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2020年11月15日 (日) 22:36時点における版

ごじょうし ウィキデータを編集
五條市
金剛山(近内町から望む)
吉野川(栄山寺橋付近より)
賀名生梅林
五條新町
赤鬼(父鬼)
青鬼(母鬼)
茶鬼(子鬼)
五條市旗
五條市旗
五條市章
五條市章
五條市旗 五條市章
(1958年10月1日制定)
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 奈良県
市町村コード 29207-9
法人番号 1000020292079 ウィキデータを編集
面積 292.02km2
総人口 25,436[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 87.1人/km2
隣接自治体 御所市吉野郡大淀町下市町天川村黒滝村野迫川村十津川村上北山村
大阪府河内長野市南河内郡千早赤阪村
和歌山県橋本市伊都郡高野町
市の木 クスノキ
市の花 キキョウ
五條市役所
市長 平岡清司
所在地 637-8501
奈良県五條市本町一丁目1番1号
北緯34度21分7.1秒 東経135度41分37.5秒 / 北緯34.351972度 東経135.693750度 / 34.351972; 135.693750 (五條市)座標: 北緯34度21分7.1秒 東経135度41分37.5秒 / 北緯34.351972度 東経135.693750度 / 34.351972; 135.693750 (五條市)
地図
市庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

五條市位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
京奈和自動車道(五條道路)から市街を望む

五條市(ごじょうし)は、奈良県南西部の南和地域の中心都市。

地理

吉野川(和歌山県では紀の川)流域に位置し、大和国紀伊国を結ぶ交通の要衝として、また吉野山地への入口として古来より重視されてきた。

吉野川が市の中央を分断するように西流している。金剛山と吉野連山に囲まれており、市街から少し離れると急坂が多くなる。

隣接する自治体

地名表記 「五條」か「五条」か

市役所が「五條」を名乗る一方、JR和歌山線名は五条駅と表記されている。こうした中で2002年7月1日、市内で局名に「ごじょう」の付く郵便局5局の表記が一斉に「五条→五條」と改訂された(五條郵便局も参照)。

「五條」表記

「五条」表記

  • JR和歌山線 五条駅(ただし、バス停は「五條駅」)、郵便局(2002年6月30日まで)
  • 類似の例としては四條畷市を参照。

『じょう』の表記についての運動

  • 過去の五條市(五條村、宇智郡)の記述についてはどちらの表記も出ている。
  • 五條代官所がこの地にあったことなどから明治の一時期「五條県」が置かれており、当時の公文書等などからも『五條』とされていることが確認できる。旧字体の簡素化が推奨される時代であった1957年の市制施行の際も、初代市長である山本米三は表記を「五條市」として国及び県に申請している。ところが官報の告示に「五条」と誤って記載されてしまったため、市は即座に修正を行うよう国に要請し、次の官報では誤字であった旨が再告示されている。一方、奈良県の広報には最初から「五條」と表記されている。
  • 市制施行40周年を迎えた1997年、市民から表記の混在を少なくしようという運動が起こったため、市は多くの公共機関に対して市名として用いる時の「五条」を「五條」と改めるよう要望を行った結果、国(道路の案内標識)、奈良県、警察署、郵便局、主な新聞社、奈良交通などにおいて修正が行われた。ただし、現在でも、一部のコンピュータシステム等の問題(旧字体を使用できない、システム変更に費用がかかる)から「五条」としか表記出来ないもの(例:銀行・郵便の貯金部門)や、固有名詞であるもの(例:「五条」を冠した会社名、駅名である「五条駅」)など、僅かながらも「五条」の表記が残っている。

歴史

古代の宇智郡の地であり、宇智神社を始め、大和に移住させられた阿田隼人が祭った阿陀比売神社(旧・阿陀郷)などの延喜式内社が鎮座する。また栄山寺には奈良時代藤原仲麻呂が創建した八角堂(国宝)も残る。 南北朝時代1348年南朝の本拠地である吉野が陥落した際に、後村上天皇賀名生(現在の五條市西吉野町)に入り、一時期南朝が置かれた。 1600年松倉重政関ヶ原の戦いの論功で領土を与えられ、大和五条藩(現在の五條市二見)が成立、江戸時代に入り1616年に重政が島原藩に移封されるまで存続した。重政は五条藩では城下町である新町(現在の五條新町通り界隈)の振興に努めてその後の繁栄の基礎を作ったが、島原藩移封後は圧政を敷き島原の乱の原因を作った。その後、幕府天領(幕領、公領)となり、1795年に五條代官所陣屋が設置され、河尻春之が赴任し、以下池田但季、辻守眉、竹内信氓、矢嶋藤蔵、青山秀堅、蓑正路、竹垣直道、小田又七郎、山上定保、内藤忠倫、松永祐貫、鈴木正信(源内)、中村一顎が赴任した。多数の街道や吉野川(紀の川)の水運など交通の便に恵まれ、南大和統治の中心地として栄えた。旧紀州街道に当たる新町通りが街の中心で、現在も往時をしのばせる家屋が多数残っている。 1863年文久3年)8月17日(旧暦)、天誅組五條代官所を襲撃、代官鈴木正信(源内)を殺害し倒幕運動の烽火を上げたことでも知られる(天誅組の変)。天誅組の本陣は桜井寺(現在の五條市須恵、本陣交差点の近く)に置かれ、一時「五條仮政府」を名乗った。 明治初年の一時期五條県が置かれた。 1912年9月22日の暴風雨により宇智郡五條町域で2丈3尺(約7m)もの浸水被害があった。[1]

沿革

市域の変遷

明治22年 明治24年 昭和3年 昭和32年 昭和34年 平成17年 現在
奈良県
宇智郡 五條市 五條市 五條市
五條町
野原村 野原町
牧野村
北宇智村
宇智村
阪合部村
阿太村 南阿太村
大阿太村
南宇智村
吉野郡
大塔村
白銀村 西吉野村
賀名生村
宗桧村

行政

市長

市議会

議員:12人[3]

なお、衆議院議員選挙の選挙区は「奈良県第3区」、奈良県議会議員選挙の選挙区は「五條市選挙区」(定数:1)となっている[4]

経済

産業

市内北東部の住川町には工業団地テクノパーク・なら五條木材工業団地や、新興住宅地であるエルベタウン五條・ルネッサンスコートなどが、京奈和自動車道五條北インターチェンジや、北宇智小学校にほど近い居伝町には、北宇智工業団地が立地する。 市内北西部には、旧大和団地(現大和ハウス工業)が開発したニュータウンである「南大和ネオポリス」(町名は田園)、「なつみ台ヴェルデステージ」(町名はなつみ台)が広がっている。 商業施設は、ファッションセンターしまむら五條店、イオン五條店、オークワ五條店など、多数の店舗があり、国道24号線沿いに集中して立地している。一方で、国道から外れた五条駅周辺や、市役所周辺の商店街は衰退が著しい。また、その国道も京奈和自動車道五條道路(国道24号バイパス)の開通によって交通量が減少している。2005年4月には、隣接する和歌山県橋本市に地域最大級のショッピングモール(オー・ストリート橋本彩の台)が開業した。

主な事業所

金融機関

  • 南都銀行 五条支店(五條)、大塔代理店(大塔町辻堂)、野原出張所(野原西)、城戸代理店(西吉野町城戸)
  • 紀陽銀行 五条支店(須惠)
  • 関西みらい銀行 五条プラザ(須惠)

農業協同組合

  • 奈良県農業協同組合(JAならけん)
    • 五條支店/五條営農経済センター(今井)
    • 北宇智支店(住川)
    • 野原支店(野原西)
    • 南宇智支店(霊安寺町)
    • 西吉野支店(西吉野町和田)
    • 西吉野営農白銀経済センター(西吉野町奥谷)

日本郵政グループ

(※2014年6月現在)

  • 五條郵便局(須恵)▲★
  • 北宇智郵便局(住川町)
  • 五條田園郵便局(田園)
  • 五條今井郵便局(今井)
  • 五條須恵(すえ)郵便局(須恵)
  • 大阿太(おおあだ)郵便局(東阿田町)
  • 野原郵便局(野原西)
  • 五條二見郵便局(二見町)
  • 坂合部(さかあいべ)郵便局(中町)
  • 賀名生(あのう)郵便局(西吉野町和田)
  • 白銀(しろがね)郵便局(西吉野町尼ヶ生(あまがしょう))▲★
  • 宗桧(むねひ)郵便局(西吉野町阪巻) ▲
  • 立川渡(たてかわど)郵便局(西吉野町立川渡)
  • 阪本郵便局(大塔町阪本)
  • 辻堂郵便局(大塔町辻堂)▲★
  • 南阿田簡易郵便局(滝町)
  • 木ノ原簡易郵便局(木ノ原町)
  • 奥谷簡易郵便局(西吉野町奥谷)
  • 西日裏簡易郵便局(西吉野町西日裏)

▲印は集配局。

  • 大阪支店 イオン五條店内出張所(今井町)(ATMのみ/ホリデーサービス実施)
その他簡易郵便局を除く各郵便局にATMが設置されており、★印の郵便局ではホリデーサービスを実施。

五條市内の郵便番号は以下の通り。

  • 637-00xx」=合併以前からの五條市域。五條郵便局の集配担当。
  • 637-01xx」=旧西吉野村域の北西部地域。五條郵便局の集配担当。
※民営化以前は賀名生郵便局が同区域の集配業務を担当していたが、2007年(平成19年)3月12日付で五條郵便局に移管、現在は窓口業務のみとなっている[6]
  • 637-02xx」=旧西吉野村域の南部地域。宗桧郵便局の集配担当。
  • 637-04xx」=旧大塔村域(および吉野郡野迫川村の一部[7])。辻堂郵便局の集配担当。
  • 638-06xx」=旧西吉野村域の北東部地域。白銀郵便局の集配担当。

地域

人口

五條市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 41,546人
1975年(昭和50年) 40,892人
1980年(昭和55年) 40,089人
1985年(昭和60年) 39,600人
1990年(平成2年) 39,869人
1995年(平成7年) 40,871人
2000年(平成12年) 39,928人
2005年(平成17年) 37,375人
2010年(平成22年) 34,460人
2015年(平成27年) 30,997人
2020年(令和2年) 27,927人
総務省統計局 国勢調査より

奈良県統計 五條市の人口

  • 2007年10月1日現在 : 36,144人
  • 人口増加率(2002年→2007年) : -7.8%

※2005年の人口は、五條市・西吉野村・大塔村 合算

大阪都心部に直通する鉄道路線を持つ隣の橋本市、大淀町に比べて交通の便が悪い。両市町ではベッドタウンとして宅地開発が進み人口が急増したのに比べて、五條市の人口は横ばい傾向であった。

国の機関

県の機関

司法機関

生活

消防・救急・救助

医療

教育

高等学校

中学校

小学校

交通

鉄道

スイッチバック構造だった頃の北宇智駅
五條インターチェンジ

奈良県の市で唯一、近畿日本鉄道の路線が通っていない。

  • 西日本旅客鉄道(JR西日本)
  • かつては、大和二見駅付近から川端駅までの貨物支線があった。また、五条駅と新宮駅を結ぶ五新線の建設計画が存在し、一部工事が進められた。市内中心部に五新線の高架橋跡が、吉野川沿いの南部の野原地区には築堤跡が残されている。
  • 中心となる駅:五条駅

路線バス

  • 奈良交通
    • 市内中心部に五條バスセンターがあり、西吉野・十津川方面、近鉄御所駅・大和八木駅方面、東京・新宿行き高速バスなど各方面行のバスが発着している。
コミュニティバス

道路

五條市は大阪府・和歌山県方面、吉野山地方面に向かう道路の結節点になっている。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

レジャー

明星ヶ岳と周辺の山容

観光

栄山寺八角堂(国宝
五條新町
五條代官所 長屋門(五條市民俗資料館)

古代から近世に至るまでの史跡が市内に点在する。

遺構

  • 五新線(阪本線) 市街地・山間部に未成線跡が残されている。

祭り・伝統行事

著名な出身者

五條市を舞台にした作品

シンボルキャラクター

その他

  • 大阪大学核物理研究センター(RCNP)
  • 人口3万8千人ながら、市立の体育館が14館もあり非常に充実している。
  • 天気予報の発表区分および気象警報・注意報の発表区分について、合併前の五條市域と旧吉野郡西吉野村域は「奈良県全域 > 奈良県北部 > 奈良県五條・北部吉野 > 五條市北部」、旧吉野郡大塔村域は「奈良県全域 > 奈良県南部 > 奈良県南西部 > 五條市南部」であり、合併後も区分変更は行われていないために同じ五條市内で天気予報の発表区分および警報・注意報の発表区分が2つある。いわゆる「平成の大合併」で天気予報の発表区分や気象警報・注意報の発表区分を2つ以上持つ市町村が数多く発生しているが、2011年(平成23年)1月現在、奈良県内ではいずれもこの五條市のみとなっている。なお、衆議院選挙区は現在の五條市全域が「奈良4区」であり、これは合併前と変わっていない。

脚注

  1. ^ 誰か昭和を思わざる 大正ラプソディー (大正元年)
  2. ^ 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日、164頁。ISBN 4095263113 
  3. ^ ○五條市議会議員の定数を定める条例”. 2018年12月16日閲覧。
  4. ^ 選挙区と定数 奈良県選挙管理委員会
  5. ^ 柿|五條市で“食べる”|五條市観光協会(2014年10月22日閲覧)
  6. ^ 「集配拠点等の再編実施局」日本郵政公社近畿支社(当時)2007年2月28日付報道発表資料より。
  7. ^ 今井、上、中、平川、柞原(ほそはら) の各地域で、それ以外の地域(648-03xx)は野迫川郵便局(野迫川村北股)の集配担当。

外部リンク