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2024年4月4日 (木) 10:05時点における版

加藤 鮎子
かとう あゆこ
内閣広報室より公表された肖像(2019年、環境大臣政務官当時)
生年月日 (1979-04-19) 1979年4月19日(45歳)
出生地 日本の旗 日本 山形県鶴岡市
出身校 慶應義塾大学法学部
コロンビア大学国際公共政策大学院
前職 衆議院議員秘書
所属政党 自由民主党谷垣G→無派閥)
配偶者 宮崎謙介2006年 - 2009年
一般男性
親族 祖父・加藤精三(衆議院議員)
父・加藤紘一内閣官房長官
公式サイト 加藤鮎子 official site

内閣 第2次岸田第2次改造内閣
在任期間 2023年9月13日[1][2] - 現職

内閣 第2次岸田第2次改造内閣
在任期間 2023年9月13日[1][2] - 2024年4月1日[3]

選挙区 山形3区
当選回数 3回
在任期間 2014年12月16日[4] - 現職
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加藤 鮎子(かとう あゆこ、1979年昭和54年〉4月19日 - )は、日本政治家自由民主党所属の衆議院議員(3期)、内閣府特命担当大臣こども政策少子化対策若者活躍男女共同参画
内閣府特命担当大臣孤独・孤立対策担当室)
女性活躍担当大臣共生社会担当大臣

孤独・孤立対策担当大臣国土交通大臣政務官環境大臣政務官内閣府大臣政務官、自由民主党山形県連会長を歴任[5][6][7]。父は元内閣官房長官・元自民党幹事長加藤紘一。本名は、角田鮎子[8]

来歴

生い立ち

山形県鶴岡市生まれ(現住所は鶴岡市大東町[8])。「鮎子」という名の由来は「故郷の魚であること」「故郷に帰ってくるように」との意味が込められている[9]慶應義塾女子高等学校慶應義塾大学法学部入学後に政治活動を始める。卒業後はドリームインキュベータ勤務を経て、野田聖子の秘書を務め[10]第44回衆議院議員総選挙郵政解散)後にアメリカ合衆国コロンビア大学国際公共政策大学院に留学し国際公共政策を学ぶ。コロンビア大学の同窓には小泉進次郎がいる[11]

帰国後は日本国際交流センターピープルフォーカス・コンサルティング勤務を経て、父・紘一の秘書を務める[11][12]

2006年宮崎謙介と結婚するが2009年に離婚した[13][14]2011年4月には、東日本大震災で被災した宮城県七ヶ浜町にボランティアとして支援活動に参加した[15]。その後、再婚した夫との間に2子をもうける[16]

2012年12月、第46回衆議院議員総選挙で紘一が無所属阿部寿一に敗れ落選。2013年4月17日、紘一から後継指名を受ける[17]。後継指名を受けた後、山形3区支部長公募に名乗りを挙げるため、新たに2,000人の党員を確保[18]し、また、支部長公募に意欲を見せていた阿部と佐藤ゆかりが、山形県連が提示した条件を不服として応募を取り下げた[19][20]ため、支部長に就任する。

政治家として

東北中央自動車道泉田道路開通式にて
(2022年11月20日)

2014年12月、第47回衆議院議員総選挙に自民党候補として出馬。山形3区は第46回総選挙に続き無所属の阿部との保守分裂選挙となるが、阿部に僅差で勝利し初当選する[21][22]。当選後は、紘一の側近だった谷垣禎一有隣会に加わり[23]、自民党女性局次長・自民党青年局次長に就任[12]

2017年10月、第48回衆議院議員総選挙に出馬。阿部も希望の党公認として出馬するが、それを押し切って再選となった[24]

2019年9月11日、環境大臣政務官内閣府大臣政務官に就任。

2021年3月28日、自民党山形県連の支部長・幹事長会議が開催。加藤は同年1月の山形県知事選挙で擁立した元県議の大内理加が落選した責任をとり県連会長を辞任すると表明し、了承された[25]

2020年自由民主党総裁選挙2021年自由民主党総裁選挙では、ともに岸田文雄の推薦人に名を列ねた。

2021年10月、第1次岸田内閣国土交通大臣政務官に就任。

2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で3選[26]

2023年9月13日発足の第2次岸田第2次改造内閣内閣府特命担当大臣こども政策少子化対策若者活躍男女共同参画)に就任し、初入閣した[27]。なお、同日付の閣議口頭了解において「今後政府代表等の任命行為及び許可等の法律上の行為」については本名である「角田鮎子」名義を使用し、それ以外は活動名の「加藤鮎子」名義を使用する事となった[28]

政策・主張

憲法

  • 憲法改正について、2017年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[29]。2021年のNHK、毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[30][31]
  • 憲法9条への自衛隊の明記について、2021年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[30]
  • 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2021年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[31]

外交・安全保障

  • 普天間基地辺野古移設をめぐる政府と沖縄県の対立をどう考えるかとの問いに対し、2021年の毎日新聞社のアンケートで「政府が埋め立てを進めるのはやむを得ない」と回答[31]
  • 徴用工訴訟などの歴史問題をめぐる日韓の関係悪化についてどう考えるかとの問いに対し、2021年の毎日新聞社のアンケートで「政府の今の外交方針でよい」と回答[31]
  • 2015年7月16日、平和安全法制衆議院採決について、「政府与党内で1年以上に渡り議論が積み重ねられた」として賛成する一方[29]、「国民の理解は不十分であり、参議院でも十分な審議を尽くすべき」と主張した[32]。9月17日、山形新聞による平和安全法制の憲法適合性についての取材に対して、「運用さえ誤らなければ、合憲の範囲内」と慎重な姿勢を示した[33]

ジェンダー

  • 選択的夫婦別姓制度の導入について、2017年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[29]。2021年のNHKのアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[30]
  • 同性婚を可能とする法改正について、2017年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[29]。2021年のNHKのアンケートで「どちらかといえば反対」と回答[30]。「同性婚を制度として認めるべきだと考るか」との同年の毎日新聞社のアンケートに対し「認めるべきでない」と回答[31]
  • クオータ制の導入について、2021年のNHKのアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[30]。同年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[31]

その他

  • 原子力発電への依存度について今後どうするべきか」との問題提起に対し、2021年のNHKのアンケートで「下げるべき」と回答[30]
  • 10%の消費税率について、2021年の毎日新聞社のアンケートで「当面は10%を維持すべき」と回答[31]
  • アベノミクスについて、2017年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば評価する」と回答[29]
  • 2015年5月30日、山形県開発推進懇談会に出席。第3次安倍内閣の掲げる地方創生推進のため、子育て支援・地方への定住化・再生可能エネルギー推進による地域活性化・公共インフラ整備について協議した[38]

人物

交流関係
加藤紘一の側近だった谷垣禎一とは幼少の頃から親交があり、第47回総選挙の応援演説では「鮎子氏を山形のためになる政治家に育てる」と激励を受けた[39]。また、自身がかつて秘書として仕えた野田聖子を政治資金パーティーに招待するなど、交流を続けている[40]
一方、紘一と確執があった岸宏一とは、第47回総選挙の際に阿部寿一を支持し、選対本部長就任や応援演説を断られるなど険悪な関係だったが、当選後には関係を修復している[41][42]。ただ、第47回総選挙で議席を争った阿部とは対立が続き、2015年9月に実施された酒田市長選挙の際には鮎子・阿部それぞれを支持する市議会議員が丸山至選対の主導権を争うなど保守分裂が続いている[43]
選挙
父紘一から選挙地盤を引き継ぐにあたり、紘一から「ドブ板娘と呼ばれるまで地域を回れ」[44]農家の声は大事だぞ」[44]との助言を受けた。しかし、それ以外は基本的に紘一は口を挟まず[44]、選挙は鮎子の自由に任せたという[44]


家族・親族

所属議員連盟

選挙歴

当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
第47回衆議院議員総選挙 2014年12月14日 35 山形3区 自由民主党 7万9872票 42.86% 1 1/5 /
第48回衆議院議員総選挙 2017年10月22日 38 山形3区 自由民主党 10万3973票 52.18% 1 1/4 /
第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 42 山形3区 自由民主党 10万8558票 58.06% 1 1/3 /

不祥事

  • 第48回衆議院議員総選挙公示日4日前の2017年10月6日、加藤が代表を務める政治団体「自由民主党山形県第三選挙区支部」は、国の公共事業を受注した地元の建設会社2社から合わせて400万円の寄付を受けた[47]公職選挙法199条は国の公共事業を請け負う業者が国政選挙に関して寄付することを禁じているが、同団体は報道機関の取材に対し「指摘の会社が国の公共工事を受注していることについては全く知らなかった」と答えた[48]
  • 加藤が代表を務める資金管理団体「加藤鮎子地域政策研究会」の政治資金収支報告書(2019~21年分)に、2021年10月1日付でパーティー券収入として研究会は加藤の関連政治団体「鮎友会」から250万円を受け取っていた。鮎友会の収支報告書にも同じ日付で研究会に同額を支出したと記されていた。政治資金規正法は、一度のパーティーで同一の個人・団体から150万円超の対価を受けることを禁じている[49]。2023年9月15日、加藤は記者会見で「本来寄付として処理すべきものを、パーティー券収入として処理した」と釈明し、政治資金収支報告書を修正する意向を示した[50]
  • 2023年、自身の事務所の家賃として自分の母親に毎月15万円支払っていることを指摘される。家賃が相場価格より高額な場合、差額が公職選挙法が禁止する寄付に当たる可能性があるが[51]、9月26日、加藤は記者会見で「周辺で15万円は相場の最低ラインだ」と述べ、「複数の不動産関係の方々から頂いた情報を基に設定した。相場から離れていることはない」とも語った[52]

脚注

  1. ^ a b 第2次岸田改造内閣の閣僚等名簿”. 首相官邸ホームページ. 内閣官房内閣広報室 (2023年4月1日). 2023年8月3日閲覧。
  2. ^ a b 『官報 令和5年特別号外第62号1頁 人事異動 内閣』(プレスリリース)国立印刷局、2023年9月13日。 
  3. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「令6官報本紙1194」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  4. ^ 平成26年12月16日山形県選挙管理委員会告示第62号(衆議院小選挙区選出議員選挙において当選人となった者の住所及び氏名並びに当該当選人に係る候補者届出政党)
  5. ^ “自民県連会長に加藤鮎子氏が就任 地域支部との対話を重視”. 産経新聞. (2019年9月1日). https://www.sankei.com/article/20190901-IEGCWEK3RFO3PKFUFORP23HGC4/ 2019-09-0閲覧。 
  6. ^ 藤村元大 (2021年3月29日). “自民・加藤鮎子氏、山形県連会長を辞任 知事選の敗北受け”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20210329/k00/00m/010/012000c 2021年3月29日閲覧。 
  7. ^ 加藤 鮎子 (かとう あゆこ)”. 内閣総理大臣官邸. 2022年8月10日閲覧。
  8. ^ a b 自由民主党山形県支部連合会 政治資金収支報告書(平成30年分定期公表)” (PDF). 山形県選挙管理委員会 (2019年11月15日). 2019年12月2日閲覧。
  9. ^ 【CafeSta】「Women's Talk~独占女性の30分~」ゲスト:加藤鮎子衆議院議員 ナビゲーター: 高橋ひなこネットメディア局次長 (2018.4.19)自民党
  10. ^ “【衆院選】加藤紘一氏三女・鮎子氏、父の敵討ちも「横一線」つば競り合い”. スポーツ報知. (2014年12月11日). オリジナルの2014年12月20日時点におけるアーカイブ。. https://archive.li/20141220092947/http://www.hochi.co.jp/topics/20141210-OHT1T50230.html 2014年12月20日閲覧。 
  11. ^ a b “プロフィール”. 加藤鮎子 official site. http://kato-ayuko.net/profile.html 2015年5月31日閲覧。 
  12. ^ a b “加藤鮎子”. 衆議院. https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_giinprof.nsf/html/profile/119.html 2016年8月4日閲覧。 
  13. ^ 「週刊新潮」2014年12月11日号
  14. ^ “宮崎議員、加藤紘一氏長女と3年で離婚 その時も「女性問題が原因」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2016年2月9日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/02/09/kiji/K20160209012008960.html 2016年2月11日閲覧。 
  15. ^ 第190回国会 衆議院 災害対策特別委員会議録 第3号” (PDF). 衆議院 (2016年3月17日). 2016年6月24日閲覧。
  16. ^ プロフィール オフィシャルサイト
  17. ^ “加藤紘一氏が政界引退 三女を後継指名へ”. nikkansuports.com (日刊スポーツ). (2013年4月18日). オリジナルの2014年12月20日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/20141220105300/http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20130418-1114133.html 2014年12月20日閲覧。 
  18. ^ “支部長は加藤紘一氏の三女・鮎子氏…保守分裂か”. YOMIURI ONLINE (読売新聞). (2013年7月1日). オリジナルの2014年12月20日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/20141220104716/http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20140701-OYT1T50055.html 2014年12月20日閲覧。 
  19. ^ “自民公募、現職衆院議員も断念した誓約書の存在”. 毎日新聞. (2014年6月30日). http://www.yomiuri.co.jp/election/.../20140629-OYT1T50142.html 2014年12月20日閲覧。 
  20. ^ “佐藤ゆかり議員 衆院のいす巡って山形県連と大バトル”. dot.ドット 朝日新聞出版. (2014年5月16日). http://dot.asahi.com/news/politics/2014051400060.html 2014年12月20日閲覧。 
  21. ^ “衆院選:加藤鮎子氏に当確 阿部寿一氏ら破る 山形3区”. 毎日jp (毎日新聞). (2014年12月15日). オリジナルの2014年12月17日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/20141217112106/http://mainichi.jp/select/news/20141215k0000m010247000c.html 2014年12月20日閲覧。 
  22. ^ 山形 - 開票速報 - 2014衆院選:朝日新聞デジタル
  23. ^ “「数は力だ!」 新人15人めぐり争奪戦 首相も参戦 ますます太る町村派 焦る額賀派”. 産経ニュース (産経新聞). (2014年12月18日). オリジナルの2014年12月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141220125715/http://www.sankei.com/politics/news/141218/plt1412180024-n1.html 2014年12月20日閲覧。 
  24. ^ <衆院選山形>票上積み自民盤石 共闘崩れて希望しぼむ”. 河北新報 (2017年10月24日). 2017年10月24日閲覧。
  25. ^ 藤村元大 (2021年3月29日). “自民・加藤鮎子氏、山形県連会長を辞任 知事選の敗北受け”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20210329/k00/00m/010/012000c 2021年3月29日閲覧。 
  26. ^ 衆議院選挙2021 山形(米沢・鶴岡など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
  27. ^ “第2次岸田再改造内閣の閣僚名簿発表”. 産経新聞. (2023年9月13日). https://www.sankei.com/article/20230913-OWNZ2Z2IEVOJ7EZYLE2WXDWBV4/ 2023年9月13日閲覧。 
  28. ^ 『官報』第1065号8頁 令和5年9月20日
  29. ^ a b c d e f 加藤鮎子”. 2017衆院選 候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査). 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
  30. ^ a b c d e f 山形3区”. NHK 衆議院選挙2021 候補者アンケート. 2021年10月21日閲覧。
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外部リンク

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