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二又一成

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ふたまた いっせい
二又 一成
プロフィール
本名 二又 一成(ふたまた かずなり)[1][2]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本青森県三沢市[1][2]
生年月日 (1955-03-15) 1955年3月15日(69歳)
血液型 B型[2][3]
職業 声優ナレーター[4]
事務所 東京俳優生活協同組合[5]
配偶者 桐山智花
公式サイト 二又 一成 - 俳協
公称サイズ(時期不明)[6]
身長 / 体重 172 cm / 55 kg
活動
活動期間 1970年代 -
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

二又 一成(ふたまた いっせい、1955年昭和30年〉3月15日[2][6][7][8] - )は、日本男性声優ナレーター[4]青森県三沢市出身[1][2]東京俳優生活協同組合所属[5]。本名・旧芸名は同表記で「ふたまた かずなり」[1][2]

略歴

生い立ち

高校時代まではオートバイレーサー志望で、高校2年生の時には、モトクロスのレースに2回出場したこともあった[2]。レースの腕前は1回目の時は途中まで優勝できそうであったが、タンクにゴミが入っていたようで、エンコしてしまった[2]。4万円で知り合いから買ったバイクで、1万円しか払っていなかったことから、「こんなバイクいらないよ」と返してしまった[2]。バイク通学は許可制で、三沢市から十和田市までで距離があったことから学校でのオートバイの規制はうるさかった[2]。ヘルメット着用も義務づけられており、ヘルメットをかぶらずに教師に免許を取り上げられたこともあったという[2]

一方、学生時代は全然芝居に興味はなく、姉がアマチュア劇団に所属していたが、二又は「バカなことやってるんじゃないよ」と文句を言ったぐらいであった[2]

青森県立十和田工業高校卒業後、オートバイが好きだったことから資金を貯めてナナハンを買うために上京し、給料のいい東京都のミシン屋に就職[1][2]。そのバイクを月賦で3ヶ月で買えたため、「目的を達成した」として約1年間勤務の後に退職[1][2]。役者の世界へ入るきっかけは、その頃ラジオ番組ばかり聴いており、「DJになりたいな」と思ったのがきっかけである[2]。ある時、係長に「係長が僕の年齢だったら、この会社にいますか?」と聞いたところ、「いや、俺がお前の歳だったら辞める」と言われ、前述の通り退職したという[2]。DJの専門学校に通った後、声優デビュー[1]。その時は、「DJをやってみよう」という安直な考えで東京アナウンスアカデミーに入学した[9]。通常は1年間で卒業であったが、二又は2年ぐらいいたという[2]

キャリア

在学中に、音響ディレクターたちがやっていたグループボイスに入って、初めて舞台『カチカチ山』に出演[2]。洋画のアテレコは東京アナウンスアカデミー時代に『怒りの戦場』で出演[2]。最初に出演していたアニメ作品は特撮・アニメ番組『恐竜大戦争アイゼンボーグ』で、純粋なアニメ作品では『未来少年コナン』となる[2]。その頃には、「これで食うんだ」のような気持ちがあったという[2]

東京アナウンスアカデミーに入ってから考えが変わってきて、DJよりも役者の方が面白くなり、プロダクション河[9]に所属して、声の仕事をするようになったという[2]。その後、文箴座[2]アーツビジョン[10]オフィス・ワット[11]に所属していた。

人物

中学時代は剣道部と応援団、高校時代は弓道部に所属していた[2]

2013年に、自身の29歳年下で同じく声優の桐山智花結婚、2014年7月3日には第一子となる女児が誕生[12]

特色

声域ハイバリトン[5]

多くのテレビ番組のナレーション、外画アテレコ、アニメに参加している[4]

青年らしい情熱のある役、二枚目から三枚目まで[13]あらゆる役を幅広く演じ分けている声優界のバイプレイヤー[8]

趣味・嗜好

免許資格普通自動車中型自動二輪車免許[5]。1984年時点ではホンダVTR250に乗っていたが、東京都だとあまり乗る気がなく、オフロードの方が好きだという[2]。会社に就職していた頃は1年で1万キロぐらいは乗っていたが、1984年時点では4千キロぐらいであった[2]。お酒を飲んでしまうことから、仕事にはバイクに乗って行かなかった[2]。死ぬのが恐くなり、コーナーで突っ込めなくなってしまったという[2]

趣味はゴルフ野球[5]映画は声優の業界に入ってから好きになったという[2]

出演

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2021年
2022年
2023年
2024年

劇場アニメ

1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1996年
1999年
2000年
2002年
2006年
2009年
2011年
2012年
2013年
2015年
2017年
2022年
2024年

OVA

年数不明
  • キン肉マン 世紀の大決戦 アイドル超人VS悪魔超人(ステカセキング)
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
  • 未来超獣FOBIA(佐藤・レプリノイド)
1996年
1997年
2004年
2008年
2010年
2012年
2019年

Webアニメ

ゲーム

時期不明
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2018年
2019年
2020年
2022年

ドラマCD

吹き替え

担当俳優

スティーヴ・ブシェミ

映画

ドラマ

アニメ

特撮

1978年
1979年
1989年
1990年
1996年
1997年
2002年
2004年
2005年
2006年
2008年
2009年
2012年
2014年
2015年

ラジオドラマ

ナレーション

テレビドラマ

  • 太陽にほえろ!
    • 第311話「ある運命」(1978年)
    • 第350話「高校時代」(1979年)
    • 第424話「拳銃を追え!」(1980年) - 相原、チンピラ
  • 東京犬ラブストーリー(2023年、仙人〈凛〉)

テレビ番組

舞台

  • 剣ヶ崎
  • 最遊記朗読劇 〜Alive〜(2019年9月28日・29日) 清一色 / 三郷市文化会館 大ホール

脚注

シリーズ一覧

  1. ^ 第1作(1997年 - 2000年)、テレビスペシャル(2007年11月19日)
  2. ^ 第1期(2000年)、第2期『New Challenger』(2009年)
  3. ^ 第1シリーズ(2002年 - 2003年)、第2シリーズ『AXESS』(2003年)
  4. ^ 第1期(2005年)、第2期『それぞれの翼』(2006年)
  5. ^ 第1期(2006年 - 2007年)、第2期『R2』(2008年)
  6. ^ 第1期(2017年)、第2期『2』(2023年)
  7. ^ シーズン1(2018年)、シーズン2(2018年)
  8. ^ 第1期(2022年 - 2023年)、第2期(2024年)
  9. ^ 『GGENERATION』(1998年)、『F』(2000年)、『F.I.F』(2001年)、『PORTABLE』(2006年)

注釈

  1. ^ EDクレジットではコックと表記されていたが、『フィギュア王』No.119では役名をトンカツ屋のオヤジとして田中秀幸が表記されている[17]
  2. ^ EDクレジットではバンパイア役の桜井敏治と表記が逆に入れ替わっていた。

出典

  1. ^ a b c d e f g 週刊テレビ番組(東京ポスト)1986年12月26日号 p.44「プロフィール」
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 「声優インタビュー 二又一成さんの巻」『月刊OUT』1984年8月号、みのり書房、1984年8月1日、99-104頁。 
  3. ^ 二又一成のアニメキャラ・最新情報まとめ”. アニメイトタイムズ. 2023年7月21日閲覧。
  4. ^ a b c 二又 一成”. タレントデータバンク. 2020年6月6日閲覧。
  5. ^ a b c d e 二又 一成 - 俳協”. 2020年6月6日閲覧。
  6. ^ a b 二又 一成”. 日本タレント名鑑. 2020年6月6日閲覧。
  7. ^ 成美堂出版 編「男性篇」『声優名鑑』成美堂出版、1999年8月10日、608頁。ISBN 4-415-00878-X 
  8. ^ a b 2022年03月15日(火) - 今日は何の日?”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2022年5月26日閲覧。
  9. ^ a b 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、101頁。 
  10. ^ a b 掛尾良夫 編「男性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、252頁。ISBN 4-87376-160-3 
  11. ^ 「声優名鑑2003 男性編」『声優グランプリ』2003年4月号付録、主婦の友社、2003年3月、21頁。 
  12. ^ 二又一成:「めぞん一刻」の“五代君”に第1子女児 「還暦前に人生最大の喜び」”. MANTANWEB(まんたんウェブ). 2014年7月7日閲覧。
  13. ^ ACTOR”. アーツビジョン. 2001年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月26日閲覧。
  14. ^ うる星やつら スタッフ・キャスト”. ファイブ・エース公式サイト. ファイブ・エース. 2004年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年6月9日閲覧。
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  16. ^ CHARACTER”. 『戦闘メカ ザブングル』公式サイト. サンライズ. 2022年9月19日閲覧。
  17. ^ a b c d e f g h i 中山基(編)『フィギュア王』No.119、ワールドフォトプレス、2008年1月30日、30-31頁、ISBN 978-4-8465-2701-3 
  18. ^ 「マンスリーフラッシュ キン肉マン」『マイアニメ1984年10月号ふろく TV RADAR 9/11〜10/10』秋田書店、1984年10月1日、8頁。 
  19. ^ キャラクター”. 装甲騎兵ボトムズ. 2020年8月7日閲覧。
  20. ^ ふしぎの国のアリス”. 日本アニメーションOFFICIAL SITE. 日本アニメーション. 2024年1月20日閲覧。
  21. ^ 作品データベース”. タツノコプロ 公式サイト. タツノコプロ. 2024年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月19日閲覧。
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  25. ^ 作品データベース おらぁグズラだど(リメイク)”. タツノコプロ 公式サイト. タツノコプロ. 2022年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月12日閲覧。
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  31. ^ “キャラクター”. コードギアス 反逆のルルーシュR2 公式サイト. http://www.geass.jp/r2/world_03_ex.html?pid=chara_21.html 2016年5月1日閲覧。 
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  51. ^ 屍者の帝国”. メディア芸術データベース. 2016年8月8日閲覧。
  52. ^ UFO学園の秘密公式サイト”. 日活. 2015年7月27日閲覧。
  53. ^ “アニメ映画『ONE PIECE FILM RED』ショート動画にて「赤髪海賊団」キャラクター設定画が公開! 小野健一さん、緑川光さん、中田譲治さんら赤髪海賊団の新キャスト情報も公開!”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2022年6月10日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1654830931 2022年6月10日閲覧。 
  54. ^ 映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ”. 映画ナタリー (2024年3月20日). 2024年6月9日閲覧。
  55. ^ アロン&グラン”. ボトムズWeb. サンライズ. 2024年6月9日閲覧。
  56. ^ “機動警察パトレイバー初期OVAシリーズ(アーリーデイズ)”. PATWEB. https://v-storage.jp/sp-site/patweb/ova1.html 2024年6月9日閲覧。 
  57. ^ “新OVAシリーズ(NEW OVA SERIES)”. PATWEB. https://v-storage.jp/sp-site/patweb/ova2.html 2024年6月9日閲覧。 
  58. ^ 作品データベース”. タツノコプロ 公式サイト. タツノコプロ. 2022年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月19日閲覧。
  59. ^ CAST”. 『史上最強の弟子ケンイチ』46巻OVA付き特別版コミックス. 2012年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月21日閲覧。
  60. ^ 「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱」第一章 ロングPV&新キャスト解禁!”. アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱」公式サイト. 2019年7月28日閲覧。
  61. ^ a b 『電撃PlayStationG2』メディアワークス、1996年5月10日、139頁。 
  62. ^ ALL ABOUT ストリートファイターEX』電波新聞社、1997年3月25日、259頁。 
  63. ^ a b 『CFC STYLE FAN BOOK CAP! Vol.4』カプコン、1997年、22頁。 
  64. ^ a b 『CFC STYLE FAN BOOK CAP! Vol.5』カプコン、1997年8月、30頁。 
  65. ^ 『デビルサマナー ソウルハッカーズ』物語に絡むふたつの組織”. ファミ通.com. 2012年7月18日閲覧。
  66. ^ キャラクター”. CAPCOM : ガイストクラッシャー ゲーム情報サイト. 2013年11月22日閲覧。
  67. ^ 『バイオハザード RE:3』無料体験版が本日より配信開始! “チャーリー君人形20体破壊キャンペーン”も同時開催”. ファミ通.com. 2020年3月30日閲覧。
  68. ^ ドラゴンクエストⅩオンライン キャラクターボイス”. ドラゴンクエスト10目覚め冒険者の広場 (2020年12月23日). 2021年2月6日閲覧。
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  72. ^ 二又 一成”. 俳協. 2020年5月25日閲覧。
  73. ^ “話題のふきカエ シュガー・ラッシュ:オンライン”. ふきカエル大作戦!!. (2018年12月16日). https://www.fukikaeru.com/?p=10747 2018年12月22日閲覧。 

外部リンク