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勇知駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
勇知駅
駅舎(2017年10月)
ゆうち
Yūchi
W76 兜沼 (5.8 km)
(8.3 km) 抜海 W78
地図
所在地 北海道稚内市抜海村字上勇知
北緯45度15分32.9秒 東経141度41分5.8秒 / 北緯45.259139度 東経141.684944度 / 45.259139; 141.684944座標: 北緯45度15分32.9秒 東経141度41分5.8秒 / 北緯45.259139度 東経141.684944度 / 45.259139; 141.684944
駅番号 W77
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 236.7 km(旭川起点)
電報略号 ユチ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
4人/日
-2014年-
開業年月日 1924年(大正13年)6月25日[1]
備考 無人駅
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勇知駅(ゆうちえき)は、北海道稚内市抜海村字上勇知にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線である。電報略号ユチ事務管理コードは▲121848[2]駅番号W77

歴史

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1977年の勇知駅と周囲約500m範囲。左上が稚内方面。相対式ホーム2面2線と駅舎横名寄側に貨物積卸場と引込み線がある。外側の稚内側にも引込み線がある。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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当駅の所在する地域名(名)より。地域名は、アイヌ語の「イオッイ(イオチ)〔i-ot-i(i-otci)〕」〔それ(=蛇)・多くいる・ところ〕に由来する[8]

駅構造

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単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の東側(稚内方面に向かって右手側、旧2番線)に存在する[9]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能駅で、駅舎側(東側)が上りの2番線、対向ホームが下りの1番線となっていた。ほかに1番線側に稚内方から分岐した側線を1本有していた[10]。当時、互いのホームは駅舎側ホーム中央と対向ホーム北側を結んだ構内踏切で連絡していた[10]

稚内駅管理の無人駅。開業時からの駅舎は改築され、ヨ3500形[11]車掌車を改造した貨車駅舎となっている。駅舎は構内の東側に位置し、ホームに接している。駅舎内にトイレを有する[12]

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1935年(昭和10年) 9,760 (26.7) [13]
1949年(昭和24年) 37,134 (101.7)
1968年(昭和43年) 52,438 (143.7) [14]
1970年(昭和45年) 43,236 (118.5)
1975年(昭和50年) 26,956 (73.9)
1978年(昭和53年) 63 [15]
1980年(昭和55年) 20,248 (55.5) [14]
1981年(昭和56年) (28.0) [10] 乗降人員56人
1992年(平成04年) (22.0) [9] 乗降人員44人
2011年(平成23年) (0.0) [16] 乗降人員0人
2012年(平成24年) (1.0) 乗降人員2人
2013年(平成25年) (1.0) 乗降人員2人
2014年(平成26年) (2.0) 乗降人員4人
2015年(平成27年) 10名以下 [JR北 2]
2016年(平成28年) 3.6 [JR北 3]
2017年(平成29年) 3.0 [JR北 4]
2018年(平成30年) 3.8 [JR北 5]
2019年(令和元年) 4.0 [JR北 6]
2020年(令和02年) 3.8 [JR北 7]
2021年(令和03年) 4.4 [JR北 8]
2022年(令和04年) 4.4 [JR北 9]
2023年(令和05年) 3.0 [JR北 10]

駅周辺

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小さな集落が広がる。

  • 市立稚内病院附属上勇知診療所
  • 稚内警察署勇知駐在所
  • 勇知郵便局
  • 上勇知ふるさと資料館(稚内市立上勇知小・中学校の廃校舎を活用)
  • 悠遊ファーム(観光農園)
  • あとりえ華 画家高橋英生のアトリエ・カフェ
  • 六花丘茶寮(レストラン・ギャラリー)
  • 勇知川

簡易軌道勇知線

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かつて当駅裏から勇知川河口の下勇知地区へ、簡易軌道勇知線が運行されていた。勇知駅前 - 下勇知間9.8km。動力は馬力で、農業開発が目的であった[17]

歴史

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隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線
兜沼駅 (W76) - 勇知駅 (W77) - 抜海駅 (W78)

脚注

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注釈

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  1. ^ 別説として1949年(昭和24年)全線開通説あり(今尾恵介 監修『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線』 1巻、新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2008年5月、49頁。ISBN 9784107900197 
  2. ^ 別説として1957年(昭和32年)全線廃止説あり(今尾恵介 監修『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線』 1巻、新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2008年5月、49頁。ISBN 9784107900197 

出典

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  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、903頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、240頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年1月15日閲覧 
  3. ^ 大蔵省印刷局, ed (1924-06-21). “鉄道省告示 第120号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (3548). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2955696/2. 
  4. ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17頁。 
  5. ^ “「通報」●函館本線江部乙駅ほか49駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 1. (1984年11月9日) 
  6. ^ 「“列車待合室”が登場 宗谷本線合理化を象徴」『名寄新聞』1985年7月8日。
  7. ^ JR北海道、最北の木造無人駅・抜海駅を廃止へ 25年3月」『日本経済新聞』2024年12月13日。2024年12月14日閲覧。
  8. ^ アイヌ語地名リスト モク~リ P131-140”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月19日閲覧。
  9. ^ a b 宮脇俊三 著、原田勝正 編『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』小学館、1993年6月、151頁。ISBN 4093954011 
  10. ^ a b c 宮脇俊三 著、原田勝正 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』小学館、1983年7月、186頁。ISBN 4093951012 
  11. ^ 笹田昌宏『ダルマ駅へ行こう!』小学館〈小学館文庫〉、2007年5月、19頁。ISBN 9784094116519 
  12. ^ 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』北海道新聞社、2008年8月、225頁。ISBN 9784894534643 
  13. ^ 稚内市史編纂室 編『稚内市史』 1巻、稚内市、1968年、1005頁。doi:10.11501/3448729https://doi.org/10.11501/34487292022年8月11日閲覧 
  14. ^ a b 稚内市史編纂室 編『稚内市史』 2巻、稚内市、1999年、729頁。doi:10.11501/9490970https://doi.org/10.11501/94909702022年8月11日閲覧 
  15. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、890頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  16. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月21日閲覧
  17. ^ a b c d e 田中和夫『北海道の鉄道』北海道新聞社、2001年2月、273頁。ISBN 4894531364 

JR北海道

[編集]
  1. ^ 2025年3⽉ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2024年12月13日。オリジナルの2024年12月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20241213055036/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20241213_KO_kaisei.pdf2024年12月13日閲覧 
  2. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
  3. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区). 北海道旅客鉄道 (2017年12月8日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月30日閲覧。
  4. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2017年7月2日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月13日閲覧。
  5. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  6. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  10. ^ 宗谷線(旭川・稚内間) 事業の抜本的な改善方策の実現に向けた実行計画(2024(令和6)~2026(令和8)年度)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月8日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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