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マサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マサー
ゴドルフィンの勝負服(欧州)
欧字表記 Masar[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2015年4月16日(9歳)[1]
New Approach[1]
Khawlah[1]
母の父 Cape Cross[1]
生国 アイルランドの旗 アイルランド[1]
生産者 ゴドルフィン[2]
馬主 ゴドルフィン[2]
調教師 チャーリー・アップルビーイギリス[2]
競走成績
生涯成績 11戦4勝[1]
勝ち鞍
GI 英ダービー 2018年
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マサーMasar[1])は、アイルランドで生産されイギリスで調教された競走馬。主な勝ち鞍は2018年ダービーステークス(英ダービー)。

戦績

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2011年に牝馬ながらUAEダービーを制したコウラー (Khawlah)[3]の2番仔として誕生。

2歳時はソラリオステークス(GIII)を制し、ジャン・リュック・ラガルデール賞(GI)でも3着に入るなど5戦2勝の成績を残した[4]

3歳シーズンはメイダン競馬場で行われたアルバスタキヤで始動し10着に敗れてしまうが、次走のクレイヴンステークスで2着に9馬身差をつける圧勝。1番人気で挑んだ英2000ギニー(GI)で3着となった後、日本産馬サクソンウォリアーが圧倒的1番人気に推された英ダービー(GI)で6番人気の低評価を覆し優勝。父ニューアプローチ、その父ガリレオとの父子3代での英ダービー制覇を達成した[5]。世界的大馬主のゴドルフィンにとってはこれが待望の英ダービー初制覇であった。また、鞍上のウィリアム・ビュイック、調教師のチャーリー・アップルビーにとっても初の英ダービー制覇となった[6]

ダービー後はエクリプスステークスに向けて調整されていたが、調教中に脚部不安を発症して回避。その後、年内休養が発表され、2019年の復帰を目指すことになった[7]

4歳シーズンは、ロイヤルアスコット開催のハードウィックステークス(GII)で始動したが、結果は5着に終わった。続いて2019年7月11日にニューマーケット競馬場で行われたプリンセスオブウェールズステークス英語版(GII)に出走するも6頭立ての最下位6着に敗れた。レース後の7月16日に引退が決定。2020年よりダルハムホールスタッド種牡馬入りすることになった。

競走成績

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出走日 競馬場 競走名 頭数 人気 着順 騎手 斤量 距離(馬場状態 タイム 着差 1着(2着)馬
2017.05.25 グッドウッド ノーヴィスS 10 1人 1着 W.ビュイック 128lb 芝6f (Gd) 1:11.32 短頭 (Invincible Army)
2017.06.24 アスコット チェシャムS LR 10 2人 3着 W.ビュイック 129lb 芝7f (GF) 2+14馬身 September
2017.09.02 サンダウン ソラリオS G3 7 1人 1着 J.ドイル 127lb 芝7f (Gd) 1:27.89 2馬身 (Romanised)
2017.10.01 シャンティ J.L.ラガルデール賞 G1 6 2人 3着 J.ドイル 126lb 芝1600m (Sft) 1+12馬身 Happily
2017.11.03 デルマー BCジュヴェナイルターフ G1 14 2人 6着 W.ビュイック 123lb 芝8f (GF) 2+34馬身 Mendelssohn
2018.03.10 メイダン アルバスタキヤ LR 13 10着 W.ビュイック 122lb D1900 41馬身 Yulong Warrior
2018.04.19 ニューマーケット クレイヴァンS G3 6 2人 1着 W.ビュイック 126lb 芝8f (Gd) 1:38.15 9馬身 (White Mocha)
2018.05.05 ニューマーケット 英2000ギニー G1 14 1人 2着 W.ビュイック 126lb 芝8f (Gd) 1+34馬身 Saxon Warrior
2018.06.02 エプソム 英ダービー G1 12 6人 1着 W.ビュイック 126lb 芝12f10y (Gd) 2:34.93 12馬身 (Dee Ex Bee)
2019.06.22 アスコット ハードウィックS G2 8 2人 5着 W.ビュイック 127lb 芝11f211y (Gd) 4+34馬身 Defor英語版
2019.07.11 ニューマーケット プリンセスオブウェールズS G2 6 1人 6着 J.ドイル 132lb 芝1m4f (GF) 5+12馬身 Communique

※馬場状態: Fm=Firm, GF=Good to Firm, Gd=Good, GS=Good to Soft, Y=Yielding, Sft=Soft, Hy=Heavy

血統表

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マサー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
[§ 2]

New Approach
2005 栗毛
父の父
Galileo
1998 鹿毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Urban Sea Miswaki
Allegretta
父の母
Park Express英語版
1983 黒鹿毛
Ahonoora Lorenzaccio
Helen Nichols
Matcher Match
Lachine

Khawlah
2008 鹿毛
Cape Cross
1994 黒鹿毛
Green Desert Danzig
Foreign Courier
Park Appeal Ahonoora
Balidaress
母の母
Villarrica
2002 栗毛
Selkirk英語版 Sharpen Up
Annie Edge
Melikah ラムタラ
Urban Sea
母系(F-No.) 9号族(FN:9-h) [§ 3]
5代内の近親交配 Urban Sea 3×4、Ahonoora 3×4、Northern Dancer 4×5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ[8]netkeiba.com[9]
  2. ^ netkeiba.com[9]
  3. ^ JBISサーチ[8]、netkeiba.com[9]
  4. ^ JBISサーチ[8]、netkeiba.com[9]

母コウラー (Khawlah) は2011年UAEダービーUAEオークスの勝ち馬、コウラーの半弟に2013年ギヨームドルナーノ賞(仏G2)勝ちのヴァンクーヴェリテ(Vancouverite、父ダンシリ)。祖母ビジャリカ (Villarrica) は現役時代2勝で半弟に2013年ドーヴィル大賞典(仏G2)勝ちで凱旋門賞3着のマスターストローク(Masterstroke、父モンズーン)、愛ダービートライアルなどグループレース2勝のムーンライトマジック(Moonlight Magic、父モンズーン)。母母父セルカーク (Selkirk) は1991年クイーンエリザベス2世ステークス勝ち馬で種牡馬としても多数のG1勝ち馬を出して成功を収めている。3代母メリカー (Melikah) はガリレオシーザスターズなどの半姉で2000年愛オークス2着・英オークス3着。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k Masar(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年12月9日閲覧。
  2. ^ a b c Masar | Race Record & Form”. Racing Post. 2018年6月3日閲覧。
  3. ^ Khawlah(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年6月4日閲覧。
  4. ^ 合田直弘 (2018年5月2日). “日本産馬サクソンウォリアーの無敗制覇なるか!? 英二千ギニー展望”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2018年6月3日閲覧。
  5. ^ 【英ダービー】ディープ産駒サクソンウォリアー敗れる ゴドルフィンのマサーが巻き返しV”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2018年6月3日). 2018年6月3日閲覧。
  6. ^ Wood, Greg (June 2, 2018). “Masar wins first Derby for Godolphin stable as Saxon Warrior only fourth”. The Guardian. 2018年6月3日閲覧。
  7. ^ 英ダービー馬マサーは年内休養 ゴドルフィンが発表”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2018年7月16日). 2018年9月8日閲覧。
  8. ^ a b c Masar(IRE) 5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年6月3日閲覧。
  9. ^ a b c d Masarの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年12月9日閲覧。

外部リンク

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