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ペネロペ・クルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ペネロペ・クルースから転送)
ペネロペ・クルス
Penélope Cruz
Penélope Cruz
ペネロペ・クルス(2018年)
本名 Penélope Cruz Sánchez
生年月日 (1974-04-28) 1974年4月28日(50歳)
出生地 スペインの旗 スペイン
マドリード州アルコベンダス
職業 女優
ジャンル 映画
活動期間 1988年 -
配偶者 ハビエル・バルデム(2010年 - )
主な作品
映画
ハモンハモン
ベルエポック
オープン・ユア・アイズ
ハイロー・カントリー
オール・アバウト・マイ・マザー
ブロウ
バニラ・スカイ
ウェルカム!ヘヴン
ゴシカ
赤いアモーレ
ボルベール〈帰郷〉
恋愛上手になるために
それでも恋するバルセロナ
抱擁のかけら
NINE
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
悪の法則
ズーランダー NO.2
オリエント急行殺人事件
誰もがそれを知っている
ペイン・アンド・グローリー
パラレル・マザーズ
フェラーリ
テレビドラマ
アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺
受賞
アカデミー賞
助演女優賞
2008年それでも恋するバルセロナ
カンヌ国際映画祭
女優賞
2006年ボルベール〈帰郷〉
ヴェネツィア国際映画祭
女優賞
2021年パラレル・マザーズ
ヨーロッパ映画賞
女優賞
2006年『ボルベール〈帰郷〉
全米映画批評家協会賞
主演女優賞
2021年『パラレル・マザーズ』
ニューヨーク映画批評家協会賞
助演女優賞
2008年それでも恋するバルセロナ
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演女優賞
2021年『パラレル・マザーズ』
助演女優賞
2008年それでも恋するバルセロナ』『エレジー
英国アカデミー賞
助演女優賞
2008年『それでも恋するバルセロナ
ゴールデンラズベリー賞
最低スクリーンアンサンブル賞
2010年セックス・アンド・ザ・シティ2
ゴヤ賞
主演女優賞
1998年『美しき虜
2006年『ボルベール〈帰郷〉
助演女優賞
2008年『それでも恋するバルセロナ
セザール賞
名誉賞
2018年
その他の賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞
助演女優賞
2008年それでも恋するバルセロナ
ハリウッド名声の歩道
2011年 映画産業への功績、映画、演劇界における業績に対して
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ペネロペ・クルス[1]、本名ペネロペ・クルス・サンチェス(Penélope Cruz、Penélope Cruz Sánchez スペイン語: [peˈnelope kɾuθ ˈsantʃeθ], 1974年4月28日 - )は、スペイン女優。夫は俳優のハビエル・バルデム。身長168cm。「ペネロペ」の英語圏での発音は「ペネロピー」となる。

生い立ち

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マドリード県アルコベンダスにて生まれる。父エドゥアルド・クルスは商人、母エンカルナ・サンチェスは美容師[2][3]。妹は元ダンサー現女優のモニカ・クルス、弟は歌手のエドゥアルド・クルス・ジュニア[4]。 高校を中退し、国立芸術院で9年間[5]ニューヨークで4年間クラシックバレエやスペイン舞踊を学ぶ[6][7]。 15歳の時に約300人の中からタレント・エージェンシーのオーディションで選ばれる[5]

キャリア

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1991年にフランスのテレビシリーズに出演後、1992年にスペイン映画ハモンハモン』で映画デビュー。

1998年公開の『美しき虜』でゴヤ賞主演女優賞を受賞。同年公開のペドロ・アルモドバル監督の『オール・アバウト・マイ・マザー』で国際的に知られるようになる。その後、ハリウッドに招かれ、アメリカ映画にも出演するようになるが、典型的なラテン系の役ばかりで良い評価は得られなかった。

2006年公開のスペイン映画『ボルベール〈帰郷〉』でカンヌ国際映画祭女優賞、ヨーロッパ映画賞最優秀女優賞などを受賞。また、スペイン人女優として初めてアカデミー主演女優賞にもノミネートされた。

2007年には弟エドゥアルドのシングル「Cosas que contar」のミュージックビデオに妹のモニカやミア・マエストロと共に出演。同年10月、出演しているロレアルのマスカラのCMでイギリスの広告基準局ASAから監査が入った。同CMでは「まつげを60%長くする」と宣伝しているが、CM撮影ではペネロペが付けまつげをしていることから、誤解を招くと指摘された[8]

2008年公開のウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』でアカデミー助演女優賞を受賞した。これはラテン系女優として二人目、スペイン人俳優として二人目、スペイン人女優として初めての受賞者となった。また、英国アカデミー賞 助演女優賞ゴヤ賞助演女優賞なども受賞。翌年にはロブ・マーシャル監督のミュージカル映画NINE』で2年連続のアカデミー助演女優賞ノミネートを獲得。

2010年代に入っても幅広いジャンルで活動を続け、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011年)や『オリエント急行殺人事件』(2017年)といったハリウッドの超大作から『誰もがそれを知っている』(2018年)や『ペイン・アンド・グローリー』(2019年)といった祖国の文芸作品まで幅広く出演。

2021年にはペドロ・アルモドバル監督の『パラレル・マザーズ』でヴェネツィア国際映画祭 女優賞を受賞し、アカデミー主演女優賞に再びノミネートされる。同年には夫のハビエル・バルデムも『愛すべき夫妻の秘密』で主演男優賞にノミネートされており、夫婦揃ってのノミネートとなった。

私生活

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スペイン語英語の他にイタリア語フランス語が堪能で、イタリア映画『赤いアモーレ』やフランス映画『花咲ける騎士道』にも出演。

2000年、『すべての美しい馬』を撮影終了後、ベジタリアンに転向。 インドの少女たちを救うサベラ基金を支援し、他の著名人とともに、カルカッタのホームレスや結核の少女たちに学校や家、クリニックを建設した[9]

女優のサルマ・ハエック、歌手のシャキーラと仲が良い。

過去に俳優のマット・デイモントム・クルーズ[10][11]ニコラス・ケイジマシュー・マコノヒー[12]などとの交際歴がある。

2010年7月、度々共演し、旧知の仲であったスペイン人俳優のハビエル・バルデムと結婚[13][14]。同年9月半ば、妊娠4か月半であることを代理人を通して発表した。2011年1月21日、ロサンゼルスの病院にて第一子となる男の子(レオナルド)を出産した[13]。2013年2月には、第二子を妊娠していることが分かり[15]、2013年7月22日に女の子(ルナ)を出産した[16]

主な出演作品

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映画

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日本語題
原題
役名 備考 吹き替え
1992 ハモンハモン
Jamon, jamon
シルビア
ベルエポック
Belle epoque
ルス
1994 捕らわれた唇
Entre rojas
ルシア DVDスルー
1996 17歳
Brujas
パトリシア
フレネシ-愛じゃない、それは熱-
Más que amor, frenesí
ラウラ
ペネロペ・クルスの 抱きしめたい!
Amor perjudica seriamente la salud, El
ディアナ VHS&DVDスルー 石塚理恵
ペネロペ・クルス/情熱の処女 ~スペインの宝石~
Celestina, La
メリベア
1997 ライブ・フレッシュ
Carne tremula
イサベル
オープン・ユア・アイズ
Abre los ojos
ソフィア 津村まこと
1998 ドン・ジュアン
Don Juan
マチュリーヌ DVDスルー
美しき虜
Niña de tus ojos, La
マカレナ ゴヤ賞主演女優賞受賞
DVDスルー
イフ・オンリー
The Man with Rain in His Shoes
ルイーズ
ハイロー・カントリー
The Hi-Lo Country
ジョセファ・オニール 小島幸子
オール・アバウト・マイ・マザー
Todo sobre mi madre
シスター・ロサ 野々村のん
1999 裸のマハ
Volaverunt
ペピータ・トゥドー 湯屋敦子
2000 ウーマン・オン・トップ
Woman on Top
イサベラ 山像かおり
すべての美しい馬
All the Pretty Horses
アレハンドラ 石塚理恵
2001 ブロウ
Blow
マーサ・ユング 辺見えみりソフト版)
唐沢潤WOWOW版)
コレリ大尉のマンドリン
Captain Corelli's Mandolin
ペラギア 日野由利加
ウェルカム!ヘヴン
Sin noticias de Dios
カルメン・ラモス 湯屋敦子
バニラ・スカイ
Vanilla Sky
ソフィア 小林さやか
2003 ボブ・ディランの頭のなか
Masked and Anonymous
ペイガン・レース (吹き替え版なし)
花咲ける騎士道
Fanfan la tulipe
アドリーヌ 三石琴乃
ゴシカ
Gothika
クロエ・サバ 高橋理恵子
2004 赤いアモーレ
Non ti muovere
イタリア (吹き替え版なし)
トリコロールに燃えて
Head in the Clouds
ミア 朴璐美
NOEL ノエル
Noel
ニーナ
2005 サハラ 死の砂漠を脱出せよ
Sahara
エバ・ロハス 藤本喜久子(ソフト版)
日野由利加(テレビ東京版)
2006 ボルベール〈帰郷〉
Volver
ライムンダ ゴヤ賞主演女優賞受賞
アカデミー主演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)ノミネート
英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
林真里花
バンディダス
Bandidas
マリア・アルバレス DVDスルー 根谷美智子
2007 恋愛上手になるために
The Good Night
アンナ/メロディア (吹き替え版なし)
マノレテ 情熱のマタドール
Manolete
アントニア・“ルーペ”・シノ DVDスルー
2008 エレジー
Elegy
コンスエラ・カスティーリョ 岡寛恵
それでも恋するバルセロナ
Vicky Cristina Barcelona
マリア・エレーナ アカデミー助演女優賞受賞
英国アカデミー賞 助演女優賞受賞
ゴヤ賞助演女優賞受賞
ゴールデングローブ賞 助演女優賞ノミネート
田中敦子
2009 スパイアニマル・Gフォース
G-Force
フアレス 声の出演 本田貴子
抱擁のかけら
Los abrazos rotos
マグダレーナ ゴヤ賞主演女優賞ノミネート 岡寛恵
NINE
Nine
カルラ・アルバネーゼ アカデミー助演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 助演女優賞ノミネート
花村さやか
2010 セックス・アンド・ザ・シティ2
Sex and the City 2
カルメン カメオ出演 堀江真理子
2011 パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides
アンジェリカ 本田貴子
2012 ローマでアモーレ
To Rome with Love
アンナ (吹き替え版なし)
ある愛へと続く旅
Venuto al mondo
ジェンマ
2013 アイム・ソー・エキサイテッド!
Los amantes pasajeros
カメオ出演
悪の法則
The Counselor
ラウラ 本名陽子
2015 あなたのママになるために
Ma ma
マグダ ゴヤ賞主演女優賞ノミネート
WOWOWジャパンプレミアにて放映[1]
2016 ズーランダー NO.2
Zoolander No.2
バレンティナ・バレンシア DVDスルー 井上喜久子
ザ・ブラザーズ・グリムズビー
Grimsby
ロンダ
La reina de España マカレナ・グラナダ 兼製作
2017 オリエント急行殺人事件
Murder on the Orient Express
ピラール・エストラバドス 高橋理恵子
2018 誰もがそれを知っている
Todos lo saben
ラウラ ゴヤ賞主演女優賞ノミネート (吹き替え版なし)
2019 ペイン・アンド・グローリー
Dolor y gloria
ジャシンタ・マロ 
WASP ネットワーク
Wasp Network
オルガ・ゴンザレス
2021 パラレル・マザーズ
Madres paralelas
ジャニス
コンペティション
Competencia oficial
ローラ・クエバス 兼製作総指揮
2022 355
The 355
グラシエラ 本田貴子
無限の広がり
L'immensità
クララ
En los márgenes Azucena 兼製作
2023 フェラーリ
Ferrari
ラウラ・フェラーリ 高橋理恵子
2025 ザ・ブライド!(原題)
The Bride!
マーナ 撮影中

テレビシリーズ

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日本語題
原題
役名 備考 吹き替え
2018 アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺
The Assassination of Gianni Versace: American Crime Story
ドナテラ・ヴェルサーチ メインキャスト 皆川純子

CM

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日本テレビ放映されたもののみ記載

主な受賞

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関連書籍

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  • 『オールアバウト ペネロペ・クルス』(ブランドン・ハースト著、奥 めぐみ 訳、ACクリエイト 2010年3月)

脚注

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  1. ^ Penélope Cruz RIGHT PRONUNCIATION 2018年5月4日閲覧。
  2. ^ Penelope Cruz Biography (1974–)”. Film Reference. April 18, 2010閲覧。
  3. ^ Rose, Charlie (January 17, 2010). “The Rising Star of Penelope Cruz (Page 2)”. CBS News. CBS Interactive Inc. April 25, 2010閲覧。
  4. ^ De Vries, Hilary (February 2004). “Penelope Cruz: Will She Say I Do, or I Don't (Page 3)”. Marie Claire. Hearst Communication, Inc. March 14, 2010閲覧。
  5. ^ a b Penélope Cruz Biography”. People. Time Warner Inc. March 14, 2010閲覧。
  6. ^ Gilchrist, Todd. “10 Questions With Penelope Cruz”. Ask Men. IGN Entertainment. March 14, 2010閲覧。
  7. ^ Últimas noticias y biografía de Penélope Cruz” (Spanish). Hola. May 3, 2010閲覧。
  8. ^ “ペネロペ・クルス、つけまつげCMが問題に”. シネマトゥデイ. (2007年7月31日). https://www.cinematoday.jp/news/N0011094 2013年3月22日閲覧。 
  9. ^ Penelope Cruz, Award Winner - MovieActors.com
  10. ^ De Vries, Hilary (February 2004). “Penelope Cruz: Will She Say I Do, or I Don't (Page 1)”. Marie Claire. Hearst Communication, Inc. March 14, 2010閲覧。
  11. ^ Cagle, Jess (April 25, 2004). “Tom & Penelope Split After 3 Years”. People. Time Warner Inc. March 14, 2010閲覧。
  12. ^ Matthew McConaughey & Penelope Cruz Are 'Separating'”. People. Time Warner Inc (June 2, 2006). March 14, 2010閲覧。
  13. ^ a b Penelope Cruz and Javier Bardem welcome a baby boy”. Marie Claire (January 26, 2011). January 26, 2011閲覧。
  14. ^ Actors Penelope Cruz and Javier Bardem marry in the Bahamas”. The Daily Telegraph (July 14, 2010). January 17, 2011閲覧。
  15. ^ “ペネロペ・クルス、第2子妊娠を認める!”. シネマトゥデイ. (2013年2月13日). https://www.cinematoday.jp/news/N0050200 2013年3月22日閲覧。 
  16. ^ “ペネロペ・クルスが第2子を出産。待望の女の子!”. excite.ニュース. (2013年7月23日). https://www.excite.co.jp/news/article/Techinsight_20130723_76482/ 2013年7月23日閲覧。 
  17. ^ a b c d e ペネロペ・クルスのCM出演情報”. ORICON NEWS. 2024年4月5日閲覧。

外部リンク

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