コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

キングスシアター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キングスシアター
シェイク・モハメドの勝負服
欧字表記 King's Theatre[1][2]
品種 サラブレッド[1][2]
性別 [1][2]
毛色 鹿毛[1][2]
生誕 1991年5月1日[1]
死没 2011年6月13日(20歳没)[3]
Sadler's Wells[1][2]
Regal Beauty[1][2]
母の父 Princely Native[1][2]
生国 アイルランドの旗 アイルランド[1][2]
生産者 Michael Poland[1]
馬主 Michael Poland
Sheikh Mohammed Bin Rashid Al Maktoum
ゴドルフィン
[1]
調教師 ヘンリー・セシルイギリス)→
William Mott(アメリカ)→
サイード・ビン・スルール (UAE)
[1]
競走成績
タイトル カルティエ賞最優秀3歳牡馬(1994年)
生涯成績 19戦5勝[4][2]
獲得賞金 756,931ポンド[1]
勝ち鞍
GI キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS 1994年
GI レーシングポストトロフィー 1993年
GIII クレイヴンステークス 1994年
テンプレートを表示

キングスシアター(King's Theatre)[2]とはアイルランド生産、イギリスアメリカ合衆国およびUAE調教の競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に1994年キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス1993年レーシングポストトロフィーなど。1994年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬に選出された。

戦績

[編集]
  • 特記事項なき場合、本節の出典はRacing Post[1]、EQIBASE[4]

1993年7月30日、生産者のマイケル・ポランドの所有馬としてニューマーケット競馬場のメイドン競走でデビューし、5着。2戦目グレートヤーマス競馬場英語版でのメイドン競走で初勝利を挙げてニューベリー競馬場の条件ステークスにも勝ち、10月23日のレーシングポストトロフィーも制して3連勝を記録した。この後は休養に入り、その間に馬主がシェイク・モハメドに変わる。

1994年、3歳を迎えて初戦のクレイヴンステークスを勝ってクラシック第一戦2000ギニーステークスに駒を進めるも、ミスターベイリーズ英語版の13着に終わる。ダービーステークス前哨戦ダンテステークスエルハーブの4着に入ったのち、ダービーステークスでも再度エルハーブの前に2着に終わる。続くアイリッシュダービーで牝馬バランシーンの2着としたのち、7月23日のキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスでは武豊騎乗のホワイトマズルに1馬身4分の1差をつけて優勝した。8月のインターナショナルステークスではエズード英語版の3着、10月の凱旋門賞カーネギーの10着に終わる。1994年は8戦してG1競走1勝を含む2勝、その他英愛ダービーともに2着。この年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬に選ばれた。

1995年ヘンリー・セシル厩舎からアメリカ合衆国ウィリアム・モット英語版厩舎に移籍。5月27日、アメリカ初戦のベルモントパーク競馬場でのアローワンス競走を3着ののち、アトランティックシティ競馬場英語版でのシーザーズインターナショナルハンデキャップに出走もサンドピットの8着。続くサラトガ競馬場でのソードダンサーインビテーショナルハンデキャップは3着に盛り返したが[3]、8月のセネカハンデキャップは5着、9月のマンノウォーステークスは7着に終わって休養に入る。アメリカでのキャンペーンは5戦未勝利に終わり、休養中にゴドルフィンが馬主となり厩舎もサイード・ビン・スルール厩舎に移った。1996年5月のニューベリー競馬場での条件ステークスで復帰して2着となり、続く6月のミラノ大賞典を3着。これが最後の競馬となった。

競走成績

[編集]

以下の内容は、Racing Post[1]、EQIBASE[4]の情報および記載法に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離(馬場) 頭数 枠番
(Draw)
(PP)
馬番
(horse No.)
(Pgm)
着順 騎手 斤量(st./lb./kg換算) タイム 着差 勝ち馬/(2着)馬
1993.07.30 ニューマーケット メイドン競走 芝7f(Gd) 17 17 5着 W. ライアン 9-0(126/57) (8馬身) Concordial
0000.09.02 グレートヤーマス メイドン競走 芝1m(Gd) 9 5 1着 W. ライアン 9-0(126/57) 1:39.20 5馬身 (Sherman)
0000.09.17 ニューベリー 条件S 芝1m(GS) 8 4 1着 W. ライアン 8-13(125/56.5) 1:43.94 4馬身 (Star Selection)
0000.10.23 ドンカスター レーシングポストT G1 芝1m(Gd) 9 3 1着 W. ライアン 9-0(126/57) 1:41.04 1馬身 (Fairy Heights)
1994.04.14 ニューマーケット クレイヴンS G3 芝1m(Sft) 10 3 1着 M. キネーン 9-0(126/57) 1:43.42 短頭 (Colonel Collins)
0000.04.30 ニューマーケット 2000ギニー G1 芝1m(GF) 23 13 23 13着 M. キネーン 9-0(126/57) (7馬身3/4) Mister Baileys
0000.05.11 ヨーク ダンテS G2 芝1m2f85y(Fm) 9 2 4着 M. キネーン 9-0(126/57) (6馬身1/4) Erhaab
0000.06.01 エプソム 英ダービー G1 芝1m4f(Gd) 25 16 2着 M. キネーン 9-0(126/57) (1馬身1/4) Erhaab
0000.06.26 カラ 愛ダービー G1 芝1m4f(Gd/Y) 9 9 2着 M. キネーン 9-0(126/57) balanchine
0000.07.23 アスコット キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドS G1 芝1m4f(GF) 12 6 1着 M. キネーン 8-9(121/55) 2:28.92 1馬身1/4 White Muzzle
0000.08.16 ヨーク インターナショナルS G1 芝1m2f85y(GF) 8 7 3着 M. キネーン 8-12(124/56) (3馬身1/4) Ezzoud
0000.10.02 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝1m4f(GS) 20 5 10着 M. キネーン 8-11(123/55.5) (3馬身3/4) Carnegie
1995.05.27 ベルモントパーク アローワンス競走 芝8.5f(Fm) 7 1 3 3着 J. ベイリー 8-7(119/54) (3馬身1/4) Correntino
0000.06.25 アトランティックシティ シーザーズインターナショナルH G1 芝9.5f(Gd) 9 7 7 8着 J. ベイリー 8-6(118/53.5) (8馬身) Sandpit
0000.07.29 サラトガ ソードダンサー招待H G1 芝12f(Fm) 13 5 3 3着 J. ベイリー 8-1(113/51) (1馬身3/4) Kiri's Clown
0000.08.25 サラトガ セネカH G3 芝13f(Fm) 13 3 3 5着 J. ベイリー 8-6(118/53.5) (7馬身) Summer Ensign
0000.09.16 ベルモントパーク マンノウォーS G1 芝11f(Fm) 12 11 11 7着 J. ベイリー 9-0(126/57) (25馬身) Millkom
1996.05.29 ニューベリー 条件S 芝1m2f (Sft) 8 3 2着 L. デットーリ 8-10(122/55.5) (アタマ) Murajja
0000.06.16 サンシーロ ミラノ大賞典 G1 芝1m4f (Gd) 4 4 3着 J. リード 9-6(132/60) (1馬身1/2) Strategic Choise
  • 馬場状態: Fm=Firm, GF=Good to Firm, Gd=Good, GS=Good to Soft, Y=Yielding, Sft=Soft

引退後

[編集]

1997年よりアイルランドで種牡馬となり、ソードダンサーインビテーショナルステークスなどを制したキングスドラマ[5]など46頭のステークスウイナーを送り出し、また障害競走用種牡馬としても供用され、2010/2011年シーズンのイギリス・アイルランド障害リーディングサイアーランキングでは3位となった[3]

2011年6月13日疝痛手術後の回復がおもわしくなく、繋養先のバリーリンチスタッドで安楽死の措置が取られた[3]

血統表

[編集]
キングスシアター血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
[§ 2]

Sadler's Wells
1981 鹿毛
父の父
Northern Dancer
1961 鹿毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
父の母
Fairy Bridge
1975 鹿毛
Bold Reason Hail to Reason
Lalun
Special Forli
Thong

Regal Beauty
1981 鹿毛
Princely Native
1971 栗毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Chario Francis S.
Nuetron
母の母
Dinnis Belle
1960 黒鹿毛
Crafty Admiral Fighting Fox
Admiral's Lady
Evasion Spy Song
Alnaire
母系(F-No.) (FN:9-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Native Dancer 4 × 4 = 12.50%、Hyperion 5 × 5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [6]
  2. ^ [7]
  3. ^ [6]
  4. ^ [6][7]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o King's Theatre(USA) form”. Racing Post. 2020年6月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j King's Theatre(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月10日閲覧。
  3. ^ a b c d Irish Stallion King's Theatre Dies”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2011年6月30日). 2020年6月10日閲覧。
  4. ^ a b c King's Theatre (IRE)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年6月10日閲覧。
  5. ^ King's Drama(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月10日閲覧。
  6. ^ a b c King's Theatre(IRE) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月10日閲覧。
  7. ^ a b King's Theatreの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年6月10日閲覧。

外部リンク

[編集]