カリクロー
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カリクロー(古希: Χαρικλώ, Chariklō)は、 ギリシア神話に登場するニュンペー、あるいは女性である。長母音を省略してカリクロとも表記される。主に、
の3人が知られている。以下に説明する。
ケイローンの妻
[編集]このカリクローは、ニュムペーで、ケイローンの妻になり、ヒッペー(オーキュロエー)[1]、エンデーイス[2]、カリュストスを生んだ[3]。ケンタウルス族の小惑星カリクローは、ケイローンの妻カリクローに因んで名付けられた。
キュクレウスの娘
[編集]このカリクローは、キュクレウスの娘。スケイローンの妻になり、エンデーイスを生んだ[4]。
テイレシアースの母
[編集]このカリクローは、アテーナーに仕えたニュムペー。スパルトイのエウエーレースの妻になり、予言者テイレシアースを生んだ。テイレシアースはアテーナーの裸を見たことで彼女の怒りを受け、視力を奪われた。カリクローは息子の目を治すように訴えたが、アテーナーは自分が掛けた呪いを解くことができなかったので、代わりに予言の力を与えた[5]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
- ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)
- プルタルコス『プルタルコス英雄伝(上)』村川堅太郎編、ちくま文庫(1987年)
- 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)