コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

小島幸子

半保護されたページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

こじま さちこ
小島 幸子
プロフィール
本名 安江 幸子(やすえ さちこ)[1](旧姓小島[2]
愛称 さっちゃん[3]
性別 女性
出身地 日本の旗 日本千葉県[4][5]
生年月日 (1979-01-18) 1979年1月18日(45歳)
血液型 A型[4]
職業 声優女優
事務所 マウスプロモーション[5]
配偶者 安江誠
公式サイト 小島幸子|マウスプロモーション
公称サイズ(時期不明)[4]
身長 / 体重 170 cm / 55 kg
声優活動
活動期間 1991年 -
ジャンル アニメゲーム吹き替え
デビュー作 学級委員の小林(『おもひでぽろぽろ』)
女優活動
活動期間 1987年 -
ジャンル テレビドラマ舞台
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

小島 幸子(こじま さちこ、1979年1月18日[1][3] - )は、日本声優女優[4]、元子役千葉県出身[4][5]マウスプロモーション所属[5]

経歴

芸能界入りのきっかけは、9歳のときに劇団新聞広告を見て母に「テレビに出たい!」「ここに入りたい!」言ったところ、母は「やりたいことはやらせてあげるけど、全部自分でやりなさい」との条件だった[6][7]子役として1987年から1997年まで劇団日本児童に所属していた[5]。事務所に台本を貰いに行ったり、複数の電車を乗り継いでスタジオに向かったり、学校から電話でタクシーを呼ぶといったことは全て自分で行っていた[7]

声優デビュー作はアニメ映画『おもひでぽろぽろ』の学級委員の小林役で、台詞は「意見のある人は手をあげてください」の一言のみだった[7]。同作では主人公役のオーディションを受けたが落ちている[7]。同時期、実写映画『四万十川』で何次ものオーディションを経てメインキャストに選ばれ、それを機に声優含めて仕事が増えた[7]

以降、ドラマ、ラジオ、洋画吹き替えで活動していた。高校3年生のときに女子高生たちが登場するトーク番組に出演した際、可愛いモデルの子がいる中で自分は面白いと頑張ったが、プロデューサーには受けず傷付いた[8]。それには自分も薄々気付いていた上に、カメラの前ではまばたきが止まらなくなってしまうことでもう辞めようと思った[9]。しかし喋ることは好きだったのでバスガイドになって旅行の専門学校に通おうとも思った[9]が、それで本当にいいのか、顔出しの芝居じゃないとできないのかとも悩んでいた[9]。吹き替えもラジオもしていたが、顔出しが怖いだけでその仕事だけしたくないとマネージャーに頼むが、今まで普通に仕事をしていただけに受け入れてもらえず、もう無理だと半ば強引に退所。その後は「実績はあるからどこかに入れるだろう」と楽観していたが、全く声はかからなかった[9]

仕事はどこにあるのかと思い、声優として出演したときの台本にある出演者とともに書かれた事務所名を見て一番数が多いところの養成所に入ろうとするも、2つのうち1つのある大手プロダクション附属の養成所は入所金が高くて諦める[10]。しばらく路頭に迷う状態だったが、以前のマネージャーからもう1つの候補である江崎プロダクションのオーディションがあると教えられて参加[11]。1997年に江崎プロダクション附属養成所入所。その頃、同じくカメラは無いと劇団研究生になるが、すぐに劇団が潰れる[11]。そこで知り合った人から「一緒にお笑いをやらないか」といわれてコント集団で活動を始めた[11]1998年からマウスプロモーションに所属[5]。養成所は講師から「現場に出た方がいい」と言われて1年通っただけだが、そこでは今まで直感で演技をしていたのを行間を読むことや考える、人の芝居を見ることが一番の勉強だと学んだ[12]。卒業後も仕事のないときは授業を見に行き、欠席者がいると代役を務めていた[11]

声優かお笑い芸人かで悩むほどだったが、そういう異色さが気に入られたのか声優ユニットChiffonsのメンバーに選ばれた[11]。顔出しが無理で性格的にも向いていないと思っており、全身タイツでのコントとChiffonsの活動を並行して行っていた。しかしお笑いの仕事を見たマネージャーから怒られ、よく考えた結果声優に専念する[11]。そのときジュニアを抜かしたランクになったが、子役時代を知るディレクターに呼ばれてもそうでなければ起用されず、1か月に1本主役の仕事があっても、残りは週6で高校時代から続けていた喫茶店のアルバイトの日々だった[11]

小島を子役の頃から知る音響監督が携わった『ウエスト・サイド物語』の吹き替えオーディションでヒロイン役に選ばれたことが転機となり、週に3、4本は仕事があるようになった[13]。アルバイトをしていた喫茶店の閉店後は、日雇いでたばこの試供品配りや封筒折り、バーテンダーなどを経験した[14]

アイドルグループ所属なだけにアニメのオーディションの話はきていたが何年も受からず、事務所の社長に「そういう作品のオーディションはもういい」と言ったこともあったが、『魔法少女隊アルス』の主役に選ばれた[15]。その役は自分みたいなキャラで、「絶対やりたい」と思っていた[15]。だが吹き替えと違い、慣れないアニメでは他の声と被らないようにと言われ、一人で全部収録し直すことも多かった[15]。芝居は気持ちと教わっていたが、それがあっても声がついてこず、居残りになる中、技術に注目し、スタジオの端から凄いと考えた先輩を観察した[16]

夫はグロービジョン所属の演出家安江誠[17][18]。Chiffons名義のTwitter上にて2011年8月11日のツイートで8月3日に長男の出産[19]、2013年5月17日のツイートで5月15日に次男の出産を報告した[20]

納谷六朗没後に断りきれずマウスプロモーション付属俳優養成所の講師になり、自分にできること悩み、試行錯誤の末にコミュニケーション術を教えるために神経言語プログラミングの資格をとった[21]。芝居の前の人間形成を大事にしており、どうやって他人を普通に受けいれるか、自分の伝えたいことの言語化、相手の話の聞き方を教えている[22]

人物

声優としてはテレビアニメ、外画吹き替えを中心に活躍している[23]。女優としてはテレビドラマ、CMにも多数出演している[23]

吹き替えではアマンダ・サイフリッドアンナ・パキンクリスティーナ・リッチミーナ・スヴァーリなどを持ち役としている[24][25][26]

方言岡山弁。趣味・特技はフルート映画鑑賞ネイル人とコミュニケーションを取ること[5]

出演

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1999年
2001年
2002年
2003年
2004年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年

劇場アニメ

OVA

Webアニメ

  • マウスどうぶつえん(2016年 - 、オウムのさちこ
  • マウスどうぶつえん名作劇場(2020年、オウムのさちこ

ゲーム

1997年
  • ダムダム・ストンプランド(ダムダム)
1998年
1999年
2000年
  • サンライズ英雄譚R(リエ・アカツキ)
  • ハッピィサルベージ(マーシュ)
  • ラグナキュール レジェンド(カリン)
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2011年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年

ドラマCD

吹き替え

担当女優

アシュレー・ジョンソン
アマンダ・サイフリッド
アンナ・パキン
アンバー・タンブリン
オーブリー・プラザ
カイラ・プラット
クリスティーナ・リッチ
クリスティナ・アップルゲイト
ミーナ・スヴァーリ
レイチェル・リー・クック

映画

ドラマ

アニメ

ラジオ

ラジオドラマ

ナレーション

映画

テレビドラマ

その他コンテンツ

  • chiffons
  • WEBTV m-serve style Vol.55(ゲスト出演)
  • サクラ大戦武道館ライブ〜帝都・巴里・紐育〜(2007年5月13日・日本武道館)[メル・レゾン]
  • サクラ大戦巴里花組ライブ2009〜燃え上がれ自由の翼〜(2009年12月26日 - 27日・青山劇場)[メル・レゾン]
  • サクラ大戦巴里花組&紐育星組ライブ2010〜可憐な花々 煌く星々〜(2010年12月10日 - 12日・青山劇場)[メル・レゾン]
  • サクラ大戦武道館ライブ2〜帝都・巴里・紐育〜(2011年10月7日・日本武道館)[メル・レゾン]
  • サクラ大戦巴里花組ライブ2012〜レビュウ・モン・パリ〜(2012年12月26日 - 29日・青山劇場)[メル・レゾン]
  • サクラ大戦巴里花組ショウ2014〜ケセラセラ・パリ〜(2014年2月13日 - 16日・天王洲 銀河劇場)[メル・レゾン]
  • ぽわわわわん ろっこめ「あるひ森のなか短編にであった」(2024年11月3日 - 5日、調布市せんがわ劇場[60]

ディスコグラフィ

シングル

  • Aquamarineの記憶
  • 君を守るためにぼくは夢を見る
  • Higher&Deeper
  • Snow Train

アルバム

  • 資本主義
  • Parler Chiffons
  • 日和見主義

音楽CD

脚注

注釈

シリーズ一覧

  1. ^ 第1期(2008年)、第2期『CAPU2』(2008年)
  2. ^ 第1期(2012年)、第2期『next stage』(2013年)
  3. ^ 2011年版『カードファイト!! ヴァンガード』シリーズ
    第2期『アジアサーキット編』(2012年)
    『カードファイト!! ヴァンガードG』シリーズ
    第3期『ストライドゲート編』(2016年)、第5期『Z』(2017年 - 2018年)
    2018年版『カードファイト!! ヴァンガード』シリーズ
    新右衛門編(2019年)
  4. ^ 第1期(2012年)、第2期『NEW』(2013年)、第3期『BorN』(2015年)
  5. ^ 1st Season(2013年)、2nd Season前半『スターダストクルセイダース』(2014年)、2nd Season後半『スターダストクルセイダース エジプト編』(2015年)
  6. ^ 第1期『1st season』(2019年)、第3期『The Final』(2021年)
  7. ^ 第1作(2020年)、第2作『アサティール2 未来の昔ばなし』(2024年)
  8. ^ 『6』(2004年)、『14』(2005年)
  9. ^ 『WORLD』(2011年)、『OVER WORLD』(2012年)、『CROSSRAYS』[38](2019年)
  10. ^ マキシブースト』(2014年)、『マキシブースト ON』(2016年)
  11. ^ 『エクストリームバーサス2』(2018年)、『クロスブースト』(2021年)、『オーバーブースト』(2023年)

出典

  1. ^ a b 『芸能手帳タレント名簿録Vol.51('16〜'17)』連合通信社・音楽専科社、2016年5月26日、386頁。 
  2. ^ 『芸能手帳タレント名簿録Vol.43('08〜'09)』連合通信社・音楽専科社、2008年5月24日、121頁。 
  3. ^ a b 小島幸子”. エキサイトニュース. エキサイト. 2024年10月10日閲覧。
  4. ^ a b c d e 小島幸子”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2017年4月19日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g 小島幸子”. マウスプロモーション. 2017年4月19日閲覧。
  6. ^ 『メガミマガジン』Vol.71(2006年4月号)、学習研究社、2006年4月、84頁。 
  7. ^ a b c d e 山本 2022, p. 35.
  8. ^ 山本 2022, pp. 35–36.
  9. ^ a b c d 山本 2022, p. 36.
  10. ^ 山本 2022, pp. 36–37.
  11. ^ a b c d e f g 山本 2022, p. 37.
  12. ^ 山本 2022, pp. 38–39.
  13. ^ 山本 2022, pp. 37–38.
  14. ^ 山本 2022, p. 38.
  15. ^ a b c 山本 2022, p. 40.
  16. ^ 山本 2022, p. 40-41.
  17. ^ 安江誠”. プロダクション・エース演技研究所. 2017年4月19日閲覧。
  18. ^ 小島幸子(出典:VIPタイムズ社)”. ORICON NEWS. オリコン. 2017年4月19日閲覧。
  19. ^ シフォン @chiffons3”. 2014年1月18日閲覧。
  20. ^ シフォン @chiffons3”. 2014年1月18日閲覧。
  21. ^ 山本 2022, p. 42.
  22. ^ 山本 2022, p. 42-43.
  23. ^ a b 小島幸子”. タレントデータバンク. 2023年1月28日閲覧。
  24. ^ 小島 幸子”. linkvod.myjcom.jp. J:COMオンデマンド. 2023年11月2日閲覧。
  25. ^ 小島幸子(こじまさちこ)のプロフィール・画像・出演スケジュール”. ザ・テレビジョン. 2020年9月7日閲覧。
  26. ^ 小島幸子プロフィール”. エキサイトニュース. 2020年9月7日閲覧。
  27. ^ スタッフ&キャスト”. パタパタ飛行船の冒険 公式サイト. 2002年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月7日閲覧。
  28. ^ 太陽の黙示録”. メディア芸術データベース. 2017年4月19日閲覧。
  29. ^ 落語天女おゆい”. メディア芸術データベース. 2017年4月19日閲覧。
  30. ^ 電脳コイル”. マッドハウス. 2016年6月25日閲覧。
  31. ^ スタッフ・キャスト”. TVアニメ「純潔のマリア」公式サイト. 2014年11月30日閲覧。
  32. ^ 『スター☆トゥインクルプリキュア』、キュアスター誕生!第1話先行カット”. マイナビニュース (2019年2月2日). 2019年2月2日閲覧。
  33. ^ 『スター☆トゥインクルプリキュア オフィシャルコンプリートブック』P.36より。
  34. ^ 東映アニメ×サウジ制作会社が共同制作「アサティール 未来の昔ばなし」4月放送開始”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年3月31日). 2020年3月31日閲覧。
  35. ^ アニメ「アサティール2 未来の昔ばなし」11月3日放送 野沢雅子・大空直美ら続投”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年10月4日). 2024年10月12日閲覧。
  36. ^ 「妻、小学生になる。」新ビジュアル公開、小島幸子&岩中睦樹出演 OP担当はpachae”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年8月28日). 2024年8月28日閲覧。
  37. ^ ナイラ・バートラン”. 機動戦士ガンダム 水星の魔女 公式サイト. 2022年7月14日閲覧。
  38. ^ CHARACTER”. SDガンダム GGENERATION CROSSRAYS. バンダイナムコエンターテインメント. 2019年1月30日閲覧。
  39. ^ ボイス紹介”. 秘書コレクション 〜どきどき♥秘密の社長室〜. 2013年7月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月11日閲覧。
  40. ^ アーテリンデ”. 新・世界樹の迷宮2 公式サイト. 2014年9月20日閲覧。
  41. ^ 冒険者ギルドのギルド長”. 新・世界樹の迷宮2 公式サイト. 2014年9月20日閲覧。
  42. ^ キャラクター”. SOUL SACRIFICE DELTA. 2014年2月20日閲覧。
  43. ^ イベント「英雄再起」を開催!”. グランブルーファンタジー. Cygames. 2016年1月1日閲覧。
  44. ^ 坂本武郎(編)「続報 アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」『週刊ファミ通』2016年2月4日号、カドカワ、2016年1月21日、88頁。 
  45. ^ 『世界樹の迷宮X(クロス)』新職業“ヒーロー”のアナザーカラーや冒険で出会う人物、新登場の敵を紹介”. ファミ通.com. 2018年5月23日閲覧。
  46. ^ 杉田智和/AGRSチャンネル2020年9月6日”. 2020年10月18日閲覧。
  47. ^ マヌエラ|ファイアーエムブレム 風花雪月”. 任天堂. 2019年5月14日閲覧。
  48. ^ アレス・ザ・ヴァンガード”. 魔法使いと黒猫のウィズ 公式ポータルサイト. コロプラ. 2019年12月30日閲覧。
  49. ^ 主要キャラクター/キャスト紹介”. ロストアーク. Pmang. 2020年8月13日閲覧。
  50. ^ FE_Heroes_JPの2021年12月16日のツイート2021年12月16日閲覧。
  51. ^ _sachikokojima_の2023年6月16日のツイート2023年6月16日閲覧。
  52. ^ スノーホワイト”. ふきカエル大作戦!! (2012年6月13日). 2017年9月10日閲覧。
  53. ^ 「テッド2」吹替キャスト第2弾発表、有吉弘行×咲野俊介コンビ再び”. 映画ナタリー. 2015年8月10日閲覧。
  54. ^ ボルケーノ〜VOLCANO〜”. 日曜洋画劇場. 2016年7月16日閲覧。
  55. ^ 『BONES』デヴィッド・ボレアナズ主演!『SEAL Team/シール・チーム』吹替版に森川智之、杉田智和、佐藤拓也ら”. 海外ドラマNAVI. 2021年2月5日閲覧。
  56. ^ スティーブン・ユニバース”. カートゥーンネットワーク. 2014年6月4日閲覧。
  57. ^ _sachikokojima_の2023年6月16日のツイート2023年6月16日閲覧。
  58. ^ なかまたち”. チャギントン 公式サイト. 2024年3月9日閲覧。
  59. ^ 小島幸子 [@_sachikokojima_] (2022年5月26日). "あたしは、ペニーこと典ちゃんの親友、ディジョネイをやってます!". X(旧Twitter)より2023年5月28日閲覧
  60. ^ 楠見藍子と坂巻学のリーディングユニット・ぽわわわわんが10周年公演”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年10月23日). 2024年10月24日閲覧。

参考文献

  • 山本健翔『声優になるには』ぺりかん社〈なるにはBOOKS 53〉、2022年。ISBN 978-4-831516121 

外部リンク