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制作には昭和ライダー以上に期間を設け、極力ご都合主義や設定破綻を避けるため、主に脚本づくりに時間をかけていた。特に本作品ではシリーズ構成や文芸部といった、東映作品としては珍しいポジションが設置されており、ストーリーや設定の統一がなされている{{Sfn|テレビマガジン特別編集|2001|p=76}}。こうした手法に関し、髙寺はドキュメンタリー風のドラマ『[[ER緊急救命室]]』から受けた衝撃の大きさについて語っている{{Sfn|語ろう|2013|pp=215|loc=INTERVIEW:6 髙寺成紀}}。 |
制作には昭和ライダー以上に期間を設け、極力ご都合主義や設定破綻を避けるため、主に脚本づくりに時間をかけていた。特に本作品ではシリーズ構成や文芸部といった、東映作品としては珍しいポジションが設置されており、ストーリーや設定の統一がなされている{{Sfn|テレビマガジン特別編集|2001|p=76}}。こうした手法に関し、髙寺はドキュメンタリー風のドラマ『[[ER緊急救命室]]』から受けた衝撃の大きさについて語っている{{Sfn|語ろう|2013|pp=215|loc=INTERVIEW:6 髙寺成紀}}。 |
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全編が[[ハイビジョン|HDTV]] (HD1080/60i) で撮影されており、当時としては異例の16:9の画面比率(レターボックスサイズ)で放映された。ただし、当時は撮影のみがハイビジョンで行われ、[[ポストプロダクション]]・[[完全パッケージメディア|完パケ]]・本放送は[[標準画質映像|SDTV]]で行われた。そして、従来のアフレコ形式より同録形式に改められ、ビデオ撮影に対応した技術会社やクルーが参加することになった。しかし、長年に渡ってフィルムとアフレコ撮影で制作を続けてきた現場スタッフは、ビデオと同録での撮影方法に慣れていないことから現場の進行が滞り、撮影開始1週間でカメラクルーからスケジュール通りに予定カット数を撮影できないと苦情が発生<ref>[http://web.archive.org/web/20140222023652/http://career.nexsol.jp/useful/interview33_1.html BIGLOBEポータル内旧コンテンツ「お仕事DB」第33回・鈴村展弘インタビュー記事より。2014年2月8日確認](2014年2月22日時点の[[インターネット |
全編が[[ハイビジョン|HDTV]] (HD1080/60i) で撮影されており、当時としては異例の16:9の画面比率(レターボックスサイズ)で放映された。ただし、当時は撮影のみがハイビジョンで行われ、[[ポストプロダクション]]・[[完全パッケージメディア|完パケ]]・本放送は[[標準画質映像|SDTV]]で行われた。そして、従来のアフレコ形式より同録形式に改められ、ビデオ撮影に対応した技術会社やクルーが参加することになった。しかし、長年に渡ってフィルムとアフレコ撮影で制作を続けてきた現場スタッフは、ビデオと同録での撮影方法に慣れていないことから現場の進行が滞り、撮影開始1週間でカメラクルーからスケジュール通りに予定カット数を撮影できないと苦情が発生<ref>[http://web.archive.org/web/20140222023652/http://career.nexsol.jp/useful/interview33_1.html BIGLOBEポータル内旧コンテンツ「お仕事DB」第33回・鈴村展弘インタビュー記事より。2014年2月8日確認](2014年2月22日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。東映上層部で元のアフレコ撮影に戻そうという会議が行われたが、それを耳にした録音部のスタッフが撮影技師・いのくままさおに頭を下げて尽力することを訴え出たことで、スタッフ一丸となって同録が継続されるに至った{{Sfn|語ろう|2013|pp=233-234|loc=INTERVIEW:6 髙寺成紀}}。 |
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劇中のシーンが変わるごとに、劇中の時間と場所を表示する形式になっている。劇中の描写と時間の経過は整合性を取るために綿密に計算されているが、交通機関でのシーンでは劇中の時間を現実の時刻表に合わせるための調整が必要になるなど、苦労も多かったという{{Sfn|超全集 下巻|2000|pp=64-65|loc=荒川稔久に聞く!!}}。 |
劇中のシーンが変わるごとに、劇中の時間と場所を表示する形式になっている。劇中の描写と時間の経過は整合性を取るために綿密に計算されているが、交通機関でのシーンでは劇中の時間を現実の時刻表に合わせるための調整が必要になるなど、苦労も多かったという{{Sfn|超全集 下巻|2000|pp=64-65|loc=荒川稔久に聞く!!}}。 |
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: 未確認生命体第0号(B群第13号){{refnest|group = "注"|ダグバの種別について、『平成仮面ライダー怪人伝』では「クワガタムシ種怪人」と記載しているが{{Sfn|怪人伝|2011|p=30|loc=「「グロンギ」全リスト」}}、放送当時の資料を中心にダグバのみ「○○種怪人」の記載がないまたは「究極の闇をもたらす者」を名前に併記しているものが多く{{Sfn|宇宙船YB|2001|p=45}}{{Sfn|超全集 最終巻|2001|pp=38-39、78-79}}{{Sfn|空我|2001|pp=80、149}}{{Sfn|超辞典|2011|p=815}}{{Sfn|キャラクター大全|2012|p=17}}、『週刊 仮面ライダー オフィシャルデータファイル』でも形態は「不明」とされている<ref>『週刊 仮面ライダー オフィシャルデータファイル』125号、2010年8月24日、SERIES 10 FILE 28 SHEET 01.</ref>。「ダグバ」という名称はクワガタムシの英語名 (stag beetle) に由来する<ref>[http://web.archive.org/web/20090204111510/http://tvarc.toei.co.jp/tv/user/program/browse3.asp?Command=Old&StrNum=48&SID=127 仮面ライダークウガ 第48話](2009年2月4日時点の[[インターネット |
: 未確認生命体第0号(B群第13号){{refnest|group = "注"|ダグバの種別について、『平成仮面ライダー怪人伝』では「クワガタムシ種怪人」と記載しているが{{Sfn|怪人伝|2011|p=30|loc=「「グロンギ」全リスト」}}、放送当時の資料を中心にダグバのみ「○○種怪人」の記載がないまたは「究極の闇をもたらす者」を名前に併記しているものが多く{{Sfn|宇宙船YB|2001|p=45}}{{Sfn|超全集 最終巻|2001|pp=38-39、78-79}}{{Sfn|空我|2001|pp=80、149}}{{Sfn|超辞典|2011|p=815}}{{Sfn|キャラクター大全|2012|p=17}}、『週刊 仮面ライダー オフィシャルデータファイル』でも形態は「不明」とされている<ref>『週刊 仮面ライダー オフィシャルデータファイル』125号、2010年8月24日、SERIES 10 FILE 28 SHEET 01.</ref>。「ダグバ」という名称はクワガタムシの英語名 (stag beetle) に由来する<ref>[http://web.archive.org/web/20090204111510/http://tvarc.toei.co.jp/tv/user/program/browse3.asp?Command=Old&StrNum=48&SID=127 仮面ライダークウガ 第48話](2009年2月4日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。}}。「白き闇」、「究極の闇<ref group = "注">ゴ・バベル・ダいわく「キュグキョブンジャリ」。</ref>をもたらす者」と称される、グロンギの頂点にして王。人間体は笑みを漂わせる白服の青年。 |
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: 九郎ヶ岳遺跡の遺跡にある石棺を開けられたことで封印が解け、黒い毛髪に頭部が隠れた中間体として復活を果たし、調査団のメンバーを殺害する。そして、手から放つ波動で封印されていた全てのグロンギを復活させると、一時的に姿を消す。 |
: 九郎ヶ岳遺跡の遺跡にある石棺を開けられたことで封印が解け、黒い毛髪に頭部が隠れた中間体として復活を果たし、調査団のメンバーを殺害する。そして、手から放つ波動で封印されていた全てのグロンギを復活させると、一時的に姿を消す。 |
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: 殺しや破壊を[[遊び]]と捉えており、自ら復活させた約200体のズ集団とベ集団のグロンギを殺戮を「整理」として[[大量虐殺|殺戮]]。さらにザギバス・ゲゲルでは不規則に全国各地へ出現し、人々を[[体内]]から[[発火]]させ、3万人以上を焼殺した<ref>{{Cite web|url=http://www.tv-asahi.co.jp/kuuga/story/story47.html|title=【EPISODE 47】 「決意」|publisher=仮面ライダークウガ 東映公式サイト|accessdate=2016-02-19|archiveurl=http://web.archive.org/web/20010414032121/http://www.tv-asahi.co.jp/kuuga/story/story47.html|archivedate=2001-04-14}}</ref>。 |
: 殺しや破壊を[[遊び]]と捉えており、自ら復活させた約200体のズ集団とベ集団のグロンギを殺戮を「整理」として[[大量虐殺|殺戮]]。さらにザギバス・ゲゲルでは不規則に全国各地へ出現し、人々を[[体内]]から[[発火]]させ、3万人以上を焼殺した<ref>{{Cite web|url=http://www.tv-asahi.co.jp/kuuga/story/story47.html|title=【EPISODE 47】 「決意」|publisher=仮面ライダークウガ 東映公式サイト|accessdate=2016-02-19|archiveurl=http://web.archive.org/web/20010414032121/http://www.tv-asahi.co.jp/kuuga/story/story47.html|archivedate=2001-04-14}}</ref>。 |
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== 関連作品 == |
== 関連作品 == |
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* [[爆竜戦隊アバレンジャー]]:本作品でメインライターを務めた荒川稔久も参加した特撮番組。荒川を始めとするスタッフが、公式の範疇ではないものの同作品を「クウガ2」と位置づけて制作していたことが『[[仮面ライダー555]]』公式サイトで紹介された<ref>[http://web.archive.org/web/20090129165328/http://tvarc.toei.co.jp/tv/555/eps/eps.asp?num=13 仮面ライダー555 公式サイト](2009年1月29日時点の[[インターネット |
* [[爆竜戦隊アバレンジャー]]:本作品でメインライターを務めた荒川稔久も参加した特撮番組。荒川を始めとするスタッフが、公式の範疇ではないものの同作品を「クウガ2」と位置づけて制作していたことが『[[仮面ライダー555]]』公式サイトで紹介された<ref>[http://web.archive.org/web/20090129165328/http://tvarc.toei.co.jp/tv/555/eps/eps.asp?num=13 仮面ライダー555 公式サイト](2009年1月29日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。 |
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* [[月刊少年マガジン+|マガジンGREAT]]:[[講談社]]の漫画誌。プロデューサーの髙寺を主人公に据え、本作品の制作エピソードを漫画化した『日本特撮映画師列伝・10 SFXのサムライ5・仮面ライダークウガ』(作:[[西川伸司]])が2001年3月号、5月号に前後編で掲載された。単行本化はされておらず、西川によれば発禁になっているという<ref>[http://3daysboy.blog35.fc2.com/blog-entry-251.html 大魔神カノン・オールナイトイベント] MASHのBLOG 2010年6月27日</ref>。 |
* [[月刊少年マガジン+|マガジンGREAT]]:[[講談社]]の漫画誌。プロデューサーの髙寺を主人公に据え、本作品の制作エピソードを漫画化した『日本特撮映画師列伝・10 SFXのサムライ5・仮面ライダークウガ』(作:[[西川伸司]])が2001年3月号、5月号に前後編で掲載された。単行本化はされておらず、西川によれば発禁になっているという<ref>[http://3daysboy.blog35.fc2.com/blog-entry-251.html 大魔神カノン・オールナイトイベント] MASHのBLOG 2010年6月27日</ref>。 |
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* [[極楽とんぼのとび蹴りヴィーナス]]:同項目の「ライダーメン」を参照。 |
* [[極楽とんぼのとび蹴りヴィーナス]]:同項目の「ライダーメン」を参照。 |
2017年9月4日 (月) 13:58時点における版
クレジットなどで確認できないスーツアクターの役柄を記載する場合には、必ず信頼可能な情報源からの出典を示してください。出典の無い情報については、Wikipedia:独自研究は載せないに基づき一定期間ののち除去されるおそれがあります(プロジェクト:特撮/スーツアクターの役名記載についてでの議論に基づく) |
平成仮面ライダーシリーズ | ||
第1作 | 仮面ライダークウガ | 2000年1月 - 2001年1月 |
第2作 | 仮面ライダーアギト | 2001年1月 - 2002年1月 |
第3作 | 仮面ライダー龍騎 | 2002年2月 - 2003年1月 |
仮面ライダークウガ | |
---|---|
ジャンル | 特撮テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎 |
脚本 | 荒川稔久 他 |
監督 | 石田秀範 他 |
出演者 |
オダギリジョー 葛山信吾 村田和美 葵若菜 きたろう 水原詩生 松山鷹志 水島かおり 田中恵理 竹島由夏 井上高志 七森美江 浦井健治 |
ナレーター | 立木文彦 |
オープニング | 「仮面ライダークウガ!」歌:田中昌之 |
エンディング | 「青空になる」歌:橋本仁 |
時代設定 | 2000年1月29日 - 2001年4月27日[1] |
製作 | |
プロデューサー |
清水祐美(テレビ朝日) 鈴木武幸・髙寺成紀(東映) |
制作 | テレビ朝日 |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2000年1月30日 - 2001年1月21日(全49回) |
放送時間 | 日曜 8:00 - 8:30(30分) |
『仮面ライダークウガ』(かめんライダークウガ)は、2000年(平成12年)1月30日から2001年(平成13年)1月21日まで、テレビ朝日系で毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に全49話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ作品。
キャッチコピーは「A New Hero. A New Legend.」(新しい英雄、新しい伝説)で、OP最後のタイトルで左上と右下に表示される。
概要
テレビシリーズでは『仮面ライダーBLACK RX』終了から10年4ヶ月ぶり、テレビシリーズ以外では『仮面ライダーJ』から6年ぶりとなる『仮面ライダー』作品であり、同時に「平成仮面ライダーシリーズ」第1作目に当たる。「クウガ」(漢字表記では「空我」)の名は「漢字で書ける名前」という提案を受けて、石森プロ社長の小野寺章によりクワガタの語感から命名された[2]。
昭和仮面ライダーシリーズ(以下、昭和ライダー)から世界観が一新されているが、一方で昭和ライダーへのオマージュも台詞や設定の随所に盛り込まれている[注 1]。昭和ライダーとの大きな違いには、「仮面ライダーは改造人間」や「世界の支配を目的とする悪の組織」、「戦闘員」などの設定がなくなったこと、劇中で「仮面ライダー」という名称が用いられないことがある。医療技術の進歩によって臓器移植手術などが多く行われるようになったことが考慮され、「改造人間」という表現には抵抗があり、東映も「改造人間による影を持った主人公にしたくない」ということで新設定となった。
また、本作品には従来の特撮ヒーロー番組にはなかった新たな試みが随所に見られる。身近な恐怖を演出するための現実感と、特撮ヒーロー番組にありがちだった矛盾点を解消させるための整合性を重視し、「グロンギ族は独自の言語と文化を持つ」、「クウガと警察が協力する」、「技名を叫ばない」などの設定が生まれた。作劇においては、従来ではスポットの当たりにくかった「回を追うごとの周囲の人々の変化」や「社会におけるヒーローと悪の存在の認知の過程」が描かれるなど、ヒーロードラマの視点だけではなく、一般ドラマの視点も重視している。このため、1話30分以内では1エピソードを満足に描き切れないということで、基本的に前後編の「2話で1エピソード」というスタイルを取っている。このスタイルは以降の作品にも引き継がれた。
商業面では変身ベルトなどの人気で好成績を記録したが、ドラマ重視の作劇によって戦闘シーンが極めて短い回が多く、10月に発売されていたクウガの最終形態アルティメットフォームが、雄介の見た幻影を除き翌年1月の最終回直前まで作中に登場しない[注 2](出番もわずかだった)などの展開が行われたほか、逆にスポンサーの玩具会社の担当者も知らなかった新形態(アメイジングマイティ)が登場し、急遽その商品が開発・発売されるなど、販促番組としても異例づくめとなった。また、最終回(第49話)ではAパートとBパートの間にCMを挟まずにEDまで放送し、変身後の主役ヒーローの登場や戦闘シーンが存在せず、主人公・五代雄介の出番もわずかであった[注 3]。
本作品以降、クロスプログラム(放送開始直前に挿入される映像)が頻繁に変更されるようになった。また、提供テロップのナレーションは出演者が交代で担当している。従来のシリーズとは異なり、ナレーションは次回予告と総集編のみに留まった。
企画の経緯
仮面ライダーのテレビシリーズ再開は1996年頃から企画が進められており、当初はウルトラシリーズを放映していた毎日放送制作、TBS系の土曜6時台での放送を目指していた時期もあった[2]。初期タイトルは『仮面ライダーXV(クロスブイ)』と[2]『仮面ライダーカワカミ』[3]であり、ここで提示された複数の仮面ライダーを登場させる案が、人数を1人に集約することでフォームチェンジという発想につながっている[4]。また別の企画タイトルの一つに『仮面ライダーガイア』があり、『ウルトラマンガイア』と競合したと言われている[2][注 4]。
毎日放送が「ウルトラマンのほうを選ぶ」と断ったため[5]TBS系での放送は実現に至らず、東映の特撮番組『燃えろ!!ロボコン』を放映中という縁で制作局をテレビ朝日に変更することとなった[2][注 5]。しかしテレビシリーズが中断して久しい『仮面ライダー』は、当時の感覚からするとすでに古びたブランドであり、テレビ朝日も「ネタがないから」と渋々引き受けた風だった[5]。
追い風となったのは『せがた三四郎』である。『仮面ライダー』で本郷猛(仮面ライダー1号)を演じた藤岡弘、が演じる同キャラクターは仮面ライダーの人気を盛り上げた[6]。鈴木武幸によると、こうした盛り上がりが本作品の誕生につながったとのことである[7]。またプロデューサーの髙寺成紀は、プライズゲームで仮面ライダーシリーズの景品が売上を伸ばしていたこともきっかけになったと証言している。当時は漠然と「好反応」とだけ認識されていたが、これはゲームセンターに来る年齢層がライダーに興味を示すようになった表れであり、旧作の視聴者が父親になって「親子2世代」ファンを形成する端緒であった[8]。
髙寺成紀の企画案『仮面ライダーガーディアン』はヒーロー色の強い明快な作風で、雄介のキャラクター設定にその名残がある[9]。この時点での髙寺は、関係各社の期待を裏切らないように従来のヒーロー番組の路線に沿ったものを構想していた[10]。その後、石森プロが提出した企画案『仮面ライダーオーティス』が[2]ホラー色や悲劇性の強いものだったために方向性の再検討を求められ、髙寺は抜本的な見直しを決意した[10]。なお他の仮題には、漢字での表記が提案された後の「王者」という案も存在した[2]。
まったく新しい仮面ライダーを作ろうとする髙寺の意気込みは強かったが、初期案のファンタジックで型破りな主人公像を実現するには『インディ・ジョーンズ』並の予算が必要だとか[11]、「地球人と宇宙人とのハーフ」という設定はライダーのイメージから離れすぎているという指摘を受けて、従来のライダーに新味を加えていく方法を模索することになった[12]。
髙寺が考えた「仮面ライダーらしさ」とは、ライダーという異形のヒーローの隣に滝和也や立花藤兵衛のような生身の人物が並び立つ「男と男」の構図だった。これは雄介と一条薫のバディという形で実際の作品に活かされている。一方、旧作の基本設定だった「改造人間」という要素は、必須のものではないと見なされて排除された[13]。
制作
この時期の仮面ライダーというブランドには「2世代ヒーロー」以外に売り込む要素がなかったため、新世代を意識した旧作との差別化が図られている[14]。
制作には昭和ライダー以上に期間を設け、極力ご都合主義や設定破綻を避けるため、主に脚本づくりに時間をかけていた。特に本作品ではシリーズ構成や文芸部といった、東映作品としては珍しいポジションが設置されており、ストーリーや設定の統一がなされている[2]。こうした手法に関し、髙寺はドキュメンタリー風のドラマ『ER緊急救命室』から受けた衝撃の大きさについて語っている[15]。
全編がHDTV (HD1080/60i) で撮影されており、当時としては異例の16:9の画面比率(レターボックスサイズ)で放映された。ただし、当時は撮影のみがハイビジョンで行われ、ポストプロダクション・完パケ・本放送はSDTVで行われた。そして、従来のアフレコ形式より同録形式に改められ、ビデオ撮影に対応した技術会社やクルーが参加することになった。しかし、長年に渡ってフィルムとアフレコ撮影で制作を続けてきた現場スタッフは、ビデオと同録での撮影方法に慣れていないことから現場の進行が滞り、撮影開始1週間でカメラクルーからスケジュール通りに予定カット数を撮影できないと苦情が発生[16]。東映上層部で元のアフレコ撮影に戻そうという会議が行われたが、それを耳にした録音部のスタッフが撮影技師・いのくままさおに頭を下げて尽力することを訴え出たことで、スタッフ一丸となって同録が継続されるに至った[17]。
劇中のシーンが変わるごとに、劇中の時間と場所を表示する形式になっている。劇中の描写と時間の経過は整合性を取るために綿密に計算されているが、交通機関でのシーンでは劇中の時間を現実の時刻表に合わせるための調整が必要になるなど、苦労も多かったという[18]。
第2話の教会炎上シーンには莫大な予算がかかり、本作品の予算を逼迫させたとも伝えられているが、これについて高寺は「こっちで勝手に盛り上がった。絶対に予算の許可は下りないと思ったんですね。でも制作担当は簡単に許可してくれた。多分『初めてパイロットを撮る石田秀範監督を男にしよう!』と思ってくれたんだと思う」と語っている[19]。ただし、教会炎上については過剰に言われている部分もあり、高寺は「教会よりも遺跡のシーンのほうが予算がかかっている」と述べている[20][21]。九郎ヶ岳遺跡のオープンセットは映画並みのスケールで[22]、スタッフが洞窟に入るための橋を架ける必要があったほか、映像にまったく映らない玄室への通路までわざわざ作られていた[11]。
リアリティ重視の路線を進んだ結果、設定や描写に生々しかったり過激な表現が盛り込まれているという意見もあり、純粋な子供向けのヒーロー番組を望む親を中心にクレームが多く寄せられるなど、物議を醸した[23]。スポンサーからも、仮面ライダーの呼称が登場しないことや人間に近いグロンギのデザインなどにクレームがあり、東映内部からも2クール目から作風を変える指示も出されたが、髙寺成紀は決して譲らなかった。テレビ朝日プロデューサーの清水祐美や、急遽協力することとなった脚本の井上敏樹の尽力もあり、一貫した制作体制が維持された[24]。
結末の一つとして、雄介がグロンギの親玉であるン・ダグバ・ゼバとの激闘で命を落とす結末も考えられていたという。これは「人々を守るためとはいえ、彼も暴力を振るった責任を取らせるべき」という考えからだった。しかし、髙寺をはじめとするスタッフは「これからの厳しい時代を生きる子供たちに夢を与える番組で、その結末は残酷すぎる」という結論に至り、雄介が海外に旅立つ結末になったという[25][26][27]。
オートバイスタント
オートバイスタントにトライアル元全日本チャンピオン・成田匠が参加。旧作では室町レーシングやスリーチェイスなどのカースタントチームが参加していたが、「本物のオートバイ競技のアクションを取り入れたらどうか」とのスタッフの意向で成田に打診された。トライアルのアクションを取り入れる動きは『仮面ライダーストロンガー』の時代にも試みられたが、事故で断念されており、25年ぶりの試みとなった。
車種の選定も成田によって行われ、初のスペイン車によるライダーマシンが完成した[2](車種の詳細は後述)。成田の初登場となる第4話では様々な段差や障害物を越えて縦横無尽に駆け回る姿が描かれ、従来のアクションとは違うことが強調された。その後もウィリーによる「前輪パンチ」やジャックナイフによる「後輪キック」など、トライアル技の応用によるダイナミックなアクションが展開された。また、第31 - 33話で、成田匠の弟の成田亮がバイクを操る怪人ゴ・バダー・バを演じた。バダーのマシンであるバギブソンは、トライチェイサーと同じパンペーラを使用した[28]。2人のプロ選手による湘南海岸での戦いは多くのトライアル技術が披露され、従来描かれていた土煙を上げて交錯するうちに敵が倒れていくオートバイ戦とはまったく違った画面が完成した。
作風
本作品もヒーローと怪人の戦いを描いているが、同時に「怪人出現という事件の起きた時代を捉えたドキュメンタリー」の様相も帯びている。怪人への恐怖が社会に蔓延する中で「こんな時代に子供を産んでいいのか」という不安を抱く保育士、仕事に追われて息子の授業参観に行けず涙する研究者、TV批判を口にする教師など、ヒーロードラマという枠の内では解決しきれない問題を視聴者に投げかけている[29]。30分番組の中で実社会を描くことには限界があるため、こうした個人の描写に社会の反応を集約させている[30]。
警察の描写
刑事ドラマとしての側面が強いが、これは『機動警察パトレイバー』から平成ガメラ、平成ウルトラマンシリーズ、さらに『踊る大捜査線』を経て発展してきた官僚機構としての警察を描く手法を取り入れたものである[31]。
特撮作品にありがちな、超技術を保有しているのにやられ役を演じる防衛組織とは異なり、本作品での警察は連携する医師や研究者なども含めて超能力を持たない普通の人間であり、勇気と責任感で超常現象に立ち向かう[32]。警察組織の描写のリアリティを追求するため、脚本の荒川稔久は「もし本当に怪人が出たら、どの部署が対応するのか」と埼玉県警察に問い合わせた。回答によれば「殺人課は人間の起こした犯罪事件を取り締まるものなので違う。出動するのはおそらく警備部の野生動物を管轄するところだろう」とのことであり、一条薫は長野県警警備部所属と設定された[11]。ほかにも通信の場面で当初使われていた「本部より」を「本部から」に改めたり[18]、パトカーの出入りに使う扉の方向を決めるなど[11]、細かな事象でも現実の警察を意識している。ただしすべてを現実に合わせているわけではない。たとえば「本部長」という呼称は実在しないが、対策本部の統率者と理解しやすいため劇中で使われている[18]。
自衛隊の出動にまで至ると、パニック物という別ジャンルの作品になってしまうため、劇中での事件対処はあくまで警察の域に留まっている[27]。
悪と正義
後の平成仮面ライダーシリーズ(以下、平成ライダー)に比べると、勧善懲悪的と言われる[33]。劇中の悪はグロンギだけで、人間は善として描かれている[34][35]。悪と言ってもグロンギは、ショッカーのようなピラミッド型の敵組織ではない。これは当時まだ1995年までにオウム真理教が引き起こした一連の事件の記憶が鮮明であり、連想させかねないようなモチーフを使えなかったことが一因である[36]。また、元々は怪獣好きとして知られる髙寺が怪獣映画の人間サイズ版を志向したのだろうと、切通理作は推測している[37]。普段の外見は人間と変わらない存在でありながら、まったく理解できない理由で殺人を繰り返すグロンギは「怪物ではなく人間、もしかしたら隣人こそが恐ろしい」という現実の社会の恐怖を、子供向けに翻訳したものであると虚淵玄は解釈している[38]。
凶悪化する少年犯罪への対策が叫ばれ、加害少年を保護する少年法の改正案が国会に提出されたその時期に、第34・35話が制作された。ゴ・ジャラジ・ダ(人間態も少年)は快楽的に高校生を次々と惨殺、ジャラジに狙われて怯える生田和也少年に、雄介と一条はジャラジから守ることを誓う。そして、怒りに震えるクウガはジャラジに凄まじい暴力を振るってとどめを刺した。白倉伸一郎は「殺人者は少年であっても厳罰に処する」というメッセージを読み取っている[39]。殺害事件と対比する形で、わかば保育園での社広之と寺島周斗の喧嘩が描かれている。広之から傲慢な態度を非難された周斗は素直にそれを認め、2人は和解した。雄介は「人間だからわかり合える」と信じていた。これを観た國分功一郎は、「懲悪の側に強く同一化した大人の作為というものを感じざるを得ませんでした」と語り、白倉に賛同している[40]。
それに対し切通は、グロンギを同じ人間の中の異分子と捉える見方に異論を唱えている。切通は『クトゥルフ神話』が世代を超えて書き継がれるように、闇の恐怖や未知の怪物への畏敬を失うまいとする流れがあり、その怪人版がグロンギだったと解釈している。しかし、後の平成ライダーでは人間同士の争いにテーマが変遷したため、未知なる存在と人間の戦いを描いた本作品の感覚がわかりづらくなったのだろうとも述べている[41]。
ヒーローが担う正義について、管理秩序社会を志向していると白倉は指摘する。第25・26話ではゴ・ブウロ・グ出現と同時に、雄介の小学校時代の恩師・神崎昭二の現在の教え子である霧島拓が、栃木から1人で東京にやってきた。拓は未来に悩んだ末、昔よく遊んだ思い出の場所を訪れる。神崎から連絡を受けて拓を捜索した雄介は、拓に「もっと悩め」と激励する。白倉はこれを、「子供が規定された生活圏から逸脱するのは、ヒーローに出動が要請されるほどの大事なのだ」という感覚の発露としている[42]。また、宇野常寛は「正義が虚構となった時代だからこそ、あえて正義を語るのだ」という物語回帰性を指摘、暴力の持つ欺瞞を「あえて」引き受け、さらに少年少女を教導する役も負う、市民道徳の体現者として主人公を見ている[43]。この件についても切通は別解釈を提示しており、教師から相談された主人公が、ヒーローではなく1人の人間として少年に接し、問題を解決しようとする姿を描いたのだと捉えている[44]。
海老原豊は、後半になって敵が強力になっていくほど、逆に戦闘描写が減少する傾向に注目し、暴力制止のために暴力を振るうという正義の矛盾に解を示さないまま、その矛盾を引き受けた主人公を画面からフェイドアウトさせることで、むしろ正義の困難性というメタメッセージを発信しているとする[45]。
いずれにせよ、子供たちに正しい大人の生き方を示そうとする髙寺と、価値観の一元化こそが諸悪の根源とする白倉では、正義の考え方がまったく相容れないのは明白である[46]。しかし、この2大プロデューサーの相克が、のちに続く平成ライダーを進化させていく原動力となったと、井上伸一郎は述べている[47]。
玩具
仮面ライダー玩具の定番である変身ベルトはソニックウェーブDX変身ベルトの商品名で発売された。ひとつの商品で長く遊んでもらうためと、劇中のアークルが唯一無二の存在だったことから『仮面ライダーBLACK RX』のようにフォーム毎でベルトを変えるのは止め、多色発光によってフォームチェンジを表現している。しかし当時まだ多色LEDが普及していなかったため、赤色以外はムギ球で光らせている[48]。ステレオ音声が一般的になったテレビ事情に合わせて、ベルトにもスピーカーを2個搭載。開発陣はアクション監督の金田治、スーツアクターの富永研司とともにスイッチを押すところまで含めた変身ポーズを考案し、以後のシリーズでポーズと玩具ギミックが連動する流れを作る[49]。
ドラゴンロッド等の武器玩具もそれなりに売れたが、キックが決め技の仮面ライダーらしさを意識して合体武器路線を避け、強化パーツ「ライジングパワーセット」を発売[49]。以後の年末商戦における仕掛けの基本となった[48]。
パーツを換装することでフォームチェンジを再現できるフィギュア「装着変身」シリーズも好評だったが、劇中での出番が多くないグロンギ怪人のソフビ人形まで売れたことはバンダイの想定外であり、商品化においては露出時間の長さではなくキャラクター性の強さが重要だという認識を促した[4]。
最終回のバンダイ玩具CMでは、ファンに向けて「五代雄介と一条刑事をいつまでも忘れないでね」という特別メッセージが表示された[4]。
評価
放送開始当初は視聴率が前作『燃えろ!!ロボコン』から低下しており、「やはり仮面ライダーは過去のものか」と思われていたが[14]、2クールから脚本に参加した井上敏樹は、視聴率は悪くなくファンも付いていたと述べている[50]。
支持者の年齢層は、前半は30代の男女が圧倒的に多く、次第に高校生前後の少年が増えていった。本作品は元々大人の視点を意識して作られているが、これは「父と子の2世代が一緒に視聴する」という意味である。しかし、実際にはイケメン俳優目当ての母親層や、雄介と一条の関係に着目する腐女子ファンまで流入した[46]。
インターネットが普及中だった時代に開設された公式ホームページに対する反響は大きく、最終回放映日のヒット数は27万に達した[51]。
2002年に第33回『星雲賞』映画演劇部門・メディア部門を受賞した。特撮作品が同賞を受賞するのは『ウルトラマンティガ』に次いで2作目であり、仮面ライダーシリーズでは初の快挙となった。
あらすじ
西暦2000年。長野県山中の九郎ヶ岳で謎の遺跡が発掘されたが、棺の蓋を開けたことで目覚めた謎の存在によって、夏目幸吉教授らの調査団は全滅させられてしまう。捜査に当たった長野県警刑事・一条薫は五代雄介と名乗る冒険家の青年と出会う。雄介はそこで見せてもらった証拠品のベルト状の遺物から、戦士のイメージを感じ取る。
ズ・グムン・バに遭遇した雄介は、咄嗟の判断でベルトを装着して戦士クウガに変身した。そして、人々の笑顔を守るために怪人たちと戦うことを決意する雄介。
以後、クウガと怪人たち=グロンギは「未確認生命体」と呼ばれ、人々に認知されていく。
登場人物
主人公と関わる一般人
- 五代 雄介 / 仮面ライダークウガ(ごだい ゆうすけ / かめんライダークウガ)
- 本作品の主人公。1975年3月18日生まれの24歳。血液型はO型。北海道生まれ。小学6年生の時に戦場カメラマンだった父親はアフガニスタンで死亡し(その際に恩師・神崎の言葉に感銘を受けて「2000年までに2000の技を持つ」と約束)、18歳の時に母親も他界。
- 世界を旅する冒険家で、笑顔とサムズアップがトレードマーク。「大丈夫!」が口癖。「みんなを笑顔に」がモットー。一見すると飄々とした能天気な性格で、桜子のいる研究室を訪れるためにビルクライミングで学舎の壁を登るなど変わり者のところもあるが、実際は強い意志と深い優しさをうちに秘めている。子供好きであり、わかば保育園の園児たちから好かれており、子供たちの悩み事にもさりげなくアドバイスをしたりもする。
- 九郎ヶ岳遺跡の調査団が行方不明になった事件の現場で一条と出会い、そこで発掘されたアークルから超古代のイメージを見る。その後、桜子と共に長野県警を訪れるが、襲撃してきたズ・グムン・バから人々を守るため、咄嗟にアークルを装着したことでクウガとなった。実加の涙を見て、人々の笑顔を守るために戦うことを決意。
- 初対面の人間には「夢を追う男・○○○○[注 6]の技を持つ男」と書かれた自作の名刺を手渡す。1番目の技は笑顔で、クウガへの変身が2000番目の技になった。クウガを示す文字が気に入ったのか、自分のシャツやバイクなどにマークをプリントしたり、マークを入れたベルトのバックルを自作した。
- 日本に滞在中は喫茶店「ポレポレ」に居候しており、隙を見つけてはわかば保育園を訪れて2000の技の1つを披露している。
- 平和主義者で例え人を守るためとはいえ、拳を振るうことを「いい気持ちはしない」と嫌う(その想いは劇中で度々描かれ、最後の戦いでその最たるものが見られる)。
- ン・ダグバ・ゼバを倒した後、再び海外へと旅立っていった。
- 沢渡 桜子(さわたり さくらこ)
- 1976年10月30日生まれの23歳。血液型はB型。群馬県出身。徹夜が趣味。コーヒーはブラック派。
- 城南大学の大学院生(修士課程)。考古学研究室で古代文字の研究をしており、第0号に襲われた夏目教授の合同研究のメンバーだったことからリント文字の解読に当たる。雄介とは大学時代からの友人で、クウガとして戦う彼をバックアップするが、内心ではかなり心配している。長野県警でアークルが雄介の体内に入る瞬間を目の前で目撃した唯一の人物。自身も危険な目に遭ったことが何度かあり、ズ・グムン・バやメ・ガリマ・バに危うく襲われかけたこともある。
- ポレポレにもよく出入りしており、未確認生命体事件で出掛ける雄介の代わりや、研究の息抜きに店を手伝うこともある。
- 五代 みのり(ごだい みのり)
- 1977年9月4日生まれの22歳。雄介の妹であり、血液型は雄介と同じO型。
- 自分を裏切らなかった雄介を心から信頼している(雄介がメ・ギノガ・デとの戦いで心肺停止に陥った時も動揺していなかった)。おっとりとした雰囲気。桜子が徹夜続きの際「私には出来ないな」と言った折、「お前は起きてても眠そう」と雄介に茶化される。
- わかば保育園の保育士だが、ポレポレを手伝うこともある。桜子とも仲が良い。都内のアパートで一人暮らし。
- 飾 玉三郎(かざり たまさぶろう)
- 1955年6月9日生まれの44歳。A型。喫茶ポレポレのマスターで、通称おやっさん。
- 雄介の父とは古くからの友人にして先輩であり、彼の死後に五代兄妹を引き取り育てた。若い頃は雄介と同様に冒険家で、チョモランマも制覇したらしい。みのりのことを「みのりっち」、一条のことを「コート着たハンサムさん」と呼ぶ。毎度下らないギャグを言って奈々に呆れられている。また、実在する有名人の名前をたびたびつぶやいていた。
- クウガ(第4号)に関する記事を熱心にスクラップしていたが、雄介自身は特に隠していないにもかかわらず、雄介がクウガだと気付いていなかった[注 7]。
- 朝日奈 奈々(あさひな なな)
- 17歳。京都府出身で関西弁で喋る。玉三郎の姪(母親が玉三郎の姉)。
- 女優を目指して上京し、勉強の傍らポレポレを手伝う。雄介に一目惚れし、「五代雄介ファンクラブ会員1号」を自称する。雄介と仲の良い桜子にはじめはかなり嫉妬していたようだが、店を一人で手伝っていた彼女を見てからは少し見る目が変わり、同じ努力家として尊敬もするようになった。
- 芝居の先生をメ・ガルメ・レに殺されてしまった事でしばらく店を休んだりもしたが、終盤にオーディションを受験する。しかし、一緒に受けたオーディションメンバーの心無い言葉に傷付き落選。その子に対して憎しみすら覚えてしまうが、雄介の助言により救われた。
- 最終回にて、作中の番組『おにぎりの味2』のオーディションに合格した。
- 玉三郎同様、終盤まで雄介がクウガであることを知らなかった。
- ジャン・ミッシェル・ソレル
- 27歳。フランスから城南大学に留学している大学院生。桜子と同じく考古学研究室に籍を置き、発掘を専門に行う。福梅の梅干しが大好物で、本人いわく「それがないとご飯が食べられない」ほど大好物。
- 責任感が非常に強く、好奇心から場の空気を読まずにいろいろと口走ってしまい、夏目実加を傷付けてしまった事があり、知らなかった事とは言え責任を感じていた。
- その後、ゴウラムの研究に携わっているうちに榎田に好意を抱くようになるが、子供の頃は両親が共働きでほとんど家にいない俗に言うカギっ子だったため、仕事を理由に不本意ながら家庭を放りっぱなしにせざるを得ない榎田ひかりに対して、当初は複雑な感情を抱いていたが、後に彼女を真摯に応援するようになる。
- 夏目 実加(なつめ みか)
- 14歳。長野県九郎ヶ岳遺跡でダグバに殺された夏目幸吉教授の娘。フルートが得意。
- 当初は誰にも父の死の原因を調べてもらえないことに絶望し、自殺を試みるまでに追い詰められていたが、雄介の励ましで立ち直った(雄介が変身する瞬間を目撃。父の死を明らかにするため、ジャンの発掘チームに自ら志願して参加。グロンギ撲滅後、高校に進学する。
- 神崎 昭二(かんざき あきじ)
- 52歳。五代兄妹の小学校(神奈川県山北町にあった立花小学校)時代の恩師。現在は栃木県内の風早小学校に勤務。雄介の人生観に大きな影響を与えた人物で、父親の訃報に接した雄介にサムズアップを教えたのも彼である。
- 現在の教育に困惑しており、上からは子供達にゆとりを与えろ、親からは成績を上げろと言われ、当の子供たちは未来に期待はないと言い、自分は子供達に何を与えればいいのか、何のために教師になったのかを見失っている。辞職も考えたが、家の片付けをしていた時に偶然見つけた卒業生からのメッセージ帳から雄介との約束を思い出し、閉校した立花小学校の跡地で雄介との再会を果たしたことで、自信を取り戻す。
- 名前は『仮面ライダー』から『仮面ライダーストロンガー』まで立花藤兵衛を演じた小林昭二に由来し[52]、立花小学校の名も立花藤兵衛から取られている[9]。
- 蝶野 潤一(ちょうの じゅんいち)
- 22歳。フリーターで様々な職場を転々としている。当初はそんな自分の人生と病気で自暴自棄になり、その経緯もあってグロンギを敬愛し、自身も彼らを真似てタトゥーをしていた。しかし、メ・ビラン・ギに惨殺された遺体を椿に見せられ、さらにビランに襲われたことで考えを改める。ビランに襲われた際にクウガの正体を知る。
- その後、新しい自分の道を切り開こうと、イラスト広告に応募する為に1枚の絵を描いて広告会社に届けようとしたが、ゴ・ガメゴ・レに邪魔されて病院に担ぎ込まれて締切になってしまった。それが原因で再び自暴自棄となり、クウガとして活躍する雄介に対する嫉妬と上手くいかない自分の人生及び社会に対する不満を椿に吐露し、怒った彼に一喝される。
- 最終話ではついに過去の自分と決別し、その決意の表れとして椿の元に、手紙とともにそれまで所持し続けていたナイフを送る。
- 第31話以降に再登場する予定だったが、俳優のスケジュールの都合から実現しなかった[53]。
- 先代のクウガ
- 九郎ヶ岳遺跡の遺跡に埋葬されていた、超古代に存在した民族リントの戦士。雄介以前にクウガに変身し、グロンギと戦った人物とされる。リントのとある科学者によって、霊石アマダムを体内に宿し、その肉体をグロンギに限りなく近づけるアークルを身に付けた。
- 超古代でダグバを含む全てのグロンギを殺害せず、封印後、その封印を永遠の物とするために自ら人柱となって生きたまま埋葬された。だが、眠っていた棺を開けられるまで(正確には復活したダグバにアークルを引き剥がされるまで)生きていたことが明らかとなる[注 8]。
- 戦士としての実力は卓越したものがあり、基本4フォームにてすべてのグロンギを封印していたと推察される。
- 現代ではミイラ化した状態でしか登場していないが、雄介が第1話で見た超古代のイメージではクウガのスーツアクターである富永研司が生前の姿を演じている。
- 書籍によっては、名称を戦士クウガと記載している[54]。
- 小説『S.I.C. HERO SAGA』「MASKED RIDER KUUGA EDITION -オデッセイ-」「MASKED RIDER KUUGA EDITION -DARK SIDE-」ではリクという青年が古代のクウガとして登場する。
未確認生命体関連事件合同捜査本部と協力者
- 一条 薫(いちじょう かおる)
- 1974年4月18日生まれの25歳(後に26歳となる。)。血液型はAB型。名古屋市出身[注 9]。長野県警警備課に所属する刑事で、階級は警部補。自分の誕生日に水害から市民を救って殉職した警察官だった父親に憧れ、刑事になった(誕生日プレゼントは受け取らないことにしている)。
- 一見ニヒルに見えるため、滅多に笑うことはなく、たまに笑みをこぼすと周りから驚かれる。
- 長野県九郎ヶ岳の遺跡発掘現場で起きた事件を追ううちにグロンギと遭遇し、広域指定された同種の事件を集中的に扱う未確認生命体関連事件合同捜査本部(警視庁に設置)に派遣される。警視庁に派遣後、周囲からは彼女ができたと思われている。
- 射撃の名手でもあり、特殊強化ライフルやコルト・パイソン357マグナム6インチモデルなどを使いこなす。
- 雄介とは対照的に堅い性格で、民間人である雄介を戦いに巻き込むまいとしていたが、独断でトライチェイサー2000を渡すなど、戦いを通じて強い友情で結ばれる。雄介同様に責任感が非常に強く、グロンギとの戦いで何度も大怪我をしながらもそれを押して現場へと赴く。
- グロンギ殲滅後は長野県警に戻った。
- 松倉 貞雄(まつくら さだお)
- 57歳。警視庁警備部長で、未確認生命体合同捜査本部の設置に伴い本部長を兼ねる。当初は未確認生命体第4号(クウガ)との共闘に慎重だったが、クウガのその後の行動を見極め、また一条の説得もありクウガを受け入れる。一条や杉田のために高性能ライフルや6インチのコルト・パイソンを支給し、第33話ではクウガとの協力姿勢を取る合同捜査本部に圧力を掛けてきた上層部の説得に当たった。
- 杉田 守道(すぎた もりみち)
- 37歳。警視庁捜査一課の刑事。強面だが、一児(娘:葉月)の良き父。当初はクウガを射殺しようとしたが、ズ・メビオ・ダに殺されそうになったところを助けられ、以後仲間と認める。その後、未確認生命体合同捜査本部に転属。一条と行動する場面が多い。中盤にて一条からクウガの正体が雄介であると知らされ、EPISODE33で雄介の思いも何も判っていなかったと謝罪したが、雄介自身は「思いは皆さんと一緒」だと答える。また、同話で初めて雄介の変身を目の当たりにし、感嘆の声をあげる。
- 桜井 剛(さくらい つよし)
- 26歳。警視庁捜査一課の刑事。未確認生命体合同捜査本部の一員。杉田と同じく当初はクウガを敵だと思っていたが、後に味方だと認める。真面目な熱血漢だが、パンが大好物で朝からロールパンを大量に食べる。数回SAT狙撃班の指揮をしていた。また、クウガが何色(フォーム)で未確認生命体を倒しているかを色付きシールで手帳に記録している。
- 笹山と恋人関係になる展開も考えられていた[55]。小説版では結婚している。
- 杉田と桜井は元々レギュラーとしては設定されておらず、第3・4話のゲストの予定であった[2][55]。
- 笹山 望見(ささやま のぞみ)
- 21歳。合同捜査本部の婦人警官。本部から通信(未確認生命体の行動や爆破ポイントの指示など)を送るのが主な役目。父は警察官だったが、病死している。
- 初期は一条に熱を上げていたミーハーな感じが否めず、一条に好意を持つあまり、訪ねてきたみのりのことを一条の恋人だと勘違いしてへそを曲げたことがある。
- しかし、一条への誕生日プレゼントを拒否されて一条の過去を知り、激化するグロンギとの戦いに対して次第にまじめな性格になっていく。
- 椿 秀一(つばき しゅういち)
- 26歳。関東医大病院に勤める司法解剖専門医師で、一条の高校時代の同級生。
- 雄介の身体検査やクウガの能力開発にも協力し、「世界でたった一人のかかりつけ」を自認する。当初は雄介の身体を「解剖してじっくり調べてみたい」と言うなどマッドサイエンティストのような発言もあるが、雄介がグロンギと同じ存在になってしまう可能性について当初から懸念を抱き、警告を繰り返している。また、グロンギに殺害された被害者の検死も行ううちに、医師としての立場から理不尽な形で人間の命を奪う彼らに激しい憎悪と嫌悪感を示す。
- 稲森麗子と交際していたが、約束がある時に限って一条からの依頼が来るために疎遠になってしまい、遂にはフラれてしまった。以降は桜子にも好意を寄せ、紅茶に砂糖を入れないと言って話を合わせたりしている。
- 榎田 ひかり(えのきだ ひかり)
- 34歳。科学警察研究所の責任者。ゴウラムの研究を行う際、一条から雄介がクウガであることを知らされた。
- 未確認生命体の研究および対未確認生命体用装備の開発を行う。職務には熱心だが、そのために家庭を放りっぱなしにしたことで離婚を切り出された過去があり、引き取った息子の授業参観に間に合わないなど、母親としての責任との板挟みになっている。未確認生命体に対抗するため特殊ガス弾やマーキング弾を開発し、終盤では未確認生命体をも殺害する威力を持った神経断裂弾を完成させた。
グロンギ(未確認生命体)
この節の加筆が望まれています。 |
- ン・ダグバ・ゼバ
-
- 身長:不明
- 体重:不明
- 未確認生命体第0号(B群第13号)[注 10]。「白き闇」、「究極の闇[注 11]をもたらす者」と称される、グロンギの頂点にして王。人間体は笑みを漂わせる白服の青年。
- 九郎ヶ岳遺跡の遺跡にある石棺を開けられたことで封印が解け、黒い毛髪に頭部が隠れた中間体として復活を果たし、調査団のメンバーを殺害する。そして、手から放つ波動で封印されていた全てのグロンギを復活させると、一時的に姿を消す。
- 殺しや破壊を遊びと捉えており、自ら復活させた約200体のズ集団とベ集団のグロンギを殺戮を「整理」として殺戮。さらにザギバス・ゲゲルでは不規則に全国各地へ出現し、人々を体内から発火させ、3万人以上を焼殺した[64]。
- 当初は生物的な異形の姿をしたクウガのグローイングフォームに相当する不完全体(中間体)[注 12]だったが、手から放つ波動で封印されていた全てのグロンギを復活させる、彼の気配を察知したクウガにその気配による圧力のみで衰弱させ変身を解除させる、ズやベのグロンギの集団を殲滅する、クウガの攻撃を寄せ付けなかったゴオマ究極体すら不完全体のままで殺害するなどの強大な力を示していた。
- ジャラジのゲゲルの時に、活動を再開させ、ゲゲルの参加資格を失ったズ集団とベ集団のグロンギを「整理」と言う名の殺戮を始める。そのペースは40話時点にて3週間で162体と述べられ、9ヵ月で43体倒したクウガと桁違いの力を見せつける。
- そして、ザジオによって修復されたゲドルード(ベルト)を身につけ、クウガのアルティメットフォームと同等の力を持つ完全な姿=究極体として復活を果たすと、「究極の闇」の開始として不規則に全国各地へ出現し、無差別に人々を体内から発火させ、3万人以上を焼殺した。その姿は不完全体と異なり、アルティメットフォームのクウガと対を為すように白と金が基調になっている[注 13]。クウガと同じ4本の角と、超自然発火能力[66]などの様々な超能力を持つ[注 14]。その力でアメイジングマイティのクウガを圧倒し、アークルに大きな傷を加えた。最後は九郎ヶ岳遺跡でアルティメットフォームとなったクウガとの決戦に臨むも、超自然発火能力の超能力戦では決着がつかないと判断し、互いに特殊能力を封じ合ったままでの肉弾戦(殴り合い)となった[注 15]。笑顔を浮かべながら戦った末、アルティメットパンチによってゲドルードを破壊され、腹部神経断裂を起こし、死亡した。
- ダグバは五代雄介と同じく笑顔を見せているが、第48話の対決でも最後まで笑っているなど、雄介の笑顔とは意味合いの異なるものであることが表現されている[68]。ダグバを演じた浦井健治はダグバのキャラクター性を「無邪気」と解釈し、演じる際は何も考えず、最後には自身がダグバに乗っ取られたような感覚であったという[68]。
- 人間体の衣裳は、監督の石田秀範からの提案により「無」のイメージとして白い衣裳が選ばれた[68]。第48話では雪山用のウエットスーツを着用し、その下にカイロを30枚ほど貼り付けていた[68]。
- 究極体のデザインは阿部卓也が担当した[69]。
- その他の登場作品
-
- 小説『S.I.C. HERO SAGA』「MASKED RIDER KUUGA EDITION -オデッセイ-」「MASKED RIDER KUUGA EDITION -DARK SIDE-」
- 不完全体として登場。不完全体の姿はテレビシリーズでは完全に描かれておらず、同作品にてその全容が明らかになった。また古代の戦いでは最後まで真の姿である究極体に変身しなかったという。
ラ集団
- ラ・バルバ・デ / バラのタトゥの女
- 未確認生命体B群第1号、バラ種怪人。ゲゲルの進行を取り仕切る女性。ゴ集団さえ従わせるなど、他のグロンギとは一線を画する。ヌ・ザジオ・レと同様、全編通して怪人体へ変身することはなかった。
- 指輪「ゲゲルリング」[70]の鉤を怪人のベルトに差し込み、ゲゲル開始の許可を与えるとともに、ゲゲルの期限を過ぎると爆発する時限装置のスイッチを入れていた。劇中では腕だけを伸縮する蔓のような形態に変えていた。また、腕からバラの花びらを放出することができる。
- グロンギの中でもとりわけ学習能力と環境適応力は高く、劇中でダグバを含むグロンギがクウガを侮りリントを獲物としか認識していない中で、事あるごとに今と昔は違うと他のグロンギに忠告していた。中盤では銃を向ける一条に「今度のクウガはやがてダグバと等しくなる」と伝えたが、終盤では「リントも我々と等しくなったな」「お前はリントを狩るためのリントの戦士のはずだ」など、現代社会に一定の理解を示すと同時にグロンギの立場から現代人である一条に対して痛烈な皮肉を述べた。そして逃走中一条に強化型神経断裂弾を数発撃ち込まれたが、人間体のままであったために弾丸は貫通し、吐血しながら「お前とはまた会いたいものだ」と言いながら笑顔を見せて海に落ちた。捜索されたが、遺体は発見されていない[注 16]。
- グロンギでは珍しく衣服を何度も変えており、終盤には街中にいても違和感のない姿になっていた。
- 設定が二転三転しており、当初は連絡役程度のキャラクターとして考えられていたという[72]。しかし、演じる七森美江の演技から生まれる神秘的な空気から、徐々に設定が改変されて一種の「女神」とも言うべき存在に変化した[72]。また、怪人体は初期にいくつかデザインが検討されていたが、いずれも雰囲気にそぐわないとして採用されていない[73]。
- 小説『仮面ライダークウガ』にて生きている事が判明し、生き残りのグロンギを復活させる。
- ラ・ドルド・グ
-
- 身長:213センチメートル
- 体重:188キログラム
- 飛行速度:時速400キロメートル
- 未確認生命体第47号(B群9号)、コンドル種怪人。専用武器はトンファー。初登場は第23話。人間体はニット帽や布で顔を隠した、白と黒のみの衣装を纏った男性。怪人体は45話と46話に登場。
- ゲリザギバス・ゲゲルの際にバグンダダというカウンターを持ち歩き、ゴ集団の複雑なゲゲルがルールどおりに行われたかどうかを確認し、ゲゲルで死亡したリント(人間)を数える役目を担っている。劇中「リントも無能ではない」という台詞から、バルバ同様リントの変化を感じ取っていた節がある。ゴ・ガドル・バのゲゲルの際、一条にライフルでバグンダダを撃ち壊されたことでガドルのゲゲルは失敗し、台無しにした責任を負って一戦を交える。ゴ最強のガドルに「さすがはラだな」と言わしめる戦闘力を示したが、右翼をもぎ取られかなわないと踏み逃走。川に逃げ込んだ後杉田と桜井に神経断裂弾を撃たれ、人間体になり死亡した。
- 劇中で人間によって倒された数少ないグロンギの一人である。
- その他の登場作品
-
- 『仮面ライダーディケイド』
- テレビシリーズの「クウガの世界」編に登場。声は塩野勝美。同作品では、未確認生命体8号として扱われている。また『ディケイド』オリジナルのグロンギ、ン・ガミオ・ゼダの出した黒い霧で死んだ人間がラ・ドルド・グの姿となって登場。
- 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
- ショッカーと同盟を組み、その会議にも参加している。
ズ集団
- ズ・ゴオマ・グ
-
- 身長:206センチメートル
- 体重:167キログラム
- 飛行速度:時速120キロメートル
- 未確認生命体第3号(B群2号)、コウモリ種怪人。動物の血が栄養源で、特に人間の血を好み、人間を襲って血を吸う。人間体は黒いコートを纏う男性。初登場は第2話。
- 最初はサン・マルコ教会の神父に化けて登場。自身のゲゲル開始前にリントを狩る行為(殺人)が違反と見なされ、ゲゲルの順番を先送りにされる。後にゲゲルの権利がメ集団に移行したことで完全に参加資格を失うことになる。多くの怪人から見下されており、しばしば暴行を受けている。
- 日光が苦手なため、黒いコートとこうもり傘を愛用している。参加資格を剥奪されてからはバルバの下僕として活動しているが、それでもなおゲゲルに参加したがっている。ゲリザギバス・ゲゲルの開始直前には、ザジオが製作する道具のパーツを取りに長野まで走らされるなどと雑用に徹する姿も見られた。
- ゲリザギバス・ゲゲル開始前、九郎ヶ岳遺跡にあるゴ集団の装飾品発掘を命じられるが、その際に密かにダグバのゲドルードの一部を入手。のちに36話でそれを自身の体内に埋め込み利用することで肉体を強化し、強化体から究極体に変貌。ダグバの「整理」から逃れるためダグバの命を狙い反逆を開始し、千葉県にて一般人を虐殺し、応戦した千葉県警や移動した茨城県で茨城県警の警察官を殺害し、止めに入ったクウガをも圧倒するが、ダグバの気配を感じ、戦線離脱。付近の森に潜んでいたダグバに戦いを挑むが、瞬殺される。
- ゲドルードの起爆スイッチを入れられていなかったせいか、遺体が爆散・消滅しなかったため、遺体は警察に回収されて椿の手で解剖が行われ、そのデータが神経断裂弾を完成させる大きな手掛かりとなった。
- 怪人体および究極体のデザインは阿部卓也が担当した[69]。当初、怪人体のスーツは一般的な怪人の造形と同様に歯と唇が繋がった形状で制作されたが、髙寺らの意見によりハイビジョン撮影でも違和感が出ないよう別パーツでの造形に変更された[74]。
- ズ・ゴオマ・グ強化体
-
- 身長:208センチメートル
- 体重:198キログラム
- 36話に登場。この時点で体毛が濃くなり、日光を浴びても平気な体質を備え持つようになり、ザザルと互角に戦えるなどゴ集団の中堅位の実力を持つ。頭部にはダグバ中間体に酷似した毛髪が生えている。
- バルバの居場所を聞き出すためザザルと交戦するが、クウガの邪魔が入り逃げられてしまう。自力でバルバを見つけると攻撃をしようとするが、ガドルに邪魔され交戦するも、軽くあしらわれてしまう。
- ズ・ゴオマ・グ究極体
-
- 身長:211センチメートル
- 体重:227キログラム
- 38話に登場。強化体の時に発した痛みや苦しみを乗り越えた姿。全身の皮膚が強固に変化しているが、無理にパワーアップしたため、毛髪は白くなっている。この時点では外見もダグバに近い強靭なものになっており、クウガは手も足も出なかった。
- 東映プロデューサーの髙寺成紀は、EPISODE39の時点では第0号を登場させるのは早いと判断し、それに代わる存在としてゴオマ究極体が創作された[75]。
- その他の登場作品
-
- 『仮面ライダーディケイド』
- 劇場版と『仮面ライダーW』とのクロスオーバー作品に登場。
- 『仮面ライダーフォーゼ』
- テレビシリーズ第2話において、ライダー伝説のネット映像でクウガと戦う怪人として登場する。
- ズ・ザイン・ダ
-
- 身長:211センチメートル
- 体重:246キログラム
- 未確認生命体第22号B群3号、サイ種怪人。ズ集団のリーダー。人間体はいつも怒りの表情のレスラー体型の男性。初登場は第3話。ゲゲル実行は第11話・第12話。
- 性格は短気かつ好戦的。メ・ビラン・ギとは仲が悪く、戦闘にまで発展している。
- ズ集団の数々の敗北により、第7話でズ集団からメ集団にゲゲルの権利が移ってしまい、ゲゲルを行えなくなってしまう。いつまで経ってもゲゲルが出来ないでいたため、遂に勝手にゲゲルを始めてしまう。
- ゲゲルでは、アイドリングをしている大型車のドライバーをターゲットに殺しを繰り返した。これは自身がアイドリング音を嫌っていると言う理由も含まれている。殺し方は力で相手を押さえつけて自慢の角による刺殺。茨城県警の包囲を返り討ちにして34人もの人命を奪う。
- クウガとの初戦では変身ポーズを待たずに攻撃を仕掛け、お互い変身前の状態で交戦。クウガのマイティキックを耐える高い防御力を見せた。クウガを上回る馬鹿力で投げ飛ばし角で刺し殺そうとするも、勝手にゲゲルを始めたために自分のゲゲルを行えず怒り狂ったビランが乱入。ビランとの戦闘に変わりお互い組み合ったまま川へ転落した。クウガとの二戦目では、クウガの回転を加えることで威力を上げた強化マイティキックを顔面に受けて爆死した。
- 演じる野上彰がプロレスラーであることから、殺陣にはプロレス技が取り入れられている[76]。
- 怪人体のデザインは阿部卓也が担当した[69]。
- その他の登場作品
-
- 『仮面ライダーディケイド』
- ン・ガミオ・ゼダの黒煙で人間が変化した個体が登場。
メ集団
- メ・ガリマ・バ
-
- 身長:197センチメートル
- 体重:178キログラム
- 未確認生命体第36号(B群6号)、カマキリ種怪人。メ集団のリーダー。人間体は前髪に緑のメッシュが入った女性。専用武器は大鎌。初登場は第7話。ゲゲル実行は第23話・第24話。
- 「クウガと対等に戦えるのは私だけだ。」と豪語する程、プライド高く自信たっぷりな性格。ゴ集団に昇格することを望んでおり「メからゴになれるのは私だけ」と語り、ザジオに特製の大鎌を作らせ受け取った際に「ゴ・ガリマ・バにふさわしい」と語る。以後まだゲゲルが成功していない内から「ゴ・ガリマ・バ」を名乗る。
- ゲゲルはゴ集団のゲリザギバス・ゲゲルの内容に則り、「総武線・御茶ノ水駅発の電車に乗って特殊なお香で乗客にマーキングを施し、18時間以内に乗車していた288人全員殺す」という条件付きのもの。殺し方は大鎌で首を切断[注 17]。このターゲットに桜子も含まれていた。
- ゲゲル実行時大鎌を帯刀していたため五代に見つかり交戦。クウガとの初戦時にマイティフォームによって武器の半分を折られ、タイタンフォームによって鎌のひとつが剣に変えられる。その後トライゴウラムアタックを受けるが封印エネルギーを跳ね返して逃亡。傷が癒えた後、ラの2人に促され再び行動を開始する。ターゲットの一人であった桜子を見つけ追い詰めるが、クウガに阻まれて再戦。タイタンフォームと剣闘を行うも、新たに会得したライジングタイタンのライジングカラミティタイタンを食らい爆死した。
- その他の登場作品
-
- 『てれびくん』
- 漫画版にも登場。この個体はタイタンフォームの鎧を切断している。
- 『仮面ライダーディケイド』
- ン・ガミオ・ゼダの黒煙で人間が変化した個体が登場。
- メ・ガルメ・レ
-
- 身長:200センチメートル
- 体重:200キログラム
- 未確認生命体第31号B群4号、カメレオン種怪人。作中唯一ゲゲルを成功させ昇格したグロンギ。人間体は肩出し服を着ている髪を白く染めた男性。初登場は第3話。ゲゲル実行は第21話・第22話。
- 元々はズ集団に所属していたが、ゲゲルに成功しメ集団入りする。性格は自信家で他者を見下していて、特にリント(人間)を馬鹿にしている。
- 口の中に先端が吸盤状になった長さ10数mの舌を隠し持っている。ゲゲル時はその舌を伸ばして獲物を吸い付け、瞬時に引き寄せることで獲物の首をへし折って殺す。さらに自らの皮膚の色を周囲の色彩に合わせて変化させる能力により、姿を周囲の景色に溶け込ませ消すことができる。しかし強い光を浴びてしまうと、約5分間姿を消せなくなってしまう弱点を持つ。
- 舌が滑らかなようで、ラジオ番組を聴く等しただけで日本語での犯行予告やゲゲルの説明を出来るほど日本語を習得している。
- 2度目のゲゲルではゲゲルを楽しむためとゴ集団への昇格も視野に入れているためか、次の犯行現場を予告するという行動を取っている。
- ゲゲルの犯行予告により犯行現場に駆け付けた一条刑事らにグロンギが殺人を犯す理由がゲームであることを滑らかな日本語で説明し警察を嘲りながら殺人をしていくも、科捜研が開発した特殊閃光弾スタングレネードを受け姿を消せなくなってしまい逃走。その最中にクウガと出会い交戦、自慢の舌で攻撃するが全て避けられてしまい圧倒される。とどめを刺されそうになるが直前に姿を消す能力を回復し、再び姿を隠して逃走する。しかしペガサスフォームの発達した五感からは逃れられず、ゴウラムに掴まったクウガの上空からのブラストペガサスを受け爆死した。
- 怪人体のデザインは阿部卓也が担当した[69]。
- その他の登場作品
-
- 『仮面ライダーディケイド』
- ン・ガミオ・ゼダの黒煙で人間が変化した個体が登場。
- メ・ギノガ・デ
-
- 身長:209センチメートル
- 体重:138キログラム
- 未確認生命体第26号A(変異体はB)、キノコ種怪人。作中唯一クウガを瀕死に追いやり、古代にはないライジングフォームを生むキッカケとなったグロンギ。人間体は白い髪の女性的な姿をした男性。初登場は第18話。ゲゲル実行は第18話・第19話。
- 口から毒胞子を撒き散らす能力を持つ。毒胞子は最初は35℃〜40℃が活動範囲内であったが、強化体になってからは広範囲かつ温度に関係無くなり毒胞子の散布力が強くなる。
- メ集団の中でも虚弱体質で、当初クウガのパンチや警察のガス弾を受けただけでも弱ってしまう程格闘能力が低かった。しかし打たれれば打たれる程強化していく特異な身体を持つ。またキノコの性質上グロンギ随一の再生能力を持ち、身体の一部からクローン体を生み出す。
- ゲゲルのクリア人数は144人。殺し方はターゲットに接吻して毒胞子を送り込む。当初は毒胞子の性質上エアコンの室外機近くを犯行現場にし、新宿区でゲゲルを行っていた。
- 19人目を殺害した際にクウガと出会い交戦。クウガのパンチにダメージを負うものの一瞬の隙を突いて、毒胞子を送り込み戦闘不能にさせる。その後警察のガス弾を喰らい退却する。回復し身体も頭部が赤く変色し、毒性を増した胞子へと強化すると、4月21日警察と応戦。警察を強化した毒胞子などで殺していき、一条達にもとどめを刺そうとする所に復活を果たしたクウガグローイングフォームと交戦。グローイングフォームの3度のキックを喰らい爆死する。
- 文芸担当の村山桂のクウガを殺害するのは力強いタイプではなく、一見ひ弱で虫も殺さないような顔をしたタイプという意向からギノガのキャラクターが創作された[77]。
- メ・ギノガ・デ変異体
- 身長:207センチメートル
- 体重:174キログラム
- ギノガの身体の一部から生み出されるクローン。
- 爆死したギノガの右腕の一部が川の水で養分を得た事によりが増殖し、生み出された。体色はオリジナルと違い深緑色。
- 毒胞子を散布する能力はなくなり、ただ殺人本能のままに襲い暴れる生物となり言葉も発しない。
- 工場で暴れていたところクウガと交戦。クウガの強化マイティキックを喰らうと、爆発することなく溶けて消えた。
- その他の登場作品
-
- 『仮面ライダーディケイド』
- 「アギトの世界」に登場した。劇場版にも登場。
ゴ集団
- ゴ・ガドル・バ
-
- 身長:209センチメートル
- 体重:238キログラム
- 未確認生命体第46号(B群11号)、カブトムシ種怪人。ゴ集団の中の最強3怪人の一人で、ゴ集団のリーダー。人間体は軍服姿の威圧感漂う寡黙な男。自ら「破壊のカリスマ(ザバギン・バシグラ)」と豪語する、グロンギの最上位階級に当たるゴ集団の頂点に相応しい実力者。初登場は第25話。ゲゲル実行は第43話・第44話・第45話・第46話。
- 派生形態と形態に合わせた武器を使いこなし、発電所で一か月にわたって莫大な電力を自らの魔石に吸収することで新形態も1つ増えた。耐久力に優れ通常の銃弾も、クウガのライジングマイティキックも耐える事が出来る。
- ゲリザギバス・ゲゲルの条件は「リントの戦士(男性警察官)のみを殺害する」。これは強者との戦いを望み、自らに課したものである。ただしこのゲゲルはドルドがバグンダダを破壊されて無効となる。
- クウガとの1度目の対決は力を見せつけ、クウガを瀕死に追いやる。
- 神経断裂弾を撃たれた事とアメイジングマイティに変身された事もあり、クウガとの2度目の対決でアメイジングマイティキックを受け敗北し、大きな火柱をあげて爆死した。
- ゴ・ガドル・バ格闘体
- 身長:209センチメートル
- 体重:238キログラム
- ガドルの基本形態。目と腕の宝玉の色がオレンジ色で、素手による格闘戦を得意としゴオマ強化体を退けた。
- ゴ・ガドル・バ俊敏体
- 身長:209センチメートル
- 体重:238キログラム
- ガドルの派生形態。専用武器は棒状の武器。目と腕の宝玉の色が青色で、瞬発力と跳躍力に優れる。俊敏さに優れるドルドと互角以上の激闘を展開した。
- ゴ・ガドル・バ射撃体
- 身長:209センチメートル
- 体重:238キログラム
- ガドルの派生形態。専用武器は空気弾を撃つ弓状の武器。目と腕の宝玉の色が緑色で、視覚・嗅覚・聴覚が強化される。
- ゴ・ガドル・バ剛力体
- 身長:209センチメートル
- 体重:247キログラム
- ガドルの派生形態。専用武器は大剣。目と腕の宝玉の色が紫色で、筋力が強化される。クウガ・タイタンフォームの鎧を切断し、追い詰めるほど攻め立てた。
- ゴ・ガドル・バ電撃体
-
- 身長:209センチメートル
- 体重:252キログラム
- ガドルの派生形態。胴体と目、腕の宝玉の色が金色。頭部から角が2本伸び、首周りの体毛が長くなる。自らの武器も電力で強化変形させることが可能。ライジングフォームと異なり、各種武器を形成するのに各種形態に応じた形態への変化を必要とはしない模様。ゼンゲビ・ビブブ(電撃キック)でクウガに瀕死の重傷を負わせる。
- その他の登場作品
-
- 『仮面ライダーディケイド』
- 劇場版に電撃体が登場。
- ゴ・バダー・バ
-
- 身長:206センチメートル
- 体重:176キログラム
- 未確認生命体第41号(B群8号)、バッタ種怪人。自らを「キョクギン・サキザザ(脅威のライダー)」と豪語する。自他共に認めるゴ集団屈指の実力者。人間体は真っ赤なマフラーに緑のジャケットを着たパーマ頭の男性。バヅーの双子の兄。専用武器はオートバイ・バギブソンで人間体の際に使用しているオートバイに肘の装飾品を差し込むことで変形する。左腕を斜め前にかかげるようなポーズを取り、変身する。初登場は第21話。ゲゲル実行は第31話から第33話。
- ゲリザギバス・ゲゲルの条件は「7時間以内に鋼の馬(オートバイ)に乗った99人を引きずり下ろし轢き殺す」。殺し方はオートバイ乗りと一対一で勝負して、オートバイからおろしてオートバイで轢く。
- ゴ集団の中でいち早く登場し、最初はクウガがゴオマにトドメをさそうとするときにオートバイで登場し阻止する。2回目はベミウのゲゲル時に五代とバイクチェイスする形で現れ、そこで正体を明かして小競り合いをする。[注 18]
- ゲゲルのプレイヤーの順番が回ると、順調に殺人を繰り返す。ゲゲルの最中クウガに出会うと、クウガを嘲りながらバイクチェイスをする。神奈川県の海岸でのバトルでは互いのバイクテクで互角の戦いを繰り広げ、両者ともに投げ出されると、トライチェイサー2000を強奪する。トライチェイサー2000が破損すると、「お前を殺すのは一番最後だ。」の言葉を残し、バギブソンで立ち去る。
- 98人目を殺してすぐクウガとの3度目の交戦。ゴウラムに掴まったライジングペガサスの連続射撃を全て避け振り切った。
- 警察の誘導により厚木方面に向かわされた先に、ビートチェイサー2000を駆るクウガが現れ、4度目の交戦。壮絶なバイクチェイスで、クウガを引きずり降ろそうとするが、ビートチェイサー2000のスピードに敵わず引き離されてしまう。少し離れた先でキックの体制で待ち構えていたクウガを轢き殺そうとするがライジングマイティキックのカウンターを受けて、大爆発する。
- 常用しているバイクはトライチェイサー2000のベース車と同じガスガス社のバンペーラであり[78]、変形後のバギブソンのベース車も同じである[79]。
- ゴ・ブウロ・グ
-
- 身長:207センチメートル
- 体重:168キログラム
- 未確認生命体第37号、フクロウ種怪人。人間体は翼のような飾りのついた革ジャケットに丸サングラス姿の読書を好むインテリ青年。専用武器は吹き矢。初登場は第23話。ゲゲル実行は第25話・第26話。
- ゲリザギバス・ゲゲルの条件は「東京23区を五十音順に移動し、区ごとに9人ずつ殺す」。殺し方は上空から吹き矢でペリット弾を打ち、急性心筋梗塞を引き起こさせる。
- 飛行の際に超音波を発しない、ヘリコプターを超える飛行スピードなど、ゴオマやバヂスより飛行能力に優れている。また上空から1mmのズレもなく心臓に射抜く高い命中精度を持つ。
- クウガとの初戦では痛覚も過敏になるライジングペガサスの特性を利用して吹き矢を連射して痛め付けるが、ライジングペガサスが放った一発が左翼に命中し、封印エネルギーがベルトに届く前に引き裂いて逃走する。その後アルベール・カミュの全集を読みながら傷を癒す。
- 5時間で126人を殺害した後、すぐにクウガと再戦。ライジングペガサスのライジングブラストペガサスを何発も浴びて、空中で大爆散する。
- ゴ・ベミウ・ギ
-
- 身長:198センチメートル
- 体重:172キログラム
- 未確認生命体第38号、ウミヘビ種怪人。人間体は黒いチャイナ服の黒髪ロング美女。自らを「ギン・ボン・ザブダダ(死のコンダクター)」と名乗る。専用武器は零下150℃の超低温を発生させる鞭。初登場は第25話。ゲゲル実行は第27話・第28話。
- ゲリザギバス・ゲゲルの条件は「『革命のエチュード』の譜面に記された音階と同じ頭文字の水に関係した場所にて音符の長さに合わせた人数を、記された音符に合わせた人数だけ殺す」。殺し方は水中から鞭の先端を標的の胸に一瞬だけ接触させ、超低温による急性心臓マヒを引き起こさせる。
- 芸術家肌で実際ゲゲルの場所で完璧なピアノの演奏を行っている。
- ダンスグループが使用してたラジカセから流れてたショパンの『革命のエチュード』に興味を持ち、その音階にちなんだゲゲルを行うことを決意する。ゲゲルの場所の一つである「みずさわウォーターパーク」では、おやっさんやみのりとすれ違いしている。『革命』の演奏を一条に聞かれたことで、ゲゲルの法則性に気付かれる。警察の対応策のプール閉鎖によりプールでゲゲルを行えなくなると、次は海水浴場に向かいそこにいた若者達を襲う。しかし五代と一条に割って入られ、クウガと交戦する。
- 鞭によってドラゴンロッドを凍らせたりしてクウガを追い詰めていくが、ライジングドラゴンとなったクウガのライジングスプラッシュドラゴンを受け、海に投げ飛ばされ海中にて大爆発する。
- デザインはPLEXが担当し、仕上げは竹内一恵が手掛けた[80]。竹内がデザイン段階で受けた体色の指定は薄緑色であった[80]。人間体と怪人体の統一性をとるため、人間体を演じた伊藤の髪型に合わせて怪人体の頭部デザインが決定されている[81]。
- ゴ・ガメゴ・レ
-
- 身長:214センチメートル
- 体重:268キログラム
- 未確認生命体第39号、カメ種怪人。人間体はストライプのシャツを着こなすギャンブラー男性。専用武器は鎖鉄球。初登場は第25話。ゲゲル実行は第29話・第30話。
- ゲリザギバス・ゲゲルの条件は「高層ビルの屋上からルーレットで出た色と数字に従った地域に54個の鉄球を投げ、72時間以内に567人殺す」。殺し方は隕石のように飛ばした鉄球による圧死。
- ビルの屋上から落下しても平然と動き回れる程の防御力を持ち、ライジングカラミティタイタンにも耐えてる。
- ザザルとジャラジに手伝って貰いながらゲゲルを進める。警察により犯行場所が特定されクウガと交戦。ドラゴンフォーム・タイタンフォームとなったクウガに対し終始優勢であったが、ライジングカラミティタイタンによるダメージを癒すため退却する。
- 場所を変えてゲゲルを再開すると、クウガと再戦。自慢の鉄球でクウガを追い詰めるも一条の援護射撃により、指につけていた全ての鉄球が撃ち落とされ肉弾戦になる。屋上から落とされると、トライゴウラムによって工場まで運ばれる。その場所でライジングマイティのライジングマイティキックを受けると、半径3kmに及ぶ大爆発を起こす。
- ゴ・ジャラジ・ダ
-
- 身長:177センチメートル
- 体重:134キログラム
- 未確認生命体第42号、ヤマアラシ種怪人。人間体はストリートファッションの若者。専用武器は鉤針。初登場は第25話。ゲゲル実行は第34話・第35話。
- ゲリザギバス・ゲゲルの条件は「緑川学園2年の男子生徒を12日で90人殺す」。殺し方は脳内に針を仕込んで4日かけて精神的に追いこんでから、内部で膨張・変形させて脳を内部から傷つけ、脳内出血による虚血性脳梗塞を引き起こさせる。
- 葬儀に参列した生徒の前に姿を現す、無言電話をかける、自身の影をちらつかせる等して恐怖感を煽るとても悪趣味な性格の持ち主。また悪路とはいえ、ビートチェイサー2000から逃げ切れる程の素早さを持つ。その残虐で陰湿極まりない行為に、五代の怒りに最も触れる。
- 生徒の一人がゲゲルの数にカウントされない自殺をしてしまい、唯一接触していない生田和也(イクタ カズヤ)を狙う。箱根の別荘に現れるが、そこでクウガと交戦。ドラゴンフォームを翻弄し、針を投げ飛ばしてクウガの動きを封じると退散する。その後警察病院で警察を翻弄し保護されている生田和也に針を仕込もうとするところに、クウガにギリギリ阻止され交戦する。
- マイティフォームで血反吐を吐く程何発も殴打され、ビートゴウラムで湖畔まで運ばれると、ライジングタイタンにメッタ斬りにされたあげく、ライジングタイタンソードを突き立てられると言う凄惨な最期を迎える。
- ゴ・ザザル・バ
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- 身長:187センチメートル
- 体重:168キログラム
- 未確認生命体第43号、サソリ種怪人。人間体は気怠そうな雰囲気をかもしだす若い女。専用武器は耳飾りを変形させた鉤爪。初登場は第25話。ゲゲル実行は第36話・第37話・第38話・第39話。
- ゲリザギバス・ゲゲルの条件は「爪に塗ったマニキュアの色の順番[注 19]で、同じ色の箱(タクシーやエレベーター等)にいる人間を殺す」。殺し方は実際に乗り込みその場にいる人を強酸性の溶解液で溶かす。
- 体中に王水以上の強酸性の溶解液がまわっており、それを鈎爪に流して戦うのが戦闘の主体。
- 最初はタクシー運転手ばかりを狙って、タクシーに乗車してゲゲルを進めていく。しかしゲゲルの途中でゴオマに邪魔され、怒りに狂いゴオマと交戦。クウガが割って入ると即退散する。
- 警察の対応策によりタクシーに乗れなくなると、乗る箱をエレベーターやバス・電車[注 20]に切り替えるも、桜井のメモがキッカケで五代に法則性を気付かれそれらも対応される。ゲゲルを上手く進めない事にイライラしているところに五代と相対し交戦。
- クウガに溶解液をばらまきながら戦うも、ドラゴンフォームの動きに翻弄され、ドラゴンロッドにより鈎爪を外される。更に警察の中和弾による援護射撃を受け、弱っているところに追撃のマイティキックを受ける。それでも気合いで封印エネルギーを霧散させると、クウガのビートゴウラムによって警視庁が定めた爆破予定ポイントに連れていかれる。そこでライジングブラストペガサスを受けて、遂に耐えきれず爆死する。
- ゴ・ジャーザ・ギ
-
- 身長:201センチメートル
- 体重:182キログラム
- 未確認生命体第44号(B群10号)、サメ種怪人。ゴ集団の中の最強3怪人の一人。人間体はOL風の眼鏡女性。初登場は第37話。ゲゲル実行は第40話・第41話。
- ゲリザギバス・ゲゲルの条件は「5時間以内にネット予告した『空(旅客機)』と『海(遊覧船)』の2回で567人殺す」。殺し方は該当する名を持つ乗り物に乗り込み、その場で怪人態となって虐殺する。
- ザギバス・ゲゲルに備えて力温存のため、抵抗力の弱い老人や子供を中心に狙うといった合理的かつ冷酷な考え方を持つ。
- ネット予告[注 21]を流した後乗客になりすましレインボー航空706便に乗り込み、乗客乗員の内243名を殺す。その後海に飛び込み逃げてた所、クウガに場所を特定される。しかしダグバに気をとられていた一瞬の隙を突き、銛を投げ込み動きを封じて上陸する。
- 次の標的であるさんふらわあ号[注釈 1]に向かうと、そこでクウガと交戦。最初は銛を投げ込みクウガに襲い掛かるも、ライジングドラゴンのライジングスプラッシュドラゴンを受ける。
- 封印エネルギーを霧散させると、剛力体と変化し大剣でクウガに襲い掛かる。しかしライジングタイタンの二刀流により攻撃を防ぐ事が出来ずダブルライジングカラミティタイタンを受けると、クウガと共に海に落ちそこで爆発する。
- ゴ・ジャーザ・ギ俊敏体
- ジャーザの基本形態。専用武器は銛状の武器。目の色はオレンジで、体色は茶色。
- 海中を海上保安庁の巡視艦より素早く動くことが出来る。銛を投げ込むのが、戦闘の主体。
- その他の登場作品
-
- 『仮面ライダーディケイド』
- ン・ガミオ・ゼダの黒煙で人間が変化した個体が登場。
- ゴ・ジャーザ・ギ剛力体
- ジャーザの派生形態。専用武器は太刀。
- 俊敏体より更に筋骨隆々となった姿。目と体の色は紫。肩や太腿には鰭状の突起物が生える。
- ゴ・バベル・ダ
-
- 身長:213センチメートル
- 体重:223キログラム
- 未確認生命体第45号(B群12号)、アメリカバイソン種怪人。ゴ集団の中の最強3怪人の一人。人間体は頭にバンダナを巻いた長身の男性。初登場は第37話。ゲゲル実行は第42話。
- ゲリザギバス・ゲゲルの条件は「閉鎖した空間内にいる682人を殺す」。殺し方は大型トラック等で逃げ道を塞ぎ、その場にいる人間を皆殺しにする。
- 4回目のゲゲルを終えた後地上に現れたところに、クウガと警察に遭遇しクウガと交戦。剛力体でとどめを刺そうとする瞬間に一条の筋肉弛緩弾による援護射撃を受ける。動きが鈍った所をクウガのビートゴウラムによって、埼玉県内の爆破ポイントに連れていかれる。そこでライジングビートゴウラムアタックを受け爆死する。
- ゴ・バベル・ダ格闘体
- バベルの基本形態。専用武器はメリケンサック。目の色はオレンジで、体色は茶色。
- この状態でも、ビートチェイサー2000の突撃を真っ正面から受け、マイティキックの封印エネルギーを余裕で霧散させる力を持つ。
- その他の登場作品
-
- 『仮面ライダーディケイド』
- 聖なるゲゲルを実行するが、ディケイドのディメンションキックを受け、爆死する。また、ン・ガミオ・ゼダの黒煙で人間が変化した個体が登場。
- ゴ・バベル・ダ剛力体
- バベルの派生形態。専用武器は棘付きハンマー。目と体の色は紫。
- 格闘体より更に両肩の筋肉が隆起した姿。タイタンフォームに傷を付ける程の怪力を有する。
ヌ集団
- ヌ・ザジオ・レ
- 未確認生命体B群14号、サンショウウオ種怪人。「いいよう(ギギジョグ)」が口癖。劇中ではその確かな怪人態は確認されておらず、人間体はサングラスをかけて暗い所に佇む老人。
- 主にグゼパ(ゲゲルの被害者の数を数える腕輪)やバグンダダ、各怪人が使う武器の作成、あるいはバギブソン(ゴ・バダー・バのバイク)のメンテナンスまで、裏方の仕事を担当する職人的存在。
- ダクバが動き出すと、ダグバのベルト修復に着手。ベルト修復後ダグバに「整理」された。
- 怪人体デザイン案はあったようだが、劇中で登場することはなかった[73]。
グロンギ
人間とほぼ同じ身体・血液構造を持つ、人類に極めて近い超古代の好戦的な先住民族(のちにその1体は人間と自分達は等しいと述べている)。残虐かつ闘争心旺盛であり、超古代にクウガによって封印されていた。九郎ヶ岳遺跡発掘に伴い、200体余りが現代に復活。警察や世間からは「未確認生命体」と呼ばれている。普段の外見は人間と変わりないが、その肉体に動植物や昆虫の能力を宿しており、体のどこかに怪人体のもととなる動植物や昆虫の刺青がある。腹部にアマダムと同質の物体「魔石・ゲブロン」[70]が埋め込まれており、拳銃で武装した警官隊も一掃できる怪力と、胸を撃ち抜かれても死なない脅威的な再生・回復能力を持ち全員が動植物の力を持った怪人体に変身する。クウガとグロンギは基本的に同じ力を有している。ゴ集団やズ・ゴオマ・グのように、より強力になるほど体が黒く変化していく。クウガの技で死亡する場合、ほとんどは体に打ち込まれた封印エネルギーが腹部の核に伝達することで「封印」のリント文字が体に浮かび上がり爆発する(そのため、クウガの必殺技を受けた身体の箇所を強引に引き千切って逃走した怪人もいる)。
ン・ダグバ・ゼバを頂点とし、ゴ集団・メ集団・ズ集団の階級が存在し、階級ごとに怪人体時に装着しているベルト「ゲドルード」[70]のバックルやプロテクターなど、装飾品の色が異なる。リント(現代人をリントの末裔と見なしている)を標的とする殺人ゲーム「ゲゲル」を、進行役のラ集団のもとで行う。登場時期が後になるほど強さが増していき、ゴ集団の終盤の3体はクウガのフォームチェンジに当たる形態変化が可能。強さはゲブロンの強さに比例し、爆発した際の被害も甚大になる。特にライジングマイティキックで倒すと、爆発規模は半径3kmに及ぶ(ゴ・ガメゴ・レやゴ・バダー・バなど)。
他に、ダグバのベルトの修復など裏方仕事を担当していたヌ・ザジオ・レ(登場したのは人間体のみ)や、ゴ・ジャーザ・ギの台詞で存在が示唆されただけのベ集団もいた。
独自の言語「グロンギ語」[注 22]を話し、位取り記数法として九進法を用いる。個体差はあるが日本語や自動車・バイクの運転、インターネットなどを短期間でマスターするほど知能は高い。ゴ集団の中には人類の文化・芸術に興味を示して熟達する者もいた。人類はあくまでもゲゲルの標的=リントであり、クウガすらゲゲルの難度を上げる障害物かやや強い標的としか見ていない。人間社会との文化の違いのためか、服装のセンスも一部の者を除いて通常の人類とは大きくかけ離れたものとなっている場合が多い。
倉庫・廃墟・植物園・水族館・飲食店など営業していない複数の施設をアジトとして使い、彼らの文化に合わせたかのようにマネキンや鎖などで個性的な装飾を施すか、最初から神秘的な内装をされている店内などを好んで使っている。
九郎ヶ岳遺跡のある長野県を皮切りに山形県から岐阜県まで広い範囲で行われたが、主に人口の多い東京都を中心とする関東地方周辺に集中していた。グロンギが関係すると思われる殺人・窃盗などの事件は「未確認生命体関連事件」として広域指定事件とされ、警視庁に置かれた合同捜査本部によって捜査される。
グロンギは毎回1体ずつ登場するということがなく、ストーリーの節目となる回ごとに数名がバルバのもとに人間体で現れ、自分がゲゲルを行う順番を待っていた。初登場から怪人体になるまで数週かかった者も多い。怪人体が出現した順に「未確認生命体第○号」と呼称されるが、前述した事情に加えて設定のみでテレビシリーズ未登場のグロンギも多いため、必ずしもテレビシリーズでの登場順とは一致しない。なお、人間体しか目撃されていていなくても未確認生命体と判断される場合は、「未確認生命体B群」として分類される。
詳しい出自などはテレビシリーズでは最後まで描かれていないが、小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER KUUGA EDITION』では地球に落下した隕石により、DNAの塩基配列が変化した狩猟民族として位置付けられている。『平成仮面ライダー怪人伝』では始祖的なグロンギが突然変異によって発生し、その攻撃の対象をグロンギへと化して行き、同族を増やしていったと目されている[83]。
名称の末尾の語は、もとの生物の種別を表している[84]。
テレビシリーズ未登場のものを含めたグロンギの一覧については、仮面ライダーシリーズ怪人一覧のグロンギ(未確認生命体)の項を参照。
階級
プレイヤー階級
ゲゲルに参加資格を有する階級集団。すべてのグロンギが参加資格がある訳ではなく、各集団の実力者が参加資格を有する。
- ズの集団
- リーダーはズ・ザイン・ダ。最下層の集団でバックルの色は赤銅色。日本語はあまり上手くない。武器を使用せず、己の肉体のみで闘い、グムンやゴオマのようにゲゲル以外の殺人を行う者もいる。
- メの集団
- リーダーはメ・ガリマ・バ。中級集団でバックルの色は暗い銀。日本語をある程度話せるが第一言語を話す事が多い。装飾などの武器は使用しないが、毒や起爆性体液、透明化など自身の能力を武器として使用する。
- ゴの集団
- リーダーはゴ・ガドル・バ。上級集団でバックルの色は黒鉄色。構成メンバーは10人と少ないが、ゲゲルを勝ち抜いた実力者で言うなれば上位ランカー。「ゲリザギバス・ゲゲル」への参加資格を持ち、身につけている装飾品から武器を生成する能力や、クウガ同様形態変化をする個体もいる。使用言語は仲間内でさえグロンギ語より日本語のほうが多く、人間のメディアなども利用し服装も人間とほとんど変わらない。条件などを掲示する際グロンギ文字を記した金色のカードを利用する。
- 初期設定案では、ゴ集団より上位のジャ集団も存在していた。だが、統合されて形態変化能力を持つガドル、ジャーザ、バベルの3体がゴ集団の中の最強3怪人と位置付けられた[85]。
非プレイヤー階級
ゲゲルに参加できないが裏方として、ゲゲルの運営を担当。ラ・ドルド・グはゴ・ガドル・バと互角に戦った。
- ラの集団
- ゲゲルの進行や監視等を行う集団。作中では2体のみ。
- ヌの集団
- ゲゲルの必要な道具や武器を修復・製作する集団。作中ではザジオ1体のみ。
- ベの集団
- 最下級の集団。ゲゲルの参加資格は有していたが、ズの勝手な行動でゲゲル参加権を剥奪され、物語終盤まで作中での動向が描かれないままズ集団とともにダグバに殺された。キャラクターショーなどではベ・ジミン・バが登場。
ン
最強のグロンギに与えられるグロンギの最高位の階級で、「究極の闇をもたらす者」と呼ばれている。グロンギの中でも桁違いの戦闘力を持つ存在であり、身体能力は無論、特殊能力も他のグロンギと大きく差がある。頂点ゆえに、テレビシリーズに登場したのはダグバのみ。バックルの色は黄金であるほか、他の階級のグロンギよりも派手な形状となっている。
ゲゲル
定められた期間内に定められた人数の人間を殺すゲーム。ズ集団のゲゲルではバルバが制限時間と人数を定め、メ集団では自己申告で目標を決める。一度にゲゲルを行う「ムセギジャジャ」(プレイヤー)は1名のみで、「ムセギジャジャ」(プレイヤー)以外のグロンギはゲゲル中は殺人を禁じられており、開始前に殺人を行った者や他のプレイヤーのゲゲル中に殺人を行った者は参加資格を永遠に剥奪されてしまう。ゲゲルの進行によっては下位集団のゲゲルが停止させられる場合もあり、それに不満を覚えた者が暴走・反抗に出たこともある。
殺害人数のカウントは、ドドゾ(ボード)とグセパ(腕輪)でそれぞれ行う(ドドゾが警察に押収されてからは、バグンダダが代用されている)。
ゲゲルに成功した者は上位ランクに昇格する(劇中ではガルメがズ集団からメ集団に昇格)。
ゲリザギバス・ゲゲル
ゴ集団が行うゲゲルで、意味は「セミファイナル・ゲーム(超古代語対訳版では黒き闇のゲーム)」。メ集団壊滅から1ヵ月後に開始された。通常のゲゲルと異なり、殺害方法に武器の使用が義務付けられ、各々が定めた条件を満たす相手だけを殺す。殺害人数のカウントも本人ではなくドルドが行う。
ゲリザギバス・ゲゲルに成功すれば、ダグバと1対1で戦う「ザギバス・ゲゲル(ファイナル・ゲーム、超古代語対訳版で「白き闇のゲーム」)」に臨み、ダグバを倒せば彼の変身ベルトを受け継いで強大な力を手に入れられる。
アイテム
- 皮紙
- グロンギがグロンギ文字や紋章を記入し、記録やコミュニケーションなどに使用する道具。劇中では、巻物状のズ及びメの怪人の紋章一覧表や、ガドルが殺害方法を表示した掌大のもの、ダグバやバルバの紋章と狼のような紋章が記入されたものなどが登場。
- グゼパ
- ゲゲルのプレイヤー自身が、ゲゲル進行中に殺害した人数をカウントするために使用する蛇を模した腕輪。別名「カウンターブレス」。桁の上昇に対応するため、複数個存在する。手首に装着し、9個付いている勾玉をスライドさせてカウントする。これを元に、中間報告として記録した数をドドゾに記入する。
- 第5話から第24話のズ及びメのゲゲルで使用された。基本的に人間体・怪人体双方の手首に装着されている(ズ・バヅー・バがゲゲルで使用していた際には、なぜか怪人体時に消えていた)。これを紛失すると、ゲゲルはやり直しとなる。ゲリザギバスゲゲルでは、ルールにより使用されなくなった。
- ドドゾ
- ゲゲルの際に数を表示するためのホワイトボード。ゲゲル開始前に目標数を、ゲゲル途中には中間報告として殺害した人数を記入する。第5話から第10話までのズ及びメのゲゲルで使用されたが、警察にアジトを攻撃・突入された際に押収されてしまった。
- バグンダダ
- ゲゲルの際に数を表示・カウントする算盤。グロンギの紋章に赤珠と黄珠を備える2つ分の算盤を合わせた形状で、赤珠がゲゲルで殺害した人数、黄珠が目標数を示す。使用の際は、使用者側から見て赤珠側が左に来るように保持する。ゲリザギバスゲゲルでは、ゲゲル開始前にプレイヤーの目標数と制限時間を決め、目標数を黄珠で表してから行う。ゲゲル進行中はドルドがゲゲルの現場にバグンダダを携帯して立会い、赤珠で殺害した人数をカウントする。第12話でザジオが完成させ、押収されたドドゾの代用品として開始時の目標数を表示するのに使われた。第25話以降のゲリザギバスゲゲルでは、ドルドが使用するようになったが、第45話でのガドルのゲゲルの最中に一条の銃撃で破壊され、ゲゲルは仕切り直しとなった。
デザイン・造型
グロンギの人間体は、予算の都合からスーツでのアクションを減らすために考案された[2]。その一方で、怪人のスーツはアップ用とアクション用の2種類が用意されている[2]。
ハイビジョン撮影ではスーツの材質や造りがそのまま映ってしまうため、従来とは異なる工夫がなされた[86]。スーツにはゴム素材を用いており、スーツをスーツアクターに密着させることでしわをなくすため造型時には毎回スーツアクターのフィッティングを行っていた[86]。腰布などの衣装は股関節などのシワになりやすい部分を隠すためにデザインされ、次作『仮面ライダーアギト』のアンノウンでも引き継がれている[86]。 日中や屋内の撮影でも筋肉の隆起などのコントラストを強調するため、着色したラテックスを重ね塗りして陰影を表現している[86]。
設定
- ポレポレ
- 文京区小日向5丁目15番地5号[注 23]に店舗を構える、「オリエンタルな味と香りの店」を謳い文句とする住居一体の洋食屋兼喫茶店。玉三郎の自宅でもあり、2階には雄介が居候している。
- ポレポレカレーをはじめ、玉三郎や雄介の個性的な創作料理がメニューとなっている。玉三郎の他にも、雄介や上京した奈々がアルバイトとして勤務し、繁忙時には桜子やみのりも無償で手伝うことが多い。
- 第3・4話では雄介も玉三郎も留守で休業していたが、第5話から営業を再開。しかし、第27話での雄介の言によると、交通機関を用いてまで来店する遠方からの常連客もグロンギの影響で減っている。
- グロンギが来店したことはない。
- わかば保育園
- みのりと恵子が保育士を務める、豊島区内にある保育所。ここの人気者である雄介もしばしば訪ね、園児たちと触れ合い、特技を披露している。
- 未確認生命体関連事件特別合同捜査本部
- グロンギによる事件を解決に導くため、第5話から警視庁内に設立された部署。本部長の松倉を筆頭に、警視庁捜査一課の叩き上げの刑事たちや、長野県警から合流した一条が主要捜査員として所属し、彼らの現場を望見や多数の警官たちがサポートする。
- 科警研・SAT・県警・関東医大病院・海上保安庁・城南大学など様々な組織・団体と連携し、数多くの銃火器や特殊機器などの通常の警察装備を上回る特別装備も新開発され使用された。
- 前述の通り、クウガに対して当初は「未確認生命体第2号」や「未確認生命体第4号」と呼称し、グロンギ同様に危険視していた。だが、一条の報告と幾多の戦いの中で「味方」として徐々に信頼し、第33話でクウガの正体を知ってからは本格的な連携を取り始め、雄介も協力者として事件現場に直接参加。
- ダグバが倒されてから3ヵ月後に解散、メンバーも以前の部署に戻っていった。
- 銃器類・特殊装備
-
- コルト・パイソン(6インチ)
- 第7話からグロンギ捜査員に支給された主武装の拳銃。劇中では主に一条と杉田が使用[注 24]。
- 一条たちがペガサスフォームの力と武器を使うクウガに、貸与する拳銃も主に本銃である。
- レミントンM700
- 第2話で一条が使用したライフル。
- 高性能ライフル
- 第14話以降、多くの戦いで使用されたボルトアクションのライフル。
- 特殊ガス弾
- グロンギが排煙に弱いと推定・開発された、排煙の成分を含むガスを噴射する手投げ弾。第10話でグロンギが潜伏していた倉庫への攻撃に使用された。
- 特殊ガスプラスチック弾
- 特殊ガス弾の弾丸仕様版。排煙の成分を200倍に強化されたガスが充填されている。第13話以降、数回使用された。
- スタングレネード
- 第22話でガルメの保護色能力を無効化させべく使用した特殊閃光弾。
- 超高圧ライフル
- 第33話以降、桜井やSAT狙撃隊員たち、一条が使用した特注ライフル。
- 中和弾
- 第39話で使用したザザルの強酸性体液用の中和剤を弾丸状にしたもの。
- 超音波発生装置
- 第39話でゴオマを錯乱させた試作段階の装置。デスクトップと接続して使用。
- 筋肉弛緩弾
- 第42話でバベルを弱体化させた弾丸。
- マーキング弾
- ナノテクノロジーで開発され、超微細発信器が20個分も搭載された弾丸。第45話で一条がドルドの体内に撃ち込んだ。
- 神経断裂弾
- 撃ち込んだ弾丸が体内で炸裂することで、グロンギの驚異的な回復力の源である神経組織を連鎖的に爆発させ、ダメージを与える弾丸。第46話で杉田と桜井がドルドに、一条がガドルに撃ち込んだ。ガドルには致命傷を与えられなかったが、ガドルに匹敵するドルドを倒してしまうほど強力な武器で、クウガと異なりそのまま死亡させる。
- のちに強化型神経断裂弾が量産配備され、第48話で一条がバルバに撃ち込んで倒した(ただし、弾丸は貫通している)。
- この他にも、パトカーや護送車、TRCS2000Aといった警察車両は勿論、人工血液を搭載したモーターボート、ヘリコプターなど様々な乗物も戦力として行使する。
- 城南大学考古学研究室
- 桜子とジャンが籍を置く研究室。長野県の信濃大学考古学研究室と合同で九郎ヶ岳遺跡を調査し、未確認生命体事件発生以降は、桜子がリント文字解読に、ジャンがゴウラムの調査研究で警察に協力した。
- 雄介や榎田も城南大学の卒業生で雄介は桜子と同窓生、榎田は理工学部出身である。彼らの話によると「熱い」人と言われている本郷教授が共通の恩師らしい。
- リント
- 超古代の先住民族で、争いを好まない友好的な民族だが、霊石・アマダムを宿したアークルやゴウラムといった戦士・クウガのための装備を生み出した。
- グロンギからはゲゲルの殺人対象とされ命を狙われていたが、当時のクウガによってグロンギが封印されたため、絶滅を免れた。闘争を知らず、グロンギを殲滅せず封印にとどめた。
- 現代人はリントの末裔であり、グロンギは現代人をも「リント」と呼称する。
キャスト
世間ではヒーロー像の固定観念ができあがっており、オーディション出場者の多くが、何かにつけて「ゴルゴムの仕業だ!」と力んでいた『仮面ライダーBLACK』の南光太郎のように大仰な芝居をしたため、主人公の五代雄介役の選出は難航した[87]。その中で、最後のオーディションに出たオダギリジョーはまさにハマリ役だった[9]。オダギリはイメージや価値観が凝り固まった特撮ヒーロー作品に強い抵抗感を抱いていたが、それを隠そうとしない裏表のなさがむしろ五代役に最適と判断された。オーディション終了後もオダギリは出演を断るつもりでいたが、髙寺プロデューサーに「あの仮面ライダーではなく、むしろ違うものにしたいと思っているから、力を貸してほしい」と説得されて、引き受けることにしたという[88]。
元々は、葛山が五代役をやる予定であったが、一条のキャラクター設定を読んだ葛山が一条に惚れ込んだことで、一条役に変更となった[89]。
オダギリと一条を演じる葛山の人気は男性アイドル雑誌にも露出するなど異例の注目を集め、「イケメンヒーロー」と呼ばれる、従来特撮に関心がなかった層を新たに取り込んだムーブメントを生み出した。
レギュラー・準レギュラー
- 五代雄介 / 仮面ライダークウガ(声):オダギリジョー
- 一条薫:葛山信吾
- 沢渡桜子:村田和美
- 五代みのり:葵若菜 (3 - 49)
- 飾玉三郎:きたろう (5 - 49)
- 椿秀一:大塚よしたか (5 - 49)
- 榎田ひかり:水島かおり (7 - 49)
- ジャン・ミッシェル・ソレル:セルジュ・ヴァシロフ (5 - 49)
- 朝比奈奈々:水原詩生 (9 - 49)
- 夏目実加:竹島由夏 (2 - 43)
- 松倉貞雄:石山雄大 (5 - 49)
- 杉田守道:松山鷹志 (3 - 49)
- 桜井剛:米山信之 (3 - 49)
- 笹山望見:田中恵理 (7 - 49)
- 椎名純一:畠山真
- 柏原仁、警察官(第5話):菊池隆志
- 海老沢達彦:森富士夫
- 亀山鶴丸:西手勝秋
- 神崎昭二:井上高志 (11 - 49)
- 蝶野潤一:内田大介 (13, 14, 29, 30)
- 元城恵子:岡田理江
- 榎田篤子:中真千子 (9 - 46)
- 榎田冴:新穂健太郎 (9 - 46)
- 社広之:鎌田雄太郎 (9 - 49)
- 寺島周斗:高木智晃 (9 - 49)
- 須山可奈子:三野友華子
- グロンギ[注 25]
- ラ・バルバ・デ(バラのタトゥの女):七森美江
- 3-48(人間態のみ登場)
- ン・ダグバ・ゼバ:浦井健治
- 40-48 [47-48]
- ズ・ゴオマ・グ:藤王みつる
- 2-21,23,25,27,29,31,32,34,36-39
- [2,7,17,21,36-39]
- ズ・ザイン・ダ:野上彰(WRESTLE-1(出演時は新日本プロレス所属))
- 3-4,6-7,9-12,17
- [7,11-12]
- メ・ガリマ・バ:山口涼子
- 7-11,13-14,18-24
- [13,23-24]
- メ・ガルメ・レ:森雅晴
- 3-4,6-7,9-10,13-14,17-18,20-22
- [13,17,21,22]
- ゴ・ガドル・バ:軍司眞人
- 25,27,29,31-35,37-45
- [34,37-38,43-46]
- ラ・ドルド・グ:婆裟羅天明
- 23-29,31-33,35-39,41-46
- [45-46]
- ヌ・ザジオ・レ:高月忠
- 12,21-22,31,37,39-41(人間態のみ登場)
- ゴ・バダー・バ:小川信行
- 21,23,25,27-29,31-33
- [27-28,31-33]
- ラ・バルバ・デ(バラのタトゥの女):七森美江
主なゲスト出演者
- 夏目幸吉教授:久保酎吉(1,8)
- 鯨井部長:菅野達也(3,4)
- 多湖:山本東
- ライターの男:高岡良平(5)
- ホームレス:千田義正(5)
- 夏目倫子:坂本万里子(7,8)
- 西園寺公任:山本圭壱(極楽とんぼ)(7)
- 夏目実加(幼少時):佐久間李奈(8)
- 柴崎:石川貴博
- 釈節男:東地宏樹
- 稲森麗子:佐野和美
- 3人組の釣り人:神谷秀澄、田中輝彦、浜田大介
- トラックで襲われる女性:谷村鹿子、荒井瞳、茂木かをり(15)
- 一条民子:東山明美(15,16)
- 老人:依田英助
- 霧島拓:木村貴登(25,26)
- アナウンサー:寺崎貴司
- ライダーの女:橋本恵子(32)
- 司会者:佐々木正洋
- アナウンサー:大下容子
- 間宮正彦:小山裕達(42,43)
- 桂木:磯部勉(43)
- 蟻川誠一:山本勝(43)
- 幕張署刑事:浅倉つとむ、武智健二、舟田走、石垣広文、横山一敏(43)
グロンギ[注 25]
- ズの集団
- メの集団
- ゴの集団
声の出演
スーツアクター
スタッフ
髙寺プロデューサーと付き合いが長いということで荒川稔久(荒川は、平成ライダーでは、唯一のメインライターでの参加)が前番組から続投、メインライターになり、前述のとおり井上敏樹がサブとして参加した。また髙寺の知己で、特撮雑誌『宇宙船』の編集者、また『TVチャンピオン』「TVヒーロー王選手権」の連続王者でもあった大石真司が文芸担当として迎えられ、緻密なヒーロー像やストーリーラインを構築した。
他にも、当時はまだ武蔵野美術大学の学生だった阿部卓也が企画検討段階からデザイナーとして抜擢されるなど、斬新なスタッフワークが採られた。阿部は完璧な意味を持つ古代文字を構築した他、グロンギ怪人のベースデザインを作った。阿部は学業との両立が困難になって途中から作品を離れるが、後をプレックスなどに属する職人デザイナーたちに託し、劇中最後の敵、ン・ダグバ・ゼバのデザイナーとして復帰した。
大石、阿部、そして特撮ヒーローを大胆に解釈した作風で、演劇ファンから人気があった劇作家・演出家のきだつよしら、本作品で実質、髙寺プロデューサーに「一本釣り」されたことで本格的に商業特撮作品に携わったスタッフ達は、後に同じ髙寺プロデューサーが手がけた『仮面ライダー響鬼』時にも招聘され、高寺が同作品を去るまでの間深く関わっていくことになる。
演出陣では、石田秀範が初のメイン監督を担当した。また、戦隊サイドにいた渡辺勝也、長石多可男といった髙寺プロデューサー縁の演出家も集結している。因みに当初は石田がメインを務める予定ではなく、別の監督がパイロットを撮り石田は第3・4話を撮る予定であった。しかし髙寺とその監督の意見が衝突し監督が降板、急遽石田にパイロットのお鉢が回ってきたとのことである。その皺寄せがありハードスケジュールが祟ったせいか石田は撮影中に倒れてしまい、パイロット作品ではチーフ助監督の鈴村展弘が演出を代行した箇所もあるという。
- 原作 - 石ノ森章太郎
- 連載 - テレビマガジン、てれびくん、幼稚園、めばえ、たのしい幼稚園、おともだち
- スーパーバイザー - 小野寺章(石森プロ)
- 制作統括 - 鈴木武幸
- プロデューサー - 清水祐美(テレビ朝日)、鈴木武幸・髙寺成紀(東映)
- シリーズ構成 - 荒川稔久
- 文芸 - 大石真司、村山桂
- 脚本 - 荒川稔久、井上敏樹、きだつよし、村山桂、竹中清
- アクション監督 - 金田治・山田一善(ジャパンアクションクラブ)
- 監督 - 石田秀範、渡辺勝也、長石多可男、鈴村展弘、金田治、小藤浩一
- 音楽 - 佐橋俊彦
- 撮影 - いのくままさお、尾方賢一
- HDカムサポート - 尾方賢一
- 照明 - 大寳学、斗沢秀
- 美術 - 木村光之、大嶋修一
- 音響 - 後平淳一、綾高興、田岡響
- 編集 - 長田直樹(シネ・アルファ)
- MA - 渡辺典夫
- 選曲 - 谷山謙二(映広)
- 音効 - 大野義彦(大泉音映)
- 記録 - 深澤いづみ、森みどり、高山秀子、栗原節子
- 助監督 - 鈴村展弘、田村孝蔵、木村繁仁、福島宏介、田澤裕一、柴﨑貴行、狩山俊輔、斉藤博士
- 操演 - 高木友善(ライズ)
- 広報 - 保坂正紀、織田笑里(テレビ朝日)
- プロデューサー補 - 横塚孝弘、白倉伸一郎
- キャラクターデザイン - 飯田浩司、阿部卓也、野中剛、青木哲也、鈴木和也、竹内一恵
- 制作主任:東正信、小迫進、富田幸弘
- 制作担当 - 沼尾和典
- 制作デスク - 青柳夕子
- 技術プロデュース - 藤村尚道、隆杉良司
- OP&ED監督 - 小藤浩一
- VFX - 日本映像クリエイティブ、マリンポスト、キューテック
- 技術協力 - CRAZY TV、ソニーマーケティング、東映化学TOVIC
- CG協力 - ダイキン工業電子システム事業部
- 照明協力 - 共立
- 制作 - テレビ朝日、東映、ASATSU DK
映画化の企画
『仮面ライダーアギト』以降の作品で劇場版が連年制作される中、テレビシリーズ放映当時から署名サイトが開設されるなど、本作品の映画化に向けた活発な署名・要望活動が行われた。これに対し、番組終了後に発売された『超全集』最終巻でオダギリ・髙寺から映画化の約束のコメントが載るなど[98]、当初はスタッフ・キャストも映画化に前向きな姿勢を見せていた。
2001年、髙寺は大泉の東映撮影所に足を運び、坂上所長の元で『クウガ』の映画化に向けて準備をしていた。しかし成果は上がらないままで、企画が通らず出資者が集まらないらしいという噂が流れた。髙寺は、白倉伸一郎が主導する劇場版『アギト』の制作体制を懸念しており、「予算・スケジュール共に『クウガ』はしっかりした体制で作りたい」と高い要望を抱いていたが、結果を見れば慎重さよりもチャンスを逃さないことを選んだ白倉のほうが商業的成功を遂げた。資金集めは行き詰まり、2002年に髙寺が角川書店事業部長・井上伸一郎を訪ねたときも、出資依頼を切り出せずに帰ったという[99]。そして2006年6月1日付で、髙寺により映画化に至らなかったことへの謝罪メッセージが公式サイトに掲載された。
劇場版『クウガ』こそ実現しなかったが、「仮面ライダークウガ」というキャラクター自体は2009年公開の『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』において、初めて映画作品へ登場している。
音楽
劇中の音楽は佐橋俊彦が担当したが、作品の雰囲気を尊重するため、佐橋サウンドの持ち味だったオーケストラの使用を避け、アクションテーマはバンド編成による激しいロック、 怪人襲撃・暗躍を表現する音楽はシンセサイザーによる音色で、洋画ホラー物のような雰囲気を演出しており、それまでに佐橋が手掛けた作品とは全く異なる音楽世界を確立している。本人もインタビューなどで、普段の自分のスタイルとは違ったことを試みた、という主旨の発言をしている。
当初、最終回の音楽を完成したVTRマスターに合わせて録る話があったが、間に合わず結局不可能となった。これを実現していたならば、佐橋はスケジュールに追われて楽曲制作の質が落ちることを防ぐため、次作『仮面ライダーアギト』の音楽担当を辞退するつもりだったという[100]。
主題歌
オープニングテーマ
- 「仮面ライダークウガ!」
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:田中昌之
- 第1 - 33・47 - 最終話は1番、第34 - 46.5話は2番の歌詞を使用。映像は作中の展開に合わせて随時変更された。
- 英語版の「THE MASKED RIDER KUUGA! 〜仮面ライダークウガ!英語ヴァージョン〜」(訳詞:T-CRANE、コーラス:MICKEY T.)がある。
- なお、本曲のイントロは3種類存在する。
- Aタイプ:ノイズ風シンセの音が入るもの(シングルバージョン、映像では未使用だがコンピレーション・アルバムにはこちらが収録されることが多い)
- Bタイプ:ノイズ風シンセの音が入らないもの(アルバムバージョン、映像では基本形として使われたもの)
- Cタイプ:短縮版(一部のエピソードで使用、未CD化)
エンディングテーマ
- 「青空になる」
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:橋本仁
- 第1 - 33・47・48話は1番、第34 - 46.5話は2番の歌詞を使用。最終話はフルサイズに近い形で使われた。映像は原則として全話共通だが、第46.5話と最終話はそれぞれ独自のものが使われた。こちらは別バージョンは制作されていないが、TVサイズに準じてイントロをカットしたものがコロちゃんパックに収録されたことがある。
- こちらもオープニングと同様、英語版「Into the blue sky 〜青空になる 英語ヴァージョン〜」(訳詞:T-CRANE、コーラス:MICKEY T.)が存在する。
劇中歌
- 「たんぽぽのおはな」
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:葵若菜 / コーラス:わかば児童合唱団
- 劇中では、みのりとわかば保育園の子供たちが(回によっては雄介も加えて)歌っている。本作品では全20曲のボーカル曲が制作されたが、主題歌以外で実際に使われたのは本曲のみ。しかもCD用の音源ではなく、シーンに合わせて出演者がその都度歌ったものが使われた。
イメージソング・キャラクターソング
「究極の闇」、「Love is my life」の2曲以外は全て放送時8cmシングルでそれぞれリリースされ、後に『仮面ライダークウガ ソングコレクション』『仮面ライダークウガ ソングコレクション2』に収録された(「究極の闇」、「Love is my life」は『仮面ライダークウガ ソングコレクション2』が初出)。「“t”」は、JOE ODAGIRI名義のアルバム「WHITE」には収録されたが、クウガ関連のアルバムには収録されていない。全曲とも作中未使用。
- 「power of soul」
- 歌:橋本仁
- 「Red Desire」
- 歌:田中昌之
- クウガ マイティフォームのイメージソング。
- 「Believe in Miracle」
- 歌:村田和美
- 桜子のキャラクターソング。
- 「Blue Higher」
- 歌:橋本仁
- クウガ ドラゴンフォームのイメージソング。
- 「TRY&CHASE」
- 歌:田中昌之
- 「薔薇の掟」
- 歌:七森美江
- 薔薇のタトゥの女のキャラクターソング。『ソングコレクション』には、曲に合わせて歌詞を朗読する「デスデデス・ヴァージョン」が収録された。
- 「Say Alright!」
- 歌:橋本仁
- 「Edge of Green」
- 歌:橋本仁
- クウガ ペガサスフォームのイメージソング。
- 「PURPLE PRIDE」
- 歌:坂井紀雄
- クウガ タイタンフォームのイメージソング。
- 「究極の闇」
- 歌:坂井紀雄
- クウガ アルティメットフォームのイメージソング。歌詞はグロンギ語で書かれている。
- 「Love is my life」
- 歌:大塚よしたか
- 椿のキャラクターソング。
- 「装甲機GOURAM」
- 歌:MICKEY-T.
- ゴウラムのイメージソング。
- 「BEATCHASER 2000」
- 歌:橋本仁
- ビートチェイサー2000のイメージソング。
- 「It comes rain」
- 歌:葛山信吾
- 一条のキャラクターソング。
- 「Rising your power is Gold」
- 歌:坂井紀雄
- ライジングフォームのイメージソング。
- 「“t”」
- 作詞・作曲:小田切譲 / 歌:オダギリジョー
- オダギリジョーによる小田切譲名義で製作された五代のイメージソング。他の出演者によるキャラクターソングとは異なり、あくまで「オダギリ本人による五代のイメージソング」である。
放送日程
全編通してサブタイトルは漢字2文字で統一、放送回数は「EPISODE」と表記。アバンタイトル前と各話終了時にはリント文字が表示され、終了時の背景には一部を除き、その回で活躍したフォームの色が使われる(ライジングフォーム時はリント文字の周辺が光る[注 26])といった演出がなされている。
放送日 | 放送回 | サブタイトル | 登場グロンギ(太字は登場した怪人態) | 脚本 | アクション監督 | 監督 | 作中日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2000年 | 1月30日EPISODE1 | 復活 |
|
荒川稔久 | 金田治 山田一善 | 石田秀範 | 2000年1月29日 - 1月30日 |
2月 | 6日EPISODE2 | 変身 |
|
1月31日 - 2月1日 | |||
2月13日 | EPISODE3 | 東京 |
|
山田一善 | 渡辺勝也 | 2月1日 | |
2月20日 | EPISODE4 | 疾走 | 2月1日 - 2月2日 | ||||
2月27日 | EPISODE5 | 距離 |
|
長石多可男 | 2月3日 | ||
3月 | 5日EPISODE6 | 青龍 | 2月3日 - 2月4日 | ||||
3月12日 | EPISODE7 | 傷心 |
|
石田秀範 | 2月24日 | ||
3月19日 | EPISODE8 | 射手 | |||||
3月26日 | EPISODE9 | 兄妹 |
|
渡辺勝也 | 3月18日 | ||
4月 | 2日EPISODE10 | 熾烈 | |||||
4月 | 9日EPISODE11 | 約束 |
|
金田治 山田一善 | 長石多可男 | 3月24日 - 3月25日 | |
4月16日 | EPISODE12 | 恩師 | 3月25日 | ||||
4月23日 | EPISODE13 | 不審 |
|
井上敏樹 | 石田秀範 | 4月17日 | |
4月30日 | EPISODE14 | 前兆 | |||||
5月 | 7日EPISODE15 | 装甲 |
|
荒川稔久 | 渡辺勝也 | 4月17日 - 4月18日 | |
5月14日 | EPISODE16 | 信条 | 4月18日 | ||||
5月21日 | EPISODE17 | 臨戦 |
|
きだつよし 村山桂 |
鈴村展弘 | 4月19日 | |
5月28日 | EPISODE18 | 喪失 |
|
井上敏樹 | 長石多可男 | 4月20日 | |
6月 | 4日EPISODE19 | 霊石 | 荒川稔久 | 石田秀範 | 4月20日 - 4月21日 | ||
6月11日 | EPISODE20 | 笑顔 |
|
4月21日 | |||
[注 27]6月25日 | EPISODE21 | 暗躍 |
|
渡辺勝也 | 5月23日 | ||
7月 | 2日EPISODE22 | 遊戯 | 5月23日 - 5月24日 | ||||
7月 | 9日EPISODE23 | 不安 |
|
井上敏樹 | 長石多可男 | 6月22日 | |
7月16日 | EPISODE24 | 強化 | |||||
7月23日 | EPISODE25 | 彷徨 |
|
荒川稔久 | 石田秀範 | 7月19日 | |
7月30日 | EPISODE26 | 自分 | |||||
8月[注 28] | 6日EPISODE27 | 波紋 |
|
井上敏樹 | 渡辺勝也 | 7月27日 | |
8月13日 | EPISODE28 | 解明 | |||||
8月20日 | EPISODE29 | 岐路 |
|
荒川稔久 | 長石多可男 | 8月21日 | |
8月27日 | EPISODE30 | 運命 | |||||
9月 | 3日EPISODE31 | 応戦 |
|
荒川稔久 竹中清 |
鈴村展弘 | 9月1日 | |
9月10日 | EPISODE32 | 障害 | 井上敏樹 | 金田治 | |||
9月17日 | EPISODE33 | 連携 | 井上敏樹 荒川稔久 | ||||
[注 29]10月 1日 | EPISODE34 | 戦慄 |
|
荒川稔久 | 石田秀範 | 9月15日・9月19日 | |
10月 | 8日EPISODE35 | 愛憎 | 9月19日 | ||||
10月15日 | EPISODE36 | 錯綜 |
|
渡辺勝也 | 9月27日 | ||
10月22日 | EPISODE37 | 接近 |
| ||||
10月29日 | EPISODE38 | 変転 |
|
長石多可男 | |||
[注 30]11月12日 | EPISODE39 | 強魔 |
| ||||
11月19日 | EPISODE40 | 衝動 |
|
石田秀範 | 10月8日 | ||
11月26日 | EPISODE41 | 抑制 | |||||
12月 | 3日EPISODE42 | 戦場 |
|
金田治 | 11月4日 | ||
12月10日 | EPISODE43 | 現実 |
| ||||
12月17日 | EPISODE44 | 危機 | 渡辺勝也 | 12月16日 | |||
12月24日 | EPISODE45 | 強敵 |
| ||||
12月31日 | EPISODE46 | 不屈 | |||||
2001年 | 1月 7日EPISODE47 | 決意 |
|
石田秀範 | 2001年1月20日・1月29日 | ||
1月14日 | EPISODE48 | 空我 | 1月29日・1月30日 | ||||
1月21日 | EPISODE49 | 雄介 | - |
番外編
- 『仮面ライダークウガ 超ひみつビデオ 仮面ライダークウガVS剛力怪人ゴ・ジイノ・ダ』
- 『てれびくん』の応募者全員サービスで配布されたVHSソフト。初期エピソードの総集編と、新撮映像によるゴ・ジイノ・ダとの戦いで構成される。後に発売されたDVD第12巻(最終巻)にも、映像特典として収録された。ジイノは「超ひみつビデオ」としては初となるオリジナル怪人である。ライジングマイティの登場を宣伝文句にしていたが、実際はラストにイメージ映像として現れるのみに留まっている。
- 音楽:三宅一徳
- 構成:竹中清
- アクション監督 - 金田治・山田一善
- 監督:鈴村展弘
- 『仮面ライダークウガ 新春スペシャル』
- 2001年1月2日放送。前半は新撮の導入部から始まり、第17話と第31話の再放送を経て後半への繋ぎとなる新撮カット。後半は新たに作られた総集編「EPISODE46.5 初夢」という構成となっている。DVDにも同様の構成で収録されている。「初夢」はグロンギ怪人の人間体を演じた俳優・女優が、「ポレポレ」の客として登場する番外編。
- 脚本・構成:竹中清
- 監督:小藤浩一
- EPISODE50 乙彼
- 2001年1月20日、放送終了記念イベントにて上映された短編。テレビシリーズを担当した監督たちの演出上の特徴を次々と再現したり、「ズ・ザイン・ダの人間体にライジングマイティキックを放つ桜子」というシーン(村田和美が野上彰のファンであることから実現した楽屋オチ)が飛び出すなど、メタフィクションな要素が盛り込まれた番外編である。出演者は全員友情出演で、すべての役名に「友情」の文字が加えられ、さらにスタッフまで友情参加扱いになっている。撮影はデジタルカメラで行われ、「デジカメ撮影」のテロップ(テレビシリーズ放送時に挿入されていた「ハイビジョン撮影」のテロップのパロディ)が挿入されている。
- 2001年5月12日、特別篇の発売記念イベントにて再上映された。その際に配布されたパンフレットには「『EPISODE50 乙彼』完全攻略ガイド」が掲載されていた[101]。その後、特別篇のDVDに映像特典として収録された[102]。
- 友情脚本:荒川稔久
- 友情監督:鈴村展弘
- 特別篇
- 第1・2話に未放映シーンを追加したディレクターズカット版。ただの再編集版ではなく、ポスプロをHDTVで行いCGなどを作り直したものである[102]。
- 第1話では夏井貴浩が演じていたダグバの声を浦井健治が担当し、グムンの声も坂口哲夫から坂口候一に変更されている他、テレビシリーズでは第3話から登場していたバルバも登場。ソフト販売のみでレンタルはされておらず、封入されていた応募券を送ると、応募者特典(期間限定)として発売記念イベントで配布されたパンフレットの修正版が入手可能だった。
- 超古代語対訳版
- グロンギ語とリント語の2種類の「超古代語」の対訳字幕(意訳)が表示されるバージョン。2002年5月30日から東映チャンネルで放送が開始され[103][104]、2004年、2009年、2011年にも放送された。同局では『特別篇』と『新春スペシャル』も超古代語対訳版で放送されている。
- これまでソフトには収録されていなかったが、2016年発売のBlu-ray BOXに収録される。
- 超解像版
- 仮面ライダー45周年の年となる2016年2月から7月まで東映チャンネルで放送。放送時間は毎週火曜日の18:00-19:00ほか。また、Blu-ray BOXの発売と本放送に先行し、2015年12月に第1-8話が特別放送された。
- 超古代語対訳版に新たにデジタル処理を施したHDリマスター版で、画面比率も16:9での放送となる。
放映ネット局
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ朝日 | テレビ朝日系列 | 制作局 |
北海道 | 北海道テレビ | ||
青森県 | 青森朝日放送 | ||
岩手県 | 岩手朝日テレビ | ||
宮城県 | 東日本放送 | ||
秋田県 | 秋田朝日放送 | ||
山形県 | 山形テレビ | ||
福島県 | 福島放送 | ||
新潟県 | 新潟テレビ21 | ||
長野県 | 長野朝日放送 | ||
山梨県 | テレビ山梨 | TBS系列 | |
静岡県 | 静岡朝日テレビ | テレビ朝日系列 | |
石川県 | 北陸朝日放送 | ||
福井県 | 福井放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
中京広域圏 | 名古屋テレビ | テレビ朝日系列 | |
近畿広域圏 | 朝日放送 | ||
島根県 鳥取県 |
山陰放送 | TBS系列 | |
広島県 | 広島ホームテレビ | テレビ朝日系列 | |
山口県 | 山口朝日放送 | ||
香川県 岡山県 |
瀬戸内海放送 | ||
愛媛県 | 愛媛朝日テレビ | ||
高知県 | テレビ高知 | TBS系列 | |
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | |
福岡県 | 九州朝日放送 | テレビ朝日系列 | |
長崎県 | 長崎文化放送 | ||
熊本県 | 熊本朝日放送 | ||
大分県 | 大分朝日放送 | ||
宮崎県 | 宮崎放送 | TBS系列 | |
鹿児島県 | 鹿児島放送 | テレビ朝日系列 | |
沖縄県 | 琉球朝日放送 |
他媒体展開
映像ソフト化
- 2000年12月8日から2001年11月21日にかけてビデオ(VHS、セル・レンタル共通)とDVDが東映ビデオより発売された[105]。全12巻で各巻4話(Vol. 8のみ5話)収録。
- 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」や『仮面ライダーディケイド』のDVD第1巻初回盤に第1話を特典映像として収録。
- 2016年1月6日から5月11日にかけてBlu-ray BOXが全3巻で発売。テレビシリーズの超古代語対訳版の他、BOX1には第1.2話のDC版、BOX2には『仮面ライダークウガ超ひみつビデオ「仮面ライダークウガVS剛力怪人ゴ・ジイノ・ダ」』、BOX3には新春スペシャルが収録される。
他テレビシリーズ・テレビスペシャル
- 『仮面ライダーアギト』
- 未確認生命体という用語が登場。詳しくは仮面ライダーアギト記事内の「前作『仮面ライダークウガ』との関係」の節を参照。
- 『仮面ライダーディケイド』
- 小野寺ユウスケが変身する仮面ライダークウガと、オオカミ種怪人ン・ガミオ・ゼダに率いられたグロンギが登場。
- 『仮面ライダーG』
- 仮面ライダークウガが登場。
- 『仮面ライダーフォーゼ』
- 仮面ライダークウガとグロンギが登場。
- 『仮面ライダーウィザード』
- 仮面ライダークウガが登場。「アマダム」という用語も登場。
映画
いずれの作品にも仮面ライダークウガが登場。前述の事情から、本作品単独での映画作品は存在しない。
- 『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』
- 『仮面ライダーディケイド』の単独作品。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』
- 『仮面ライダーW』と『仮面ライダーディケイド』のクロスオーバー作品。
- 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
- 『仮面ライダーオーズ/OOO』と『仮面ライダー電王』のクロスオーバー作品。クウガに加えてグロンギも登場。
- スーパーヒーロー大戦シリーズ
- いずれも仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。特筆のない限りクウガのみ登場。
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』
- 先の2シリーズとメタルヒーローシリーズのクロスオーバー作品。クウガに加えてグロンギも登場。
- 『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
- 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
ゲーム
- 『仮面ライダークウガ』
- バンダイより2000年12月21日にPlayStation用の格闘アクションゲームとして発売された。開発はKAZe。
- システム的には同じくPlayStation用格闘ゲームである『仮面ライダー』『仮面ライダーV3』に準じているが、操作方法は簡略化されている。
- クウガは基本4フォーム(敵に致命打を与えた際のみにライジングに変化できるがフォームチェンジ機能はない)とグローイングとアルティメットの各フォームが、それぞれ別キャラクター扱いで登場。アルティメットフォームには戦闘中のかけ声が一切なく、能力もマイティフォームと差がない。グロンギはギノガ・ギャリド・ガドラを除く、テレビシリーズに登場したズ・メ怪人全員が登場しているが、それ以外の集団の怪人は一切登場しない。
- 前述の2作同様、ゲーム内でライダーカードを集めることができ、全81種類が収録されている。全て集めるとさらに9枚のカードとアルティメットフォームが使用可能になる。
ネット配信
- 2015年7月1日から2016年1月15日まで、YouTubeの「東映特撮 YouTube Official」にて全49話が配信された。第1話は漫画版「仮面ライダークウガ 第1巻」の発売を記念しての先行配信も兼ねており、第2話は7月24日から翌週の7月31日まで、第3話以降は毎週金曜日に2話ずつの配信となった。
漫画
- 『てれびくん』 2000年3月号 - 2001年2月号連載(たなかてつお)
- 『てれコロコミック』 2001年夏休み増刊号掲載(上山道郎)
- 『月刊ヒーローズ』 2014年12月号 - 連載中(横島一、脚本:井上敏樹、企画:白倉伸一郎)
舞台
- 『MASKED RIDER LIVE&SHOW 〜十年祭〜』
- 仮面ライダークウガが登場。
小説
- 『小説 仮面ライダークウガ』
- 講談社(講談社キャラクター文庫)刊、2013年6月29日発売。著:荒川稔久。ISBN 978-4063148510
- 講談社キャラクター文庫の平成ライダーシリーズの一つ。当初は2012年11月30日の発売を予定していた。テレビシリーズの13年後の現代を舞台とし、一条が主役となっている。一条が刑事となった実加とともに、新たに登場した未確認生命体の謎を追う。
- 『小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界 〜レンズの中の箱庭〜』
- 『仮面ライダーディケイド』の小説作品。雄介(クウガ)をはじめとする本作品のキャラクターが登場。
- 『S.I.C. HERO SAGA』
- ジオラマ小説。いずれも古代の時代によるクウガとグロンギの戦いの記録となっている。前述は月刊ホビージャパンで連載、後述は『S.I.C. HERO SAGA vol.2』の書下ろしとなっている。
関連作品
- 爆竜戦隊アバレンジャー:本作品でメインライターを務めた荒川稔久も参加した特撮番組。荒川を始めとするスタッフが、公式の範疇ではないものの同作品を「クウガ2」と位置づけて制作していたことが『仮面ライダー555』公式サイトで紹介された[111]。
- マガジンGREAT:講談社の漫画誌。プロデューサーの髙寺を主人公に据え、本作品の制作エピソードを漫画化した『日本特撮映画師列伝・10 SFXのサムライ5・仮面ライダークウガ』(作:西川伸司)が2001年3月号、5月号に前後編で掲載された。単行本化はされておらず、西川によれば発禁になっているという[112]。
- 極楽とんぼのとび蹴りヴィーナス:同項目の「ライダーメン」を参照。
その他
- 『決定!これが日本のベスト100』 - 本作品と同じくテレビ朝日系列にて放送されていたバラエティ番組。同番組の2002年9月8日放送分「あなたが選んだ日本のヒーローベスト100」でクウガが第1位にランクインし、番組内にはオダギリの新規インタビュー映像や、スタジオでクウガが複数のグロンギと戦う一幕も盛り込まれた。
脚注
注釈
- ^ 例えば、城南大学の本郷教授という人物のことが作中で語られるが、特徴が本郷猛(仮面ライダー1号)に似ているなど。
- ^ それ以前にもオープニング映像や放送開始前のジャンクションには登場している。
- ^ 雄介の登場シーンは、キューバでロケが敢行された。
- ^ 後に発表された『仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-』の元となった石ノ森の遺稿とは異なる[2]。
- ^ 全国的レベルでは、『仮面ライダーアマゾン』以来のテレビ朝日系への復帰(特に当時フルネット局だった北海道テレビ・メ〜テレ・瀬戸内海放送・広島ホームテレビ・九州朝日放送の場合)となった一方、近畿広域圏では、競合局である朝日放送(『アマゾン』までの時期はTBS系)への放映権移動となった。
- ^ その時点で持っている技の数。
- ^ 雄介は「第4号は自分だ」と一度も言わなかったため、玉三郎には通じなかった。
- ^ 第1話で棺を開けられた際、わずかに指を痙攣させているのが確認できる。桜子は「万が一グロンギが復活してしまった時にもう一度自分が戦うため」だと推測している。
- ^ 母親が名古屋市内の病院で婦長を務めており、母とは名古屋弁で会話する。
- ^ ダグバの種別について、『平成仮面ライダー怪人伝』では「クワガタムシ種怪人」と記載しているが[56]、放送当時の資料を中心にダグバのみ「○○種怪人」の記載がないまたは「究極の闇をもたらす者」を名前に併記しているものが多く[57][58][59][60][61]、『週刊 仮面ライダー オフィシャルデータファイル』でも形態は「不明」とされている[62]。「ダグバ」という名称はクワガタムシの英語名 (stag beetle) に由来する[63]。
- ^ ゴ・バベル・ダいわく「キュグキョブンジャリ」。
- ^ 作中ではシルエットだけで全体像を見せなかった。
- ^ 『テレビマガジン特別編集 仮面ライダークウガ』では、「アルティメットフォーム・ホワイトヴァージョン」と形容している[65]。
- ^ 当初は超自然発火能力ではなく、歩くだけで人間が死んでいくという描写の案もあったが、画として見た時に地味という判断から変更となった[27]。
- ^ 『テレビマガジン特別編集 仮面ライダークウガ』では、中間体を経ずに人間体に戻っていることから、グローイングフォームにならなかった雄介ともども一気に力を使い果たしたと推測している[67]。
- ^ 関連書籍では生存をほのめかす記載がなされている[71][67]。また、弾丸が体内にあることで効果を発揮する神経断裂弾が貫通しているなどの描写も見られる
- ^ すれ違いざまに一瞬怪人体に変身し、首を切断した後で「振り向くな」と言って対象が振り向くと首の切断面がずれ切断される。
- ^ 第28話の予告では、クウガとベミウとの戦いの際にも乱入しクウガに飛び蹴りを食らわせるシーンがあったが放送時にはカットされた。
- ^ 左の親指の「白」・「緑」・「黄色」・「オレンジ」・「黒」といき、右の親指の「赤」・「水色」・「青」・「銀」・「黄緑」の順番。
- ^ 電車も色の順番の中央線を狙おうとしたが対応されてしまい、さらに一条の助言で武蔵野線、八高線も対応された。
- ^ 内容は「10月8日 11時、空を渡る虹の中で243が消える。そして、16時、海に浮かぶ太陽の上で324が消える。」
- ^ 日本語を換字式暗号によって置き換えたもので表現されている。
- ^ 雄介の名刺の裏側に記載。ただし実際の文京区小日向は4丁目までしか存在しない。
- ^ 桜井も第20話で使用していたが、第22話以降はニューナンブM60を使用。また、一条は第6話までM1911コルト ガバメント (US M1911)を使用していた。
- ^ a b c 特筆のない限り、人間態の演者が怪人態の声も担当。キャストの下の数字は登場話数。[]内の数字は、怪人態の登場話数。
- ^ この他にもライジングフォーム登場前に雄介の体を電撃が流れるようになった時はアイキャッチにも電流が流れ、雄介の心にアルティメットフォーム(黒目)に通じる憎しみが芽生えた際は、背景が黒になっている。
- ^ 6月18日は『第100回全米オープンゴルフ大会』最終日放送のため休止。
- ^ 広島ホームテレビは広島平和記念式典の中継に差し替えられたため、直前の「未来戦隊タイムレンジャー」と併せて後日振替放送。
- ^ 9月24日は「シドニーオリンピック女子マラソン」中継のため休止。
- ^ 11月5日は『第32回全日本大学駅伝』の放送のため休止。
- ^ 「MASkDE RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-」によると、『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』での仮面ライダークウガは五代雄介だとされている。
出典
- ^ 空我 2001, pp. 82–150.
- ^ a b c d e f g h i j k l m テレビマガジン特別編集 2001, p. 76.
- ^ 高寺成紀の怪獣ラジオ @kaiju_cfm 2015年9月5日のツイートより
- ^ a b c 超全集 最終巻 2001, p. 68.
- ^ a b 「白倉伸一郎インタビュー」、『スポーツ報知』仮面ライダー40周年特別号、報知新聞社、2011年、10面。
- ^ 「日本経済新聞」1999年4月28日
- ^ 「朝日新聞」2000年1月28日夕刊
- ^ 語ろう 2013, pp. 207–208, INTERVIEW:6 髙寺成紀.
- ^ a b c 超全集 上巻 2000, pp. 62–63, 高寺成紀東映プロデューサーに聞く!!.
- ^ a b 語ろう 2013, pp. 210, INTERVIEW:6 髙寺成紀.
- ^ a b c d 語れ!平成 2001, pp. 20–23, 仮面ライダークウガ 誕生の秘密.
- ^ 井上伸一郎 2012, p. 72.
- ^ 語ろう 2013, pp. 213–214, INTERVIEW:6 髙寺成紀.
- ^ a b 語れ!平成 2013, p. 13, 白倉伸一郎が語る「平成仮面ライダーのこれまでのとこれから」.
- ^ 語ろう 2013, pp. 215, INTERVIEW:6 髙寺成紀.
- ^ BIGLOBEポータル内旧コンテンツ「お仕事DB」第33回・鈴村展弘インタビュー記事より。2014年2月8日確認(2014年2月22日時点のアーカイブ)
- ^ 語ろう 2013, pp. 233–234, INTERVIEW:6 髙寺成紀.
- ^ a b c 超全集 下巻 2000, pp. 64–65, 荒川稔久に聞く!!.
- ^ 2010年9月『高寺解体新書』
- ^ 髙寺のTwitter http://togetter.com/li/372310
- ^ 語ろう 2013, pp. 226–227, INTERVIEW:6 髙寺成紀.
- ^ テレビマガジン特別編集 2001, p. 78.
- ^ 超全集 最終巻 2001, p. 70.
- ^ 語ろう 2013, pp. 229–232, INTERVIEW:6 髙寺成紀.
- ^ 『HERO VISION VOL.2』 髙寺インタビューより
- ^ テレビマガジン特別編集 2001, p. 102.
- ^ a b c 超全集 最終巻 2001, p. 61, 「メモリー オブ 仮面ライダークウガ スタッフインタビュー 脚本 荒川稔久」
- ^ テレビマガジン特別編集 2001, p. 91.
- ^ 語ろう 2013, pp. 171–174, INTERVIEW:5 切通理作.
- ^ 語ろう 2013, pp. 258–259, INTERVIEW:7 井上敏樹.
- ^ 宇野常寛 2011, p. 248.
- ^ 語ろう 2013, pp. 62–63, INTERVIEW:2 虚淵玄.
- ^ 語ろう 2013, p. 160, INTERVIEW:5 切通理作.
- ^ 語ろう 2013, p. 185, INTERVIEW:5 切通理作.
- ^ 語れ!平成 2013, p. 31, 井上敏樹が語る「俺の書いた『平成ライダー』はキャラが立ってて面白い」.
- ^ 「白倉伸一郎が語る『平成仮面ライダーの真実』」、『語れ!仮面ライダー』KKベストセラーズ〈ベストムックシリーズ〉、2013年4月23日、pp.84 - 85。ISBN 978-4-584-20497-9
- ^ 語ろう 2013, p. 183, INTERVIEW:5 切通理作.
- ^ 語ろう 2013, pp. 65–67, INTERVIEW:2 虚淵玄.
- ^ 白倉伸一郎 2004, pp. 148–149.
- ^ 國分功一郎 & 白倉伸一郎 2012, p. 15.
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- ^ 超辞典 2011, p. 452.
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- ^ 超全集 最終巻 2001, pp. 38-39、78-79.
- ^ 空我 2001, pp. 80、149.
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- ^ キャラクター大全 2012, p. 17.
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参考文献
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- 『仮面ライダークウガ超全集』 下巻、小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2000年12月1日。ISBN 978-4-09-101474-0。
- 『仮面ライダークウガ超全集』 最終巻、小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2001年4月。ISBN 4-09-101473-9。
- 『仮面ライダークウガ』講談社〈テレビマガジン特別編集〉、2001年。ISBN 4-06-178426-9。
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- 白倉伸一郎『ヒーローと正義』子供のみらい社〈寺子屋新書〉、2004年6月20日。ISBN 4-901330-42-X。
- 『仮面ライダー変身ベルト大全』アスキー・メディアワークス、2009年9月30日。ISBN 978-4-04-868101-8。
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- 『平成仮面ライダー英雄伝』編集:株式会社レッカ社 斉藤秀夫、カンゼン、2010年12月24日。ISBN 978-4-86255-082-8。
- 『仮面ライダー超辞典』監修:石森プロ・東映、双葉社、2011年7月24日。ISBN 978-4-575-30333-9。
- 宇野常寛『リトル・ピープルの時代』幻冬社、2011年7月30日。ISBN 978-4-344-02024-5。
- 『ユリイカ 9月臨時増刊号』通巻615号、青土社、2012年8月25日。ISBN 978-4-7917-0242-8
- 成瀬史弥『平成仮面ライダー怪人伝』カンゼン、2011年12月24日。ISBN 978-4-86255-114-6。
- 講談社編 編『仮面ライダー大全 平成編 AD2000-2011』講談社〈キャラクター大全〉、2012年3月24日。ISBN 978-4-06-217595-1。
- 『語れ!平成仮面ライダー』KKベストセラーズ〈ベストムックシリーズ〉、2013年12月26日。ISBN 978-4-584-20532-7。
- 『語ろう!クウガ アギト 龍騎』カンゼン、2013年7月13日。ISBN 978-4-86255-178-8。
- 雑誌
- 宇宙船(朝日ソノラマ)
- 『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ、2002年5月1日、雑誌コード:01843-05。
- 『宇宙船YEAR BOOK 2001』朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、2001年4月30日。雑誌コード:01844-04。
関連項目
- さんふらわあ - ブルーハイウェイラインのフェリー。「EPISODE 41 抑制」の撮影が茨城・大洗 - 北海道・苫小牧航路(さんふらわあえりも)で行われている。
- ザ・グレート・サスケ:リント文字の「クウガ」のマークをマスクの側面に一時期流用していた。
外部リンク
- 仮面ライダークウガ(テレビ朝日内公式サイト 2003年2月7日時点でのアーカイブ)
- 仮面ライダークウガ(東映内公式サイトのアーカイブ)
- 「仮面ライダークウガ」特集(DVD販売時のサイト)
- 仮面ライダークウガ(Blu-ray BOX販売時のサイト)
テレビ朝日系 日曜8:00 - 8:30 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
燃えろ!!ロボコン
(1999年1月31日 - 2000年1月23日) |
仮面ライダーアギト
(2001年1月28日 - 2002年1月27日) |