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西城秀樹
Hideki Saijo
西城秀樹; Hideki Saijo
出生名	木本龍雄（きもとたつお）
生誕	1955年4月13日; 日本・広島県広島市; （現：東区）東蟹屋町
死没	2018年5月16日（63歳没）; 日本・神奈川県横浜市
学歴	明治大学付属中野高等学校定時制卒業
ジャンル	J-POP; 歌謡曲
職業	歌手; 俳優
活動期間	1972年 - 2018年
レーベル	1972年 - 1975年:; 「ビクター音楽産業」; 1975年 - 1987年:; 「RVC」; 1987年 - 1999年:; 「BMGビクター」; 1999年:; 「キングレコード」; 1999年 - 2001年:; 「ユニバーサルポリドール」; 2002年 - 2013年:; 「ユニバーサルJ」; 2015年 - 2018年:; 「Battle Cry Sound」
事務所	芸映→アースコーポレーション
公式サイト	西城秀樹オフィシャルサイト（日本語）

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西城秀樹（さいじょうひでき、1955年〈昭和30年〉4月13日 - 2018年〈平成30年〉5月16日^[1] ）は、日本の男性歌手、俳優。新御三家の1人。本名は木本龍雄（きもとたつお）。広島県広島市出身^[2]^[3]^[4]。アースコーポレーション所属。身長181cm。血液型はAB型。既婚。

来歴

生い立ち

広島県広島市、広島駅近くの東蟹屋町（現：東区東蟹屋町）に生まれる^[5]^[6]^[7]。最初の家は三宅一生の実家の斜め前にあった^[8]^[9]。奥田民生の実家も近所である^[4]^[8]^[10]。父親は事業家で家は裕福だった^[11]^[12]^[13]。ジャズギターが趣味だった父親の影響で幼少期から洋楽に馴染み^[14]^[15]^[16]^[17]^[18]、ジャズスクールに通って、最初はエレキギター、その後ベース、次いでドラムを勉強した^[19]^[20]^[21]。当時、ロックをやりたければ、楽器を置いてあるのはジャズスクールしかなかった^[19]。小学3年の時、最初にファンになったのはジェフ・ベックで^[22]^[23]^[24]、「おませなガキ」でもあり、同世代には洋楽を聴く者は誰もおらず、音楽の話は兄たちとした^[15]^[22]。小学4年生の時に^[25]、その兄とエレキバンド「ベガーズ（beggars）」を結成^[26]^[27]。『月刊平凡』1974年2月号の自叙伝で「小学校に入ったばかりの頃、もうぼくは将来はイギリスに住んでミュージシャンになりたいと思っていた。歌手ではない、ミュージシャンだ」と話している^[4]^[25]。結構なワルで小さな頃は喧嘩ざんまい^[28]^[29]。中学では縄張り争いを繰り広げ「売られた喧嘩で負けたことはいっぺんもない」と豪語した^[30]。自宅前の荒神陸橋によじ登ったり^[12]^[31]^{[注 1]}、無免で単車を乗り回しお巡りさんに何度も油を搾られた^[12]^[31]。一緒に単車を転がした友人は、西城がデビューした翌年単車事故で死んだ^[12]。高一のときには、駅のトイレで他校生15人からリンチを受け、兄貴と仲間で仕返ししたこともある^[12]。またスポーツも万能で、これらの資質は西城秀樹というスターを語る上で欠かせない要素となる^[32]。尾長小学校在学中から小学生ドラマーとして活動し^[33]、GS全盛期の1968年、兄が中3、自身が中1のとき、広島市立二葉中学校の文化祭でステージ演奏をし、学内の女生徒から大人気となる^[25]^[34]^[35]。ボーカルに魅力を感じるようになったのはその頃から^[25]。西城は世代的にすでに既成概念としてロックを認識していただけでなく、ビートルズは勿論、ビートルズ以降に生まれた多様なジャンルのロックを現在進行形で自然に吸収した^[4]^[15]^[36]。歌謡曲は聴いていなかった^[33]。ザ・ベンチャーズ、ローリング・ストーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、シカゴなどの洋楽に影響を受け^[22]^[33]^[37]^[38]^[39]、上京直前の1971年 9月27日に行われたレッド・ツェッペリン広島チャリティーコンサートもバンド仲間と鑑賞している^[22]^[23]^[38]。ツェッペリンのメンバーはライブ後の打ち上げで、西城が歌のアルバイトをやっていた広島市内のナイトクラブ「インペリアル」^{[注 2]}に飲みに来て突然演奏した^[41]。西城はそれを見て涙を流し「絶対、ワシも（ツェッペリンみたいに）なるで！」と言っていたという^[41]。中学以降もバンド活動を続け、ビアガーデン等でバンド演奏のアルバイトをした^[42]。米軍岩国基地や佐世保基地のライブハウスなどにも出演し^[19]^[22]、1969年の『ウッドストック・フェスティバル』は、そこでテープを録ってもらった物を観た^[22]。強い感銘を受け、それが後のスタジアムライヴにつながったと話している^[33]^[43]^[44]^[45]。岩国基地が近辺にあったため、最新の洋楽の情報は東京より迅速であったと述べている^[8]^[25]^[46]^[47]。こうした洋楽通ぶりがプロデビュー後、他のアイドルとは一線を画す個性となった^[44]^[48]^[49]^[50]^[51]。西城が当時の歌謡曲で異彩を放ったのは、西城はハードロックに代表される70年代ロックのビートをドラムを通して学び、肉体化していて、歌謡曲という範疇の中で、ロックのビートを自然に表現できる歌手だったからである^[49]。

兄らが卒業したため中学2年のとき「ベガーズ」からメンバーを入れ替え「ジプシー」を結成^[12]^[34]^[52]。このバンドでリードボーカルとなる^[25]。「ジプシー」でヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト第一回、第二回に出場し^[52]、中国大会で優勝した^[12]^[27]^[53]。山陽高等学校一年の1971年 ^[4]^[29]、R&B 喫茶「パンチ」から声がかかり^[25]、店のレギュラーバンドになり^[5]^[25]、店で歌唱していたところをスカウトされる^[15]^[20]^[34]^[44]^[53]^[54]。誘い文句は「歌手にならないか」ではなく「バンドボーイから修行しないか」であった^[55]。「パンチ」に出演していることは高校にはバレており^[42]、停学寸前の最後の出演だった^[42]。「パンチ」は旧天満屋八丁堀店（現・ヤマダ電機LABI広島）裏のえびす通り商店街にあり^[5]、吉田拓郎が練習拠点にし^[56]、就職が内定していたカワイ楽器広島店^[56]^{[注 3]}の二軒東隣り、パーラー高木屋の地下にあった^[5]^{[注 4]}。年は大分違うが吉田のバンドと活動時期も重なっており^[15]^[56]^[60]^[61]、吉田も西城を覚えていて『月刊明星』1975年11月号のインタビューで西城の話をしている^[62]^{[注 5]}。これを切っ掛けとして後に楽曲提供を受けたのが1982年のシングル『聖・少女』^[15]^[45]^[60]。本来、歌手には興味がなかったが^[15]、当時、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」がヒットして、歌謡曲が変わり始めた時期と感じ、スカウトを承諾した^[20]。父親が頑固で厳格な人であったため芸能界入りを猛反対^[64]。その反対を押し切り、高校一年の二学期途中の1971年10月3日、家出同然で広島から夜行列車で上京^[21]^[25]、10月4日朝、東京駅着^[25]。芸能事務所「芸映」に所属^[65]。明大中野高等学校定時制へ転校する^[66]。広島では12畳の部屋に一人で住んでいたが、3畳もない納戸（三角部屋）にマネージャーと二人で住んだ^[25]^[67]^[68]^{[注 6]}。10日後に両親が上京し、体を折り曲げて寝る息子を見て激怒し^[25]、上条英男と揉み合いになったが、秀樹が「お父さん、いつも一度決めた事は最後までやり通せと言っていただろ。ボクは広島には帰らない。絶対にスターになって見せるから。だから帰ってくれ！」と両親を追い返した^[25]。

デビュー後

1972年3月25日、日本ビクター（現：JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント）のRCAレーベルよりシングル「恋する季節」で歌手デビュー。芸名は『女学生の友』の一般公募^[70]^[71]。キャッチフレーズは「ワイルドな17歳」^[72]。片仮名の「ヒデキ」が愛称となる^[51]。

デビューからわずか1ヶ月半足らずの同年5月6日から12日に開催された『第47回日劇ウエスタンカーニバル「アイドル誕生！」』に出演^[73]^[74] 、続いて同年8月26日から開催された『第48回日劇ウエスタンカーニバル「アイドルの祭典！」』に出演した^[75]^[76]。さらに翌1973年5月『第49回日劇ウエスタンカーニバル「ヤングアイドルショー」』では「西城秀樹オンステージ！」^[77]、同年8月の『第50回日劇ウエスタンカーニバル』では「西城秀樹ショー」と題しワンマンショー形式で出演した^[78]。なお上記第47回には伊丹幸雄、田頭信幸と共に出演、後の「新御三家」の前身であったと西城自身が1982年の『徹子の部屋』で述べている^[79]^[80]。

1972年 11月25日に発売された「チャンスは一度」で^[81]、一躍トップアイドルの仲間入りを果たし、郷ひろみ、野口五郎と共に「新御三家」と呼ばれるようになった^[51]^[81]^[82]^[83]。新御三家となった経緯に関して野口は「僕がデビューし、翌年にひろみと秀樹がデビューしたが秀樹がちょっと出遅れた。秀樹の事務所で秀樹と他の2人で新御三家というキャッチフレーズでデビューしたが、西城のマネージャーが別事務所のひろみと僕を合体させて新御三家にした。事務所も違うので番組などでぶつけ合ってファン獲得をした」^[84]。

1973年6月25日、5枚目のシングル「情熱の嵐」がオリコン週間チャートで初のベストテン入り^[51]、以降「ちぎれた愛」、「愛の十字架」が連続してオリコン週間チャートの第1位を獲得。絶唱型と言われる歌唱法を披露。『第15回日本レコード大賞』で初の歌唱賞を受賞する。

1974年、「薔薇の鎖」でマイクスタンド・アクションを披露^[85]。「激しい恋」がオリコン年間チャートの第8位を獲得。「傷だらけのローラ」が、『第16回日本レコード大賞』で歌唱賞を受賞。これによりポップス歌手としては史上初となる2年連続受賞を樹立する。『第25回NHK紅白歌合戦』にも初出場し、その後も着実にヒットを飛ばす。ホームドラマ『寺内貫太郎一家』にレギュラー出演、松竹映画『愛と誠』で映画初主演と、俳優としても活動する。

1976年の「君よ抱かれて熱くなれ」から1977年の「ボタンを外せ」までは、阿久悠の作詞、三木たかしの作曲のコンビによるヒット作品が続く。1976年の「ジャガー」、1978年の「炎」で、『東京音楽祭』国内大会でゴールデン・カナリー賞を受賞し、世界大会にも出場。1979年、「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」で「Y.M.C.A.」の4文字を全身で表現するパフォーマンスを披露した。

ロック系のポピュラー音楽を中心にしたコンサート活動も精力的に行い、1974年から1983年まで10年連続で、大阪スタヂアム（大阪球場）でのスタジアム・コンサートを（1978年からは後楽園球場でも）開催する。1975年秋には、日本人のソロ歌手として史上初となる日本武道館でのリサイタルを公演し^[21]^[86]、その後11年連続（通算12回）開催する。「秋（静）の日本武道館」と「夏（動）のスタジアム・コンサート」は恒例となる。

1981年4月6日、「リトルガール」でシングル30曲ベストテン入り（オリコン史上初）^{[注 7]}。続く「セクシーガール」で、発売シングルレコードの総売上枚数が1,000万枚を突破する（史上5組目）^[51]^{[注 8]}^{[注 9]}。同年、香港で初のコンサートを開催し、その後もアジア各国でコンサートを行う^[87]。

1983年1月21日、スタッフと共に芸映を円満退社し独立^[88]、有限会社（現・株式会社）「アースコーポレーション」を設立する。第1弾シングルは「ギャランドゥ」。以降、グラハム・ボネットの「Night Games」、ワム!の「Careless Whisper」、バリー・マニロウの「In Search of Love」、「It's All Behind Us Now」をカヴァーする等、それまでの歌謡曲の枠に囚われることなくロック系、バラード系の曲にも意欲的に取り組むようになる^[82]。

『NHK紅白歌合戦』は1974年から1984年の「抱きしめてジルバ」まで11年連続出場(その後1994年に10年ぶりに出場後、1995年、1997年から2001年までの計7回出場した。)。『日本レコード大賞』では1976年の「若き獅子たち」が歌唱賞を受賞。金賞は1978年の「ブルースカイブルー」から1983年の「ギャランドゥ」まで6年連続受賞する。ヒット曲をランキング形式で紹介する音楽番組『ザ・ベストテン』には放送が開始した1978年の「ブーツをぬいで朝食を」から1985年の「腕の中へ」まで22曲ランクインした。

2000年、「最後の愛」を最後にビクター音楽産業系（RCA⇒RVC⇒BMGビクター）から、ポリドールへ移籍し「Bailamos」をリリースする。以降はユニバーサルミュージック系（ユニバーサルJ・ナユタウェイブレコーズ）から楽曲をリリースする。2015年4月13日の還暦記念アルバム『心響 -KODOU-』からBattle Cry Soundレーベルのリリースとなる。

長らく独身であったが、2001年6月30日に大阪府在住の会社員の一般女性と結婚^{[注 10]}。2002年6月3日に長女、2003年9月1日に長男^[89]、2005年1月7日に二男が誕生している。

脳梗塞発症、新御三家還暦祝い

2001年秋に脳梗塞を発症（この時は「二次性多血症」と発表）^[90]。

2003年6月21日につんく♂がプロデュースした85枚目のシングル「粗大ゴミじゃねぇ」を発表した直後、公演先の韓国で2度目の脳梗塞を発症する。軽度の言語障害の後遺症は残ったが、闘病の末復帰し、2006年9月27日、3年ぶりに「めぐり逢い/Same old story - 男の生き様 -」が両A面で発売された。

だが8年後の2011年12月20日に、脳梗塞の再発との診断を受け、2週間程度入院する。右半身麻痺と微細な言語障害の後遺症が残ったが、その後は快方へ向けてリハビリに励み、徐々に歩行の状態などが改善していた^[91]^[92]。

2015年4月13日、満60歳の誕生日を迎える。翌2016年2月には、「新御三家」が3人揃っての還暦祝いを機に、「還暦鼎談」を開催した^[93]。

文藝春秋・2016年12月号において、「3度目の人生」を題目に「2度の脳梗塞には感謝している」等とのメッセージを寄せている^[94]。

晩年闘病死去

2018年4月14日、栃木県足利市で開催された『同窓会コンサート2018 in足利』に出演。前日に63歳の誕生日を迎えた事から、ステージ上で出演者からケーキで祝福された^[95]。しかし、結果的にこのコンサートが西城にとって最後の歌唱となった。それから5日後の4月19日、東京都練馬区の練馬文化センターで『第23回紅白歌合戦』（日本歌手協会主催）の開催時、最後方の席で西城が座っている所に総合司会の歌手協会理事・合田道人から紹介された際、西城は自ら立ち上がって観客にアピールをしたが、これが最後の公の姿となった^[96]。

この日から僅か6日後の2018年4月25日、自宅の家族団欒の席で突然倒れて救急搬送で緊急入院。意識不明の状態が続く中懸命の治療が行われたが^[97]、同年5月16日23時53分、急性心不全のために神奈川県横浜市内の病院で亡くなった^[97]^[98]^[99]。63歳だった。法名は「修音院釋秀樹（しゅうおんいんしゃくひでき）」^[100]。翌17日には、民放各局がニュース速報テロップを流し西城の訃報を伝えた。

西城の訃報を受け、「新御三家」としてライバルでもあり戦友でもあった郷ひろみと野口五郎を始め^[101]、数多くの著名人が追悼コメントを発した。

死去から9日後の5月25日に青山葬儀所で通夜が営まれ、新御三家の二人を始めとする歌手仲間・芸能関係者・多数のファン達が参列^[102]。翌日の告別式では野口と郷が終始涙ぐみながら弔辞を読み^[103]、出棺の際には代表曲「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」「ブルースカイブルー」等が流され、約1万人のファンから「ヒデキ！」コールを浴びながら斎場を後にした^[104]。その後、遺体は品川区の桐ヶ谷斎場にて荼毘に付された。

逝去後

没後の11月、妻が『蒼い空へ　夫・西城秀樹との18年』を上梓。この中で、2回とされていた脳梗塞が、実際には結婚直後の2001年に発症していたほか、「隠れ脳梗塞」を含めると計8回発症していたことを公表した^[90]。

2021年1月、長男が「男子高生ミスターコン2021」に応募し、書類選考を通過したことが判明した^[89]^[105]。

作品

→「西城秀樹の作品・出演一覧」を参照

人物・逸話

愛されキャラ

西城秀樹という人は天性の"愛されキャラ"^[106]。末っ子で両親や姉・兄に非常に可愛がられて育ったため^[106]、年上の心を掴むのが上手く、芸映やRCAレコード（現・ソニー・ピクチャーズエンタテインメント）のスタッフ・音楽関係者が口を揃えて「性格がよくて人懐っこくて礼儀正しい。何事にも真面目に取り組むから、スタッフは皆『ヒデキのためにやろうじゃないか』という意識になった。そういう求心力や人間的魅力があった」と証言している^[106]。西城は当初、同じ年のアイドル、野口五郎・郷ひろみに人気で後れをとっていた^[106]。田頭信幸や伊丹幸雄など、ほぼ同世代で西城より人気が先行していた男性アイドルも他にいて、野口や郷に比べて新御三家では三番手の扱い^[106]。1973年は新御三家初どころか、1970年代デビューの男性アイドルで初めてオリコンシングル1位という偉業を達成し、さらに『第15回日本レコード大賞』で初の歌唱賞を受賞したにも関わらず、初出場が確実視された『第24回NHK紅白歌合戦』は落選。関係者の落胆は大きく、それ以上に西城のショックは大きなものだった^[106]。こうした逆風もトップになるための試練と強く受け止めた^[106]。当時劇団四季の演出家だった浅利慶太は西城の事を「秀樹はいい子だ、彼とだったら喜んで一緒にやろう」というのがスタッフ、キャストの共通した意見ですね。多勢の共演者に好かれるということは、その場の繕いで出来る事ではありません。あれだけのスタイル、スターとしての人気がありながら全く人間的に、昂ったり、驕ったところがなく、非常に素直に成長していますね。僕は、年に一度か、二年に一度、彼と組んでやりたいと思ってます」（原文ママ）^[107]。 2011年読売新聞インタビューで西城は同じ広島在住だった9歳年上の吉田拓郎とも接点があった。吉田についてインタビューでこのように答えている。「（地元広島のバンド在籍時に）拓郎さんとも一緒にやらせてもらったことがあって、歌手になってから拓郎さんに会ったら、『あのちっちゃかった木本君だろう』と言われたことがあります。その縁で曲を書いてもらいました（1982年リリース『聖・少女』）吉田は西城のデビュー前の歌唱を覚えていた^[108]。
2018年5月18日、中国問題グローバル研究所所長の遠藤誉はこう伝えている。「中国にはウィキペディアに相当したような『百度百科』というのがあるが、そこにも『西城秀樹』の項目があり、彼が歌った歌のタイトルが100曲近く列挙してある」「西城秀樹さんの歌を中国人歌手が歌ったものが多く『あなたが聞いたことがあるあれらの歌は実は西城秀樹の歌だった』という見出しの記事もある」^[109] 同年5月21日、西城のバックを藤丸バンドとして務めるなどした盟友・芳野藤丸はこう語っている。「秀樹はヘタなロックよりロックしていて、いやロック以上だなって。エンターテイナーとして素晴らしかった」^[110] 2021年2月27日（発売日同年2月22日）週刊現代3月6日号で音楽ディレクターの岡村右は西城の事をこう評している。「彼を『天才肌』と言う人もいますが、僕は決してそうは思わない。本物の努力家でした」^[111]また西城の細やかな気遣いについても岡村は「私が特別だからというわけではない。彼はファンを含めて、自分の力になってくれる人を大切にしていました」^[112]。「超売れっ子でしたから、少しくらい天狗になってもおかしくない。でも秀樹は真逆でした。レコーディングのたびに、どこが良かったか、どこが悪かったか、いつも食い下がるように聞いてきました」と回顧^[113]。日本歌手協会理事長の合田道人は西城の事を「ヒデキさんは、汗が飛び散ってカッコいい男でしたね。まるでスポーツ選手のような、汗が似合う男性だったんです。今も西城秀樹の代わりになる人はいませんよ」と三回忌後に語っている^[114]。写真家の中村昇は西城の事を「素顔は大らかでストレート、裏表のない気さくな青年」、またスタジアムライブでは「本番での秀樹は、僕を見つけると必ず目線をくれたり、ニコッと笑ってくれたりするんですよ。そんなときは男の僕でもドキッとするほど魅力的でしたね」と回顧^[115]。2021年4月13日、西城の生誕66周年にオリジナルアルバム復刻発売が決定、その日に発表された。レコード会社へのアルバム再発のリクエストも多く、またファンの間でもCDとして手元に置いておきたいという要望も多かった^[116]^[117]。2021年4月19日「誰も知らなかった西城秀樹。」青志社からファンの熱望により復刊された。但し1975年出版のものとは多少の違いがある。初版の207頁・復刻では223頁の「新人の草川佑馬」が復刻では「詩人の草川佑馬」（誤植）、また復刻の145頁には「注釈」が新たに加わっている。復刻の写真は全て違うものとなっている^[118]。
西城の盟友、芳野藤丸は2021年4月21日自身の古希（70歳）の記事で「『薔薇の鎖』や『激しい恋』などのヒットを出しまくっていた頃ですけど、フランクに話せたからすぐ気軽に“秀樹”って呼べるようになった。土日は毎週、秀樹のコンサート。地方にもあちこち行っていたし、『8時だョ！全員集合』などのテレビ番組にも出た。本当にいい経験をさせてもらいましたよ」またスタジアムコンサートでの事も語っている。「30ｍもゴンドラで吊り上げられて乱れることなく歌うんですからね。本当にすごいと思いましたよ。僕もリハの時に命綱を付けて乗ったけれど、下を見ることもできなかった」^[119]。親友の野口五郎「絶え抜く “Never Give Up” より燃焼した “Give Up” の似合う大人がちょっといい………。我が良き友へ」（デビュー15周年時）^[120]^[121]。西城の結婚式・葬儀の司会をした徳光和夫、86年当時「リハーサル・ランスルー・本番、いつの時にも力をぬかず、そんなヒデキが好きでした。アイドルの時代から、世当りのへただったヒデキ。若き獅子の中の1頭で常にいてほしい」（原文ママ）^[122]

スポーツマン・夏男

スポーツマンで、小学校の時は柔道を習い、学生時代は水泳部ヨット部^[123]に所属、マリンスポーツが得意。先述した「水泳大会」や「運動会」の他、『新春かくし芸大会』や^[124]、『8時だョ!全員集合』の体操コーナーなどでも活躍。趣味はスキューバダイビング（サイパンで初心者対象のダイビングを体験、海中の世界に魅せられる。1983年頃オープンウオーターダイバーライセンス、1987年にはJP(日本職業潜水教師協会)発行のアドバンスライセンを取得、2000年には更にランクの高いインストラクターライセンスをCMASから取得^[125]^[126]) その他ゴルフ、サーフィンもやっていた。

「情熱の嵐」以降、夏をイメージさせるヒット曲が多いこと。その激しく歌い踊る姿や真夏のスタジアムコンサートの熱い印象。『芸能人水泳大会』での活躍、長髪で日焼けした精悍なイメージから「夏男」との異名をとった。また夏に野外で派手に新曲発表会を行うことが多かった^{[注 11]}。

デビュー当時

デビュー当時、才能を認められ、先輩の歌手として兄のように慕っていたのは布施明だった^[22]。布施は初期の西城のコンサートのプロデュースに加わっていたこともあった。
ヴォイストレーナーの大本恭敬の息女・大本京は「呼吸法、共鳴（深い響き）、地声からファルセットまでを自在に使いこなせるように、徹底的にたたき込みます」と語り「西城秀樹はどんなジャンルも歌いこなす唯一無二のスターだった」と回顧している^[129] 西城をスカウトした上条英男との関係から、芸映に所属する前に暫くの間、上条の事務所「ジュエム・カンパニー」に所属した^[61]^[67]^[130]。西城秀樹という芸名もその時付けられ、西城のサインは同じ事務所にいた五十嵐淳子が考えた^[61]。

デビューして半年後の1972年9月22日に『週刊セブンティーン』の企画で^[131]^[132]、東京北区滝野川周辺の女子高の前で^{[注 12]}ヒデキグッズ(サイン入りノート)1500冊を配った^[106]^[131]^[132]^[133]。同誌で告知もしたため、他校の生徒まで押しかけ女子高の門前でヒデキグッズの奪い合いが始まり大騒ぎになってパトカーが出動する事態になった^[131]。10月17日に今度は市ヶ谷から飯田橋付近の公園に出現すると告知し、再びノートを配った^[134]^[132]。これは女子高生に熱狂的に支持されるヒデキをワイドショーに取材してもらい、お茶の間の主婦層にもヒデキの人気ぶりをアピールしようというプロモーションの一環だった^[106]。

若い頃はケンカっ早く、和田アキ子と取っ組み合い（寸前）のケンカをしたことがあると和田の著書に記述されている^[135]。この一件で仲良くなり、以降は姉弟のように付き合った^[136]^[137]。

ミュージカルとの出会い

1976年5月（昭和51年5月）劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」を観劇し衝撃を受ける。21歳の西城が知らない世界であった。のちに西城は『わが青春の北壁』企画協力をした安部寧にこう語っている。「見ている間じゅう、からだが、かっかと燃えていました。見終わってからの感動を忘れられません。ぼくの知らなかったところで、こんなにすばらしい仕事をしている人たちがいるのかと、すっかりショックを受けてしまったんです」（原文ママ）^[138]それに対し安部の西城評。「私がこの際、むしろ強調しておきたいのは西城が四季と出会った時の、その率直な態度である。ショックをショックとして受け止めた素直さである。しかも彼は、自分にショックを与えた四季の俳優のなかに飛び込んで行き、いっしょに仕事をしたいという気持を持つに至った。おどろき、興奮、感動にとどまることなく、それを行動にまで発展させた西城秀樹を、私は、若いに似合わず大した奴だと思わずにはいられない」（原文ママ）^[139]

人柄

「月刊you」創刊号/1976年9月号）－『阿久悠　命の詩』（2007）より。「下田東急ホテルのスイートルームで三木たかしと二人で獅子を走らせるために苦しんでいた時、部屋中を埋めつくす程の花が西城秀樹からとどけられたことを思い出した。（「若き獅子たち」について）^[140]
音楽家・作曲家の小林亜星は西城の事をミュージシャンとしても非常に認めていた。「歌い手として素晴らしい人だった事は勿論ですが、彼はミュージシャンとしても特別な凄味を持ったトップアーティストだったと思います」更にドラマで共演した事もあり、西城の性格は把握していたようである。「どうして外国にもたくさんファンがいる偉大なシンガーが隣のやさしいお兄ちゃんになってしまえるのか？今でもずっとナゾです！」「素晴らしい人」とも語っている^[141]。西城は波乃久里子の父である中村勘三郎 (17代目)の大ファンでもあった。何度も観劇してしている。寺内貫太郎一家パート2で左腕を骨折した際もタキシードの左袖を切って、腕を吊って観劇に行ったという。その姿を見た中村は感涙した^[142]。俳優の緒形拳とは1981年、2時間ドラマ『青年さらば愛しき日々よ』で共演している。その後、緒方は西城のリサイタルへ行った。1986年、緒方は西城に「いちどあなたのリサイタルに行ったことがありましたね」「どことなくあどけなく少年の様にひたむきでした。すてきでした」「何年かのちあなたはきっと『みすたァ』となります」（原文ママ）というような内容のメッセージを送っている^[143]。西城は若い頃から海外アーティストからのラブコールは多い。バリー・マニロウも例外ではなく西城にメッセージを送っている。日本語をローマ字で「Boku no atarashii Tomodachi Hideki-san ni- Omedetoo Gozaimasu! Hideki wa Saiko!! Barry Manilow」（原文ママ）と綴っている。同様の英文あり^[144]。「シティ・ポップ」を代表するアーティスト角松敏生は西城の事を「秀樹さんはどんな季節のどんな風も、全て自分色の風に変えてしまう永遠の少年だと思います」「はじめて会った時の二カッとした笑顔」「今夜も永遠の少年は、夜空さえ自分のものにしてしまうでしょうね」と語っている^[145]。ミュージカル『デュエット』で共演した鳳蘭は「少年の様な初々しさとジゴロの様なセクシーさを持ち合わせた魅力的な人です」「これからもミュージカルにどんどん主演して下さい。但し相手役は鳳蘭に限る！」とコメントし西城の事を気に入っていた^[146]。ボイストレーナー大本恭敬「自分を大事にしてきた部分に遠慮があったと思う。もう遠慮なしに強い自己主張を持って前進してほしい。より豊かな広がりが期待できるでしょう」^[147]。『夜のヒットスタジオ』1968年から番組終了まで構成を担当した塚田茂は毎週顔を出していた。（1980年代以降、現場指揮は小林久枝）塚田曰く「初対面の折に感じた〝ナイーブで素直な若者〟という印象は今も変わらず。彼らしい成長の仕方をしていると思う。「〝自信〟が人間をひとまわりも、ふたまわりも大きくする」ということを実証している男ですネ。そしてまた〝淋しさ・悲しさ〟もよく知っている非常に人間的なスターだと思います」（原文ママ）^[148]。SHOGUNの大谷和夫（西城のバックバンドも務めている）「サッパリとした男らしいイメージが歌にあらわれてますね。音楽していても切れ味がある」「今後10年とは言わず、末長く切れのいい歌声を聞かせてほしいですね」（原文ママ）^[149]。

西城のファン

女性ファンのみならず、山口百恵や岩崎宏美など同世代の女性アイドルにもファンが多く、『第18回日本レコード大賞』で西城が歌唱賞を受賞した際に、彼女らは同じ壇上にいて自分のことのように号泣した^[150]。この時代のエピソードとして、元テレビ・ディレクターのテリー伊藤が西城秀樹の死後に明かした秘話（還暦となった西城秀樹から直接打ち明けられたとされる昔の思い出話）によれば、西城秀樹は人気絶頂の若い頃、山口百恵からラブレターをもらったことがあるという^[151]^[152]。山口からもらった手紙の話は西城の著書にも書かれている他^[153]、山口が西城のファンだったことは、山口の新人時代の『月刊明星』や『月刊平凡』に書かれている^[154]^[155]^[156]^[157]。

ミュージカル『わが青春の北壁』を演出した当時劇団四季の演出家だった浅利慶太は西城のファンの事をこう語っている。「ミュージカルをやって一番感心した事は、秀樹君のファンのレベルの高さです。実に質いいお客様で、初めは、経験がないので心配しましたが、彼に対して非常に温かい。秀樹君を、育てようという姿勢が見える。彼は幸福な役者ですね。あれだけ良いお客様に恵まれたら、いい役者になります。彼と一緒に成長する年齢層があるんでしょうね」^[158]

岩崎宏美は「17歳のとき、秀樹さんの前座で歌って、そのあと照明の横からステージの秀樹さんを観ていました。生は初めてでしたが、とても輝いていました。そのときからずっと印象は変わりません。本当にカッコいい歌手でした」と述べた^[41]。

デビューが同じ頃で同学年だった坂口良子が西城の大ファンで、連載を持っていた『週刊セブンティーン』のゲストに西城を指名し呼んだことがある^[159]。

西城は大人の女性からもよくモテて^[160]、十朱幸代と付き合いがあったことは双方認めている^[47]^[161]^[162]。特に外国人女性は感情をストレートに表現するため、1978年の第7回東京音楽祭に出演したエモーションズにモテモテで大変困惑し^[163]、同年7月22日、ソロシンガーとして初めて後楽園球場で行ったコンサートで共演した黒人ダンサーに「ワタシハアナタガスキデス」とたどたどしい日本語で告白された^[163]。ダイアナ・ロスにホテルの部屋に誘われたともいわれ^[164]、1984年4月、共に来日していたシルヴィー・バルタンとアリ・マッグローには追いかけ回された^[165]。アリは1984年の第13回東京音楽祭にゲスト審査員に招かれた際に、歌唱した西城を「これまであんなセクシーな若い男の子見たことない」と一目惚れし、スティーブ・マックイーンの前の夫であるロバート・エヴァンスとの間にできた息子を連れての来日だったが^[165]、そんなことはお構いなしで、女性週刊誌から当時交際していると噂された作曲家との仲を聞かれると、「もうターゲットは日本人に変えたわ」と答えるほど西城に熱を入れ上げた^[165]。西城の海外進出の切っ掛けも外国人女性が関係している。1980年代に香港を皮切りにアジア公演をプロデュースしたのは「オールプロデュース」という企画会社だったが、この会社の社長の娘が当時、アメリカンスクールに通っていて、その娘から「ヒデキはアメリカ人のスクール生からウケがいい」と聞かされた「オールプロデュース」の六車暢志が「そういわれればヒデキは上背もあるし、熱唱型。ひょっとしたらいけるかもしれない。まず、手近な国際都市・香港で試してみよう」と思いついたのを始まりとしている^[166]。

広島出身

広島東洋カープのファン^[167]。また広島のお好み焼きは、学校帰りや部活、バンド練習の帰りなど、何かと仲間とつるんで食べた青春の味、ソウルフード^[40]^[168]^[169]。「最後の晩餐」にもお好み焼きを選んだほど^[168]。広島の実家では4、5軒隣りがお好み焼き屋だったが^[5]、1970～80年代の東京都内では広島のお好み焼き店は数軒、10数軒だったため^[168]^{[注 13]}、都内を探しまわり渋谷の「マコ」や千駄ヶ谷の「お多福」などでよく食べた（両店舗とも現在は閉店）^[171]^[172]。年350回通ったこともあり^[172]、海外から帰国すると家にも帰らず直行した^[173]。お好み焼き好きが高じて1980年代前半に原宿パレフランスビル地下1F^{[注 14]}にレナウンから店を借りて友人に譲り、お好み焼き店「MOMIJI HOUSE（モミジハウス）」をオープンしたこともある^[61]^[175]。その店で働いていた人が渋谷の宮益坂を昇りきった左側の青山セブンハイツ1階に1984年「MAO」という広島のお好み焼き店を始めたため、この店の常連でもあった（現在は閉店）^[61]^[168]。知名度が今よりずっと低かった時代から、テレビ番組等でよく広島のお好み焼きを紹介し、やはり1980年代に都内で広島のお好み焼き店を6店舗経営していた島田洋七とともに広島のお好み焼き普及者の一人であった^[61]^[168]^[176]。

「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」のエピソード

西城は1979年に「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」をシングルとして発売するが、この曲は当初シングル化する予定がなくファンからの要望で急遽発売することになったため、神奈川県内のビクターレコード工場では生産が追いつかない状況となった。それを知った西城自らが工場へ出向き、従業員を前に「残業させてしまいますが、お願い申し上げます」と呼びかけて自ら激励の意志を込めて「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」をミカン箱の上から歌唱して工場を激励したという^[177]^[178]。

脳梗塞からの復帰

2001年秋、仕事から帰宅した際、妻に「ふらつく」「しゃべり辛い」と不調を訴える。病院で検査をすると脳梗塞が確認され緊急入院。この時は一週間ほどで退院した。疾患は軽度で再発はないと思い、また、周囲に過度な心配をかけぬために対外的に「二次性多血症で入院」と発表した^[90]。

2003年、ディナーショーのため訪れていた韓国で2度目の脳梗塞を発症。朝に症状がありながら、その夜のディナーショーをやり通して、さらに空路帰国して入院。懸命のリハビリにより1か月で復帰会見に臨んだが、実は一部声帯の神経が損傷しており、歌手にとっては致命的ともいえる歌どころか言葉自体を正確に発することができない構音障害を発症しており、引退を発表するつもりだったという。しかし「すぐに結論を出さずゆっくり治していけば」という夫人の言葉で、芸能活動を継続しながら回復に励む道を選ぶ。その年『Forever '70s 〜青春〜伝説のステージ』に出演するも、「ボロボロだった。」と振り返っている。 2004年、著書『あきらめない脳梗塞からの挑戦』（リベロ）発売。自分の闘病体験が同じ病気を患った人たちへの役に立てればと、医療関係のシンポジウムなどでの講演も積極的に行う。無くした声帯の神経の周辺の神経を刺激し鍛えるボイストレーニング法に取り組み、2006年、脳梗塞発症以来3年ぶりのシングル「めぐり逢い/Same old story 〜男の生き様〜」発売。その後も徐々に回復傾向に向かい、年々コンサート本数も増えていた。しかし、2011年に脳梗塞が再発していることが判明、東京都内の病院で入院した。右半身麻痺の後遺症が残ったが、リハビリに水中運動を取り入れ、筋力をつけることで立つことには支障が無くなり、再びステージに立つまでに回復した。ステージ復帰後、最晩年まで週に4回ほどのペースでリハビリを続け、自宅で意識不明となる2018年4月25日の日中もリハビリを受けていた事が死去後明らかにされている^[179]。

なお、2003年の発症時、及び2011年の再発時も、2001年の脳梗塞発症の事実は伏せられたままだった為、西城が生前脳梗塞を発症したのは、対外的には公表した2回とされていた。更に、西城の死後出版された妻の著書では、公表した2回と伏せられていた最初の発症以外にも複数回脳梗塞を発症しており、軽度のものを含め実際の発症回数は8回に及んだ事、西城が度々発症した脳梗塞が『ラクナ梗塞』と呼ばれる隠れ脳梗塞だった事が明かされている^[180]。同書ではこの他にも、西城が脳梗塞の他に小脳の機能に障害を及ぼす多系統萎縮症を発症していると診断されていた事も記述されており、一度は回復しつつあった歩行状態や発声が、晩年にかけ再び悪化していったことが、この病気によって引き起こされた自律神経障害に起因するものだったことが明かされている^[181]。

2018年4月25日、自宅で家族と団らん中に倒れ、神奈川・横浜市の病院に救急搬送された。その後、3週間ほど入院していたが、その間意識が戻ることはなかった。また、通夜・葬儀の司会を務めた徳光和夫は自身のラジオ番組で、家族から聞いた話として、治療に当たった医師と家族との間で延命治療についての話があったことを明かしており、その時の容態について「仮に延命治療をしても意識が戻るわけではなく、そのまま生涯を終える」状態であったと話している。最終的に西城の子供達の意見を受けて、延命治療はしない事となった^[182]。そして、2018年5月16日、午後11時53分、家族にみとられながら息を引き取った。

脚注

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注釈

^ 上京直前まで住んだ荒神陸橋袂の家は、持ち主は代わったが2018年も建物はそのまま現存している。
^ 楽器代を稼ぐためアルバイトをさせてもらっていた西城の親戚が支配人を務める店^[12]^[34]^[40]。
^ 2015年紙屋町に移転^[57]。これ以前は長く堀川町えびす通り商店街にあった^[58]。この旧店舗の西側中央通りを挟んだビルの地下に2018年現在も営業を続ける「朝日珈琲サロン」があり、広島フォーク村はこの店で結成された^[59]。同店は半世紀を経た現在も当時とあまり変わらない。
^ ビルは建て替えられており、現在は堀川町タカタアレービル。
^ 「西城秀樹、アレいいよ。このごろ。昔は大キライだったけどここんとこ上手くなったし、何でも歌えるようになったしな。あの暴力的な感じ出せるヤツ、珍しいよ。アイツ、年をサバよんでんじゃないかな。あの年であれだけの色気とフィーリング持ってるってちょっとスゴイと思うんだ。若手のチャラチャラしてる連中の中では最高よ。広島のころから木本ってあいつの本名知ってたよ。『ベガーズ』ってグループを作ってて、兄貴といっしょにやってた。ドラムを叩いてたな。前にオレの『たどりついたらいつも雨ふり』の盗作っぽい曲を自分のLPに入れてたりしたから、いい気分じゃなかったけどな。西城の曲なら作ってみたい気もするな。ここんとこ、やたら曲の依頼が多くって、うんざりだよ。みんな断ってるんだ。自分の仕事が出来なくなっちゃうし」^[63]。
^ 上京直後に住んだこの三角部屋は、目黒ハイツ(目黒区青葉台）の向かいのマンションという^[69]。
^ 西城秀樹オフィシャルサイトの「Music」⇒「1980〜1989」⇒「37．リトルガール」の項を参照。
^ 西城秀樹オフィシャルサイトの「Music」⇒「1980〜1989」⇒「38．セクシーガール」の項を参照。
^ オリコンの集計では1982年の「南十字星」により同記録を達成する。
^ 同じく新御三家の野口も同年2月に三井ゆりと結婚している。
^ 1973年、「情熱の嵐」の発売時のユネスコ村にファンを集めての新曲キャンペーンライブは、空からアクション・スターのようにヘリコプターにつかまりド派手に登場して話題をさらった^[127]^[128]。1976年、「ジャガー」のユネスコ村・新曲発表会では、アンコールで興奮してギターを叩き割るパフォーマンス。このギターは芳野藤丸からの貰い物であったため、のちのちまで後悔することになった。1980年、「エンドレス・サマー」の時は、完成したばかりの新宿アルタのベランダで行われ、アルタ前の歩道や広場が1万人（新宿警察発表）以上の人で埋めつくされた。1981年、「セクシーガール」発売キャンペーンもかねた『BIG SUNSHINE '81』と釘打った沖縄ムーンビーチでのコンサートでは、海から水上オートバイで現れ、特設ステージに登場した。
^ 週刊『セブンティーン』1972年10月17日号(集英社)p.61の記事原文では「滝野川の女子高」ではなく「滝野川周辺の女子高」と書かれている。
^ 広島のお好み焼きがメディアに盛んに取り上げられるようになったのは1980年代のことで^[170]、『週刊ポスト』1986年2月28日号に「東京・関西・広島のお好み焼き3大派閥」として、広島のお好み焼きがグラビアで紹介されており、取材店は先の千駄ヶ谷の「お多福」で、同店はカープが初優勝した1975年4月に都内初の広島ふうお好み焼き店としてオープンと書かれている^[170]。この記事にも近年、呼び方として紛糾することの多い「広島ふう」という記述が見られる^[170]。
^ 竹下通りと明治通り交差点の角にあった^[174]。

出典

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外部リンク

ポータル音楽

[32] 上京直前まで住んだ荒神陸橋袂の家は、持ち主は代わったが2018年も建物はそのまま現存している。

[42] 楽器代を稼ぐためアルバイトをさせてもらっていた西城の親戚が支配人を務める店^[12]^[34]^[40]。

[62] 2015年紙屋町に移転^[57]。これ以前は長く堀川町えびす通り商店街にあった^[58]。この旧店舗の西側中央通りを挟んだビルの地下に2018年現在も営業を続ける「朝日珈琲サロン」があり、広島フォーク村はこの店で結成された^[59]。同店は半世紀を経た現在も当時とあまり変わらない。

[63] ビルは建て替えられており、現在は堀川町タカタアレービル。

[68] 「西城秀樹、アレいいよ。このごろ。昔は大キライだったけどここんとこ上手くなったし、何でも歌えるようになったしな。あの暴力的な感じ出せるヤツ、珍しいよ。アイツ、年をサバよんでんじゃないかな。あの年であれだけの色気とフィーリング持ってるってちょっとスゴイと思うんだ。若手のチャラチャラしてる連中の中では最高よ。広島のころから木本ってあいつの本名知ってたよ。『ベガーズ』ってグループを作ってて、兄貴といっしょにやってた。ドラムを叩いてたな。前にオレの『たどりついたらいつも雨ふり』の盗作っぽい曲を自分のLPに入れてたりしたから、いい気分じゃなかったけどな。西城の曲なら作ってみたい気もするな。ここんとこ、やたら曲の依頼が多くって、うんざりだよ。みんな断ってるんだ。自分の仕事が出来なくなっちゃうし」^[63]。

[75] 上京直後に住んだこの三角部屋は、目黒ハイツ(目黒区青葉台）の向かいのマンションという^[69]。

[93] 西城秀樹オフィシャルサイトの「Music」⇒「1980〜1989」⇒「37．リトルガール」の項を参照。

[94] 西城秀樹オフィシャルサイトの「Music」⇒「1980〜1989」⇒「38．セクシーガール」の項を参照。

[95] オリコンの集計では1982年の「南十字星」により同記録を達成する。

[98] 同じく新御三家の野口も同年2月に三井ゆりと結婚している。

[139] 1973年、「情熱の嵐」の発売時のユネスコ村にファンを集めての新曲キャンペーンライブは、空からアクション・スターのようにヘリコプターにつかまりド派手に登場して話題をさらった^[127]^[128]。1976年、「ジャガー」のユネスコ村・新曲発表会では、アンコールで興奮してギターを叩き割るパフォーマンス。このギターは芳野藤丸からの貰い物であったため、のちのちまで後悔することになった。1980年、「エンドレス・サマー」の時は、完成したばかりの新宿アルタのベランダで行われ、アルタ前の歩道や広場が1万人（新宿警察発表）以上の人で埋めつくされた。1981年、「セクシーガール」発売キャンペーンもかねた『BIG SUNSHINE '81』と釘打った沖縄ムーンビーチでのコンサートでは、海から水上オートバイで現れ、特設ステージに登場した。

[144] 週刊『セブンティーン』1972年10月17日号(集英社)p.61の記事原文では「滝野川の女子高」ではなく「滝野川周辺の女子高」と書かれている。

[183] 広島のお好み焼きがメディアに盛んに取り上げられるようになったのは1980年代のことで^[170]、『週刊ポスト』1986年2月28日号に「東京・関西・広島のお好み焼き3大派閥」として、広島のお好み焼きがグラビアで紹介されており、取材店は先の千駄ヶ谷の「お多福」で、同店はカープが初優勝した1975年4月に都内初の広島ふうお好み焼き店としてオープンと書かれている^[170]。この記事にも近年、呼び方として紛糾することの多い「広島ふう」という記述が見られる^[170]。

[188] 竹下通りと明治通り交差点の角にあった^[174]。

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[sponichi2015623-40] 西城秀樹　超破天荒から千利休の領域へ　今は「シンプルイズベター」、スポーツニッポン、2015年6月23日、西城さん　絶唱、激しいアクションで歌謡曲変えた　後進に多大な影響、2018年5月18日、西城秀樹さんに別れ、野口五郎　涙の弔辞「ラブソング極めて」、2018年5月27日

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[nbs-46] 8月25日は西城秀樹「傷だらけのローラ」発売日、知ってる？新御三家デビュー時のキャッチフレーズ！｜ニッポン放送、1969年の今日、歌番組の源流となる日本テレビ『紅白歌のベストテン』が放送開始、強烈だった西城秀樹のロック魂全開の3連発｜ニッポン放送、永遠のロックボーカリスト西城秀樹さんが情熱を注いだ野外ライブとは？、1979年の本日、西城秀樹「YOUNG MAN（Y.M.C.A.）」がオリコンチャートの1位を獲得、1973年9月27日、西城秀樹「ちぎれた愛」が初のオリコン1位～ヒデキの“絶唱型スタイル”誕生

[tapthepop2018529-47] 追悼・西城秀樹ヒデキのロックなハートに火をつけた名ギタリスト

[MM0712-48] #MM0712、20-23頁

[postseven1418-49] 西城秀樹さん　『ザ・ベストテン』の記録に残る偉大な功績 NEWSポストセブン、西城秀樹がスターになるまでの道、そしてとんねるずへの配慮、西城秀樹さんの凄さ　1970年代を席巻した『新御三家』の人気、西城秀樹脳梗塞から復活ライブで「ジャワカレー好き」発言、西城秀樹さん追悼『ベストテン』再放送　DVD化待望論も、V6井ノ原も憧れる田原俊彦、本邦初公開の大記録とは

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[いま、光の中で125-54] 「乞食たちのバンド」#いま、光の中で、125-130頁。

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[週刊平凡1973524-57] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「週刊平凡1973524」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[田家-58] 田家秀樹『小説吉田拓郎いつも見ていた広島ダウンタウンズ物語』小学館- TBSトークパレット木曜日「スタンバイ・ブックナビ」森本毅郎 - TBSラジオ、田家秀樹「KEY WORDS」『吉田拓郎ヒストリー 1970-1993』ぴあ〈ぴあ music collection 4〉、1994年、154頁。田家秀樹「MEMORIES OF TAKURO YOSHIDA 西城秀樹『アマチュア時代から人気者でしたね拓郎節に広島弁の哀愁を感じます』」『吉田拓郎ヒストリー 1970-1993』ぴあ〈ぴあ music collection 4〉、1994年、21頁。ワールドスポーツMLB。: 田家秀樹ブログ・新・猫の散歩 2018-05-18

[59] 中国四国エリアの新しい音楽文化発信の拠点として準旗艦店「カワイ広島」を移転リニューアルオープン

[60] カワイミュージックショップ広島

[61] 新事実、広島フォーク村。 : 田家秀樹ブログ・新・猫の散歩、朝日コーヒーショップ｜広島市のコーヒー専門店

[nbs20180621-64] 西城秀樹と吉田拓郎を結ぶ知られざる絆｜ニッポン放送

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[Official-music1980-66] 西城秀樹オフィシャルサイトの「Music」⇒「1980〜1989」

[67] 「〈WHO ARE YOU？吉田拓郎〉」『月刊明星』1975年11月号、集英社、142-143頁。

[tokyo11-69] ＜西城秀樹　ヒデキ！カンレキ！！＞　（11）父の猛反対（Internet Archive）

[70] 89歳で死去西城秀樹“育ての親”芸映・青木伸樹会長の功績 | 日刊ゲンダイ

[71] ＜西城秀樹　ヒデキ！カンレキ！！＞　（13）デビューの日まで

[tokyo12_13-72] 【ヒデキ！カンレキ！！　西城秀樹　感謝の歴史】（12）三角部屋　希望に燃え、寒さも平気、（13）デビューの日まで　忘れられない味

[73] 「血を吐くまで猛特訓したデビュー秘話新御三家は最初、野口五郎と郷ひろみではなかった内部事情」#熱き想い、16-20頁。

[74] ザ・タイガース森本太郎の70歳記念インタビュー

[kindai197010-76] 「スターの芸名はどうして作られたの芸名をつけたエピソード」『近代映画』1976年10月号、近代映画社、168頁。

[77] 名前の雑学列伝！！最終選考で “ボツ”になったアレの名前（ヒト編【1】）

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[90] 『ダウンタウンなう』野口五郎昭和のトップアイドル野口五郎新御三家のヒミツ

[tokyo16-91] ＜西城秀樹　ヒデキ！カンレキ！！＞　（16）デビュー3年目（Internet Archive）

[92] 音楽ライブの歴史【ホームメイト・リサーチ-エンタメール】 - 劇場・ホール

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[110] 参照

[111] "新御三家ヒデキと突然の別れ…野口五郎「言葉見つからない」郷ひろみ「寂しい」". Sponichi ANNEX. スポーツニッポン新聞社. 18 May 2018. 2018年5月18日閲覧。

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[昭和40年男2012-116] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「昭和40年男2012」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[117] Twitter参照

[118] 追悼・西城秀樹──ヒデキのロックなハートに火をつけた名ギタリスト

[119] 中国、人民網までが西城秀樹さんを悼む

[120] 西城秀樹さん追悼　盟友・ギタリスト、芳野藤丸が明かす秘話と秘蔵写真「ヘタなロックよりロック。ロック以上だった」

[121] 週刊現代 Twitter 参照

[122] 週刊現代 Twitter 参照

[123] 週刊現代 Twitter 参照

[124] 【西城秀樹さん三回忌】今でも愛される人柄と、ファンを魅了し続ける青春の汗

[125] ”時代のアイコン”だった秀樹と素顔の秀樹　／フォトグラファー中村昇さんが語る西城秀樹、撮影の裏側

[126] 西城秀樹デビュー50周年、オリジナルアルバム復刻発売が決定総数約50枚以上を2年間に渡り順次発売

[127] 西城秀樹デビュー50周年！待望のオリジナルアルバム復刻発売が決定！

[128] Twitter画像参照

[129] 名曲にこの男あり！ロックと歌謡界を繋いだザ・ギタリスト芳野藤丸 “ロックシンガー” 西城秀樹との出会い

[130] 画像参照

[131] 冊子画像参照

[132] 画像参照

[133] 青志社30項

[134] 芳村真理が語る「スターかくし芸大会」西城秀樹が見せた神業

[135] [10]

[136] [11]

[tokyo15-137] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「tokyo15」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[週刊読売1973616-138] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「週刊読売1973616」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[140] 歌手・ヴォイストレーナー®大本京さんが語るレッスンの裏舞台

[cakes20180704-141] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「cakes20180704」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[週刊セブンティーン19721017-142] 「STニュース特集パトカー出動、でもヒデキはしあわせ!!」『週刊セブンティーン』1972年10月17日号、集英社、61頁。

[週刊セブンティーン19721031-143] 「STニュース特集サア、こんどヒデキはどこに出現する!?」『週刊セブンティーン』1972年10月31日号、集英社、57頁。

[145] AIによる公式インタヴューその3 砂原良徳 | Sweet Robots Against The Machine

[週刊セブンティーン19721114-146] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「週刊セブンティーン19721114」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[147] 『和田アキ子だ文句あっか!』和田アキ子著、日本文芸社、1983年、19-22頁

[148] 『週刊プレイボーイ』集英社、2009年10月12日号、158頁

[149] 和田アキ子が身近な「弟」西城秀樹さんに献杯した夜

[150] Twitter参照

[151] Twitter参照

[152] 阿久悠bot 参照

[153] 【西城秀樹さん死去】小林亜星さん「特別な凄味を持ったトップアーティスト」

[154] 波乃久里子、西城秀樹さんは「左腕骨折の時もタキシードを切り腕を吊って父の歌舞伎を見に来てくれた」

[155] 画像参照

[156] 画像参照

[157] 画像参照

[158] 画像参照

[159] 画像参照

[160] 画像参照

[161] 画像参照

[162] 1977年1月3日付『毎日新聞』掲載

[163] 山口百恵さんが西城秀樹さんへラブレターを送っていた…テリー伊藤が秘話明かす（サンスポ.com、2018年5月20日）

[164] テリー伊藤対談「西城秀樹」（4）人気絶頂の時にはどんなデートを？

[165] 「山口百恵ちゃんは、デビュー前からずっとボクのファンだった」#熱き想い、26頁。

[166] 「"青い果実"山口百恵クンの実家ルポ淋しいんです！2K妹ひとり母ひとり」『月刊明星』1973年12月号、集英社、69頁。「〈寝室の壁に西城秀樹のピンナップ〉ところで、百恵クンの実家の間取りは...2段ベッドは上段が百恵クン用だが、その枕元の壁には西城秀樹のピンナップが5、6枚貼ってある。歌手になるなんて夢にも思っていなかった昨年まで、百恵クンは西城秀樹の熱烈なファンだった。」

[167] 「スターと電話でデート(第6回) 山口百恵と電話で話そう」『月刊平凡』1974年3月号、平凡出版、160頁。「ファン(以下、F)「私、西城秀樹さんの大ファンなんです。百恵ちゃんも秀樹のファンなんでしょ」山口百恵(以下、M)「なんかでも、そういうお話すると西城さんのファンの人にうらまれちゃうんじゃないかと心配しているんですけどねェ」 F「でも私たち百恵ちゃんも秀樹の大ファンだって知ってるワ。だから私達、百恵ちゃんも秀樹ファンの一人として認めてるの」 M「ほんと、どうもありがとう。よかった」」

[168] 「芸能界イラスト全調査ヤングタレントの意外な関係」『月刊平凡』1974年7月号、平凡出版、65-66頁。

[169] 「スターシリーズ MEMORY(4) 誰にも話さなかった初めての"あの日" 山口百恵」『月刊明星』1977年7月号、集英社、160頁。「百恵は以前から西城秀樹の大ファンで、彼にあこがれて歌手になったと言ってもいい。1973年3月7日、福島県郡山での『スタ誕』公録で、秀樹とはじめていっしょになった。「そのとき、新人コーナーで『としごろ』を歌ったんだけど、自分の歌より、秀樹さんのことばっかり気になって...」。"百恵ちゃんへ"と添え書きをしたそのときの秀樹のサインを、彼女はいまでも大切に持っている。」

[170] Twitter参照

[171] 「連載対談良子のなんでも聞いちゃお！第10回ゲスト西城秀樹『3杯目もそっとださない居候』」『週刊セブンティーン』1973年2月20日号、集英社、166–169頁。

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[Asagei+2018527-173] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「Asagei+2018527」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[174] 「あの女優(ひと)との恋、少し話そうか」#熱き想い、110-113頁。"女優十朱幸代初自叙伝で告白 "28年前の破局"元恋人に初言及（スポニチ）". 毎日新聞. 毎日新聞社. 29 October 2018. 2018年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月12日閲覧。石田英明 (8 November 2018). "自叙伝で暴露！十朱幸代、西城秀樹と「婚約発表1週前」に別れた驚きの理由". アサジョ. 徳間書店. 2018年12月12日閲覧。

[月刊平凡197901-175] 木藤隆雄（オールナイトニッポン）「アイドルスター(秘)ウラばなしカキマクリマン」『月刊平凡』1979年1月号、平凡出版、82頁。

[176] 中島知子と鈴木おさむエンタな日曜日ニッポン放送

[w-bunsyun1984419-177] 「Who's Who すくらんぶる西城秀樹」『週刊文春』1984年4月19日号、文藝春秋、57頁。

[週刊平凡198363077-178] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「週刊平凡198363077」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[179] 「《ことしは広島同士でV独占対談》西城秀樹&山本浩二『燃えてる男はいい顔してる』」『月刊明星』1979年12月号、集英社、53–55頁。

[nikkei2008927-180] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「nikkei2008927」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[181] 「うれしかったあの日の愛！」『月刊明星』1979年8月号、集英社、154-155頁。

[w-post860228-182] 「フランス料理がなんだ！高級懐石がなんだ！いま町でヤングに大ブーム！お好み焼きの逆襲！関西/お好み焼き関東/お好み焼き広島/お好み焼き」『週刊ポスト』1986年2月28日号、小学館、23-26頁。

[Official-music1970-184] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「Official-music1970」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[月刊平凡197401_57-185] 「アイドル・スターの極秘情報その意外な私生活!」『月刊平凡』1974年1月号・臨時増刊 '74IDOLSTARFESTIVAL、平凡出版、59頁。

[月刊明星197906-186] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「月刊明星197906」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[187] アシックスが原宿パレフランス跡地に出店

[189] 私の秘蔵写真角川博さんと西城秀樹さん“お好み焼き屋”レア写真の思い出

[190] 広島のお好み焼とは何か？達人が語る「覚えておきたい4つの系統」

[Nikkan_20180518-191] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「Nikkan 20180518」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

[192] "「西城秀樹さん訳詞・天下井隆二さんが明かす「ヤングマン」誕生秘話". 産経ニュース. 産業経済新聞社. 17 May 2018. p. 1-2. 2018年5月19日閲覧。

[193] 西城秀樹さん「2度の脳梗塞」から復帰した激痛リハビリ

[194] "西城秀樹さん　妻が手記で明かした隠れ脳梗塞の恐怖". NEWSポストセブン. 小学館. 2018年11月20日閲覧。

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 == 作品 ==
 {{See|西城秀樹の作品・出演一覧}}
-== 業績 ==
-{{大言壮語|date=2017年3月|section=1}}
-西城は「[[新御三家]]」の一人として、今日に繋がる[[アイドル#男性アイドル史|男性アイドル]]の原型を作り上げ<ref name="mainichi201851721"/><ref name="ironna919"/><ref name="hochi20180518"/><ref name="postseven1418"/><ref name="tvasahi20180517"/><ref name="goody201805">{{Cite news2|title=“ヒデキコール”など数々の社会現象を巻き起こした大スター西城秀樹さん(63)の軌跡|work=[[直撃LIVE グッディ!]]|publisher=[[フジテレビ]]|date=2018-05-17|url=http://blog.fujitv.co.jp/goody/E20180517001.html|accessdate=2018-06-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180603112815/http://blog.fujitv.co.jp/goody/E20180517001.html|archivedate=2018-06-03}}{{Cite news2|title=ヒデキStyleで大スターへ “永遠のヤングマン”西城秀樹さんが遺去|work=直撃LIVE グッディ!|publisher=フジテレビ|date=2018-05-18|url=http://blog.fujitv.co.jp/goody/E20180518002.html|accessdate=2018-06-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180603105546/http://blog.fujitv.co.jp/goody/E20180518002.html|archivedate=2018-06-03}}[http://blog.fujitv.co.jp/goody/E20180517002.html “3年前は前だけを見ていた”グッディ！の西城秀樹さん] [http://blog.fujitv.co.jp/goody/index.html 直撃LIVE グッディ! 「せーの!グッディ!」] - 公式ブログ</ref><ref name="realsound2018521">[http://realsound.jp/2018/05/post-196030.html 西城秀樹は現代アイドルの“当たり前”を築いたーー中森明夫が功績を振り返る] 、[https://www.asagei.com/excerpt/104892 西城秀樹「63歳突然死」までの傷だらけの「15年闘病」（1）心肺停止状態で救急搬送]</ref><ref>{{Cite news2|url=http://www.sanspo.com/geino/news/20180518/geo18051805050004-n1.html|date=2018-05-18|title=マルチアイドルの先駆け！西城さん水泳大会で「ギャランドゥ」話題に|newspaper=産経ニュース|agency=産業経済新聞社|accessdate=2018-06-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518041717/http://www.sanspo.com/geino/news/20180518/geo18051805050004-n1.html|archivedate=2018-05-18}}{{Cite web2|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805180000099.html|title=リズム感・演技力で郷と、歌で五郎と競った西城さん|accessdate=2018-07-18|author=|date=2018-05-18|work=日刊スポーツ|publisher=日刊スポーツ新聞社|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518000117/https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805180000099.html|archivedate=2018-05-18}}[https://www.sankei.com/west/news/180518/wst1805180060-n1.html 【浪速風】 手を抜かず全力疾走したアイドル・西城さん「寺内貫太郎一家」“傷だらけ”秘話]、[https://twitter.com/tbscdtv/status/1012314672454930433 このあとは◆西城秀樹の名曲が急上昇..] - {{Twitter|TBSCDTV|TBS-CDTV}}、[http://wezz-y.com/archives/56505 野口五郎と西城秀樹が育んだ厚い友情　ライバル関係から唯一無二の親友へ]、[http://www.standby-media.jp/case-file/173354 サイリウムを広めた西城秀樹さんが死去「オタクは感謝するしかない」]、[http://tablo.jp/media/entertainment/news003299.html 追悼・西城秀樹さん　ジャニーズにも多大な影響を与えた本物の「スター」｜平本淳也]、[http://www.tfm.co.jp/trend/index.php?catid=1114&itemid=137919 時代の象徴のひとり“西城秀樹” - リポビタンD TREND EYES]{{Cite news2|author=|title=「SMAPの大先輩だわ」ネットでも納得の声続出。あのトップアイドルがライブ会場に持ち込んだ功績とは|work=イータレントバンク|publisher=イータレントバンク|date=2017-05-21|url=https://e-talentbank.co.jp/news/35551/|accessdate=2018-05-30}}[https://ameblo.jp/kawasakimayo/entry-12376855630.html 西城秀樹さんと40年前のツーショット]、[https://ameblo.jp/kawasakimayo/entry-12376658261.html?frm_src=thumb_module 芸能界入りのきっかけは西城秀樹さんのモノマネだった]、[https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805190000092.html 近藤真彦「最後まで格好良かった」西城さんを追悼]、[http://www.tv-asahi.co.jp/smt/f/geinou_tokuho/hot/?id=hot_20180526_160 “妹”秀美さんもハワイから最後のお別れ｜テレビ朝日]、[https://www.oricon.co.jp/news/2112075/full/ 諸星和己、お世話になった西城秀樹さんを追悼「頑張りましたねと言いたい」]、[https://npn.co.jp/article/detail/01467922/ 「今の時期にメンバーって言うな」諸星和己、ハマスタでぶっちゃけトーク炸裂]、[http://www.musicvoice.jp/news/20180519094816/ TOKIO国分とNEWS加藤、「アイドルの鏡」と西城秀樹さん偲ぶ]、[http://bunshun.jp/articles/-/8195 「わが青春のアイドルは誰だ？」ランキング決定！　西城秀樹と山口百恵が王座に「わが青春のアイドルは誰だ？」ランキング決定！　西城秀樹と山口百恵が王座に]、[https://www.news-postseven.com/archives/20110719_25965.html R40女性好きなイケメン　小学校で西城秀樹、中高で近藤真彦]、[http://www.jprime.jp/articles/print/8689 いちばん好きな'70〜'90年代アイドルランキング、ダントツ1位はあの人!]、[http://www.fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1446 イケメンまつり ::おがっちのレトロ本舗 - エフエム山陰]</ref><ref name="mihara201805">{{Cite news2 |author = 安積明子 |title= 秀樹さん芸能界の後輩、三原じゅん子議員談話　「水泳大会では心から応援してました」 |newspaper = [[夕刊フジ|zakzak]] |date= 2018-05-21 |url= https://www.zakzak.co.jp/ent/news/180521/ent1805216793-n1.html |accessdate= 2018-07-04 |archiveurl= http://archive.fo/Bej82 |archivedate= 2018-05-21 }}{{Cite web2|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805180000105.html|title=三原じゅん子氏「明星」「水泳大会」西城さん悼む|accessdate=2018-06-24|author=|date=2018-05-18|work=日刊スポーツ|publisher=日刊スポーツ新聞社|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518000401/https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805180000105.html|archivedate=2018-05-18}}</ref><ref name="AERA20180530">{{Cite interview|author=[[ミッツ・マングローブ]] |url=https://dot.asahi.com/wa/2018052900057.html?page=1|title=連載「アイドルを性せ！」「ヒデキと踊ったカラーの時代」 |date=2018-05-30|work=[[AERA dot.]]|publisher=[[朝日新聞出版]]|accessdate=2018-07-19|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180716044000/https://dot.asahi.com/wa/2018052900057.html?page=1|archivedate=2018-07-16}}</ref><ref name="docudocu201806">{{Cite news2|author=|title=西城秀樹さん追悼番組がNHKで放送！野口五郎とのデュエット映像も|url=https://dogatch.jp/news/nhk/54735/detail/|date=2018-06-29|work=[[テレビドガッチ]]|publisher=|accessdate=2018-07-04}}{{Cite news2|author=|title=あの日　あのとき　あの番組▽西城秀樹歌声は熱く　野口五郎が語る人生のデュエット|url=https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/41/1845550/index.html|date=2018-06-28|work=もっとドキュメンタリー|publisher=NHK|accessdate=2018-06-29|archiveurl=http://archive.fo/Hlmhk|archivedate=2018-06-28}}</ref><ref name="abematimes2018518">{{Cite news2 |title=西城秀樹さん先駆けのパフォーマンスの数々　築いてきた“アイドルの基礎” |newspaper=[[AbemaTV]] |date=2018-05-18 |url=https://abematimes.com/posts/4222399 |accessdate=2018-05-18}}</ref><ref name=" jisin14071805" >{{Cite web2|url=https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1610800/|title=西城秀樹語る新御三家時代「YMCAの振付は僕のアイデア」|accessdate=2018-06-29|author=|date=2014-07-18|work=[[女性自身]]|publisher=[[光文社]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180628073316/https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1610800/|archivedate=2018-06-28}}[https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1615453/ 西城秀樹さん亡き後も歌い継がれる偉大な名曲『YOUNG MAN』]、[https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1629509/ 西城秀樹さん 再ランクイン続出に讃える声「やっぱ天才だよ」]</ref><ref name="allabout210112">{{cite web |author=中将タカノリ |date=2021-01-12 |url=https://news.allabout.co.jp/articles/o/27594/ |title=音楽で人々の心を繋いだスーパースター西城秀樹、アジアで人気のワケ |work=[[All About]] |publisher=[[オールアバウト]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210112113341/https://news.allabout.co.jp/articles/o/27594/ |archivedate=2021-01-12 |accessdate=2021-02-01 }}</ref><ref name="nna20180601">{{Cite news2|url=https://www.nna.jp/news/show/1769321|title=テイクオフ：歌手の西城秀樹さんが亡くなった|newspaper=共同通信アジア経済ニュース|date=2018-06-01|accessdate=2018-06-02}}</ref>、「歌謡曲の新時代」を築いた人物の一人で<ref name=" yomiuri20180517"/><ref name="sponichi2015623" /><ref name="nbs"/><ref name="natalieijinden"/><ref name="konishi" /><ref name="allabout210112"/><ref name="tvtokyo190606">{{Cite news2|author=|title=テレ東からのお知らせ 【BS】武田鉄矢の昭和は輝いていた 情熱のシンガー“西城秀樹”よ永遠に 2時間スペシャル BSテレ東にて2019年6月7日夜7時から放送|work=[[昭和は輝いていた|武田鉄矢の昭和は輝いていた]]|publisher=[[BSテレ東]]|date=2019-06-06|url=https://www.tv-tokyo.co.jp/information/2019/06/06/215695.html|accessdate=2021-01-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20201111024052/https://www.tv-tokyo.co.jp/information/2019/06/06/215695.html|archivedate=2020-11-18}}</ref><ref>{{Cite news2 |title=ヒデキ、歌謡曲が輝いた時代の象徴　史上最高9999点 |newspaper=[[朝日新聞デジタル]] |date=2018-05-18 |url=https://www.asahi.com/articles/ASL5L4H1CL5LUCLV009.html |accessdate=2018-05-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518174134/https://www.asahi.com/articles/ASL5L4H1CL5LUCLV009.html|archivedate=2018-05-18}}{{Cite news2|title=「秀樹」芸名から法名に　郷さん「同じ世代駆け抜けた」|newspaper=朝日新聞デジタル|date=2018-05-26|url=https://www.asahi.com/articles/ASL5V2JLRL5VULZU001.html|accessdate=2018-06-03|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180526081210/https://www.asahi.com/articles/ASL5V2JLRL5VULZU001.html|archivedate=2018-05-26}}{{Cite web2|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805170000438.html|title=西城秀樹さん死去　63歳　最期まで「生涯歌手」|accessdate=2018-08-08|author=|date=2018-05-17|work=日刊スポーツ|publisher=日刊スポーツ新聞社|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180517040140/https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805170000438.html|archivedate=2018-05-17}}{{Cite web2|url=https://www.sankei.com/west/news/180517/wst1805170064-n1.html|title=「あまりにも早い」「時代を築いた」　ファンら西城さんの死しのぶ|accessdate=2018-12-16|author=|date=2018-05-17|work=サンケイスポーツ|publisher=産業経済新聞社|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180517094118/https://www.sankei.com/west/news/180517/wst1805170064-n1.html|archivedate=2018-05-17}}{{Cite 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小池知事／東京|newspaper=毎日新聞|publisher=毎日新聞社|date=2018-05-18|url=https://mainichi.jp/articles/20180518/ddl/k13/200/011000c|accessdate=2018-06-23|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518012518/https://mainichi.jp/articles/20180518/ddl/k13/200/011000c|archivedate=2018-05-18}}{{Cite news2|author=[[楠木新]]|title=【定年後の居場所】西城秀樹さんの歌う姿に自分の人生を重ね…　誰もが何もなく順調に過ごせるわけではない （1/2ページ）|newspaper=[[夕刊フジ#ネット事業|ZAKZAK]]|publisher=産業経済新聞社|date=2018-09-09|url=https://www.zakzak.co.jp/eco/news/180911/eco1809110005-n1.html|accessdate=2018-10-13}}{{Cite news2|author=|title=“ラストコンサート”に4000人 西城秀樹さん通夜|work=東京新聞(TOKYO Web)|publisher=中日新聞東京本社|date=2018-05-26|url=http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2018052602000196.html|accessdate=2018-06-02|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180526020507/http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2018052602000196.html|archivedate=2018-05-26}}、[https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/229359/2 追悼・西城秀樹さん 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web2|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805190001140.html|title=西城秀樹さん急死、「ローラ」また歌うため倒れる直前までリハビリも|accessdate=2018-05-20|author=|date=2018-05-18|website=|work=サンケイスポーツ|publisher=産業経済新聞社|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518072857/http://www.sanspo.com/geino/news/20180518/geo18051805060003-n2.html|archivedate=2018-05-18}}{{Cite journal |和書 |author = [[島村洋子]]・白崎博史・橋場茂文 |title = 西城秀樹というスターは「新しい昭和」の象徴だった！？ |work = BEST T!MES |date = 2018-05-25 |publisher = [[ベストセラーズ]] |url = http://best-times.jp/articles/-/9289 |accessdate = 2018-07-04 }}[http://www.nhk.or.jp/archives-blog/genre/music/7159.html レッツゴーヤング | 音楽 | アーカイブス ブログ:NHK]、[https://ameblo.jp/ken-ken0621/entry-12275328503.html 70年代の歌手達の背景・・・]、[https://www.sankei.com/life/news/180517/lif1805170025-n1.html 小林亜星さん「特別な凄味を持ったトップアーティスト」] 、[http://www.aspect.co.jp/oda2007/interview/13.html 織田哲郎ロングインタビュー 第13回 | 織田哲郎Project2007]、[https://ameblo.jp/chris-matsumura/entry-12013814333.html 還暦～ありのままに～]、[https://ameblo.jp/chris-matsumura/entry-12376635808.html 若き獅子たち・・・]</ref><ref name="tokyo20180518h">{{Cite news2|author=|title=東京新聞 筆洗|work=[[東京新聞#コラム|東京新聞:筆洗:社説・コラム(TOKYO Web)]]|publisher=[[中日新聞東京本社]]|date=2018-05-18|url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018051802000137.html|accessdate=2018-05-30|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518033737/http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018051802000137.html|archivedate=2018-05-18}}</ref><ref name="zakzaksakai">[https://www.zakzak.co.jp/ent/news/180606/ent1806067020-n1.html 【時代のサカイ目】昭和歌謡界の革命児 西城秀樹と桑田佳祐]</ref><ref name="imagoo20180523">{{Cite news2|title=さらば永遠のヤングマン、西城秀樹がバブル時代に残した功績をふりかえる|work=gooいまトピ|publisher=[[NTTレゾナント]]|date=2018-05-23|author=DJGB|url=https://ima.goo.ne.jp/column/article/5881.html|accessdate=2018-07-07}}</ref><ref name="myjitsu2018518">{{Cite 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web2|author=笹森文彦|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805180000091.html|title=日本エンタメは太陽を失った／西城さん担当記者悼む|accessdate=2018-08-08|date=2018-05-18|work=日刊スポーツ|publisher=日刊スポーツ新聞社|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518000705/https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805180000091.html|archivedate=2018-05-18}}</ref><ref name="sankei20180518y">{{Cite news2|author=|title=【西城秀樹さん死去】 音楽ジャーナリスト・湯浅明さん「人を励まし続けた存在だった」|newspaper=サンケイスポーツ|publisher=産業経済新聞社|date=2018-05-17|url=https://www.sankei.com/life/news/180517/lif1805170033-n1.html|accessdate=2018-06-01|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518023729/https://www.sankei.com/life/news/180517/lif1805170033-n1.html|archivedate=2018-05-18}}</ref><ref name="nikkan-spa20180519">{{Cite web2|url=https://nikkan-spa.jp/1477673|title=西城秀樹は洋楽ロックもメタルもアニソンも歌った！ 日本歌謡界の地平を開いた功績をたどる|accessdate=2018-05-20|author=山野車輪|date=2018-05-19|work=[[SPA!|日刊SPA!]]|publisher=[[扶桑社]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180519172750/https://nikkan-spa.jp/1477673|archivedate=2018-05-20}}</ref><ref name="news.yahoo20171216">[https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakahisakatsu/20171216-00079349/ “J-POPの土台”を作った男・西城秀樹　二度の大病にも負けず、ステージに立ち続けるスターの美学]</ref><ref>{{Cite web2|url=http://www.sanspo.com/geino/news/20180526/geo18052617410024-n1.html|title=和田アキ子、西城秀樹さん遺影に「お前、すごいヤツだったな」|accessdate=2018-05-26|author=|date=2018-05-26|website=|work=SANSPO COM|publisher=産業経済新聞社}}{{Cite web2|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805190001140.html|title=桑田佳祐「サザン参加快諾」同い年西城さんが大好き|accessdate=2018-05-20|author=|date=2018-05-19|website=|work=日刊スポーツ|publisher=日刊スポーツ新聞|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180519161718/https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805190001140.html|archivedate=2018-05-20}}[https://ameblo.jp/oginome/entry-12376873936.html 懐かしい思い出と共に… | 荻野目洋子オフィシャルブログ powered by Ameba] 2018-05-18、[https://twitter.com/oginome_info/status/999960376178393088 西城秀樹さんのお通夜に参列してきました…] 2018年5月25日、{{Cite web2|url=https://www.sanspo.com/geino/news/20180909/geo18090909440016-n1.html|title=西城秀樹さんをしのびつつ…神野美伽はデビュー35周年に円熟味増す／芸能記者ショナイ業務話|accessdate=2018-10-13|author=|date=2018-09-09|website=|work=SANSPO COM|publisher=産業経済新聞社}}[https://ameblo.jp/tamiyo-kusakari/entry-12417325106.html A-Studio]{{Ameba ブログ|tamiyo-kusakari|草刈民代オフィシャルブログ}}</ref><ref name="yoshizawa">[http://yoshizawa.dynamite-jp.com/?eid=1442251 西城秀樹ネタで東京新聞に掲載されました！ ] 2018年5月16日 -[http://yoshizawa.dynamite-jp.com/ 吉沢dynamite.jp BLOG] -[[東京新聞]]朝刊、2018年5月19日(文・片山夏子)</ref><ref name="金スマ1718">[https://news.walkerplus.com/article/109679/ 脳梗塞リハビリ中の西城秀樹の姿に感動　中居正広『いろいろな葛藤があったと思います』]、[http://realsound.jp/2018/07/post-221111.html 中居正広、西城秀樹と野口五郎の友情に感銘 - Real Sound｜リアルサウンド]</ref><ref name="yomiuri20180518">{{Cite news2|title=評伝 「YMCA」 時代を象徴|newspaper=読売新聞|date=2018-05-18|author=桜井学|url=https://www.yamaha.com/ja/journalist/news.php?no=18508&ra=2|accessdate=2018-06-22|publisher=読売新聞社|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180620130208/https://www.yamaha.com/ja/journalist/news.php?no=18508&ra=2|archivedate=2018-06-20}} ※[[URL]]は[[ヤマハ]][[オフィシャルサイト]]の記事。</ref><ref name="月刊セブンティーン19748">{{cite journal | 和書 |author = {{small|[[吉岡正敏]](『[[紅白歌のベストテン]]』[[ディレクター]])・[[山田修爾]](『[[火曜歌謡ビッグマッチ]]』ディレクター)・増田晴男(『[[ゴールデン歌謡速報]]』ディレクター)・川田万寿(『[[ベスト30歌謡曲]]』ディレクター)}}| journal = [[Seventeen (日本の雑誌)|月刊セブンティーン]] | volume = 1974年8月号| title = 歌番組のディレクターがアイドルの(秘)エピソードを大公開 あっ画面がマックロ!!秀樹の上着がカメラにドパッ! | publisher = [[集英社]] | pages = 79–82頁 }}</ref>{{refnest|group="注"|西城の先駆者としての業績は、大阪球場、後楽園球場での野外コンサートはその草分けとして有名だが、ゴンドラや軽量スタンドマイク、ペンライト、白煙噴出などのステージパフォーマンスを最初に導入するなど多岐に渡り<ref name="宝島1991524" /><ref name="tspo20069">「西城秀樹歌手生活35周年 奇跡の復活 ヒデキカンゲキ!」 [[東京スポーツ]]/[[2006年]]9月連載。</ref><ref name="ns20180518"/>、現在のライブシーンに欠かせない[[アイテム]]の多くは西城が先駆けたものである<ref name="宝島1991524" /><ref name="ns20180518"/><ref name="cakes20180704">{{Cite news2|author=近藤正高|title=西城秀樹——ステージ以外でも貫いた「ロックな生き方」 |work=cakes|publisher=株式会社ピースオブケイク|date=2018-07-04|url=https://cakes.mu/posts/21439|accessdate=2018-08-16}}</ref>。さらに特筆すべき大きな業績としてアジア市場への進出がある<ref name="tspo20069"/><ref name="allabout210112"/>。1981年の香港でのコンサートを皮切りにアジア各地で活動を続け絶大な人気を博した<ref name="natalieijinden"/>。当時は現在とは違い日本人のアジア市場への関心度は0であると言っても過言ではない時代で、日本のマスコミも賞賛する論調がほとんど無かったが、長年続ける事によって後進に道を切り開いた<ref name="tspo20069"/>。}}。また、日本のロックヴォーカリストの先駆者でもある<ref name="nikkan-yukawa"/><ref name="BARKS20155-7" /><ref name="natalieijinden"/><ref name="rockinon200515"/><ref name="zakzaksakai"/><ref name="news.yahoo20171216"/><ref name="tv-tokyosolomon">{{Cite news2|author=|title=本日の賢人・西城秀樹|url=http://www.tv-tokyo.co.jp/solomon/back/040919.htm|work=[[ソロモンの王宮]]|publisher=[[テレビ東京]]|accessdate=2018-08-03|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070818184958/http://www.tv-tokyo.co.jp/solomon/back/040919.htm|archivedate=2007-08-18}}</ref><ref name="jprime20180517">{{Cite web2|url=http://www.jprime.jp/articles/-/12401|title=西城秀樹さんが音楽業界に影響を与えた「文化」と「歌唱テクニック」|accessdate=2018-05-31|author=渋谷恭太郎|date=2018-05-17|work=[[週刊女性|週刊女性PRIME]]|publisher=[[主婦と生活社]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180517125713/http://www.jprime.jp/articles/-/12401|archivedate=2018-05-17}}</ref><ref name="eikyou">{{Cite web2|url=http://www.bs-j.co.jp/anotoshi/70.html|title=あの年この歌〜時代が刻んだ名曲たち〜 日本のロックの先駆者、西城秀樹|publisher=[[BSジャパン]]|date=2015-08-07|accessdate=2018-05-31|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180531075820/http://www.bs-j.co.jp/anotoshi/70.html|archivedate=2018-05-31}}（『[[あの年この歌〜時代が刻んだ名曲たち〜]]』[[BSジャパン]]、2015年8月7日放送）、[https://plus.paravi.jp/culture/000165.html 【追悼】希代のエンターテイナー・西城秀樹さんを偲ぶ | PlusParavi]、[https://www.hochi.co.jp/entertainment/20180517-OHT1T50223.html 大友康平、「薔薇の鎖」で西城さんと“マイクアクション対決”「天国でもブンブン振り回して」]、[https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/05/18/kiji/20180517s00041000433000c.html 西城さん悼む声続々　前川清「胸痛む」布袋寅泰「毎日見てた」]、[https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/913765/ ダイアモンド・ユカイが語る“新御三家”郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎]、[https://www.asagei.com/excerpt/104900 西城秀樹「63歳突然死」までの傷だらけの「15年闘病」（3）「YMCA」を老若男女の歌に]、[https://ameblo.jp/diamondyukai/entry-12376641219.html 西城秀樹さん]、[http://www.gacktitalia.com/it/2018/05/18/gackt-official-instagram-may-18-2018/ GACKT OFFICIAL INSTAGRAM – MAG 18 2018] 、[https://abematimes.com/posts/4231013 GACKT、西城秀樹さんとの出会いを振り返る「背中の大きい兄貴でした」]、[https://www.daily.co.jp/gossip/2018/05/17/0011265590.shtml 河村隆一　兄のように慕い、憧れた西城秀樹さん悼む「安らかな眠りについてほしい」]、[https://web.archive.org/web/20150119114352/http://r25.yahoo.co.jp/interview/detail/?id=20090129-90006137-r25&page=2&order=52 R25ロングインタビュー 〜つきぬけた瞬間 清春]（Internet 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【プレミアムセッション】西城秀樹さんとドラマで共演したことがあるROLLYさん。]、[http://music-book.jp/music/news/news/161154 音楽ルーツは西城秀樹!?　シンガーソングライター・馬場俊英の“過去と今”に同世代グッチーが迫る『音ドキッ！』]、[http://www.mc-club.ne.jp/interview/togashi_akio/body_1.html Interview - MC-CLUB]、[https://twitter.com/Chuckybaby1986/status/997032803953934337 Meu ídolo nos anos 70’ canta hj no céu🎶.]、[https://www.oricon.co.jp/news/57709/full/ 西城秀樹がアンダーグラフの音楽ビデオで、華麗なマイクさばきを披露]、[https://web.archive.org/web/20161207045820/http://www.ntv.co.jp/don/don_02/contents_02/2010/02/post-57.html 1975年（昭和50年）2月16日「ロックシンガー相川七瀬が生まれた日」]（Internet Archive）、[http://www.zakzak.co.jp/people/news/20100331/peo1003311338000-n1.htm 【怒髪天　ボーカル・増子直純】顔はロック、心は演歌　既成概念なんて全部ぶっこわす！！]、[http://japan.techinsight.jp/2018/05/maki05211048.html 【エンタがビタミン♪】西城秀樹“45歳”の写真集　綾小路翔が感慨「ワイルドでセクシーでダイナミックなロックンローラー」]、[http://japan.techinsight.jp/2014/07/kinbakucdtokutennasi-kiryuin-mezamasi20140707.html 【エンタがビタミン♪】金爆のCD“特典なし販売”を考えた鬼龍院。「やらせてくれないなら全部やめる」と訴えていた。]、{{Cite book|和書=|year=2012|author=|title=[[月刊カドカワ#別冊カドカワ|別冊カドカワ]] 総力特集 斉藤和義|series=カドカワムック277|chapter=Born in'66 The roots of Music 吉井和哉インタビュー|publisher=[[角川書店]]|isbn=978-4-906700-25-7|page=96}}[http://shyglance.web.fc2.com/interview/pg352.html #114 吉井和哉 of SPECIAL INTERVIEW - SHY GLANCE, INC. WEBSITE]{{Cite book|和書=|year=2009|author=[[一志治夫]]|title=40歳問題 年をとるのも悪くない|chapter=桜井秀俊インタビュー|publisher=[[朝日新聞出版]]|isbn=978-4-02-250649-8|page=145}}{{Cite book|和書=|year=2012|author=|title=ロックンロールが降ってきた日|chapter=ギターウルフセイジインタビュー|publisher=[[スペースシャワーネットワーク]]|isbn=978-4-906700-25-7|page=92}}[https://recochoku.jp/news/165992/ 『Missing Link』に見るV系シーンをけん引した才気！ 結成25周年を迎えた生真面目なバンド、PENICILLIN]、[http://dailynewsonline.jp/article/1438128/?page=all ヒデキと私と:ロマン優光連載109]、[https://reminder.top/415670832/ 追悼：西城秀樹 — たて髪を振るい歌え！若き獅子たちよ | 1976年]{{Cite web2|url=http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180528-OHT1T50219.html|title=氷川きよし、15年前にデュエットした西城秀樹さんを追悼「すごく影響を受けた」|accessdate=2018-06-30|author=|date=2018-05-28|work=[[スポーツ報知]]|publisher=[[報知新聞社]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180530022852/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180528-OHT1T50219.html|archivedate=2018-05-30}}[https://www.musicman-net.com/relay/63166 第14回 鹿野 淳 氏 | Musicman-NET]、[http://realsound.jp/2018/06/post-213337_2.html マキタスポーツとスージー鈴木『カセットテープ少年時代』インタビュー “理系的”音楽分析のススメ]、[https://www.esp.ac.jp/oshima/2018/05/16/%EF%BC%95%E6%9C%8816%E6%97%A5-%E3%80%9C%E8%A5%BF%E5%9F%8E%E7%A7%80%E6%A8%B9%E3%81%95%E3%82%93r-i-p%E3%80%9C/ 5月16日 〜西城秀樹さんR.I.P〜 | 大島暁美のロックンロールサイト]、[http://www.metal-is-forever.com/new/2018-05-18-234452.html HR/HMと「西城秀樹」さんの意外な関係]、[http://news.nicovideo.jp/watch/nw3729827?news_ref=50_50 フジロック、西城秀樹が棺桶でYMCAの追悼アート不謹慎すぎると炎上]</ref><ref name="tokyo20180518">{{Cite news2|author=|title=脳梗塞2度、歌い続け　ヒデキ63歳死去|newspaper=東京新聞(TOKYO Web)|publisher=[[中日新聞東京本社]]|date=2018-05-18|url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018051802000135.html|accessdate=2018-05-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518033622/http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018051802000135.html|archivedate=2018-05-18}}</ref><ref name="ut-magazineland">[https://ameblo.jp/ut-magazineland/entry-12395204612.html 偉大なる西城秀樹さんに捧ぐ] – [https://ameblo.jp/ut-magazineland/ 月刊歌の手帖 編集部ブログ]</ref><ref name="keikoimaizumi">{{Cite news2|author=[[今泉圭姫子]]|title=必聴！フレディ・マーキュリーが歌う名曲ベスト10 全盛期のクイーンを追った音楽評論家、今泉圭姫子氏がセレクト|work=JBpress|publisher=[[日本ビジネスプレス]]|date=2018-11-16|url=http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54657|accessdate=2018-12-12|archiveurl=https://web.archive.org/web/20181116061626/http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54657|archivedate=2018-11-16}}[http://keikoimaizumi.com/archive.html ラジオDJ今泉圭姫子アーカイヴ(archive)｜Radio DJ Keiko Imaizumi]</ref><ref name="Asagei+2018527">{{Cite web2 |title=西城秀樹「63歳突然死」までの傷だらけの「15年闘病」（3）「YMCA」を老若男女の歌に |date=2018-05-27 |url=https://www.asagei.com/excerpt/104900 |work=[[アサヒ芸能|Asagei+plus]] |publisher=[[徳間書店]] |accessdate=2018-07-04 }}</ref><ref name="jpophihyo18">{{Cite book|和書|author=宝泉薫|date=2002-06-07|chapter=ルーツ論#1 西城秀樹 オレたちゃ秀樹ズ・チルドレン! ヒムロックを経てTERUに継承されるヒデキの遺伝子|title=別冊宝島653 音楽誌が書かないJポップ批評18 BOØWYと「日本のロック」|publisher=[[宝島社]]|page=70-71|isbn=9784796627245}}</ref><ref>「ボクの"ロック魂"に共鳴したあのスターたち{{small|山口美江、松原千明、千堂あきほ、ユニコーン、Xとの親密交際}}」[[#熱き想い]]、91-96頁。</ref>。[[ヘヴィメタル]]誌『[[ヘドバン (雑誌)|ヘドバン]]』は「ヒデキの絶唱を聴いてロックに目覚めた人、ヒデキの数々の[[カバー]]で洋楽に興味を持った人、[[グラハム・ボネット]]の「Night Games」のカバー「[[ナイトゲーム (西城秀樹の曲)|ナイトゲーム]]」を聴いて[[ヘヴィメタル|メタル]]に目覚めた人もいる。メタルがまだ世間という見えない敵と戦っていた時代に、僕らをメタルという重く閉ざされた門の前まで連れていってくれた“メタル歌謡”の生みの親」と評している<ref name="ヘドバン3-77" /><ref name="nikkan-spa20180519" /><ref>[https://twitter.com/savage_headbang/status/996982668523851777 今から4年前の2014年2月。ヘドバンVol.3でインタビューさせていただいたときの..] - {{Twitter|savage_headbang|『ヘドバン』編集部}} 2018年5月16日</ref><ref>{{Cite web2|url=https://www.barks.jp/news/?id=1000101109|title=【イベントレポート】メタルにまつわる混沌を説く＜ヘドバントークショーVol.2＞|date=2014-03-07|work=BARKS|accessdate=2016-12-07}}</ref>。
-日本の男性[[アイドル]]の「新御三家」として売り出された際、郷ひろみは「可愛い美少年」、野口五郎は「歌が上手い」とされ、西城は大きいだけであまり特長がないと見なされた<ref name="40n-47" /><ref name="postseven1418"/>。そこでスタッフは、彼らと差別化を図り、西城の個性を活かすため、「情熱的でセクシーな、男性的魅力」をコンセプトとして打ち出していこうと決めた。そのコンセプトに沿って、楽曲やダンスの振り付け、衣装が創作されていった<ref name="interview"/><ref name="mainichi201851721"/><ref name="40n-47" /><ref name="nbs"/><ref name="techinsight201102">[http://japan.techinsight.jp/2011/02/saijyouhideki_yangman1102152222.html 【エンタがビタミン♪】「ゲイの応援歌なんか、絶対に歌わせない！」猛反対を押し切った、西城秀樹。]</ref>。プロデューサーも西城の音楽的バックボーンを理解し、海外のサウンドと日本のメロディをドッキングさせる[[ロック (音楽)|ロック]]/[[ポップ・ミュージック|ポップス]]寄りの楽曲作りが行われた<ref name="mainichi201851721"/><ref name="歌謡pc" /><ref name="CD検定" /><ref name="zakzaksakai"/><ref name="nikkan-spa20180519" /><ref>[https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/05/18/kiji/20180517s00041000366000c.html たかたかし氏回想　西城さんと初対面からオーラ　まるで米ミュージカルスター]、[http://www.hokkaido-nl.jp/article/6063 「常に全力だった」　元作詞家・宇佐美さん西城秀樹さん語る【帯広】]、[http://miyako-creative.com/blog/young-man-hideki-saijo 若き獅子〜西城秀樹さんへ捧ぐ]、[http://miyako-creative.com/blog/hideki-saijo 若き獅子〜西城秀樹さんへ捧ぐ〜2]</ref>。意図的に激しいロック調の曲を作り、女性ファンがより興奮しやすくなるようなストレートなフレーズを歌詞に散りばめた<ref name="sponichi20110621" /><ref name="crea20171017">[http://crea.bunshun.jp/articles/-/14090 忘年会のカラオケシーズンに備え 西城秀樹の名曲を歌い愛を叫べ！｜田中稲の勝手に再ブーム]</ref>。派手でセクシーなアクションと長身かつ、長い脚が映えるビラビラ[[コスチューム]]がそのイメージを決定づけた<ref name="rockinon200515"/><ref name="近代映画197312" /><ref name="40n-47" /><ref name="月刊セブンティーン19741" /><ref name="昭和40年男2012" /><ref name="musicbird201807"/><ref name="ken-ken0621">[https://ameblo.jp/ken-ken0621/entry-12275342484.html 西城秀樹君との思い出 1973年〜]</ref>。初期には[[エルヴィス・プレスリー]]を意識した衣装など、アメリカナイズした雰囲気を衣装に取り入れた<ref name="40n-47" />。
-オフィシャルサイト「Music」の[[ファッション]]解説の充実でも分かるように<ref name="Official-music1970"/>、西城は男性ファッションの於いても先駆者だった<ref name="goody201805"/><ref name=" jisin14071805" /><ref name="ut-magazineland"/><ref name="jprime20180605">[http://www.jprime.jp/articles/-/12419 西城秀樹さん側近らが語るプライベート「サウナに入りすぎだったのかも」]</ref><ref name="熱き想い52">「振りも衣装も女・西城秀樹だったピンク・レディー」[[#熱き想い]]、52-54頁。</ref><ref>[https://www.asahi.com/articles/DA3S13503496.html 走っていた時代の象徴だった　西城秀樹さんを悼む　青柳脩さん]、[https://web.archive.org/web/20150119114352/http://r25.yahoo.co.jp/interview/detail/?id=20090129-90006137-r25&page=2&order=52 R25ロングインタビュー 〜つきぬけた瞬間 清春]（Internet Archive）</ref><ref name="musicman-net63166">[https://www.musicman-net.com/relay/63166 第14回 鹿野淳氏 Musicman-NET]</ref><ref>[https://tower.jp/article/feature_item/2020/07/21/3002 西城秀樹｜写真集『HIDEKI FOREVER blue』に続く第2弾『HIDEKI FOREVER pop』は、ビジュアルファンブック!｜【タワレコ特典】先着：生写真 ]</ref>。西城の母親は[[洋服]]の[[卸売|卸の店]]を経営していて<ref name="週刊平凡1973524">{{cite journal | 和書 |author =| journal = [[週刊平凡]] | volume = 1973年5月24日号 | title = 《おしゃべりジャーナル》  西城秀樹 『兄の恋人に横恋慕したあのとき...』 ききて・[[木元教子]] | publisher = [[マガジンハウス|平凡出版]] | pages = 64-67 }}</ref>、子どもの頃から手伝いをさせられたため、服の[[素材|生地]]などにも詳しく服が好きだった<ref name="週刊平凡1973524" />。このためステージ衣装にも自身の意見を反映させることが出来た<ref name="近代映画197312" /><ref name="jprime20180605" /><ref name="装苑197502">{{cite journal | 和書 |author =| journal = [[装苑]] | volume = 1975年2月号 | title = アイドル（第二回）・西城秀樹 | publisher = [[文化服装学院#文化出版局|文化出版局]] | pages = 155 }}</ref>。「自分のことを西城秀樹の一番熱心な[[プロデューサー]]だなって思うときがある」と話していた<ref name="熱き想い52"/>。専属の[[スタイリスト]]と[[ファッションデザイナー|デザイナー]]と西城で衣装を考えるが、西城の注文は難しくデザイナー泣かせだったといわれる<ref name="熱き想い52"/>。[[ファッション雑誌]]から自分の気に入った[[デザイン]]や色合いの服を選んで<ref name="装苑197502" />、それをさらに自分のオリジナル風に作り変えるスタイルで<ref name="熱き想い52"/>、1973年の『情熱の嵐』の衣装は、[[エルメス]]の[[スカーフ]]で[[ブラウス]]を作らせ<ref name="sankei1998212">{{Cite news2|author=|title=夕刊特集 【イブニングマガジン】 エルメス（上） 西城秀樹さん ステージ衣装が出合い|newspaper=産経新聞夕刊|publisher=産経新聞|date=1998-02-12}}</ref>、間奏で服を破く演出を自ら考案<ref name="sankei2001626" /><ref name="sankei1998212" />、テレビで数回披露しインパクトは強かったものの<ref name="sankei2001626" />、[[経費]]がかかり過ぎると事務所に怒られ、本当に破るのではなく[[スナップ|ホック留め]]にして剥がす男っぽさを強調するアクションに変更した<ref name="sankei2001626" />。当時エルメスは女性ブランドのイメージで男性で愛用する人はほとんどいなかった<ref name="sankei1998212" />。このエルメスのブラウスを作った人は後に[[ピンク・レディー]]の衣装を担当したデザイナーであった<ref name="sankei1998212" />。[[藤井フミヤ]]は芸能界に憧れたのは、西城がつぎはぎの[[ジーンズ]]を履いているのを見て「かっこいいなあ、オレもやりたいなあと思ったのが最初」と述べている<ref name="aera900724">{{cite news|journal=[[AERA]]|publisher=朝日新聞社|date=1990-7-24|page=75|title=藤井郁弥さん（表紙の人坂田栄一郎のオフ・カメラ）|author=武藤いずみ}}</ref>。また[[大韓民国|韓国]][[サムスングループ]]創業者・[[李秉喆]]の孫で[[CJグループ]]の副会長・[[李美敬]]（イ・ミギョン）<ref>[http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=80689 李美敬CJグループ副会長「世界女性賞」受賞、アジア初めて]</ref> は、1970年代に録画してもらって観た『[[レッツゴーヤング]]』の西城の[[マフラー]]姿<ref name=" jisin14071805" /> に「これがアイドルか」と感動したと話している<ref name="エコノミスト20061128">{{Cite journal | 和書 |author = 堀山明子（毎日新聞ソウル支局） | title = 大人の悠遊 この街で働く ソウル 忠武路 | journal = [[エコノミスト (日本の雑誌)|エコノミスト]] | volume = 2006年11月28日号 | publisher = [[毎日新聞出版]] | pages = 109 }}</ref>。当時の韓国では10代が"同世代"と感じられる[[芸能人]]はいなかったという<ref name="エコノミスト20061128" />。李美敬は2006年のインタビューで「日本の40代女性が[[ペ・ヨンジュン|ヨン様]]にのめり込む理由は、アイドルを追いかけた[[少女|少女期]]の感動体験が残っているから。私も実感したから分かるの」と述べている<ref name="エコノミスト20061128" />。西城は1979年の[[ベストドレッサー賞]]を受賞しており、プライベートでもよく一人で服を買いに行った<ref name="熱き想い52"/>。1970年代半ばによく着用したMEN's BA-TSUは<ref name="Official-music1970"/><ref name="熱き想い52"/>、西城が[[原宿]]を散歩中に店の服を気に入り、自身でステージ衣装を発注したものであった<ref name="熱き想い52"/>。また[[セーラーズ (アパレル)|セーラーズ]]や<ref>[https://urbanlife.tokyo/post/31332/2/ 80年代の伝説ブランド「セーラーズ」が復活 世界的シンガーも夢中になった輝かしい歴史とは]</ref>、[[アルマーニ]]を最初に着用した日本の[[芸能人]]で<ref name="熱き想い52"/>、「ボクがデビューして5、6年は、[[ファッション|ファッション界]]も[[DCブランド|個性派デザイナー]]が出始めたころだったから、刺激があって衣装選びも楽しかった」「[[アルマーニ]]はボクが着てから芸能界に広まった」などと話している<ref name="熱き想い52"/>。『[[BIG GAME'80 HIDEKI]]』の[[ディスクジャケット|ジャケット写真]]<ref name="tbsradio2018519">[https://www.tbsradio.jp/254244 追悼・西城秀樹さん～いまも色あせないシティポップなヒデキを聴いてみよう（高橋芳朗の洋楽コラム）]</ref> に映る[[銀色|シルバー]]の[[つなぎ|ジャンプスーツ]]は、[[クイーン (バンド)|クイーン]][[御用達]]のショップにオーダーしたもので、勿論[[フレディ・マーキュリー]]を意識したもの<ref name="interview"/><ref>[https://www.barks.jp/news/?id=1000069365 「クイーン＆MUSIC LIFE展」、来日時の衣装も展示]</ref>。
-歌手が楽曲に合わせた[[振り付け]]で歌唱をするようになったのは[[1970年代]]に入ってからで<ref name="40n-52">「振り付けが歌謡曲を変えた"アクション歌謡の登場"」[[#40年男]]、52-55頁（[https://www.s40otoko.com/archives/42473 【ついに発売! 昭和40年男 2016年12月号】振り付けのおもしろさ。]）</ref>、ステージやテレビの歌番組で歌手や楽曲の印象を強める必須条件となっていくが、そのパイオニアが、女性歌手では[[山本リンダ]]、男性歌手では西城であった<ref name="近代映画197312" /><ref name="AERA20180530"/><ref name="zakzaksakai"/><ref name="金スマ1718" /><ref name="40n-52"/>。山本がティーン歌手から大胆な変身を成功させた「[[どうにもとまらない]]」、西城に激しい振り付けが導入された「[[チャンスは一度]]」は、いずれも[[1972年]]<ref name="natalieijinden"/><ref name="40n-52" />。この年は[[日本放送協会|NHK]]の[[カラーテレビ]]契約数が、[[白黒テレビ]]の契約数を上まわった年で、派手な色彩の衣装で歌い踊るアクション系の歌手が、カラー時代のテレビ番組を盛り上げる要素として必要とされた<ref name="40n-52" />。[[松永伍一]]は1976年に「不動の姿勢でうたっていた"[[東海林太郎]]型"が消えて、アクロバット的におどりまくる"西城秀樹型"までが『[[見世物小屋|見世物]]』ゆえに要求されるサービス過剰の競争時代に入ったのが、今日の歌謡界の現状。これらは大衆が何を求めているかを、歌そのものを判断していくのではなく、歌手のスター的特徴に照らして割り出していくというプロダクションの算盤が、歌謡界を動かすようになってきたことを示す」などと論じている<ref>[[松永伍一]]「流行歌を無視して大衆は語れないー"よくない時代の""よい流行歌"の歴史」[[#昭和流行歌史]]、292-294頁</ref>。[[塩沢実信]]は西城を「ダイナミックなアクションと絶叫型の唱法で、昭和四十年代から五十年代にかけて、著しい活動を見せた歌手」と評している<ref name="塩沢">[[#塩沢]]、262-263頁。</ref>。[[西郷輝彦]]は、西城が間奏でいきなり上着を脱ぎ、ステージから客席に飛び降りた演出にマネージャーから「上着を脱いだらくるくる回して客席投げて、それから飛び降りろ」と怒られているのを見て、西城に専門の振付師がいて演出をしていることに大きなショックを受けた、自身のシングル「情熱」の後、秀樹の新曲が「情熱の嵐」で「ああ時代が変わるんだな」と思った瞬間だった、などと話している<ref>{{Cite news2|author=|title=客席へ飛び降りた姿に衝撃　西郷輝彦さんに聞く西城秀樹さんの思い出|work=withnews|publisher=朝日新聞社|date=2018-08-14|url=https://withnews.jp/article/f0180814001qq000000000000000W05h10801qq000017766A|accessdate=2018-08-16|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180814053052/https://withnews.jp/article/f0180814001qq000000000000000W05h10801qq000017766A|archivedate=2018-08-14}}</ref>。西城は音楽を「聴かせる」から「見せる」にシフトさせた歌手であった<ref name="ns20180518"/>。1972年、3枚目のシングル「[[チャンスは一度]]」で初めて振付けが付き<ref name="週刊セブンティーン19740618"/><ref name="kayopops200502">{{Cite web|author=鈴木宏和|date=2020-05-02|url=https://www.kayopops.jp/column/2020010011|title=2018年、63歳でこの世を去った西城秀樹の在りし日の姿を|work=[[歌謡ポップスチャンネル]]|publisher=[[WOWOWプラス]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200724131219/https://www.kayopops.jp/column/2020010011|archivedate=2020-07-25|accessdate=2020-07-25}}</ref>、[[1973年]]、初のベストテン入りを果たした「[[情熱の嵐]]」ではさらに振付けがエスカレート、ダイレクトに肉体の性の激しさを表現した<ref name="金子" />。また指さすアクションもたちまち大流行した<ref name="週刊セブンティーン19740618"/>。西城の場合はその激しさ故「振付け」ではなく「アクション」「アクション歌謡」などと呼ばれた<ref name="konishi" /><ref name="金子">「バトル・オブ・新御三家の70年代」[[#金子]]、165-176頁</ref>。[[マイクロフォン#スタンドマイク|スタンドマイク]]を使ったアクションをいち早く取り入れた[[1974年]]の「[[薔薇の鎖]]」は、当時の振付けの定型から大きく逸脱するものだった<ref name="mainichi201851721"/><ref name="BARKS20155-7" /><ref name="nbs"/><ref name="tokyo16" /><ref name="週刊セブンティーン19740305" />。スタンドマイクを蹴ったり、振り回したりするため、[[舞台音響|音響さん]]が[[雑音]]を取るのに苦労した<ref name="週刊セブンティーン19740618" />。テレビの歌番組で西城のパフォーマンスを観て、子供たちが[[ホウキ]]を使ってこのアクションをよく真似した<ref name="rockinon200515"/><ref name="40n-47" /><ref name="goody201805"/><ref name="nikkan-spa20180519" /><ref>[http://www.nhk.or.jp/suppin-blog/2015/10/28/ 2015年10月28日 | すっぴん！ブログ:NHK - NHKオンライン]</ref><ref name="asahi20180615">{{Cite news2|author=岸善樹|title=全力で走り続けたヤングマン　ダイアモンド☆ユカイさん|newspaper=朝日新聞デジタル|publisher=朝日新聞社|date=2018-06-15|url=https://www.asahi.com/articles/DA3S13535546.html|accessdate=2018-06-23|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180618152612/https://www.asahi.com/articles/ASL6D6GJ5L64UPQJ002.html|archivedate=2018-06-18}}[https://ameblo.jp/diamondyukai/entry-12376641219.html 西城秀樹さん]</ref>。小っちゃい子までが振りをまねしたがるので、[[おもちゃ]]のマイク・スタンドが売り出されたほど<ref name="週刊セブンティーン1974514">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1974年5月14日号 | title = 特別取材 ぼくの10代の記念碑(メモリアル)にしたい！ はじめてのリズム 新曲『激しい恋』を発表！ | publisher = 集英社 | pages = 30-33 }}</ref>。新御三家は女性から圧倒的な人気を得たが、西城だけは小学生の男子のファンも多かった<ref name="rockinon200515"/>。ヒントにしたのは[[ロッド・スチュワート]]と[[ジェームス・ブラウン]]<ref name="ヘドバン3-77" /><ref name="tokyo16"/>。特にロッド・スチュワートがコンサートで[[アルミ]]の[[マイクロフォン#スタンドマイク|マイクスタンド]]を使っていると知り、すぐに10本を特注<ref name="ヘドバン3-77" /><ref name=" jisin14071805" />。この軽量スタンドマイクにより西城型の「スタンドマイク・アクション」が誕生し、以後コンサートでの定番となった。その後すぐに軽量スタンドはブームとなり<ref name="tokyo16"/>、翌年には[[ヤマハ]]が生産するようになった<ref name="ヘドバン3-77" />。軽量なアルミ製スタンドによるマイクパフォーマンスは、その後多くのロックアーティストが取り入れた<ref name="40n-47" /><ref name="tokyo16"/><ref name="artes13" /><ref name="yoshizawa"/>。最初はアルミ製スタンドにテレビ局のマイクをテープでぐるぐる巻いてスタンドに固定した<ref name="月刊セブンティーン19748" />。このため、当時の生放送の歌番組で出番が近づいた歌手が、テープを剥がしているうちに、自分の歌の時間が来たり<ref name="月刊セブンティーン19748" />、西城が生放送でマイク・アクション中、棒を折ったこともあった<ref name="月刊セブンティーン19748" />。
-[[一の宮はじめ]]は『[[チャンスは一度]]』から振付を担当し<ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = 月刊平凡 | volume = 1973年10月号 | title = スター(秘)証言シリーズ 西城秀樹を育てた男たち どこから生まれた？ヒデキのファイトと根性！| publisher = 平凡出版 | pages = 112-115 }}</ref>、「薔薇の鎖」までのアクションは一の宮の考案だったが<ref name="週刊セブンティーン1974514" />、次作品の「[[激しい恋]]」から、一の宮と西城に、西城のマネージャーを加えた三人でアクションを[[ディスカッション]]するようになった<ref name="週刊セブンティーン1974514" /><ref>[https://ameblo.jp/gbpower/entry-12376793855.html 訃報！西城秀樹さん、フジテレビ6スタ]</ref>。「薔薇の鎖」が大受けした後だけに「いい加減なものは通用しない」、また「新しいものを作りださなくては！この曲を10代の記念碑にしたい」と西城の意気込みが凄まじく、自身で[[ハンドマイク]]を使った激しいアクションを提案した<ref name="週刊セブンティーン1974514" />{{refnest|group="注"|「激しい恋」の「♪やめろと言われても」の直後に両手を上げるアクションは、親しいおばさん同士がスーパーなどでたまたま会った時に見かける、両手を上げるような親しみやすい身振り手振りからヒントを得て一の宮が考えたという『[[日めくりタイムトラベル]]』の昭和49年の特集（2008年10月11日放送分）にて紹介。}}。「激しい恋」のアクションも話題となり、アクション・ブームを巻き起こした<ref name="fujitv20080413" />。以後、新曲が出るたびに歌唱だけでなく、アクションや奇抜な衣装にも注目された<ref name="fujitv20080413" /><ref name="月刊セブンティーン19748" />。脱ぎ捨てた[[トップス (衣服)|上着]]が[[ビデオカメラ|カメラ]]にドパッと掛かり、[[生放送]]の画面がしばらく暗黒になったこともあった<ref name="月刊セブンティーン19748" />。<!---<ref>関西地方のローカル番組として人気のあった『プリン・キャッシーのテレビ!テレビ!!』 ([[1973年]] - ) のコーナー「[[パクパクコンテスト]]」（素人が[[口パク]]でレコードに合わせて振りマネをする）で、男性出演者の半分は西城の振りマネをしたほどである。初代グランドチャンピオン[[松原秀樹]]、2代目の[[草川祐馬]]、3代目の[[川崎麻世]]はいずれも西城の振りマネをして人気を博し芸能界デビューを果した<ref>[https://ameblo.jp/kawasakimayo/entry-12376658261.html?frm_src=thumb_module 芸能界入りのきっかけは西城秀樹さんのモノマネだった] 2018年5月17日 –{{Ameba ブログ|kawasakimayo|川﨑麻世オフィシャルブログ『麻世仲の猫たち』</ref>。-->1973年12月に発売した『[[愛の十字架]]』あたりからテレビの[[音楽番組]]の[[ディレクター]]から、「いままでの[[ポピュラー音楽|日本のポップス]]になかったものを売ってきている。すごい企画力、アイデアだ」<ref name="月刊セブンティーン19748" />「デビューの頃から比べて、ぐっと良くなった。日本の歌手は、表現力が乏しいからアクションはあった方がいい」などと評価を上げた<ref name="月刊セブンティーン19748" />。西城は派手な衣装や振り付けで視聴者を楽しませた「テレビで見せる音楽」の時代を象徴した歌手であった<ref name="AERA20180530"/><ref name="yomiuri20180518"/><ref name="musicbird201807">{{Cite news2|title=7月8日・14日／追悼～永遠のヤングマン　西城秀樹|work=[[ミュージックバード#SPACE DiVA|THE 青春歌謡【Premium】 スター名曲選]]|publisher=[[ミュージックバード]]|url=http://musicbird.jp/programs/star/ |accessdate=2018-07-15|archiveurl=https://archive.is/RPVvw |archivedate=2018-07-14}}</ref>。「魅せる歌手」が急増したのは"西城以降"である<ref name="近代映画197312" /><ref name="iza20180517" /><ref name="金スマ1718" />。西城のブレイク直後にデビューした弾ともや（[[生沢佑一]]）は、最初から「西城秀樹を目指す」と標榜した<ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = 月刊セブンティーン | volume = 1974年10月号 | title = とびだせ!! Fresh Idol 弾ともや | publisher = 集英社 | pages = 58 }}[https://twitter.com/AIKikuzawa/status/996978681259016192 この日本の音楽界に歌手として多大なる影響を残された唯一無二な西城秀樹さんの...] 2018年5月16日 -[https://twitter.com/aikikuzawa 生沢佑一 (@AIKikuzawa) | Twitter]</ref>。後輩アイドル・[[あいざき進也]]は「『新御三家』ら〝本物〟の牙城はなかなか崩せなかったです」と述べている<ref name="friday200826"/>。
-年の[[第25回NHK紅白歌合戦]]初出場では、白組の先頭打者として[[怪傑ゾロ]]の衣装で[[上半身]]一部[[シースルー]]<ref name="docudocu201806" />、アイドルなのに顔を隠して登場するという前代未聞の演出を行い『傷だらけのローラ』を熱唱<ref name="Official-music1970"/><ref name="ns20180518"/><ref name="news.yahoo20171216"/><ref name="sanspo20170916">{{Cite news2|url=http://www.sanspo.com/geino/news/20170916/geo17091611110016-n1.html|date=2017-09-16|title=西城秀樹の歴史的お宝作品が発売! NHK紅白では怪傑ゾロの衣装でハプニングも／芸能ショナイ業務話|newspaper=サンケイスポーツ|agency=産業経済新聞社|accessdate=2018-05-17}}</ref><ref name="ogata">{{Cite news2|author=安川達也|title=ベテランプロデューサー・尾形靖博 『HIDEKI NHK Collection 西城秀樹～若さと情熱と感激と～』を語る|url=http://www.110107.com/s/oto/page/hideki_DVD_interview?ima=0000&oto=ROBO004|date=2017|work=otonano|publisher=[[ソニー・ミュージックダイレクト]]|accessdate=2018-05-31|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180522084148/http://www.110107.com/s/oto/page/hideki_DVD_interview?ima=0000&oto=ROBO004|archivedate=2018-05-22}}</ref>。ステージ上で、日本のテレビ音楽番組として初めて『'''[[二酸化炭素|CO2ボンベ]]でドライアイス・スモークを噴出させる'''』演出を行った<ref name="tspo20069"/><ref name="ns20180518"/><ref name="sanspo20170916" /><ref name="ogata" />。これも西城自身のアイデアで<ref name="news.yahoo20171216"/>、アメリカのTVショウで[[ティナ・ターナー]]がこの演出をやっているのを観て、急遽紅白に間に合うようにボンベをアメリカから取り寄せた。それまでの[[ドライアイス]]演出は、[[雲海]]のように下に這わせて幻想的な画を作ることを目的としていた<ref>{{Cite book|和書|author=青井曽良・二階堂ちはる|title=昭和のテレビあるある|publisher=[[TOブックス]]|date=2016-3|isbn=978-4-86472-469-2|=22}}</ref><ref name="sonymusicshop1225">[https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=1057&cd=DQBX-1225 HIDEKI NHK Collection 西城秀樹　～若さと情熱と感激と～] – [[ソニー・ミュージックマーケティング|Sony Music Shop]]</ref>。至近距離からドライアイスを噴射させる演出はこれが初めて<ref name="sonymusicshop1225" />。翌、1975年11月3日に日本人ソロ歌手として初めて行った[[日本武道館]]公演で同じ演出を行い<ref name="週刊セブンティーン1975122" />、煙にまかれて[[窒息]]寸前となった<ref name="月刊明星197911" />。
-[[1978年]][[1月1日]]に発売された「[[ブーツをぬいで朝食を]]」は、同年[[1月19日]]にスタートした『[[ザ・ベストテン]]』で[[ピンク・レディー]]の「[[UFO (ピンク・レディーの曲)|UFO]]」に続き、同年[[2月9日]]に1位を獲得した楽曲。曲の[[序奏|イントロ]]で西城自身が考案した<ref name="毎日780305">{{Cite news |title = 西城秀樹の「ブーツをぬいで朝食を」 アクションまねて火事 小学生兄弟、ライター遊び 大阪 |date = 1978年3月5日 |newspaper = [[毎日新聞大阪本社|毎日新聞大阪]]夕刊|publisher = [[毎日新聞社]] |page = 22 }}</ref>[[ライター]]に火を点け、右頬にかざし、背徳の愛を表現するアクションが人気を呼んだが<ref name="asagei201075">「復活大ブーム あの素晴らしい『70年代歌謡曲』をもう一度！ インタビュー西城秀樹」『[[アサヒ芸能]]』 [[徳間書店]]、2010年7月5日号、65-66頁</ref><ref name="毎日780305"/><ref name="タブー事件史">{{cite book |和書 |author = 吉村智樹 |title = 流行り歌に隠されたタブー事件史 |chapter = ライターアクションが火災を誘発!? 鉤十字の腕章に、抗議殺到！ アクション歌謡'78 過度な衣裳&振り付けが招いた"大衆の反感" |series = [[別冊宝島]]1499 |publisher = [[宝島社]] |year = 2008 |isbn = 978-4-7966-6178-2 |pages = 10-11 }}</ref>、3月4日に大阪の幼い子供の兄弟がそれを真似して、近所6軒を全・半焼させる[[火災事故]]を起こし<ref name="毎日780305"/><ref name="asagei201075"/><ref name="週刊セブンティーン19780328">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1978年3月28日号 | title = 緊急ニュース特集 『ブーツ…』のアクションをまねた幼児のライター遊びが原因で出火！―秀樹は大ショックをうけて… 『いまの気持ちをどう表現していいのかわからない』 | publisher = 集英社 | pages = 30–33 }}</ref>、翌日の大手新聞、スポーツ新聞も大きく報道した<ref name="毎日780305"/><ref name="asagei201075"/><ref name="週刊セブンティーン19780328" /><ref name="タブー事件史"/>。子どもが真似をして危険だから、テレビでライターを使うアクションはやめて欲しいと当初から批判が上がっており<ref name="毎日780305"/>、当時、[[沢田研二]]が『[[サムライ (沢田研二の曲)|サムライ]]』で[[短刀]]を振り回すアクションを取り入れたりし<ref name="タブー事件史"/><ref name="毎日780305"/>、ランキング番組が出来たことで、より競争が激しくなり、振付けがエスカレートした上での不幸な事件で<ref name="タブー事件史"/><ref name="毎日780305"/>、死傷者は出なかったものの<ref name="週刊セブンティーン19780328" />、西城は自責の念に駆られ<ref name="週刊セブンティーン19780328" />、[[3月9日]]の『ザ・ベストテン』生放送で涙を滲ませながら「僕はもうライターを使うにはやめました。皆さんも、どうか真似をするのはやめて下さい」と訴え、ライターアクションの封印を宣言し、以降、このアクションが披露されることはなかった<ref name="Official-music1970"/><ref name="asagei201075"/><ref name="タブー事件史"/>。
-この時代のアイドルに最初から[[ダンス]]、[[アクション]]が上手かったものはいなかったが<ref name="週刊セブンティーン1978725">{{cite journal | 和書 |author = [[土居甫]]・[[一の宮はじめ]]・[[西条満 (振付師)|西条満]]・牛丸謙 | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1978年7月25日号 | title =ふりつけ師が明かすアイドルうら話 『ヒロミもヒデキもはじめはダメオくんだった!?』 | publisher = 集英社 | pages =36–41頁 }}</ref>、しかし売れた人はみんな[[根性]]と[[感性|センス]]を持っていた<ref name="週刊セブンティーン1978725" />。西城もはじめは不器用で踊りもヘタだった。しかし人一倍根性があり、出来るまでやめようとせず、振り付けの[[一の宮はじめ]]が「ヒデキもうやめよう」と泣きを入れるほど熱心だった<ref name="週刊セブンティーン1978725" />。1970年代後半には一の宮がおおまかな動きを考え、あとは西城が自身の[[創造力]]で振り付けを作った<ref name="週刊セブンティーン1978725" />。1977年に初めて主演した[[ミュージカル]]『[[わが青春の北壁/西城秀樹|わが青春の北壁]]』では<ref name="nikkansportsp201869"/>、プロでも2年かかるといわれた二回転してその場でストップする動きを1ヵ月でマスターした<ref name="週刊セブンティーン1978725" />。当時の売れっ子[[振付師]]からも絶賛され、[[土居甫]]からは「ぼくはヒデキの振り付けをやってないけど、素晴らしいセンス。歌謡界じゃ、いまナンバーワン」、牛丸謙からは「ヒデキはほんとうに素晴らしい。まだ一度もヒデキの振り付けをやったことはないんだけど、ぜひ一度、ヒデキのステージを作ってみたい」などと評価された<ref name="週刊セブンティーン1978725" />。
-=== 歌唱 ===
-; 絶唱型
-年9月にリリースされた6枚目のシングル「[[ちぎれた愛]]」は、曲中「僕の気持ちを信じて、君をはなすもんか、好きだ、好きだよ、好きなんだよー！」とインパクト絶大な[[台詞|セリフ]]が挿入された最初の作品で<ref name="kayopops200502"/>、喉の奥底から[[ハスキーボイス|ハスキーな歌声]]をしぼり出すように歌い上げ、初めてオリコン1位を獲得<ref name="近代映画197312" /><ref name="nbs"/>。180cmを超える長身から発する歌声は圧倒的で<ref name="hochi20180518"/><ref name="塩沢"/>、その歌唱法は「絶唱型」<ref name=" yomiuri20180517"/><ref name="sponichi2015623" />、のちに「絶叫型」といわれた<ref name="BARKS20155-7" /><ref name="s40otoko201210">{{Cite journal|author=濱口英樹|year=2015|month=10|title= FLASH昭和48年博物館 音楽|journal=昭和40年男|publisher=クレタパブリッシング|issue=Vol.31|pages=109}}</ref>。理由については「単に恥ずかしく思い切って歌ったことと、やはりロッド・スチュワートや[[ジョー・コッカー]]の影響はあると思う」と話している<ref name="ヘドバン3-77" />。長身をくねらせ、長い髪を振り乱して、全身全霊を込めた喉が張り裂ける様な歌唱法は、激しいアクションとともに、それまでのアイドルに見られなかったもので<ref name="s40otoko201210"/>、次作品の「[[愛の十字架]]」、1974年の「[[傷だらけのローラ]]」、[[1975年]]の「[[至上の愛 (西城秀樹の曲)|至上の愛]]」へと受け継がれて徐々にエスカレートしていき、女性ファンを熱狂させた<ref name="hochi20180518"/><ref name="nbs"/><ref name="artes13" /><ref name="fujitv20080413" /><ref name="kumanichi20180518">{{Cite news|url=https://kumanichi.com/column/shinseimen/475762/|date=2018-05-18|title=新生面/コラム/5月18日付|newspaper=[[熊本日日新聞]]|publisher=熊本日日新聞社|accessdate=2018-06-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518073840/https://kumanichi.com/column/shinseimen/475762/|archivedate=2018-05-18}}</ref>。「傷だらけのローラ」では、新人賞も紅白も出場できなかった前年の悔しさが募り、「早く自分のスタイルを確立したい」と焦り、アメリカで流行っていた[[シャウト|シャウト唱法]]を加えたい」と意見した<ref name="sankei2001626" />。
-西城秀樹ショーでは、西城が歌い始めると女性ファンは、その迫力に圧倒され、泣き叫び、興奮のあまり[[失神]]し、舞台に上がり西城に触ろうとして警備員に体当たりされたり、極度の興奮と緊張で[[過換気症候群]]に陥って[[失禁]]して、30分ほど経つと[[アンモニア]]臭が会場内に漂ったといわれる<ref>「あの熱狂よもう一度 昭和を駆け抜けたアイドルたち 西城秀樹 会場内に漂う変なニオイの正体は...」、[[日刊ゲンダイ]]、2010年10月7日16面</ref>。西城は行儀がよかった日本のアイドルシーンにあって、初めて「ワイルド」という[[概念]]を持ち込んだ先駆者だった<ref name="歌謡pc" /><ref name="hochi20180518"/><ref name="nbs"/><ref name="mihara201805"/><ref name="ut-magazineland"/><ref name="s40otoko201210"/><ref name="kayo024">[http://kayo.musicshelf.jp/special/vol024/ SHOGUN 時代を超えて響く“俺たちの”メロディー｜歌謡曲リミテッド ]</ref><ref name="dailynewsonline2018518">[http://dailynewsonline.jp/article/1438128/?page=all ヒデキと私と:ロマン優光連載109]</ref><ref name="うたの旅人">[https://www.asahi.com/articles/ASL5W6RT5L5WULZU007.html 「これ、やろうよ」　ヤングマン誕生、西城さんの一言で]、[https://www.asahi.com/articles/ASL5K4ST8L5KUEHF00J.html 【アーカイブ】（うたの旅人）西城秀樹「ヤングマン」　ヒデキ感激、突っ走る　大阪市]</ref>。根源的な[[ビート (音楽)|ビート感覚]]を携えてロックヴォーカルと歌謡曲の融合をごく自然に達成したのが西城だった<ref name="高護" />。[[音域#人声の音域|広音域]]だが、[[音圧]]を充分に伴う[[声|実声]]で、[[音域#人声の音域|高音]]でも[[叫び|シャウト]]でき、踊っても叫んでも[[リズム]]も[[音程]]も[[髪型]]も乱すことなく、[[ドラム・ビート#8ビート|8ビート]]を体現した新たなタイプのシンガー<ref name="nikkei20180523"/><ref name="高護" /><ref name="mihara201805"/><ref name="crea20171017"/>、セクシー&ワイルド系アイドルであった<ref name="s40otoko201210"/>。初期の[[作曲家]]・[[鈴木邦彦 (作曲家)|鈴木邦彦]]は「初めて会ったときからぼくは第六感で"これは大物になれる新人"だと思ったね。歌を聞いたらダイナミックな迫力があるし、詩のニュアンスの伝え方が上手い。あれは先天的な才能だと思う。作曲家には"相性のいい歌手"がいるものだが、ぼくにとってはそれが秀樹で、自分の思い通りに曲がかけるのがうれしい」などと評し<ref name="週刊セブンティーン19731002"/>。[[編曲家]]・[[馬飼野康二]]は「西城くんの第一印象は難しい「[[:fr:Que je t'aime (chanson)|Que je t'aime]]」なんかを歌いこなしちゃって、久々に上手い歌手に会えたという感じだった」などと評した<ref name="週刊セブンティーン19731002"/>。[[RCAレコード]]（現・[[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)|ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント]]）で、1975年から1988年まで長く西城のレコーディングディレクターを務めた岡村右は、自身が西城を担当する前から「アイドルを超えた存在になる」と直感し、実際に自身が担当になってヒデキの声を聞き、「何と言っても声が素晴らしい。倍音{{refnest|group="注"|ある音に振動数に対し、整数倍の振動数を持つ音<ref name="昭和40年男2012" />。}}の響きを持った声。ちょっとかすれたハスキーボイスで、コーラス的にハモると響きが倍増する。それが最大の特徴でした。また勉強熱心で吸収力も抜群でした。ドラムをやっていたから音楽的センスもあって、ダンスも含めた表現力を身に着けていきました」などと評している<ref name="昭和40年男2012" />。同じくRCAで長く西城の宣伝を担当した早野寛は「彼の没後、曲を聴いて『ここまでうまい歌手だったのか』と今さらながらに声の美しさ、やさしさ、繊細な歌い方に感動しています。ヒデキのそばにいて特に印象的だったのは彼の仕事に対する姿勢です。常に新しいことに挑戦する一方、歌番組が終わった後はビデオのチェックを欠かさなかった。スタッフの意見を聞いて、少しでも成長しようという研究心がありました。取材への対応も完璧で、相手がたとえ小さな媒体でも全国メディアの時と同じように誠実に答えていた。だからあれほどのスターになれたのだと思っています」などと話している<ref name="昭和40年男2012" />。
-大活躍だった1974年の暮れに『[[週刊TVガイド]]』は西城の特集を組み、「新ご三家と騒がれた野口五郎、郷ひろみに、二歩も三歩もリードし、華麗なるアクション入り絶唱歌謡は、茶の間のチビッコからお年寄りまでのハートをキャッチ、歌謡界の大型台風になった」と評した<ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = [[週刊TVガイド]] | volume = 1974年12／20号（1974.12/14-12/20） | title = カバーストーリー ヒデキ自身が選んだ西城秀樹の74年10大ニュース 『最高に嬉しい"紅白"初出場!!』| publisher = [[東京ニュース通信社]] | pages = 15-21 }}</ref>。『[[Seventeen (日本の雑誌)|週刊セブンティーン]]』は、1973年暮れにこの年ロック色の強い楽曲を展開させた西城について「秀樹がロックをどんどん追求していって、おとなの歌手の世界に行ってしまうんじゃないかと心配だ。秀樹にはもっと成長してもらいたい。でも『セブンティーン』のアイドルでいてもらいたいというのがぼくたちの気持ちだ」などと評した<ref name="週刊セブンティーン19731225">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1973年12月25日号 | title = 大好評/ST芸能記者座談会 ＝'73年から'74年へ＝ '74の目標 取材メモに残されたアイドルの(秘)エピソード総ざらえ 体重を50キロにとひろみ ドラマでの活躍をとヒデキ | publisher = 集英社 | pages = 52–53頁 }}</ref>。「絶唱型」の楽曲には決まってセリフが入り、感情を込めて何かを絶叫するというものが多いため、「絶叫型」とも呼ばれた<ref name="techinsight2018521">[http://japan.techinsight.jp/2018/05/maki05211048.html/2 【エンタがビタミン♪】西城秀樹“45歳”の写真集　綾小路翔が感慨「ワイルドでセクシーでダイナミックなロックンローラー」]</ref><ref name="週刊セブンティーン19740305">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1974年3月5日号 | title = 話題を追う 西城秀樹が新曲『[[薔薇の鎖]]』で変身…なぜ？ 『いつもファンを"裏切る"つもりで歌いたい！』 | publisher = 集英社 | pages = 32–35 }}</ref>。セリフ入りの楽曲には「ちぎれた愛」、「傷だらけのローラ」の他に1975年の「[[白い教会]]」、[[1976年]]の「[[ジャガー (西城秀樹の曲)|ジャガー]]」などがある。[[1980年]]の「[[サンタマリアの祈り]]」が完成形であったと、[[2000年]]に開催した80曲記念コンサート『[[Bailamos 2000]]』で語っている。
-; 歌唱力の評価
-西城の歌唱力は今日評価が高く<ref name="ironna919"/><ref name=" jisin14071805" /><ref name="tokyo20180518h"/><ref name="musicbird201807"/><ref name="techinsight2018521" /><ref>{{Cite news2|author=北川純子|title=ヒデキ完璧！　励まし・切望…ローラ12通りの歌い分け|newspaper=朝日新聞デジタル|publisher=朝日新聞社|date=2018-06-15|url=https://www.asahi.com/articles/ASL6D6GJNL5YUPQJ007.html|accessdate=2018-05-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180618152610/https://www.asahi.com/articles/ASL6D6GJNL5YUPQJ007.html|archivedate=2018-06-18}}[https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/230027 西城秀樹との追憶の日々…フォーリーブス江木俊夫が語る]、[http://tablo.jp/media/entertainment/news003299.html 追悼・西城秀樹さん　ジャニーズにも多大な影響を与えた本物の「スター」｜平本淳也]、[http://crea.bunshun.jp/articles/-/20289 西城秀樹を偲ぶ脳内コンサート開催！ 「愛は激しく空は永遠に青い」]、[https://ameblo.jp/ogurajun/entry-12378915062.html 秀樹さんを送ってきました]、[https://ameblo.jp/toshicappuccino/entry-12376685073.html 西城秀樹さんとの思い出]</ref>、[[芸映|所属事務所]]の後輩でもあった[[岩崎宏美]]は西城の特徴的な歌声について「誰にもまねできないでしょうね」と評した<ref>[https://www.oricon.co.jp/news/2111615/full/ 岩崎宏美、西城さん死去で報道陣にお願い 不自由な姿でなく「元気な西城秀樹を」 ]、[http://news.line.me/issue/oa-tvasahi-geinou/94b4d432254e 宏美「ヒデキは心の中で」 (テレビ朝日) - LINEアカウントメディア]</ref>。[[松任谷由実]]は「西城秀樹っていう人は圧倒的にスターだったと思う」と述べ、スター性の根源には「声の素晴らしさがある」と話し「歌手は声がその運命を100％以上決める」と持論を述べ、「斜のかかった強い少年声というのか..大好きな声です」と話している<ref name="mynavi20180528">[https://news.mynavi.jp/article/20180528-637058/ 松任谷由実、西城秀樹さんとの共演を振り返る「切ないです」]</ref>。[[ミッツ・マングローブ]]は「ヒデキは私にとって最初の"ヒーロー"でした。自分の本質とは真逆の、快活で社交的な男子性の塊みたいなヒデキに対し、それでも無抵抗に心躍ることができたのは、やはりその歌声と健やかな大衆性が圧倒的だったからに他なりません」と述べている<ref name="AERA20180530"/>。[[三原じゅん子]]は西城を「アイドルを超えた歌唱力の持ち主」<ref name="mihara201805"/>、[[黒柳徹子]]は「『[[ザ・ベストテン]]』の出演者のなかで、ダントツに歌がうまかった」<ref>{{Cite news2 |title=【西城秀樹さん死去】黒柳徹子さん「ダントツに歌がうまかった」 |url=https://www.sankei.com/entertainments/news/180517/ent1805170017-n1.html |date=2018-05-17 |newspaper=産経スポーツ |publisher=産業経済新聞社 |accessdate=2018-05-31|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518235824/https://www.sankei.com/entertainments/news/180517/ent1805170017-n1.html |archivedate=2018-05-19}}</ref>、[[鴨下信一]]は「歌唱力は同時代の誰よりもあった」と評している<ref name="サンデー毎日201878">{{cite journal | 和書 | author = [[鴨下信一]] | url = https://mainichi.jp/sunday/articles/20180625/org/00m/070/009000d | journal = [[サンデー毎日]] | volume = 2018年7月8日号 | title = 西城秀樹さんがいた時代と風景　最後まで「常識人」であろうとした「スター」 | publisher = [[毎日新聞出版]] | pages = 138-139 | accessdate = 2018-07-04 | archiveurl = http://archive.fo/ZOwJt | archivedate = 2018-06-30 }}</ref>。鴨下は「ヒデキのひとつ前の御三家の一人・[[舟木一夫]]は歌についてはなかなかの理論派だが、ヒデキについてこう語っている。"秀樹の強みは唄い方の構成力が優れているからだ。『[[YOUNG MAN (Y.M.C.A.)|YOUNG MAN]]』の成功はアクションだけではない。でなければ、あんな単純で、そのくせ全部唄うとひどく長い歌はモタないよ"。また、[[阿久悠]]に当時の歌番組が歌を短くしようとばかりすると指摘されグウの音も出ず。負け惜しみに『どうやってもカット出来ないような歌を作ればいいじゃない。『[[魔王 (シューベルト)|魔王]]』みたいな、ずーっと曲が展開し続けて切れないような。ああいうの書いたら』と言ったら阿久が『よし！たかし（[[三木たかし]]）に電話しよう。秀樹の新曲は『魔王』の形式でゆこう！』と長大複雑な『[[ジャガー (西城秀樹の曲)|ジャガー]]』が出来た。皆が秀樹の歌唱力、特に歌の理解力と唄い方の組み立て、つまり構成力は天賦のものと理解していたことがよく分かる。この理解力と構成力こそ、彼がドラマに進出した時の武器でもあった」などと論じている<ref name="サンデー毎日201878" />。
-[[クリス松村]]「圧倒的な声量と独特の声質、抜群のスタイルとセクシーさを強調する衣装、時には危険を感じるような激しいパフォーマンス、飛び散る汗…。世界に二人といないスターの輝きを持ったエンターテイナー、それが西城秀樹なのです」<ref>[https://ourage.jp/column/life/interview/191270/ ”魅せるステージ”を確立したのは西城秀樹だった／クリス松村さんが語る永遠のスターが残したもの]</ref>浅利慶太の学生時代からの友人[[安倍寧]]は西城の追悼記事で『ミュージカルわが青春の北壁』について「たったひとりで劇団四季のなかに飛び込むという勇気あふれる挑戦だった」「改めてアルバムを聴いてみて西城のナンバーの力強さに心打たれた。声に伸びと艶がある。歌いぶりに媚へつらいがなくて清々しい」とオリジナル コンフィデンスコラムBIRD’S EYEに寄稿している<ref>[https://ameblo.jp/abe-yasushi/entry-12387988809.html 西城秀樹唯一本のミュージカル　『わが青春の北壁』]</ref>。『ミュージカルわが青春の北壁』の演出をした劇団四季の演出家・浅利慶太は「以前から非常に素質のある若者だと思っていましたので抜擢したところ、実際に、想像以上なので驚きました。歌唱力抜群で、個性があり、それにバランス神経がすごくいいですね」と絶賛し、日生劇場でのリサイタルも演出している。その際コーラスラインの曲でもある「What I did for love」を劇団四季と同じ日本語詞で歌っている<ref>[https://twitter.com/hidekilettuce1/status/1378650480448925696 Twitter参照。]</ref>。音楽評論家：木村重雄は「彼の持ち味はフル・ヴォイスで声の限りに歌いまくるところにあるわけでは決して無く、言葉の持つ情念、音楽にそなわるリリシズムを的確に再現し、心に訴えようとするところにある」と評している<ref>[https://twitter.com/hidekilettuce1/status/1380559238200655874 Twitter参照]</ref>。また木村は「実践的な訓練を経てたくましい声に成長しているのは、気分にまかせて荒々しく奔放に振舞っているようでいながら、実は自然な発声で無理なく声帯が使われているからであろう」と語っている<ref>[https://twitter.com/hidekilettuce1/status/1381303314818555904 Twitter参照]</ref>。
-西城秀樹のハスキーな声でシャウトする歌唱が、後続の多くのミュージシャンに影響を与えた理由について<ref name="CD検定" /><ref name="eikyou" /><ref name="ヘドバン3-88">「ヒデキスタイル伝承者列伝」[[#ヘドバン3]]、88-89頁</ref>、宝泉薫は「ヒデキの声がロックのテイストにほどよく合っていた。一般にロックは"不良の音楽"などと言われるが、あまり"ドス"が効いていてはいけない。求められるのはあくまで少年ぽいワイルドさ。また毎日のようにテレビに出て歌いまくり、派手なアクションに独特のしゃがれ声でシャウトする姿が当時のテレビっ子たちに多大なインパクトを与えたのだろう。ヒデキ後に売れたロックヴォーカリストは、みんなヒデキ的資質の持ち主なのである」などと論じている<ref name="jpophihyo18" /><ref name=" musicvoice20180517" >[http://www.musicvoice.jp/news/20180517094769/ 布袋寅泰「ロックを感じる人」西城秀樹さん逝去を悼む]</ref><ref name="sigure.jp">[http://www.sigure.jp/special0114/bestoftornado/interview2/ ピエール中野×小室哲哉 対談 / Best of Tornado / 凛として時雨]</ref>。[[大瀧詠一]]は「[[平尾昌晃]]の男性フェロモン前面押し系歌唱法は布施明から西城秀樹にいって　西城秀樹から今のバンド全部にいっている」と語っている<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=o64mmWnw6aA NHK･FM 大滝詠一｢日本ポップス伝Ⅱ｣ 1999年1月6日(第3夜)]</ref>。大滝詠一を師と仰ぐ[[内田樹]]は「[[ポール・アンカ]]の平尾昌晃的解釈の歌唱法の直接の後継者は西城秀樹で、西城の後はあの歌唱法がすごく多い」と述べている。<ref name="ddnavi">{{Cite web|url= https://ddnavi.com/news/23042/a/|title=特集番外編２　2010年11月号 |accessdate=2018-07-15|date=2010-10-05|publisher=[[KADOKAWA]]|work=[[ダ・ヴィンチ|ダ・ヴィンチ ニュース]]|authro=[[内田樹]]・[[名越康文]]・[[橋口いくよ]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180712034303/https://ddnavi.com/news/23042/a/|archivedate=2018-07-12}}</ref>。とりわけロック色が強い西城の豊かな声量と歌のうまさ、迫力は際立ち、ぐっと[[ポピュラー音楽|海外のポップス]]に近づけ、[[J-POP]]に繋がる流れを作ったとも評される<ref name="yomiuri20180518"/>。馬飼野元宏（洋泉社の月刊誌『映画秘宝』編集部で日本映画を担当、著書も多い。現在は雑誌のコラムも担当している）は西城の事を「絶唱型と呼ばれる日本人離れしたスケールの大きなボーカルスタイル、歌いながらの激しいアクション、さらには日本にスタジアムライブを定着させたのも彼だった。西城秀樹こそが、日本のエンターテイメントを次々と革新していったパイオニアだったのだ」と語っている<ref>[https://www.s40otoko.com/archives/92369 祝！ 複刻盤 ―西城秀樹が目指した改革とは？ 貴重な本人インタビューを掲載！]</ref>。[[背中からI Love You]]の作詞者、[[売野雅勇]]（作詞当時は売野雅男）は「アメリカンポップスの洗礼を受けた世代のトップを切って走る。これまでの日本には、いるはずのないエンターティナーだと思う。『セクシー』という舶来のコンセプトを体現できる数少ない男の一人である。西城秀樹は戦後『日本のエンターティナーとは？』という問いに対する輝かしい回答である」と評価<ref>[https://twitter.com/hidekilettuce1/status/1393647123107782656 画像参照]</ref>。ボイストレーナーの大本恭敬、「彼は天性のアーチストである。（当時）15年前から今日に至るまで、彼の持っている天性には、一貫性があり、変わっていない。その天性を永久に持ち続けていけるであろうと思う」（原文ママ）<ref>[https://twitter.com/hidekilettuce1/status/1394679306014445576 画像参照]</ref>。『背中からI Love You』の作曲者・後藤次利、「30代のポップス歌手が少なくて、さびしい日本の音楽界ですが、西城秀樹さんにはこれからも本格的ポップス歌手として、日本だけにとどまらず、若手のアイドル歌手やベテランの歌手全部の旗手として、日本の音楽界をかき乱して面白くしていって欲しいと思ってます」（原文ママ）<ref>[https://twitter.com/hidekilettuce1/status/1395414905226891264 画像参照]</ref>。ホップ・ステップ・ジャンプの作曲者・水谷公生「15年（当時）という長い期間をガンバリ、毎年、そのスケールも大きくなって、今や国際級の歌手ですね」「今後も唄・踊り、お芝居をもっと勉強して、本当の意味で国際的になって欲しいです。もちろん日本のファンの事も忘れずに大切にして下さい」（原文ママ）<ref>[https://twitter.com/hidekilettuce1/status/1395829123570757633 画像参照]</ref>。当時TBSの制作局次長の[[鴨下信一]]（寺内貫太郎一家や日曜劇場等の演出）「ぼくは、こんなに歌手向きの<声>、役者向きの<声>をしている人を他に知りません。あなたの声がぼくは一番好きです」「迷っていること、手探りしている状態、それをそのまま観客に見せるのも実は非常に大事なことだと思います。ぜひその勇気を持ってください」（原文ママ）<ref>[https://twitter.com/hidekilettuce1/status/1396881827328008193 画像参照]</ref>。デビュー前の西城に最初に会った業界人だと豪語する、当時テレビ朝日チーフ・プロデューサーの[[皇達也]]（広島県出身）「人に感動を与え、人を酔わせることができる歌手に成長したなぁ～とデビュー時を思い出しながら大変うれしく思っております」「映画・ドラマの活躍も良いが、やはり歌手として頑張ってほしい。歌手としてトップの位置を保ってくれることを我々は期待しているのだから…」（原文ママ）<ref>[https://twitter.com/hidekilettuce1/status/1397232007025942531 画像参照]</ref>。「[[ミスティー・ブルー]]」等の作曲者、[[岡本朗]]（旧芸名・岡本一生）「現在、ポップミュージック界で、唯一アダルトポップの地位を確立しつつある秀樹」「君の様なボーカリストに、曲を提供できる事を大変喜んでいます。又、大いに期待しています」（原文ママ）<ref>[https://twitter.com/hidekilettuce1/status/1397574321665544194 画像参照]</ref>。『一万光年の愛』等々、数多く西城の曲を手掛けている作詞家の[[大津あきら]]「ヒデキの歌声は、きゃしゃなバラです。秘めた情熱をやさしげに歌う一級のバラです」<ref>[https://undertalk.tokyo/wp-content/gallery/wikipedia/ootu.jpg 画像参照]</ref><ref>[https://undertalk.tokyo/wp-content/gallery/wikipedia/shirabeteimasu.jpg 画像参照]</ref>。
-=== ファン参加型ライブ ===
-; コールアンドレスポンス
-[[ブラス・ロック]]要素を取り入れた5枚目のシングル「[[情熱の嵐]]」では、[[にしきのあきら]]の「空に太陽がある限り」での掛け合いをヒントに、作曲の時点で、わざと隙間を作り「ヒデキー」コールを想定した<ref name="joqr200902" /><ref name="40n-47" /><ref name="natalieijinden"/><ref name="tokyo15"/><ref name="kayopops200502"/>。これは西城自身が「ファンの子がキャーキャー騒ぐだけで歌を聴いてくれない。どうにかならないか」と作曲の[[鈴木邦彦 (作曲家)|鈴木邦彦]]に相談して取り入れられた。予想通り「君が望むなら」「ヒ・デ・キー!!」とファンの掛け声が入り<ref name="週刊セブンティーン19740618" />、舞台と客席が一体化する感触を自身でも感じ取った。女性ファンの圧倒的なパワーに曲のアレンジが変更を余儀なくされるケースもあり<ref name="sv" />、こうした歌手とファンによる[[コールアンドレスポンス|コール＆レスポンス]]のスタイルを本格的に歌謡曲に持ち込んだのも西城が最初<ref name="mainichi201851721"/><ref name="40n-47" /><ref name="natalieijinden"/><ref name="kayo.cdjournal"/><ref name="abematimes2018518"/><ref name="zakzaksakai"/><ref>[http://www.1242.com/lf/articles/64906/?cat=entertainment&feat=music_calendar 本日8/9は伝説の女子プロレス・タッグ”ビューティ・ペア”ジャッキー佐藤の命日【大人のMusic Calendar】]</ref>。コールアンドレスポンスは近代アイドルのライブにおけるミックスの原型とも言え、男性アイドルへの女性ファンの熱狂に、ひとつのスタイルを作り上げた<ref name="40n-47" /><ref name="natalieijinden"/>。
-; 人文字振り付け
-[[1979年]]「[[YOUNG MAN (Y.M.C.A.)]]」は、[[ヴィレッジ・ピープル]]の曲を[[カバー]]したもので、同曲は西城自身が探し出した<ref name="40n-47" /><ref name="nbs"/><ref name="gendai67505"/><ref name=" jisin14071805" />。レコーディングに訪れたロスで[[カーラジオ]]から流れる「[[YMCA (曲)|Y.M.C.A.]]」に、「これはいい曲だぞ」と心を奪われた<ref name="うたの旅人"/><ref name="dotasahi201822" /><ref name="tokyo21">[https://web.archive.org/web/20160730091225/http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201607/CK2016072702000200.html 東京新聞:＜西城秀樹 ヒデキ！カンレキ！！＞ （21）続・ヤングマン] （Internet Archive）</ref>。すごくノリがいいし、ステージでやってみたいと帰国後、試しにコンサートで「Y.M.C.A.」を原曲の英語で歌うと観客の反応も良かった<ref name="techinsight201102" /><ref name="zakzak180519">　[https://www.zakzak.co.jp/ent/news/180519/ent1805196783-n1.html 西城秀樹さん元マネジャー明かす名曲誕生秘話 『Y．M．C．A 』...]</ref>。しかしヴィレッジ・ピープルは[[同性愛|同性愛（GAY）]]を象徴するバンドとして有名で、「Y.M.C.A.」はゲイの応援歌として認識されていた<ref name="zakzak180519"/><ref name="otokake">[https://otokake.com/matome/2jRzdq YOUNG MAN (Y.M.C.A.)/西城秀樹の全身で表現するパフォーマンスがブームに♪歌詞あり ]
-[https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67505 西城秀樹「最大のヒット曲」、なぜマネージャーが訳詞を手がけたのか]</ref><ref>{{Cite news2|author=神﨑清一|title=西城秀樹「YOUNG MAN」に寄せて |url=https://www.ymcajapan.org/topics/20180518-3/|date=2018-05-18|newspaper=|publisher=[[キリスト教青年会#日本|公益財団法人 日本YMCA同盟]]}}</ref><ref name="w-asahi1979525">{{Cite journal|和書|author=中村謙|date=1979-05-25|title=あちらのホモ賛歌"YMCA"が日本で青春賛歌の大ヒットになる不思議|journal=[[週刊朝日]]|publisher=[[朝日新聞社]]|pages=162-163}}</ref><ref name="tsite2017315">[http://top.tsite.jp/entertainment/j-pop/i/34758014/index 星野源「恋」だけじゃない！宇多田ヒカル、KinKi Kids、いきものがかりetc.「春のセンバツ」入場行進曲【まとめ】]</ref>。ヴィレッジ・ピープルが人気グループになったことでアメリカでもゲイが[[市民#市民権|市民権]]を持つに至ったといわれた<ref name="w-asahi1979525" />。西城は「この曲をカバーして、シングルを出したい」と、レコード会社に直訴するが「アイドルがこんな歌を歌えるわけ無いだろう！」と、担当者は全く取り合ってくれなかった<ref name="uta-net">[https://www.uta-net.com/user/timemachine/best10/1801index.html 西城秀樹「YOUNG MAN（Y.M.C.A.）」／ザ・ベストテン歌ネット]</ref>{{refnest|group="注"|当時は"カバー"という言葉はまだ使われず<ref name="月刊明星197905">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 月刊明星 | volume = 1979年5月号 | title = Y.M.C.A.対談 西城秀樹vs.トライアングル | publisher = 集英社 | pages = 141、146 }}</ref>、西城は当時のインタビューで「日本だとみんなオリジナルでレコードを出すけど、外国じゃ、いろんな人が一つの歌に挑戦することはよくあるよね」と述べている<ref name="月刊明星197905" />。}}。同性愛への偏見が大きかった時代背景もあり、70年代の歌謡界には「洋楽の日本語カバーはあたらない」という[[ジンクス]]もあり<ref name="nbs"/>、売れっ子歌手がローテーションシングルとしてリリースするのはオリジナル曲に限られ<ref name="nbs"/>、洋楽カバーをシングルリリースするなど有り得ない時代<ref name="gendai67505"/>。レコード会社や所属事務所の力が圧倒的に強い時代でもあり、歌手本人の希望が通ることは少なかった。西城は絶対に諦めず、ゲイの歌と批判的な意見を「良い曲だから大丈夫。一生懸命歌えば、みんなわかってくれる」と周囲の反対を押し切り<ref name="gendai67505"/>、英語が堪能だった当時のマネージャー・あまがいりゅうじ（天下井隆二）に“若者に向けた応援歌（青春讃歌）”に歌詞を変えて<ref name="nbs"/><ref name="zakzak180519"/>、アレンジも自身が歌いやすいように変更<ref name="tokyo21" />。原曲のヴィレッジ・ピープルは振り付けがなかったが、"Y.M.C.A."の4文字を全身で表現するという人文字振り付けも西城自身が考案<ref name="40n-47" /><ref name="otokake"/>。題名も「ヤングマン」として西城自ら何度もレコード会社に足を運び、その念願が叶って「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」として発売された<ref name="dotasahi201822" /><ref name="tsite2017315"/>。リリース直後からたちまち火が付き大ヒットし、周りの態度も一変した<ref name="tokyo21" />。
-年に公開された映画『[[サタデー・ナイト・フィーバー]]』の世界的な大ヒットで、海外の[[トレンド]]になった[[ディスコ (音楽)|ディスコミュージック]]にいち早く目を付け<ref name="nbs"/><ref name="goody201805"/><ref name="fujitv20080413" /><ref name="yoshizawa"/><ref name="qetic2017">[https://qetic.jp/music/generations-pickup/274985/ GENERATIONS from EXILE TRIBEと世界音楽シーンの接点。5年間の軌跡と音楽的魅力！]</ref>、日本の音楽文化に取り入れた西城独自のエンターテイメントに徹した観客参加型のパフォーマンスは[[社会現象]]にもなった<ref name="artes13" /><ref name="sankei20180518y"/><ref name="金スマ1718" /><ref name="金子" /><ref name="qetic2017" /><ref>[https://asajo.jp/excerpt/51990 西城秀樹の名曲に海外スポーツファンやビジネスマンが感謝していた！]</ref><ref name="ベストテン58">[[#ベストテン]]、58頁</ref>。自身最大のレコード・セールスを記録しただけでなく、『[[ザ・ベストテン]]』で番組史上唯一の9999満点を2週にわたり獲得する<ref name="postseven1418"/><ref name="natalieijinden"/><ref name="dotasahi201822" /><ref name="ベストテン"/>。それは初期から西城とそのスタッフが目指した"舞台と客席を一体化させる"参加型のライブが、究極の完成を見た瞬間であった<ref name="40n-47" /><ref name="iza20180517" /><ref name="asagei201075" /><ref name="ベストテン30" />。客席とアーティストが一緒に踊って盛り上がる観客参加型のライブパフォーマンスは『ヤングマン』に端を発する<ref name="gendai67505"/>。[[青木はるみ]]は「秀樹は大観衆がみんなで『ヤングマン』を歌って手を振り、初めて人間の手がこんなにもきれいなものだと知った、と言っていた。『ヤングマン』は新しい型の若者の曲であるとともに新しい喝采の方法を創り上げたのだと思う。手は単に拍手という消極的な意思表示にとどまらず、もっとアクチュアリティのある参加の表現となった。あの曲を完成させるのは動く手のマックスなのである」などと述べている<ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = 現代の眼 | volume = 1980年5月号 | title = 特集・現代流行歌考 『新御三家・花づくし』 文・[[青木はるみ]] | publisher = 現代評論社 | page = 86 }}</ref>。[[ピンクレディー]]や[[海援隊 (フォークグループ)|海援隊]]、[[渋谷哲平]]<ref name="w-asahi1979525" />、[[布施明]]<ref name="w-asahi1979525" />、[[麻生よう子]]<ref name="w-asahi1979525" /> などフォロワー作品も登場し<ref name="nbs"/><ref name="nbs"/><ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1979年6月5日号 | title = HopのHはHeartのHideki StepのSはSweatのSaijoJumpのJはJustNow! | publisher = 集英社 | page = 31 }}</ref>、ディスコカバーブーム<ref name="40n-47" /><ref name="w-asahi1979525" />、及び、60年代前半以来久々の洋楽カバーブームの火付け役になった<ref>{{Cite journal|author=濱口英樹|year=2015|month=6|title= FLASH昭和54年 音楽洋楽カバーのヒット続出！|journal=昭和40年男|issue=Vol.31|publisher=クレタパブリッシング|pages=109}}</ref>。[[金子修介]]は1993年に「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」をモチーフにした映画『[[卒業旅行 ニホンから来ました]]』を撮った<ref name="金子" />。[[昭和]]を代表する[[ダンス・ミュージック]]として<ref>[https://www.musicvoice.jp/news/202003040143128/ DJ KOO「テンポが時代背景を促している」DJ活動の40年間を振り返る]</ref>、[[平成]]、[[令和]]を通じて歌い継がれる国民的楽曲となった<ref name="gendai67505"/><ref name="zakzak180519"/><ref name="otokake"/><ref name="uta-net"/><ref name="qetic2017" /><ref>[https://www.uta-net.com/user/timemachine/best10/1801index.html 西城秀樹「YOUNG MAN（Y.M.C.A.）」／ザ・ベストテン歌ネット][https://www.softbank.jp/sbnews/entry/20170119_01 世界的シンガーも登場！「Y!mobile 2017 Spring」開催！ ]、[https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/enka/1011811/ 水森かおり「秀樹さんのヤングマンは国民的な曲」]</ref>。
-「[[YOUNG MAN (Y.M.C.A.)]]」がヒットして以降は西城のいろいろな提案が通るようになり、自身も好きなことをやっていきたいと思うようになった契機にもなった。同じく観客参加型の応援歌・第2弾として発売された「[[ホップ・ステップ・ジャンプ (西城秀樹の曲)|ホップ・ステップ・ジャンプ]]」、[[バラード]]曲の「[[勇気があれば]]」も30万枚を超えるヒットを記録し、『[[第21回日本レコード大賞]]』は「外国人の作曲作品は審査対象外」となるルールもあって逃したが、第10回『[[日本歌謡大賞]]』、『[[FNS歌謡祭]]'79』、第5回『[[日本テレビ音楽祭]]』、『[[全日本歌謡音楽祭|'79 あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭]]』でグランプリを受賞。さらに[[1980年]]には観客参加型の応援歌・第3弾として「[[俺たちの時代 (西城秀樹の曲)|俺たちの時代]]」を発売している。「みんなで何かをする、ファン参加型ライブの素晴らしさを実感した。」と、多くの場所（1979年の『[[ミュージックフェア]]』等）で語っていたように、西城自身の強い意思で行われ、それまでの歌謡界の固定観念を覆す先駆けとなった。
-=== スタジアム・コンサート ===
-[[21世紀]]突入後では一般的になった、スタジアムコンサートを日本人ソロアーティストとして初めて開催したのも西城が最初であった<ref name="interview"/><ref name="40n-47" /><ref name="goody201805"/><ref name="fujitv20080413" /><ref name="tokyo17_23">[http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/hideki_kanreki/CK2018051902100035.html 【ヒデキ！カンレキ！！　西城秀樹　感謝の歴史】 （17）球場コンサート　空中芸に父カンカン]、[http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/hideki_kanreki/CK2018051902100041.html （23）ペンライト　始まりは74年の懐中電灯]</ref><!---<ref name="tokyo-np20160608">[https://web.archive.org/web/20160608011922/http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201606/CK2016060102000200.html ＜西城秀樹　ヒデキ！カンレキ！！＞　（17）球場コンサート]（Internet Archive）</ref>---><ref>[http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20180610-13 【MUSIC】西城秀樹『ブルースカイブルー』あの頃、大阪ミナミの青空が照らした天然芝。／CULTURAL REVIEW about Baseball]</ref>。[[1974年]]夏、日本で初めて野球場でのワンマン・コンサート『ヒデキ・イン・スタジアム“真夏の夜のコンサート”』を[[大阪スタヂアム|大阪球場]]で開く（グループでの日本初は[[1968年]]の[[ザ・タイガース]]）。「[[ウッドストック・フェスティバル]]」の影響を受け、「野外イベントを誰よりも早く日本でやりたかった」と西城自身が企画し、このコンサートが実現した<ref name="歌謡pc" /><ref name="BARKS20155-7" /><ref name="nbs"/>。観客2万5000人<ref name="月刊明星197705" />。コンサートは設営から解体までに3日かかり、その間の弁当代だけで300万円<ref name="週刊平凡1983728" />。1回にかかる費用は当時の金額で6000万円<ref name="週刊平凡1983728">{{cite journal | 和書 |author =| journal = 週刊平凡 | volume = 1983年7月28日号 | title = ただいまギネスブック申請考慮中 大阪球場コンサート連続10年 西城秀樹 | quote = {{small|西城「いまコンサートでつきもののペンシルライト、あれもボクが第一回目の前日にラジオで、ほら、球場は広いし、おまけに暗いでしょ、どこにお客さんがいるかわからないので、みんなコンサートに懐中電灯持って来て！って呼びかけたのが最初ですよ。当時はペンシルライトじゃなくて懐中電灯ですよ。いまじゃ[[ケミカルライト]]だけど」「大阪球場で始めたのは地元の広島に近かったこともあります。一回目のときは俺はここで何をすればいいのか全く分からなくなりました。もうそのプレッシャーたるや口では言えませんね。いざ本番、もう居ても立ってもいられなくなっちゃってグラウンドを走り始めたんです。演出にそんなのありませんよ。三塁側からぐるりと一周ね。歌は滅茶苦茶になりましたけど、これが好評で、2回目からは恒例になりました」「大阪球場は本当は5回で終わりだったんですが、5回目に『これで終わりだね！』っていったらファンが『いやだ！』っていうから、それ聞いたらたまらなくなって『ヨシ！来年も会おうぜ!』って口走っちゃったんです。その夜、会社の幹部と話し合いです。社長と専務から『しょうがない、勝手にやってくれ』と言われて、それでさらに5回続いたんです。あれは綺麗ごとじゃなく、金じゃないんだよね。ボクだけじゃなくスタッフ全員に素晴らしい興奮があるわけ。ああいう仕事はやっぱり男の仕事だと思えるな（当時はこのような現場に女性の進出はなかった）」}} | publisher = 平凡出版 | pages = 30-31 }}</ref>。満員になっても儲けが出ることは無かった<ref name="週刊平凡1983728" />。西城の球場コンサートは、ただ歌と演奏をするだけにとどまらず、現在では許可されない巨大[[クレーン]]により宙づりになった「[[ゴンドラ]]」の中での歌唱や<ref name="40n-47" /><ref name="sankei20180518y"/><ref name="tokyo17_23"/><ref>{{Cite news2 |title = たまのスタジオ日記 第30回 西城秀樹さん |work= [[みゅーじん]] |date = 2006-05-06 |author = |url = http://www.tv-tokyo.co.jp/m-jin/tama_st/tama_st_30/index.html |accessdate = 2018-06-24 |publisher = [[テレビ東京]] }}</ref>、ヘリコプターを使った派手で危険な演出も自身のアイデアで実行し<ref name="BARKS20155-7" /><ref name="fujitv20080413" />、日本での初導入とされる[[レーザー光線]]や<ref name="sponichi2015623" /><ref name="w-bunsyun2018531" /><ref name="artes13" />、衣装に[[イルミネーション|電飾]]を仕込む<ref name="w-bunsyun2018531" /> 演出効果など、球場の大きな空間を利用しての派手な仕掛け{{refnest|group="注"|この他、「オートバイ」、「CAR」、[[トラック野郎]]の「デコトラ」、11tトラックを改造した「光の箱」、ステージの一部が15mまでせり上がる「リフト」、前に飛び出す「ムービングステージ」、「炎のじゅうたん」、「空中からの[[ダイビング|ダイブ]]」、おなじみ「スペースイーグル」、「[[バルーン]]」、「空中ブランコ」、「[[E.T.]]自転車」、「[[レーザー光線]]」、「煙幕」、「火薬」、「花火」など<ref name="tspo20069"/><ref name="月刊平凡197611" />。}}、演出が売りであり、毎年赤字覚悟でエスカレートしていった<ref name="sponichi2015623" /><ref name="週刊平凡1983728" />。時代的にどれも人が操作したり手動で動かす手作りライブであった。[[クレーン]]の使用は西城自身が[[工事|工事現場]]のクレーンを見て「何か使い道ないかな」と閃いたのが切っ掛け<ref>「コンサートで工事現場の3Kの現実を実現 {{small|野外コンサートで日本初の試みをチャレンジするまでの発想法}}」[[#熱き想い]]、45-49頁。</ref>。[[集中豪雨|豪雨]]のカーテンに包まれ、[[雷鳴]]が響きわたる中、[[雷|稲妻]]に照らし出されて<ref name="月刊明星197911" /><ref name="sponichi20181231" /><ref>{{cite journal | 和書 |author =| journal = 月刊平凡 | volume = 1979年11月号 | title = ヤング・エネルギー大噴射で日本列島大パニック！！ | publisher = 平凡出版 | page = 90 }}</ref>、[[キング・クリムゾン]]の「[[エピタフ (曲)|エピタフ]]」を熱唱した1979年の[[後楽園球場]]では<ref name="rockinon200515"/><ref name="tokyo.whatsin"/><ref name="kayo.cdjournal"/><ref name="artes13" /><ref name="sponichi20181231" /><ref name="tokyo-spo-ym"/><ref>[http://www.tapthepop.net/roots/24435 世界への悲観を描いた「エピタフ」と、それに共鳴した日本の歌い手たち]、[http://www.jprime.jp/articles/-/12400 西城秀樹さんの『傷だらけのローラ』は、大好きなイギリスロックが原点だった][http://www.redbullmusicacademy.jp/jp/magazine/synthesizers-now-and-then-sampling シンセ今と昔 : 音を記録するメディア - Red Bull Music Academy Japan]</ref>、[[マイクロフォン|マイク]]からビリビリ[[感電]]しながら歌唱を続行、「本当に死んでもかまわないと思いながらやってた」<ref name="interview"/>、「俺たちの時代の人ってのはみんな命を賭けてた」と述べている<ref name="みうら">「西城秀樹」[[#みうら]]、175-186頁</ref>。『月刊明星』は「両腕をかざしステージに立つ秀樹に"[[超人]]"を見た」と評した<ref name="月刊明星197911" />。
-大阪球場は[[1974年]]より[[1983年]]まで10年連続と長きにわたり継続。派手な仕掛けに加え、「雨男」と言われるぐらい雨中でのライブも多かった。「[[ペンライト]]」は西城のコンサートが発祥<ref name="hochi20180518"/><ref name="postseven1418"/><ref name="goody201805"/><ref name="sankei20180518y"/><ref name="週刊平凡1983728" /><ref name="Asahijournal1991621">{{cite journal | 和書 |author = 太田覚・生駒奈保美| journal = [[朝日ジャーナル|Asahi journal]] | volume = 1991年6月21日号| title = 《元祖 タコのキン肉本舗》 西城秀樹&山本リンダ"活火山化"の秘密 | publisher = 朝日新聞社 | pages =55-57 }}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201608/CK2016082402000182.html|title=＜西城秀樹　ヒデキ！カンレキ！！＞　（23）ペンライト|accessdate=2018-05-18|author=西城秀樹|date=2016-08-24|website=東京新聞|work=＜西城秀樹　ヒデキ！カンレキ！！＞|publisher=[[東京新聞]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160829153808/http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201608/CK2016082402000182.html|archivedate=2016-08-29|deadlinkdate=2018-05-18}}</ref>。[[サイモン&ガーファンクル|サイモンとガーファンクル]]の海外のライブでファンが[[ライター]]を灯す姿にヒントを得て<ref name="yoshizawa"/>、1974年の球場ライブで「（火は危ないから）なにか光るものを用意してきて!」と観客に呼びかけると、それ以降「ペンライト」というものを、観客が用意するようになった<ref name="goody201805"/><ref name="yoshizawa"/><ref name="tokyo17_23"/><!---<ref name="tokyo-np20160608" />---><ref>[https://j-town.net/tokyo/column/gotochicolumn/234369.html?p=all 「ケミカルライト（サイリウム）」の歴史は、こんなに壮大だった！ 老舗・ルミカに聞く開発秘話]</ref>。3回目の大阪球場ライブを伝える1976年11月の『月刊平凡』の記事に「ヒデキの登場に、赤、黄、グリーンのペンライトを持ったファンが応える」という記述が<ref name="月刊平凡197611">{{cite journal | 和書 |author =| journal = 月刊平凡 | volume = 1976年11月号 | title = BIG3 HOT NEWS / 西城秀樹 郷ひろみ 野口五郎 第3回 "西城秀樹・情熱のファンキー・カーニバル"(8月14日大阪球場)完全ルポ | publisher = 平凡出版 | pages = 86-87 }}</ref>、1976年11月の武道館リサイタルをレポートした『[[mimi (雑誌)|mimi]]』1977年1月号の記事に「全方向から見られるように、八角形にしつらえたステージ。秀樹のステージでおなじみとなったペンライトのゆれる中で..」という記述が見られる<ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal =[[mimi (雑誌)|mimi]] | volume = 1977年1月号 | title = 〔mimi NEWS CENTER〕BIG3のビッグイベント 武道館リサイタル 西城秀樹| publisher = 講談社 | page = 90 }}</ref>。
-年に西城のマネージャーが[[阿久悠]]に「ヒデキを少年から青年にして下さい」と依頼したことから<ref name="kayo.cdjournal"/><ref name="hicbc20180528"/><ref name="昭和40年男2012" /><ref name="歌謡曲の時代">{{Cite book | 和書 | author = [[阿久悠]] | title = 歌謡曲の時代 歌もよう人もよう | chapter = 若き獅子たち ヒデキを少年から青年に | publisher = [[新潮社]] | year = 2007 | isbn = 978-4-10-133451-6 | pages = 104 - 105 }}</ref><ref name="文藝春秋199902">{{Cite journal | 和書 |author = 阿久悠 | journal = [[文藝春秋 (雑誌)|文藝春秋]] | volume = 1999年2月号 | title = 大歌謡曲時代(14)  西城秀樹 | publisher = [[文藝春秋]] | pages = 245-257 }}</ref>、1976年に阿久悠作詞による3部作を含め、以降カバーも含めて[[シティ・ポップ]]/[[AOR]]風の楽曲にも取り組むが<ref name="natalieijinden"/><ref name="nbs20180621"/><ref name="月刊明星197911" /><ref name="cakes20180704"/><ref name="Asagei+2018527" /><ref name="tbsradio2018519" /><ref>[https://precious.jp/articles/-/5904 昭和の大スターが、角松敏生を起用しアーティストを目指したサウンド 西城秀樹の歌声は、シティ・ポップとして現代に響く]、[https://twitter.com/s_hakase/status/997392078878343168 西城秀樹さんがファンクやAORにも精通していて後輩との付き合いも密であり...] 2018年5月18日 -{{Twitter|s_hakase}}。</ref>、阿久は依頼に応えるため、1975年の大阪球場ライブを鑑賞した<ref name="文藝春秋199902" />。「グラウンドでは[[発煙筒]]が焚かれ、[[パイプ]]で組立てられたステージには[[イルミネーション]]が走りまわっていた。彼は何十メートルかのクレーンに吊るされて、[[サーカス]]の[[花形]]か、[[スーパーマン]]のように歌っていた。ぼくはそれを、脱新御三家の壮大な儀式だと思った。時代はまさに、華やかさのためにはあらゆる無駄を惜しまない傾向になっていて、一人の若い歌手の一夜のショーのために、[[市街戦]]ほどのエネルギーが費やされているのであった。それは[[バブル景気|バブル]]の花火であったかも知れない。興奮したぼくは、西城のマネージャーに、[[ナチス・ドイツ]]の人心掌握術を広告技法の観点で書いた本を渡した。そしてテレビサイズからの脱出の意欲に燃えて、[[格闘家]]か[[体操選手]]のように応える西城秀樹に可能性を覚えたのである」などと感想を述べている<ref name="文藝春秋199902" />。
-大阪球場跡地に建設された[[なんばパークス]]の屋上に在るパークスガーデンには、大阪球場を本拠地にした南海ホークスの元選手たちの手形モニュメントが設置されているが、その中に難波及び大阪球場にゆかりのある人物のひとりとして西城秀樹の手形とサインが入ったモニュメントも設置されている<ref>[https://twitter.com/namba_parks/status/999313746613841921 なんばパークスの屋上、空中庭園内には西城秀樹さんの手形モニュメントがあります。] – なんばパークス＆なんばCITY公式ツイッター</ref><ref>{{Cite press release |title= 「なんばパークス」が全館グランドオープンします|publisher= [[南海都市創造|南海都市創造株式会社]]|date= 2007-04-12|url=http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/070412.pdf|format= PDF|language= 日本語|accessdate= 2018-05-22}}</ref><ref>{{Cite news2|url=https://thepage.jp/osaka/detail/20180517-00000012-wordleaf|date=2018-05-17|title=西城秀樹さん死去 大阪でも悲しみの声「大阪球場コンサート行った」|newspaper=The Page OSAKA|agency=Wordleaf Corporation|accessdate=2018-05-22}}</ref>。
-[[後楽園球場]]での初ライブ『[[BIG GAME'78 HIDEKI]]』は1978年7月22日<ref name="月刊平凡197807">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 月刊平凡 | volume = 1978年7月号 | title = ビッグ・ゲームへの挑戦!! BIG GAME '78 HIDEKI 西城秀樹 | publisher = 平凡出版 | pages = 81-83 }}</ref>。ソロシンガーとしての初の開催で、以降、1981年まで毎年コンサートを行い計4回。後楽園球場の最多公演アーティストとなる（[[後楽園球場#コンサートを開催したミュージシャン]]）。[[マイケル・ジャクソン]]が1987年9月から初のワールドツアー（[[バッド・ワールド・ツアー]]）を日本から行う際、マイケルのスタッフが後楽園球場の演出に「西城のスタッフを借りたい」と申し出たといわれる<ref name="ns20180518"/>。1978年夏の全国縦断ツアーでは、5回目の大阪球場の他、[[三重県]][[合歓の郷]]（7月9日）、[[千葉県]][[九十九里浜]]特設ステージ（7月26日）で野外ライブを行った<ref name="月刊平凡197807" />。
-惜しまれるのは1977年夏に"全国球場ツアー"の計画があったこと<ref name="月刊明星19772" /><ref name="月刊平凡197611" />。大阪球場は勿論、北は[[札幌市|札幌]]から南は[[沖縄県|沖縄]]まで、6つの都市の球場を使ってコンサートをする予定だった<ref name="月刊明星19772" /><ref name="月刊平凡197611" />。当時の文献にも「全国6大都市の野球場でコンサート予定」と書かれている<ref name="月刊明星19772" />。しかし[[越路吹雪]]の[[越路吹雪#日生劇場でのロングリサイタル|日生劇場でのリサイタル]]を観て感激したこともあり<ref name="月刊明星19772" />、1977年夏は初めての[[ミュージカル]]『[[わが青春の北壁/西城秀樹|わが青春の北壁]]』を選んだ<ref name="aqqqprofile"/><ref name="nikkansportsp201869"/><ref name="月刊明星19772" />。[[浅利慶太]]から「演出家としての目で西城を見れば、歌がうまいこと、そして身体全体で感情を表現できること、これは今の歌い手の中では抜群です」と評価されたが
-<ref>{{cite journal | 和書 |author =| journal = 週刊平凡 | volume = 1980年5月8日号 | title = THE BIG STAR HIDEKI INTRVIEW 私・と・西・城・秀・樹 | publisher = 平凡出版 | page = 114 }}</ref>、これが7月のほぼ丸一ヶ月の公演で、当然リハーサル期間もあり、準備面でも"全国球場ツアー"は断念したものと見られ、この年の球場コンサートは大阪球場だけに留まった。翌1978年からは東京の後楽園球場が加わり、大阪球場と合わせ東西での球場コンサートになったが、全国の球場ツアーはその後も実施されることはなかった。「舞台の発声法を会得し、すっかりノドが強くなった」と話しており<ref name="月刊明星197911" />、ミュージカルで得たものも大きかったと思われるが、音楽史的には"全国球場ツアー"をやった方が良かったかもしれない{{refnest|group="注"|球場ツアーの歴史の詳細は分からないが『[[週刊現代]]』1979年5月10日号に「この夏は、人気歌手の"野球場ジャック"が大流行。まず、[[ニッポン放送]]が開局15周年記念「'80ジャンボ」で7月22日、[[松山千春]]、[[原田真二]]、[[サザンオールスターズ]]、[[円広志]]ら[[ニューミュージック]]の人気者を一堂に集め、新装オープンの[[西武球場]]を乗っ取る計画を発表すれば、[[ピンク・レディー]]は「ピンク・レディー、ビッグファイト'79」で、7月28日西武球場、8月12日[[ナゴヤ球場]]、8月24日[[西宮球場]]とプロ野球顔負けの大転戦。[[矢沢永吉]]が8月7日ナゴヤ球場、[[沢田研二]]が8月10日やはりナゴヤ球場を占拠すれば、西城秀樹は8月18日大阪球場、8月24日後楽園球場と二球場に。球場ジャックは人気歌手の証明らしいが、ま、野球に負けずガンバッテください」という記事が載る<ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊現代 | volume = 1979年5月10日号 | title = 今夏は、球場を歌手達が占領する大イベント続きです | publisher = 講談社 | page = 50 }}</ref>。ピンク・レディーの三ヶ所の球場コンサートは実際に行われた。『[[Seventeen (日本の雑誌)|週刊セブンティーン]]』1979年6月12日号には、「矢沢永吉が[[札幌市円山球場|札幌円山球場]]、大阪球場、ナゴヤ球場、[[平和台野球場|福岡・平和台球場]]と、日本縦断球場コンサートを予定している」と書かれているが<ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1979年6月12日号 | title = 特集！サマー・コンサート全ガイド | publisher = 集英社 | page = 28 }}</ref>、許可が降りなかったものと見られ、1979年はナゴヤ球場のみで球場コンサートが行われた<ref>[https://www.eikichiyazawa.com/disco/tour_0008.asp?query_category=4&query_year=1 The One Night Show 1979 CONCERT TOUR]</ref>。}}。
-西城はこの時代のアイドルとしては珍しく毎年のように[[ライブ・アルバム]]を発売している<ref name="natalieijinden"/>。<br>
-年[[シミズオクト]]の会長・清水卓治、[[湯川れい子]]、[[ダイアモンド☆ユカイ]]、江夏亜祐（[[エナツの祟り]]）、錚々たるメンバーが対談を行った。議題は「日本のスタジアムライブの変遷を語る」。その中で司会のシミズオクト取締役副社長の清水佳代子はこう切り出している。「70年代に活躍した日本人アーティストたちが現在の大型コンサートの礎を作ったとも言われています。その代表と言えるのが、1974年、ソロ歌手として初のスタジアムライブを大阪球場で行った西城秀樹さん。大阪球場で10年連続、後楽園球場でも1978年以降4年連続でライブを行いました」、その後も西城に詳しい湯川れい子やダイアモンド☆ユカイの話は続く（1974年の紅白初出場の際にスモークやクレーンで釣ったゴンドラ等のエピソード）<ref>[http://www.banzai-magazine.com/magazine/rootsmusic2 日本のスタジアムライブの変遷を語る～ルーツミュージックを現代の若いバンドに伝える会～]</ref>。
-=== 野外ライヴ ===
-年7月20日、[[富士山麓]]での野外ライヴは、広大な空き地に一からステージ設営し、バスで全国から観客を運ぶといった大イベントも成功させた<ref name="BARKS20155-7" /><ref name="kayo.cdjournal"/><ref name="okmusic2018613"/><ref>[http://www.shochiku-home-enta.com/shop/item_detail?category_id=30738&item_id=1674154 ブロウアップ ヒデキ 松竹DVD倶楽部]</ref><ref name="週刊セブンティーン1975478">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1975年7月8日号 | title = 西城秀樹 富士山での7月20日コンサート これが興奮の現場だ! | publisher = 集英社 | pages = 36-39 }}</ref><ref>[http://www.hibino.co.jp/50th/history/expansion/chronicle/3-2.html 社史 第3章 第2節 | HIBINO ヒビノ株式会社 設立50周年記念]</ref>。観客3万人<ref name="週刊平凡1975821">{{cite journal | 和書 |author =| journal = 週刊平凡 | volume = 1975年8月21日号 | title = 内幕ニュース 西城秀樹をめぐり血みどろの強奪合戦 テレビ局vs.映画会社 | publisher = 平凡出版 | pages = 178-179 }}</ref>。当時の週刊誌で「史上初、空前絶後の大イベント」と書かれており<ref name="週刊セブンティーン1975478" />、元祖[[ロック・フェスティバル|夏フェス]]ともいわれる<ref>[http://www.barks.jp/news/?id=1000010236 拓郎＆かぐや姫の“元祖日本の夏フェス”映像がDVD化！ - Barks]</ref>『[[吉田拓郎・かぐや姫 コンサート インつま恋]]』より二週間早く、ソロでの観客数万人規模の野外ライヴとしては、最も早い事例と見られる。本コンサートを皮切りに同年8月30日まで続いた『[[ヒデキ・オン・ツアー|全国縦断サマー・フェスティバル]]』の模様とステージを離れた西城のプライベートタイムを細大もらさずフィルムに収めようと[[松竹]]と[[日本テレビ]]の二つの撮影クルーが社を挙げて追いかけた<ref name="週刊平凡1975821" /><ref name="サンデー毎日1975921">{{cite journal | 和書 |author =| journal = サンデー毎日 | volume = 1975年9月21日号 | title = サンデートピックス ヒデキでテレビに負けた | publisher = 毎日新聞社 | page = 42 }}</ref>{{refnest|group="注"|<small>松竹はスタッフ40人、劇場用カメラ5台、レンズ40本、ヘリコプター1機、バス2台、ワゴン車2台と[[松竹大船撮影所]]の機材を7割方運び込み<ref name="週刊平凡1975821" />、おりからスタジオで撮影中だった『[[男はつらいよ 葛飾立志篇]]』の撮影に支障をきたした<ref name="週刊平凡1975821" />。これに対抗して日本テレビは東京からビデオカーを繰り出し、21歳の西城の内面をキメ細かく追ったが、松竹と日本テレビの撮影クルーが現場でしばしばぶつかった<ref name="サンデー毎日1975921" />。松竹が1975年9月20日から全国公開すると発表すると日本テレビが激怒<ref name="サンデー毎日1975921" />、日本テレビは1975年9月25日の『[[木曜スペシャル]]』枠で放送することを決めていたため「放送前に先に松竹に公開されては番組の商品価値が半減する。番組を作るときの契約ではテレビが優先だった」と西城の所属する芸映を突き上げ、「ご無理、ごもっとも」と芸映、松竹とも日本テレビに平伏<ref name="週刊平凡1975821" /><ref name="週刊文春1975925">{{cite journal | 和書 |author =| journal = 週刊文春 | volume = 1975年9月25日号 | title = 現場に復帰した81歳の城戸会長 | publisher = 文藝春秋 | page = 27 }}</ref>。『[[ブロウアップ ヒデキ]]』は同年10月10日に公開延期を余儀なくされた<ref name="サンデー毎日1975921" />。この醜態に[[城戸四郎]]松竹会長が「テレビや芸能プロに振り回されるとは何事か!」と激怒し、三嶋与四治企画本部長のクビが飛び、81歳の城戸会長が再び映画製作本部長として現場に復帰、第一線で指揮を執ることになった</small><ref name="サンデー毎日1975921" /><ref name="週刊文春1975925" />。}}。この松竹版が[[ドキュメンタリー|ドキュメンタリー映画]]『[[ブロウアップ ヒデキ]]』で<ref name="okmusic2018613"/>、[[1960年代]]に[[グループ・サウンズ|GS]]のバンドなどを主役とする[[歌謡映画]]がよく作られたが、このようなアイドルのひと夏のツアーを追ったドキュメンタリー映画が[[ロードショー (映画用語)|全国ロードショー]]されるのは珍しく<ref name="近代映画7601">{{Cite journal | 和書 | author = 由原木七郎 | date = 1979年5月13日号 | title = 日本映画評 映画の本質について考えてみませんか | journal = 近代映画 | publisher = [[近代映画社]] | pages = 164-165 }}</ref>、『[[エルビス・オン・ステージ]]』をヒントに製作されたと評された<ref name="近代映画7601" />。日本テレビは1975年9月25日の『[[木曜スペシャル]]』枠で『西城秀樹日本縦断20歳の絶唱！』「35メートルの秀樹宙吊りの熱唱▽完全取材！北海道から沖縄まで秀樹魅力の全て▽告白！母が語る秀樹生い立ちの秘密▽秀樹オンステージ」というタイトルで放送した<ref name="サンデー毎日1975921" />。
-[[鹿児島県]]最南端の島・[[与論島]]の[[海開き]]に合わせ、1979年3月31日に当地の[[海水浴場]]特設ステージでコンサート<ref name="週刊明星1979415">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊明星 | volume = 1979年4月15日号 | title = 西城秀樹の与論島ジャック『島始まって以来の24時間大熱狂！』 | publisher = 集英社 | pages = 12–14 }}</ref><ref name="月刊明星197906">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 月刊明星 | volume = 1979年6月号 | title = 本誌独占！海外特集(1) 西城秀樹もっとも熱い13日間ワールド大追跡 まあるい地球をひとっ飛び | publisher = 集英社 | pages = 12–17 }}</ref><ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = 近代映画 | volume = 1979年7月号 | title = ユネスコ村に爆発したヒデキの青春！新曲発表に2万人のファンがフィバー！ | publisher = 近代映画社 | page = 135 }}</ref>。島外からのファン700人を含めた観客3000人<ref name="週刊明星1979415" />。発売間もない「[[YOUNG MAN (Y.M.C.A.)]]」は、ステージを降り、砂浜でファン全員で西城の周りを囲み一緒に歌った<ref name="週刊明星1979415" />。「[[ホップ・ステップ・ジャンプ (西城秀樹の曲)|ホップ・ステップ・ジャンプ]]」のジャケット写真はこの時撮影されたもの<ref name="Official-music1970"/>。
-=== ロックバンド ===
-年代のテレビの[[音楽番組|歌番組]]は基本的に[[生放送]]・[[演奏|生演奏]]で<ref name="熱き想い41">「バックバンドを持つと嫌われるなんておカド違いだ」[[#熱き想い]]、41-44頁。</ref><ref name="nikkei2008927">{{Cite news2|author=松本和佳|title=プラスワン 西城秀樹さんーヒデキ感激お茶漬けの味（食の履歴書）|newspaper=日本経済新聞|publisher=日本経済新聞社|date=2008-09-27|page=7}}</ref><!---　<ref name="hotexpress1">[http://www.hotexpress.co.jp/interview/111018_shinjiharada/ 原田真二 アルバム『OUR SONG』 インタビュー PAGE1/音楽情報サイト: hotexpress ]</ref>--->、出演歌手は番組専属の[[オーケストラ]] ([[ビッグバンド|フルバンド]])のバック演奏で歌っていたが<!---<ref name="hotexpress1"/>--->、当時はよりロック色の強い路線だったこともあり、レコードよりもっとハードな音を出したいと<ref name="歌謡pc" />、自身の音に対するこだわりをフルバンドの人たちに100％伝えるのは無理があると感じていたため<ref name="熱き想い41"/>、早く自分のバンドを作りたいという希望があった<ref name="MM0712" /><ref name="週刊セブンティーン1975422" /><ref name="熱き想い41"/>。1974年2月に[[日本武道館]]で挙行された[[フェイセズ]]の来日公演を鑑賞に行った際、その前座で[[ジョー山中]]らとセッション・バンドで演奏していた[[芳野藤丸]]に声を掛け<ref name="MM0712" />、自身の[[バックバンド|サポートバンド]]を要請<ref name="MM0712" /><ref name="news.yahoo20171216"/><ref name="kayo024" /><ref name="tokyo-spo-ym">[https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/913765/ ダイアモンド・ユカイが語る“新御三家”郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎]</ref><ref name="okmusic20181003">{{Cite web2|author=帆苅智之|date=2018-10-03|url=https://okmusic.jp/news/295977|title=SHOGUNの『ROTATION』は、70年代の邦楽シーンを支えた名うてのスタジオミュージシャンたちが作り上げた濃厚な作品|website=[[OKWAVE#OKMusic|OKMusic]]|publisher=JAPAN MUSIC NETWORK|accessdate=2018-10-13|archiveurl=https://archive.is/hmbOb|archivedate=2018-10-06}}</ref>。「藤丸BAND」を結成し以降、芳野が「[[SHOGUN]]」での活動が忙しくなった1979年まで『[[夜のヒットスタジオ]]』などのテレビの[[音楽番組|歌番組]]や西城のライブでバックバンドを務めた<ref name="tapthepop2018529"/><ref name="MM0712" /><ref name="ut-magazineland"/><ref name="kayo024" /><ref>[http://music-book.jp/music/news/news/199339 芳野藤丸が西城秀樹らとの秘話を語る「SHOGUNだって秀樹がいなければ生まれていなかった」]</ref>。「藤丸BAND」という名称は(仮)の名前だった<ref name="週刊セブンティーン1975422" />。
-西城はアマチュア時代と同様、最初から[[バンド (音楽)#ロックバンド|ロックバンド]]をバックに歌うことが希望であったが<ref name="熱き想い41"/>、駆け出しの身分では自分のバンドを持ちたいとは言えず、実績もある程度のレベルにきてようやく実現できた<ref name="熱き想い41"/>。「自身のサウンドを創るため、バンドの若い仲間と[[ディスカッション]]したい」という希望がようやく叶った<ref name="週刊セブンティーン1975422" />。歌番組のフルバンドは全てのジャンルの曲をやらないといけないため、どの曲も[[テンポ]]、[[リズム#音楽におけるリズム|リズム感]]が同じで自分なりの匂いを出すことができず、イメージする音と違っていた<ref name="熱き想い41"/>。しかし当時のテレビ局のスタッフやフルバンドの人たちから「こんなバンド作られちゃ、[[リハーサル#音楽におけるリハーサル|準備にも音合わせ]]にも時間がかかって迷惑だ」などと何度も嫌みを言われた<ref name="熱き想い41"/>。逆に自身が実績を積み上げるとフルバンドの方がいい音を出してくれたこともあったが、新人の頃は舐められ、演奏中に居眠りする人もいたという<ref name="熱き想い41"/>。
-年代前半にロックバンドが全国ネットのテレビ番組に出演することはないに等しい状況であったため<ref name="realsound2018521"/><ref name="okmusic20181003"/>、「後の[[世良公則&ツイスト]]や[[もんたよしのり|もんた&ブラザーズ]]など、ロックバンド確立の切っ掛けは、藤丸BANDや[[沢田研二]]さんの[[井上堯之バンド]]が作ったと思う」<ref name="熱き想い41"/>「音作りなんかもボクや沢田さんが歌謡界を開拓したんじゃないかと思う」と語っている<ref name="熱き想い41"/>。[[ダイアモンド☆ユカイ]]は「西城さんは時代が違えば、[[ZIGGY]]や[[RED WARRIORS|レッズ]]みたいなバンドをやってたとおもうよ」、[[森重樹一]]は「ロックバンドという選択肢がない時代、プロとして歌うなら歌謡曲の歌手になるしかなかった。それで大きな成功をおさめたんだからね。今、そのすごさがわかるね」などと述べている<ref name="tokyo-spo-ym"/>。
-=== ロックヴォーカリスト先駆者 ===
-[[新御三家]]の活躍は、男性歌手による歌謡曲のあり方を大きく変えた<ref name="ヘドバン3-88" />。長髪で、ロックと距離感の近い楽曲を激しいアクションで歌う彼らの佇まいは、それまで歌番組のメインだったスーツ姿で直立不動の歌手たちとは全く違う様相をしていた。彼らの存在は後の日本のロックにも多大な影響をもたらした<ref name="artes13" /><ref name="zakzaksakai"/><ref name="ヘドバン3-88" />。ことに80年代以降の日本のロックヴォーカリストたちは、新御三家や[[沢田研二]]にテレビで触れたことを"音楽のめざめ"とする者が多く、そこから洋楽を含めたロックへと嗜好を広げていったケースが少なくない<ref name="jprime20180517" /><ref name="rockinon200515"/><ref name="eikyou" /><ref name="ut-magazineland"/><ref name="ヘドバン3-88" /><ref>[http://agora-web.jp/archives/2032676.html 西城秀樹さんのこと]</ref>。[[メインストリーム]]に於ける国産ロックヴォーカリストたちのスタイルは、新御三家と沢田研二の4人の要素を様々なバランスで成立させているのである。ことに幼少期から目や耳にしていた彼らの歌唱やステージングのスタイルが、自然に刷り込まれている。中でも西城のヴォーカルスタイルは、大音量で演奏する[[バンドサウンド]]に埋もれずに絶叫することを強いられる立場にある後続バンド世代にとっては、[[ロバート・プラント]]や[[イアン・ギラン]]よりもずっと身近な手本であった。「薔薇の鎖」に代表されるマイクスタンドを駆使した派手なアクションに魅了された少年たちは、後にその向こう側にロッド・スチュワートや[[スティーヴン・タイラー]]の姿を見つけたのである<ref name="ヘドバン3-88" />。週に60本あったといわれる<ref name="dailyshincho20161220 "/> 歌番組華やかなりし70年代から80年代前半にかけて、毎日のようにテレビに出て歌いまくった西城は<ref name="natalieijinden"/>、"不良の音楽"だったロックを"青春歌謡"として定着させた<ref name="nbs"/><ref name="natalieijinden"/><ref name="zakzaksakai"/><ref name="jpophihyo18" />。自ら創始したマイクアクションに、独特のハスキーボイスでシャウトする姿は、当時のテレビっ子たちに多大なインパクトを与えた<ref name="nbs"/><ref name="natalieijinden"/><ref name="nbs20180621"/><ref name="kayo.cdjournal"/><ref name="eikyou" /><ref name="ut-magazineland"/><ref name="keikoimaizumi"/><ref name="jpophihyo18" /><ref name="musicbird201807"/><ref name="musicman-net63166" /><ref name="kumanichi20180518" /><ref name="eikyo2">[https://lineblog.me/mogikenichiro/archives/8382331.html 西城秀樹さんが活躍した「アイドルの時代」の輝き]、[http://www.news24.jp/articles/2018/05/17/08393306.html 【追悼】関根勤、秀樹さんの大ファンでした]、[https://www.hochi.co.jp/entertainment/20180520-OHT1T50294.html 宮根キャスター「男には、その人なりの『西城秀樹』がいる」喪失感を吐露]、[http://www.joqr.co.jp/blog/closetoyou/ 高木美保 close to you - 文化放送]、[https://ameblo.jp/yamadakuniko/entry-12376620142.html 西城秀樹逝く]、[https://www.hochi.co.jp/entertainment/20180526-OHT1T50334.html コロッケ、西城秀樹さんの「人としての生き方をまねさせていただきます」]、[https://www.barks.jp/news/?id=1000158526 サザン、ユーミン、久石譲、西城秀樹らの魅力を堪能、NHK-FMで『三昧フェス2018』]、[https://www.tfm.co.jp/challenge/onair/detail.php?id=160 「僕はゼロからイチにする人」パパイヤ鈴木さんが語る振り付け - TOKYO FM]、[https://www.instagram.com/p/Bi_m46dAmZr/ #好きすぎて一緒に写真撮れなかった]、[http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180517-OHT1T50162.html 中瀬ゆかりさん、西城秀樹さんは「フェロモン系を子供心に教えてくれた人」]、[https://www.asagei.com/excerpt/52656 ニッポンの“CMシンデレラ”50年の名場面（6）「中島はるみ・キリンレモン（1979年）」]、[https://ameblo.jp/tomoko-fujita/entry-10368886498.html 秀樹ぃー。] 、[https://www.instagram.com/p/BjU_KzOBRP8/?hl=ja 西城秀樹さん。]、[https://www.yomiuri.co.jp/culture/special/tokusatsu/20180628-OYT8T50065.html 15周年のＺ旗祭、秀樹追悼コーナーも]、[http://www.tv-asahi.co.jp/kenchan/contents/selection/0124/index.html 爆笑問題の検索ちゃん 2006年3月24日放送] -[[テレビ朝日]]公式サイト、[https://ameblo.jp/mizuno-maki/entry-12377497985.html ブルースカイ ブルー]、[https://www.hochi.co.jp/entertainment/20180518-OHT1T50112.html 長嶋一茂、亡くなった西城秀樹さんに「まさしくボクの青春時代」]、[https://ameblo.jp/emi-kaneko/entry-12377073440.html 私…西城秀樹さん 永遠に大ファンです。] 、[https://twitter.com/katohtakashoten/status/997110105689620483?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E997110105689620483&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.chigau-mikata.club%2Fentry%2F2018%2F05%2F18%2F125844 西城秀樹、死去‼️ショック..]{{Cite news2|author=|title=中山秀征、2年連続ライブ開催　故・西城秀樹さんの「YOUNG MAN」を熱唱|newspaper=スポーツ報知|publisher=報知新聞社|date=2018-09-09|url=https://www.hochi.co.jp/entertainment/20180909-OHT1T50173.html|accessdate=2018-10-13|archiveurl=https://megalodon.jp/2018-0909-2056-15/https://www.hochi.co.jp:443/entertainment/20180909-OHT1T50173.html|archivedate=2018-09-09}}[https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20181003-00099059/ 吉田栄作インタビュー（第1回）麻雀ドラマ「天」を語る「全人生を賭けて“男が惚れる男”に」(ネタバレ)]、[https://ameblo.jp/rie-hiki/entry-12376794851.html 西城秀樹さん。]、[https://ameblo.jp/momo-tane/entry-12376654321.html?timestamp=1526540125 西城秀樹さん ご冥福をお祈りします]、[https://goetheweb.jp/person/slug-n0198357079f5 音楽の魅力と不変の楽しさ ～素人目線 松浦勝人の生き様～ | GOETHE]、[https://www.asahi.com/articles/ASH1V3GB4H1VPTIL00C.html （みをつくし語りつくし）森脇健児さん：１]、[https://news.mynavi.jp/article/20180523-634337/ 土田晃之、西城秀樹さんは「憧れ、アイドルな存在だった」]、[http://miyako-creative.com/blog/young-man-hideki-saijo 若き獅子〜西城秀樹さんへ捧ぐ]、[http://saitoyoshie.com/?p=3718 生涯スーパースター〜西城秀樹 | おしゃれ手帖 〜好きなモノに囲まれて～ - 斉藤芳恵]</ref><ref name="oshima20180516">[https://www.esp.ac.jp/oshima/2018/05/16/%EF%BC%95%E6%9C%8816%E6%97%A5-%E3%80%9C%E8%A5%BF%E5%9F%8E%E7%A7%80%E6%A8%B9%E3%81%95%E3%82%93r-i-p%E3%80%9C/ 5月16日 〜西城秀樹さんR.I.P〜 | 大島暁美のロックンロールサイト]、[https://ameblo.jp/rurika-blog/entry-12376857192.html 西城秀樹さん] - 横山ルリカ公式ブログ</ref><ref name="asahiiwai">[https://www.asahi.com/articles/ASL6D6GJDL5YUPQJ006.html ギャランドゥな大人の扉、みせたヒデキ　岩井志麻子さん]</ref>。女性ファンは勿論、チビッ子たちもヒデキを通じて“ロック”を無意識のうちに体感した<ref name="natalieijinden"/>。[[さくらももこ]]が『[[ちびまる子ちゃん]]』の中で西城を盛んに取り上げ、それが再評価にも繋がった<ref name="tokyo20180518"/><ref name="jpophihyo18" />。90年代初頭にヒデキの再ブームがあり<ref name="宝島1991524" /><ref name="cakes20180704"/><ref name="Asahijournal1991621"/>、ヒデキを聴いて育った世代のロック・ミュージシャンが台頭してヒデキへのリスペクトを公表したり<ref name="natalieijinden"/><ref name="Asahijournal1991621" /><ref>[http://www.earth-corp.co.jp/HIDEKI/music/music1990.shtml 西城秀樹オフィシャルサイト「Music」⇒「1990〜1999」]</ref>、テレビ業界内にもヒデキを聴いて育った世代の混入率が高くなり<ref name="宝島1991524" />、また[[物真似|ものまね]]の恰好のネタだったことから<ref name="Asahijournal1991621" />、[[植木等]]、[[美川憲一]]、[[山本リンダ]]と共に"復活[[四天王]]"とも呼ばれ"トレンドスター"になった<ref name="Asahijournal1991621" />。現在のような"歌謡ロック"的評価はまだ浸透していなかったため『[[朝日ジャーナル|Asahi journal]]』では「僕がやってることは歌謡曲でもロックでもなく"西城秀樹"というジャンルなんだよ」と話し<ref name="Asahijournal1991621" />、どんな曲でも絶叫型のヒデキ節にしてしまう自己完結的な[[将棋#将棋に由来する慣用表現|高飛車]]な姿勢も、当時の「タカビー」という[[若者言葉]]に乗って大ウケした<ref name="Asahijournal1991621" />。また『[[フライデー (雑誌)|フライデー]]』のインタビューでは「俺には[[演歌]]が主流だった時代にいちばん新しいことをやったという誇りがある。一貫して"西城秀樹"をやり続けて、いまでも全然変わってない。もし今回のブームがなくてジリ貧になったとしても俺はずっと俺のロックをやり続けていたろうね」と話した<ref name="friday 20180525" />。
-宝泉薫は「[[はっぴいえんど]]から[[イエロー・マジック・オーケストラ|YMO]]へという流れを重視したい人も、[[内田裕也]]とか[[キャロル (バンド)|キャロル]]、[[矢沢永吉]]や[[横浜銀蝿]]こそ"本物"だ等、色々な主張はあるにせよ、現実には、西城から影響を受けたアーティストたちが"Jロック"のメインで大量に活躍中であり、西城こそ日本のロックの[[パブリックイメージ]]なのではないか」と論じている<ref name="jpophihyo18" />。西城の曲を聞いて育った次世代のロック・アーティスト達による1997年の『[[西城秀樹ROCKトリビュート|西城秀樹ROCKトリビュート KIDS' WANNA ROCK!]]』は<ref name="natalieijinden"/><ref name="rockinon200515"/><ref name="artes13" /><ref name="jprime20180517" /><ref name="yomiuri1997820">{{Cite news2|title=秀樹！今もヤングマン デビュー25年、42歳 新曲はヨシキ作のバラード|newspaper=読売新聞夕刊|date=1997-08-20|author=|publisher=読売新聞社}}</ref>、[[トリビュート・アルバム]]のハシリであったが<ref name="nikkei970816">{{Cite news2|title=トリビュート・アルバムー古い音源への興味高まる(ヒット直送便)|newspaper=日本経済新聞|date=1997-08-16|author=島|publisher=日本経済新聞社|page=31}}</ref>、企画を聞かされた西城は、プロデューサーの大島暁美に「何でオレ？」と聞いたら、「日本のロックの元祖だから」と言われたという<ref name="oshima20180516" /><ref name="yomiuri1997820"/>。参加した[[サンプラザ中野くん]]は「ロック感覚あふれるシャウトを日本に持ち込んだ初のシンガーだと思う」と評している<ref>{{Cite news2|author=|title=（ロックに3rd LOVE） 白雪姫にぞっこん サンプラザ中野|newspaper=朝日新聞夕刊be|publisher=朝日新聞社|date=2007-09-19|page=4}}</ref>。[[ダイアモンド☆ユカイ]]は「"西城秀樹"というジャンルには根本にロックが流れていると思います。[[BOØWY]]が出てきたとき、[[氷室京介]]さんのボーカルを、みんな最初は"ヒデキさんみたいだ"と思ったはず。ロックを[[日本語]]で表現しようと試行錯誤してきたのは[[キャロル (バンド)|キャロル]]や[[サザンオールスターズ]]、[[Mr.Children]]といった流れがあるけど、ヒデキさんが原点だったんじゃないでしょうか」などと述べている<ref name="jpophihyo18" /><ref name="asahi20180615"/>。[[小室哲哉]]は「うち（[[TM NETWORK]]）のヴォーカルのUTSU（[[宇都宮隆]]）と、氷室さんと、あと西城秀樹さんと、3人の声が[[有線ラジオ放送|有線]]で流れてきた時にたまに一瞬、分かんないときがあった」と話している<ref name="sigure.jp"/>。[[怒髪天]]の増子直純は「日本人にとって同じように血の中にあるのは演歌・歌謡曲でしょう。みんな初めて買ったレコードは西城秀樹やピンク・レディーだったはず」と話している<ref>
-[http://www.zakzak.co.jp/people/news/20100331/peo1003311338000-n1.htm 【怒髪天　ボーカル・増子直純】顔はロック、心は演歌　既成概念なんて全部ぶっこわす！！]</ref>。[[いとうせいこう]]は西城のファンであることを隠しているといわれる<ref name="宝島1991524" />。[[徳光和夫]]は「歌謡界に[[リズム・アンド・ブルース|R&B]]を持ってきたのがアッコちゃん（[[和田アキ子]]）なら、ロックを持ってきたのは西城秀樹ではないか」と評した<ref name="techinsight2018521" />。西城が亡くなった時、マスメディアがよく西城を"歌謡ロック"と評したが<ref name="mainichi201851721"/><ref name="nikkei20180523"/>、1997年8月16日の[[日本経済新聞]]に西城を"ロック歌謡の草分け"と評した記事が見られる<ref name="nikkei970816"/>。1973年に西城が「[[ちぎれた愛]]」で新御三家で初のオリコン週間チャート1位を獲得し、『[[第15回日本レコード大賞]]』で初の歌唱賞を受賞したにも関わらず、『[[NHK紅白歌合戦]]』出場が翌年まで持ち越されたのは、NHKから西城のロック色の強い部分が警戒されたためといわれた<ref name="金子" />。<br>
-音楽プロデューサーの[[佐藤剛 (音楽プロデューサー)|佐藤剛]]は2020年の音楽コラムで西城の事をこう論じている。「“新御三家”の人気者だった西城秀樹はアイドルとしてヒットチャートをにぎわせていた。その一方ではコンサートやイベントを重視し、そこで積極的に洋楽のカヴァー曲に取り組んでいる。その点において西城秀樹の洋楽カヴァーには定評があり、海外のロック・ナンバーを少年少女たちに広めたことで、近年になってからは『日本のロックシーンの基礎』を作ったとして、後輩たちから評価されるようにもなった」<ref>[https://tokyo.whatsin.jp/612673 「永遠の西城秀樹」と呼ぶにふさわしい特別な存在]</ref>
-=== 洋楽カバー ===
-"洋楽カバーの第一者"とも評され<ref name="BARKS20155-7" />、アマチュア時代からプロデビュー以降、晩年に至るまで一貫して洋楽カバーをやってきた<ref name="tokyo.whatsin"/><ref name="hominis20"/><ref name="rockinon200515"/>。所属事務所の支社が[[ロサンゼルス]]に早くからあり<ref name="ヘドバン3-77" />、ロスにも頻繁に足を運び、日本でまだ発売されて無いアーティストのテープなどの提供を受けたり、[[スティーヴィー・ワンダー]]や[[バリー・マニロウ]]らと交流し、積極的に洋楽カバーを行った<ref name="interview"/><ref name="歌謡pc" /><ref name="hochi20180518"/><ref name="ヘドバン3-77" /><ref name="natalieijinden"/><ref name="artes13" /><ref name="fujitv20080413" /><ref name="keikoimaizumi"/><ref name="tbsradio2018519"/>。カバーを本格的にやろうと決めた切っ掛けは、アメリカでロッド・スチュワートのライブを観た時、ロッドが「[[ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン|キープ・ミー・ハンギン・オン]]」を自分のものにして歌っているのを観て、「カバーするならあれくらいにならないとダメ」同時に「日本ではどうしてあんな素敵な遊びをしないんだろうな」と思ったことだという<ref name="歌謡pc" />。[[小林亜星]]は「西城さんはロックミュージシャンとしても最高の知識と腕を持っていた」、「海外の歌ぐらいじゃないと満足ができない、表現がしきれない歌手」と評している。
-年から1980年代にかけて日本の音楽界はまだ事務所やレコード会社の力が強い時代であったが、デビュー二年目の1974年には年間二枚も洋楽カバー・アルバムを発売。西城が当時、自身が好きなように構成を組むことが出来たライブでは<ref name="interview"/>、頭から10曲洋楽カバーを演ることも珍しくなく<ref name="ヘドバン3-77" /><ref name="週刊セブンティーン19741029">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1974年10月29日号 | title = 西城秀樹がはじめて故郷･広島で感動のリサイタル 母さん、父さん、先生の…みんなの顔がにじんで見えた！ | publisher = 集英社 | pages = 36-39 }}</ref>、1973年～1974年の最初期のコンサート（リサイタル）では、持ち歌がまだ少ないこともあって前半が洋楽カバー、後半が持ち歌メドレーという構成で、洋楽カバーは「[[:en:Try a Little Tenderness|Try a Little Tenderness]]」「[[:en:Dio, come ti amo|Dio, come ti amo]]」「Funky Stuff」「[[:en:If You Go Away|If You Go Away]]」「[[:fr:Just Like a Woman (chanson de Bob Dylan)|Just Like a Woman]]」「[[:en:Roll Over Beethoven|Roll Over Beethoven]]」「[[:en:Spinning Wheel (song)|Spinning Wheel]]」「[[:en:I Believe in Music (song)|I Believe in Music]]」「[[:en:Your Mama Don't Dance|Your Mama Don't Dance]]」「[[:en:Love (John Lennon song)|Love]]」「[[:en:Jumpin' Jack Flash|Jumpin' Jack Flash]]」など、[[基地|ベース]]仕込みの選曲か、女性ファンは勿論、当時の洋楽ファンでも馴染みの薄い[[ロックンロール]]や[[ソウルミュージック|ソウル]]、[[リズム・アンド・ブルース|R&B]]、[[ファンク]]、[[フォークソング|フォーク]]、[[シャンソン]]などを歌い<ref name="tokyo.whatsin"/><ref name="月刊平凡197501" /><ref name="ken-ken0621" /><ref name="週刊セブンティーン19741029" />、後半の持ち歌メドレーでは『[[愛の十字架]]』の後、エンディングの「[[:fr:Que je t'aime (chanson)|Que je t'aime]]」を歌い終えると[[古代ローマ]]の[[遺跡]]のセットが崩れ、[[煙|スモーク]]の中、[[十字架]]に[[磔]]にされた西城が[[天国|天]]に昇っていくという『[[ジーザス・クライスト・スーパースター]]』からヒントを得たと思われるロックコンサートの定番演出を行った<ref name="月刊明星197705" /><ref name="週刊セブンティーン19741029" /><ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1973年8月21日号 | title = 森田健作と西城秀樹の友情コンサートを誌上実況中継 23歳と18歳… 燃えるふたりがスパーク!! | publisher = 集英社 | pages = 36–41 }}</ref>。西城は大好きなロックを歌いたいから歌う、だけには留まらない。西城は音楽知識も豊富で、カバー曲の[[編曲|アレンジ]]にも介入した<ref name="週刊セブンティーン19731002"/>。西城の最初の洋楽[[カバー|カバー・アルバム]]は1974年4月発売の『[[秀樹!エキサイティング・ポップス]]』であるが、[[編曲家]]・[[馬飼野康二]]は「いま（1973年）12月にロックの[[レコード#レコードの諸形態|LP]]（『秀樹!エキサイティング・ポップス』と見られる）を出す準備中だが、彼の方から"[[編曲|アレンジ]]は[[スキャット]]と[[金管楽器|ブラス]]の追っかけで"というようなアイデアをどんどん出してくる」などと証言している<ref name="週刊セブンティーン19731002"/>。
-年にバリー・マニロウの「[[コパカバーナ (曲)|コパカバーナ]]」を現地で聴いて「いいな」と思い自身でバリー・マニロウの[[コラボ]]（「腕の中へ」）を頼むなど<ref name="ヘドバン3-77" /><ref name="nikkan-yukawa"/><ref name="imagoo20180523"/>、全曲自身でカバー曲の選定も行った<ref name="ヘドバン3-77" />。また「歌詞が英語のように聴こえるように」といった原曲に合う訳詞にして欲しいといった指示も出した<ref name="ヘドバン3-77" />。オリジナル曲の方が儲けが出るためレコード会社はたいてい反対し、それを説き伏せるのが大変だったという<ref name="ヘドバン3-77" />。「当時は僕がカバーして、そのアーティストを知るリスナーが多かったんじゃないかな？」と話している<ref name="ヘドバン3-77" />。「誰のカバーであっても真似をせずに、自身のスタイルですること」を最も重要視した<ref name="ヘドバン3-77" />。「日本語をロックにのっけるっていうのは、当時やったヤツがいなかった。あれで若い子たちが『あ、日本語でロックをやってもいいんだな!』と思ったんじゃないかな。プロでも音楽理論を知ったかぶりするような評論家的なヤツらがいたんだけど、そういうヤツに限って、例えばロック系ならポップスを全然聴いてなかったりしてね。本質を知らないんだよ。僕はポップスもロックも一緒だと思ってる。歌謡ロックや歌謡ポップス、歌謡ヘビーメタルがあったっていいじゃない」<ref name="ヘドバン3-77" />、「当時のロックって言ってたのはロックじゃない。全部歌謡ロックだろ」<ref name="みうら" /> などと話し、歌謡曲やロックの歴史を別々に論じたがる日本の音楽ジャーナリズムに苦言を呈している<ref name="ヘドバン3-77" /><ref name="nikkan-spa20180519" />。<br>
-年の[[BIG GAME'79 HIDEKI|BIG GAME'79]]に収められている[[キング・クリムゾン]]の「エピタフ」、西城没後、一般人にも知られるようになった。その日の天候は最悪で激しい雨、雷鳴が轟く中で決行。だがシンプルで武骨とさえいえる「エピタフ」は、歌と演奏が完全に一体化して、この日にしか表現できない領域にまで達していた。この貴重なライブ音源からしか伝わってこない魅力は、本物の音楽による素晴らしい瞬間が、幸運にもマルチテープに記録されていたから、後世に残されたのである<ref>[http://www.tapthepop.net/song/101275 西城秀樹がカヴァーした作品から知る洋楽のスタンダード曲③～キング・クリムゾンの「エピタフ」]</ref><ref>[[佐藤剛 (音楽プロデューサー)|佐藤剛 (音楽プロデューサー)が語る西城秀樹洋楽カヴァー]]</ref>。
-=== アジア進出 ===
-[[1981年]]5月、亜細亜テレビの香港音楽祭にスペシャルゲストとして出演<ref name="allabout210112"/><ref name="近代映画198112">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 近代映画 | volume = 1981年12月号 | title = 炎のごとく赤旗星 西城秀樹香港コンサートが大成功！| publisher = 近代映画社 | pages = 92 - 94 }}</ref>。20分のゲスト出演だったが<ref name="成龍讃歌">{{cite journal | 和書 |author = 山口敏弘 | journal = ジャッキー・チェン 成龍讃歌 | series = タツミムック | volume = 2017年7月20日 | title = INTERVIEW 西城秀樹 | publisher = [[辰巳出版]] |isbn = 978-4-7778-1754-2 | pages = 3-06- 39 }}</ref>、[[視聴率|番組視聴率]]は90%を超えた<ref name="Official-music1980"/><ref name="週刊平凡198363077">{{cite journal | 和書 |author =| journal = 週刊平凡 | volume = 1983年6月30日、7月7日号 | title = 《TVアングル》 ヒデキ、香港で大モテ！ 12月公演を目指して広東語を特訓中ー | publisher = 平凡出版 | pages = 112-113 }}</ref><ref name="熱き想い142">「アジアのショー・ビジネスは日本よりレベルが高い」[[#熱き想い]]、142-146頁。</ref>。西城についての問い合わせが殺到し、香港のマスメディアに大きく取り上げられた<ref name="熱き想い142"/>。当時の香港にもかつての日本の歌謡界と同様、歌う時に体を動かす人があまりおらず、現地の新聞に"ボディアクション""ボディランゲージ"とやたら書かれた<ref name="成龍讃歌"/>。西城からの影響で現地の歌手がそれをみんな真似し始めた<ref name="成龍讃歌"/>。[[9月12日]] - [[9月14日]]、香港で初めてのコンサートをクイーンエリザベス・スタジアムで開催<ref name="natalieijinden"/><ref name="イエスタディ" /><ref name="allabout210112"/><ref name="近代映画198112" />。現地の[[興行#事業分類|プロモーター]]から「香港の人は評価がストレートだから一回目で[[ブーイング]]が来たら二度と香港では出来ないよ」と言われ、大変な[[圧力|プレッシャー]]の中で歌い切り<ref name="熱き想い142"/>、翌日の新聞の見出しはそれまでの「赤旗星（スーパースター）」から「天皇巨星（超スーパースター）」と表記され、「最もセクシーな歌手」と絶賛された<ref>『歌謡曲見えたっ』（[[平岡正明]]著）、[[ミュージック・マガジン]]、1982年、18頁</ref>。香港の[[ゴールドディスク]]を四年連続、[[ゴールドディスク|プラチナディスク]]も計6回受賞<ref name="熱き想い151">「テレサ・テンと激戦した『ゴールド・ディスク大賞』」[[#熱き想い]]、146-151頁。</ref>。アジアでの日本人歌手進出の先がけとなる<ref name="nhk2018517" /><ref name="BARKS20155-7" /><ref name="tspo20069" /><ref name="tvasahi20180517"/><ref name="realsound2018521"/><ref name="nna20180601"/><ref name="Asagei+2018527" /><ref name="みうら" /><ref name="Asahijournal1991621" /><ref name="newsweekjapan20180518">{{Cite news2|title=中国、人民網までが西城秀樹さんを悼む|newspaper=[[ニューズウィーク#日本版|ニューズウィーク日本版]]|publisher=[[CCCメディアハウス]]|date=2018-05-18|author=[[遠藤誉]]|url=https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/05/post-10185.php|accessdate=2018-07-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518075019/https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/05/post-10185.php|archivedate=2018-05-18}}</ref><ref name="appledaily20180518">{{Cite news2|title=【A1要聞】港人第一代東瀛偶像 西城秀樹病逝|newspaper=[[蘋果日報 (香港)|蘋果新聞]]|date=2018-05-18|author=|url=https://hk.news.appledaily.com/local/realtime/article/20180518/58205416|accessdate=2018-07-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180703090919/https://hk.news.appledaily.com/local/realtime/article/20180518/58205416|archivedate=2018-07-03}}</ref><ref>{{Cite news2|author=川崎浩|title=〔登場〕 西城秀樹 同世代へ共感伝える|newspaper=毎日新聞|publisher=毎日新聞社|date=1994-12-05|pages=21}}[http://www.bsfuji.tv/thestarrevival/archives/02.html ザ・スター リバイバル 第2回ゲスト 西城秀樹]『[[ザ・スター リバイバル]]』（[[BSフジ]]、第2回、2013年10月26日放送）、[https://www.daily.co.jp/gossip/2018/05/18/0011268033.shtml 西城秀樹さん　香港でも大スター　アグネス悼む「日本語ができなかった私にも…」]、[https://ameblo.jp/agneschan/entry-12376650307.html 残念無念 西城秀樹さんの訃報] 2018-05-17–[http://ameblo.jp/agneschan/ アグネス・チャン 公式ブログ アグネスちゃんこ鍋]、[https://ameblo.jp/momo-tane/entry-12380584526.html 西城秀樹さんの偉大さを知る] 2018年6月1日 –{{Ameba ブログ|momo-tane|大桃美代子オフィシャルブログ「桃の種」}}</ref><ref name="sanspo2018522">{{Cite web2|url=http://www.sanspo.com/etc/news/20180522/amk18052205000001-n1.html|title=【甘口辛口】 西城秀樹さん、脳梗塞発症後15年も病魔と闘い続けたのは壮絶の一語に尽きる|accessdate=2018-05-20|author=|date=2018-05-22|website=|work=SANSPO COM|publisher=産業経済新聞社}}</ref><ref>{{Cite web2|url=http://www.cyzowoman.com/2011/03/post_3262_1.html|title=「秀樹、感激～♪」を封印し、意外性を打ち出している西城秀樹の現在|work=サイゾーウーマン|publisher=[[サイゾー]]|date=2011-03-07|accessdate=2018-06-13}}</ref>。当時の香港はアイドル歌手の存在はなく、歌唱力など実力のある人でないと人気は出ない土地柄だった<ref name="週刊明星1985112">{{Cite journal |和書 |author = |date = 1985年11月2日号 |title = 独占スクープ！ 西城秀樹に香港の恋人がいた！ "香港の百恵"アニタ・ムイの熱烈歓迎の陰に秘められたるものは？ |journal = [[週刊明星]] |publisher = 集英社 |pages = 34-35 }}</ref>。
-[[1982年]][[9月22日]] - [[9月24日]]の3日間<ref name="月刊明星198212_193">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 月刊明星 | volume = 1982年12月号 | title = 〔やじウマ〕 平和の使者は"歌に国境はない" 西城秀樹 | publisher = 集英社 | pages = 72–73頁 }}</ref>、香港にて2回目のコンサートを開催（クイーンエリザベス・スタジアム）<ref name="appledaily20180518" /><ref name="月刊明星198212_193" />。当時の香港は[[第一次教科書問題|教科書問題]]で揺れ<ref name="月刊明星198212_193" /><ref>[http://j.people.com.cn/cehua/20050426/01.htm 日本の歴史教科書問題の由来 - 人民日報]</ref>、同時期コンサートを予定していた[[さだまさし]]と[[三原順子]]は中止を余儀なくされたが<ref name="週刊平凡198363077" />、西城だけは特別扱い<ref name="週刊平凡198363077" />。「僕は広島で生まれ、[[原爆ドーム]]を見ながら育った。平和を思う気持ちは人一倍です。僕は平和を求める歌手として香港に来ました。歌に[[国境]]はない。あってはいけない」という西城のコメントが香港の新聞に大きく掲載された<ref name="月刊明星198212_193" />。香港メディアも「歌と政治は切り離すべき」という論調を載せ、平和の使者としての西城を歓迎した<ref name="週刊平凡198363077" /><ref name="月刊明星198212_193" />。
-この香港滞在中に訪れた『保良局』(英語表記:Po Leung Kuk)<ref>[https://www.poleungkuk.org.hk/en/service/po-leung-kuk-museum/visit-booking?fbclid=IwAR3UZclnK96aaILbxAsXtJVvNvkkvzNVOTqaU6E1PydlfYawR0pI1ewrc00]</ref>では慈善事業へのサポートを行い、感謝の意と共にトロフィーを贈呈された。その時の様子を撮影した画像は『保良局歷史博物館』(Po Leung Kuk Museum)に保存されている<ref>[https://www.facebook.com/poleungkukmuseum/photos/pcb.1009088772574616/1009088395907987 ]</ref><ref>[https://twitter.com/pacificcafe7/status/1089668825002307584?s=21]</ref>。
-日本のファンも熱狂的だが、香港の人たちの西城の愛し方は尋常ではなく<ref name="週刊平凡198363077" />、コンサートが開催される半年も前から書店には西城の特集を組んだ芸能誌『好時代』がうず高く積まれ、『[[愛と誠#実写作品|愛と誠]]』が上映され、それまでの西城のコンサートの模様を再編集し、[[ゴールデンタイム]]に流すハシャギようで、香港の街はヒデキ一色<ref name="週刊平凡198363077" />。コンサートで客席に[[人指し指]]を向けようものなら、それまで踊り狂っていた子がワーッと泣き出しそれも男の子たちで、西城も「はじめは信じられない世界を見ているようだった」と話した<ref name="週刊平凡198363077" />。アジアでは圧倒的に男性客が多かった<ref name="宝島1991524" />。香港で西城がダントツ人気を得た理由を香港観光協会は「香港の人間はメンタリティーの部分で、欧米人よりも日本人によく似ています。ジャズよりも当然、日本のポピュラーソングの方がなじみやすいし、リズムとかイントネーションもこっちにマッチしています。香港のショービジネスはアメリカ型というか、下積みから叩き上げていく、いわば本格志向なんです。逆にいうとアイドルの存在が香港にはないんですね。西城はジェネラルだし新鮮さがある。おまけに声量はあるし、歌がうまい。歌プラスショーとでもいうか、仕掛けのあるステージも香港の若い人たちを熱狂させるに充分でした」などと解説した<ref name="週刊平凡198363077" />。[[アニタ・ムイ]]は西城の追っかけからファンクラブ副会長を務めた後、スカウトされ大スターになった<ref name="Official-music1980"/><ref name="週刊明星1985112" /><ref>「人気女優のアニタ・ムイはボクのファンクラブの副会長だった」[[#熱き想い]]、164-170頁。</ref><ref>[http://www.recordchina.co.jp/b601657-s0-c70-d0000.html 香港スターまで魅了した西城秀樹さん、「“妹”の元に旅立った」驚きと悲しみの声―香港]、[https://hongkong-bs.com/topics/20180518/ 西城秀樹の死去 香港中が深い悲しみに包まれる]</ref>。1985年に香港の新聞に「西城秀樹聞梅艶芳暗恋」と書かれ、西城の恋人と騒がれたこともあった<ref name="週刊明星1985112" />。アニタは「日本で西城秀樹さんと共演したことが生涯最高の思い出」と話していた<ref>{{Cite news2|author=渡部圭|title=世界の町から 香港 天国に輝く友好の星|newspaper=東京新聞夕刊|publisher=中日新聞東京本社|date=2004-01-08|pages=6}}</ref>{{refnest|group="注"|1984年『ヤングアジア歌謡祭』<ref name="週刊明星1985112" />。}}。[[ジャッキー・チェン]]や[[サミュエル・ホイ]]、[[王祖賢|ジョイ・ウォン]]など、早くから西城のステージを観に訪れた<ref name="熱き想い142"/><ref name="熱き想い151"/><ref name="appledaily20180518" />。ジャッキーは西城の追っかけのように客席の一番前で[[三脚]]まで置いて写真をバチバチ撮り、ステージの上からだとはっきり見えないので、現地のマスコミだと思っていたら、コンサートの終了後に控室に挨拶に来た<ref name="成龍讃歌"/>。ジャッキーはもう香港でも大スターで、西城も『[[ドランクモンキー 酔拳|酔拳]]』とか観ていたから驚き、すぐに食事に誘われ、ジャッキーはどんどん大スターになっていったが、以降もコンサートの時には必ず来てくれた<ref name="成龍讃歌"/>。彼らとは商売抜きで音楽だけで繋がっている関係<ref name="宝島1991524" />。彼らが来日した時は、自宅に招待したりし酒を酌み交わした<ref name="宝島1991524" /><ref name="成龍讃歌"/>。それはアマチュア時代に年上のバンド仲間と純粋に音楽のことだけで付き合っていた頃の記憶と重なった<ref name="宝島1991524" />。ジャッキーとは映画での共演は無かったが、[[1987年]][[8月1日]]に[[琵琶湖]]であった「第5回びわ湖水の祭典ASIA POPS'87」で最後の[[アンコール]]でジャッキーが飛び入りで入り「ギャランドゥ」などを一緒に歌った<ref name="成龍讃歌"/>。香港での成功でアジア各国のどこでもコンサートが開けるようになった<ref name="熱き想い151"/>。自ら構築したステージ狭しと駆け回り、派手な身振り手振りで楽曲の世界観を表現する、「日本のアイドル歌手」というスタイルをいち早くアジア各国へ輸出した<ref name="allabout210112"/>。アジア諸国の音楽ファンにとってそれは「新時代」の到来だったとも評価される<ref name="allabout210112"/>。『ミス・インターナショナル・クイーン』で[[タイ王国]]のテレビに出演した[[はるな愛]]は、タイ王国の司会者が「スシ!テンプラ!西城秀樹!」と連呼するので驚いたと話している<ref>「あげるよねえ～はるなの愛」、[[日刊スポーツ]]、2010年11月8日</ref>。西城は「アジアの人たちにはアイドルだどうのこうのという先入観がないため、自分が今ここで出す音しか信用してもらえない。音だけの世界で人気を積み重ねた結果で、自分でも自信になった」と話している<ref name="宝島1991524" />。
-[[1985年]][[9月7日]] - [[9月11日]]、香港のほか[[シンガポール]]でもコンサートを開催<ref name="allabout210112"/>。[[1986年]]、[[シチズンホールディングス|シチズン]]のCMで、海外（アジア各国）CMに初出演<ref name="yomiuri19861125">{{Cite news2|author=|title=西城秀樹、海外で活躍 香港で成功、米進出狙う|newspaper=読売新聞|publisher=読売新聞社|date=1986-11-25}}</ref>。CMソングは「City Dreams From Tokyo」。[[10月14日]] - [[10月19日]]、香港、シンガポールにてコンサート『[[Caravan From Tokyo]] - HIDEKI SAIJO CONCERT TOUR '8-06-』を開催。10月14日に[[香港コロシアム]]で行われたコンサートの入場料は180[[香港ドル]]（約3600円）<ref name="yomiuri19861125"/>。香港の当時の[[OL]]の平均[[収入|月収]]は約6万円だったため、気軽にコンサートを楽しむというレベルではなくファンの見る目も厳しかった<ref name="yomiuri19861125"/>。この日のコンサートの模様は、[[ビージーズ]]でもロッド・スチュワートでもやらなかった前例のないTV完全中継が行われた<ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = 月刊平凡 | volume = 1982年12月号 | title = いちどウワサになってみたいね!?  西城秀樹・藤谷美和子 『ホームスイートホーム』（NTV） | publisher = 平凡出版 | pages = 72–73 }}</ref>。毎年の日本武道館公演に香港からファンが数百人単位で鑑賞に訪れるので<ref name="週刊平凡198363077" />、負担も大きいと考え、1980年代後半は香港を中心にアジアでの活動を増やした<ref name="Official-music1980"/><ref name="週刊平凡198363077" />。香港でも歌が売れ、ベストテン上位をキープ<ref name="近代映画198112" /><ref>[https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805170000992.html 「日本の有名スター死去」香港台湾でも西城さん報道]</ref>。1986年に香港でも発売した[[カバー|カバー・アルバム]]『[[Strangers in the Night]]』は、香港のアルバムチャートで前代未聞の47週トップを独走した<ref>{{Cite news2|author=川崎浩|title=〔創造最前線〕 かつてのヒット曲を再び歌う、西城秀樹|newspaper=毎日新聞夕刊|publisher=毎日新聞社|date=1993-11-30|pages=11}}</ref>。香港での人気は、[[フランク・シナトラ]]は別格にしても、ロッド・スチュワートを凌ぐとも称された<ref name="yomiuri19861125"/>。1980年代後半は、日本より香港の人気の方が高いぐらいであった<ref name="イエスタディ" />。また現地の歌手を活かすため、ステージや番組の演出にも関わり、日本と同様、香港のエンターテインメントの制作にも革命を起こした<ref name="成龍讃歌"/>。
-[[1987年]][[3月5日]] - [[3月8日]]、[[中華人民共和国|中国本土]]で初のコンサートを首都[[北京市|北京]]・[[首都体育館]]及び[[広州市|廣州]]・中山記念堂で開催<ref name="hochi20180518"/><ref name="sanspo2018522" /><ref name="allabout210112"/><ref name="nhk2018526">{{Cite news2|author=|title=西城秀樹さん 中国のファンからも惜しむ声|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180526/k10011454121000.html|date=2018-05-17|newspaper=[[NEWS WEB|NHK NEWS WEB]]|publisher=[[日本放送協会|NHK]]|accessdate=2018-06-03|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180526090145/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180526/k10011454121000.html|archivedate=2018-05-26}}</ref><ref name="週刊明星198742">{{Cite journal |和書 |author = |date = 1987年2月2日号 |title = 熱いコールに多謝(どおちえ) きっといつか再見(つあいちえん) 西城秀樹 |journal = 週刊明星 |publisher = 集英社 |pages = 188-191 }}</ref>。中国人民対外友好協会の二年越しのラブコールに応える形で行われ<ref name="週刊明星198742" />、廣州のコンサートは児童福祉会館のエレベーター建設のための[[チャリティー]]・コンサートで、そのエレベーターは「西城号」と命名された<ref name="Official-music1980"/><ref name="nhk2018526" />。香港の流行は中国にも伝わった<ref name="成龍讃歌"/>。廣州は香港から120kmしか離れておらず、香港での知名度が高い西城は、廣州でも大スターで、ホテルを一歩出るとあっという間に人垣ができた<ref name="hochi20180518"/><ref name="週刊明星198742" />。当時の中国の[[労働者]]の平均月収は約120[[人民元|元]](約5000円)で、チケットは40元だったが飛ぶように売れた<ref name="週刊明星198742" />。コンサートは5000人収容の中山記念堂で2回行われたが、収容しきれず、リハーサルを公開すると3000人集まった<ref name="週刊明星198742" />。廣州に初めて[[レーザー|レーザー光線]]を運び込み<ref name="週刊明星198742" />、待ち望んだヒデキの肉声に、感情をあまり表面に出さないと言われた人たちが、手拍子を打ち、立ち上がり、踊り出した<ref name="週刊明星198742" />。香港でも大ヒットした「年青人（ヤングマン）」では、会場中の人が「Y.M.C.A.」の大合唱。ヒデキが「再見！」とステージから去ると「安歌（アンコール）！」の声が響き渡った<ref name="週刊明星198742" />。西城は「8年前、初めて香港でコンサートをやって以来、ボクはずっとアジアを見つめていた。フィリピン、シンガポールと段階を経て、やっと中国にたどりついた。これはボクの8年間の夢だったんです」と話した<ref name="週刊明星198742" />。[[3月10日]] - [[5月5日]]、香港で初の主演映画『[[天使行動]]（Angel）』撮影（1989年、日本でも上映）<ref name="appledaily20180518" />。撮影の3か月間、[[ジャッキー・チェン]]、[[レスリー・チャン]]、[[王祖賢|ジョイ・ウォン]]などと友好を深める。
-[[1988年]][[9月16日]]、[[ソウルオリンピック]]前夜祭に趙容弼（[[チョー・ヨンピル]]・[[大韓民国|韓国]]）、陳百強（ダニー・チャン・香港）、胡寅寅（フーインイン・中国）と共に出演。「[[傷だらけのローラ]]」を歌う<ref name="hochi20180518"/>。日本人として初めて韓国の公式の場において、[[日本語]]の歌が電波にのった瞬間であった<ref name="hochi20180518"/><ref name="nna20180601"/><ref name="appledaily20180518" /><ref name="nikkei1988917">{{Cite news2|author=[[鈴置高史]]ソウル特派員|title=前夜祭で西城秀樹、日本語のまま韓国で歌う。|newspaper=日本経済新聞|publisher=日本経済新聞社|date=1988-09-17|pages=31}}</ref><ref>[https://www.nippon.com/ja/japan-topics/c07501/ スポーツジャーナリストが見た五輪とTOKYO2020 「しびれた前夜祭」、88年ソウル大会の濃い思い出－山本浩の五輪の風景（1）]</ref>{{refnest|group="注"|これより一ヶ月前の1988年8月18日、[[少女隊]]が韓国側の放送局の了解なしに日本語で歌う<ref name="nikkei1988917"/>。}}。この模様は[[衛星中継]]で世界137か国に放映された<ref name="Official-music1980"/><ref name="imagoo20180523"/>。[[1989年]]2月、香港、[[バンコク]]、3月に[[ブラジル]]・[[サンパウロ]]（イヴィラポエラ体育館）でコンサートを開催。"[[K-POP]]ブームの仕掛人"といわれる[[SMエンターテインメント]]創業者・[[李秀満]](イ・スマン)も西城の影響を受けたといわれる<ref name="nna20180601"/>。
-[[1990年]]、広島・アジア音楽祭『Asian Harmony』を初プロデュースし、出演する。[[チョー・ヨンピル]]など各国からトップ・アーティストを招聘した。1993年にも同種のアジア音楽祭をプロデュースし、出演する。[[1991年]]、[[バングラデシュ]]救援コンサート『俺らだけのヒットパレード』（以降3年連続）に出演。
-[[1996年]][[5月28日]]、『アジア音楽祭イン福岡』（[[TVQ九州放送|TXN九州]]主催）出演と[[蓮舫]]とともに司会を務める<ref name="mainichi1996527">{{Cite news2|author=|title=『アジア音楽祭イン福岡』 司会は西城秀樹と蓮舫 テレビ東京・あす生中継|newspaper=毎日新聞|publisher=毎日新聞社|date=1996-05-27|pages=17}}</ref>。中国、韓国、香港、タイ、マレーシアのトップシンガーが出演し、[[テレビ東京|テレビ東京系]]で全国中継（19:00-20:54）。アジアのポップス音楽祭が[[民放]]の[[ゴールデンタイム]]で[[生中継]]されるのは初めてといわれた<ref name="mainichi1996527"/>。同年、中国・[[大連市]]で行なわれた『国際ファッションショー前夜祭』に日本からのゲストとして出演。大連体育場約4万人の前で歌唱。中国全土及びアジア各国にテレビ放映された。
-[[1997年]]10月開校した上海新偶像芸術学校(シャンハイ・ニューアイドル・アート・スクール)名誉教授<ref>{{Cite news2|author=白石徹|title=芸は上海にあり 目指すは世界デビュー 『芸術学校』若者に人気 日本の安室やSPEED夢見て猛特訓|newspaper=東京新聞夕刊|publisher=中日新聞東京本社|date=1998-08-24|pages=10}}</ref>。
-[[1998年]]、「[[日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約|日中友好条約]]締結20周年」のイベントとして、中国[[文化遺産 (世界遺産)|世界文化遺産]]の[[万里の長城]]において外国人歌手初の野外コンサートを開催する<ref name="hochi20180518"/><ref name="tvasahi20180517"/><ref name="kumanichi20180518" /><ref name="allabout210112"/>。アジア・ツアーの一環として[[広州市]]・[[珠海市]]でもコンサートを開催。中国唱片廣州公司（CHINA RECORD）より「[[moment (西城秀樹の曲)|moment]]」[[北京語]]ヴァージョンを含むベストアルバム『瞬間』発売。中国でも西城の知名度は高いといわれる<ref name="newsweekjapan20180518"/>。
-[[1999年]]9月、日本から[[ペルー共和国]]への移民100周年記念年としてペルー[[リマ]]で開催された[[日本放送協会|NHK]]『[[NHKのど自慢]]』に[[八代亜紀]]と共にゲスト出演<ref>{{Cite journal |和書 |author = |date = 2000年1月号 NO.591 |title = 〔エッセイ〕 ふるさと 望郷の歌 西城秀樹 |journal = 海外移住KAIGAIIJU |publisher = [[国際協力機構]] |page = 1 }}</ref>。
-[[2007年]][[3月22日]]、香港のレコード協会にあたる[[IFPI]]香港の設立40周年記念のイベント『IFPI Top Sales Music Award』に、約35年間の[[香港ポップス|広東ポップ]]に大きな影響を与えた海外アーティストとして表彰された<ref name="appledaily20180518" /><ref>{{Cite web2|url=https://www.barks.jp/news/?id=1000116128|title=西城秀樹、逝去|date=2018-05-17|work=BARKS|accessdate=2018-05-18}}</ref><ref>香港「IFPI Top Sales Music Award」表彰式に出席（[[サンケイスポーツ]]/[[2007年]][[3月23日]]）</ref>。[[9月24日]]には、「[[日中国交正常化]]35周年」と「中韓国交開始30年」の節目として中国・[[南通市]]スポーツ・スタジアムで開催された『第9回アジア国際芸術祭』に[[松田聖子]]と共に招待され、「[[傷だらけのローラ]]」と「[[YOUNG MAN (Y.M.C.A.)]]」を観客約8万人に披露<ref>[http://www.earth-corp.co.jp/HIDEKI/biography/2000.shtml 西城秀樹オフィシャルサイトの「Biography」⇒「2000〜2009」]</ref><ref>[https://www.maruig.co.jp/outline/news/nantong06.html NEWS｜丸井グループ 丸井織物株式会社]</ref>。この模様は[[10月13日]]、中国全土に放映された。
-[[2012年]][[9月16日]]、[[ブラジル]]・[[サンパウロ]]（ビア・フンシャル劇場）で23年振りにコンサートを開催。
-=== サザンオールスターズとの共演 ===
-年春、西城の事務所に大阪球場での公演をビデオで見た一人であった[[桑田佳祐]]から夏に横浜・[[みなとみらい]]で行われる[[サザンオールスターズ]]のライブ(『スーパーライブ in 横浜 [[ホタル・カリフォルニア]]』。西城は[[イーグルス]]の楽曲「[[ホテル・カリフォルニア (曲)|ホテル・カリフォルニア]]」をもじったこのライブのタイトルを、「さすが、桑田さん」と評している<ref name="sankei 9.9" />)への出演と「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」の歌唱を依頼する内容の電話がかかった。当時は戦後50年を迎える年であり、数々の番組やイベントから同曲を歌唱する依頼があり、当の西城は「全て引き受けたら両脇が「Y」の字に固まってしまう」と心配していた<ref name="sankei 9.2">産経新聞1995年9月2日分。</ref>。
-サザンのマネージャーから桑田の意向を聞くよう促され、同年7月21日には桑田を始めとしたサザンのメンバーと初めてミーティングをし、オープニングでサザンのメンバーに扮して「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」を歌唱するといった内容と、星条旗の衣装を着て、[[グレート・ムタ]]のように覆面をかぶって登場する事を指示される。西城は桑田に「このコンサートでぼくの役目は何なの？」と尋ねたところ、「お客さんの度肝を抜き、徹底的に楽しませてほしいんです!!」と返答され、この発言を受け出演を決意している。また、後に桑田から前述の電話の経緯を聞かされ、当初はサザンのみで「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」をやろうという話だったが{{Refnest|group="注"|後に桑田は2012年のソロライブ「[[桑田佳祐 LIVE TOUR & DOCUMENT FILM 「I LOVE YOU -now & forever-」完全盤|I LOVE YOU -now & forever-]]」や<ref>『I LOVE YOU -now & forever- 完全本』ビクターエンタテインメント、2013年</ref>、2014年のイベント「[[桑田佳祐のやさしい夜遊び#夏にサザンないの!? いいかげんに1000回!! ファンやめたるわ!! 生歌ライブ|桑田佳祐のやさしい夜遊び～夏にサザンないの!? いいかげんに1000回!! ファンやめたるわ!! 生歌ライブ〜]]」<ref>[https://www.barks.jp/news/?id=1000105618 【ライブレポート】桑田佳祐、番組リスナーを前に熱唱。サザンからクラプトンまで] BARKS</ref>、2018年の[[アクト・アゲインスト・エイズ]]イベント『[[平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦]]』<ref>[https://www.sanspo.com/geino/news/20181203/geo18120305040002-n1.html 桑田佳祐、最後の「ひとり紅白」で５５変化！サザンメンバーも登場] SANSPO.COM 2018年12月3日</ref> で「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」をカバーしている。}}、酒を飲むにつれて、本人が出てくれないかと盛り上がり、ダメもとでこのような形でのオファーになった事が語られている<ref name="sankei 9.2" />。
-リハーサルの段階でサザンのメンバーの演奏を聴き「完璧」と感じ、嬉しくなった旨を語っている。また、前述した衣装と覆面を見た際は曰く「十秒くらい後悔した」が、着用してみると「妙に似合う」と感じたといい、「こ、ここまで計算していたのか、桑田さんは!!」と思った旨を語っている<ref name="sankei 9.2" />。なお、衣装に関しては西城曰く「衣装がピッチリ出来過ぎていて、暑さで呼吸困難状態」になるほどだったといい、本番では「金魚のように口をパクパクさせながら」歌い切ったという<ref name="sankei 9.9" />。
-月5日・6日、『スーパーライブ in 横浜 ホタル・カリフォルニア』に出演。西城はこのライブでサザンのファンから「帰れコール」やブーイングが飛ぶ事を危惧していたが、サザンの所属事務所[[アミューズ]]の会長の[[大里洋吉]]が「サザンのファンは暖かいから、ヒデキさんは絶対、大歓迎されますよ」と説得している。西城の不安は杞憂に終わり、実際のライブでも2日間で合計16万人が座っている客席は大盛り上がりで、遠くのスタンド席やアリーナ席に座っている観客も「Y.M.C.A.」の振りをやっていた<ref name="sankei 9.9">産経新聞1995年9月9日分。</ref>。
-出番の後、西城はこのライブを客席で楽しんでおり、「桑田さんも、メンバーも、ファンも本当にステキだった」と語っている。特に桑田がライブで客席に向かって発した「ありがとよ」という言葉に関しては「決してサービスコメントではない」「デビュー以来一七年間、心から応援してくれたファンへの心からの『ありがとう』だと思った」と評している。また、終盤では『ホタル・カリフォルニア』のロゴマークがあしらわれた浴衣を着用して再びステージに登場しており、西城が桑田を肩車する一幕もあった<ref name="sankei 9.9" />。桑田はエンディングで西城を「素晴らしいエンターテイナー、ロッカー」と称え、「西城秀樹とそのグループでしたぁ! サザンだぁ!!」と西城をメインに出して名前を叫び、花火が打ち上がる中、出演者全員で繋いだ手を高く上げてステージを退場した<ref>1995年のライブビデオ『[[ホタル・カリフォルニア]]』より。</ref>。
-西城の訃報が報じられたことを受け、桑田は2018年5月20日放送の自身の[[ラジオ番組]]『[[桑田佳祐のやさしい夜遊び]]』（[[エフエム東京|TOKYO FM]]）で、西城を追悼するコメントを述べ、ライブでのエピソードや西城の人柄を語ったうえで、生歌のコーナーで「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」を歌唱した<ref>[https://www.hochi.co.jp/entertainment/20180520-OHT1T50044.html 桑田佳祐「ＹＯＵＮＧ　ＭＡＮ」歌った…同い年の西城秀樹さんを追悼] 2018年5月20日6時0分 スポーツ報知</ref>。
-年5月26日に行われた西城の告別式では「ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。ご遺族の方のお気持ちを思いますと、心が本当に痛みます。その旅立ちが安らかなものでありますよう、心よりお祈り申し上げます」という弔電がサザンオールスターズ名義で届けられた<ref>[https://www.hochi.co.jp/entertainment/20180526-OHT1T50130.html サザンオールスターズから弔電…西城秀樹さん告別式] 2018年5月26日16時42分 スポーツ報知</ref>。
-=== 映画・テレビ・CM 他 ===
-; 夜のヒットスタジオ
-フジテレビ系『[[夜のヒットスタジオ]]』への初出演は[[1972年]][[12月4日]]（第214回）。3枚目のシングル「[[チャンスは一度]]」での出演であった。1974年以降、ヒットスタジオとの関係が薄い芸映所属ながら人気・実力を評価されて準レギュラー格としてほぼ1月に1、2回のハイペースで出演を重ね、[[五木ひろし]]・[[森進一]]に次いで歴代3位の190回にわたり同番組に登場。「ミスター夜ヒット」の代表格の一人として様々なエピソード{{refnest|group="注"|[[1982年]]の放送で、「[[漂流者たち]]」を涙を浮かべながら歌っているのを見て心配したファンから投書や電話が殺到。西城によれば、故郷広島から不安と期待を胸に抱え、家出同然で上京した旅立ちの日とオーバーラップしたとのこと。}}、見せ場を提供した<ref name="hominis20"/>。
-[[1984年]][[11月19日]]放送では、[[ワム!]]の「[[ケアレス・ウィスパー|Careless Whisper]]」の[[カバー]]で、「[[抱きしめてジルバ]]」と競作となった[[郷ひろみ]]の「[[どこまでアバンチュール/ケアレス・ウィスパー|ケアレス・ウィスパー]]」と対決した。西城より1か月遅れでリリースした郷の発売時（11月10日発売）の宣伝企画に乗せられる形で、フジテレビ番組スタッフに「同一曲のカバーでの対決」を持ちかけられた際、西城は「全く同じセット、同じ演出で唄う」という条件で了承し、この前代未聞ともいえる企画が実現した。ただし、歌う順番は西城が先行、歌唱時間は郷が長めに設定された。
-; 8時だョ!全員集合
-『[[8時だョ!全員集合]]』は、1972年10月2日放送回に初出演し<ref name="山田257">{{Cite book |和書 |author=[[山田満郎]] |title=8時だョ!全員集合の作り方 |publisher=[[双葉社]] |year=2001 |isbn=4-575-29204-4 |pages= 257-270 }}</ref>、以降番組の常連となり<ref>{{cite journal | 和書 |author =| journal = 週刊明星 | volume = 1985年8月15日号| title = 9月で終了！ 『8時だョ！全員集合』思い出グラフィティ | publisher = 集英社 | pages = 171 }}[http://bunshun.jp/articles/-/8758?page=4 77歳 仲本工事が語る“ドリフ秘話”「加藤は天才、志村は秀才」の理由 ドリフターズ　仲本工事インタビュー#2]、[https://myjitsu.jp/archives/52711 志村けん「ファミリーヒストリー」に西城秀樹の姿]</ref><ref name="週刊平凡1985823">{{cite journal | 和書 |author =| journal = 週刊平凡 | volume = 1985年8月23日号| title = さよなら『8時だョ！全員集合』大特集！ | publisher = 平凡出版 | pages = 110-114 }}</ref>、[[8時だョ!全員集合#ゲスト出演者|ゲスト出演]]は[[小柳ルミ子]]に次いで73回で2位<ref name="週刊平凡1985823" /><ref>{{Cite web2|url=http://mainichi.jp/sunday/articles/20160412/org/00m/200/002000d|title=昭和のテレビ 第28回 8時だョ！全員集合（TBS） ランキング データで見る「8時だョ！全員集合」の歴史|work=サンデー毎日|publisher=毎日新聞|date=2016-04-14|accessdate=2018-06-04|archiveurl=http://archive.fo/FzipJ|archivedate=2016-04-24}}</ref>。歌手が[[コント]]をやり始めたのはこの番組といわれており<ref name="週刊平凡1985823"/>、西城も「単にゲストとしてという意識ではなく、レギュラーのような気持ちで出演させてもらった」と述べている<ref name="週刊平凡1985823" />。小柳の1位は、同番組の企画が小柳の所属していた[[渡辺プロダクション]]だった関係があると見られるが、西城の2位は、[[鴨下信一]]によれば、西城の所属した[[芸映]]が最初はTBSのまだ大きくなかった社屋の狭い道を挟んだ向かいのビルの二階の一室に事務所を構えていて、当時は世の中も牧歌的。お向かいのプロダクションに素晴らしい新人が広島から入ったと、TBSの演出部員はその日のうちに知っていて「ぼくらにとってヒデキはお向かいの家の坊や」だったと述べており、TBSの関係者に早くから可愛がられたことが原因かも知れない<ref name="サンデー毎日201878" />。男性最多ゲストの西城は、同番組"二大事件"とも<ref name="居作">{{Cite book |和書 |author=[[居作昌果]] |title=8時だョ!全員集合伝説 |publisher=双葉社 |year=1999 |isbn=4-575-29016-5 |pages= 199-208 }}</ref>"三大事件"ともいわれる（[[8時だョ!全員集合の歴史#トラブル史]]）、「火災」と「停電」放送回のゲストでもあった<ref name="週刊平凡1985823" /><ref>{{Cite book |和書 |author=山田満郎 |title=8時だョ!全員集合の作り方 |publisher=双葉社 |year=2001 |isbn=4-575-29204-4 |page= 139 }}</ref><ref name="8時事件">[http://www.jprime.jp/articles/-/3414 ｢火事もありましたね｣これぞ高木ブー伝説]、[https://hominis.media/category/entertainer/post1760/ 高木ブーがセレクトする「俺の5チャンネル」：スカパー！セレクト5Presents（第94回）]、[http://mnsatlas.com/?p=36121 【都市伝説】ドリフ放送事故にヒデキの影あり？「停電」「火事」に全て出演！]</ref>。1977年5月14日の「火災事件」は「探検隊コント」の途中、小道具のヘビにピストルの火花が着火し炎上したものであったが、西城もこのコントに参加し、ヘビに向けて発泡したのは西城であった<ref name="居作" /><ref name="8時事件" />。「停電事件」があった1984年6月16日の放送回では、停電で場内真暗闇で混乱する中、タイムキーパー用の[[懐中電灯]]を渡され、[[いかりや長介]]の顔に最初に光を当て番組の進行に貢献した<ref name="居作" />。
-; バーモントカレーのCM
-年から12年間、[[ハウス食品]]の「[[バーモントカレー]]」の[[コマーシャルメッセージ|CM]]に出演し"ヒデキ、感激!!"、"ヒデキ、ご機嫌!!"、"ヒデキ、満足!!"など数々の[[キャッチコピー]]がお茶の間の人気を呼び、大人から子供まで幅広い世代の支持を得る<ref name="artes13" /><ref name="みうら" /><ref name="sankei20200128">{{Cite news2|url=https://www.sankei.com/west/news/200128/wst2001280014-n1.html|date=2020-01-28|title=【変革　ハウス食品グループ】ヒデキ、感激！　宮崎アニメ　多様化する広告戦略|newspaper=産経ニュース|agency=産業経済新聞社|accessdate=2020-03-23}}</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20160619203234/http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201606/CK2016061502000157.html ＜西城秀樹　ヒデキ！カンレキ！！＞　（18）テレビコマーシャル] （Internet Archive）、[http://archive.fo/uhRfR 「ブランド列伝」バーモントカレー（ハウス食品）] 2010年6月29日13頁（Internet Archive）、[https://web.archive.org/web/20161104062612/http://www.osaka-ad.or.jp/70th/interview/interview08.html 大阪広告協会賞受賞企業インタビュー | 第8回 ハウス食品グループ本社]、[http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/04/13/0007915059.shtml あのカレーのパッケージが秀樹還暦仕様/芸能/デイリースポーツ online]、[http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/04/01/kiji/K20130401005522170.html バーモントカレー690億皿「Hey！Say！」起用 - スポニチ Sponichi Annex]、[http://www.s40otoko.com/archives/18300 カレー進化論。 | 雑誌・昭和40年男]</ref>。
-ハウスは西城と独占契約し、西城は13年間、ほかのCMには一切出演せずバーモントカレーの顔であり続けた<ref name="sankei20200128"/>。材料に[[リンゴ]]と[[蜂蜜]]を使っているという商品の特徴は、西城の歌う[[CMソング]]を通じて広く浸透し<ref name="sankei20200128"/>、同製品の知名度を一気に高め<ref name="月刊平凡197501" />、[[カレーライス]]の[[国民食]]押し上げに貢献した<ref name="nhk2018517" /><ref name="imagoo20180523"/><ref name="sankei20200128"/><ref>[https://housefoods.jp/data/curryhouse/know/story/product05.html バーモントカレー | ハウスのカレー物語 | カレーハウス | ハウス食品]、[https://www.ntt-card.com/trace/backnumber/vol15/ 魅惑のカレー | Trace 「トレース」- NTTグループカード]、[http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130724/251497/ 中国でひそかに進む「カレー人民食化」計画：日経ビジネスオンライン]、 [http://www.news24.jp/articles/2018/05/17/08393331.html 【追悼】「ハウス食品」西城秀樹さんに感謝]</ref>。"ヒデキ、感激!!"の右手で頬を2回たたくアクションは、撮影見学に訪れていた小さな子どもが西城を見て喜んだ時の仕草を取り入れ、西城自ら考案したもの<ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/hideki_kanreki/CK2018051902100036.html 【ヒデキ！カンレキ！！　西城秀樹　感謝の歴史】 （18）テレビコマーシャル　「ピース」の陰に“演出家”]</ref><ref>[http://www.joqr.co.jp/ana/2018/05/163-2018526.html なかじましんや 土曜の穴 - 文化放送 第163回 2018年5月26日放送]</ref>。季節に応じて3か月周期でCMの撮影が行われ、その中で西城が発するフレーズもさまざまだったが、特に"ヒデキ、感激!!"という初期の頃のフレーズは、いまだに[[マスメディア]]で西城の記事が掲載される際によく見出しとして登場する<ref name="postseven1418"/>。
-年に結婚した際には、夫人とのツーショット写真と「超甘口」「Happy Wedding」の文字を配した特製パッケージのバーモントカレー甘口が披露宴の引き出物として配られ、2015年に行われた還暦記念ライブでは、「ヒデキ、カンレキィ〜!」の文字を配した還暦お祝いパッケージ<!--パッケージに「還暦お祝いパッケージ」と記載されている-->のバーモントカレーが来場者に記念品として配られた。なお、西城本人は甘めのカレーがあまり好きではなく、収録のテイクの度に何度も食べるのがつらかった、と後に語っている。1986年にバーモントカレーを「卒業」し、辛さを前面に押し出した「ジャワカレー」のテレビ広告に起用されたことを喜んでいた。
-年に西城が逝去した際には、[[ハウス食品グループ本社]]から「（西城出演の）バーモントカレーのCMで、カレーが国民食となり愛されることとなった」など感謝を込めた追悼メッセージが発せられた<ref name="sankei20200128"/><ref>{{Cite news2|url=https://www.sankei.com/entertainments/news/180517/ent1805170014-n1.html|date=2018-05-17|title=「大変お世話になりました」ハウス食品グループ本社 カレー「ヒデキ、感激」で国民食に|newspaper=産経ニュース|agency=産業経済新聞社|accessdate=2018-05-19}}</ref>。また、西城の通夜では参列者に会葬御礼としてバーモントカレーが用意され、関係者によって配られた<ref>{{Cite news2|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805250000734.html|date=2018-05-25|title=西城秀樹さん通夜、会葬御礼は「バーモントカレー」|newspaper=日刊スポーツ|agency=日刊スポーツ|accessdate=2018-05-26}}</ref>。
-他に[[酒井法子]]が流行らせた[[酒井法子#「のりピー」|「のりピー語」]]の一つ「いただきマンモス」は<ref>[https://natalie.mu/music/news/224652 酒井法子の描いた子マンモスがのりピーちゃんに出会う物語]</ref>、「ヒデキ、感激!!」ほど流行らなかったが、1983年に西城がバーモントカレーCMで使用したセリフである<ref>[https://nikkan-spa.jp/1487212 20代女子から“おっさん認定”される死語ワースト10　「ケー番教えて」はもう古い！]、[https://togetter.com/li/1228659 流行語「いただきマンモス」の始祖も西城秀樹さんだった。てっきりマンモスうれ(ピー)の人かと]</ref>。
-; 寺内貫太郎一家
-西城のお茶の間人気を高めたのは、バーモントカレーのCMで見せる庶民的で人懐っこいキャラクターに加え、昭和を代表する国民的[[ホームドラマ]]ともいわれた<ref name="みうら" /><ref>[http://www.sanspo.com/geino/news/20160302/geo16030205020007-n1.html 伝説の昭和の家庭が甦る！「寺内貫太郎一家」DVD-BOX発売へ]</ref>『[[寺内貫太郎一家]]』（1974年、TBS）への俳優としての出演が大きかった<ref name="40n-47" /><ref>[http://www.jprime.jp/articles/-/12404?utm_source=headlines.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=related 西城秀樹さんの“伝説”と元フライデー記者もお手上げだった優しい素顔]</ref>。[[久世光彦]][[プロデューサー]]は、西城抜擢の経緯について「秀樹がテレビやステージでみせる、あの炎のような激しいアクション、力感、エネルギー。だがその影には、きっと涙があるに違いない。[[バンカラ]]ではなく、少年のようにセンサイで、悲しいものを持っている。それが本当の"男"の魅力です。今度のドラマで追求したいのは"日本人の男らしさ"―それを表現する素材として、秀樹以外に考えられなかったからです。秀樹は将来、役者としても大物の素材であることは間違いない。日本の[[アラン・ドロン]]は沢田研二だが、ぼくは秀樹には日本の[[ジェームズ・ディーン]]になってもらいたいんです。ドラマは秀樹の弟と姉の将来をタテの線に、人間の傷つけあい、かばいあいをヨコの線に進めていきます」などと話した<ref name="週刊セブンティーン19731218">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1973年12月18日号 | title = 独占スクープ 西城秀樹が連続TVドラマ『寺内貫太郎一家』(TBS)に初のレギュラー出演 『ヒデキ日本のジェームス・ディーンになれ！』 | publisher = 集英社 | pages = 34–37頁 }}</ref>。当時の人気タレントはドラマの収録に充てる日にちはせいぜい一週間に2日だったが<ref name="週刊セブンティーン19731218" />、西城は一週間に4日も空けて、久世からのラブコールに応えた<ref name="週刊セブンティーン19731218" />。毎週、お約束のように登場するのが貫太郎こと[[小林亜星]]と長男周平役の西城との親子げんかで、西城が小林に投げ飛ばされ腕を骨折し入院したエピソードはよく知られる<ref name="artes13" /><ref name="kayopops200502"/><ref>[https://web.archive.org/web/20160702131017/http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201606/CK2016062902000170.html ＜西城秀樹　ヒデキ！カンレキ！！＞　（19）寺内貫太郎一家]（Internet Archive）</ref><ref name="アセイのあなろぐ語録37">[[小林亜星]]「アセイのあなろぐ語録」(37) [[東京スポーツ]]、2008年6月11日</ref><ref name="tw120">
-[https://tokyo.whatsin.jp/571554 佐藤剛の「会った、聴いた、読んだ」vol. 120 小林亜星と西城秀樹の出会いを演出した久世光彦のドラマ『寺内貫太郎一家』の全作品を観て]</ref>。当時を振り返って西城は「やってる方は愛情もクソもない。亜星さんを本気で張り倒すつもりでやっていた」と話している<ref name="みうら"/>。小林も「ボクもヒデキも本気だった。リアルな芝居を求める久世光彦さんが収録現場でどんどんNGを出す。ボクもヒデキもお互いに『このヤロー！』となり最後には本気になって喧嘩してしまう」「当時のヒデキはスーパーアイドル。スケジュールは真っ黒で、本来なら長時間拘束されるドラマに出演している余裕などなかったはずだ。それでもヒデキは文句ひとつ言わずに熱心にリハーサルを行う。出演者は収録後、しょっちゅう飲みに行ったが、多忙を極めていたヒデキは自分の出番が終わると次の現場に急行だ。時にはワガママを言うのが普通のアイドルだろうけど、ヒデキのそんな姿は見たことがない。今、あんなことが収録現場で起こったら大事件とみなされ、すぐに番組は打ち切られるだろう。当時だって事情はそんなに変わらなかったと思う。打ち切りにならなかった最大の理由は、ヒデキが騒がなかったことにある」などと話し、番組の継続は俳優の仕事にも理解を示していた西城のお陰であると述べている<ref name="アセイのあなろぐ語録37" />。
-; ∀ガンダム
-後に小林がアニメ『[[∀ガンダム]]』（フジテレビ）の前期[[主題歌|オープニングテーマ]]『[[ターンAターン]]』を担当した際、歌手として西城を指名し、作曲者と歌手という形ながら、久々にコンビの復活となった<ref name="nikkan-spa20180519" /><ref name="tw120"/><ref>[https://animeanime.jp/article/2018/05/17/37795.html 西城秀樹さんの死にアニメファンから偲ぶ声続々 「ターンエーターン」ガンダム主題歌もトレンド入り]、[https://otokake.com/matome/3CVbm1 【ターンAターン】西城秀樹の力強さに胸が奮える…今、歌詞の意味と共に偲ぶ『∀ガンダム』OP曲]、[https://togetter.com/li/1228327 富野監督が西城秀樹さんに「もう少し人の事を信じなさいよ」って言われたエピソードがもう完全にガンダム]</ref>。西城はガンダムを知らず、「おれ、[[科学忍者隊ガッチャマン|ガッチャマン]]の曲歌うんだろ？」と勘違いしていたといい、周囲が「絶対に断っちゃダメ」と後押してオファーを受けた<ref name="postseven1418"/>。レコーディングの際、監督で作詞者（井荻麟）の[[富野由悠季]]は作品の世界観を2時間近く西城にアドバイスするも「善きことを言おうとし過ぎて、相手かまわずぶつかっちゃうんでしょ？もう少し他人を信じなさいよ」と答えた。それに対し富野は「初対面で、これほど正確にぼくの欠点と目指しているところを指摘した人に出会ったことがない。28年間（当時）現役で仕事をやってきたスターは違う」と、その人柄と仕事に対する姿勢を称えた<ref>[https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3A%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3 ターンAターン]</ref>。「走れ正直者」と合わせ、西城のような[[エンターテイナー]]が[[アニメソング|アニソン]]に十分フィットすることが実証された<ref name="natalieijinden"/>。『[[ガンダムシリーズ一覧|ガンダムシリーズ]]』は中国でも絶大な人気があり「[[80後|80后]]」で「ターンAターン」を歌った西城を知らない者はいないという<ref name="newsweekjapan20180518"/>。
-; 愛と誠
-"[[ヤンキー漫画]]"の先駆けともいわれる<ref>[https://www.oricon.co.jp/special/50995/ 絶滅危機のヤンキー作品、カッコ悪い“コメディー化”で再び優良コンテンツに？]</ref>『[[愛と誠]]』の1974年[[松竹]]映画化『[[愛と誠#実写作品|愛と誠]]』製作にあたり<ref>[https://twitter.com/shin_bungeiza/status/997464827361542144 新文芸坐 on Twitter: "【追悼・西城秀樹】【6/29（金）限定上映】ヒデキ、ありがとう！]</ref>、『[[週刊少年マガジン|少年マガジン]]』連載中から漫画を読んでいた西城が映画化されると聞いて原作の[[梶原一騎]]に直談判し、主役の"太賀誠"役を勝ち取った<ref name="40n-47" /><ref name="artes13" /><ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = 近代映画 | volume = 1974年7月号 | title = 西城秀樹と秦野マネージャーとの関係 | publisher = 近代映画社 | pages = 144 - 145 }}</ref>。人気絶頂の西城の相手役募集には4万人応募があり<ref>[http://www.shochiku-home-enta.com/shop/item_detail?item_id=767053 愛と誠(DVD) | 松竹DVD倶楽部]</ref>、西城の推薦により<ref>「元祖・美少女ブームをつくったボクのアイドル審美眼 {{small|審査員の反対を押して決めた河合奈保子、石川秀美、早乙女愛}}」[[#熱き想い]]、96-99頁。</ref><ref name="gendai201012">『[[週刊現代]]』 [[講談社]]、2010年12月18日号、1頁</ref>、役名をそのまま芸名にした[[早乙女愛]]が選ばれた<ref>[http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20100727-658486.html 早乙女愛さん急死…息子と前夫にみとられ]、[[日刊スポーツ]]、2010-07-27</ref><ref>[http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120614/1041497/ インド映画も真っ青！『愛と誠』がミュージカル仕立てで甦る - 日経トレンディ]</ref>。
-; あこがれ共同隊
-年6月から9月まで放送された[[TBSテレビ|TBS]]のテレビドラマ『[[あこがれ共同隊]]』で、郷ひろみ、[[桜田淳子]]と共演<ref name="月刊平凡197508">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 月刊平凡 | volume = 1975年8月号 | title = TV特集 スタジオでは火花 楽屋ではノンビリ雑談 スタジオルポ1 『あこがれ共同体』 ひろみ、秀樹、淳子の激突 | publisher = 平凡出版 | pages = 129-131 }}</ref><ref name="月刊明星197507">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 月刊明星 | volume = 1975年7月号 | title = HIDEKI SAIJO JUNKO SAKURADA あやとり| publisher = 集英社 | pages = 75-77}}</ref><ref name="アサ芸2013122">{{Cite web2 |title = 〈百恵と淳子〉の交差線 連載 第4回百恵は“哀愁”、淳子は“意外性” |work = [[アサヒ芸能]] |date = 2013-01-22 |author = |url = https://www.asagei.com/excerpt/11708 |accessdate = 2018-05-31 |publisher = [[徳間書店]] |pages = 60 - 62 }}</ref>。第1話のゲストに[[山口百恵]]が[[友情出演]]し<ref name="月刊平凡197508" />、不完全ながら「[[新御三家]]」と「[[花の中三トリオ|高2トリオ(当時)]]」の合体が実現した<ref name="月刊平凡197508" /><ref name="アサ芸2013122"/>。テレビの歌番組では毎日のように顔を合わせていたが、テレビドラマ・映画では唯一の共演作となった<ref name="アサ芸2013122"/>。西城と桜田は恋人という設定で<ref name="月刊平凡197508" /><ref name="月刊明星197507" />、キスシーンがあると告知され、桜田も「秀樹クンのファンってコワイ」と怖気づいた<ref name="月刊明星197507" />。ドラマは[[原宿]]・[[表参道 (原宿)|表参道]]（[[竹下通り]]は出ない）が舞台で、当時の原宿は新たな流行の発信地として注目されていた<ref name="アサ芸2013122"/><ref>[http://www.asahi.com/and_w/gallery/1118_/70harajuku/ 70年代　原宿の原風景]、[http://www.nonnakamura-presents.com/relayessay/ リレーエッセイ TOP - 70's 原風景 原宿 『リレーエッセイ 思い出のあの店、あの場所』]、[https://www.fashionsnap.com/article/2017-07-19/takeokikuchi-harajuku/ 【インタビュー】原宿を"ファッションの街"にした巨匠、菊池武夫が語る現在の表参道・原宿]</ref>。また、[[吉田拓郎]]が「[[今はまだ人生を語らず#収録曲|ペニーレインでバーボン]]」を唄ったことで一躍有名になった原宿の[[バー (酒場)|バー]]「ペニーレイン」が登場し<ref name="月刊平凡197508" /><ref name="吉田拓郎ヒストリー158">{{Cite book|和書|author=田家秀樹|year=1994|title=吉田拓郎ヒストリー 1970-1993|chapter=KEY WORDS|series=ぴあ music collection 4|publisher=ぴあ|page=158}}</ref>{{refnest|group="注"|ペニーレインは表参道[[キデイランド|キデイランド原宿店]]の裏にあり、[[フォークソング#日本のフォーク|フォーク]]、[[ニューミュージック]]系のミュージシャンやアイドル、音楽・[[ファッション]]関係者など、業界人の溜まり場となって、[[修学旅行|修学旅行生]]の観光コースにもなっていた<ref name="吉田拓郎ヒストリー158" /><ref>{{cite journal | 和書 |author =| journal = 月刊平凡 | volume = 1974年9月号 | title = 全ガイド スターに会えるあの店この店 | publisher = 平凡出版 | pages = 81 }}[http://www.oricon.co.jp/music/musicstreet/1055/ 『Vol.14 フォークソング＋朗読劇 レコード会社の新しい試み』]、[https://web.archive.org/web/20140415194409/https://www.asahi.com/articles/ASG496KWHG49UCVL01V.html 若者が憧れた 重松清「あの頃僕らはペニーレインで」 朝日新聞]（Internet Archive）、[http://www.harajukushinbun.jp/headline/184/ 70年代原宿の象徴 「ペニー・レイン」が復活 - 原宿新聞]、[http://www.110107.com/s/oto/page/jyunen_folk_interview?ima=0000&oto=ROBO004 十年フォーク 2017年6月15日 発売！ - OTONANO]、[https://reminder.top/463246112/ 記憶のエアポケット　風の街、原宿ペニーレーンが思い出せない]</ref>。}}、劇中でも[[主題歌]]「[[風の街 (山田パンダの曲)|風の街]]」を歌った[[山田パンダ]]が[[レギュラー]]出演した他、吉田拓郎や[[南こうせつ]]、[[かまやつひろし]]らが店の客としてゲスト出演した<ref name="月刊平凡197508" />。
-; 幻の[[大河ドラマ|NHK大河ドラマ]]主演
-西城は1987年度のNHK大河ドラマ『[[独眼竜政宗 (NHK大河ドラマ)|独眼竜政宗]]』の主演（[[伊達政宗]]役）のオファーをNHKから受けていたという。西城本人も乗り気であったとのことだが、西城のマネージャーを務めた[[天下井隆二]]によれば「（[[芸映|芸映プロダクション]]から）独立して新事務所（アース・コーポレーション）を立ち上げたばかりであったため、新会社の経営状況を考慮してこれを断った」という（実際の主演は[[渡辺謙]]が務めた）<ref name="Nikkan 20180518">{{Cite news2|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805180000094.html|date=2018-05-18|title=「ヤングマン」製造工場のミカン箱で歌った　秘話|newspaper=ニッカンスポーツ・コム|agency=日刊スポーツ新聞社|accessdate=2018-05-19}}</ref>。天下井は西城が逝去した際に「借金をしてでもこのオファーを受けた方が良かったかな」と心残りであったことを語っている<ref name="Nikkan 20180518"/>。
-なお、新御三家の郷ひろみはデビュー作『[[新・平家物語 (NHK大河ドラマ)|新・平家物語]]』（[[1972年]]）を始め、大河ドラマ4作品に出演しており、野口五郎もこの後『[[八代将軍吉宗]]』([[1995年]]、脚本は奇しくも『独眼竜政宗』と同じ[[ジェームス三木]])と『[[功名が辻 (NHK大河ドラマ)|功名が辻]]』（[[2006年]]）に出演したが、西城は生前大河ドラマに出演することは一度もなかった。
-; ブロマイド
-かつて「マルベル堂で[[ブロマイド]]を撮影し出版すること」がスターへの[[登竜門]]で「月間ブロマイド売り上げランキングに載る」ことが人気のバロメーターだった時代があり<ref name="dailyshincho20161220 "/><ref name="tokyo2010928">「ゲンバism あの浅草マルベル堂に潜入 これぞブロマイド撮影の極意 マルベル堂トリビア10」、[[東京スポーツ]]、2010年9月28日</ref>、西城は月間売上第1位獲得最多記録で歴代1位の46回<ref name="tokyo2010928" />、年間では1975年、1976年と二年連続で1位を獲得した<ref name="postseven1418"/><ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201805/CK2018051902000123.html 輝くヒデキ、442のポーズ　浅草のブロマイド店で追悼コーナー設置]、[https://twitter.com/smart800/status/998051620440035328 西城秀樹さんの凄さはなんといってもプロマイドのランキング。]</ref>。また大量に撮影したためポーズがワンパターンになり、唯一目を閉じたブロマイド販売したが、これが売れに売れた<ref name="tokyo2010928" /><ref>[https://twitter.com/smart800/status/997686772980039682 秀樹さん。今どんな夢を見てますか。]</ref>。
-; ものまね
-今日のように[[物真似|ものまね]]を専門とする[[ものまねタレント]]が、テレビのものまね番組の主役になる以前の1970年代には『[[象印スターものまね大合戦]]』などのテレビのものまね番組では、人気歌手が同じ人気歌手・タレントのものまねを行っていた<ref name="週刊セブンティーン19730814">{{cite journal | 和書 |author = | journal = 週刊セブンティーン | volume = 1973年8月14日号 | title = スターものまね大合戦』(NET系)に出場したアイドルたちの(秘)エピソードを公開五郎は器用バツグン型…ヒデキは八方破れ型!? | publisher = 集英社 | pages = 46–49 }}</ref>。西城はエルビスプレスリー、森進一、沢田研二、[[加藤茶]]のものまねを得意とし<ref name="週刊セブンティーン197305" />、『週刊セブンティーン』1973年8月14日号に「『象印スターものまね大合戦』の司会を務める[[玉置宏]]は若手人気歌手のものまね名人は、野口五郎、西城秀樹、[[三田明]]がビッグ3」と話している<ref name="週刊セブンティーン19730814" />。この記事には「郷ひろみはものまね番組に出ない」と書かれている<ref name="週刊セブンティーン19730814" />。
-; オールスター運動会・水泳大会
-中学3年の時、広島県の中学水泳大会で優勝したこともあり<ref name="近代映画197312" /><ref name=" nikkansports 198011">[https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805170000788.html 【復刻】スポーツ万能「金メダル」の西城秀樹さん]</ref>、1970年代から1980年代に頻繁に民放テレビで放映された「[[オールスター紅白大運動会#関連番組|オールスター運動会]]・[[アイドル水泳大会|水泳大会]]」では、スポーツ万能を活かして[[競泳]]、[[走高跳]]などで活躍した（走高跳では芸能人記録を樹立）<ref name="hochi20180518"/><ref name="mihara201805"/><ref name=" nikkansports 198011"/><ref>[http://www.sanspo.com/geino/news/20180524/geo18052415400029-n1.html 海育ちの山川豊、西城秀樹さんをしのぶ「水泳大会ではかなわなかった」] 、[https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/05/28/kiji/20180528s00041000211000c.html キャシー中島明かす　西城さんのプロ魂「ファンのために歌うから、女の子とは…」]</ref>。フジテレビの「紅白スター対抗水泳大会」が番組最高視聴率28.9％を獲ったのは1978年2月7日放送回であったが<ref name="tokyo2001816">{{Cite news2|author=竹島勇|title=フジ名物番組『オールスターー～』 "芸能人水泳大会"どこへ 『水着はイヤ！』派増えて幕...アイドル像とともに浮沈|newspaper=東京新聞夕刊|publisher=中日新聞東京本社|date=2001-08-16|page=16}}</ref>、このときも白組キャプテンを務めた（紅組キャプテン・郷ひろみ）<ref name="tokyo2001816" />。プールサイドで「キャーキャー」といっていた女性陣は心から西城を応援していたといわれる<ref name="mihara201805"/>。郷との対決は番組のハイライトだったが<ref name="nbs"/>、西城は水泳大会では、花形の[[自由形]]ではなく[[平泳ぎ]]に出場。自由形での泳ぎは最後のリレーでしか見ることができなかった。また西城の幅の狭い[[水着#運動用|ブーメランパンツ]]から覗く剛毛は"ギャランドゥ"と呼ばれた<ref name="joqr200902" /><ref name="nbs"/><ref name="natalieijinden"/><ref name="H45" /><ref name="myjitsu2018518" /><ref name="jprime20180605" /><ref name="mynavi20180528" /><ref>[http://npn.co.jp/article/detail/79505952/ 【帰ってきたアイドル親衛隊】人気絶頂の頃は近づくことすらできなかった西城秀樹…やっと撮れる日が来たのだが] 、[https://myjitsu.jp/archives/51750 西城秀樹が死去。「ギャランドゥ」という憧れスタイル]、[https://sirabee.com/2017/04/19/20161091068/ 女性にもいる！へそ周り毛・ギャランドゥがある人たちの苦悩]、[http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20150604/283894/?rt=nocnt きゃりーぱみゅぱみゅと間寛平の意外な関係 無意味な文字の羅列「♪ギャランドゥ」が意味を持った]、[https://taishu.jp/articles/-/53519?page=1 NEWS手越祐也「ぴかぴかボディ」の秘密]、[http://ody-inc.com/release/atamidoubles.html ATAMI DOUBLES 「売春捜査官〜ギャランドゥ」「熱海殺人事件」]、[https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/233958 竹内涼真「ギャランドゥ写真展」の気になる中身]、[https://www.asahi.com/articles/ASL8D4V26L8DUTQP01H.html ギャランドゥな新体操　鹿児島実、コミカルな演技で魅了]</ref><ref name="wjnjp2018529">[https://wjn.jp/article/detail/0851854/ 追悼！ 西城秀樹 語り継がれる“巨根ギャランドゥ”武勇伝]</ref>。[[岩井志麻子]]は「ヒデキの出現が自身の性のめざめの時期と重なった。"ギャランドゥ"は、いつしか胸毛から下まで体毛がつながっている男性を指す[[隠語]]となって定着した。曲名が[[俗語|一般俗語]]となって広く知られた――。すごい」などと述べている<ref name="asahiiwai" />。陸上をやっていた[[つんく♂]]は、芸能人運動会で西城秀樹を[[陸上競技場#トラック|第3コーナー]]で抜くことが子どもの頃の夢で<ref>[https://www.fujitv.co.jp/DOMOTO/guest/171.html 【新堂本兄弟】 ゲスト：つんく♂] – フジテレビ公式サイト</ref>、中学二年で[[走高跳|走り高跳び]]で165cmくらい跳んでたとき、西城がレコード会社対抗運動会で、走り高跳びで150cm跳んで優勝したのをテレビで観て「この運動会出たら、オレ1位になれる」と思ったことが将来の目標を"[[芸能人]]"と決めた切っ掛けと言う<ref>{{Cite news2|author=|title=【話の肖像画】 音楽プロデューサー つんく♂さん|newspaper=産経新聞|publisher=産業経済新聞|date=2003-05-13}}</ref>。
-; ザ・ベストテン
-『[[ザ・ベストテン]]』では第1回から常連として出演し<ref name="ベストテン30">「Special interview 西城秀樹」[[#ベストテン]]、30–31頁</ref>、斬新な衣装や振付けで番組を盛り上げ、「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」が、番組史上一例の満点（9999点）を2週連続で獲得するなど番組の立ち上げと隆盛に貢献した<ref name="sponichi2015623" /><ref name="dotasahi201822" /><ref name="ベストテン"/><ref name="tokyo21" /><ref name="ベストテン30" />。[[オリコン]]とともに歌謡界をデッドヒート化させた当番組に於いては、毎回真剣勝負で挑んだ<ref name="ベストテン30" />。「僕らは人よりいかに目立つかを考えていた。先物はだいたい僕か沢田研二さんがやっていた」などと話し<ref name="ベストテン30" />、「後の世代の人たちは違うかもしれないけど僕らはそう」「人が歌ってるときはステージをじっと見ていてお喋りどころじゃなかった。"あの衣装の生地はいいな"とマネージャーに言ったりして、カメラが振られると談笑しているポーズを取った」などと話している<ref name="ベストテン30" />。笑い話としては、1982年5月13日の放送回で<ref name="週刊明星820708">{{cite journal | 和書 |author = | journal =週刊明星 | volume = 1982年7月8日号| title = Special Report ザ・テレビジョン 笑エネルギーアップ 深夜ディスクジョーク |publisher = [[集英社]] | pages = 87頁 }}</ref>、[[黒柳徹子]]から『最近どんなジャンルの本を読まれていますか？』と聞かれて<ref name="週刊明星820708" /><ref name="東スポ070712">{{Cite news |author = 醍醐竜一 |title = 昭和系アイドルおたく 坂本ちゃんのアイドル評論PART2 〈3〉 あの金属探知機反応騒動事件も… うれし恥ずかしウッカリ事件簿 |date = 2007年7月12日 |newspaper = [[東京スポーツ]] |publisher = 東京スポーツ新聞社 |page = 16 }}</ref>、『[[SM (性風俗)|SM]]が好きです』と答えたことがある<ref name="dotasahi201822" /><ref name="週刊明星820708" /><ref name="東スポ070712"/>。黒柳が（当時の文献では[[久米宏]]）<ref name="週刊明星820708" />すかさず『[[サイエンス・フィクション|SF]]のことね』って必死にフォローしてくれたが<ref name="dotasahi201822" /><ref name="週刊明星820708" /><ref name="東スポ070712"/>、出演者も大爆笑だったが、[[イモ欽トリオ]]の[[長江健次]]だけは意味が分からず戸惑っていたといわれる<ref name="週刊明星820708" />。放送を生で観ていた[[坂本ちゃん]]は生々しくてドキドキんちょで<ref name="東スポ070712"/>、それ以来、ヒデキの"ギャランドゥ"に心を奪われたと話している<ref name="東スポ070712"/>。
-; ウォークマン
-年7月1日に発売された[[ソニー]]の初代「[[ウォークマン]]」は、当初はあまり売れなかったが、西城が上半身裸、[[短パン]]でウォークマンを聴きながら[[ローラースケート]]をしている写真が『[[Myojo|月刊明星]]』1979年9月号（発売は7月末）の見開きページに掲載されたのを機に<ref>{{cite journal | 和書 |author = | journal = 月刊明星 | volume = 1979年9月号 | title = 俺の毎日フル･スロットル 西城秀樹・行動野郎の生物研究 | publisher = 集英社 | pages = 16-17 }}</ref>、各雑誌で取り上げられ、8月に入り各店舗で品切れが続出し、その後の大ヒットに繋がったといわれる<ref>{{Cite news2 |title=【ほくりく昭和モノがたり】　ウォークマン（昭54年発売）|url=http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/bunka/list/201511/CK2015112802000220.html|date=2015-11-28|newspaper=[[北陸中日新聞]]|publisher=[[中日新聞北陸本社]]|accessdate=2016-12-20|archiveurl=https://web.archive.org/web/20161212114044/http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/bunka/list/201511/CK2015112802000220.html|archivedate=2015-01-06}}</ref><ref>{{Cite news2|title=言葉までイノベートした盛田”マジック” 連載 通算第48回|author=森健二|publisher=[[ダイヤモンド社|ダイヤモンドオンライン]]|date=2016-04-11 |url=http://diamond.jp/articles/print/63617|accessdate=2016-12-20|archiveurl=https://web.archive.org/web/20161212113705/http://diamond.jp/articles/print/63617|archivedate=2016-12-12}}{{Cite news2|title=【最期の教え】黒木靖夫氏・ウォークマン流ブランド構築術|author=[[黒木靖夫]]|publisher=[[日経BP|日経テクノロジーオンライン]]|date=2007-09-26|url=http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070920/139436/?P=5&rt=nocnt|accessdate=2016-12-20|archiveurl=https://web.archive.org/web/20161219132156/http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070920/139436/?P=5&rt=nocnt|archivedate=2016-12-19}}{{Cite web2|url=http://www.iza.ne.jp/smp/kiji/economy/news/140205/ecn14020514470014-s.html|title=【日本発 アイデアの文化史】携帯音楽プレーヤー（上）|accessdate=2018-06-24|author=三品貴志|date=2018-05-27|website=|work=産経新聞|publisher=産業経済新聞社|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180622044106/http://www.iza.ne.jp/smp/kiji/economy/news/140205/ecn14020514470014-s.html|archivedate=2018-06-24}}{{Cite book|和書|year =2018|title=あのころangle 街と地図の大特集1979 新宿・池袋・吉祥寺・中央線沿線編|pages=50|isbn=978-4391151015|publisher=[[主婦と生活社]]}}</ref>。
-; 西城とちびまる子ちゃん
-[[さくらももこ]]の漫画、[[ちびまる子ちゃん]]では、主人公まる子の姉さきこが大の西城ファンという設定があり、漫画・アニメ問わずしばしば西城に因んだ話が登場している。また、作者のさくら自身も西城のファンであった事から、さくら側が西城に依頼する形で、同作のテレビアニメ第1期後半のエンディングテーマ「[[走れ正直者]]」の歌唱を担当した<ref>[http://news.line.me/issue/oa-jolf/f0ac5b952798 西城秀樹「走れ正直者」の誕生秘話]</ref>。その後、[[2007年]]から[[2008年]]に放送された同作のテレビドラマ版[[まるまるちびまる子ちゃん]]では、第20回の2時間スペシャルに西城が魚屋の主人「魚辰の辰」役で出演。劇中ではまる子の為に、辰が西城のモノマネで「[[傷だらけのローラ]]」を歌うという設定で『西城秀樹がドラマの中で演じたキャラクターで西城秀樹のモノマネをする』という難しいシチュエーションを熱演した。西城の訃報が報じられた際には、さくらはブログで追悼のコメントを記した<ref>[https://lineblog.me/sakuramomoko/archives/67297544.html さくらももこ公式ブログ ご冥福を御祈りします。]</ref> が、その僅か3ヶ月後に、さくら自身も乳がんの為この世を去った。
-; がきデカ/マカロニほうれん荘
-[[漫画]]/[[テレビアニメ|アニメ]]の西城といえば、取り分け『[[ちびまる子ちゃん]]』が有名であるが<ref>[https://animeanime.jp/article/2018/05/17/37795.html 西城秀樹さんの死にアニメファンから偲ぶ声続々 「ターンエーターン」ガンダム主題歌もトレンド入り]、[https://taishu.jp/articles/-/91958?page=1 「すまん今田」ダウンタウン松本人志が捧げる「異常な山口百恵愛」]</ref>、1970年後半に『[[週刊少年チャンピオン]]』に連載され、一世を風靡した[[山上たつひこ]]の漫画『[[がきデカ]]』の主人公・こまわり君のほぼ[[合方|相方]]格だった西城ヨシオこと「西城くん」のモデルは西城である<ref name="mainichi20091128">{{Cite news2|author=[[竹内オサム]]|title=マンガの国の『衣食住』：『がきデカ』の破壊的ギャグ|newspaper=毎日新聞|publisher=毎日新聞社|date=2009-11-28|page=22}}</ref>。ほぼ常識人の「西城くん」がこまわり君の[[ボケ (漫才)|ボケ]]に[[ツッコミ]]を入れる担当であった<ref name="mainichi20091128"/>。『がきデカ』は他に常識人扱いで、それぞれ名前をもじった[[山口百恵]]がモデルの木の内モモ子こと「モモちゃん」、[[あべ静江]]がモデルのあべ美智子こと「あべ先生」と、天然少女・[[風吹ジュン]]がモデルの木の内ジュンこと「ジュンちゃん」が登場する<ref name="mainichi20091128"/>。西城くんのガールフレンドは「モモちゃん」であった。また同じ『少年チャンピオン』の連載・[[鴨川つばめ]]の『[[マカロニほうれん荘]]』で最も有名なギャグで<ref>[https://natalie.mu/comic/news/287060 トシちゃんかんげきーっ!!「マカロニほうれん荘展」会場限定グッズ、ネットで再販]</ref><ref name="asahi2007625">{{Cite news2|author=表智之（[[京都国際マンガミュージアム]]）|title=（熱血!マンガ学） マカロニほうれん荘 オキテ破り、ギャグ漫画の金字塔 【大阪】|newspaper=朝日新聞夕刊|publisher=朝日新聞社|date=2007-06-26|page=3}}</ref>、主人公の一人・膝方歳三の決めゼリフ「トシちゃんかんげきーっ!!」は、西城の「ヒデキ、感激!!」をもじったものであった<ref name="asahi2007625"/>。
-; 後進タレントの発掘
-芸映在籍中は看板スターとして活動すると共に、デビュー間もない1972年夏、事務所関係者と共に[[浅田美代子]]を街頭でスカウト<ref name="Asagei+2018527" />、無名の新人アイドルだった[[相本久美子]]の芸映への移籍を推薦したほか<ref>[http://www.asagei.com/excerpt/43304 天才テリー伊藤対談「相本久美子」芸能界デビューはサイン会見学から] アサヒ芸能</ref>、自らの名前を冠した新人コンテスト「[[芸映#採用経緯|HIDEKIの弟・妹募集オーディション]]」からは[[河合奈保子]]と[[石川秀美]]がデビューした<ref name="realsound2018521"/><ref>[https://npn.co.jp/article/detail/92835928/ 増殖中“妹分アイドル”のメリットとデメリット]</ref>。河合も石川もオーディションの1位ではなく、他の人が選ばれそうなところを西城の強い推しで逆転1位になった<ref name="asagei201075" />。また西城のコンサートで、熱狂の余り突然ステージ上に乱入した、ファンの[[岸本加世子]]を「自分の事務所に入らないか。」とスカウトした<ref>{{Cite journal|和書|date =1984-06-24|title=堤清二のこの女(ひと)に会いたい 第2回ゲスト 岸本加世子|pages=42-46|journal=[[サンデー毎日]]|publisher=[[毎日新聞社]]}}</ref>。
 == 人物・逸話 ==

表話編歴ゴールデン・アロー賞グラフ賞受賞者
1960年代	67 西野バレエ団（金井克子,由美かおる,原田糸子,奈美悦子） 68 丸山明宏 69 浅丘ルリ子
1970年代	70 辺見マリ 71 池玲子 72 山本リンダ 73 由美かおる 74 西城秀樹 75 岡田奈々 76 松本ちえこ 77 夏目雅子 78 ピンク・レディー 79 榊原郁恵
1980年代	80 河合奈保子 81 柏原よしえ 82 美保純 83 田原俊彦 84 小泉今日子 85 沢口靖子 86 本田美奈子 87 南野陽子 88 浅香唯 89 井森美幸
1990年代	90 西田ひかる 91 観月ありさ 92 C.C.ガールズ 93 鈴木杏樹 94 瀬戸朝香 95 雛形あきこ 96 広末涼子 97 吉川ひなの 98 優香 99 本上まなみ
2000年代	00 釈由美子 01 井川遥 02 吉岡美穂 03 井上和香 04 岩佐真悠子 05 安田美沙子 06 ほしのあき 07 南明奈
開催終了。日本雑誌協会キャンペーンキャラクター選出は2013年度まで継続（以後、西暦はキャンペーンキャラクター担当年度）。
2009年,2010年代	09 佐々木希 10 桜庭ななみ 11 武井咲 12 剛力彩芽 13 能年玲奈

表話編歴日本ジュエリーベストドレッサー賞
10代	1999:ともさかりえ 2000:加藤あい 01:深田恭子 02:上原多香子 03:上戸彩 04:後藤真希 05:松浦亜弥 06:BoA 07:長澤まさみ 08:堀北真希 09:成海璃子 10:福田沙紀 11:前田敦子 12:武井咲 13:川島海荷 14:川口春奈 15:橋本環奈 16:小松菜奈 17:中条あやみ 18:岡田結実 19:浜辺美波 20:Kōki, 21:森七菜 22:芦田愛菜 23:ラウール
20代	1990:紺野美沙子 91:安田成美 92:今井美樹 93:牧瀬里穂 94:松雪泰子 95:石田ゆり子 96:飯島直子 97:梅宮アンナ 98:鶴田真由 99:松嶋菜々子 2000:安室奈美恵 01:本上まなみ 02:米倉涼子 03:菊川怜 04:伊東美咲 05:長谷川京子 06:小雪 07:倖田來未 08:加藤ローサ 09:広末涼子 10:ベッキー 11:黒木メイサ 12:大島優子 13:剛力彩芽 14:吉高由里子 15:桐谷美玲 16:井上真央 17:西内まりや 18:菜々緒 19:吉岡里帆 20:有村架純 21:新木優子 22:広瀬アリス 23:永野芽郁
30代	1990:池上季実子 91:古手川祐子 92:島田陽子 93:名取裕子 94:樋口可南子 95:黒木瞳 96:石川さゆり 97:かたせ梨乃 98:川島なお美 99:高島礼子 2000:財前直見 01:中村江里子 02:川原亜矢子 03:小島奈津子 04:水野真紀 05:天海祐希 06:深津絵里 07:篠原涼子 08:中谷美紀 09:滝川クリステル 10:観月ありさ 11:木村佳乃 12:米倉涼子* 13:松嶋菜々子* 14:吉瀬美智子 15:深田恭子* 16:松下奈緒 17:柴咲コウ 18:上戸彩* 19:橋本マナミ 20:木村文乃 21:戸田恵梨香 22:佐々木希 23:田中みな実
40代	1990:村山勝美 91:沢田研二 92:阿川泰子 93:篠ひろ子 94:小池百合子 95:和田アキ子 96:田丸美寿々 97:小林幸子 98:小柳ルミ子 99: 天童よしみ 2000:安藤優子 01:林真理子 02:萬田久子 03:浅田美代子 04:黒木瞳* 05:大竹しのぶ 06:大地真央 07:YOU 08:江角マキコ 09:真矢みき 10:大塚寧々 11:草刈民代 12:檀れい 13:永作博美 14:鈴木保奈美 15:宮沢りえ 16:吉田羊 17:石田ゆり子* 18:遼河はるひ 19:常盤貴子 20:藤原紀香 21:小池栄子 22:アンミカ 23:松嶋菜々子
50代	1990:芳村真理 91:岩下志麻 92:若尾文子 93:佐久間良子 94:野際陽子 95:三田佳子 96:浅丘ルリ子 97:中村玉緒 98:島倉千代子 99:五月みどり 2000:瀬川瑛子 01:木の実ナナ 02:由美かおる 03:松坂慶子 04:桃井かおり 05:秋吉久美子 06:小池百合子* 07:阿川佐和子 08:風吹ジュン 09:夏木マリ 10:戸田恵子 11:高畑淳子 12:余貴美子 13:高橋惠子 14:浅野温子 15:片平なぎさ 16:沢口靖子 17:賀来千香子 18:浅野ゆう子 19:紫吹淳 20:松下由樹 21:斉藤由貴 22:真矢ミキ 23:永作博美
60代以上	1997:森英恵 98:朝丘雪路 99:雪村いづみ 2000:市原悦子 01:デヴィ・スカルノ 02:白川由美 03:黒柳徹子 04:十朱幸代 05:野際陽子* 06:八千草薫 07:岩下志麻* 08:阿木燿子 09:森山良子 10:髙橋真梨子 11:八代亜紀 12:浅丘ルリ子* 13:由紀さおり 14:竹下景子 15:伊藤蘭 16:和田アキ子* 17:桃井かおり* 18:大竹しのぶ* 19:森昌子 20:原田美枝子 21:田中美佐子 22:宮崎美子 23:大地真央
男性	1992:岡田眞澄 93:山城新伍 94:カールスモーキー石井 95:鹿賀丈史 98:小林旭 99:佐々木主浩 2000:高橋由伸 01:西城秀樹 02:新庄剛志 03:氷川きよし 04:坂口憲二 05:中村獅童 06:清原和博 07:速水もこみち 08:谷原章介 09:松山ケンイチ 10:佐藤隆太 11:伊藤英明 12:佐藤浩市 13:東山紀之 14:市原隼人 15:哀川翔 16:DAIGO 17:三浦春馬 18:福士蒼汰 19:舘ひろし 20:田中圭 21:横浜流星 22:北村匠海
特別賞	92: ジュリー・ドレフュス 93: ヒロコ・グレース 2001: 高橋尚子 08: 松坂大輔 10: イ・ビョンホン、鳩山幸 11: ウォンビン、蓮舫 12: 少女時代、本田圭佑 13: KARA、内村航平 14: 松本潤 15: 髙橋大輔、May J. 16: ももいろクローバーZ、市川海老蔵 17: 福原愛 18: 浅丘ルリ子、村田諒太 19: コシノジュンコ、加山雄三 20: 浅田真央、高橋英樹 21: 内田篤人 22: 水谷隼
*は複数回の受賞。男性は1992年から、60代以上は97年から、10代は99年から対象

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学術データベース	CiNii Books CiNii Research
芸術家	MusicBrainz