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マイティーチャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マイティーチャー(MY TEACHER)とは、かつて株式会社リコーが製造し、リコー教育機器株式会社(現:リコーエレメックス株式会社)が販売していた音声式の家庭用学習材

販売会社には、学研[要出典]・○○マイ・ティーチャー販売株式会社(※○○には、地名が入る)等がある。

概要

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機械本体に搭載されるスピーカーヘッドホンで音声を聴取し、マイクも使用可能であり、機種によってはテレビと接続して映像も出力した。学習問題用シート対応の機種には、解答専用の1〜5のキーボタンがあり、選択する解答により次の音声が異なる。

再生方法

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裏面に茶色の磁性体が塗布されたA4判サイズの磁気シートを本体にセットする。本体にはレコードプレーヤーに類似したターンテーブルがあり、再生ボタンを押下するとターンテーブルが時計回りに回転し、磁気シート裏面に接触しながら内周方向へ直線的に駆動するターンテーブル内に埋設される磁気ヘッドが、データを読み取り再生する。 再生終了後は、磁気ヘッドを手動で外周方向へ戻さなければならなかった。

参考動画

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学習対象レベル

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幼児用から小・中学生用等。分野は、国語算数英語等。

磁気シートの種類

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  • 再生専用シート。
  • マイクを用い音声を録音できるシート。
  • 一枚のシートにA・B両面があるシート。A面から再生し、途中でシートを裏返してB面を再生する。

歴史

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1959年に理研光学工業(現:リコー)は磁気シートを用いた録音再生機「シンクロファクス」を発売。先行するキヤノンシンクロリーダーに比べて記録時間も音質も劣りながらも(シンクロリーダー10分、シンクロファクス4分)[1]、価格の安さでシンクロリーダー以上の成功を収めた。一方で一般への普及には至らなかったが、この機器を見た玉川学園中等部のある教師が「バラス・スキナーが考案したプログラム学習を実践する『ティーチングマシン』に使えないか」と提案。このシンクロファクスをティーチングマシンとして1962年頃に東京都内の高校で使用し始めた。1967年に一般向けにも販売することとなり、この時に「マイティーチャー」の名称が付けられた[2]

脚注

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  1. ^ 読売新聞縮刷版 1959.09.16
  2. ^ 串間 1996, pp. 229–231

参考文献

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  • 串間努『まぼろし小学校 昭和B級文化の記録』小学館、1996年12月。ISBN 978-4-09-387201-0 

関連項目

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外部リンク

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