塩田武士
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塩田 武士 (しおた たけし) | |
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誕生 |
1979年4月21日(45歳) 日本 兵庫県尼崎市 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 関西学院大学社会学部卒業 |
活動期間 | 2011年 - |
代表作 | 『罪の声』 |
主な受賞歴 |
小説現代長編新人賞(2010年) 将棋ペンクラブ大賞(2011年) 山田風太郎賞(2016年) 吉川英治文学新人賞(2018年) 渡辺淳一文学賞(2024年) |
デビュー作 | 『盤上のアルファ』 |
親族 | 塩田えみ(姉) |
塩田 武士(しおた たけし、1979年4月21日[1] - )は、日本の小説家。兵庫県尼崎市生まれ[1]。報徳学園高等学校[2]、関西学院大学社会学部卒業[3]。姉は、関西地区を中心に活動する放送タレントの塩田えみ[1]。
人物・経歴
[編集]幼い頃から「人を楽しませたい」という思いが強く[4]、劇団に入ったり[1]、高校時代は漫才コンビも組んでいた[4]。
大学1年の19歳の時に藤原伊織の『テロリストのパラソル』を読み、作家を志して創作活動を開始[1][5]。新人賞に応募し続けるも12年間は芽が出なかったが[1]、大学卒業後に入社した神戸新聞社[3]での将棋担当記者としての取材経験を活かし、2010年、プロ棋士を目指す無職の男を新聞記者の視点で描いた『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞[1][6]。全選考委員が最初の投票でマルをつけ満場一致での受賞となった[6]。2011年、同作で作家デビュー。第23回将棋ペンクラブ大賞(文芸部門)を受賞した[3]。
2012年に神戸新聞社を退社し[3]、専業作家となる。2013年に娘が産まれた[5]。2016年、グリコ・森永事件を題材のモチーフとした『罪の声』[7]で第7回山田風太郎賞受賞[8]。同作は2016年版の「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、2017年版の「このミステリーがすごい!」で第7位、第38回吉川英治文学新人賞候補に選ばれた。2018年、『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞受賞[9]。2024年、『存在のすべてを』で第9回渡辺淳一文学賞を受賞[10]。
作品一覧
[編集]単著
[編集]- 盤上のアルファ(2011年1月 講談社 / 2014年2月 講談社文庫)
- 女神のタクト(2011年10月 講談社 / 2014年11月 講談社文庫)
- ともにがんばりましょう(2012年7月 講談社 / 2017年7月 講談社文庫)
- 崩壊(2013年5月 光文社 / 2015年8月 光文社文庫)
- 盤上に散る(2014年3月 講談社 / 2019年1月 講談社文庫)
- 雪の香り(2014年6月 文藝春秋 / 2017年8月 文春文庫)
- 氷の仮面(2014年11月 新潮社 / 2020年9月 講談社文庫)
- 拳に聞け!(2015年8月 双葉社 / 2018年7月 双葉文庫)
- 罪の声(2016年8月 講談社 / 2019年5月 講談社文庫)
- 騙し絵の牙(2017年8月 KADOKAWA / 2019年11月 角川文庫)
- 歪んだ波紋(2018年8月 講談社 / 2021年11月 講談社文庫)
- デルタの羊(2020年10月 KADOKAWA)
- 朱色の化身(2022年3月 講談社)
- 存在のすべてを(2023年9月 朝日新聞出版)
アンソロジー
[編集]「」内が塩田武士の作品
- Day to Day(2021年3月 講談社 / 2021年3月 講談社【愛蔵版】)「6/20 写実画の女」
メディア・ミックス
[編集]映画
[編集]テレビドラマ
[編集]- NHK(プレミアムドラマ)
- 盤上のアルファ〜約束の将棋〜(2019年2月3日 - 2月24日、全4話、NHK BSプレミアム、主演:玉木宏、原作:盤上のアルファ)[11]
- 歪んだ波紋(2019年11月3日 - 12月22日、全8話、NHK BSプレミアム、主演:松田龍平)[12]
漫画
[編集]- 罪の声 昭和最大の未解決事件(2017年8月 - 2018年5月、全3巻、講談社 イブニングKC) - 作画:須本壮一
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 塩田武士(インタビュー)「「盤上のアルファ」第5回小説現代長編 新人賞受賞」『KOBECCO』、2011年4月 。2016年8月18日閲覧。
- ^ 『ラグビーマガジン』(ベースボール・マガジン社)2020年2月号別冊付録「全国高校大会ガイド」p.79
- ^ a b c d “塩田武士 著者プロフィール”. 新潮社. 2016年8月18日閲覧。
- ^ a b 塩田武士(インタビュー)「【本の話をしよう】「ともにがんばりましょう」作家 塩田武士さん」『SANKEI EXPRESS』、2012年9月17日。オリジナルの2013年7月2日時点におけるアーカイブ 。2016年8月18日閲覧。
- ^ a b 塩田武士(インタビュアー:川村律文)「『罪の声』塩田武士さん 事件の「裏」、家族描く」『YOMIURI ONLINE』、2016年8月16日。オリジナルの2016年8月18日時点におけるアーカイブ 。2017年9月2日閲覧。
- ^ a b 大森望 (2010年10月26日). ““パーフェクト受賞”の将棋小説”. WEB本の雑誌. 博報堂. 2016年8月18日閲覧。
- ^ グリ森事件の「真犯人」を追い続けた作家が辿り着いた、ひとつの「答え」 - 現代ビジネス(2016年8月11日)
- ^ 『規格外の面白さ、ここにあり。第7回山田風太郎賞 塩田武士著『罪の声』に決定!』(プレスリリース)KADOKAWA、2016年10月24日 。2023年10月14日閲覧。
- ^ “吉川英治文学新人賞、現代社会映す2作”. 日本経済新聞. (2019年3月18日) 2019年3月21日閲覧。
- ^ “渡辺淳一文学賞に塩田武士さん「存在のすべてを」 5月17日に都内で贈賞式”. 産経新聞 (2024年4月1日). 2024年4月2日閲覧。
- ^ “玉木宏、将棋ドラマに主演 近藤正臣のコンビも復活”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年10月11日) 2018年11月2日閲覧。
- ^ “松田龍平、“誤報”をテーマにした社会派ドラマで主演!共演に松山ケンイチ、小芝風花ら”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2019年8月23日) 2019年8月27日閲覧。