchen | ||||
母の母 Margarethen1962 鹿毛 |
Tulyar | Tehran | ||
Neocracy | ||||
Russ-Marie | Nasrullah | |||
Marguery F-No.4-n |
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post