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ルーラーオブザワールド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルーラーオブザワールド
欧字表記 Ruler of the World[1]
品種 サラブレッド
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2010年3月17日[1]
Galileo[1]
Love Me True[1]
母の父 Kingmambo[1]
生国 アイルランドの旗 アイルランド
生産者 Southern Bloodstock[2]
馬主 Al Shaqab Racing
Mrs Magnier
Tabor
Smith[2]
調教師 エイダン・オブライエンアイルランドの旗 アイルランド[2]
競走成績
生涯成績 11戦4勝[1]
獲得賞金 €1,176,534[3]
勝ち鞍
GI 英ダービー 2013年
GII フォワ賞 2014年
GIII チェスターヴェース 2013年
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ルーラーオブザワールド (英:Ruler of the World[1]) は、アイルランド競走馬種牡馬である。主な勝ち鞍は2013年英ダービー(GI)。

戦績

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3歳4月にデビューし、デビュー2連勝で臨んだ2013年英ダービーでは、前走まで7戦無敗の1番人気ドーンアプローチが最下位に沈む波乱の中、2着リバタリアン(Libertarian)に1馬身半差をつけて優勝。デビューから僅か2ヶ月弱でダービー馬の栄冠を手にした。3歳デビュー馬の英ダービー制覇は1993年コマンダーインチーフ以来20年ぶりのことであった。クールモアグループ2011年プールモア2012年キャメロットに続く3年連続の英ダービー制覇となった[4]。しかし、次戦の愛ダービーでは1番人気に推されながら5着に敗れた[5]

秋初戦のニエル賞では直線で日本ダービーキズナとの叩き合いとなり、僅かの差で2着となる[6]。本番の凱旋門賞では見せ場がないまま7着に沈んだ。英チャンピオンステークスでは3着となり、3歳シーズンを終えた[3]

2014年3月にアルシャカブレーシング社(Al Shaqab Racing)が権利の半分を購入[7]。同年はドバイワールドカップに挑戦するも、13着と大敗する。その後は休養を挟み、復帰戦のフォワ賞を逃げ切って久々の勝利を挙げた[8]。しかし、凱旋門賞9着、英チャンピオンステークス9着と大レースでは振るわず、同年限りで現役を引退した[3]

競走成績

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以下の内容は、Irish Racing.comの情報[3]に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2013.04.07 カラ 未勝利 芝10f 1着 J.オブライエン 3/4馬身 (Manalapan)
0000.05.09 チェスター チェスターヴェース G3 芝12f 1着 R.ムーア 6馬身 (Mister Impatience)
0000.06.01 エプソム 英ダービー G1 芝12f 1着 R.ムーア 1馬身1/2 (Libertarian)
0000.6.29 カラ 愛ダービー G1 芝12f 5着 J.オブライエン 10馬身 Trading Leather
0000.09.15 ロンシャン ニエル賞 G2 芝12f 2着 R.ムーア 短頭 Kizuna
0000.10.06 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝12f 7着 R.ムーア 11.31馬身 Treve
0000.10.19 アスコット 英チャンピオンS G1 芝10f 3着 R.ムーア 3.4馬身 Farhh
2014.03.29 メイダン ドバイワールドC G1 AW10f 13着 J.オブライエン African Story
0000.09.14 ロンシャン フォワ賞 G2 芝12f 1着 L.デットーリ 1馬身1/2 Flintshire
0000.10.05 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝12f 9着 L.デットーリ 5.44馬身 Treve
0000.10.18 アスコット 英チャンピオンS G1 芝10f 9着 J.オブライエン 12馬身1/2 Noble Mission

種牡馬時代

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2015年よりアイルランドクールモアスタッド種牡馬となった[7]。初年度の種付け料は1万5000ユーロに設定されたが、怪我のため6週間種付けを休止したこともあり、翌年誕生した初年度産駒は僅か44頭であった[9]。その中の一頭であるイリデッサ2018年フィリーズマイルを制し、産駒初のG1勝利を達成した[10]

2020年からフランスのアラス・デ・ブクトー(Haras de Bouquetot)で供用される[11]

2022年からはイタリアで種牡馬生活を送る。

主な産駒

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血統表

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ルーラーオブザワールド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
[§ 2]

Galileo
1998 鹿毛
父の父
Sadler's Wells
1981 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
父の母
Urban Sea
1989 栗毛
Miswaki Mr. Prospector
Hopespringseternal
Allegretta Lombard
Anatevka

Love Me True
1998 栗毛
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
母の母
Lassie's Lady
1981 鹿毛
Alydar Raise a Native
Sweet Tooth
Lassie Dear Buckpasser
Gay Missile
母系(F-No.) 3号族(FN:3-l) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr.Prospector4×3=18.75%Raise a Native5×4×4=15.63%、Northern Dancer3×5=15.63%、Buckpasser5×4=9.38%、Special4×5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ Ruler of The World(IRE) 5代血統表 2018年8月30日閲覧
  2. ^ Ruler of The World(IRE) 5代血統表 2018年8月30日閲覧
  3. ^ Ruler of The World(IRE) 5代血統表 2018年8月30日閲覧
  4. ^ Ruler of The World(IRE) 5代血統表 2018年8月30日閲覧

参考

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  1. ^ a b c d e f g h i Ruler of The World(IRE)|JBISサーチ(JBIS-Search)
  2. ^ a b c Ruler Of The World | Weatherbys Overview. Racing Post. 2018年8月30日閲覧
  3. ^ a b c d Form and Entries for Horse Ruler Of The World (IRE). Irish Racing.com. 2018年8月30日閲覧
  4. ^ Marcus Armytage. Epsom Derby 2013: Ruler Of The World storms to victory as Dawn Approach fails to fire. The Telegraph(June 1, 2013). 2018年8月30日閲覧
  5. ^ Trading Leather Wins Irish Derby; Ruler Flops. Bloodhorse(June 29, 2013). 2018年8月30日閲覧
  6. ^ 【ニエル賞】武豊&キズナが凱旋門賞へ好発進V. 競馬ラボ(2013年9月15日付). 2018年8月30日閲覧
  7. ^ a b 2015年クールモア牧場の種付料(アイルランド)【生産】. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2014年12月20日付). 2018年8月30日閲覧
  8. ^ 【フォワ賞】ルーラーオブザワールドが逃げ切りV. サンケイスポーツ(2014年9月14日付). 2018年8月30日閲覧
  9. ^ Andrew Caulfield. “Pedigree Insights: Iridessa”. Thoroughbred Daily News. 2019年9月18日閲覧。
  10. ^ James Thomas (2018年10月12日). “Ruler Of The World on top as Iridessa storms to Fillies' Mile success”. Racing Post. 2019年9月18日閲覧。
  11. ^ Martin Stevens (2019年10月30日). “Ruler Of The World relocated to Haras de Bouquetot for 2020”. Racing Post. 2019年11月7日閲覧。
  12. ^ 南アフリカの牧場がデュークオブマーマレードを購買(南アフリカ)[生産]. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2014年6月19日付). 2018年8月30日閲覧

外部リンク

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