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海老原豊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

海老原 豊(えびはら ゆたか、1982年 - )は、日本SFライター・文芸評論家東京都出身。

略歴

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慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻修士課程修了。指導教諭は巽孝之。私立高等学校英語科教諭。2007年、「グレッグ・イーガンとスパイラルダンスを――「適切な愛」「祈りの海」「しあわせの理由」に読む境界解体の快楽」で第2回日本SF評論賞優秀賞を受賞し[1]、評論家として本格的にデビュー。以後、「週刊読書人」「S-Fマガジン」に書評、「ユリイカ」に評論、「本格ミステリー・ワールド」「荒巻義雄メタSF全集」にはエッセイの翻訳を寄稿するなど、幅広く活躍している。

著作リスト

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単著

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共著・編著

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  • 『サブカルチャー戦争――「セカイ系」から「世界内戦」へ』限界小説研究会(編)、南雲堂、2010年12月。ISBN 978-4523264972
  • 『3・11の未来:日本・SF・想像力』藤田直哉(共編)、作品社、2011年9月。ISBN 978-4861823473
  • 『ゴジラとアトム = Godzilla and Astro Boy――原子力は「光の国」の夢を見たか』慶應義塾大学アート・センター(編)、慶應義塾大学アート・センター、2012年3月、掲載資料編。NCID BB0878098X
  • 『21世紀探偵小説――ポスト新本格と論理の崩壊』限界研(編)、南雲堂、2012年7月。ISBN 978-4523265085
  • 『ポストヒューマニティーズ 伊藤計劃以後のSF』限界研(編)、南雲堂、2013年7月。ISBN 978-4523265160
  • 『ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評』限界研(編)、南雲堂、2015年10月。ISBN 978-4523265320
  • 『東日本大震災後文学論』限界研(編)、南雲堂、2017年3月。ISBN 978-4523265535

雑誌掲載

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論考
  • 「物語の不/可能性――チャーテン実験の失敗とティプトリーの「ファクト/フィクション」」 - 『ユリイカ』2006年8月号
  • グレッグ・イーガンとスパイラルダンスを――「適切な愛」「祈りの海」「しあわせの理由」に読む境界解体の快楽」 - 『S-Fマガジン』2007年6月号
  • 「境界の散歩者――諸星作品におけるSFの詩的言語機能」 - 『ユリイカ』2009年3月号
  • 「動かないBDが動くとき――メビウスの輪が繋ぐ生命」 - 『ユリイカ』2009年7月号
  • 「空虚な彼女は刻印(スペル)で遊ぶ(シュピール)――冲方丁『ばいばい、アース』」 - 『ユリイカ』2010年10月号
  • 「現代SF作家論シリーズ(第5回)フィリップ・K・ディック論「存在の「黒い箱(ブラックボックス)」と共感の地平」」 - 『S-Fマガジン』2011年6月号
  • 涼宮ハルヒの韜晦――SFが可能にした語り・SFを可能にする語り」 - 『ユリイカ』2011年7月号
  • 「『寄生獣』が融合させたのは何か――SF〈として〉読む岩明均」 - 『ユリイカ』2015年1月号
  • 「振り返ればトムがいる 二〇〇〇年以降のトム・クルーズSF映画論」 - 『ユリイカ』2016年1月号
  • スティーヴン・キングと〈形のないものの形〉――『ドリームキャッチャー』の超能力とエイリアン」 - 『ユリイカ』2017年11月号
  • 「「あの戦争」と「この戦争」と――こうの史代この世界の片隅に』」 - 『三田文学』2018年冬季号(2018年1月)
  • 「内/外の世界を重ねて視る〈ナイトウォッチ〉――インターフェイス文学としてのSFの可能性」 - 『ユリイカ』2019年4月号
  • 「日本・SF・ポストヒューマン ――『AKIRA』と『ナウシカ』を中心に」 - 『三田文学』2019年春季号(2019年4月)
  • 「飛躍する発想力 「SF」に注目する世界的起業家 長期ビジョンの創出などに活用」 - 『週刊エコノミスト』4745号(毎日新聞出版、2022年5月10日)
  • 「〈謎のリアリティ〉第50回「ミステリとポストヒューマン」」 - 『ジャーロ』No.86 2023 JANUARY(光文社
  • 「〈謎のリアリティ〉第55回「ミステリとホモ・デウス」」 - 『ジャーロ』No.91 2023 NOVEMBER(光文社)
翻訳
  • 「自宅でのジュール・ヴェルヌ」(ロバート・シェラード英語版) - 『水声通信』2008年11/12月号
  • 「ICFAゲスト・オヴ・オナー紹介 惑星思考の大冒険――間テクスト的タツミ・マシーンとともに」(ステファン・ホール) - 『S-Fマガジン』2010年12月号
  • 「現代SF作家論シリーズ(第12回) ウィリアム・ギブスン ヴァーチャル・カナダ――ウィリアム・ギブスンの脱領域空間」(ポール・ジャイルズ) - 『S-Fマガジン』2012年1月号
  • 「現代SF作家論シリーズ(第19回) 川又千秋 時の渦巻――『幻詩狩り』論」(トマス・ラマール) - 『S-Fマガジン』2012年8月号
  • 「本格を讃えて」(ジョン・パグマイヤー) - 『本格ミステリー・ワールド』2015年

脚注

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  1. ^ 同論は『S-Fマガジン』2007年6月号に掲載された。

外部リンク

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