「ドラえもん映画作品」の版間の差分
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***作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 山木康世、うた - 大山のぶ代 |
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2009年8月13日 (木) 02:00時点における版
ドラえもん映画作品(ドラえもんえいがさくひん)は、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』のアニメ映画である。
概要・特色
1980年より、(2005年除き)毎年3月に子どもの春休みの時期に合わせ公開されているアニメ映画。すべての作品に「他の生物との共生」というテーマが見られる。
1980年公開の『ドラえもん のび太の恐竜』から1997年公開の『ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記』までは、藤子・F・不二雄によって描かれた「大長編ドラえもん」の第1作『のび太の恐竜』から第17作『のび太のねじ巻き都市冒険記』を原作としている。1988年公開の『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』は、作者が入院中であったため「大長編ドラえもん」は執筆されていない。作者逝去により、1998年公開の『ドラえもん のび太の南海大冒険』以降の作品については、藤子プロのスタッフが、映画を原作とした漫画を執筆している。在命時は今年はこんな冒険をするんだよと家族に話すのが恒例だったとのこと。
キャラクターデザインや美術設定は各作品ごとに設定が起こされる。
ほかに、同時上映の短編でドラミやザ・ドラえもんズが主人公になったり、藤子の他のキャラクターと共演することもある。
1980年から2004年まで毎年3月に大長編ドラえもんの映画作品が上映されていたが、2005年は同年3月にレギュラー声優陣が交代したため、製作および公開はされていない。大山のぶ代ら声優陣での映画作品は2004年公開の第25作『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』で最後となり、2006年公開の第26作『ドラえもん のび太の恐竜2006』からは水田わさびら声優陣によるものとなった。また、最近では話題のタレントや俳優・女優をゲスト声優として出演させている(2008年の『のび太と緑の巨人伝』では、くりぃむしちゅーの有田哲平・堀北真希・三宅裕司がゲスト出演)。
映画シリーズは、例年数百万人の観客動員と数十億円台の配給収入を維持しており、日本映画が低調であった時代でも上位を占める大ヒットシリーズとなっている。
映画作品一覧
配給はすべて東宝。なお、1981年8月公開の『ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ』は、『21エモン 宇宙へいらっしゃい』の併映作品という扱いであるため、一般に歴代の映画シリーズには数えられていない。
映画ドラえもん
- 1981年3月14日公開
- 配給収入 - 17億4000万円
- 観客動員数 - 360万人
- 監督 - 西牧秀夫
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「心をゆらして」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 菊池俊輔、うた - 岩渕まこと
- 「心をゆらして」
- 1982年3月13日公開
- 配給収入 - 12億1000万円
- 観客動員数 - 250万人
- 監督 - 西牧秀夫
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「だからみんなで」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 菊池俊輔、うた - 岩渕まこと
- 「だからみんなで」
- 1983年3月12日公開
- 配給収入 - 10億円
- 観客動員数 - 210万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「海はぼくらと」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 菊池俊輔、うた - 岩渕まこと
- 「海はぼくらと」
- 1984年3月17日公開
- 配給収入 - 16億3000万円
- 観客動員数 - 330万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- ビデオソフトでは権利上の関係で「だからみんなで」に差し替えられている。
- 1985年3月16日公開
- 配給収入 - 11億8000万円
- 観客動員数 - 240万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「少年期」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 佐孝康夫、うた - 武田鉄矢
- 「少年期」
- 1986年3月15日公開
- 配給収入 - 12億5000万円
- 観客動員数 - 260万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「わたしが不思議」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 菊池俊輔、うた - 大杉久美子
- 「わたしが不思議」
- 1987年3月14日公開
- 配給収入 - 15億円
- 観客動員数 - 310万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「友達だから」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 山木康世、うた - 大山のぶ代
- 「友達だから」
- 作品に出てくる固有の文字:ヘブライ文字に似ている。
- 1988年3月12日公開
- 配給収入 - 13億6000万円
- 観客動員数 - 280万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 1989年3月11日公開
- 配給収入 - 20億2000万円
- 観客動員数 - 420万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 1990年3月10日公開
- 配給収入 - 19億円
- 観客動員数 - 380万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「天までとどけ」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 堀内孝雄、うた - 武田鉄矢
- 「天までとどけ」
- 1991年3月9日公開
- 配給収入 - 17億9000万円
- 観客動員数 - 360万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「夢のゆくえ」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 白鳥澄夫、うた - 白鳥英美子
- 「夢のゆくえ」
- 1992年3月7日公開
- 配給収入 - 16億7000万円
- 観客動員数 - 340万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「雲がゆくのは…」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 深野義和、うた - 武田鉄矢
- 「雲がゆくのは…」
- 1993年3月6日公開
- 配給収入 - 16億3000万円
- 観客動員数 - 270万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「何かいい事きっとある」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 芹澤鷹明、うた - 島崎和歌子
- 「何かいい事きっとある」
- 1994年3月12日公開
- 配給収入 - 13億3000万円
- 観客動員数 - 270万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「世界はグー・チョキ・パー」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 深野義和、うた - 武田鉄矢一座
- 「世界はグー・チョキ・パー」
- 挿入歌
- 「夢の人」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 深野義和、うた - 武田鉄矢一座
- 「夢の人」
- 1995年3月4日公開
- 配給収入 - 12億8000万円
- 観客動員数 - 260万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「さよならにさよなら」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 千葉和臣、うた - 海援隊
- 「さよならにさよなら」
- 1996年3月2日公開
- 配給収入 - 16億5000万円
- 観客動員数 - 310万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「私のなかの銀河」
- 作詞 - 武田鉄矢、作曲 - 千葉和臣、うた - 海援隊
- 「私のなかの銀河」
- 1997年3月8日公開
- 配給収入 - 19億5000万円
- 観客動員数 - 390万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「Love is you」
- 作詞 - 高橋研、作曲 - 矢沢永吉、うた - 矢沢永吉
- 「Love is you」
- 1998年3月7日公開
- 配給収入 - 21億円
- 観客動員数 - 400万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 1999年3月6日公開
- 配給収入 - 20億円
- 観客動員数 - 395万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 2000年3月11日公開
- 興行収入 - 30億5000万円
- 観客動員数 - 295万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「この星のどこかで」
- 作詞 - 上村美保子、作曲 - 大江千里、うた - 由紀さおり・安田祥子
- 「この星のどこかで」
- キャッチコピー
- 君は 誰を 守れるか。
- 2001年3月10日公開
- 興行収入 - 30億円
- 観客動員 - 284万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「Love You Close」
- 作詞 - 森浩美、作曲 - 上田知華、うた - 知念里奈
- 「Love You Close」
- キャッチコピー
- ドキドキは、空にある。
- 2002年3月9日公開
- 興行収入 - 23億1000万円
- 観客動員 - 214万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「いっしょに歩こう ~Walking Into Sunshine~」
- 作詞 - BANANA ICE、作曲 - BANANA ICE、うた - KONISHIKI
- 「いっしょに歩こう ~Walking Into Sunshine~」
- キャッチコピー
- いっしょが、いちばん強い。
- 2003年3月8日公開
- 興行収入 - 25億4000万円
- 観客動員 - 236万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 「またあえる日まで」
- 作詞 - アドベンチャーキャンプの子供たちと北川悠仁、作曲 - 北川悠仁、うた - ゆず
- 「またあえる日まで」
- キャッチコピー
- 風のドラえもん、はじまる。
- 2004年3月6日公開
- 興行収入 - 30億5000万円
- 観客動員 - 283万人
- 監督 - 芝山努
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- キャッチコピー
- ぼくたち、また会えるよね。
- 2006年3月4日公開
- 興行収入 - 32億8000万円
- 観客動員 - 300万人[1]
- 監督 - 渡辺歩
- ゲストキャラ
- 主題歌
- 「ボクノート」
- 作詞・作詞・編曲 - 大橋卓弥・常田真太郎、うた - スキマスイッチ
- 「ボクノート」
- キャッチコピー
- うまれたて、映画ドラえもん
- 君がいるから、がんばれる。
- DORAEMON THE MOVIE 2006
- 2007年3月10日公開
- 監督 - 寺本幸代
- 興行収入 - 35億4000万円
- 観客動員 - 326万人[1]
- ゲストキャラ
- 主題歌
- 「かけがえのない詩」
- 作詞 - hiroko, mitsuyuki miyake and Hidemi、作曲 - mitsuyuki miyake、うた - mihimaru GT
- 「かけがえのない詩」
- キャッチコピー
- キラキラかがやく、君になれ!
- DORAEMON THE MAGIC 2007
- 2008年3月8日公開
- 監督 - 渡辺歩
- 興行収入 - 33億7000万円
- 観客動員 - 313万人[1]
- ゲストキャラ
- 主題歌
- キャッチコピー
- 僕らの希望が未来を動かす。
- DORAEMON THE FUTURE 2008
- 2009年3月7日公開
- 監督 - 腰繁男
- キャッチコピー
- DORAEMON THE HERO 2009
- その時、君はヒーローになる
- 信じる心が僕らをつなぐ
- ゲストキャラクター
- 主題歌
- 2010年3月公開
- 監督 - 楠葉宏三
- キャッチコピー
- キミが待ってる、未来がある。
- DORAEMON THE LEGEND
- 1989年3月11日公開
- 監督 - 森脇真琴
- 配役
- 1991年3月9日公開
- 監督 - 原恵一
- 配役
- 1999年3月6日公開
- 監督 - 米谷良知
- 配役
- 2002年3月9日公開
- 監督 - やすみ哲夫
ドラミ&ドラえもんズ
- 2001年3月10日公開
- 監督 - 錦織博
- 配役
- ピノ - 南央美
その他
- 1981年8月1日公開
- 配給収入 - 5億円
- 観客動員数 - 90万人
- 監督 - 神田武幸
- 配役
- ドラえもん ケンちゃんの冒険
- 1981年7月福祉映画として上映/1981年10月5日TV特番放映
- 全国心身障害児福祉財団製作で公民館など公共施設でのホール上映となった。
- 監督・演出 - もとひら了
- 脚本 - 水出弘一
- 音楽 - 菊池俊輔
- 作画 - 中村英一
- 1993年3月6日
- 監督 - 高橋純
- 1995年3月4日
- 監督 - 米たにヨシトモ・善聡一郎
- 配役
- 2000年3月11日公開
- 監督 - 渡辺歩
- 配役
- のび太の祖母:高村章子
- 幼い頃ののび太 - 大本眞基子
- 幼い頃のしずか - 佐久間レイ
- 幼い頃のスネ夫 - 関智一
- 幼い頃のジャイアン - くじら
- 主題歌
- 「ハグしよう」
- 作詞・作曲 - タケカワユキヒデ、歌 - タケカワユキヒデ and T'sカンパニー
- 2002年3月9日公開
- 監督 - 渡辺歩
- 主題歌
- 「キミに会いたくて」
- 作詞・作曲・編曲 - 小坂明子、歌 - 小坂明子
- 「キミに会いたくて」
- 2004年3月6日公開
- 監督:本郷みつる
オープニングテーマ
1980年~2005年3月まで(大山のぶ代ら声優陣シリーズ)
2006年~(水田わさびら声優陣シリーズ)
- 2006年度~ - 「ハグしちゃお」
- 歌 - 夏川りみ
- 2008年度~ - 「夢をかなえてドラえもん」
- 歌 - mao
主題歌
1996年公開『のび太と銀河超特急』までの主題歌は、1984年公開の『のび太の魔界大冒険』を除いて武田鉄矢が作詞。絵コンテを読んで作詞し、その詞に合う曲を作れる人に曲を依頼するという流れで制作された。
武田本人が一番気に入っていると認め、藤子・F・不二雄も気に入っていた曲は、『少年期』(1985年公開『のび太の宇宙小戦争』主題歌)。
藤子・F・不二雄の死去後、武田は「藤子先生が亡くなった今、僕はドラえもんの映画の作詞を引退します」と宣言し、勇退。以降は毎回違ったアーティストが担当している。
映画シリーズの主題歌は過去から現在に至るまで豪華アーティストが請け負うことも多く、海援隊・小泉今日子・矢沢永吉・SPEEDなどが名を連ねている。但し、『のび太とふしぎ風使い』、『のび太のワンニャン時空伝』では公開当時のテレビ版のエンディングを使用していた。『のび太の魔界大冒険』の主題歌である小泉今日子の「風のマジカル」は使用権の期限切れに伴い、発売されている同作品のすべてのソフトおよびテレビ放送では別の曲に差し換えられている。
1999年4月には映画20周年を記念して、それまでの映画主題歌すべて(『のび太の恐竜』から『のび太の南海大冒険』まで)とテレビアニメで流れた楽曲全36曲を収めた「DORA THE BEST」というCDが発売された。ただし「風のマジカル」は上記の理由から、声はなくインストゥルメンタルになっている。
オープニング前のプロローグ
『ドラえもん のび太と鉄人兵団』以降の作品では、オープニングテーマの『ドラえもんのうた』前のプロローグで、最後にのび太が「ドラえも~ん」と叫ぶのが定番になっている(『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』だけは例外的に、のび太の叫び声の後にドラえもんが「のび太くーん」と叫ぶ。なお、『ドラえもん のび太の宇宙漂流記』ではのび太ではなく、ジャイアンとスネ夫が担当)。これは、プロローグにのび太たちが一切登場しない場合でも行われる(『ドラえもん のび太の日本誕生』と『ドラえもん のび太と雲の王国』。なお『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』ではのび太の父のみの登場)。
リニューアル後の作品では、『ドラえもん のび太の恐竜2006』ではのび太が叫ぶシーンはなかったが、『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~』ではのび太が叫ぶ場面が復活し、「ドラえも~ん」の後にオープニングテーマ『ハグしちゃお』が流れる。その後の『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』では再びそのシーンはなくなった。しかし2009年はさらに再びのび太が叫ぶシーンがあった。
大人だけのドラえもんオールナイト
1985年に新宿東宝ビレッジで開催されたのを皮切りに、以降、毎年新作公開日前後に、新宿コマ劇場や池袋HUMAXシネマズなど都内映画館で、イベント「大人だけのドラえもんオールナイト」(名目上ではなく本当に18歳未満は参加できない。理由は、23時以降に終了する作品は18歳未満は観てはいけないという条例があるため)が行われていた。
23時前後から翌日の早朝までその年の新作映画を含む過去の映画数本が上映されるほか、監督や声優たちの舞台挨拶やトークなども行われ、大人のドラえもんファンの間では毎年恒例の大イベントとして人気を呼んだ。「チケットぴあ」のみで発売される入場券は、発売からわずか数分で完売するほどであった。
2005年に新作映画の公開が中止となり、「大人だけのドラえもんオールナイト」は一応の終了としていたが、2008年に「大人のためのドラえもんムービーナイト」と題し、大人限定の映画試写会とインターネットラジオ『ドラチャン★ドラヂオ』の公開収録イベント(ただし、抽選での招待)という形で復活を果たした。
脚注
- ^ a b c 映画『ドラえもん』新シリーズ動員1000万人突破、バラエティ・ジャパン、2009年3月16日。
関連項目
- ドラえもん (1979年のテレビアニメ)
- 藤子不二雄アニメ史
- コスモ石油(上映期間中はJFN系各局並びに首都圏の独立FM局であるNACK5、FM Yokohama、BayFMにて、通常CMではなく電話風の応援メッセージを流す)