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新緑賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新緑賞
開催国 日本の旗 日本
主催者 岐阜県地方競馬組合
競馬場 笠松競馬場
第1回施行日 1974年5月2日
2024年の情報
距離 ダート1400m
格付け SPIII
賞金 1着賞金300万円
出走条件 サラブレッド系3歳オープン・東海所属
負担重量 別定
出典 [1]
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新緑賞(しんりょくしょう)とは岐阜県地方競馬組合笠松競馬場ダート1400mで施行する地方競馬重賞SPIII)競走である。正式名称は「中京スポーツ杯 新緑賞」、中京スポーツを発行する東京スポーツ中部支社が優勝杯を提供している。

概要

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1974年笠松競馬場サラブレッド系4歳(現3歳)の東海所属馬限定の別定の重賞競走「中京スポーツ杯 新緑賞」として創設。創設当初の施行距離は1400mであり、1976年ではダート1580m、1977年からはダート1600mに変更された。1996年に東海地区重賞格付け制度施行によりSPII(スーパープレステージツー)に格付けされた。

2012年現在、名古屋競馬場で行なわれる駿蹄賞のトライアル競走ではないが、例年多くの3歳の東海所属の有力馬が本競走に参戦してくるため、駿蹄賞の前哨戦として重要な競走に位置付けられている。

2011年はスタリオンシリーズ競走に指定され、「ダンスインザダーク賞」として優勝馬の馬主に副賞として種牡馬の配合権利が贈られた。

2018年は「中京スポーツ創刊50周年記念杯 新緑賞」の名称で施行[2]

2024年より施行距離をダート1400mに変更されるとともに、SPIIIへ格下げとなった[3]

2024年現在、ぎふ清流カップのトライアルとなっている。

条件・賞金(2024年)

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出走条件[1]
サラブレッド系3歳、東海所属。笠松所属馬8頭以上、名古屋所属4頭以下。
負担重量[1]
別定。56kg(牝馬2kg減)を基本に、3歳時の重賞競走1勝馬は1kg、同2勝以上馬は2kgの負担増となる。
賞金額[4]
1着300万円、2着105万円、3着60万円、4着30万円、5着15万円、着外3万円。
副賞[4]
中京スポーツ新聞社賞。
優先出走権付与[1]
2着以上の馬にぎふ清流カップの優先出走権が付与される。

歴史

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  • 1974年 - 笠松競馬場のダート1400mのサラブレッド系4歳(現3歳)の東海所属馬限定の別定の重賞競走「中京スポーツ杯 新緑賞」として創設。
  • 1976年 - 当年のみ、ダート1580mで施行。
  • 1977年 - 施行距離を現在のダート1600mに変更。
  • 1978年 - 施行時期を4月下旬~5月上旬から4月上旬に変更。
  • 1979年 - 当年のみ、重賞競走として施行されたが、本競走の施行回数はカウントされなかった。
  • 1983年 - 当年のみ、ダート1800mで施行。
  • 1984年 - 施行距離が、ダート1600mに戻る。
  • 1993年 - 当時、笠松所属の安藤勝己が騎手として史上初の連覇。
  • 1996年
    • 東海地区重賞格付け制度施行によりSPIIに格付け。
    • 当時、笠松所属の安藤勝己が騎手として史上2度目の連覇。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「サラブレッド系4歳の東海所属馬」から「サラブレッド系3歳の東海所属馬」に変更。
  • 2002年 - 当時、笠松所属の川原正一が騎手として史上初の3連覇。
  • 2011年 - スタリオンシリーズ競走に指定。
  • 2014年 - 岡部誠が騎手として史上2人目の連覇。
  • 2021年 - 不祥事の影響による開催自粛で施行なし。
  • 2024年
    • SPIIIに格下げ。
    • 施行時期を5月上旬に、また施行距離をダート1400mにそれぞれ変更。

歴代優勝馬

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回数 施行年月日 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 1974年5月2日 タイヨーセイコー 牡3 笠松 1:31.1 古賀土生 大橋憲
第2回 1975年5月1日 テツトヒカリ 牡3 笠松 1:30.0 柳江俊明 柳江俊一
第3回 1976年4月29日 パールバンダ 牡3 笠松 1:42.9 古賀土生 大橋憲
第4回 1977年4月29日 シプリアパール 牡3 笠松 1:43.4 安藤勝己 吉田秋好
第5回 1978年4月2日 イビガワランド 牡3 笠松 1:44.3 中山義宣 林清
(重賞) 1979年4月1日 ブルーホーテン 牡3 愛知 1:42.5 坂本敏美 大薮憲三
第6回 1980年4月5日 リユウネーシヨン 牡3 笠松 1:43.1 柴田高志 大橋憲
第7回 1981年4月4日 サンキヨウスーパー 牡3 笠松 1:41.9 安藤勝己 吉田秋好
第8回 1982年4月4日 ゴールドレツト 牡3 愛知 1:42.2 原口次夫 磯村林三
第9回 1983年4月9日 ヤドリギ 牡3 笠松 1:56.6 安藤勝己 梶原軍造
第10回 1984年4月8日 リユウズイシヨウ 牡3 笠松 1:44.3 町野良隆 大橋憲
第11回 1985年4月3日 チエリーブリニス 牡3 笠松 1:43.6 濱口楠彦 古賀土生
第12回 1986年4月2日 ドントツプ 牡3 笠松 1:43.6 井上孝彦 梶原軍造
第13回 1987年4月1日 ジムグリーン 牡3 笠松 1:43.6 内沢信昭 中山義宣
第14回 1988年4月3日 ギフキング 牡3 笠松 1:43.8 原隆男 後藤義亮
第15回 1989年4月2日 コトブキハワイアン 牡3 笠松 1:43.0 松原義夫 青木和夫
第16回 1990年4月1日 マツクスフリート 牡3 笠松 1:43.1 安藤勝己 荒川友司
第17回 1991年4月1日 ベッスルエース 牡3 笠松 1:43.7 小森勝政 飯干秀人
第18回 1992年4月5日 トミシノポルンガ 牡3 笠松 1:44.8 安藤勝己 加藤健
第19回 1993年4月4日 サブリナチェリー 牡3 笠松 1:41.9 安藤勝己 荒川友司
第20回 1994年4月3日 マルカショウグン 牡3 笠松 1:41.4 今井孝一 神部幸夫
第21回 1995年4月2日 コルテスチェリー 牡3 笠松 1:43.8 安藤勝己 荒川友司
第22回 1996年4月2日 フジノハイメリット 牡3 笠松 1:42.8 安藤勝己 梶原軍造
第23回 1997年4月1日 キヌガサキングオー 牡3 笠松 1:43.8 仙道光男 原定弘
第24回 1998年4月1日 フジノモンスター 牡3 笠松 1:40.6 川原正一 中山義宣
第25回 1999年4月4日 ジェイエムルマン 牡3 笠松 1:42.7 濱口楠彦 原定弘
第26回 2000年4月2日 ミツアキサイレンス 牡3 笠松 1:43.2 川原正一 粟津豊彦
第27回 2001年4月1日 フジノコンドル 牡3 笠松 1:44.1 川原正一 後藤保
第28回 2002年4月1日 アイムクイーン 牝3 笠松 1:42.8 川原正一 伊藤勝好
第29回 2003年4月3日 ブラシャンボール 牡3 笠松 1:43.0 濱口楠彦 柳江仁
第30回 2004年4月5日 ノーススポット 牝3 笠松 1:42.8 安藤光彰 中山義宣
第31回 2005年4月3日 ミラージェネス 牝3 笠松 1:43.7 土田龍也 柳江仁
第32回 2006年4月5日 タカノハルビー 牝3 笠松 1:44.5 岡部誠 加藤幸保
第33回 2007年4月5日 ワイティタッチ 牡3 愛知 1:45.0 尾崎章生 櫻井今朝利
第34回 2008年4月3日 サチコゴージャス 牝3 愛知 1:43.6 丸野勝虎 今津勝之
第35回 2009年4月3日 カキツバタロイヤル 牡3 笠松 1:43.1 阪上忠匡 森山英雄
第36回 2010年4月2日 エレーヌ 牝3 笠松 1:41.6 筒井勇介 山中輝久
第37回 2011年4月4日 マルヨコンバット 牡3 笠松 1:42.8 尾島徹 柴田高志
第38回 2012年4月5日 マイネルセグメント 牡3 愛知 1:42.3 今井貴大 川西毅
第39回 2013年4月8日 ユーセイクインサー 牝3 愛知 1:42.6 岡部誠 倉地学
第40回 2014年4月10日 ドクターナイーヴ 牡3 愛知 1:43.8 岡部誠 荒巻透
第41回 2015年4月1日 ミトノレオ 牝3 愛知 1:44.0 岡部誠 川西毅
第42回 2016年4月1日 カツゲキキトキト 牡3 愛知 1:40.6 木之前葵 錦見勇夫
第43回 2017年4月5日 サザンオールスター 牡3 愛知 1:43.0 吉井友彦 今津博之
第44回 2018年4月4日 ビップレイジング 牡3 笠松 1:41.8 藤原幹生 笹野博司
第45回 2019年4月4日 サウスグラストップ 牡3 笠松 1:41.6 岡部誠 尾島徹
第46回 2020年4月2日 エイシンハルニレ 牡3 愛知 1:42.5 岡部誠 角田輝也
第47回 2021年 開催中止
第48回 2022年4月7日 リンクスターツ 牡3 愛知 1:43.6 大畑雅章 榎屋充
第49回 2023年4月5日 リストン 牡3 愛知 1:43.5 丸野勝虎 荒巻透
第50回 2024年5月9日 ミトノウォリアー 牡3 愛知 1:27.8 岡部誠 角田輝也

※馬齢は2000年以前についても現表記を用いる。

他競馬場での新緑賞

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  • 中央競馬 - サラブレッド系3歳(旧4歳)の1勝クラス(旧500万下条件)の混合競走・特別指定交流の馬齢重量(56kg、牝馬54kg)の特別競走。東京競馬場の芝2300mで毎年4月下旬に施行されている。なお、サラブレッド系旧4歳400万下条件特別競走でも同名称が使用されていた。
  • 水沢競馬場盛岡競馬場 - サラブレッド系4歳(旧5歳)以上の特別競走。施行場・クラス条件は開催年により異なるが、ダート1600mで毎年4月下旬に施行されている。
  • 大井競馬場 - サラブレッド系3歳(旧4歳)以上の特別競走。クラス条件・施行距離は開催年により異なるが、ダート1600m又はダート1800mで毎年4月 - 5月に施行されている。
  • 帯広競馬場 - 1992年4月30日第8競走にてダート1700mで施行された特別競走。
  • 宇都宮競馬場 - 1998年5月20日第9競走にてダート2000mで施行されたA2級格付け馬条件の特別競走。

出典

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  1. ^ a b c d 笠松競馬番組”. 岐阜県地方競馬組合. 2024年5月6日閲覧。
  2. ^ 笠松競馬出走馬一覧表 平成30年度岐阜県地方競馬組合営 第1回笠松競馬 第2日 4月4日(水)” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2018年4月2日閲覧。
  3. ^ 令和6年度笠松競馬 重賞・準重賞競走について岐阜県地方競馬組合、2024年2月21日配信・閲覧
  4. ^ a b 笠松競馬番組要項賞金等支給基準” (PDF). 岐阜県地方競馬組合. 2024年5月6日閲覧。

競走結果の出典

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関連項目

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