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イブニング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イブニング
ジャンル 漫画雑誌
読者対象 青年
刊行頻度 月2回刊(第2・第4火曜日発売)[注釈 1]
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
定価 420円
出版社 講談社
編集部名 イブニング編集部
発行人 林田慎一郎
編集長 土屋俊広[1]
刊行期間 2001年8月 - 2023年2月28日
発行部数 47,500部(2022年1月 - 3月日本雑誌協会調べ)
レーベル イブニングKC
ウェブサイト イブニング公式サイト
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イブニング』は、講談社が発行する月2回刊青年漫画誌(創刊時は月刊誌)。毎月第2・第4火曜日に発売。2001年に月刊誌として創刊、2023年2月28日発売の2023年6号をもって休刊となった[2][3][4]

概要

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講談社モーニング』の別冊として『モーニング新マグナム増刊』を発刊していたが2001年4月に終了し、同年8月に『月刊イブニング』として新規創刊した。創刊号は本誌に加えて別冊付録(ページ数は本誌と同水準)の2誌を束ねた状態で月刊誌として発売され、続いて2号からは中綴じ500ページを越えるボリュームで刊行された。一部の作品は『新マグナム増刊』からそのまま連載を継続している。

2003年4月22日発売号よりモーニング編集部から独立してイブニング編集部が誕生し[5]、第2・第4火曜日発売の月2回刊誌となった。また、『警察署長』が『モーニング』から移籍した。

連載は基本的にオリジナル新作が主体であるが、月刊誌時代は既存作品の続編の連載と読切作品の掲載が中心であった(続編やスピンオフは以後も連載の一角を占めている)。月2回刊になってからは、『モーニング』における職業ものの社会派作品の比率が高くなったため、同誌で従来扱っていたギャグ漫画ものやスポーツ漫画・SF漫画など娯楽性の濃い青年漫画の新規作品、あるいは読切作品が本誌および『モーニング・ツー』で扱われる傾向にある。『激昂がんぼ』や『係長島耕作』のように、同じ作者が『モーニング』と掛け持ちで連載する作品もある。

2014年4月22日発売号からは電子書籍版の発売を開始[6]。紙版と内容が異なり、掲載されていない作品もある。また、読者ページや広告ページが省かれており、読者プレゼントへの応募も対象外となる。

2019年には令和への改元にちなんで、『俺の零話プロジェクト』を始動した。読み切りを掲載し、読者の応援で連載化が決まる企画である。

月刊誌の創刊より21年間刊行されたが、2023年2月28日発売の2023年6号をもって休刊することが、2022年12月7日に公式サイトで発表された。イブニング編集部はかつての独立元であったモーニング編集部と合流し、いくつかの連載作品は同社のコミックDAYSに移籍してウェブコミックとして継続する[2][3]ほか、他社も含め移籍が叶わなかった『紫電改343』は須本壮一がクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じて独自で制作資金を調達し一年かけて完結させることとなった[7]

休刊号連載作品

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2023年6号。

毎号連載

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連載の終了した作品

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あ行

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か行

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さ行

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た行

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な行

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は行

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ま行

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や行

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ら行

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わ行

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映像化

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アニメ化

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テレビアニメ
作品 放送年 アニメーション制作 備考
恋風 2004年 A・C・G・T
もやしもん 2007年(第1期) 白組テレコム・アニメーションフィルム
2012年(第2期)
よんでますよ、アザゼルさん。 2011年(第1期) Production I.G OVA(2010年-2014年)あり
2013年(第2期)
いとしのムーコ 2015年-2016年 DLE 「ラブリームービー」化(2013年-2014年)あり
いぬやしき 2017年 MAPPA
OVA
作品 放送年 アニメーション制作 備考
少女ファイト 2009年 Production I.G

実写化

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テレビドラマ
作品 放送年 制作 備考
サトラレ 2002年 テレビ朝日MMJ
喰いタンドラマ 2006年(第1期・SP) アベクカンパニー
2007年(第2期)
山おんな壁おんな 2007年 フジテレビ
ホカベン 2008年 日本テレビ
おせん 2008年 オフィスクレッシェンド
もやしもん 2010年 白組
モテキ 2010年 テレビ東京、オフィスクレッシェンド
極悪がんぼ 2014年 フジテレビドラマ制作部
インハンド 2019年 TBSスパークルTBS
帰らないおじさん 2022年 共同テレビジョンBS-TBS
超人間要塞 ヒロシ戦記 2023年 NHK
相続探偵 2024年 日本テレビ、日テレアックスオン(協力)
ふたりソロキャンプ 2025年 TOKYO MX、ヘッドクォーター
実写映画
作品 公開年 配給 備考
サトラレ 2001年 東宝
さくらん 2007年 アスミック・エース
軍鶏 2008年 アートポート
モテキ 2011年 東宝
羊の木 2018年 アスミック・エース
いぬやしき 2018年 東宝
2018年 東宝

新人賞

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イブニング新人賞―The Challenge―

発行部数

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発行部数(2008年4月以前)

  • 創刊号 35万部
  • 2004年(2003年9月 - 2004年8月) 266,250部[9]
  • 2005年(2004年9月 - 2005年8月) 229,125部[9]
  • 2006年(2005年9月 - 2006年8月) 213,417部[9]
  • 2007年(2006年9月 - 2007年8月) 198,458部[9]
  • 2008年(2007年10月 - 2008年9月) 179,584部[9]
  • 2009年(2008年10月 - 2009年9月) 160,209部[9]
  • 2010年(2009年10月 - 2010年9月) 147,980部[9]
  • 2011年(2010年10月 - 2011年9月) 135,855部[9]
  • 2012年(2011年10月 - 2012年9月) 131,542部[9]
  • 2013年(2012年10月 - 2013年9月) 122,625部[9]
  • 2014年(2013年10月 - 2014年9月) 119,730部[9]
  • 2015年(2014年10月 - 2015年9月) 116,057部[9]
  • 2016年(2015年10月 - 2016年9月) 108,625部[9]
  • 2017年(2016年10月 - 2017年9月) 98,500部[9]
発行部数(2008年4月以降)(一般社団法人 日本雑誌協会
1〜3月 4〜6月 7〜9月 10〜12月
2008年 175,833 部 172,500 部 166,000 部
2009年 161,667 部 157,500 部 155,667 部 153,334 部
2010年 150,000 部 144,500 部 144,084 部 142,500 部
2011年 138,584 部 131,667 部 130,667 部 133,667 部
2012年 131,834 部 131,000 部 129,667 部 127,167 部
2013年 124,334 部 120,334 部 118,667 部 117,584 部
2014年 121,667 部 120,834 部 118,834 部 117,975 部
2015年 116,634 部 115,617 部 114,000 部 114,000 部
2016年 109,250 部 108,250 部 103,000 部 102,000 部
2017年 100,000 部 98,000 部 94,000 部 90,667 部
2018年 86,917 部 82,500 部 77,850 部 76,133 部
2019年 75,000 部 72,800 部 70,600 部 68,333 部
2020年 64,833 部 60,767 部 60,333 部 57,450 部
2021年 54,167 部 53,700 部 53,217 部 50,567 部
2022年 47,500 部 48,033 部 42,467 部

イブニングKC

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イブニングKC
ジャンル 漫画単行本レーベル
読者対象 青年
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
出版社 講談社
刊行期間 2001年12月21日 -
姉妹レーベル#関連レーベル」参照
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イブニングKCは、『イブニング』に掲載された作品を主に収録する漫画単行本レーベル。2001年12月21日創刊。

極悪がんぼ』(田島隆、東風孝広)、『おせん』(きくち正太)[注釈 2]が最初に発行された。

コード番号は、イブニングKC○○という形で表記され、背表紙上部や奥付などに載せられる。

関連レーベル

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ワイドKCイブニング
汎用レーベルワイドKCのイブニング版。A5判の単行本。
イブニングKCDX
汎用レーベルKCDXのイブニング版。イブニングKCの特装版。

脚注

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注釈

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  1. ^ 基本的に火曜日発売。ただし、火曜日が祝日の際はその前日の月曜日発売となる。
  2. ^ モーニング』連載中に発行された1-2巻はモーニングKCより発行され、イブニング移籍後に発行された単行本は全てイブニングKCより発行。そのためイブニングKC版の1-2巻はコード番号無しとなっている。

出典

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  1. ^ “Vol.2 殺し屋、桃太郎、イケメン、猫…多種多様なテーマに沿った作品26選”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年2月1日). https://natalie.mu/comic/column/462684 2022年2月2日閲覧。 
  2. ^ a b イブニング休刊のお知らせ”. イブニング公式サイト. 講談社 (2022年12月27日). 2022年12月27日閲覧。
  3. ^ a b “講談社漫画誌「イブニング」、2月28日発売号で休刊へ…平均発行部数は約4万2000部”. 読売新聞. (2022年12月27日). https://www.yomiuri.co.jp/culture/20221226-OYT1T50185/ 2022年12月27日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “イブニングが23年間の歴史に幕、最終号に「アザゼルさん。」「ギャングキング」読み切り”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年2月28日). https://natalie.mu/comic/news/514631 2023年2月28日閲覧。 
  5. ^ 『モーニング』2017年30号『モーニングを作った漫画たち』より。
  6. ^ マンガ誌「イブニング」も紙版と電子版の同時発売スタート バックナンバーも挙配信”. アニメ!アニメ! (2014年4月22日). 2016年12月27日閲覧。
  7. ^ a b “「紫電改343」を完結まで描きたい!須本壮一による制作支援プロジェクト始動”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年1月15日). https://natalie.mu/comic/news/508955 2023年2月28日閲覧。 
  8. ^ “アイドルがギャンブル飯に舌鼓!イブニングで新連載、初回は江戸川の競艇場”. コミックナタリー. (2016年9月13日). https://natalie.mu/comic/news/201675 2016年9月14日閲覧。 
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n 社団法人日本雑誌協会JMPAマガジンデータによる該当期間中に発売された雑誌1号当たりの平均印刷部数。

関連項目

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外部リンク

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