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東六線駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東六線駅
駅全景(2017年10月)
ひがしろくせん
Higashi-Rokusen
W38 和寒 (5.1 km)
(3.8 km) 剣淵 W40
地図
所在地 北海道上川郡剣淵町東町
北緯44度4分7秒 東経142度23分18秒 / 北緯44.06861度 東経142.38833度 / 44.06861; 142.38833座標: 北緯44度4分7秒 東経142度23分18秒 / 北緯44.06861度 東経142.38833度 / 44.06861; 142.38833
駅番号 W39
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 41.4 km(旭川起点)
電報略号 ロク
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1956年(昭和31年)1月
廃止年月日 2021年(令和3年)3月13日[JR北 1][JR北 2][新聞 1]
備考 無人駅
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東六線駅(ひがしろくせんえき)は、北海道上川総合振興局上川郡剣淵町東町(ひがしまち)に所在した北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線廃駅)である。電報略号ロク事務管理コードは▲121811[1]駅番号W39

2020年3月14日改正時点では、上下各4本の普通列車が停車していた[2]

歴史

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1977年の東六線駅と周囲約500m範囲の状況。上が名寄方面。旭川側に東六線道の踏切。田園地帯の真ん中にあり、周囲を防風雪林に囲まれている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 1956年昭和31年)1月:日本国有鉄道宗谷本線の和寒駅 - 剣淵駅間に東六線仮乗降場設定)として新設開業[3]
  • 1959年(昭和34年)11月1日:駅に昇格。東六線駅となる[3]。旅客のみ扱い。
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる。
  • 2019年令和元年)12月3日:JR北海道アクションプラン(宗谷線)[JR北 3]に基づき『極端にご利用の少ない駅の廃止または自治体による維持管理についての各自治体との協議』としてJR北海道が駅の存廃を宗谷本線活性化協議会に打診する。
  • 2020年(令和2年)
    • 3月6日:同日開催された剣淵町の町議会で、当駅の廃止を容認したとの報道がされる[新聞 2]
    • 3月28日:3月27日に宗谷本線活性化推進協議会が、2021年春に実施予定の当駅の廃止を容認したことが報道される[新聞 3]
  • 2021年(令和3年)3月13日:利用者減少とダイヤ改正に伴い、廃止[JR北 1][JR北 2][新聞 1]

駅名の由来

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「この地の基線から東方六線に所在するため[4]」の名称である。

駅構内の町道踏切も「東6線踏切」で、他に当駅附近の道北バス停留所名も「東6線」となっている[5]

駅構造

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単式ホーム1面1線を有する地上駅だった。ホームは線路の東側(稚内方面に向かって右手側)に存在した[6]分岐器を持たない棒線駅となっていた[6]

仮乗降場に出自を持つ開業時からの無人駅士別駅管理)[7]で、ホーム南側の出入口から少し離れた位置に待合所を有した[8]トタン張りの建物[9]で、待合所に設置されている駅銘板には「東六線乗降場 待合室」と記載されていた[6][8][10]。ホームは木製デッキ式で[8][7]、旭川方にスロープを有し[6][7]駅施設外に連絡していた。トイレは無かった[8]

ホームの後には鉄道防風林がある[8][7]

簡易委託駅として、駅昇格の1959年から国鉄分割民営化前の1987年まで、乗車券の販売が付近の民家で行われていた[11](発行年月日不明だが回数券式の軟券の乗車券が確認されている[5])。

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 15.0 [12]
1992年(平成04年) (3.0) [13] 1日乗降客数6名
2015年(平成27年) 「1名以下」 [JR北 4]
2017年(平成29年) 0.6 [JR北 5]
2018年(平成30年) 1.0 [新聞 2] JR北海道公式発表は「1名以下」[JR北 6]
2019年(令和元年) 1.6 [JR北 7]

駅周辺

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名寄盆地の南端で、東側を北見山地、西側を天塩山地に囲まれた農耕地帯に位置する[8]。駅周辺には人家は全く無い[5]稲作地帯である。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線(廃止時点)
和寒駅 (W38) - 東六線駅 (W39) - 剣淵駅 (W40)

脚注

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出典

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  1. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、238頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年1月15日閲覧 
  2. ^ 『北海道時刻表』第61巻第3号(通巻723号)、交通新聞社、2020年2月25日、pp.132-134。 
  3. ^ a b 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)46ページより。
  4. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、174頁。ASIN B000J9RBUY 
  5. ^ a b c 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社、2011年6月発行)20ページより。
  6. ^ a b c d e f 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)144ページより。
  7. ^ a b c d 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)148ページより。
  8. ^ a b c d e f 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)201ページより。
  9. ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社、2011年6月発行)44-45ページより。
  10. ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)176ページより。
  11. ^ 『百年のあゆみ 剣淵町史 続史一』剣淵町史編さん委員会、1999年12月27日。 
  12. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、886頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  13. ^ 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、143頁。ISBN 4-09-395401-1 

JR北海道

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  1. ^ a b 来春のダイヤ見直しについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月9日。オリジナルの2020年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201209060401/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20201209_KO_kaisei.pdf2020年12月9日閲覧 
  2. ^ a b 2021年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201218050637/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20201218_KO_Daikai.pdf2020年12月18日閲覧 
  3. ^ 地域交通を持続的に維持するために|企業・採用|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. www.jrhokkaido.co.jp. 2020年3月30日閲覧。
  4. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員(【別添資料】(2)宗谷本線(旭川・稚内間)の状況)” (PDF). 宗谷線(旭川~稚内間)事業計画(アクションプラン). 北海道旅客鉄道. pp. 11-12 (2019年4月). 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 全線区のご利用状況(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員(【別添資料】(2)宗谷本線(旭川・稚内間)の状況)” (PDF). 宗谷線(旭川~稚内間)第2期事業計画(アクションプラン). p. 10 (2021年4月16日). 2021年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月29日閲覧。

新聞記事

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  1. ^ a b “18無人駅に「ありがとう」 JRダイヤ改正で廃止 住民やファン 各地で別れ”. 北海道新聞. (2021年3月13日). オリジナルの2021年3月13日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/k4tNW 2021年3月13日閲覧。 
  2. ^ a b “東六線、北剣淵駅の廃止容認 剣淵町長”. 北海道新聞. (2020年3月6日). オリジナルの2020年3月7日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/OzbTN 2020年3月7日閲覧。 
  3. ^ “宗谷線13無人駅 来年3月廃止へ”. 北海道新聞. (2020年3月28日). オリジナルの2020年3月28日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/yCtYZ 2020年3月28日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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