ジョセフ・オブライエン
ジョセフ・オブライエン | |
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基本情報 | |
国籍 | アイルランド |
出身地 | アイルランド |
生年月日 | 1993年5月23日(31歳) |
身長 | 6' 0" =約182.9cm[1] |
騎手情報 | |
初免許年 | 2009年( アイルランド) |
免許区分 | 平地・障害競走 |
経歴 | |
所属 | 2010年 - 2016年 アイルランド |
ジョセフ・オブライエン(Joseph Patrick O'Brien[2]、1993年5月23日 - )はアイルランドの元騎手であり、現在は調教師。父は世界的調教師のエイダン・オブライエン。弟は元騎手のドナカ・オブライエン[3]。
騎手としては極めて珍しい180cmを超える高身長の持ち主で、父の厩舎の主戦として若くして数々の大レースを制するも、減量苦によって22歳で調教師に転身している[4]。
騎手時代
[編集]2009年に16歳で騎手デビューし、翌2010年にはアイルランドの見習い騎手チャンピオンの座に輝く。2011年にはロデリックオコナー(Roderic O'Connor)でアイリッシュ2000ギニーを制し、クラシック初制覇。同レースは2013年まで3連覇を達成している[5]。
2012年にはキャメロットとのコンビで英2000ギニーと英ダービーを制覇し、ニジンスキー以来となるイギリスクラシック三冠が期待されたがセントレジャーでは惜しくも2着に敗れた。同年はアイルランドでリーディングジョッキーとなり、翌2013年にはマイケル・キネーンが保持していた従来の記録を更新する126勝を記録して2年連続のアイルランドリーディングに輝いている[6]。2014年にはオーストラリアで自身2度目の英ダービー制覇を果たした[5]。
しかし、2015年のシーズンは長身騎手の宿命である減量苦により、騎乗数が減少。一方で調教師転身の準備を進め、10月には障害競走の調教師免許を取得した[7]。 2016年3月、22歳の若さで騎手を引退して調教師業に専念することが発表された[6]。
調教師時代
[編集]2016年4月に平地の調教師免許を取得し、約70頭の管理馬とともに調教師としてのスタートを切った[6]。
2018年には自身が主戦を務めたキャメロット産駒の初年度産駒ラトローブ(Latrobe)で調教師として初めてアイリッシュダービーを制覇した(鞍上は弟のドナカ・オブライエン)。キャメロットにとってはこの勝利が産駒初のGIタイトルであった[8]。
2019年11月2日、管理馬のイリデッサでブリーダーズカップ・フィリー&メアターフを制覇。騎手時代の2011年にセントニコラスアビーでブリーダーズカップ・ターフを制しており、フレディ・ヘッドに次いで史上2人目の騎手・調教師でのブリーダーズカップ制覇を達成した[9]。
成績
[編集]騎手時代
[編集]主な勝ち鞍
[編集]- 2011年
- レーシングポストトロフィー(Camerot)
- アイリッシュ2000ギニー(Roderic O'Connor)
- モイグレアスタッドステークス(Maybe)
- ブリーダーズカップ・ターフ(St Nicholas Abbey)
- 2012年
- 英2000ギニー(Camerot)
- 英ダービー(Camerot)
- プリンスオブウェールズステークス(So You Think)
- コロネーションカップ(St Nicholas Abbey)
- レーシングポストトロフィー(Kingsbarns)
- クイーンエリザベス2世ステークス(Excelebration)
- アイリッシュ2000ギニー(Power)
- アイリッシュダービー(Camerot)
- タタソールズゴールドカップ(So You Think)
- パリ大賞典(Imperial Monarch)
- 2013年
- コロネーションカップ(St Nicholas Abbey)
- クイーンアンステークス(Declaration of War)
- インターナショナルステークス(Declaration of War)
- 英セントレジャー(Leading Light)
- アイリッシュ2000ギニー(Magician)
- ドバイシーマクラシック(St Nicholas Abbey)
- 2014年
- 英ダービー(Australia)
- インターナショナルステークス(Australia)
- ゴールドカップ(Leading Light)
- フィリーズマイル(Together Forever)
- アイリッシュダービー(Australia)
- ヴィンセントオブライエンステークス(Gleneagles)
- 2015年
- アイリッシュセントレジャー(Order Of St George)
- フェニックスステークス(Air Force Blue)
- ヴィンセントオブライエンステークス(Air Force Blue)
調教師時代
[編集]主な勝ち鞍
[編集]- 2016年
- モイグレアスタッドステークス(Intricately)
- 2018年
- アイリッシュダービー(Latrobe)
- Racing Post Novice Chase (Le Richebourg)
- フィリーズマイル(Iridessa)
- 2019年
- プリティーポリーステークス(Iridessa)
- メイトロンステークス(Iridessa)
- ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(Iridessa)
脚注
[編集]- ^ Conor Pope. Life of O’Brien: behind the scenes at Coolmore and Ballydoyle. The Irish Times(August 22, 2015). 2018年9月12日閲覧
- ^ Horse Trainer Joseph Patrick O'Brien. irishracing.com. 2018年7月30日閲覧
- ^ 平松さとし. 【世界の騎手列伝 vol.105】ドナカ・オブライエン. UMAJiN(2016年3月10日付). 2018年7月30日閲覧
- ^ J.オブライエン騎手が調教師転身. Horse Navi(2016年3月10日付). 2018年7月30日閲覧
- ^ a b 平松さとし. 【世界の騎手列伝 vol.23】ジョセフ・オブライエン. UMAJin(2016年3月10日付). 2018年7月30日閲覧
- ^ a b c 2012&14年の英ダービー騎手が22歳で引退! 調教師業に専念. 東京スポーツ(2016年3月8日付). 2018年7月30日閲覧
- ^ ジョセフ・オブライエン騎手、障害調教師を目指し騎乗数制限(アイルランド). 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2015年10月22日付). 2018年7月30日閲覧
- ^ 合田直弘. サクソンウォリアーを破ったラトローブの父・キャメロットには要注目. netkeiba.com(2018年7月4日付). 2018年7月30日閲覧
- ^ “The Breeders' Cup: Joseph O’Brien makes history with success of Iridessa”. Racing TV (2019年11月3日). 2019年11月3日閲覧。
外部リンク
[編集]- Joseph O'Brien (@JosephOBrien2) - X(旧Twitter)
- Joseph Patrick O'Brien - Racing Post