ダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演男優賞
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ダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演男優賞(David di Donatello per il miglior attore protagonista)は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の部門の一つ。1956年、賞の創設と同時に設置された。
2021年現在での最多受賞者は7回受賞のアルベルト・ソルディとヴィットリオ・ガスマンである。
受賞者・候補者一覧
[編集]太字が受賞者。なお、1980年以前はノミネート制度が導入されていなかったため、賞は受賞者に直接授与されていた。
1950年代
[編集]1960年代
[編集]- 1960年
- ヴィットリオ・ガスマン(『戦争・はだかの兵隊』)
- アルベルト・ソルディ(『戦争・はだかの兵隊』)
- 1961年
- アルベルト・ソルディ(『Tutti a casa』)
- 1962年
- ラフ・ヴァローネ (『橋からの眺め』)
- 1963年
- 1964年
- 1965年
- ヴィットリオ・ガスマン(『La congiuntura』)
- マルチェロ・マストロヤンニ(『ああ結婚』)
- 1966年
- アルベルト・ソルディ(『ロンドンの煙』)
- 1967年
- ヴィットリオ・ガスマン(『カロリーナ』)
- ウーゴ・トニャッツィ(『ヨーロッパ式クライマックス』)
- 1968年
- フランコ・ネロ(『マフィア』)
- 1969年
- アルベルト・ソルディ(『Il medico della Mutua』)
- ニーノ・マンフレディ(『Vedo nudo』)
1970年代
[編集]- 1970年
- ジャン・マリア・ヴォロンテ(『殺人捜査』)
- ニーノ・マンフレディ(『Nell'anno del Signore』)
- 1971年
- ウーゴ・トニャッツィ(『La Califfa』)
- 1972年
- ジャンカルロ・ジャンニーニ(『Mimì metallurgico ferito nell'onore』)
- アルベルト・ソルディ(『Detenuto in attesa di giudizio』)
- 1973年
- アルベルト・ソルディ(『Lo scopone scientifico』)
- 1974年
- ニーノ・マンフレディ(『パンとチョコラータ』)
- 1975年
- ヴィットリオ・ガスマン(『女の香り』)
- 1976年
- ウーゴ・トニャッツィ(『私の友だち』)
- アドリアーノ・チェレンターノ(『Bluff - Storia di truffe e di imbroglioni』)
- 1977年
- アルベルト・ソルディ(『ちゃちなブルジョワ』)
- 1978年
- ニーノ・マンフレディ(『In nome del Papa Re』)
- 1979年
1980年代
[編集]- 1980年
- アドリアーノ・チェレンターノ(『Mani di velluto』)
- 1981年
- マッシモ・トロイージ(『Ricomincio da tre』)
- ミケーレ・プラチド(『Fontamara』)
- カルロ・ヴェルドーネ(『Bianco, rosso e Verdone』)
- 1982年
- カルロ・ヴェルドーネ(『Borotalco』)
- アルベルト・ソルディ(『Il marchese del Grillo』)
- ベッペ・グリッロ(『Cercasi Gesù』)
- 1983年
- フランチェスコ・ヌーティ(『ハスラー・ザ・ファイナル』)
- ジョニー・ドレッリ(『State buoni se potete』)
- マルチェロ・マストロヤンニ(『Il mondo nuovo』)
- 1984年
- ジャンカルロ・ジャンニーニ(『Mi manda Picone』)
- ナンニ・モレッティ(『僕のビアンカ』)
- フランチェスコ・ヌーティ(『Son contento』)
- 1985年
- 1986年
- マルチェロ・マストロヤンニ(『ジンジャーとフレッド』)
- ナンニ・モレッティ(『ジュリオの当惑』)
- フランチェスコ・ヌーティ(『Tutta colpa del paradiso』)
- 1987年
- ヴィットリオ・ガスマン(『ラ・ファミリア』)
- ディエゴ・アバタントゥオーノ(『クリスマス・プレゼント』)
- ジャン・マリア・ヴォロンテ(『首相暗殺』)
- 1988年
- マルチェロ・マストロヤンニ(『黒い瞳』)
- フィリップ・ノワレ(『Gli occhiali d'oro』)
- カルロ・ヴェルドーネ(『Io e mia sorella』)
- 1989年
- ロベルト・ベニーニ(『Il piccolo diavolo』)
- ジャンカルロ・ジャンニーニ『'o Re』
- カルロ・ヴェルドーネ(『Compagni di scuola』)
1990年代
[編集]- 1990年
- パオロ・ヴィッラッジョ(『ボイス・オブ・ムーン』)
- ジャン・マリア・ヴォロンテ(『宣告』)
- マッシモ・トロイージ(『BARに灯ともる頃』)
- セルジオ・カステッリット(『Piccoli equivoci』)
- ジャンカルロ・ジャンニーニ(『Il male oscuro』)
- ナンニ・モレッティ(『赤いシュート』)
- 1991年
- ナンニ・モレッティ(『Il portaborse』)
- ディエゴ・アバタントゥオーノ(『エーゲ海の天使』)
- クラウディオ・アメンドラ(『Ultrà』)
- シルヴィオ・オルランド(『Il portaborse』)
- セルジオ・ルビーニ(『殺意のサン・マルコ駅』)
- 1992年
- カルロ・ヴェルドーネ(『Maledetto il giorno che t'ho incontrato』)
- ジャン・マリア・ヴォロンテ(『Una storia semplice』)
- エンリコ・ロ・ヴェルソ(『小さな旅人』)
- 1993年
- セルジオ・カステッリット(『かぼちゃ大王』)
- カルロ・チェッキ(『Morte di un matematico napoletano』)
- シルヴィオ・オルランド(『Un'altra vita』)
- 1994年
- ジュリオ・スカルパティ(『Il giudice ragazzino』)
- ディエゴ・アバタントゥオーノ(『Per amore, solo per amore』)
- ナンニ・モレッティ(『親愛なる日記』)
- シルヴィオ・オルランド(『Sud』)
- 1995年
- マルチェロ・マストロヤンニ(『Sostiene Pereira』)
- ファブリツィオ・ベンティヴォリオ(『Un eroe borghese』)
- マッシモ・トロイージ(『イル・ポスティーノ』)
- 1996年
- ジャンカルロ・ジャンニーニ(『Celluloide』)
- セルジオ・カステッリット(『明日を夢見て』)
- エンニオ・ファンタスティキーニ(『Ferie d'agosto』)
- ジャンカルロ・ジャンニーニ(『Palermo Milano - Solo andata』)
- 1997年
- ファブリツィオ・ベンティヴォリオ(『Testimone a rischio』)
- クラウディオ・アメンドラ(『ぼくらの世代』)
- レオナルド・ピエラッチョーニ(『踊れトスカーナ! 』)
- セルジオ・ルビーニ(『ニルヴァーナ』)
- カルロ・ヴェルドーネ(『 アイリスにぞっこん』)
- 1998年
- ロベルト・ベニーニ(『ライフ・イズ・ビューティフル』)
- ナンニ・モレッティ(『ナンニ・モレッティのエイプリル』)
- シルヴィオ・オルランド(『Auguri professore』)
- 1999年
- ステファノ・アコルシ(『ラジオフレッチャ』)
- シルヴィオ・オルランド(『もうひとつの世界』)
- アントニオ・アルバネーゼ(『La fame e la sete』)
2000年代
[編集]- 2000年
- ブルーノ・ガンツ(『ベニスで恋して』)
- ステファノ・アコルシ(『Ormai è fatta!』)
- ファブリツィオ・ジフーニ(『Un amore』)
- カルロ・ヴェルドーネ(『C'era un cinese in coma』)
- 2001年
- ルイジ・ロ・カーショ(『ペッピーノの百歩』)
- ステファノ・アコルシ(『最後のキス』)
- ナンニ・モレッティ(『息子の部屋』)
- 2002年
- ジャンカルロ・ジャンニーニ(『Ti voglio bene Eugenio』)
- ルイジ・ロ・カーショ(『ぼくの瞳の光』)
- トニ・セルヴィッロ(『L'uomo in più』)
- 2003年
- マッシモ・ジロッティ(『向かいの窓』)
- ロベルト・ベニーニ(『ピノッキオ』)
- ファブリツィオ・ベンティヴォリオ(『リメンバー・ミー』)
- セルジオ・カステッリット(『母の微笑』)
- ネーリ・マルコレ(『心は彼方に』)
- ファビオ・ヴォーロ(『彼らの場合』)
- 2004年
- セルジオ・カステッリット(『赤いアモーレ』)
- ジュゼッペ・バッティストン(『アガタと嵐』)
- ルイジ・ロ・カーショ(『輝ける青春』)
- シルヴィオ・ムッチーノ(『Che ne sarà di noi』)
- カルロ・ヴェルドーネ(『L'amore è eterno finché dura』)
- 2005年
- トニ・セルヴィッロ(『愛の果てへの旅』)
- ステファノ・アコルシ(『Provincia meccanica』)
- ジョルジョ・パゾッティ(『トリノ、24時からの恋人たち』)
- キム・ロッシ・スチュアート(『家の鍵』)
- ルカ・ジンガレッティ(『Alla luce del sole』)
- 2006年
- シルヴィオ・オルランド(『夫婦の危機』)
- アントニオ・アルバネーゼ(『二度目の結婚』)
- ファブリツィオ・ベンティヴォリオ(『La terra』)
- キム・ロッシ・スチュアート(『野良犬たちの掟』)
- カルロ・ヴェルドーネ(『わが人生最良の敵』)
- 2007年
- エリオ・ジェルマーノ(『マイ・ブラザー』)
- ジャコモ・リッツォ(『家族の友人』)
- ヴィンチェンツォ・アマート(『新世界』)
- ミケーレ・プラチド(『題名のない子守唄』)
- キム・ロッシ・スチュアート(『気ままに生きて』)
- 2008年
- トニ・セルヴィッロ(『湖のほとりで』)
- アントニオ・アルバネーゼ(『日々と雲行き』)
- ランド・ブッツァンカ(『副王家の一族』)
- ナンニ・モレッティ(『クワイエット・カオス ~パパが待つ公園で』)
- キム・ロッシ・スチュアート(『Piano, solo』)
- 2009年
- トニ・セルヴィッロ(『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』)
- ルカ・アルジェンテロ(『Diverso da chi?』)
- クラウディオ・ビジオ(『人生、ここにあり!』)
- ヴァレリオ・マスタンドレア(『考えてもムダさ』)
- シルヴィオ・オルランド(『ボローニャの夕暮れ』)
2010年代
[編集]- 2010年
- ヴァレリオ・マスタンドレア(『はじめての大切なもの』)
- リベロ・デ・リエンツォ(『Fortapàsc』)
- アントニオ・アルバネーゼ(『ハートの問題』)
- キム・ロッシ・スチュアート(『ハートの問題』)
- フィリッポ・ティーミ(『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』)
- 2011年
- エリオ・ジェルマーノ(『我らの生活』)
- クラウディオ・ビジオ(『Benvenuti al Sud』)
- ヴィニーチョ・マルキオーニ(『イラクの煙』)
- アントニオ・アルバネーゼ(『Qualunquemente』)
- キム・ロッシ・スチュアート(『Vallanzasca - Gli angeli del male』)
- 2012年
- ミシェル・ピコリ(『ローマ法王の休日』)
- エリオ・ジェルマーノ(『異人たちの棲む館』)
- マルコ・ジャッリーニ(『天国は満席』)
- ヴァレリオ・マスタンドレア(『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』)
- ファブリツィオ・ベンティヴォリオ(『ブルーノのしあわせガイド』)
- 2013年
- ヴァレリオ・マスタンドレア(『幸せのバランス』)
- アニエッロ・アレーナ(『リアリティー』)
- セルジオ・カステッリット(『Una famiglia perfetta』)
- ロベルト・ヘルリッカ(『ローマの教室で ~我らの佳き日々~』)
- ルカ・マリネッリ(『来る日も来る日も』)
- トニ・セルヴィッロ(『ローマに消えた男』)
- 2014年
- トニ・セルヴィッロ(『グレート・ビューティー/追憶のローマ』)
- ジュゼッペ・バッティストン(『Zoran, il mio nipote scemo』)
- ファブリツィオ・ベンティヴォリオ(『人間の値打ち』)
- カルロ・チェッキ(『ミエーレ』)
- エドアルド・レオ(『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』)
- 2015年
- エリオ・ジェルマーノ(『レオパルディ』)
- ファブリツィオ・フェッラカーネ(『黒の魂』)
- アレッサンドロ・ガスマン(『Il nome del figlio』)
- リッカルド・スカマルチョ(『Nessuno si salva da solo』)
- マルコ・ジャッリーニ(『神様の思し召し』)
- 2016年
- クラウディオ・サンタマリア(『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』)
- ルカ・マリネッリ(『Non essere cattivo』)
- アレッサンドロ・ボルギ(『Non essere cattivo』)
- ヴァレリオ・マスタンドレア(『おとなの事情』)
- マルコ・ジャッリーニ(『おとなの事情』)
- 2017年
- ステファノ・アコルシ(『ゴッド・スピード・ユー!』)
- ヴァレリオ・マスタンドレア(『甘き人生』)
- ミケーレ・リオンディーノ(『ジュリアの世界』)
- セルジオ・ルビーニ(『La stoffa dei sogni』)
- トニ・セルヴィッロ(『修道士は沈黙する』)
- 2018年
- レナート・カルペンティエーリ(『ナポリの隣人』)
- アントニオ・アルバネーゼ(『環状線の猫のように』)
- アレッサンドロ・ボルギ(『ナポリ、熟れた情事』)
- ヴァレリオ・マスタンドレア(『ザ・プレイス 運命の交差点』)
- ニコラ・ノチェッラ(『Easy - Un viaggio facile facile』)
- 2019年
- アレッサンドロ・ボルギ(『Sulla mia pelle』)
- マルチェッロ・フォンテ(『ドッグマン』)
- リッカルド・スカマルチョ(『幸せな感じ』)
- ルカ・マリネッリ(『Fabrizio De André - Principe libero』)
- トニ・セルヴィッロ(『LORO 欲望のイタリア』)
2020年代
[編集]- 2020年
- ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(『シチリアーノ 裏切りの美学』)
- トニ・セルヴィッロ(『ヒットマン:レジェンド 憎しみの銃弾』)
- アレッサンドロ・ボルギ(『ザ・グレイテスト・キング』)
- フランチェスコ・ディ・レーヴァ(『Il sindaco del Rione Sanità』)
- ルカ・マリネッリ(『マーティン・エデン』)
- 2021年
- エリオ・ジェルマーノ(『私は隠れてしまいたかった』)
- キム・ロッシ・スチュアート(『きっと大丈夫』)
- ヴァレリオ・マスタンドレア(『こどもたち』)
- ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(『Hammamet』)
- レナート・ポッツェット(『Lei mi parla ancora』)
- 2022年
- シルヴィオ・オルランド(『内なる檻』)
- エリオ・ジェルマーノ(『アメリカ・ラティーナ』)
- フィリッポ・スコッティ(『Hand of God -神の手が触れた日-』)
- フランツ・ロゴフスキ(『フリークスアウト』)
- トニ・セルヴィッロ(『笑いの王』)
- 2023年
- ファブリツィオ・ジフーニ(『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』)
- ルイジ・ロ・カーショ(『蟻の王』)
- フィカッラ&ピコーネ(『奇妙なこと』)
- アレッサンドロ・ボルギ(『帰れない山』)
- ルカ・マリネッリ(『帰れない山』)
- 2024年
- ミケーレ・リオンディーノ(『Palazzina Laf』)
- アントニオ・アルバネーゼ(『Cento domeniche』)
- ヴァレリオ・マスタンドレア(『まだ明日がある』)
- ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』)
- ジョシュ・オコナー(『墓泥棒と失われた女神』)
複数回受賞者
[編集]受賞回数 | 受賞者 | 年度 |
---|---|---|
7 | ヴィットリオ・ガスマン | 1960年、1963年、1965年、1967年、1975年、1979年、1987年 |
7 | アルベルト・ソルディ | 1960年、1961年、1966年、1969年、1972年、1973年、1977年 |
5 | マルチェロ・マストロヤンニ | 1964年、1965年、1986年、1988年、1995年 |
4 | ジャンカルロ・ジャンニーニ | 1972年、1984年、1996年、2002年 |
4 | ニーノ・マンフレディ | 1969年、1970年、1974年、1978年 |
4 | トニ・セルヴィッロ | 2005年、2008年、2009年、2014年 |
4 | エリオ・ジェルマーノ | 2007年、2011年、2015年、2021年 |
3 | ウーゴ・トニャッツィ | 1967年、1971年、1976年 |
2 | シルヴィオ・オルランド | 2006年、2022年 |
2 | ステファノ・アコルシ | 1999年、2017年 |
2 | ロベルト・ベニーニ | 1989年、1998年 |
2 | セルジオ・カステッリット | 1993年、2004年 |
2 | アドリアーノ・チェレンターノ | 1976年、1980年 |
2 | ヴァレリオ・マスタンドレア | 2010年、2013年 |
2 | フランチェスコ・ヌーティ | 1983年、1985年 |
2 | カルロ・ヴェルドーネ | 1982年、1992年 |
2 | ジャン・マリア・ヴォロンテ | 1970年、1990年 |
外部リンク
[編集]- 公式サイト(イタリア語)