JR貨物49A形コンテナ
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JR貨物49A形コンテナ | |
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コキ106-831に積載された49A形コンテナ | |
基本情報 | |
種別 | 有蓋コンテナ |
所有者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
製造年 | 2015年(平成27年) |
製造数 | 80個 |
主要諸元 | |
外面色 | 青22号+白色帯 |
全長(内寸法) | 9,410 mm (9,245 mm) |
全幅(内寸法) | 2,490 mm (2,350 mm) |
全高(内寸法) | 2,605 mm (2,237 mm) |
総重量 | 20.25 t |
荷重 | 13.8 t |
内容積 | 48.6 m3 |
扉位置 | 両側側面(ウィング)、片側妻面 |
JR貨物49A形コンテナ(JRかもつ49Aがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が2015年(平成27年)より運用している、31 ftウィングコンテナ。
概要
[編集]- JR貨物では、2012年(平成24年)および2013年(平成25年)に、48A形を60個製造し、31 ftウィングコンテナを運用していたが、その後もトラックから鉄道へのモーダルシフトを促進するために、31 ftウィングコンテナが増備されることになった[1]。
- 形式の数字部位 「 49 」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積49 m3の算出は、厳密には端数四捨五入計算の為に、内容積48.5 m3 - 49.4 m3の間に属するコンテナが対象となる。
また形式末尾のアルファベット一桁部位 「 A 」は、コンテナの使用用途(主たる目的)が 「 普通品の輸送 」を表す記号として付与されている。
- この増備に際して、48A形から内寸の高さを上げて、内容積を拡大する改良を施したのが本形式である。
- 全高が高いハイ・キューブ・コンテナのため、低床であるコキ100系列貨車専用となっている。
- 2015年(平成27年)に40個[2](38001 - 38040)、2016年(平成28年)に40個[3](38041 - 38080)が製造されている。
- なお、2015年製造分は、一般社団法人低炭素社会創出促進協会から「鉄道を利用した物流の低炭素化促進事業(31 ftコンテナ導入経費補助)」の補助金交付を受けている[1]。
- 2016年製造分は、一般財団法人環境優良車普及機構から「モーダルシフトの促進等による低炭素型物流システム構築事業(31 ftコンテナ導入促進事業)」の補助金交付を受けている[4]。2022年 (令和4年)1月5日現在、80個全てが、使用されている。
構造
[編集]- 片妻面及び両側面に荷役扉を設けた三方開き。側面扉は、側板と天井の一部を組み合わせた構造で、跳ね上げて開閉するウィング式である。
- 前述のとおり、48A形を改良し、内寸の高さと内容積が拡大されている。
- 外法寸法は長さ9,410 mm、幅2,490 mm、高さ3,715 mm。内法寸法は長さ9,240 mm、幅2,350 mm、高さ 2,237 mm、内容積は48.8 m3。
- 最大積載重量は13.8 tである。
- 形状は私有コンテナとして多くの業者で使用されている、U48A形などと同一であり、全周にわたって、縦にリブ(コルゲートあるいは波板)がある。
- 塗装は青22号(コンテナブルー)を基調とし、各面の上部に白い帯がある。白抜きで側面および妻面の右上にJRマーク、その下に「JR貨物」の文字が入れられている。塗装外観は48A形2013年製造分と似るものの、側面のJRマークとJR貨物の表記位置が48A形2012年製造分と同じ、「コキ50000積載禁止」等の側面の注意表記が省略されている点が異なる。
脚注
[編集]- ^ a b “31フィートウイングコンテナの増備について” (PDF). JR貨物 (2015年7月15日). 2015年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月20日閲覧。
- ^ 『JR貨物、31ftウイングコンテナ40個を増備』、LogisticsTodayニュース(2015年7月15日)付。
- ^ 『JR貨物、31ftウイングコンテナ40個投入し140個に』、LogisticsTodayニュース(2016年9月14日)付。
- ^ “31フィートウイングコンテナの増備について” (PDF). JR貨物 (2016年9月14日). 2017年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月20日閲覧。