ストラットフォード・コンピューターセンター
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
135-0052 東京都江東区潮見2丁目10番24号 |
設立 | 1981年4月24日 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | コンピューター機器及び各種情報システム機器の販売 |
代表者 | 清算人 小宮善繼(解散時の代表取締役社長) |
資本金 | 1000万円 |
主要株主 | カテナ |
特記事項:1999年11月26日解散、2000年3月3日清算終了。 |
ストラットフォード・コンピューターセンター株式会社は、かつて存在した日本のソフトウェア開発会社である。本社は埼玉県浦和市南浦和(現・さいたま市南区)にあった。登記上の商号は「・」が入らない。
概要
[編集]1981年設立[1]。1975年設立の家庭教師センター学習館を母体とする[1]。1978年にセンターの教師と派遣先となる生徒を管理する目的で、電電公社のDEMOS-Eシステムを導入した。ところ全く動作せず、社長自らがシステム運用に取り組む中で、当時注目され始めていたパソコン向けに教育用ソフトを開発しようという着想が生まれた。こうして設立されたのがストラットフォード・コンピューターセンターで、当初は教育用ソフトを専門としていた[2]。
しかし教育ソフトだけでは赤字が続き、1983年にホビー事業部を発足させ、「マジカルズゥ」(Magical Zoo)ブランドでゲームソフトに進出、アドベンチャーゲームの『黄金の墓』(作者は井上潤(山中潤))などを発売した[1]。1984年10月期でようやく黒字決算となった[3]。この年、ソフトウェアの売り上げの一部について税の延納を認める「汎用プログラム登録制度」の対象に教育用ソフトが加わった際には、ストラットフォードのソフトが29本選ばれている[4]。
ゲーム事業から撤退した後も教育ソフトを手がけていたが、ストラットフォード側からカテナ(現・システナ)社長の小宮善継に出資を持ちかけ[5]、1994年にカテナがストラットフォード株全株を買収、カテナのグループ企業となった[6]。1998年5月1日には本店が東京都江東区潮見のカテナ本社(当時)内に移転。1999年11月26日付で解散、2000年3月3日付で清算終了し、19年の歴史に幕を下ろした。
代表作
[編集]- 黄金の墓(1983年8月発売)
- ムー大陸の謎(1984年発売)
- 続・黄金の墓(1984年8月発売)
- ピラミッドの謎(1984年発売)
- アウトロイド(1985年9月発売)
- ザ・スクリーマー(1985年10月発売)
- スカイギャルド(1986年6月発売)
- 摩訶迦羅(1986年11月発売)
脚注
[編集]- ^ a b c MSXマガジン 1984k, p. 119, MSXソフトクローズアップ.
- ^ 高橋健吉「マイコンルポルタージュ パーソナルユース時代に教育ソフトの未来をかける ストラットフォード」『マイコンライフ』第3巻第6号、学習研究社、1983年6月、81-86ページ。
- ^ 「ストラトフォード コンピュータ・センター(株) CAIの確立に情熱を傾ける教育専門ソフトウェアハウス」『先端企業レポート―その成功と失敗』日本経営協会、1985年、145-153ページ。
- ^ 『朝日新聞』1984年12月24日付東京本社朝刊3面。
- ^ 『日本工業新聞』1996年11月21日付8面。
- ^ 『日本工業新聞』1994年8月5日付1面。
参考文献
[編集]- 『MSXマガジン』1984年11月号、アスキー、1985年11月1日。