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ムネーモシュネー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ムネーモシュネー
Μνημοσύνη
記憶の女神
ロセッティの絵画『ムネモシュネ』
1876年-1881年頃 デラウェア美術館所蔵
位置づけ ティーターン
配偶神 ゼウス
ウーラノス, ガイア
兄弟 クロノス, オーケアノス, コイオス, クレイオス, ヒュペリーオーン, イーアペトス, テミス, テイア, レアー, ポイベー, テーテュース, キュクロープス, ヘカトンケイル, ギガース, メリアス, アプロディーテー, エリーニュス
子供 ムーサカリオペークレイオーメルポメネーエウテルペーエラトーテルプシコラーウーラニアータレイアポリュムニアー
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ムネーモシュネー古希: Μνημοσύνη, Mnēmosynē)は、ギリシア神話に登場する記憶を神格化した女神である。日本語では長母音を省略してムネモシュネとも表記される。

概要

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ウーラノスガイアの娘で、ティーターン族の一人であり、オーケアノスコイオスクレイオスヒュペリーオーンイーアペトスクロノステイアーレアーテミスポイベーテーテュースと兄弟[1][2]

またゼウスとの間に9人のムーサ(ミューズ)たち、カリオペークレイオーメルポメネーエウテルペーエラトーテルプシコラーウーラニアータレイアポリュムニアーを生んだ[3][4][5]

ヘーシオドスの『神統記』によると、ムネーモシュネーはエレウテールの丘の主で、ピーエリアにおいてゼウスと9日間に渡って臥し、人々から苦しみを忘れさせる存在として9人のムーサたちを産んだという[6]

ムネーモシュネーは名前をつけることを始めたとされ[7]、また学問の道を究めるときにはムネーモシュネーとムーサたちに祈願した[8]

脚注

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  1. ^ ヘーシオドス、133行-138行。
  2. ^ アポロドーロス、1巻1・3。
  3. ^ ヘーシオドス、51行-80行。
  4. ^ ヘーシオドス、915行-917行。
  5. ^ アポロドーロス、1巻3・1。
  6. ^ ヘーシオドス、51行-63行。
  7. ^ シケリアのディオドロス、5巻67・3。
  8. ^ 『パイアン』第7歌b16-20(断片52h)。

参考文献

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関連項目

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