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ソニー・ホンダモビリティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
AFEELAから転送)
ソニー・ホンダモビリティ株式会社
Sony Honda Mobility Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
107-0052
東京都港区赤坂九丁目7番2号
(ミッドタウン・イースト 9階)[1]
設立 2022年9月[1]
業種 輸送用機器
法人番号 8010401169962
代表者 水野泰秀(代表取締役会長CEO[1]
川西泉(代表取締役社長COO[1]
資本金 300億円[1]
主要株主
外部リンク www.shm-afeela.com ウィキデータを編集
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ソニー・ホンダモビリティ株式会社: Sony Honda Mobility Inc.)は、自動車ブランドAFEELA(アフィーラ)」を展開する日本の自動車メーカー。

ソニーグループ本田技研工業の折半出資で設立された[2][3]

概要

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自動車メーカーであるホンダと電機やエンタメ事業を手掛けるコングロマリットであるソニーの合弁会社である。高付加価値の電気自動車とそのモビリティーサービスの提供を行う[2][3]

2022年10月13日、2025年より先行販売を開始し2026年春より北米でデリバリーを開始することや、日本では同年後半以降よりデリバリーを始めると発表した。

生産は北米のホンダ工場で行う[4]

2023年1月4日(日本時間1月5日)、アメリカラスベガスで開催された家電見本市であるCES 2023にて、初の自動車のブランド「AFEELA」(アフィーラ)を発表し開発した電気自動車のプロトタイプを公開した[5]

設立背景

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2010年代、三菱自動車日産自動車は世界初の量産BEVを発売したが、販売台数は伸び悩んだ。

その為、日本の自動車メーカーの中ではEVの普及はまだ先であるという考えがあった。

しかしながら、2019年頃から米TeslaのEV販売が躍進し[6]EUでは従来のエンジン車の販売を禁止する機運が高まった。

ホンダはデジタル分野で優れたhonda eを発売するも車としての航続距離の短さから販売台数が振るわず[7]、その潮流に乗り遅れてしまった。

一方でソニーは、オーストリアのマグナシュタイヤと共に、Vison-S英語版と呼ばれる次世代モビリティの開発を進めていた[8]

このVision-Sとhonda eのコンセプトは似ていた。

両者は共に次世代モビリティの勉強会を開くようになり、2021年にホンダ側から合弁会社の設立を提案した。

ソニー側もEVの生産先を探していたが他社とも協業に向けて協議を続けていたもののすべて立ち消えていた。

そのためこれを承諾し[9]、2022年にソニー・ホンダモビリティが誕生した。

沿革

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車種

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プロトタイプ

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AFEELA
2023年の展示車両(前方)
2023年の展示車両(後方)
2023年の展示車両(前方のメディアバー)
概要
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 海外:
2026年予定
ボディ
乗車定員 5人
駆動方式 四輪駆動
前: ダブルウィッシュボーン式
後:マルチリンク式
前: ダブルウィッシュボーン式
後:マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース 3,000 mm
全長 4,895 mm
全幅 1,900 mm
全高 1,460 mm
その他
EV方式 BEV
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ソニー単独時代に開発を進め、CES 2020で発表した「Vision-S」(2022年に「Vision-S 01」に改称)の後継モデルとして、2023年1月4日に発表されたモデルである。

Vision-Sとほぼ同じくEセグメントサイズの大型セダンとなっている。

2025年春に北米で受注開始予定。北米の工場で生産を開始し、2026年に北米での発売を目指している。

車内外に45個のカメラセンサーを装備するほか、毎秒800兆回の演算能力を持つクアルコムの「Snapdragon Digital Chassis」を制御装置として搭載する[16]

また、ソニーが出資するアメリカのEpic Gamesとの共同開発により、車内でゲームをプレイすることができる。

ソニー単独時代のプロトタイプ

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ソニー単独での開発が行われたプロトタイプとしてセダンモデルの「VISION-S 01」とSUVモデルの「VISION-S 02」が存在する。

ソニー・VISION-S 01
2021年展示車両(車両前方)
2021年展示車両(車両左後部)
2021年展示車両(尾灯)
ボディ
乗車定員 4人
駆動方式 四輪駆動
パワートレイン
最高出力 2×200 kW
前: ダブルウィッシュボーン式
後: ダブルウィッシュボーン式
前: ダブルウィッシュボーン式
後: ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
ホイールベース 3,000 mm
全長 4,895 mm
全幅 1,900 mm
全高 1,460 mm
車両重量 2,350 kg
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脚注

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  1. ^ a b c d e f g 企業情報”. ソニー・ホンダモビリティ株式会社. 2023年1月22日閲覧。
  2. ^ a b c ソニーとHonda、モビリティ事業を行う新会社 「ソニー・ホンダモビリティ株式会社」の設立に関する合弁契約を締結』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2022年6月16日https://www.honda.co.jp/news/2022/c220616.html2022年7月22日閲覧 
  3. ^ a b c ソニーとHonda、モビリティ事業を行う新会社 「ソニー・ホンダモビリティ株式会社」の設立に関する合弁契約を締結』(プレスリリース)ソニーグループ株式会社、2022年6月16日https://www.sony.com/ja/SonyInfo/News/Press/202206/22-0616/2022年7月22日閲覧 
  4. ^ 株式会社インプレス (2022年10月13日). “ソニー・ホンダモビリティ、第1弾プロダクトのティザー映像公開 2023年1月の発表を予告”. Car Watch. 2022年10月13日閲覧。
  5. ^ 朝日インタラクティブ (2023年1月5日). “ソニーホンダ、新ブランド「AFEELA」発表--車両前方に「Media Bar」”. CNET Japan. 2023年1月5日閲覧。
  6. ^ テスラEV世界販売が過去最高、5割増の36万台超え 2019年”. レスポンス(Response.jp). レスポンス (2020年1月6日). 2022年9月4日閲覧。
  7. ^ 明子, 杉田 (2020年11月11日). “Honda eのセールスが残念な結果に終わり、ホンダはテスラの排出枠連合に参加”. EVsmartブログ. 2022年7月22日閲覧。
  8. ^ 【ソニー VISION-S まとめ】CESから市販まで、道のりは見えたか…デザインや自動運転、試乗記”. レスポンス(Response.jp). 2022年7月22日閲覧。
  9. ^ ホンダの決断 ソニーとEV連合、激動の時代へ変革急ぐ”. 日本経済新聞 (2022年8月9日). 2022年8月9日閲覧。
  10. ^ ソニーとHonda、モビリティ分野における戦略的提携に向けて基本合意』(プレスリリース)ソニーグループ株式会社、本田技研工業株式会社、2022年4月1日https://www.sony.com/ja/SonyInfo/News/Press/202203/22-03042023年1月22日閲覧 
  11. ^ ソニーモビリティ株式会社の設立について』(プレスリリース)ソニーグループ株式会社、2022年4月1日https://www.sony.com/ja/SonyInfo/News/Press/202204/22-0162023年1月22日閲覧 
  12. ^ ソニーグループ株式会社とのモビリティ分野における合弁会社設立手続完了のお知らせ” (PDF). 本田技研工業株式会社 (2022年9月28日). 2023年1月22日閲覧。
  13. ^ ソニー・ホンダモビリティ 新ブランド「AFEELA」発表 CES® 2023にてプロトタイプを初披露』(プレスリリース)ソニー・ホンダモビリティ株式会社、2023年1月4日https://www.shm-afeela.com/ja/news/2023-01-04/2023年1月22日閲覧 
  14. ^ 株式会社インプレス「「GT7」に“AFEELA”が登場決定! ポリフォニー・デジタルとソニー・ホンダが協業発表 “バーチャルとリアルを融合させた車両開発”が目標」『』2024年1月9日。2024年4月26日閲覧。
  15. ^ Inc, Aetas. “「グランツーリスモ7」,AFEELA Prototype 2024,シボレー シェベル SS 454 Sport Coupe,シュコダ ビジョン GTが登場”. 4Gamer.net. 2024年4月26日閲覧。
  16. ^ インプレス (2023年1月5日). “ソニー・ホンダの新型EVブランド「アフィーラ」はクアルコムと協業し、Snapdragon Digital Chassis採用」”. Car Watch. 2023年1月10日閲覧。

外部リンク

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