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三原朝彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三原 朝彦
みはら あさひこ
2020年、マプトにて
生年月日 (1947-05-23) 1947年5月23日(77歳)
出生地 日本の旗 日本 福岡県遠賀郡遠賀町
出身校 一橋大学法学部
カールトン大学大学院
前職 議員秘書
所属政党自由民主党田中派竹下派)→)
新党さきがけ→)
自由民主党(竹下派)
称号 法学士(一橋大学)
国際関係学修士(カールトン大学)
親族 父・三原朝雄(元文部大臣
兄・三原征彦(元北九州市議会議員)
甥・三原朝利(元北九州市議会議員)

選挙区旧福岡2区→)
比例九州ブロック→)
福岡9区
当選回数 8回
在任期間 1986年7月8日 - 1996年9月27日
2003年10月21日 - 2009年7月21日
2012年12月19日[1] - 2021年10月14日
テンプレートを表示
フィリッペ・ジャシント・ニュシモザンビーク共和国大統領と会談する三原(2020年、マプトにて)

三原 朝彦(みはら あさひこ、1947年5月23日 - )は、日本政治家。元衆議院議員(8期)。

経歴

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福岡県遠賀郡遠賀町出身。1966年福岡県立東筑高等学校卒業。1972年一橋大学法学部を卒業。その後、アメリカカナダ留学[注 1] を経て父・三原朝雄秘書等を務めた。

1986年第38回衆議院議員総選挙旧福岡2区から自由民主党公認(田中派)で出馬し初当選。1990年第39回衆議院議員総選挙に旧福岡2区から自民党公認(竹下派)で出馬し2期目の当選。1992年防衛政務次官に就任。

1993年新党さきがけの結成に参加、第40回衆議院議員総選挙に旧福岡2区から同党公認で出馬し、3期目の当選。1995年、衆議院外務委員長に就任。1996年、新党さきがけ国会対策委員長。小選挙区制導入後の第41回衆議院議員総選挙福岡9区北九州市西部)から新党さきがけ公認で出馬するが、新日本製鐵などの労組勢力の強い選挙区事情もあり新進党現職北橋健治に敗北し落選(76,974票)。1997年、落選中に新党さきがけを離党し自民党に復党。

復党後は小渕派を経て、江藤・亀井派に所属。2000年第42回衆議院議員総選挙に自民党公認で福岡9区から出馬するが、落選(81,809票)。2003年第43回衆議院議員総選挙に自民党公認で福岡9区から出馬、選挙区では敗れるが、比例復活し4期目の当選。7年ぶりに国政に復帰した(99,091票)。2005年第44回衆議院議員総選挙に自民党公認で福岡9区から出馬、小選挙区制移行後で初めて選挙区で勝ち上がり、5期目の当選(121,465票、北橋も比例復活で再選)。衆議院国際テロ・イラク人道支援特別委員会委員長に就任。2006年中央政治大学院院長に就任。日韓トンネル研究会顧問に就任。2007年8月、自由民主党党国際局長に就任。2009年8月、第45回衆議院議員総選挙に自民党公認(公明党推薦)で福岡9区から出馬するが[2]、小選挙区で民主党新人の緒方林太郎に敗れ、比例復活もならず落選。

2012年12月、第46回衆議院議員総選挙に自民党公認で福岡9区から出馬し6期目の当選。国政へ復帰。2014年12月、第47回衆議院議員総選挙に自民党公認で福岡9区から出馬し7期目の当選。自民党副幹事長2016年1月、衆議院原子力問題特別委員会委員長[3]2017年10月、第48回衆議院議員総選挙に自民党公認で福岡9区から出馬し8期目の当選[4]自由民主党総務会副会長[5]世界銀行国会議員連盟会長[6]

2021年10月、第49回衆議院議員総選挙に自民党公認で福岡9区から出馬したが無所属の緒方に敗れ落選。翌月末に事務所を閉鎖した[7]

政策

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人物

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  • 中選挙区の時代は、旧筑前国のうち北九州市西部と遠賀・直鞍・嘉飯山地域からなる旧福岡2区を地盤としていた。旧福岡2区は、小選挙区制導入後は北九州市地域の福岡9区と、それ以外の地域の福岡8区とに分かれた。三原は遠賀町が地元であるため本来の地盤は福岡8区だが、この地は飯塚市出身の麻生太郎にとっても地盤である。そこで、1996年当時、三原が所属していたさきがけは自民党と連立政権を組んでいたこともあり、当時の最大野党である新進党や同じく日本労働組合総連合会を中心とした新党(旧民主党)に対抗するために調整が行われた結果、遠賀町は北九州市に近いという理由から、三原が9区に回った。
  • 衆議院外務委員長や自由民主党国際協力調査会会長などを務め、アフリカ諸国に対する国際協力などに取り組む[14]
  • 2017年7月山際大志郎議員とオマーンを訪問し、齊藤貢特命全権大使らとスナイディ商工相と意見交換を行ったのち、住友商事幹部らとアル・グブラIWP事業の視察などを行った[15]

家族・親族

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統一教会との関係

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  • 三原が支部長を務める自民党福岡県第9選挙区支部が第43回衆議院議員総選挙直前の2003年11月6日に統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連団体である「世界平和連合」から30万円の政治献金を受け取っていたことが、福岡県選挙管理委員会が公表した政治資金収支報告書から判明している[18]
  • 2021年6月11日、統一教会の関連団体「天宙平和連合」が創設した世界平和国会議員連合の日本の議員連盟「日本・世界平和議員連合懇談会」の総会が衆議院第一議員会館で開催。三原を含む20人の国会議員が出席し[19]、三原は副会長に就任した。同議連は前年に設立された団体で、初代会長は大野功統だった[20][21]。総会で会長に選出された原田義昭は6月15日、フェイスブックにその旨を記載するとともに、出席議員と国際勝共連合会長の梶栗正義がガッツポーズをする写真を掲載した[19][21]。翌16日、原田は投稿から写真だけ削除した[22]。教団は同年10月の衆院選に立候補した議連参加者を支援し、電話かけなどを熱心に行った[19]
  • 2022年6月13日、「日本・世界平和議員連合懇談会」は総会を開催。三原は顧問に就任した。同じく顧問の国際勝共連合会長の梶栗が講演をし、講演の際、統一教会の関連団体「平和政策研究所(IPP)」が発行する「政策情報レポート」が配られた。総会資料のアンケート用紙には、梶栗が会長を務める統一教会の友好団体「世界平和連合」に関する記述があり、「次期参議院選挙の地方区で、世界平和連合の応援を希望する議員がおられればお書き下さい」と書かれてあった[23]

所属団体・議員連盟

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選挙歴

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当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
第38回衆議院議員総選挙 1986年07月06日 39 旧福岡2区 自由民主党 8万3204票 14.67% 5 4/6 /
第39回衆議院議員総選挙 1990年02月18日 42 旧福岡2区 自由民主党 9万643票 16.13% 5 3/6 /
第40回衆議院議員総選挙 1993年07月18日 46 旧福岡2区 新党さきがけ 10万201票 19.10% 5 2/6 /
第41回衆議院議員総選挙 1996年10月20日 49 福岡9区 新党さきがけ 7万6974票 35.74% 1 2/3 /
第42回衆議院議員総選挙 2000年06月25日 53 福岡9区 自由民主党 8万1809票 34.92% 1 2/4 /
比当 第43回衆議院議員総選挙 2003年11月09日 56 比例九州(福岡9区) 自由民主党 9万9091票 43.65% 21 2/3 6/8
第44回衆議院議員総選挙 2005年09月11日 58 福岡9区 自由民主党 12万1465票 47.63% 1 1/3 /
第45回衆議院議員総選挙 2009年08月30日 62 福岡9区 自由民主党 10万9807票 42.59% 1 2/4 /
第46回衆議院議員総選挙 2012年12月16日 65 福岡9区 自由民主党 9万7419票 45.99% 1 1/4 /
第47回衆議院議員総選挙 2014年12月14日 67 福岡9区 自由民主党 8万7892票 47.20% 1 1/3 /
第48回衆議院議員総選挙 2017年10月22日 70 福岡9区 自由民主党 9万1329票 45.71% 1 1/3 /
第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 74 福岡9区 自由民主党 7万6481票 40.18% 1 2/3 /

著作

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  • 『普通の人から政治家へ-お金のハードルを越えて-』せいごの会、1996年5月。

脚注

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注釈

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  1. ^ ダグ・ハマーショルド大学留学・カールトン大学大学院国際関係学部修士課程修了。

出典

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  1. ^ 平成24年(2012年)12月19日福岡県選挙管理委員会告示第136号(衆議院小選挙区選出議員選挙における当選人の住所及び氏名等)
  2. ^ 比例貢献が基準?公明が自民92候補を推薦(2009年7月30日20時25分 読売新聞)
  3. ^ 「衆院予算委員長に竹下氏 自公が内定」 日本経済新聞2015/11/20
  4. ^ 福岡-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル
  5. ^ 「総務副会長に三原氏=自民」 時事ドットコムニュース2017/10/31
  6. ^ 「クリスタリナ・ゲオルギエヴァ世界銀行最高経営責任者(CEO)、本田桂子 多数国間投資保証機関(MIGA)長官及びネナ・ストイコビッチ国際金融公社(IFC)副総裁と世界銀行議員連盟(PNoWB Japan)との意見交換会」 世界銀行2017年11月2日
  7. ^ “北九州政界に世代交代の波…市議選、衆院選続いた「自民大敗」”. 西日本新聞. (2021年12月21日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/850381/ 2022年1月4日閲覧。 
  8. ^ 2014衆院選 毎日新聞候補者アンケート
  9. ^ 政策CPプロジェクト - 衆議院選挙2005アンケート
  10. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
  11. ^ 「<憲法特集>九州・沖縄の国会議員アンケート(3)主なテーマ」、西日本新聞、2016年4月30日。
  12. ^ 賛同者一覧 国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言”. 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年9月24日閲覧。
  13. ^ 衆議院議員選挙031109の当選者の回答”. 「子どもに無煙環境を」推進協議会 (2003年11月10日). 2020年11月10日閲覧。
  14. ^ 「三原朝彦君の三転び六起きを支援する会」 全国清掃事業連合会
  15. ^ 「大使館の活動(2017年7月~9月) 」 外務省
  16. ^ “三原朝利氏、北九州市長選に出馬表明”. 日本経済新聞. (2014年7月24日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASJC23H0S_T20C14A7ACY000/ 2024年12月7日閲覧。 
  17. ^ プロフィール
  18. ^ “統一教会系から30万献金 三原衆院議員が支部長”. 共同通信社. 47NEWS. (2004年11月17日). オリジナルの2013年4月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130426141211/http://www.47news.jp/CN/200411/CN2004111701000713.html 2012年9月20日閲覧。 
  19. ^ a b c “21人のガッツポーズ”細田衆院議長の姿も・・・旧統一教会と自民党が国会内で集会、出席した元閣僚「選挙にプラスになる」”. TBS NEWS DIG. TBSテレビ (2022年7月26日). 2022年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月9日閲覧。
  20. ^ 日テレNEWS (2022年7月25日). “【“統一教会”と政治家】2年前設立の議員連合“顧問”に… 名簿を入手”. YouTube. 2022年8月2日閲覧。
  21. ^ a b 原田義和 Facebook 2021年6月15日” (2021年6月15日). 2022年7月18日閲覧。
  22. ^ 日テレNEWS (2022年7月29日). “【ライブ】銃撃事件から3週間:“統一教会”と政治家の関係…続々と明らかに”. YouTube. 2022年8月1日閲覧。
  23. ^ 今西憲之、吉崎洋夫 (2022年7月29日). “旧統一教会系団体に参院選の応援「希望する議員いれば記入を」 自民党が幹部の議連でアンケート”. AERA dot.. 2022年8月1日閲覧。
  24. ^ “2021年7月号_7面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2021年6月25日). https://zenkyou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2021/07/2021%E5%B9%B47%E6%9C%88%E5%8F%B7_7%E9%9D%A2.pdf 2021年7月11日閲覧。 
  25. ^ 俵義文 『日本会議の全貌』 花伝社、2016年

関連項目

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外部リンク

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