キヤノン
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒146-8501 東京都大田区下丸子三丁目30番2号 |
設立 |
1937年(昭和12年)8月10日 (精機光学工業株式会社) |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 6010801003186 |
事業内容 | 電子部品、光学機器、OA、半導体 |
代表者 |
御手洗冨士夫(代表取締役会長兼社長兼CEO)[2] 田中稔三(代表取締役副社長兼CFO)[2] 本間利夫(代表取締役副社長兼CTO兼プリンティング事業管掌)[2] |
資本金 |
1747億62百万円 (2023年12月31日現在)[3] |
発行済株式総数 |
13億3376万3464株 (2023年12月31日現在)[3] |
売上高 |
連結:4兆1809億72百万円 (2023年12月期)[3] |
営業利益 |
連結:3753億66百万円 (2023年12月期)[3] |
経常利益 |
連結:3907億67百万円 (2023年12月期)[3] |
純利益 |
連結:2645億13百万円 (2023年12月期)[3] |
純資産 |
連結:3兆6057億7百万円 (2023年12月31日現在)[3] |
総資産 |
連結:5兆4165億77百万円 (2023年12月31日現在)[3] |
従業員数 |
連結:169,151人 単独:23,931人 (2023年12月31日現在) |
決算期 | 12月31日 |
会計監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 16.88% 日本カストディ銀行株式会社(信託口) 6.42% 株式会社みずほ銀行 2.28% ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー505234 2.28% SMBC日興証券株式会社 2.18% 株式会社大林組 1.67% バークレイズ証券 第一生命保険株式会社 1.46% [常任代理人] [常任代理人] JPモルガン証券株式会社 1.35% モックスレイ・アンド・カンパニー・エルエルシー 1.34% 損害保険ジャパン株式会社 1.32% (2023年12月31日現在) |
主要子会社 |
主な連結子会社を参照 連結子会社数336社(2023年12月期) |
関係する人物 |
吉田五郎 御手洗毅 |
外部リンク |
global |
キヤノン株式会社(読みはキャノン、英: CANON INC.[4])は、東京都大田区に本社を置く、カメラ・ビデオをはじめとする映像機器、プリンタ、複写機をはじめとする事務機器、デジタルマルチメディア機器や半導体・ディスプレイ製造装置(露光装置、蒸着装置)などを製造する日本の大手精密機器メーカーである[5][6][7]。
芙蓉グループ(みずほ銀行系)に属する東証プライムおよびニューヨーク証券取引所(ティッカー: CAJ)上場企業である。日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つ[8][9]。
製販が分離しており、マーケティング・販売業務は、地域統括販売会社(キヤノンMJ(CMJ)、キヤノンUSA、キヤノンヨーロッパ、キヤノン中国(佳能)、キヤノンオーストラリア)を中心に展開されている。
概要
[編集]1937年設立のOA機器の総合メーカーである。おもな事業内容として、オフィスビジネスユニット(オフィス向け複合機、レーザー複合機、レーザープリンターなど)、イメージングシステムビジネスユニット(レンズ交換式デジタルカメラ、コンパクトデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、交換レンズ、インクジェットプリンターなど)、産業機器その他ビジネスユニット(半導体露光装置、フラットパネルディスプレー露光装置、医療画像記録機器など)を展開している。米州、欧州など海外売上高比率がきわめて高い。
1949年の上場以来、年間での赤字は一度もない。
経営状況
[編集]連結業績のセグメント別売上高構成比は、プリンティング56%、イメージングシステム21%、メディカル13%、インダストリアルその他13%である。地域別売上高では、国内より欧米市場など海外が大きなウエイトを占めており、国内が20.8%、海外が79.2%となっている。海外生産比率は同60%。17年12月期第3四半期累計(17年1月から9月)の連結業績(米会計基準)は、売上高2兆9597億円(前年同期比21.5%増)、営業利益2524億円(同69.8%増)だった。第3四半期(7月から9月)に限ると、売上高9945億円(前年同四半期比27.7%増)で、営業利益は805億円(同2.0倍)。レーザープリンターの回復が継続し、カメラは新製品を中心に堅調に推移。フラットパネルディスプレー露光装置、有機EL蒸着装置の大幅な伸長、TMSCの新規連結影響も寄与した。損益面では、継続的なコストダウン活動が奏功している。17年12月期の連結業績は、売上高4兆800億円(前期比19.9%増)、営業利益3500億円(同52.9%増)を計画。第3四半期決算発表時に売上高で300億円、営業利益で200億円それぞれ上方修正した。為替前提の円安への見直し、TMSCの寄与などが要因である。
特許戦略
[編集]海外での特許出願も重視しており、2014年末時点での特許・実用新案の保有件数は、世界全体で約9万2000件である。海外出願に際しては、地域ごとに事業戦略や技術・製品動向を踏まえて出願戦略を綿密に立て、必要な国や地域を見極めたうえで出願し、なかでも、ハイテク企業が多く、市場規模も大きい米国での出願に注力している。結果として近年登録数が増加し、2014年には日本企業として初めて4,000件を突破した。米国特許取得件数における日本企業中のキヤノンのランキングは11年連続1位を獲得している。
雇用形態
[編集]社員の役割や実績に応じて賃金を決める役割給制度を採用している。制度上、給与のベースアップは長らく実施しなかったが、2023年1月、物価高に対応するため20年ぶりにベースアップを実施。全従業員2万5000人の基本給を一律で7000円引き上げた[10]。
社名
[編集]由来
[編集]キヤノンの前身は、1933年(昭和8年)11月12日頃に、内田三郎・吉田五郎(吉田は翌年の9月末までに退所)によって創立された精機光学研究所[11]。観音菩薩の慈悲にあやかりたいという気持ちから、1934年(昭和9年)に完成した日本産初の精密小型カメラの試作機を「KWANON」(カンノン)[12]、そのレンズを「KASYAPA」(カシャパ)と命名した[13]。KASYAPAは、釈迦の弟子のひとりである大迦葉(梵: Mahākāśyapa マハーカーシャパ、巴: Mahākassapa マハーカッサパ)に由来している[14]。
1935年(昭和10年)、世界で通用するカメラのブランド名として、Canon(キヤノン)が採用された[12]。「正典」「規範」「標準」という意味を持ち[15]、正確を基本とする精密工業の商標にふさわしいことと、KWANONに発音が似ていることが、この名称を採用した理由とされている[12]。現在のロゴ(右上テンプレート内の形)は1956年(昭和31年)より使用されており、1974年(昭和49年)からロゴの色がキヤノンレッドになっている[16]。
正式な表記
[編集]日本語における正式な表記は「キヤノン」であり、小字を用いた「キャノン」ではない。拗音の「ヤユヨ」や促音の「ツ」を大書きするのは、かつて(第二次世界大戦前から終戦直後まで)の歴史的仮名遣で当たり前の表記法だった。現代かなづかいではできるかぎり小書きする規定になったが、法令においてはほぼ昭和の終わりまで小書きにしない慣習が続いた。キヤノンを含むいくつかの企業名では今日でも大書きされている。この表記を続ける理由を、キヤノンでは、バランスを考慮して小字の「ャ」の上の空白によって穴が空いたように感じられることを避けたためとしている[17]。
歴史
[編集]沿革
[編集]ライカが輸入されはじめて間もない1932年、吉田五郎はライカII型を購入し、その模倣品を製作した。1933年10月に、それを持って義弟であった内田三郎の元を訪ね、ライカに匹敵する高級カメラ製造事業化を熱心に勧めたが、この時点で内田は山一證券の外務員として法人相手の大口証券取引を扱っており、カメラ製造にはまったく興味を示さなかった。しかし証券売買で知り合った鮎川義介の事業観「資源が少ない我が国では、材料の原価に占める割合が少なく、たとえば光学精密機械や純度の高い化学工業が有望である」(=加工貿易)に接して一転カメラ製造を決意し、3年の研究期間を設定し1933年11月研究所を立ち上げた。この研究所がキヤノンのルーツで、吉田の発案で「精機光学研究所」という名称が決められた。場所は吉田が乃木坂の自宅から歩いて数分、東京市麻布区六本木町62番地[注釈 1]に存在した新築洋風三階建ての「竹皮屋ビル」を見つけてきてその一角を借りた。竹皮屋とは、オーナーの家系が江戸時代から竹の皮で被り笠を編んでいたことに由来する。日本光学工業(現・ニコン)から精度にうるさい金子富太郎、型削り盤を扱う油山が移り、また腕が悪くて困り者であった旋盤工の加藤が最初期の従業員であった。そのうち外装部品の調達や金銭管理が必要になり、内田が山一證券から部下であった前田武男を連れてきた。
カメラ開発は吉田に一任され、内田は言われるまま金を工面した。部品の外注は吉田がトーキー製造をしていたころに親しくなった一の橋の和田兄弟がやっていた機械工場や、狸穴の坂口時計歯車店に依頼していたが、図面で渡すより現物渡しで依頼したほうがかえってうまくいったという。1933年、国産で初めての35ミリフォーカルプレーンシャッターカメラ「Kwanon(カンノン)」を試作した。開発は難航し、吉田の在職中に1台も販売できていないが、アサヒカメラ1934年6月号には有名な「潜水艦ハ伊號 飛行機ハ九二式 カメラハKWANON 皆世界一」というコピーで広告を出した。7月号、8月号、9月号にも広告を出したがカメラの仕様が吉田の試作機に対応して少しずつ変わっている。
吉田がこだわった、コンタックスI型のようなボディー前面巻き上げ方式はベベルギアが必要になるが、坂口時計歯車店では歯切り機がよくなくうまく切れなかった。吉田が夏の暑い日にフォーカルプレーンシャッター幕のべとつきで苦労していると、内田は知人で第一師団麻布歩兵第一連隊中隊長だった山口一太郎大尉を連れてきて、山口は輸入物で軍用航空写真機用ゴム引き布幕を1反ほど持ってきた。この布幕について小倉磐夫は小西六[注釈 2]から持ってきたと推定している。そのほかにも連動距離計、撮影レンズ、ヘリコイドの工作と問題山積の1934年11月、経理担当の前田が5,000円の使途不明金があった旨を内田に告げ、吉田は濡れ衣を着せられて退職した。吉田の退職と前後し、内田は山口の指導を受け、手作りによる試行錯誤の手法から脱し、設計図に従って試作し改良する手法へと転換した。光学系も日本光学工業の監督官をしていた次兄内田亮之輔のつてで日本光学工業の取締役顧問であった堀豊太郎を紹介してもらい、1934年9月、内田と前田は日本光学工業を訪れてレンズと距離計を依頼した。営業課課長の山本茂治と民需品担当の浜島昇係長が応対してこれを引き受け、レンズ設計者の砂山角野を電話で呼んだ。軍需製品では実際の設計者の功績は明らかにされず、軍人が評価されることが多いことに不満を感じていた砂山角野も乗り気となり、1935年始めにはニッコール50mmF3.5とニッコール50mmF4.5が完成した。なお、カメラの心臓部とも言える連動式焦点調節機構やヘリコイドの設計・制作は日本光学工業で民需品の設計を担当していた山中栄一の手によるものである。
1935年(昭和10年)には「キヤノン」「Canon」を商標登録し[18]、無名でかつ販売ルートを持たないため近江屋写真用品と独占販売契約を結んでそのブランドであるハンザを冠し最初のカメラ製品、ハンザキヤノン標準型ニッコール50mmF3.5付きを1936年2月発売したが、ちょうどそのとき目の前の第一師団麻布歩兵第一連隊も舞台のひとつとして二・二六事件が起こり、山口も収監された。驚いた精機光学は1936年6月目黒区中根町に移転した。
年表
[編集]- 1933年(昭和8年)- 東京麻布六本木に高級小型写真機の研究を目的とする「精機光学研究所」を開設。
- 1934年(昭和9年)- 国産初の35mmフォーカルプレーンシャッターカメラ「KWANON(カンノン)」試作。
- 1935年(昭和10年)- 商標「CANON」出願。
- 1937年(昭和12年)- 精機光学工業株式会社として設立。
- 1940年(昭和15年)- 国産初のX線間接撮影カメラを開発。
- 1942年(昭和17年)- 御手洗毅、精機光学工業株式会社社長に就任。
- 1946年(昭和21年)- 戦後初のカメラ新製品「キヤノンS II」発売、進駐将兵、来日バイヤーに好評を博す。
- 1947年(昭和22年)- 「キヤノンカメラ株式会社」に商号変更。
- 1949年(昭和24年)- 証券取引所再開と同時に株式を上場。
- 1951年(昭和26年)- 東京都大田区下丸子に本社、工場を集結。
- 1952年(昭和27年)- 世界初のスピードライト同調35mmカメラ「IVSb」発売。
- 1955年(昭和30年)- ニューヨーク支店開設。
- 1956年(昭和31年)- キヤノン電子(当時、秩父英工舎)が関係会社となる。
- 1958年(昭和33年)- TVカメラ用フィールドズームレンズ発売。
- 1959年(昭和34年)- キヤノン初の一眼レフカメラ「キヤノンフレックス」発売。
- 1961年(昭和36年)- 「キヤノネット」発売、爆発的な売上を記録。EEカメラブームが起こる。
- 1964年(昭和39年)- 世界初のテン(10)キー式電卓「キヤノーラ130」発売。
- 1965年(昭和40年)- キヤノンU.S.A.設立。
- 1967年(昭和42年)- 輸出比率が50%を超す。
- 1968年(昭和43年)- キヤノン事務機販売設立。
- 1969年(昭和44年)- 「キヤノン株式会社」に商号変更。
- 1970年(昭和45年)- 国産初の普通紙複写機「NP-1100」発売。
- 1971年(昭和46年)- 最高級一眼レフカメラ「キヤノンF-1」およびFDレンズ発売。
- 1973年(昭和48年)- 日本初のフルカラー普通紙複写機を発表。
- 1974年(昭和49年)- 前田武男、キヤノン株式会社代表取締役社長に就任。
- 1975年(昭和50年)- レーザビームプリンタ(LBP)の開発に成功。
- 1976年(昭和51年)- 第一次優良企業構想スタート、キヤノン式開発・生産・販売システム検討委員会発足。
- 1977年(昭和52年)- 賀来龍三郎、キヤノン株式会社代表取締役社長に就任。
- 1978年(昭和53年)- 世界初のリテンション方式複写機「NP-8500」発売。
- 1979年(昭和54年)- AF全自動カメラ「オートボーイ」発売。
- 1980年(昭和55年)- ローマ字入力初採用の日本語ワープロ「キヤノワード55」発売。
- 1981年(昭和56年)- 毎分135枚の超高速複写機「NP-8500SUPER」発売。
- 1982年(昭和57年)- 第二次優良企業構想スタート。
- 1983年(昭和58年)- クレジットカードサイズの電卓「マイカード」発売。
- 1984年(昭和59年)- 世界最小・最軽量のレーザビームプリンタ「LBP-8/CX」発売。
- 1985年(昭和60年)- 世界初のバブルジェット方式インクジェットプリンター「BJ-80」発売。
- 1986年(昭和61年)- ポータブル複写機「ファミリーコピアFC-3/5」発売。
- 1987年(昭和62年)- オートフォーカス一眼レフシステム「EOS」およびEFレンズ群発売。
- 1988年(昭和63年)- 世界最高60万画素CCD搭載のスチルビデオカメラ「RC-760」発売。
- 1989年(平成元年)- 山路敬三、キヤノン株式会社代表取締役社長に就任。
- 1990年(平成2年)- 世界初ファジー制御の高速複写機「NP9800」発売。
- 1991年(平成3年)- 世界で初めて強誘電性液晶ディスプレイ(FLCD)の開発に成功。
- 1992年(平成4年)- キヤノン初のフルカラーインクジェットプリンター「BJC-820」発売。
- 1993年(平成5年)- 御手洗肇、キヤノン株式会社代表取締役社長に就任。
- 1994年(平成6年)- 世界初のフルカラー自動両面印刷を実現した「カラーレーザーコピア800」発売。
- 1995年(平成7年)- 御手洗冨士夫、キヤノン株式会社代表取締役社長に就任。
- 1996年(平成8年)- 「グローバル優良企業グループ構想」スタート。
- 1997年(平成9年)- カメラ生産1億台を達成。
- 1998年(平成10年)- 国内で複写機の再製造事業を開始、複写機再製造の日米欧3極体制を確立。
- 1999年(平成11年)- キヤノンの光学技術が世界最大級の天体望遠鏡「すばる」に貢献。
- 2000年(平成12年)- ニューヨーク証券取引所に上場。
- 2001年(平成13年)- 「グローバル優良企業グループ構想」フェーズIIスタート。
- 2002年(平成14年)- 35mmフルサイズ、約1,110万画素CMOSセンサーを搭載したプロ用最高級デジタルAF一眼レフカメラ「EOS-1Ds」発売。
- 2003年(平成15年)- 世界最高倍率の100倍ズームTVレンズ「DIGISUPER 100 xs」発売。
- 2004年(平成16年)- 初の個人投資家説明会を開催。
- 2005年(平成17年)- 下丸子本社に先端技術研究棟を開設。
- 2006年(平成18年)- 「グローバル優良企業グループ構想」フェーズIIIスタート。
- 2007年(平成19年)- 5,000万画素CMOSセンサーの試作に成功。
- 2008年(平成20年)- 一眼レフカメラ生産5,000万台を達成。コンパクトデジタルカメラ生産1億台を達成。
- 2009年(平成21年)- EFレンズ生産5,000万本を達成。
- 2010年(平成22年)- APS-Hサイズで世界最高の約1億2,000万画素CMOSセンサーの開発に成功。
- 2011年(平成23年)- 「グローバル優良企業グループ構想」フェーズIVスタート。
- 2012年(平成24年)- 御手洗冨士夫、キヤノン株式会社代表取締役会長兼社長CEOに就任。
- 2013年(平成25年)- 業務用30型4Kディスプレイ「DP-V3010」を発売し、4K映像制作ディスプレイ市場に参入。
- 2014年(平成26年)- デジタルカメラ生産2億5,000万台を達成。
- 2015年(平成27年)- ネットワークカメラ事業の強化に向けてスウェーデン・アクシス社を連結子会社化。
- 2016年(平成28年)- 「グローバル優良企業グループ構想」フェーズVスタート。東芝メディカルシステムズを連結子会社化。
- 2023年(令和5年)3月6日 - ニューヨーク証券取引所での米国預託証券(ADR)上場を廃止する予定[19]。
歴代社長
[編集]代 | 氏名 | 在任期間 | 備考 |
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初代 | 御手洗毅[18] | 1942年 - 1975年 | |
2代 | 前田武男[20] | 1975年 - 1977年 | |
3代 | 賀来龍三郎[21] | 1977年 - 1989年 | |
4代 | 山路敬三[22] | 1989年 - 1993年 | |
5代 | 御手洗肇[22] | 1993年 - 1995年 | |
6代 | 御手洗冨士夫[22] | 1995年 - 2006年 | |
7代 | 内田恒二[23] | 2006年 - 2012年 | |
8代 | 御手洗冨士夫[23] | 2012年 - 2016年 | 会長兼務 |
9代 | 真栄田雅也[2] | 2016年4月[24] - 2020年5月 | 健康上の理由で退任[25] |
10代 | 御手洗冨士夫 | 2020年5月 - 現職 | 会長兼務[25] |
不祥事・事件
[編集]- 2005年に労働局から文書指導を受けて以降の一連の宇都宮工場や大分キヤノン(子会社)における偽装請負事件[26][27][28][29][30][31] - 詳細は偽装請負#キヤノンを参照のこと。
- 大光事件 - 2009年(平成21年)2月に発覚した、大分工場の建設にまつわる裏金と、脱税事件。富士夫の「大分人脈」も暴露されたが、本人は一切の関与を否定[32][33]。
- 2016年3月17日の東芝の子会社である東芝メディカルシステムズ買収契約の発表に関して各国政府、機関から独占禁止法違反で厳重注意、罰金などの制裁が科された。
- 日本:2016年6月30日、公正取引委員会がキヤノンに対し私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(日本における独占禁止法)に基づく厳重注意処分[34][35][36]。
- 中国:2017年1月4日、中国商務省はキヤノンに30万元(約500万円)の 罰金を科す「行政処罰決定書」を公表した[37]。
- アメリカ:2019年6月10日、アメリカ司法省から事前の通知義務に違反したとして訴えられ、キヤノンと東芝は罪を認めて罰金500万ドル(約5億4,000万円)を払うことで解決した[38]。
- EU:2019年6月27日、欧州委員会は、キヤノンがEUの買収規則に違反したとして2,800万ユーロ(約34億円)の制裁金を科したと発表した。キヤノンは承服せず提訴する予定[39][40][41]。
- 2020年7月28日、ハッカーグループからランサムウェア攻撃を2回受け、最低でも10TBの全社にわたるデータがランサムウェアによって「人質」になっていたことを発表[42]。ランサムウェア攻撃によりキヤノンUSAのホームページや、画像共有クラウドサービス「image.canon」が一時閉鎖した。
主な事業・製品
[編集]入力機器
[編集]銀塩フィルムカメラの製造から事業を開始した歴史的経緯もあり、デジタルカメラ、写真レンズを中心に、デジタルビデオカメラ、双眼鏡、液晶プロジェクタなどを加えた映像機器の開発・製造・発売を手がけている。レンズ交換式デジタルカメラの市場では、フィルムカメラの時代から長年に渡ってシェア争いをしているニコンや、ミラーレス一眼カメラで急速にシェアを拡大したソニーとの熾烈な戦いが展開されている[43]。放送・業務用ビデオカメラ用レンズ分野では世界トップシェアを誇り、一時参入していたニコンの追随を許さなかったほどである。その他にも業務用として、XL-H1シリーズをはじめとしたHDVカメラや監視カメラ用のCCTVレンズ、テレビ会議・Web会議システム、ネットワークカメラでも高いシェアを誇っている。近年ではディスプレイ事業への進出を目指し、SEDや有機EL、薄型リアプロジェクションテレビの開発も行っている。このほか、中小型有機ELメーカーの日立ディスプレイズに出資している。
CMOSセンサー
[編集]高精細化しているFPD(フラット・パネル・ディスプレイ)の検査を行うパネルメーカーや、検査用カメラを設計・製造するメーカーのニーズに応えるため、出荷検査基準をより高めたモノクロ対応の1.2億画素CMOSセンサー120MXSを2018年7月に発売。
デジタル一眼レフカメラ
[編集]キヤノンは創立以来、究極の一眼レフカメラを追求し、自社開発のレンズ、CMOSセンサー、映像エンジンなどの革新的技術から生み出されるイノベーティブな製品が高画質画像で、世界をリードしている。2021年度の「BCNランキング」によると、キヤノンは販売台数シェアは首位の59.8%を獲得している[44]。
ミラーレス一眼カメラ
[編集]2012年9月29日にAPS-Cサイズのイメージセンサを搭載し、EF-Mレンズマウントを採用したキヤノン EOS Mを発売し、ミラーレスカメラ市場に参入した[45]。その後、同シリーズのEOS Mシリーズを開発・発売していたが、2018年10月25日にはキヤノン初のフルサイズセンサーを搭載しキヤノンRFマウントを採用したミラーレス一眼カメラとなるキヤノン EOS Rを発売した[46]。2021年度の「BCNランキング」によると、キヤノンは販売台数シェアは首位の34.1%を獲得している[44]。
コンパクトデジタルカメラ
[編集]コンパクトカメラは1961年の「キヤノネット」に始まる。2008年にはコンパクトデジタルカメラ生産1億台を達成。近年はデジカメの販売台数は縮小傾向。
デジタルビデオカメラ
[編集]民生用ビデオカメラ事業からは撤退し[47]、高速データ処理、小型化、省電力化を実現した高品質フルHD業務用ビデオカメラのみ生産している。
デジタルシネマカメラ
[編集]2015年にはキヤノンは4K動画撮影に対応したビデオカメラの新シリーズ『XC10』を発表。8K映像の撮影・表示が可能な業務向け「CINEMA EOS SYSTEM」のカメラやディスプレイも開発中。
放送機器
[編集]記者会見・ニュース撮影など報道用途や屋内外のロケなど、番組制作のさまざまな場面で使用される。2015年末現在、国内シェア1位を獲得している。2020年の東京オリンピックに向けた取り組みを実施している。
交換レンズ
[編集]キヤノンの交換レンズは、EOS一眼レフ用のEFマウントレンズ、EOS Rミラーレス一眼用のRFマウントレンズや、放送業務用ビデオカメラの高倍率ズームで多彩に展開している。
ネットワークカメラ
[編集]カメラと事務機に次ぐ3本目の柱として進められている事業のひとつ。ネットワークカメラの世界シェアトップであるアクシスを子会社化。これまでにもビデオ管理システムを持つマイルストーンを買収するなど法人向けのネットワークカメラビジネスについて体制を整えている。
医療機器
[編集]医療機器分野では、眼科用測定機器(眼底カメラ)、X線写真撮影機器(デジタルラジオグラフィ)、医療画像記録機器の開発・製造を手がけている。2016年12月に東芝メディカルシステムズ(現・キヤノンメディカルシステムズ)を子会社化[48]。
スキャナー
[編集]フィルムや写真、文書などをデジタルデータ化するスキャン技術には、高精細スキャンを追求するキヤノンの高度な光学技術、電子デバイス技術、ソフトウェア技術などの独自技術が数多く盛り込まれている。現在はスキャナーを備えた複合プリンターが多くCCDモデルとCISモデルの2機種が販売されている。
出力機器
[編集]各種プリンター(PIXUS、Satera、imagePROGRAF、SELPHY)や複写機/複合機(PIXUS、Color imageRUNNER、imageRUNNER、ファミリーコピア、ミニコピア、Satera MULTI FUNCTION PRINTER、imagePRESS)、イメージスキャナ・ドキュメントスキャナ(CanoScan、imageFORMULA)、プロジェクタ、ファクシミリ(キヤノフアクス)などといったOA機器やコンピュータ用周辺機器、関連ソフトウェアを開発・製造・発売している。なおファクシミリについては個人用を2006年12月に、複写機も個人用を2016年3月に販売終了し[注釈 3]、現在は業務用のみとなっている。さらに、オランダ・オセ社が傘下に入り、基幹系プリンター、連帳プリンター、オンデマンドプリンターなどのラインナップが強化されているほか、業務用フォトプリンター(DreamLabo)などの新規ジャンルも増やしている。
インクジェットプリンター
[編集]1980年代にインクノズル内のヒーターを加熱して発生させた泡(バブル)の圧力によりインクを噴出させることにより精密なイメージを印刷可能にした「バブルジェット方式」(サーマル方式インクジェット)を開発、1985年からこの方式を採用した「BJプリンタ」を発売。オフィスから家庭まで幅広く普及し、現在のキヤノンの売り上げの大きな核となった。現在ではピクサスブランドで展開、日本市場ではセイコーエプソンのカラリオと激しいトップシェア争いを繰り広げている。また現在では、PictBridgeなどに対応し、カメラからのダイレクトプリントも可能なものがある。なるべく独自技術の特許を他社に開放せず、技術を囲い込む戦術はキヤノンの特徴的なマーケティング戦略であると言える。また、ポスターなどの印刷を行う大判プリンターは「imagePROGRAF」ブランドとして販売している。imagePROGRAFは、「綴プロジェクト(文化財未来継承プロジェクト)」の出力機器として使用されている。高速・大量の写真・アルバムの印刷を行う業務用フォトプリンターは「DreamLabo」ブランドとして販売している。インクジェットプリンタ/複合機「PIXUS」と機動戦士ガンダムのコラボレーション、「PIXUS GUNDAM PROJECT」の「機動」として、シャア専用カスタマイズキット付きの限定モデルを販売した。
大判インクジェットプリンター
[編集]基本性能である高速出力・高画質・低コストをさらに進化させ、ソフトウエアを拡充することで、生産性と出力ワークフローの利便性が向上している。CAD/GIS図面を出力する建築、土木、製造、官公庁などの大規模ネットワーク環境から中規模ワークグループだけでなく、高品位ポスターを出力する流通業や小売店、教育現場など、幅広い大判プリントニーズに対応している。大判機の中心に据える水性インクジェットタイプは、世界シェアが台数ベースで2014年末現在27%で2位。
業務用フォトプリンター
[編集]リテイルフォト業界向けとして新展開する業務用フォトプリンター「DreamLabo」には、家庭用インクジェットプリンターから業務用デジタル複合機まで、幅広い製品開発を続けてきたキヤノンのプリンター技術が投入されている。一般的なプリンターはCMYKの4色、画質を重視する業務用プリンターでも6色での印刷が主流だが、キヤノン「DreamLabo 5000」は、CMYKの4色に加え、さらにフォトシアン、フォトマゼンタ、グレーを加えた7色のインクで印刷を行う。これにより、従来のカラーレーザー印刷では表現できなかった写真画質が表現できるようになった。銀塩方式の「立体感」「重厚感」とインクジェット方式の「透明感」、それぞれの強みを融合したインクジェットならではの広い再現色域を活かして、より豊かな深みのある色表現を実現している。
レーザープリンター・複合機
[編集]1960年代に複写機の開発を開始。それまで米・ゼロックスが特許を盾に市場を独占していたが、ゼロックスの特許をまったく使わずに独自の電子写真方式「NP方式」の開発に成功、1969年に初の製品を発売した[注釈 4]。以後複写機の分野ではゼロックスと並ぶシェアを占めた。現在ではほとんどの製品がデジタル複合機に移行し、「imageRUNNER(イメージランナー、iR(カラーはiRC))」「imagePRESS(イメージプレス)」のブランドで発売している。また、電子写真技術をもとにレーザープリンター(LBP)を開発し、かつては「LASER SHOT(レーザショット)」、現在では「Satera(サテラ)」のブランドで発売している。なお、レーザープリンター商品はオンデマンド定着式[49] を採用しており省エネに貢献している。これら製品に関連し、文書管理やプリンター管理、帳票設計などのソフトウエア製品群を、「imageWARE(イメージウェア、iW)」ブランドで開発・販売している。
オフィス向け複合機
[編集]オフィスドキュメントの入出力・保管・送受信など、あらゆる業務をこなす複合機。ネットワーク技術をはじめ、ドキュメント処理技術やソフトウェア技術など、キヤノンの先進の技術が投入されている。レーザープリンター、オフィス向け複合機、デジタルプロダクションプリンティングシステムなどは、同じ原理でプリントを行っている。
デジタルプロダクションプリンティングシステム
[編集]デジタルプロダクションプリンティングシステム「imagePRESS」は、キヤノン初のプロフェッショナル向けカラーオンデマンド機で、オフセット印刷に迫る高画質・高精細を実現し、少部数印刷にも対応できる生産性と優れた耐久性・信頼性を備えている。
プロジェクター
[編集]従来より小型化・軽量化に成功した業務用4Kプロジェクター『4K500ST』を2015年から発売している。解像度は4,096×2,400、輝度は5,000ルーメン。シミュレーターやデジタルサイネージ、医療、美術館など高画質を望む市場をターゲットにしている。
自由視点映像生成システム
[編集]スタジアムやスタジオを取り囲むように多数のカメラを設置し、撮影された映像を3Dデータ化することにより任意の視点、視線による映像を再現するシステムを提供している。光学技術、映像処理技術、並列分散画像処理技術、ネットワーク伝送技術、ユーザーインターフェース技術などにより広範囲の映像を高速、高画質で提供する。キヤノン株式会社川崎事業所内にボリュメトリックビデオスタジオ-川崎(Volumetric Video Studio - Kawasaki(VVS-K))を開設し、自由視点映像の作成サービスを実施している。
露光装置
[編集]製造機器分野では、半導体露光装置(ステッパーなど)および液晶基板露光装置の開発・製造を手がけており、キヤノンの半導体製造装置は世界の企業の半導体・製造装置メーカー売上高ランキングで2019年(令和元年)度は15位につけている。
半導体露光装置
[編集]半導体露光装置市場では、1970年(昭和45年)に日本初のマスクアライナーを発表。同製品で世界トップの地位になったがステッパーへの移行が遅くなり、平成以降にはニコンとオランダのASMLとの技術競争で押され、市場シェアが低迷した。
巻返しのために次世代露光技術の一つであるナノインプリントに注目し、その開発に取り組んでいる。2014年(平成26年)には関連技術を持つ米国モレキュラー・インプリント社(テキサス州、現・キヤノンナノテクノロジーズ)を買収した。製品の量産化は2021年以降になる。
フラットパネルディスプレイ(FPD)露光装置
[編集]大型液晶テレビに使用される液晶パネルは、大型ガラス基板に微細な画素回路を露光する技術で作られるが、キヤノンのFPD露光装置は、57型ワイドテレビの一括露光も可能。2015年末現在、この装置のトップメーカーとなっている。
その他製品
[編集]要素技術
[編集]光学コンポーネントを開発・製造・販売している。また、バーチャルリアリティ技術の一種である拡張現実/複合現実(en:Mixed reality)を実現する機器(ヘッドマウントディスプレイ)やプラットフォームを開発している[52]。
共通基盤技術
[編集]- カラーマネジメントシステム -(入出力機器において高画質かつ統一感のある色を再現するための技術)
- 映像認識技術 -(映像データの内容を理解するための認識技術)
- ユーザーインターフェース -(使い手の目的や意図を的確にくみ取り、使いやすさを追求するための技術)
- 通信ネットワーク技術 -(高画質映像を「簡単・セキュアかつ高速・省電力」で高品位に伝送するための技術)
- クラウドサービス基盤技術 -(クラウドサービスへの対応と短期間でのサービス構築するための技術)
- セキュリティ技術 -(製品・サービスの安全性を確保するための技術)
- 画像検索技術-(欲しい画像をすばやく的確に検索するための技術)
- OS技術 -(デジタルカメラをはじめとした、数多くのキヤノン製品に採用されているOS技術)
- システムLSI統合設計環境 -(ハードウェア・ソフトウェアのシステム全体を1チップに搭載するための技術)
- ソフトウェア設計・検証技術 -(設計されたソフトウェアの動作モデルが正しいことを数学的に検証する技術)
- ディペンダビリティ -(安全で信頼できるサービスをユーザーに提供する技術)
- インプロセス可視化技術 -(製品の動作メカニズムを明確にする技術)
- シミュレーション技術 -(製品開発段階で、製品内で起きる現象を分析する技術)
- 超音波モーター -(USMを世界で初めて実用化した、超音波振動で駆動するモーター技術)
- エンコーダー -(角度や移動距離を測定するセンサー技術)
- レーザードップラー速度計 -(レーザー光を照射し、移動・回転している対象物の速度を非接触で計測する技術)
- ガルバノスキャナー -(レーザー光の位置決めをして穴あけやカッティング、トリミングなどを行う装置)
環境配慮技術
[編集]- 高機能バイオマスプラスチック -(環境負荷の低減に有用な材料技術)
- 揮発性有機化合物の代替技術 -(VOCs(揮発性有機化合物)の排出量の削減技術)
- クリーナーレス現像技術 -(感光ドラムの現像ローラーによる残トナーの回収を安定させる技術)
- オゾンレス帯電技術 -(感光ドラムのローラーに交流と直流を重畳した電圧をかけて感光ドラムを帯電させる技術)
- トナー定着技術 -(フィルムを介してトナーに熱を与えて画像を定着させる技術)
- トナーカートリッジリサイクル技術 -(再び新品のトナーカートリッジとして使用可能にする技術)
品質技術
[編集]- 人間・生理計測評価技術 -(脳波や筋電位、血流・汗・視線などの生理的な反応を測定する技術)
- 化学物質安全性評価技術 -(VOC (揮発性有機化合物)、粉じん、オゾン、微粒子などの放散化学物質の測定技術)
- LSI故障解析技術 -(IR-OBIRCH法による電子部品評価・解析技術)
生産技術
[編集]- トナーカートリッジ生産システム -(カートリッジ生産の100以上もの工程を24時間365日稼動する自動化ライン技術)
- ケミカルコンポーネント技術 -(機能をバランスよく発揮させる素材の独自開発技術)
- 金属高精度切削技術 -(数十マイクロメートルといった高精度加工を実現する技術)
- 加工・計測装置技術 -(ナノメートルオーダーの独自の加工・計測装置の開発技術)
- IBF (Ion Beam Figuring) 加工技術 -(原子サイズの精度が要求される多層膜ミラーを作る技術)
- モールド技術 -(高精度の非球面レンズ、DOレンズの金型製造技術)
- 高密度実装技術 -(半導体の微細化、機器の小型化、軽量化技術)
- 仮想試作技術 -(機器全体の駆動機構解析を実施するための技術)
関連会社の事業
[編集]キヤノン株式会社からの事業移管、あるいはグループ会社の自主事業として、関連領域のビジネスを展開している。
情報機器
[編集]キヤノンが世界で初めてテンキー式入力の電卓の製品化に成功した。現在は、キヤノン電子が、ハンディターミナルを、キヤノン電産香港有限公司が電卓・電子辞書などのパーソナル情報機器を、キヤノンファインテックニスカがRFIDカードプリンターを、それぞれ開発・製造・販売している。電子辞書はwordtank(ワードタンク)シリーズとして好評を博している。
ITサービス
[編集]キヤノンMJグループをはじめ、キヤノン電子グループ、Canon Information and Imaging Solutions(キヤノンUSAグループ)などの関係会社が、インターネットサービスやSI、各種ソフトウェアの販売、エンベデッド、BPOなどのITサービス事業を展開している。また、画像処理やネットワーク接続技術(BluetoothやIEEE.802.11)を得意とするキヤノンアイテックおよびキヤノンイメージングシステムズでもエンベデット事業を手がけているほか、キヤノン製品の開発関連会社[53] にも、ソフトウエア開発に携わる企業が多くある。
製造装置
[編集]真空技術やメカトロ技術をコアに、半導体をはじめディスプレイや太陽電池、ストレージなどのさまざまな製造装置を開発・製造・販売している。これらのビジネスは、キヤノンマシナリーやキヤノンアネルバ、キヤノントッキの各社が中心となって展開されており、キヤノングループの生産自動化や内製化の推進にも貢献している。また、キヤノンMJ では、RAVE社やmattoson、Zygoなどの日本国外メーカーの関連装置を輸入・販売している。
コンポーネント機器
[編集]モータ、TMFセンサ、産業用磁気ヘッド、コンタクトイメージセンサ、電子回路などのコンポーネント製品を開発・製造・販売している。これらのビジネスは、キヤノン電子やキヤノンプレシジョン、キヤノン・コンポーネンツなどが展開している。
医療機器
[編集]眼科機器や遺伝子診断機器、血圧計などの医療機器を開発・製造・販売している。これらのビジネスは、OPTOPOL Technology S.A.やU.S Life Science、Virtual Imaging、キヤノンメドテックサプライ、エルクエストなどが展開している。また、キヤノンMJがフィリップス社製AEDの販売を行っている。2016年12月には東芝メディカルシステムズを完全子会社化し、東芝メディカルシステムズは2018年1月4日にキヤノンメディカルシステムズへ商号変更。
その他
[編集]イオンビーム(IBE)関連装置、業務用生ごみ処理装置、スピーカーなどの開発・製造・販売を行っている。
撤退した事業
[編集]- 視聴覚教育用磁気シートレコーダー(シンクロリーダー)- 1957年発売。後発のリコーの廉価機に敗れ事業としては失敗したが、このときに採用したエレクトロニクス関連の人材、技術が電卓や複写機・プリンターの開発に生かされた。
- 強誘電性液晶ディスプレイ(FLCD)
- ワープロ(キヤノワード)
- 業務用DTP専用機(EZPS)
- パーソナルコンピュータ
- Macintosh 512Kを日本語対応化したDynaMac、MSX規格機、AX規格機、DOS/V機(INNOVAシリーズ)、キヤノン・キャットのようなオフィス専用機、またNeXTからハードウェア部門を買収して、PowerPC用のチップセット事業も行っていた。
- PERSONAL STATION NAVI
- 独自OS搭載のタッチパネル画面GUIインターフェース型モノクロパソコン。電話機、FAXも一体型で搭載し、グリーンCRT使用。初代機種は各界からデザインの秀逸さが評価され、通産省グッドデザイン賞を受賞。コミックス「コブラ」作者で知られる寺沢武一など著名イラストレーターにも重宝された(初代機種 解説HP1、初代機種 解説HP2)。最終機種となる二代目機種はデザインが大幅に変更され、ラップトップパソコンに近くなっている。初代機種を見学したスティーブ・ジョブズはこれを絶賛し、着想を得て後のiPhone、iPadにつながっていった[54]。
- NECのPC-9801シリーズに乗っかろうとしてか、下丸子工場でPC98互換機を作っていた。
- 完成度はかなり良く、PC-98のソフトウェアの80%は完全起動していた。
- ハンドヘルドコンピュータ X-07
- CPUはZ80バイナリ互換のNSC800、ROM 16Kbyte、RAM 8Kbyte、液晶ディスプレイ120x32ドット、20文字x4行のキャラクタ表示、周辺装置として赤外線を用いた光カプラが用意されており、別の X-07 や周辺装置とデータやプログラムを(室内直進の場合、距離5m、1200ボーで)送受信が可能であった[55]。
- パーソナルコンピューター AS-100
- パーソナル向けファクシミリ(ファクスホン)
- デジタル印刷機(DPシリーズ)
- フォント
- TrueTypeフォント「FontGallery」シリーズを発売していた(Windows 3.0時代にはWIFEフォントとして発売された)が、2007年1月31日で販売終了した。安価な割にデザインがいいことに加え、ほかのフォントベンダーに比べ使用条件が緩い。中でも「FG角ゴシック体Ca」「FG丸ゴシック体Ca」は、販売終了した現在でもテレビ番組のテロップ表示で多く使われている。使用場面も多く、一部の放送局では標準のニューステロップとして採用している例もある(後継フォントとしては、フォントワークスのニューロダンがよく採用される)。また、数多くのバラエティ番組やアニメ番組でも使用されており、過去には「サザエさん」をはじめ(現在は平成角ゴシック体を使用)、特に2000年代のアニメでは使用例が多く見られた。また、「角ゴシック体Ca」が東京ドームのスコアボードに採用されている。
- フィルムカメラ
- デジタルカメラの高性能化・高画質化に伴い、フィルムカメラの需要が激減。2018年にEOS-1Vが販売終了したことで、キヤノンのフィルムカメラ全機種が販売終了となり、初号機「KWANON」から80余年続いたキヤノンのフィルムカメラの歴史に幕を下ろした。なお、デジタルカメラEOSシリーズと互換性がある交換レンズやカメラアクセサリーの一部は開発・販売を継続している。
組織
[編集]事業所
[編集]事業所は関東地方、とりわけ東京都・神奈川県境の多摩川沿いに集中している。関東地方以外では、大分県に事業所がある。
- 本社・下丸子別館(東京都 大田区下丸子、多摩川)
- 矢向事業所(神奈川県川崎市幸区塚越)
- 川崎事業所(神奈川県川崎市幸区柳町)
- 玉川事業所(神奈川県川崎市高津区下野毛)
- 小杉事業所(神奈川県川崎市中原区今井上町)
- 平塚事業所(神奈川県平塚市)
- 平塚第二事業所 (神奈川県平塚市)
- 綾瀬事業所(神奈川県綾瀬市)
- 富士裾野リサーチパーク(静岡県裾野市)
- 宇都宮事業所(栃木県宇都宮市)
- 宇都宮光学機器事業所、光学技術研究所、宇都宮工場の3拠点から成る[58]。
- 大田原事業所 (栃木県大田原市下石上)
- 取手事業所(茨城県取手市白山)
- 阿見事業所(茨城県稲敷郡阿見町)
- Canon Global Management Institute(CGMI)(東京都目黒区中根)
- 大分事業所(大分県大分市丹生)
- 大分ものづくり人材育成センター(大分県大分市角子原)
- 過去
- 新宿本社(東京都新宿区西新宿)
- 目黒事業所(東京都目黒区中根)
- 新川崎事業所(神奈川県川崎市幸区鹿島田)
- 中央研究所(神奈川県厚木市森の里)
- エコロジー研究所(京都府相楽郡木津町)
- 茂原事業所(千葉県茂原市早野)
- 溝の口研修センター(神奈川県川崎市高津区)
- 上里事業所(埼玉県児玉郡上里町)
おもな連結子会社
[編集]ただし、キヤノンITソリューションズ株式会社に代表されるキヤノン株式会社の孫会社も含む。
製造会社
[編集]・日本
- キヤノン電子株式会社(磁気・事務機コンポーネント、ドキュメントスキャナー、ハンディターミナル)
- キヤノンプレシジョン株式会社 (マイクロモーター、トナーカートリッジ、光半導体センサー)
- キヤノン化成株式会社(トナーカートリッジ、トナーカートリッジ用高分子精密機能部品、光学素子用塗料・接着剤)
- 大分キヤノン株式会社 (デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、EFレンズほか)
- キヤノンファインテックニスカ株式会社(事務機、事務機周辺機器、インクジェットプリントシステム、光学機器、業務用プリンターなど)
- キヤノン・コンポーネンツ株式会社(コンタクトイメージセンサー、プリント配線板、インクジェットカートリッジ、医療機器)
- 長浜キヤノン株式会社(レーザープリンター、トナーカートリッジ、a-Siドラム)
- キヤノンオプトロン株式会社(光学結晶(カメラ用・天体用)、蒸着材料)
- 大分キヤノンマテリアル株式会社(複写機・プリンターの化成品)
- 上野キヤノンマテリアル株式会社(複写機・プリンターの化成品)
- 福島キヤノン株式会社 (業務用フォトプリンター、プリントヘッド、インクタンク、キヤノン製品のソフト評価)
- キヤノンセミコンダクターエクィップメント株式会社 (半導体製造装置関連製品、生産装置の設計・製造)
- キヤノンエコロジーインダストリー株式会社 (事務機・消耗品などキヤノン製品のリユース・リサイクル)
- キヤノンモールド株式会社(精密プラスチック金型の設計・製作)
- キヤノントッキ株式会社(有機ELディスプレイ・薄型太陽電池製造装置、真空関連装置)
- 長崎キヤノン株式会社(デジタルカメラ、ネットワークカメラ)
- キヤノンアネルバ株式会社(半導体製造装置、電子部品製造装置、真空機器など)
- キヤノンマシナリー株式会社(先端分野の自動化・省力化装置、半導体製造装置)
- 日田キヤノンマテリアル株式会社(トナーカートリッジ用高分子精密機能部品)
- キヤノンウィンド株式会社(デジタルカメラ用の部品など)
- トップ事務機株式会社(事務機などキヤノン製品のリユース・リサイクル)
- 宮崎キヤノン株式会社(デジタルカメラ、実装部品)
- キヤノンメディカルシステムズ株式会社(医療機器)
・米州
- Canon Virginia, Inc.(トナーカートリッジ、複写機トナー、OEM製品、金型)
- Canon Environmental Technologies, Inc. (トナーカートリッジのリサイクル)
- Canon Indústria de Manaus Ltda. (デジタルカメラ)
- Océ Display Graphics Systems Inc. (屋外・移動広告・店舗装飾などのプロ用大判サインとディスプレイ・プリンターの開発・生産)
・欧州
- Canon Giessen GmbH(複写機の再生、カメラの修理、グループ販売会社へのサービス・サポート)
- Canon Bretagne S.A.S.(複写機・プリンターの化成品、トナーカートリッジのリサイクル、アフターサービスなど)
- Océ Technologies B.V.(業務用大判プリンター・オフィス向け中高速プリンター・デジタルプロダクションプリンティングシステム・ソフトウエア・消耗品などの研究開発・生産・販売およびビジネスサービス)
- Océ Printing Systems G.m.b.H. & Co. KG(業務用高速連帳プリンター・ソフトウエア・消耗品などの研究開発・生産・販売)
・アジア
- キヤノン大連事務機有限公司(トナーカートリッジ、レーザープリンター、トナーカートリッジのリサイクル)
- キヤノン珠海有限公司(デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、コンタクトイメージセンサー、レンズ)
- キヤノン(中山)事務機有限公司(レーザープリンター、レーザー複合機)
- キヤノン(蘇州)有限公司(カラー複合機、モノクロ複合機)
- キヤノンマシナリー(大連)有限公司(自動化・省力化装置の設計・生産、部品加工)
- キヤノンファインテックニスカ(深圳)有限公司(事務機、事務機周辺機器、産業用プリンター、光学機器)
- 台湾キヤノン股份有限公司(デジタルカメラ、ネットワークカメラ、EFレンズ、カメラ用アクセサリー、精密金型など)
- キヤノン電産香港有限公司(パーソナル情報機器など)
- Canon Opto (Malaysia) Sdn. Bhd.(EFレンズ、光学用レンズ )
- Canon Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.(磁気コンポーネント)
- Canon Machinery (Malaysia) Sdn. Bhd.(ダイボンダー)
- Canon Hi-Tech (Thailand) Ltd.(インクジェットプリンター)
- Canon Prachinburi (Thailand) Ltd.(デジタル複合機、サービスパーツ)
- Canon Business Machines (Philippines), Inc.(レーザープリンター)
- Canon Vietnam Co., Ltd.(インクジェットプリンター、レーザープリンター、スキャナー)
- Canon Electronics Vietnam Co., Ltd.(電子機器など)
販売会社
[編集]・日本
- キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (キヤノン製品・関連ソリューションの国内マーケティング)
- キヤノンシステムアンドサポート株式会社(キヤノン製品・関連ソリューションのコンサルティング・販売・サポート・保守)
- キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社(プロダクション印刷機器・消耗品の販売、保守サービスなど)
- キヤノンメドテックサプライ株式会社(医療用機器・健康機器・医療関連消耗品・医療画像システムの販売)
- 株式会社AZE(3D医療画像解析システムなどの開発・製造・販売)
- キヤノン電子ビジネスシステムズ株式会社(事務機の販売・保険代理業)
・米州
- Canon U.S.A., Inc.(全事業製品)
- Canon Solutions America, Inc.(キヤノン製品および関係ソリューション)
- Canon BioMedical, Inc.(ライフサイエンスと遺伝子検査装置事業)
- Canon Financial Services, Inc.(全事業製品のファイナンスリース)
- Virtual Imaging Inc.(デジタルイメージングソリューション、医療用システムインテグレーター)
- Canon Information and Imaging Solutions, Inc.(業務プロセスの最適化、映像・記録管理、セキュリティーサービス)
- Canon Business Process Services, Inc.(デジタルドキュメントマネジメントおよびコンサルタントサービス)
- Canon Canada Inc.(全事業製品)
- Canon Panama, S.A.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon do Brasil Indústria e Comércio Limitada(事務機、デジタルカメラ、インクジェットプリンター)
- Canon Chile, S.A.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Mexicana, S.de R.L. de C.V.(全事業製品(一部製品を除く))
・欧州
- Canon Europe Ltd.(全事業製品)
- Canon Europa N.V.(全事業製品)
- Canon (UK) Ltd.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon (Ireland) Business Equipment Ltd.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon France S.A.S.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Deutschland GmbH(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Italia S.p.A.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Nederland N.V.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Belgium N.V./S.A.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Luxembourg S.A.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Austria GmbH(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon CEE GmbH(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon (Schweiz) A.G.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Hungaria Kereskedelmi Kft.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Polska Sp. z o. o.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon CZ spol s.r.o.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Slovakia s.r.o.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Danmark A/S(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Norge AS(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Svenska AB(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Oy(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon ADRIA d.o.o.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Bulgaria EOOD(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Croatia d.o.o.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Ukraine LLC(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Ru LLC(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon España S.A.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Portugal S.A.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Eurasia A.S.(全事業製品(一部製品を除く))
- Milestone Systems A/S(オープンプラットフォームIPビデオ管理ソフトウエアの開発・販売)
- DataFlight Europe a/s(ハンディターミナル、アプリケーションソフトウエア)
・アフリカ・中近東
- Canon Middle East FZ-LLC(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Emirates LLC(事務機、ソリューション)
- Canon Office Imaging Solutions (Doha) LLC(事務機、ソリューション)
- Canon South Africa (Pty) Ltd.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Kenya Limited(全事業製品(一部製品を除く))
・アジア
- キヤノン(中国)有限公司(全事業製品)
- キヤノン香港有限公司(全事業製品)
- キヤノンマーケティング(台湾)股份有限公司(全事業製品)
- Canon Singapore Pte. Ltd.(全事業製品)
- Canon Marketing (Malaysia) Sdn. Bhd.(全事業製品)
- Canon Marketing (Thailand) Co., Ltd.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Marketing (Philippines), Inc.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon India Pvt. Ltd.(全事業製品)
- Canon Marketing Vietnam Co., Ltd.(全事業製品(一部製品を除く))
- Canon Korea Consumer Imaging Inc.(デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、EFレンズなど)
- Canon Semiconductor Engineering Korea Inc.(半導体機器、FPD機器、ダイボンダー、コンポーネント)
- キヤノン光学設備(上海)有限公司(半導体機器、FPD機器、コンポーネント)
- キヤノン半導体設備股份有限公司(半導体機器、FPD機器、真空装置、コンポーネント)
- 台湾キヤノン先進科技股份有限公司(半導体製造関連機器などの販売・サービス)
- Canon Korea Business Solutions Inc.(事務機、電子機器、ソリューション、産業・医療機器、ネットワークカメラ)
・オセアニア
- Canon Australia Pty. Ltd.(全事業製品)
- Canon New Zealand Ltd.(全事業製品)
研究開発・ソフトウエア会社
[編集]・日本
- キヤノンイメージングシステムズ株式会社[59](キヤノン製品のソフトウエア/ファームウエア開発および品質評価)
- キヤノンITソリューションズ株式会社(SIおよびコンサルティング、ITサービス、各種ソフトウエアの開発・販売)
- キヤノンエスキースシステム株式会社(SI事業、パッケージソフトの販売)
- キヤノン電子テクノロジー株式会社(コンピューターソフトウエア・システムの設計・開発・運用・保守・販売)
・米州
- Canon U.S. Life Sciences, Inc.(遺伝子検査機器・試薬カートリッジの研究開発)
- Canon Nanotechnologies, Inc.(ナノインプリント装置の研究開発)
・欧州
- Canon Research Centre France S.A.S.(AVネットワーク、映像コネクティビティ、音響・ウェブ関連技術)
- Canon Ophthalmic Technologies Sp. z o. o.(眼科機器のソフトウエアおよび基礎技術の研究開発)
・アジア
- キヤノンインフォメーションテクノロジー(北京)有限公司(言語、文書、画像処理技術、ソフトウエア・マニュアルのアジア言語化、ソフトウエア開発)
- キヤノン(蘇州)システムソフトウェア有限公司(映像事務機関連ソフトウエア)
- Canon Information Technologies Philippines, Inc.(組込み・アプリケーションソフトウエアの開発・評価、ハードウエアの設計・検証)
・オセアニア
- Canon Information Systems Research Australia Pty. Ltd.(デジタルイメージング技術、関連アプリケーション、ソリューション)
その他関係会社等
[編集]・日本
- キヤノン技術情報サービス株式会社(特許調査、技術情報分析、特許および一般文書翻訳)
- キヤノンカスタマーサポート株式会社(コンタクトセンター、コンシューマ製品サービス業務、フォトビジネス支援)
- キヤノンビジネスサポート株式会社(キヤノンMJグループのファシリティーマネジメント、不動産サービス、オフィスサービス)
- キヤノングローバル戦略研究所
・米州
- Canon Information Technology Services, Inc.(カスタマーサポート、コールセンター)
・欧州
- I.R.I.S. Group SA(ビジネスソリューションソフトウエア・サービスの開発・販売)
・アジア
- キヤノンエンジニアリング香港有限公司(部品・材料の調達)
・オセアニア
- Canon Finance Australia Ltd.(事務機のファイナンスサービス・リース)
テレビ番組
[編集]- 日経スペシャル ガイアの夜明け 「勝つ工場」 〜甦るメイド・イン・ジャパン〜(2005年3月22日、テレビ東京)[60]。- キヤノンのセル生産を取材。
広報・広告
[編集]コーポレート・ステートメント
[編集]- 現在
- make it possible with canon(日本、「それ、キヤノンでできるようにしましょう」の意)
- Delighting You Always 感動常在(日本以外のアジア)
- image ANYWARE(北アメリカおよび南アメリカ、「あらゆる事を想像する」の意)
- you can(ヨーロッパ)
- advanced simplicity(オセアニア)
- 過去
- 光と電子を未来に結ぶ
- 映像と情報のワンダーランドへ
- 世界のブランド
CM
[編集]現在の提供番組
[編集]2022年4月現在のもの。
- 日経スペシャル ガイアの夜明け(テレビ東京系・BSテレ東)
- 2023年9月29日まで番組スタート以来長きに提供。同年10月以降は同局系平日の祝祭日を除く月 - 金曜朝放送の「ニュースモーニングサテライト」へ提供番組を移動(「キヤノンマーケティングジャパングループ」名義)[注釈 5]。
- 世界遺産 THE WORLD HERITAGE(TBS系 2015年4月5日 - 2016年3月27日は複数社提供、2016年4月3日からは一社提供)
- 上述のように日本テレビ系では2009年10月以降、フジテレビ系では2012年1月以降、テレビ朝日系では2022年1月以降、レギュラー番組の提供は一時消滅している(なお、「マスターズゴルフ」などの各種スポーツ中継でのスポンサー提供は継続している)。
- パシャ!
- NNNきょうの出来事
- 木曜スペシャル
- マジカル頭脳パワー!!
- 週刊ストーリーランド
- 速報!歌の大辞テン
- メレンゲの気持ち(関東ローカルのみ)
- ダウンタウンDX(一時期の提供)
- ぐるぐるナインティナイン(一時期の提供)
- 土曜ドラマ(歌の大辞テンから移動、 - 2009年3月まで)なお、最後の提供となった「銭ゲバ」ではドラマの内容を考慮してか初回終了後の60秒間にヒッチハイクとして流しただけで最終回までスポンサーを降板。その分を2009年3月15日放送の「キヤノンスペシャル」、2月22日放送の「横浜国際女子駅伝FINAL」「誰も知らない泣ける歌」にCMを廻した。
- 金曜ロードショー(日本テレビ系、土曜ドラマから移動・2009年4月 - 9月)
- 西遊記II
- ザ・ヒットパレード
- 夜のヒットスタジオ
- ヒットパレード90's
- 踊る大捜査線 本社の階段が使われた。
- 金曜エンタテイメント→金曜プレステージ( - 2009年3月27日)
- ボクらの時代(フジテレビ系、「金曜プレステージ」から移動・2009年4月 - 2011年12月)
- TBS系
- 筑紫哲也 NEWS23(「報道特集」降板後 - 「水曜ノンフィクション」提供前まで)
- 水曜ノンフィクション(水曜21時放送時代)
- 月曜ロードショー
- TBS水曜8時枠の連続ドラマ
- JNN報道特集
- S☆1・スパサカ(TBS系)( - 2009年9月)
- タイトロープ(第1シリーズ)
- 土曜ワイド劇場(1992年4月 - )
- 日曜洋画劇場(テレビ朝日系)( - 2009年9月)
- 奇跡の地球物語〜近未来創造サイエンス(テレビ朝日系・放送開始から一社提供だったが、2014年7月以降からは複数社提供となる、2009年10月 - 2014年9月)→番組終了に伴い提供番組は「仕分け∞」と「日曜エンターテインメント」または「日曜洋画劇場」に移動した(各30秒)。
- 関ジャニの仕分け∞(テレビ朝日)
- 日曜エンターテインメントおよび日曜エンタ・日曜洋画劇場(テレビ朝日)[注釈 6]
- 世界の街道をゆく(テレビ朝日・関東ローカル、一社提供)ナレーター:坂東三津五郎→坂東巳之助
- 出没!アド街ック天国終了直後のヒッチハイク(テレビ東京系・2009年10月 - 12月)
- 翌2010年1月以降は「ガイアの夜明け」へ戻る。
- 日経スペシャル 未来世紀ジパング〜沸騰現場の経済学〜(テレビ東京系・2012年1月 - 3月)
- 和風総本家(テレビ大阪制作・テレビ東京系)
- その他
- テレバイダー(TOKYO MX系、コーナー協力もしていた)
- 桑田佳祐のキヤノンFMワンダーランド - やさしい夜遊び - (現・桑田佳祐のやさしい夜遊び)(JFN系、番組開始時から2000年4月頃まではキヤノン販売(現・キヤノンマーケティングジャパン)が、それ以降はキヤノンがスポンサーとなっていたが2008年3月29日の放送をもって降板した)
- Canon Photo Weekend 田中美保のLove Camera(TOKYO FM系・一社提供)パーソナリティ:田中美保
- キヤノンスペシャル
- Hello!フォト☆ラバーズ 〜ミル・トル・アルク〜(BS朝日・一社提供、2012年10月 ‐ 2013年9月)
- ニッポン絶景街道〜女流写真家が写す絶世の1枚〜(BS朝日・一社提供、2013年10月 - 2015年3月)
- キヤノンプレミアムアーカイブス 写真家たちの日本紀行 〜未来に残したい情景〜(BSジャパン・一社提供、2008年4月 - 2012年9月)
CM出演者
[編集]キヤノンではCMイメージキャラクターを「コミュニケーションパートナー」という名称で呼んでいる。
- 蒼井優(PIXUS、PowerShot、SELPHY)
- 芦田愛菜(PIXUS、iVIS)
- 新井みやび
- 新垣結衣(EOS M、EOS M2、EOS Kiss X7、IXY、PowerShot)
- アンドレ・アガシ(EOS)
- 伊倉愛美
- 石井萌々果(PIXUS)
- 石川雅宗(IXY DIGITAL)
- 石坂浩二(AUTOBOY)
- 石坂友里(DIGIC)
- 石橋睦美(EOS 5D Mark II、PowerShot G1 X)
- 石丸幹二(PIXUS)
- 伊藤綺夏
- 伊藤美樹
- 岩田さゆり(PIXUS)
- 上杉まゆみ
- 宇崎竜童(AE-1P)
- 海島雪(PIXUS)
- 占部房子(EOS)
- 江川莉穂(SELPHY)
- 江角マキコ(IXY)
- 遠藤周作(電漢)
- 岡田将生(PIXUS)
- 小木茂光(EOS Kiss5)
- 小倉史也(EOS Kiss DIGITAL)
- オダギリジョー(IXY DIGITAL)
- 小野ひまわり(iVIS)
- 甲斐秀樹(PIXUS、iVIS)
- 粕谷佳五(imageRUNNER)
- 加藤麻里(EOS)
- 加藤ローサ(PIXUS)
- 香那(PIXUS)
- 夏帆(PIXUS、PowerShot、SELPHY、Wordtank)
- 鎌田雄太郎(PIXUS)
- 河井英里(写真DV)
- 河合優(フェイスキャッチテクノロジー)
- 喜多郎(EOS)
- 吉瀬美智子(EOS Kiss X8i)
- 木村カエラ(EOS M)
- 木村遼
- 桐谷美玲(PIXUS)
- 久我朋乃
- 蔵本敬充(iVIS)
- 桑田佳祐(ビデオi、自身MCの番組スポンサーでもあった)
- 源
- 小出ミカ(IXY DIGITAL)
- 小島涼
- ゴジラ(EOS Kiss DIGITAL X)
- 小林愛里香(SELPHY)
- 小村裕次郎(PIXUS)
- 小室優太
- 酒井法子(IXUS)
- 坂本一敏
- 坂本龍一(imageRUNNER)
- 桜井聖(imageRUNNER)
- 櫻井遼太郎
- ザ・ピーナッツ
- 塩村文夏
- 四方堂亘(PIXEL MEDIO)
- 清水萌々子(iVIS)
- 志村玲那
- シャア専用ザク(PIXUS)
- ジャッキー・チェン(EOS550D)
- 十文字美信(EOS 5D Mark II)
- ジョージ・ウィリアムズ
- 白羽玲子(PIXUS)
- 白雪
- 高木豊(PIXUS)
- 武田航介
- 立木義浩(EOS 5D Mark III)
- 田中伸子(EOS Kiss DIGITAL)
- 田中明
- 谷昌樹(Wonder BJ)
- 谷村美月(フェイスキャッチテクノロジー)
- タモリ(デートマチック)
- 千葉すず(ファクスホン)
- 土屋勝義(EOS 60D)
- 妻夫木聡(EOS M)
- 時任三郎(EOS)
- 常盤貴子(MEDIO、ファミリーコピア、ファクスホン、AUTOBOY LUNA)
- 富田靖子(ファミリーコピア、AUTOBOY)
- トムとジェリー(J10/J5 32bitマウスワープロ)
- 樋場早紀
- ナイジェル・マンセル(PIXEL JET)
- 中島凱斗
- 中田英寿(IXY DIGITAL、PIXUS)
- 中村英司
- 仲村トオル(キヤノフアクス (GENESIS)、AUTOBOY)
- 中森明菜(ミニコピア、キヤノフアクスミニ、ファミリーコピア)
- 夏目雅子(PIXEL)
- 新見紗央(SELPHY)
- ニキ・チョウ
- 西田敏行(NIGHTER、カード、ミニプリンター)
- 仁平裕子(フェイスキャッチテクノロジー)
- 能年玲奈(EOS M2、PowerShot SX700 HS/SX600 HS)
- 能世あんな(Wonder BJ)
- ハービー・山口(EOS 5D Mark III)
- 萩原聖人(IXY DIGITAL)
- 長谷川京子(LASER SHOT、PIXUS)
- ビートたけし(MCアーチスト、AUTOBOY、ワードボーイ)
- 比留川游(IXY DIGITAL)
- 藤谷美和子(スナッピィ)
- ヴィクトリア・ブリンナー(俳優ユル・ブリンナーの娘)(EOS)
- ヴィッキー・チャオ
- 福澤朗(SELPHY)
- 藤真美穂
- 藤井千夏
- 藤井フミヤ(キヤノワード)
- ふとがね金太(Color imageRUNNER)
- 古崎瞳(iVIS)
- 細見大輔(PowerShot、PIXUS)
- 本田大輔(imageRUNNER)
- ポケモン(PIXUS)
- 前川貴行(EOS 5D Mark III)
- 前原絵理
- 牧野りな
- 松尾瑠璃(IXY DV)
- 松崎しげる(EOS)
- 松嶋友貴奈
- 松田純
- マックス・ヘッドルーム
- マリア・シャラポワ(IXY DV)
- 水の江瀧子
- 三吉彩花
- ミラ・ジョヴォヴィッチ(IXY DIGITAL L)
- 牟田圭吾
- 桃井和馬『EOS、PIXUS)
- 森岡龍
- 矢田亜希子(Satera、imageRUNNER)
- 山内映美莉
- 山崎友也(EOS 60D)
- 山崎一
- 山下リオ(DIGIC HS SYSTEM)
- 山田麻衣子
- 山田優(PIXUS、PowerShot、SELPHY)
- 夕輝壽太(DIGIC)
- 吉井由紀(CanoScan)
- 吉川ひなの(BJプリンタ)
- 吉高由里子(IXY)
- 米美知子(EOS 5D Mark III、PowerShot G1 X)
- L'Arc〜en〜Ciel(Wonder BJ)
- ルカ・チェッカテッリ
- ROMI
- 渡辺けあき
- 渡辺謙(EOS 40D, EOS 50D, EOS 60D)
- 渡辺貞夫(EOS Kiss DIGITAL)
CMソング
[編集]- Kiss Me(シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー)
- 7つの歌 Op. 62 - 第1番 ロスマリン(ヨハネス・ブラームス)
- Dancing On The Fire(Superfly)
- Eternal Moment -永遠の一瞬-(竹原ピストル)
- ハンガリー舞曲第5番
- finale(L'Arc〜en〜Ciel)
- FLASH(Crystal Kay)
- FOCUS(中島美嘉)
- Love is everywhere(moumoon)
- Local Train(immi)
- LOVE FLIES(L'Arc〜en〜Ciel)
- ムーンライト・シャドウ(アゼリン・デビソン)
- My House(白鳥マイカ)
- SUMMER EYES(久保田利伸)
- UNSPEAKABLE(Every Little Thing)
- We are the Champions(Queen)
- We Wish You A Merry Christmas
- You and Music and Dream(倉木麻衣)
- あなたに逢いたくて〜Missing You〜(松田聖子)
- ありったけの笑顔(DEEN)
- 永遠(ZARD)
- 思い切り 笑って(DEEN)
- 想い出がいっぱい(H2O)
- オレメカ(宮腰理) - THE HIGH-LOWSのカバー
- 恋する瞳は美しい(Superfly)
- 木漏れび(湯川潮音)
- 白のワルツ(今井美樹)
- 夏の終わりに(PEPPERLAND ORANGE)
- 夏の月(杏里)
- はじめてのチュウ(つるの剛士)
- パレード(つじあやの)
- ハロー・グッドバイ(木村カエラ)
- 北京のお嬢さん(SUPER CHIMPANZEE)
- ラヴィン・ユー・ベイビー(キッス)
- 連作交響詩「わが祖国」第2曲 ヴルタヴァ(モルダウ)(ベドルジハ・スメタナ)
※過去に放映されていたプリンター「PIXUS」のCM曲は「Q Department」というニューヨーク在住のクリエイター集団作曲のオリジナル曲を使っていた(未CD化)。
契約スポンサー
[編集]- 現在
- 過去
- 国際陸上競技連盟(公式パートナー)
- ウィリアムズF1(1985年から1993年の間、チームのタイトルスポンサーを務める)
- ブラウンGP(2009年シンガポールグランプリのみスポンサーを務める)
- 村口史子(ゴルフ)
- 諸見里しのぶ(ゴルフ)
- Jリーグ
- 川崎フロンターレ
スポーツ活動
[編集]- 横浜キヤノンイーグルス(ジャパンラグビーリーグワン)
- キヤノンアスリートクラブ九州(女子陸上競技チーム、2009年4月創部)[1]
- キヤノンオープンゴルフトーナメント(男子プロゴルフトーナメント、2008年 - 2012年)
地球温暖化対応
[編集]防止への取組み
[編集]気候変動の主な原因とみられるCO2の排出削減に向け、製品の省エネルギー化をはじめ、オフィスや工場での省エネ、物流の効率化など、製品のライフサイクル(一生)全体で取り組んでいるとしている[61]。オフィス機器の省エネルギー技術は、2008年から2020年までの累計で55,218GWhの省エネルギー効果を生み出してきた。事業所の使用電力についても、特に欧州を中心に再生可能エネルギー利用に努め、欧州では約83%が再生可能エネルギーである。
懐疑論の発信
[編集]本社が地球温暖化防止を掲げる一方、傘下のキヤノングローバル戦略研究所では、人為起源地球温暖化懐疑論者の杉山大志を研究主幹に起用し、人為地球温暖化懐疑論および反再生可能エネルギー論を発信している[62][63]。ガーディアンの取材に対し、キヤノンは「キヤノングローバル戦略研究所は同社の事業ではなく、研究所の活動や研究についてコメントする立場にない」と答えた[62]。
ソニー、リコー、富士フイルム、ニコン、パナソニックなどの同業他社が再生可能エネルギー100%を約束しているのに対し、キヤノンは4.85%の再生可能エネルギー目標しか約束していない[64]。
関連する企業・人物
[編集]- 昭栄(東証一部上場) - 「みずほ信託退職給付信託キヤノン口再信託受託者資産管理サービス信託」として保有している[65]。また、1944年にキヤノンの前身である精機光学工業は昭栄が前年1943年に買収した大和光学製作所を合併した[66]。
- アキハバラデパート - 創業者の吉田五郎が外商の売掛金の集金係として働いていた[67]。
- オハラ - セイコー系の光学レンズメーカー。キヤノンが取引面での関係強化から資本介入に踏み切った。
- 鉄道ファン (雑誌) - 1977年から共同で「鉄道ファンフォトコンテスト」を主催。優秀作品には賞品で同社のカメラが贈呈される。それ以外でも裏表紙に同社製品の広告が掲載されることが多い。
- 星野愷 - 東京工業大学名誉教授。シンクロリーダーの発明者。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 港区六本木七丁目14番4号。のち1976年から2014年まではホテルアイビス六本木、2017年からはレム六本木が所在。
- ^ コニカを経て現コニカミノルタホールディングス→コニカミノルタ
- ^ 個人向けの複写機については、印刷方式は異なるが現在はPIXUSのオールインワンモデルに複写機能が備わっており、事実上これらが後継モデルとなっている。
- ^ このときの田中宏、丸島儀一を中心とした攻防が「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」(NHK)、「キヤノン特許部隊」(光文社新書・丸島儀一(著))で紹介された。
- ^ ただし、年末年始の長期放送休止分の振替対応は不明。
- ^ なお、2014年11月は番組編成の都合上テレビ朝日系の場合「世界の街道を行く」以外の2番組のレギュラー提供を見合わせる代わりに「全日本大学駅伝」(2014年11月2日放送)と「フィギュアスケートグランプリシリーズ2014第3戦中国大会・男女ショート」(2014年11月7日放送)に振り替えた他BS朝日で編成する特番などに振替。
出典
[編集]- ^ コーポレート・ガバナンス - キヤノン株式会社
- ^ a b c d キヤノン株式会社(会社情報・役員一覧)
- ^ a b c d e f g h "キヤノン株式会社 2023年12月期 決算短信" (PDF) (Press release). キヤノン株式会社. 30 January 2024. 2024年2月19日閲覧。
- ^ キヤノン株式会社 定款 第1章第1条
- ^ インダストリー製品 キヤノン公式ページ 09-10-17閲覧
- ^ ビジネス製品 キヤノン公式ページ 09-10-17閲覧
- ^ パーソナル製品 キヤノン公式ページ 09-10-17閲覧
- ^ 構成銘柄一覧:日経平均株価 Nikkei Inc. 2021年10月8日閲覧。
- ^ 「TOPIXニューインデックスシリーズ」の定期選定結果及び構成銘柄一覧 (PDF) jpx.co.jp 2020年10月7日公表 2021年10月8日閲覧。
- ^ “キヤノン、20年ぶりベア 物価高で全従業員に7000円”. 日本経済新聞 (2022年12月26日). 2023年1月4日閲覧。
- ^ キヤノンのいまができるまで キヤノン公式ページ 09-10-17閲覧
- ^ a b c “ロゴの由来”. キヤノン公式ページ. 2013年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月5日閲覧。
- ^ カメラ最初の試作機「カンノン」誕生から80周年 キヤノン株式会社、2014年8月19日
- ^ キヤノンカメラミュージアム カンノン(試作機) キヤノン株式会社
- ^ 英語のcanonの意味、三省堂提供英和辞典
- ^ 高橋書店編集部『思わず話したくなる ロゴの秘密』
- ^ “キヤノンロゴ”. 2020年6月26日閲覧。 キヤノン株式会社
- ^ a b 誕生から創業 キヤノン公式ページ 09-10-17閲覧
- ^ “キヤノン、ニューヨークでADR上場廃止へ 取引低調で”. 時事通信 (2023年2月10日). 2023年2月17日閲覧。
- ^ 第一次5カ年計画を策定 キヤノン公式ページ 09-10-17閲覧
- ^ 第一次優良企業構想スタート キヤノン公式ページ 09-10-17閲覧
- ^ a b c グローバル企業構想(5カ年)スタート キヤノン公式ページ 09-10-17閲覧
- ^ a b 「グローバル優良企業グループ構想」スタート キヤノン公式ページ 09-10-17閲覧
- ^ 日本経済新聞、2016年1月27日
- ^ a b “キヤノン、真栄田社長が健康上の理由で社長を退任、御手洗会長が社長兼務に”. BCN+R (2020年5月1日). 2022年1月27日閲覧。
- ^ 朝日新聞、2006年7月31日
- ^ 朝日新聞、2006年10月18日
- ^ 「『抜け殻』正社員:派遣・請負依存経営のツケ」日経ビジネス2007年4月2日号
- ^ 「「偽装請負」労働が製造業で横行」朝日新聞、2006年7月31日
- ^ 「偽装請負への思い、国会で訴えへ キヤノン工場の男性」朝日新聞、2007年2月21日
- ^ 「キヤノン請負労働者「生身の人間。正社員と同じ賃金を」朝日新聞、2007年2月22日
- ^ 「キヤノンと鹿島「裏金」疑惑」『FACTA』2008年2月。
- ^ 有森隆 (2020年5月21日). “キヤノンの悲劇…84歳・御手洗氏が“3度目の社長就任”の異常事態、広がる経営悪化懸念”. Business Journal. 2023年8月27日閲覧。
- ^ (平成28年6月30日)キヤノン株式会社による東芝メディカルシステムズ株式会社の株式取得について:公正取引委員会
- ^ 「当社は不正はしない」と富士フイルム古森会長 買収合戦、キヤノンの手法に納得できず - SankeiBiz(サンケイビズ)2016年12月6日
- ^ 公取による異例の注意 キヤノンによる東芝メディカルシステムズの株式取得は一体何が問題だったのか? - BUSINESS LAWYERS
- ^ 中国、キヤノンに500万円支払い科す 東芝メディカル買収巡り 日本経済新聞 2017年1月6日
- ^ キヤノンと東芝、和解金5億円 M&A巡り米当局と和解 日本経済新聞 2019年6月12日
- ^ 欧州委、キヤノンに制裁金34億円 医療機器買収で 日本経済新聞 2019年6月27日
- ^ キヤノン、東芝メディカルシステムズ買収巡りEUが罰金2800万ユーロ - ロイター 2019年6月27日
- ^ Canon Gets $32 Million EU Fine for Jumping Gun on Toshiba Deal - Bloomberg 2019年6月27日
- ^ “【追記あり】キヤノンUSAがランサムウェアのターゲットに?”. ギズモード. 2021年11月9日閲覧。
- ^ “五輪のカメラに異変 ミラーレスに脚光、「新興勢力」が存在感:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2021年8月4日). 2024年7月19日閲覧。
- ^ a b “カメラ”. BCN AWARD・BCN IT ジュニア賞. 2022年2月18日閲覧。
- ^ “キヤノン、同社初のミラーレスカメラ「EOS M」。APS-Cセンサー採用”. デジカメwatch. 2019年10月15日閲覧。
- ^ “Canon EOS R(実写編)”. デジカメwatch. 2019年10月15日閲覧。
- ^ パーソナル向けデジタルビデオカメラ「iVIS」販売終了のご案内 キヤノン:パーソナル向けデジタルビデオカメラ iVIS(アイビス) 商品一覧 2019年12月20日
- ^ キヤノン、東芝メディカル買収を発表 6655億円で - 日本経済新聞 2016年3月17日
- ^ キヤノンビデオスクエア
- ^ キヤノン用紙 香りペーパー
- ^ キヤノン 香りペーパーSpecial Site
- ^ Reality Media Lab.
- ^ キヤノン:キヤノン株式会社 会社情報|開発関連会社
- ^ 日本でiPhoneが生まれなかったワケ 専門家に聞く 日本経済新聞 2012年12月2日
- ^ ASCII 1983年4月, p. 100-101.
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- ^ “キヤノン株式会社宇都宮事業所”. 企業立地に関するご案内. 栃木県産業労働観光部産業政策課企業立地班. 2020年11月25日閲覧。
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- ^ “グローバル・クライメート写真コンテストの開催を発表 写真家たちがキヤノンに気候変動懐疑論への支援停止を要求”. Action Speaks Louder (2023年2月16日). 2024年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月16日閲覧。
- ^ “昭栄株式会社”. 2005年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月30日閲覧。
- ^ “昭栄株式会社”. 2005年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月30日閲覧。
- ^ 小倉磐夫『国産カメラ開発物語』p. 44
参考文献
[編集]- 小倉磐夫『カメラと戦争 光学技術者たちの挑戦』朝日新聞社、1994年12月。ISBN 4-02-330311-9 。
- 小倉磐夫『国産カメラ開発物語』朝日新聞社、2001年9月。ISBN 4-02-259784-4 。
- 丸島儀一『キヤノン特許部隊』光文社新書、2002年2月。ISBN 4-33-403126-9。
- 坂爪一郎『御手洗冨士夫キヤノン流現場主義』東洋経済新報社、2004年11月。ISBN 4-49-250125-8。
- 酒巻久『キヤノンの仕事術』祥伝社黄金文庫、2008年12月。ISBN 4-39-631472-8。
- 「キャノン、光コミュニケーション可能なハンドヘルドコンピュータ X-07を発表」『ASCII』第7巻第4号、アスキー、1983年4月1日、ISSN 0386-5428。
- 「ASCII 1983年2月号」第7巻第2号、株式会社アスキー出版、1983年2月1日。
関連項目
[編集]- 吉田五郎
- 芙蓉グループ
- キヤノンのカメラ製品一覧
- ラグビーワールドカップ - 2019年に 日本で開催された第9回大会のオフィシャルスポンサーを担当。2023年に フランスで行われる第10回大会ではオフィシャルサプライヤーを務める。
- 2020年東京オリンピック・パラリンピック - 大会のゴールドパートナー(スチールカメラ・プリンター)を担当。
- ニコン
- セイコーエプソン
- 富士フイルムビジネスイノベーション
- ヒューレット・パッカード