コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

第2次石破内閣

半保護されたページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

第2次石破内閣
国務大臣任命式・臨時閣議後の記念撮影
(2024年11月11日)
天皇 第126代 徳仁
内閣総理大臣 第103代 石破茂
成立年月日 2024年令和6年)11月11日
与党・支持基盤 自由民主党公明党
自公連立政権
成立事由 第50回衆議院議員総選挙
前内閣 第1次石破内閣
内閣閣僚名簿(首相官邸)
テンプレートを表示

第2次石破内閣(だいにじ いしばないかく)は、衆議院議員自由民主党総裁石破茂が第103代内閣総理大臣に任命され、2024年令和6年)11月11日に成立した日本の内閣自由民主党公明党与党とする連立内閣自公連立政権)。

概説

2024年10月1日発足の第1次石破内閣によって同9日衆議院が解散された。同27日執行の第50回衆議院議員総選挙において与党であった自民党公明党との合計議席が過半数を割り込んだが、首班指名選挙の投票先について野党各党の方針が一致しなかったため、11月11日召集の第215回特別会で実施された内閣総理大臣指名選挙において石破茂が指名された。このうち衆議院ではいずれの得票者も有効投票の過半数を獲得できなかったため、村山富市が選出された第129回国会以来の決選投票が実施された[1]。11月11日夜に認証式を経て内閣が発足した。

国会の過半数を占めていない少数与党の内閣が発足するのは、1994年羽田内閣以来30年ぶり[2]

第2次石破内閣において、第50回衆議院議員総選挙で落選した公明党代表の石井啓一の後任として公明党代表に就任した国土交通大臣斉藤鉄夫と、自身が落選した法務大臣の牧原秀樹と農林水産大臣の小里泰弘を除く各閣僚が第1次石破内閣から再任となっている。

内閣の顔ぶれ・人事

所属政党・出身:

  自由民主党 (無派閥)   自由民主党(麻生派  自由民主党(茂木派

  公明党   中央省庁・民間

国務大臣

2024年(令和6年)11月11日発足。

職名 氏名 画像 出身等 特命事項等 備考
内閣総理大臣 石破茂 衆議院
自由民主党
(無派閥)
自由民主党総裁
再任
総務大臣 村上誠一郎 衆議院
自由民主党
(無派閥)
内閣総理大臣臨時代理
就任順位第3順位
再任
法務大臣 鈴木馨祐 衆議院
自由民主党
麻生派
初入閣
外務大臣 岩屋毅 衆議院
自由民主党
(無派閥)
内閣総理大臣臨時代理
就任順位第5順位
再任
財務大臣
内閣府特命担当大臣
(金融)
加藤勝信 衆議院
自由民主党
茂木派
デフレ脱却担当
内閣総理大臣臨時代理
就任順位第4順位
再任
文部科学大臣 阿部俊子 衆議院
自由民主党
(無派閥)
再任
厚生労働大臣 福岡資麿 参議院
自由民主党
(無派閥)
再任
農林水産大臣 江藤拓 衆議院
自由民主党
(無派閥)
再入閣
経済産業大臣
内閣府特命担当大臣
(原子力損害賠償・
廃炉等支援機構)
武藤容治 衆議院
自由民主党
(麻生派)
原子力経済被害担当
GX実行推進担当
産業競争力担当
再任
国土交通大臣 中野洋昌 衆議院
公明党
水循環政策担当
国際園芸博覧会担当
初入閣
環境大臣
内閣府特命担当大臣
(原子力防災)
浅尾慶一郎 参議院
自由民主党
(麻生派)
再任
防衛大臣 中谷元 衆議院
自由民主党
(無派閥)
内閣総理大臣臨時代理
就任順位第2順位
再任
内閣官房長官 林芳正 衆議院
自由民主党
(無派閥)
沖縄基地負担軽減担当
拉致問題担当
内閣総理大臣臨時代理
就任順位第1順位
再任
デジタル大臣
内閣府特命担当大臣
(規制改革)
平将明 衆議院
自由民主党
(無派閥)
デジタル行財政改革担当
行政改革担当
国家公務員制度担当
サイバー安全保障担当
再任
復興大臣 伊藤忠彦 衆議院
自由民主党
(無派閥)
福島原発事故再生総括担当 再任
国家公安委員会委員長
内閣府特命担当大臣
(防災)
(海洋政策)
坂井学 衆議院
自由民主党
(無派閥)
国土強靭化担当
領土問題担当
再任
内閣府特命担当大臣
(こども政策)
(少子化対策)
(若者活躍)
(男女共同参画)
(共生・共助)
三原じゅん子 参議院
自由民主党
(無派閥)
女性活躍担当
共生社会担当
再任
内閣府特命担当大臣
(経済財政政策)
赤沢亮正 衆議院
自由民主党
(無派閥)
経済再生担当
新しい資本主義担当
賃金向上担当
スタートアップ担当
全世代型社会保障改革担当
感染症危機管理担当
防災庁設置準備担当
再任
内閣府特命担当大臣
(クールジャパン戦略)
(知的財産戦略)
(科学技術政策)
(宇宙政策)
(経済安全保障)
城内実 衆議院
自由民主党
(無派閥)
経済安全保障担当 再任
内閣府特命担当大臣
(沖縄及び北方対策)
(消費者及び食品安全)
(地方創生)
(アイヌ施策)
伊東良孝 衆議院
自由民主党
(無派閥)
新しい地方経済・生活環境創生担当
国際博覧会担当
再任

内閣官房副長官、内閣法制局長官

2024年(令和6年)11月11日任命。

職名 氏名 画像 出身等 備考
内閣官房副長官 橘慶一郎 衆議院/自由民主党(無派閥) 再任
青木一彦 参議院/自由民主党(無派閥) 再任
佐藤文俊 事務担当/元総務事務次官 再任
内閣法制局長官 岩尾信行 前内閣法制次長/検察庁 再任

内閣総理大臣補佐官

2024年(令和6年)11月11日任命。

職名 氏名 画像 所属等 備考
内閣総理大臣補佐官
国家安全保障に関する重要政策
及び核軍縮・不拡散問題担当
長島昭久 衆議院/自由民主党(無派閥) 再任
内閣総理大臣補佐官
(国土強靱化及び復興等の社会資本整備
並びに科学技術イノベーション政策
その他特命事項担当)
森昌文 民間 再任
内閣総理大臣補佐官
(賃金・雇用担当)
矢田稚子 民間(元参議院議員/国民民主党 再任

副大臣

2024年(令和6年)11月13日任命。

職名 氏名 出身等 備考
デジタル副大臣 穂坂泰 衆議院/自由民主党(無派閥) 内閣府副大臣兼任
復興副大臣 輿水恵一 衆議院/公明党
鈴木憲和 衆議院/自由民主党(茂木派)
高橋克法 参議院/自由民主党(麻生派) 国土交通、内閣府副大臣兼任
内閣府副大臣 穂坂泰 衆議院/自由民主党(無派閥) デジタル副大臣兼任
瀬戸隆一 衆議院/自由民主党(麻生派)
辻清人 衆議院/自由民主党(無派閥)
鳩山二郎 衆議院/自由民主党(無派閥)
大串正樹 衆議院/自由民主党(無派閥) 経済産業副大臣兼任
古賀友一郎 参議院/自由民主党(無派閥) 経済産業副大臣兼任
高橋克法 参議院/自由民主党(麻生派) 国土交通、復興副大臣兼任
中田宏 参議院/自由民主党(無派閥) 環境副大臣兼任
本田太郎 衆議院/自由民主党(無派閥) 防衛副大臣兼任
総務副大臣 富樫博之 衆議院/自由民主党(無派閥)
阿達雅志 参議院/自由民主党(無派閥)
法務副大臣 高村正大 衆議院/自由民主党(麻生派)
外務副大臣 藤井比早之 衆議院/自由民主党(無派閥)
宮路拓馬 衆議院/自由民主党(無派閥)
財務副大臣 斎藤洋明 衆議院/自由民主党(麻生派)
横山信一 参議院/公明党
文部科学副大臣 武部新 衆議院/自由民主党(無派閥)
野中厚 衆議院/自由民主党(茂木派)
厚生労働副大臣 仁木博文 衆議院/自由民主党(麻生派)
鰐淵洋子 衆議院/公明党
農林水産副大臣 笹川博義 衆議院/自由民主党(茂木派)
滝波宏文 衆議院/自由民主党(無派閥)
経済産業副大臣 大串正樹 衆議院/自由民主党(無派閥) 内閣府副大臣兼任
古賀友一郎 参議院/自由民主党(無派閥) 内閣府副大臣兼任
国土交通副大臣 古川康 衆議院/自由民主党(茂木派)
高橋克法 参議院/自由民主党(麻生派) 復興、内閣府副大臣兼任
環境副大臣 小林史明 衆議院/自由民主党(無派閥)
中田宏 参議院/自由民主党(無派閥) 内閣府副大臣兼任
防衛副大臣 本田太郎 衆議院/自由民主党(無派閥) 内閣府副大臣兼任

大臣政務官

2024年(令和6年)11月13日任命。

首班指名選挙

勢力早見表

名称 勢力 国務大臣 副大臣 政務官 補佐官 その他
無派閥 226 15 14 / 1 自由民主党総裁副総裁幹事長政務調査会長選挙対策委員長参議院幹事長国会対策委員長幹事長代行参議院議長
麻生派 45 3 5 / 0 総務会長最高顧問参議院議員会長
茂木派 40 1 4 / 0 衆議院議長
公明党 51 1 3 / 0
民間 / 0 0 / 2
362 20 26 / 3

※慣例により派閥離脱中である衆議院議長額賀福志郎茂木派)、党幹部を派閥所属議員に含む。

※無派閥に院内会派「自由民主党無所属の会」に所属する無所属の世耕弘成平沢勝栄西村康稔萩生田光一広瀬健三反園訓を含む。

内閣の動き

2024年11月11日、第二次石破内閣が発足[3]

前内閣からほとんどの閣僚が再任されたが、第50回衆議院総選挙の結果を受け、3閣僚が交代した。同選挙で落選した牧原秀樹法務大臣と小里泰弘農林水産大臣の後任として鈴木馨祐江藤拓を起用した[4][5]

また、公明党代表に就任した斉藤鉄夫国土交通大臣の後任には中野洋昌が起用された[5]。これら3閣僚の人事は政権発足前から既に固まっていた[6]。また、内閣発足時には、閣僚全員が50代以上で、40代以下の閣僚が1人もいないという、近年では珍しい現象が起きていたが、牧原の後任にあてた鈴木と、斉藤の後任にあてた中野はそれぞれ40代であったことから、40代以下の閣僚が居ない事態は、1ヶ月半程度で解消された。また、閣僚の平均年齢も少し若返っている。

脚注

注釈

出典

  1. ^ 竹本能文 (2024年11月11日). “首相指名で石破氏が第103代首相に選出、きょう組閣”. ロイター. ロイター. https://jp.reuters.com/world/japan/GCS4TR7ZY5K55IVR7PCAV6WDOM-2024-11-11/ 2024年11月11日閲覧。 
  2. ^ 第2次石破内閣が発足、30年ぶり少数与党…首相「できるだけ多くの党の理解を得て謙虚に取り組む」”. 読売新聞 (2024年11月11日). 2024年11月12日閲覧。
  3. ^ "第2次石破内閣 閣僚名簿". 首相官邸. 内閣官房内閣広報室. 2024年11月11日. 2024年11月12日閲覧
  4. ^ 石破内閣の閣僚らの落選相次ぐ、小里農相は辞意も... 霞が関の官僚「これから補正予算案もあるのに」”. 読売新聞 (2024年10月28日). 2024年11月11日閲覧。
  5. ^ a b 第2次石破内閣の閣僚名簿発表 法相に鈴木馨祐氏・農水相に江藤氏・国交相は公明の中野氏”. FNNプライムオンライン (2024年11月11日). 2024年11月11日閲覧。
  6. ^ 時事通信 政治部 (2024年11月11日). “第2次石破内閣が発足へ 特別国会、決選投票で指名”. 時事ドットコムニュース. 時事通信社. https://www.jiji.com/jc/article?k=2024111100618&g=pol 2024年11月11日閲覧。 

関連項目

外部リンク