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「JR貨物20D形コンテナ」の版間の差分

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=== 概要 ===
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[[2005年]]までに、[[JR貨物20A形コンテナ|20A形コンテナ]]、[[JR貨物20B形コンテナ|20B形コンテナ]]、[[JR貨物20C形コンテナ|20C形コンテナ]]が量産されてきたが、それにより[[国鉄コキ50000形貨車|コキ50000系]]を退ける機会も増えた。しかし、余裕がある平地等の線区では[[国鉄コキ50000形貨車|コキ50000系]]などの積載することができる。そのため、この20D形コンテナでは、金具などの設計を[[JR貨物19D形コンテナ|19D形コンテナ]]などと同一設計にし、積載できるようにした。最終的に450個が製造されたが、現在では395個にまで落ち、特に1 - 200の置き換えが活発である。
*[[2005年]]までに、[[JR貨物20A形コンテナ|20A形コンテナ]]、[[JR貨物20B形コンテナ|20B形コンテナ]]、[[JR貨物20C形コンテナ|20C形コンテナ]]が量産されてきたが、それにより[[国鉄コキ50000形貨車|コキ50000系]]を退ける機会も増えた。しかし、余裕がある平地等の線区では[[国鉄コキ50000形貨車|コキ50000系]]などの積載することができる。そのため、この20D形コンテナでは、金具などの設計を[[JR貨物19D形コンテナ|19D形コンテナ]]などと同一設計にし、積載できるようにした。
*最終的に450個が製造されたが、現在では395個にまで落ち、特に1 - 200の置き換えが活発である。
*現在は、[[廃棄物|廃棄]]されたり、[[死重]]用途の[[JR貨物Z20D形コンテナ|Z20D形]]に改造されたりしている。

===2006年度増備コンテナ(1 - 200)===
===2006年度増備コンテナ(1 - 200)===
外部塗装はJRFレッドと称されるフロンティアレッド一色で、向かって右上に配されるJRFのロゴマークは20C形に比べて大きくなった。また、本形式は規格外コンテナであるため、それを示す白色の帯が全ての面の上部に引かれているほか、規格外であることを示す菱形マーク(通称ハローマーク)と『全高H=2600』の表記、オレンジ色で『コキ50000積載禁止』の注意書きがコンテナ側面に記されている。2005年(平成17年)度後半に1 - 10が[[東急車輛製造]]和歌山製作所により製作され、背高コンテナの本格的な増備による余裕のある区間での[[国鉄コキ50000形貨車|コキ50000系]]との併用試験を行った。[[2006年]](平成18年)に190個(11 - 200)が[[東急車輛製造]]和歌山製作所により製作され、[[2007年]](平成19年)[[3月]]のダイヤ改正から使用を開始した。2007年(平成19年)以降、[[エコレールマーク]]の[[シール]]を順次貼り付けた。
外部塗装はJRFレッドと称されるフロンティアレッド一色で、向かって右上に配されるJRFのロゴマークは20C形に比べて大きくなった。また、本形式は規格外コンテナであるため、それを示す白色の帯が全ての面の上部に引かれているほか、規格外であることを示す菱形マーク(通称ハローマーク)と『全高H=2600』の表記、オレンジ色で『コキ50000積載禁止』の注意書きがコンテナ側面に記されている。2005年(平成17年)度後半に1 - 10が[[東急車輛製造]]和歌山製作所により製作され、背高コンテナの本格的な増備による余裕のある区間での[[国鉄コキ50000形貨車|コキ50000系]]との併用試験を行った。[[2006年]](平成18年)に190個(11 - 200)が[[東急車輛製造]]和歌山製作所により製作され、[[2007年]](平成19年)[[3月]]のダイヤ改正から使用を開始した。2007年(平成19年)以降、[[エコレールマーク]]の[[シール]]を順次貼り付けた。

2022年3月26日 (土) 06:36時点における版

JR貨物20D形コンテナ
1000番台(20D-1066)
1000番台(20D-1066)
基本情報
種別 有蓋コンテナ
所有者 JR貨物
製造メーカー 東急車輛製造総合車両製作所CIMC 
製造初年 2005年平成17年)
製造数 9,150個(2022年1月5日現在)個
主要諸元
外面色 赤紫色(JRFレッド)
全長(内寸法) 3,715mm (3,647mm)
全幅(内寸法) 2,450mm (2,275mm)
全高(内寸法) 2,600mm (2,354mm)
内容積 19.5 m3
扉位置 両側側面
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JR貨物20D形コンテナ(JRかもつ20Dがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が2005年平成17年)より主に19D形20B形20C形の置き換え用として製作・運用している12ft有蓋コンテナである。 通常のコンテナよりも天地寸法が大きく、車両限界の関係からコキ50000系への積載が禁止されていた。ただし、車両限界に余裕がある線区や特認区間ではこの限りではない。

構造

両側開きで、全高は2,600mmと、通常のコンテナよりも高くなっており、かさ高品の輸送に対応している。内容積は19.5m3、荷重は5.0t。本形式では、新たに妻面上部に製の簡易通風器が設けられたことが大きな特徴である。

0番台

概要

  • 2005年までに、20A形コンテナ20B形コンテナ20C形コンテナが量産されてきたが、それによりコキ50000系を退ける機会も増えた。しかし、余裕がある平地等の線区ではコキ50000系などの積載することができる。そのため、この20D形コンテナでは、金具などの設計を19D形コンテナなどと同一設計にし、積載できるようにした。
  • 最終的に450個が製造されたが、現在では395個にまで落ち、特に1 - 200の置き換えが活発である。
  • 現在は、廃棄されたり、死重用途のZ20D形に改造されたりしている。

2006年度増備コンテナ(1 - 200)

外部塗装はJRFレッドと称されるフロンティアレッド一色で、向かって右上に配されるJRFのロゴマークは20C形に比べて大きくなった。また、本形式は規格外コンテナであるため、それを示す白色の帯が全ての面の上部に引かれているほか、規格外であることを示す菱形マーク(通称ハローマーク)と『全高H=2600』の表記、オレンジ色で『コキ50000積載禁止』の注意書きがコンテナ側面に記されている。2005年(平成17年)度後半に1 - 10が東急車輛製造和歌山製作所により製作され、背高コンテナの本格的な増備による余裕のある区間でのコキ50000系との併用試験を行った。2006年(平成18年)に190個(11 - 200)が東急車輛製造和歌山製作所により製作され、2007年(平成19年)3月のダイヤ改正から使用を開始した。2007年(平成19年)以降、エコレールマークシールを順次貼り付けた。 2019年令和元年)以降は老朽化が進んだため、廃棄が進んでいる。

2013年度増備コンテナ(201 - 450)

2013年(平成25年)度に総合車両製作所和歌山事業所にて201 - 450までの番号が製造され増備に至った。 なお、当初は、500までの予定だっただが、実際には450までで、暫くの間保有数も50が追加された数で公表されていたが、2016年頃より訂正された[要出典]。 この時からエコレールマークのシールが製造時から貼り付けられている。

製作状況

  • 2005年(平成17年)度 - 10個(東急和歌山1 - 10)
  • 2006年(平成18年)度 - 190個(東急和歌山11 - 200)
  • 2013年(平成25年)度 - 250個(総合和歌山201 - 450)

1000番台

概要

2018年(平成30年)3月17日のダイヤ改正でコキ50000系の営業運転が終了し、背高コンテナの運用上の制限がなくなるため、それまでに製造されていた19D 型コンテナの後継として19D型コンテナと同じく両側側面扉型を採用し、外部塗装はJRFレッドと称されるフロンティアレッド一色で、向かって右上に配されるJRFは無くなりその代わりに小さくJRマーク、その下に、JR貨物という文字が入る。また、本形式は規格外コンテナであるため、それを示す白色の帯が全ての面の上部に引かれているほか、規格外であることを示す菱形マーク(通称ハローマーク)でコキ50000が引退した後に製造が開始されているため、オレンジ色の『コキ50000積載禁止』の注意書きが存在しない。20G形コンテナと共に増備が続いており、置き換え先の19D形コンテナは、{{要出典範囲|2017年1月5日時点での35,095個から、25,481個までに減少した[3]

2018年度増備コンテナ(1001 - 3650)

2018年(平成30年)3月17日のダイヤ改正でコキ50000形の営業運転が終了し、背高コンテナの運用上の制限がなくなるため、2018年(平成30年)度に2,650個[1]が作られた。この時から形状が変更されたと共に表記類もマイナーチェンジされた。

2019年度増備コンテナ(3651 - 7250)

2019年(元年)度増備された3651-7250から、妻面の白帯が省略されている。なお、2020年(令和2年)度の増備は新型コロナウイルス感染症 (2019年)によるコンテナ輸送低迷の影響で、製造を中止している。ただし、2020年度後半に、総合車両製作所和歌山事業所にて一部のコンテナが、製造されているが、2021年(令和3年)度の増備扱いとされ集荷も同じである。

2021年度増備コンテナ(7251 - 9700)

2021年(令和3年)度に製造された7251 - 9700から、白線の一部が省略されている。なお、前半の一部は先述の通り、2020年度に製造されている。 2022年度(令和4年)度は、2,450個の増備(9701 - 12150)が予定されている。[2]

製作状況

  • 2018年(平成30年)度 - 2,650個(1001 - 2500=総合和歌山、2501 - 3650=CIMC)
  • 2019年(平成31年、令和元年)度 - 3,600個(3601 - 5650=総合和歌山、5651 - 7250=CIMC)
  • 2021年(令和3年)度 - 2450個(7251 - 8500=総合和歌山、8501 - 9700=CIMC)

現状

2022年(令和4年)1月5日現在、9,095個(0番台395個、1000番台8,700個)を保有している。

脚注

  1. ^ "汎用コンテナのサイズ拡大について" (PDF) (Press release). 日本貨物鉄道株式会社. 14 February 2018. 2018年2月16日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年2月16日閲覧 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=は無視されます。 (説明)
  2. ^ https://www.jrfreight.co.jp/info/2021/files/20211217.pdf

3. ^https://ja-two.iwiki.icu/wiki/JR%E8%B2%A8%E7%89%A919D%E5%BD%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A

参考文献

  • 「車両のうごき 2006-2007」『鉄道ファン』第556号、交友社、2007年8月、75頁。 
  • 「JRコンテナ」『JR貨物時刻表2012』公益社団法人鉄道貨物協会、2012年3月、310頁。全国書誌番号:22067513 
  • JRコンテナ形式別一覧表”. 日本貨物鉄道株式会社 (2015年4月1日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月4日閲覧。
  • 「JRコンテナ」『貨物時刻表2022』公益社団法人鉄道貨物協会、2022年3月、199頁。全国書誌番号:23204476 

関連項目