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屋良朝博

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
屋良 朝博
やら ともひろ
生年月日 (1962-08-22) 1962年8月22日(62歳)
出生地 沖縄県中頭郡北谷町
出身校 フィリピン大学経済学部
前職 沖縄タイムス記者
フリージャーナリスト
所属政党自由党→)
旧国民民主党→)
立憲民主党小沢G
公式サイト 屋良朝博 ヤラともひろ 公式サイト

選挙区沖縄3区→)
比例九州ブロック
当選回数 3回
在任期間 2019年4月24日[1][2] - 2021年10月14日
2023年10月19日 - 現職
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屋良 朝博(やら ともひろ、1962年昭和37年)8月22日 - )は、日本政治家ジャーナリスト立憲民主党所属の衆議院議員(3期)。立憲民主党沖縄県連前代表。沖縄タイムスの中部支社編集部長、編集委員、論説委員、社会部長を歴任。

経歴

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沖縄県中頭郡北谷町出身。米軍基地の近くに生まれる。沖縄県立北谷高等学校フィリピン大学経済学部卒業。フィリピン留学中の1986年ピープルパワー革命に遭遇し、ジャーナリストを志した。尊敬する人は瀬長亀次郎[3]

沖縄タイムス社記者。編集委員、論説委員、社会部長を歴任。2007年からハワイ東西センター客員研究員。2012年フリージャーナリスト[4]

2019年衆議院議員補欠選挙

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2018年平成30年)9月、衆議院沖縄県第3区選出の玉城デニー議員が、翁長雄志前知事の死去に伴う沖縄県知事選挙に立候補し、自動退職(失職)となった(後に当選)。これに伴い、第19回統一地方選挙後半戦(2019年(平成31年)4月21日執行)に衆議院沖縄県第3区補欠選挙が行われることとなり、屋良は2018年(平成30年)12月28日に立候補を表明。その後、屋良は過去に玉城も所属していた自由党に入党した[5]

2019年(平成31年)4月21日に行われた選挙では辺野古移転反対を明確に明らかにし、オール沖縄や玉城の支持を受け無所属で立候補し、自民党公認の元参議院議員の島尻安伊子を破り、初当選した[4]。なお、この選挙で法定ビラなどに、経歴の一部に「ハワイ大学東西センター客員教授」と記載されているが、実態は「客員研究員」だったと訂正した。弁護士によると自由党の職員が印刷業者と経歴の記載についてやりとりする中で誤記が生じたという[6]

当選後、4月24日付で院内会派国民民主党・無所属クラブ」に入会[7]。なお、自由党が国民民主党との合流を模索している事に対する合流後の対応について、屋良は明言を避けていた[8] が、同月26日に自由党が国民民主党に合流したことに伴い、国民民主党の所属議員となった。

2020年8月19日、旧立憲民主党と旧国民民主党が合流する新党への参加を表明[9]。同年11月23日、立憲民主党沖縄県連が発足し、代表に就任した[10]

2021年衆議院議員総選挙とその後

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2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙は、自民党公認の島尻との一騎打ちになった。立憲民主党は比例九州ブロックで4議席を獲得。5番目の惜敗率(91.775%)だった屋良は比例復活もかなわず、議席を失った[11][12]。同年12月18日、党沖縄県連代表を退任(後任は喜友名智子県議)[13]

2023年10月10日、この日告示された衆議院長崎4区補欠選挙に、比例九州ブロック選出の末次精一が立候補を届け出たため、公職選挙法の規定により末次は衆議院議員を退職(自動失職)となった[14]。これに伴い、同月18日に行われた欠員補充の選挙会により比例九州ブロック次点の屋良の繰り上げ当選が決定した[15]。任期は翌19日からとなる[16][17]

2024年10月27日の第50回衆議院議員総選挙では、小選挙区では再び島尻に敗れたものの惜敗率97.58%で比例復活した。

人物

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  • アメリカ海兵隊の運用見直しによって普天間飛行場の即時運用停止は可能」と主張。
  • 沖縄タイムスではワシントンでアメリカの政府や米軍の幹部に沖縄の米軍基地問題について取材した。部隊のローテーションや、佐世保基地から揚陸艦アジア太平洋地域のパトロールに出る事実を挙げ、政府が沖縄に米軍基地を置く理由として主張する地理的優位性を虚偽と主張している[18]
  • 2019年の選挙告示後に配布した選挙公報、法定ビラ、公選はがきなどに、経歴としてハワイ大学東西センター「客員研究員」とするところを、「客員教授」と記載していた。屋良は事務手続き上のミスと述べた[19]
  • 2022年2月4日、自身のフェイスブックにおいて「世界には沖縄より小さくても独立している国々はたくさんある」などとしたうえで「(沖縄が)独立したらスッキリするねぇ」と投稿した[20]
  • 2023年8月26日、大濱信泉記念館で開催された講演会において、尖閣諸島周辺海域における中国船による領海侵入等の問題について、「儀礼的な侵入。中国は日中双方で漁民を管理できる体制を望んでいる」と訴えた[21]

選挙

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当落 選挙 執行日 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
第48回衆議院議員総選挙補欠選挙 2019年4月21日 沖縄県第3区 無所属 7万7156票 56.49% 2 1/2 /
繰当 第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 沖縄県第3区 立憲民主党 8万496票 47.86% 1 2/2 5/4
比当 第50回衆議院議員総選挙 2024年10月27日 沖縄県第3区 立憲民主党 7万1457票 45.54% 1 2/3 1/4

著書

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単著

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  • 『砂上の同盟――米軍再編が明かすウソ』沖縄タイムス社 2009年
  • 『誤解だらけの沖縄・米軍基地』旬報社 2012年
  • 『沖縄米軍基地と日本の安全保障を考える20章 (さよなら安倍政権)』かもがわ出版 2016年

共著、共編

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脚注

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  1. ^ 平成31年4月24日 沖縄県選挙管理委員会告示19号(衆議院沖縄県第3区選出議員補欠選挙における当選人)
  2. ^ 平成31年4月26日『官報』本紙第7497号13ページ
  3. ^ 琉球新報 候補者プロフィール
  4. ^ a b 沖縄タイムス2019年(平成31年)4月21日
  5. ^ 【沖縄取材の現場から】少数政党の既得権益化した沖縄選挙 オール沖縄関係者も批判”. 産経新聞 (2019年1月17日). 2019年4月22日閲覧。
  6. ^ 選挙公報、法定ビラ及び公選ハガキのプロフィールの誤記について
  7. ^ “屋良氏、国民会派入り 沖縄3区補選で当選”. 朝日新聞. (2019年4月24日). https://digital.asahi.com/articles/ASM4S4DRWM4SUTFK00C.html 2019年4月25日閲覧。 
  8. ^ 沖縄3区屋良氏、国民・自由合併後新党への参加明言せず”. 産経新聞 (2019年4月22日). 2019年4月22日閲覧。
  9. ^ “「新党へ合流」 屋良氏が表明 衆院議員”. 沖縄タイムス. (2020年8月20日). https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/619088 2020年12月1日閲覧。 
  10. ^ “立憲民主党沖縄県連が発足 代表の屋良衆院議員「前へと進む政治を」”. 沖縄タイムス. (2020年11月23日). https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/668085 2020年12月1日閲覧。 
  11. ^ 衆議院選挙2021 沖縄(那覇・宜野湾など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
  12. ^ 【2021年 衆院選】九州ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
  13. ^ “喜友名代表「期待応える」 立民県連新体制が始動”. 沖縄タイムス. (2021年12月19日). https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/881845 2022年2月5日閲覧。 
  14. ^ 立民・屋良氏繰り上げ当選へ 補選立候補の末次氏自動失職 - 産経ニュース 2023年10月10日
  15. ^ 衆院2議員が繰り上げ当選 - 時事ドットコム 2023年10月18日
  16. ^ “衆院比例で立民・屋良朝博氏、維新・中島秀樹氏が繰り上げ当選 19日の官報に告示”. 産経新聞. (2023年10月18日). https://www.sankei.com/article/20231018-JQOZLVMJ55LDNG2TVTIQHSCXDQ/ 2023年10月19日閲覧。 
  17. ^ 『官報』第1085号1頁 令和5年10月19日 中央選挙管理会告示第20号「令和三年十月三十一日執行の衆議院比例代表選出議員選挙九州選挙区における衆議院名簿届出政党等に係る欠員による繰上補充による当選人の住所及び氏名に関する件」
  18. ^ 沖縄タイムス2019年(平成31年)4月21日
  19. ^ 屋良朝博氏の経歴に誤り 「客員研究員」を「客員教授」と記載 衆院3区沖縄補選 | 沖縄タイムス+プラス ニュース”. 沖縄タイムス+プラス. 2021年10月14日閲覧。
  20. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2022年2月5日). “沖縄独立したら「スッキリ」 立憲民主の元衆院議員”. 産経ニュース. 2022年2月5日閲覧。
  21. ^ 屋良・髙良両氏が講演 「中国の領海侵入、儀礼的」”. 八重山日報 (2023年8月26日). 2023年8月26日閲覧。

外部リンク

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