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ハイランドリール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハイランドリール
欧字表記 Highland Reel
香港表記 高地之舞
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2012年2月21日(12歳)
Galileo
Hveger
母の父 Danehill
生国 アイルランドの旗 アイルランド
生産者 Hveger Syndicate
馬主 Derrick Smith & Mrs John Magnier
& Michael Tabor
調教師 エイダン・オブライエンアイルランド
競走成績
生涯成績 27戦10勝
勝ち鞍
G1 セクレタリアトS 2015年
G1 香港ヴァーズ 2015年・2017年
G1 キングジョージVI世&QES 2016年
G1 BCターフ 2016年
G1 コロネーションC 2017年
G1 プリンスオブウェールズS 2017年
G2 ヴィンテージS 2014年
G3 ゴードンS 2015年
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ハイランドリールHighland Reel, 2012年2月21日 - ) は、アイルランドで生産された競走馬である。主な勝ち鞍は2015年セクレタリアトステークス香港ヴァーズ2016年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスブリーダーズカップ・ターフ2017年コロネーションカッププリンスオブウェールズステークス香港ヴァーズである。また、多数の名馬を育て上げてきたエイダン・オブライエン厩舎の中で1番多く賞金を稼いだ馬でもある。

経歴

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2歳時(2014年)

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6月12日レパーズタウン競馬場の未勝利戦でデビューし2着。2戦目となった7月1日の未勝利戦で勝ち上がると、7月30日のヴィンテージステークスも制して2連勝となる。

3歳時(2015年)

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初戦のフランス2000ギニーは6着、続くフランスダービーは2着、アイリッシュダービーは5着と惜敗が続いた。7月のゴードンステークスで久々の勝利を挙げると、米国に遠征し8月のセクレタリアトステークスに出走、積極的に逃げの手に出てレースを引っ張り、最後の直線も後続を引き離し圧勝、G1初制覇を飾る。その後、アイリッシュチャンピオンステークス5着の後、オーストラリアに遠征し、コックスプレートに出走し3着となる。暮れの香港ヴァーズでは先手を取ると向こう正面でいったん4番手に下がるも直線で盛り返し最後はフリントシャーとの争いを制して快勝、2度目のG1勝ちを果たした[1]

4歳時(2016年)

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始動戦のドバイシーマクラシックは4着、続くクイーンエリザベス2世カップは8着と振るわなかったが、6月のハードウィックステークスで2着となり復調の気配を見せていた。7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスは積極的に先手を取ると直線に入っても脚色は衰えず、ウイングスオブデザイアに1馬身1/4差を付け快勝した[2]。続くインターナショナルステークスポストポンドの2着、アイリッシュチャンピオンステークスアルマンゾルの7着に敗れた。10月2日の凱旋門賞は前2走の敗戦から9番人気と評価を下げていたが、レースでは5番手追走から直線で鋭く脚を伸ばすも先に抜け出したファウンドに及ばず2着となる。11月のブリーダーズカップ・ターフは大外12番枠から大逃げを打つとそのまま逃げ切り、凱旋門賞の雪辱を果たし、G1・4勝目を飾る[3]。連覇がかかった12月の香港ヴァーズは好スタートからハナを奪い逃げ、直線で後続を引き離しにかかるもゴール寸前でサトノクラウンにかわされ2着に敗れる。

5歳時(2017年)

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始動戦となった3月のドバイシーマクラシックでは7着と殿負けを喫したものの、6月2日のコロネーションカップではアイダホとの兄弟対決が注目されていたが、ハイランドリールは1番人気に応えて快勝し、アイダホは6着に終わる[4]。続くプリンスオブウェールズステークスは好スタートから道中2番手に位置すると、直線で鮮やかに抜け出してG1・6勝目を挙げた[5]。そして連覇をかけて挑んだ7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスはエネイブルの4着に敗退した[6]。休養を挟み、10月のチャンピオンステークスは馬場の良い外埒沿いを進み、最終コーナーで馬場の内側を合流する戦法を取ったが3着[7]。米国に遠征し、連覇がかかったブリーダーズカップ・ターフは2番手追走から直線でいったんは先頭に立つもタリスマニックの3着に敗れ、連覇を逃した[8]。12月10日の香港ヴァーズは道中2番手を進み、直線の入口でタリスマニックにかわされたが再び並んで差して勝利、2015年以来2度目の制覇とともに、G1競走7勝目で引退の花道を飾った[9]

引退後

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2018年よりアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬入りした。また、オーストラリアのスウェッテナムスタッドでもシャトル種牡馬として供用されている。

2023年から北海道日高町エスティファームで種牡馬生活を送ることになった[10]

競走成績

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年月日 競馬場 レース名 頭数 着順 騎手 距離 勝ち馬(2着馬)
2014年06月12日 愛国 レパーズタウン メイドン 未勝利 7 2着 S.ヘファナン 芝1400m(良) Tombelaine
2014年07月1日 愛国 ゴーランパーク メイドン 未勝利 9 1着 J.オブライエン 芝1600m(良) (Taqaseem)
2014年07月30日 英国 グッドウッド ヴィンテージステークス G2 8 1着 J.オブライエン 芝1400m(良) (Tupi)
2015年05月10日 仏国 ロンシャン プールデッセデプーラン|(仏2000ギニー) G1 18 6着 R.ムーア 芝1600m(稍重) Make Believe
2015年05月31日 仏国 シャンティイ ジョッキークラブ賞|(仏ダービー) G1 14 2着 J.オブライエン 芝2100m(稍重) ニューベイ
2015年06月27日 愛国 カラ 愛ダービー G1 8 5着 R.ムーア 芝2400m(稍重) ジャックホブス
2015年07月29日 英国 グッドウッド ゴードンステークス G3 9 1着 J.オブライエン 芝2400m(良) (Scottish)
2015年08月15日 米国 アーリントンパーク セクレタリアトステークス G1 7 1着 S.ヘファナン 芝2000m(良) (Closing Bell)
2015年09月12日 愛国 レパーズタウン 愛チャンピオンステークス G1 7 5着 J.オブライエン 芝2000m(稍重) ゴールデンホーン
2015年10月24日 豪州 ムーニーバレー コックスプレート G1 14 3着 R.ムーア 芝2040m(良) ウィンクス
2015年12月13日 香港 シャティン 香港ヴァーズ G1 13 1着 R.ムーア 芝2400m(良) (フリントシャー)
2016年03月26日 首国 メイダン ドバイシーマクラシック G1 9 4着 R.ムーア 芝2400m(良) ポストポンド
2016年04月24日 香港 シャティン クイーンエリザベスII世カップ G1 13 8着 R.ムーア 芝2000m(稍重) ワーザー
2016年06月18日 英国 アスコット ハードウィックステークス G2 9 2着 S.ヘファナン 芝2400m(稍重) Dartmouth
2016年07月23日 英国 アスコット キングジョージVI世&クイーンエリザベスステークス G1 7 1着 R.ムーア 芝2400m(良) (ウィングスオブデザイア)
2016年08月17日 英国 ヨーク インターナショナルステークス G1 12 2着 S.ヘファナン 芝2080m(良) ポストポンド
2016年09月10日 愛国 レパーズタウン 愛チャンピオンステークス G1 12 7着 C.オドノヒュー 芝2000m(良) アルマンゾル
2016年10月02日 仏国 シャンティイ 凱旋門賞 G1 16 2着 S.ヘファナン 芝2400m(良) ファウンド
2016年11月05日 米国 サンタアニタパーク BCターフ G1 12 1着 S.ヘファナン 芝2400m(良) (フリントシャー)
2016年12月11日 香港 シャティン 香港ヴァーズ G1 14 2着 R.ムーア 芝2400m(良) サトノクラウン
2017年03月25日 首国 メイダン ドバイシーマクラシック G1 7 7着 R.ムーア 芝2400m(稍重) ジャックホブス
2017年06月02日 英国 エプソム コロネーションカップ G1 10 1着 R.ムーア 芝2410m(良) (Frontiersman)
2017年06月21日 英国 アスコット プリンスオブウェールズステークス G1 8 1着 R.ムーア 芝1990m(良) (デコレーテッドナイト)
2017年07月29日 英国 アスコット キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス G1 10 4着 R.ムーア 芝2400m(重) エネイブル
2017年10月21日 英国 アスコット チャンピオンステークス G1 10 3着 R.ムーア 芝1990m(重) クラックスマン
2017年11月04日 米国 デルマー BCターフ G1 13 3着 R.ムーア 芝2400m(良) タリスマニック
2017年12月10日 香港 シャティン 香港ヴァーズ G1 12 1着 R.ムーア 芝2400m(良) (タリスマニック)

愛国:アイルランド 英国:イギリス 米国:アメリカ合衆国 首国:アラブ首長国連邦 仏国:フランス 豪州:オーストラリア

血統表

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ハイランドリール血統 (血統表の出典)
父系 サドラーズウェルズ系

Galileo
1998 鹿毛
父の父
Sadler's Wells
1981 鹿毛
Northern Dancer
1961
Nearctic
Natalma
Fairy Bridge
1975
Bold Reason
Special
父の母
Urban Sea
1989 栗毛
Miswaki
1978
Mr Prospector
Hopespringseternal
Allegretta
1978
Lombard
Anatevka

Hveger
2001 
Danehill
1986 
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Razyana His Majesty
Spring Adieu
母の母
Circles of Gold
1991
Marscay Biscay
Heart of Market
Olympic Aim Zamazaan
Gold Vink


脚注

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出典

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外部リンク

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