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国鉄R10形コンテナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄R10形コンテナ
基本情報
種別 冷蔵コンテナ
所有者 日本国有鉄道(国鉄)
製造メーカー 富士重工業東急車輛製造
製造年 1960年昭和35年)*
製造数 1343個
形式消滅年 1985年(昭和60年)
主要諸元
外面色 白色
全長(内寸法) 3,234 mm (2,974.8 mm)
全幅(内寸法) 2,294 mm (2,094.8 mm)
全高(内寸法) 2,361 mm (1,831.5 mm)
材質 普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重t
内容積 11.1 m3
自重 1.3 t
扉位置 片側妻面
備考 *100形としての製造年
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国鉄R10形コンテナ(こくてつR10がたコンテナ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1960年昭和35年)に製造した、鉄道輸送用一種規格[注 1](約11 ft冷蔵コンテナである。

概要

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1960年(昭和35年)度に日本初の冷蔵コンテナとして富士重工業にて2個(100,101)、東急車輛製造にて1個(102)が製作された。試作的要素がたぶんに含まれていた。約5年後の1965年(昭和40年)度に40個(103 - 142)が富士重工業にて追加製作された。このロットより外板厚さが0.8 mmより1.2 mmに変更された。

落成時の形式名は100形であったが1966年(昭和41年)6月の称号改正によりR10形に変更した。形式名変更に伴い番号(100 - 142→1 - 43)も変更された。

形式名変更後も増備は続き1966年(昭和41年)度に150個(44 - 193)、1967年(昭和42年)度に300個(194 - 493)、1968年(昭和43年)度に200個(494 - 693)が富士重工業、東急車輛製造にて製作された。このロットよりクレーン荷役(下吊り)に対応可能となった。

クレーン荷役に対応可能とはなったが構造上の問題により下吊りのため、構造を改め上吊りにしたコンテナが1969年(昭和44年)度に200個(694 - 893)富士重工業、東急車輛製造にて製作された。

1972年(昭和47年)度に650個(894 - 1343)が富士重工業、東急車輛製造にて追加製作された。このロットは「国鉄冷蔵コンテナ、戸口から戸口へ」等の標記が廃止されC20形に似た外観となった。

扉位置は、片側妻面の1か所のみで塗装は100形時より一貫して白色である。寸法関係は全長3,234 mm、全幅2,294 mm、全高2,361 mm、荷重5 t、自重1.3 t、容積11.1 m3である。

1985年(昭和60年)度に最後まで使用された14個が廃止され形式消滅した。

注釈

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  1. ^ ※この規格は1996年(平成8年)に改訂され現在の一種規格とは異なる。

出典

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参考文献

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  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967 
  • 吉岡心平『国鉄コンテナのすべて』 上、ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 121〉、2009年9月。ISBN 978-4-77705264-6 

関連項目

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