美深駅
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美深駅 | |
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駅舎(2019年4月) | |
びふか Bifuka | |
◄W52 智北 (5.0 km) | |
所在地 | 北海道中川郡美深町開運町1番地1[JR北 1] |
駅番号 | ○W54 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■宗谷本線 |
キロ程 | 98.3 km(旭川起点) |
電報略号 | ヒカ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
114人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1911年(明治44年)11月3日[1] |
備考 |
簡易委託駅[2] |
美深駅 | |
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びふか Bifuka | |
(4.3km) 東美深► | |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 美幸線 |
キロ程 | 0.0 km(美深起点) |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1964年(昭和39年)10月5日[3] |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)9月17日[3] |
美深駅(びふかえき)は、北海道中川郡美深町開運町[JR北 1]にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。駅番号はW54。電報略号はヒカ。事務管理コードは▲121824[4][5]。特急「宗谷」「サロベツ」含む全列車が停車し、かつては美幸線が分岐した。
歴史
[編集]- 1911年(明治44年)11月3日:鉄道院名寄駅 - 恩根内駅間開業に伴い美深駅(ぴうか)として開設[1][6][7]。一般駅。
- 1942年(昭和17年):美深森林鉄道開設。
- 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1951年(昭和26年)7月14日:駅名の読みを「びふか」に改める[8][9]。
- 1956年(昭和31年):美深森林鉄道廃止。
- 1964年(昭和39年)10月5日:美幸線開業[3][7][10]。
- 1968年(昭和43年)3月25日:美深駅、紋穂内駅、恩根内駅の線路班(保線所)を統合し、音威子府保線区美深支区が開設[11]。
- 1969年(昭和44年)12月:名寄保線区美深支区に移管[11]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物取扱い廃止[8]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物取扱い廃止[8]。
- 1985年(昭和60年)9月17日:美幸線廃止[3][7][12][13]。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)
- 2004年(平成16年)3月17日:名寄駅管理下になり、駅長を廃止。
- 2008年(平成20年):6月2日「交通ターミナル」に美深町観光協会が移転[9][21]。
- 2010年(平成22年):5月2日「交通ターミナル」に観光案内所「びーす」オープン[9][22][23]。
- 2016年(平成28年)5月1日:前日をもってみどりの窓口の営業を終了し[JR北 1][新聞 1][新聞 2][24]、同日より美深町が窓口業務を受託、簡易委託駅となる[2][25]。
駅名の由来
[編集]→「美深町 § 町名の由来」も参照
開業時の所在地名(下名寄村字ピウカ[6])に漢字をあてたもの。1920年(大正10年)には自治体名となっている[9]。当初の読みは「ぴうか」であったが[6]、美深村(→美深町)発足後に現在の読みに改められている。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。ホーム間の移動は跨線橋を使う。名寄駅が管理し、美深町が受託する簡易委託駅。窓口では道内在来線完結の乗車券・特急券・指定席券・定期券等を扱う[26]。
駅舎は「美深町交通ターミナル」と称し、美深町第3セクター運営の売店、美深町観光協会[27]や観光案内所などが入居する[9]。また、2階には「美幸線資料室[注釈 1]」が併設されている[12]。
屋上には廃止された美幸線を偲んで作られた「美幸の鐘」があり[12]、稚内行特急「宗谷」到着時および15時に鳴らされる。なお、「美幸の鐘」は、夜間は緑色にライトアップされる[12]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■宗谷本線 | 下り | 音威子府・稚内方面 |
2 | 上り | 名寄・旭川方面 |
-
ホーム(2017年10月)
-
跨線橋(2017年10月)
-
駅名標(2017年10月)
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下の通り。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで1日平均乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員(人) | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1978年(昭和53年) | 596.0 | [28] | |||
2012年(平成24年) | 99 | [18] | |||
2015年(平成27年) | 「10名以上」 | [JR北 2] | |||
2016年(平成28年) | 104.2 | [JR北 3] | |||
2017年(平成29年) | 88.2 | [JR北 4] | |||
2018年(平成30年) | 79.0 | [JR北 5] | |||
2019年(令和元年) | 66.4 | [JR北 6] | |||
2020年(令和 | 2年)55.0 | [JR北 7] | |||
2021年(令和 | 3年)42.2 | [JR北 8] | |||
2022年(令和 | 4年)34.6 | [JR北 9] | |||
2023年(令和 | 5年)30.6 | [JR北 10] |
駅周辺
[編集]- 北海道道680号班渓美深停車場線
- 国道40号・国道275号
- 美深町役場
- 名寄警察署美深警察庁舎
- 名寄警察署駅前交番
- 美深郵便局
- 北星信用金庫美深支店
- 北洋銀行美深支店
- 北はるか農業協同組合(JA北はるか)本所
- 北海道美深高等学校
- 北海道美深高等養護学校
- 北海道上川北部森づくりセンター
- 旭川土木現業所美深出張所
- 美深町文化会館COM100
- 名士バス「美深ターミナル」停留所(仁宇布線デマンドバスのみ乗り入れ)[29]。
- 名士バス・宗谷バス「美深」停留所(国道40号沿い)
隣の駅
[編集]- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■宗谷本線
かつて存在した路線
[編集]- 日本国有鉄道(国鉄)
- 美幸線
- 美深駅 - 東美深駅
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 石野 1998, p. 899.
- ^ a b “JR美深駅の簡易委託を開始します” (PDF). 広報びふか (美深町): p. 12. (2016年5月号). オリジナルの2016年5月19日時点におけるアーカイブ。 2016年5月19日閲覧。
- ^ a b c d 石野 1998, p. 904.
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、239頁。doi:10.11501/1873236 。2023年1月15日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c “鉄道院告示 第92号”. 官報 (大蔵省印刷局) (8510). (1911-10-31). NDLJP:2951867 .
- ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17,27頁。
- ^ a b c d 石野 1998, p. 900.
- ^ a b c d e f “美深町のあゆみ” (PDF). 美深町 (2014年12月). 2020年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月13日閲覧。
- ^ 「喜びに湧く地域住民 美深−仁宇布きのう盛大な開通式」『名寄新聞』1964年10月6日。
- ^ a b 『美深町史』美深町、2011年6月、426頁。
- ^ a b c d e f 『鉄道ジャーナル』通巻654号 p.29
- ^ 「21年の運行に終止符 サヨナラ美幸線に3500人 全線開通の夢果たせず」『名寄新聞』1985年9月18日。
- ^ 「旭鉄局管内では452人 新たな合理化案 上川保線区など廃止」『北海道新聞』1986年7月19日、朝刊、道北面。
- ^ 「美深駅員は2人に 11月ダイヤ改正で」『名寄新聞』1986年10月16日。
- ^ 「77年の歴史を刻んで… 美深駅舎が姿消す」『名寄新聞』1987年6月10日。
- ^ 「美深町に交通ターミナル 関係者80人が着工式」『名寄新聞』1987年6月16日。
- ^ a b “全駅DATA 石北本線②(上川~網走) 宗谷本線”. 週刊JR全駅・全車両基地 (朝日新聞出版) (No.60): pp.19-27. (2013-10-03).
- ^ 「新たな交通拠点に マチの新名所が落成 美深町交通ターミナル 盛大に記念行事」『名寄新聞』1987年11月4日。
- ^ 「きょう美深町交通ターミナル落成 マチの新たなシンボルに」『名寄新聞』1987年11月3日。
- ^ 「美深町観光協会 事務所を駅に移転 観光案内所カウンターも併設」『名寄新聞』2008年6月5日。
- ^ 「まちの特産品販売 JR美深駅売店が再開」『名寄新聞』2010年5月9日。
- ^ 「売店リニューアル祝う」『名寄新聞』2010年5月12日。
- ^ 「普通列車減便される JR宗谷本線 美深駅は5月から簡易委託 乗車券など切符販売継続」『名寄新聞』2016年3月28日。
- ^ 「簡易委託スタート JR美深駅 事務取扱員が窓口対応 需要の多い乗車券など販売」『名寄新聞』2016年5月3日。
- ^ “美深駅窓口営業時間のお知らせ”. 美深町 (2021年6月7日). 2022年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月24日閲覧。
- ^ “当協会について”. 美深町観光協会. 2019年10月19日閲覧。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、888頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ “仁宇布線運行経路図” (PDF). 名士バス. 2020年10月15日閲覧。
JR北海道
[編集]- ^ a b c d “駅の営業内容見直しについて”. 北海道旅客鉄道 (2016年4月12日). 2022年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月23日閲覧。
- ^ “極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
- ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2017年12月8日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月30日閲覧。
- ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2017年7月2日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月13日閲覧。
- ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “宗谷線(旭川・稚内間) 事業の抜本的な改善方策の実現に向けた実行計画(2024(令和6)~2026(令和8)年度)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月8日閲覧。
新聞記事
[編集]参考文献
[編集]- 武田元秀、山井美希(写真)「最北端最後の砦 孤高の一本道」『鉄道ジャーナル』第55巻第4号(通巻654号)、成美堂出版、2020年4月1日、24-33頁、ISSN 0288-2337。
- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 美深|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company