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ヒーロークラブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヒーロークラブHERO CLUB)』は、東映ビデオより発売されていた、東映制作の特撮ヒーロー作品を扱う子供向けのVHSソフト(1988年 - 2004年)→DVDソフト(2003年 - 2020年)のシリーズレーベルである。収録時間は1巻分につき30分。

VHS時代は東映動画→東映アニメーション[注 1]制作のアニメ作品も取り扱っていたが、DVDに移行後は特撮のみの構成となった。

概要

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VHS時代

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1988年11月にアニメ、特撮作品を扱う、テレビシリーズの数話分の内容を30分に凝縮した低価格のセルビデオシリーズとして発売開始。幅広いコンテンツの枠を生かし、当時放送中の作品のみならず、発売時に放送が終了していた作品を扱う場合もあった。

取り扱われる作品は基本的に東映および東映動画→東映アニメーション制作作品がほとんどだが、他社作品として『ウルトラセブン』、『中華一番!』が発売されたこともある。

VHS時代のラインナップは1作品あたり、最高で5巻までリリースされており、取り扱われる話数も各作品の前後半に限らず、複数のエピソードを抜粋して扱うことが多かった。

初期にリリースされた作品は、バンダイ ホームビデオから『バンダイ スーパービデオセレクション(SVS)』シリーズとして玩具店専用のものが発売されていたが、どちらも基本的には同一内容である。1991年以降は東映がバンダイ向けに編集したヒーロークラブと別内容の東映作品の30分編集ソフトをSVSシリーズ、および後続レーベルの『ばっちしV』でも発売するようになった。

ソフトには同梱品として、解説書および、そのソフトで扱われたキャラクターのカード、シール、パズルなどのおまけが付属することもあった。

特撮作品の場合、仮面ライダーシリーズスーパー戦隊シリーズメタルヒーローシリーズといったシリーズ系の作品に関しては、単一作品のみならず、複数の作品をテーマごとにまとめたものも多数作られていた。上記のシリーズに含まれない単発の特撮作品についても、メタルヒーローシリーズの作品と組み合わせることで複数の作品をまとめたものが存在していたが、2000年代以降は過去の特撮作品は扱われなくなった。

一方、アニメ作品では『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズや『美少女戦士セーラームーン』シリーズ、デジモンシリーズが人気タイトルだったが、VHS時代末期の2002年を最後にアニメ作品のリリースを終了した。

なお、ビデオラベルの配色は1996年前期まで黄色メインに白枠(腹ラベルのみ)と緑文字で固定されていたが、同年後期からは同じ東映ビデオから発売されたほかのVHSソフトのラベルがそれまでの水色から薄緑色のものに切り替わるのと同時に、ヒーロークラブのラベル仕様も薄緑色に切り替わり、背ラベルのみタイトルが表記され、腹ラベルはほかのVHSソフトと共通のものになった。

DVD時代

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家庭用映像メディアの主流がDVDへと移り変わった2003年からはDVDとしての発売を開始。翌2004年まではVHSとDVDの並行リリースが続いていたが、同年限りでVHSとしてのリリースを打ち切り、翌2005年以降はDVDのみとなった。

DVDに移行後のヒーロークラブで扱われる作品は、仮面ライダーシリーズおよびスーパー戦隊シリーズの単一タイトル作品のみに絞られ、両シリーズとも複数のタイトルをまとめて扱うことはなくなった。ただし、スーパー戦隊シリーズのアメリカ版であるパワーレンジャーシリーズの日本語吹き替え版タイトルの編集版が特例で発売されている。

巻数も1作品につき1クール目からのエピソードを抜粋収録した全2巻構成が基本となり[注 2]、2クール目以降のエピソードは収録されず、各作品とも3巻以上発売されることもなくなった。

VHS時代は基本的にセルビデオのみの発売となっていたが、一部のレンタル店でもレンタルされていたことから、DVDに移行後はセル版と同時にレンタル版もリリースされるようになる。2016年1月の『仮面ライダーゴースト』の2巻を最後にセル版のリリースを打ち切り、同年展開の『動物戦隊ジュウオウジャー』からはレンタル版のみとなったが、2020年12月に展開の『仮面ライダーセイバー』を最後に、新作がリリースされることはなくなった[1]。ただし、シリーズ終了に関しては、公式からの告知はない。

発売作品一覧

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  • ★マークがある作品は、バンダイのSVSシリーズでも発売された作品。
  • 作品名が斜体表記の場合は、単一タイトルで発売されず、複数の作品をまとめた作品でのみ紹介された作品。
  • 特記のない場合、特撮作品は東映が、アニメ作品は東映動画→東映アニメーションがすべて制作を担当。

特撮(VHS時代)

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仮面ライダーシリーズ

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仮面ライダーシリーズも参照。

スーパー戦隊シリーズ

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スーパー戦隊シリーズも参照。

メタルヒーローシリーズ

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メタルヒーローシリーズも参照。

その他の特撮作品

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特撮(DVD時代)

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いずれも単一タイトル1作品ごとの発売となっている。

VHS版と同時発売された作品に関してはVHS時代の項目を参照。

アニメ

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いずれもVHSのみの発売となっている。

脚注

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注釈

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  1. ^ 1998年10月に東映動画から商号変更。
  2. ^ パワーレンジャーシリーズの吹き替え版は1巻のみ発売。
  3. ^ 1988年発売。『BLACK』の最終回終了後に放送された特番『仮面ライダー1号~RX大集合』の増補版。V3の紹介パートに一部、追加映像が加えられている。
  4. ^ 1989年発売。RXまでの歴代ライダーと幹部怪人の決戦をまとめたもの。RXの強化変身であるロボライダーとバイオライダーの初戦も収録されている。
  5. ^ 1989年発売。歴代ライダーのオープニング主題歌の映像をまとめたもの。『V3』登場のライダーであるため、主役番組の存在しないライダーマンおよび、映像作品が特番『10号誕生!』のみのZXについては、それぞれのイメージソングをBGMにしたPVが編集されている。また、RXの主題歌はフルサイズ収録となっている。
  6. ^ 1989年発売。『ストロンガー』の最終決戦編の映像をまとめたもの。
  7. ^ 1989年発売。『RX』の最終決戦編の映像をまとめたもの。
  8. ^ 1990年発売。1号からRXまでの各ライダーの名場面をまとめたもの。
  9. ^ 1992年発売。小林昭二立花藤兵衛としてナレーションを務め、1号ライダーの活躍を振り返ったもの。
  10. ^ 1992年発売。前作に続き、藤兵衛が2号ライダーの活躍を振り返ったもの。
  11. ^ 1992年発売。前作に続き、藤兵衛がV3の活躍を振り返ったもの。
  12. ^ 1994年発売。1号からRXに加えて、Vシネマ作品のライダーである真、劇場映画作品のライダーであるZO、Jの各ライダーの必殺技をまとめたもの。
  13. ^ 1995年発売。7~9巻に続き、藤兵衛がライダーマンの活躍を振り返ったもの。顔出し出演こそなかったものの、小林が藤兵衛役を務めた最後の作品となった。
  14. ^ オープニング主題歌『五星戦隊ダイレンジャー』に、独自の振り付けを取り入れたものを、ダイレンジャーの5人がレクチャーする内容。
  15. ^ 1989年発売。本レーベル初の戦隊シリーズ関連作品。バトルフィーバーからターボレンジャーまでのオープニング主題歌集。ただし、一部の主題歌はフルサイズで収録されているほか、テレビサイズを使用している主題歌も映像がオリジナルと異なる編集である。
  16. ^ 1989年発売。バトルフィーバーからターボレンジャーまで(ターボロボのみ)の巨大ロボの映像を収録したもの。
  17. ^ 1995年発売。ゴレンジャーからオーレンジャーまでの19戦隊をまとめたもの。
  18. ^ 1998年発売。2巻に続いて、1号ロボと2号ロボが合体したスーパー合体ロボが初登場したライブマンからメガレンジャーまでの巨大ロボの映像を収録したもの。そのため、ライブマンとターボレンジャーのみ、下記の『スペシャルレポート』以外、すべての複数の作品を扱ったものに収録されている。
  19. ^ 1999年発売。ゴーゴーファイブの初登場を記念して、バトルフィーバーからギンガマンまでの過去の20戦隊の名場面をまとめたもの。
  20. ^ 2002年発売。ハリケンジャーの初登場を記念して、ゴレンジャーからガオレンジャーまでの過去の25戦隊をまとめたもの。
  21. ^ 「ジバン誕生! メタルヒーロー大集合」との副題が添えられており、ギャバン~メタルダーまでの6作品の映像も収録されている。
  22. ^ ウインスペクターの終盤の映像も収録されている。
  23. ^ 本編第3話「湖のひみつ」をノーカット版で完全収録したもの。巻末には『ウルトラファイト』の制作ナンバー73話「セブンは見た エレキングの最後」を特典映像として収録している。
  24. ^ フラッシュマンからターボレンジャーまでの4作品。
  25. ^ スピルバンからジバンまでの4作品。
  26. ^ デンジマンからターボレンジャーまでの計10作品。なお、ジャケットにはバトルフィーバー、ファイブマン、ジェットマンのシリーズ3作品のタイトルおよび、一部メカのスチール写真も掲載されているが、実際の映像では未収録である。
  27. ^ 宇宙刑事シリーズ3作品~スピルバン、ジバン~レスキューポリスシリーズ3作品の9作品。
  28. ^ ジャスピオン~メタルダー、ジャンパーソン~ビーファイター2作品。
  29. ^ キカイダー2作品、キョーダイン、ズバット、バイクロッサー。
  30. ^ ジライヤ、シャンゼリオン。
  31. ^ カブタック、ロボタック。
  32. ^ 2巻では当時放送中のリメイク版である『燃えろ!!ロボコン』を収録している。
  33. ^ 宇宙刑事シリーズ~スピルバン、ジライヤ、ビーファイター2作品~カブタックまで。
  34. ^ 4巻のうち、1巻のみがSVS版として発売されている。

出典

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  1. ^ そのため、2021年以降の令和仮面ライダーシリーズおよびスーパー戦隊シリーズの作品についてはリリースされていない。
  2. ^ 東映ビデオ:仮面ライダーエグゼイド 特集”. 2017年3月30日閲覧。
  3. ^ 宇宙戦隊キュウレンジャーVOL.1 宇宙は俺たちが取り戻す!”. 2017年7月14日閲覧。
  4. ^ 宇宙戦隊キュウレンジャーVOL.2 勢ぞろい!9人の救世主”. 2017年7月14日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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