日進駅 (北海道)
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日進駅 | |
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待合室(2017年10月) | |
にっしん Nisshin | |
◄W48 名寄 (4.0 km) (11.0 km) 智恵文 W51► | |
所在地 | 北海道名寄市日進 |
駅番号 | ○W49 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■宗谷本線 |
キロ程 | 80.2 km(旭川起点) |
電報略号 | ニン |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1959年(昭和34年)11月1日 |
備考 | 無人駅 |
日進駅(にっしんえき)は、北海道(上川総合振興局)名寄市日進にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。電報略号はニン。事務管理コードは▲121819[1]。駅番号はW49。
歴史
[編集]気動車列車の運行開始に伴い、地元の要望を受けて設置された[2]。
年表
[編集]- 1955年(昭和30年)12月1日:日本国有鉄道宗谷本線名寄駅 - 智東駅間に日進仮乗降場を設置[2][注釈 1]。
- 設置に際し、ホーム床板の木材と労働力は住民が提供した[2]。
- 1956年(昭和31年)4月:待合室設置[2]。
- 敷地の寄付を受け、住民が名寄町(当時)と名寄農業協同組合(現在の道北なよろ農業協同組合の前身)の援助を受けて完成させた[2]。
- 1959年(昭和34年)11月1日:日進駅として新設開業[3]。旅客のみ取扱い。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる。
- 2020年(令和2年)12月9日:JR北海道が、2021年度より地元自治体(名寄市)による維持管理に移行することを発表[JR北 1]。
- 2021年(令和3年)4月:名寄市による維持管理に移行[新聞 1][新聞 2]。
駅名の由来
[編集]所在地名より。当地に岐阜県から和人が入植した際「日進月歩」の意味を込めて「日進」と名付けたことに由来する[4][5][6]。
駅構造
[編集]地上駅。線路の稚内方面に向かって右手側に単式ホーム1面1線を有する、分岐器を持たない棒線駅となっている[7]。
開業時からの無人駅(名寄市管理)[8]で、ホーム南側の出入口から少し離れた位置に、小波鉄板張りで、中央出入口部分に小さな合掌を設けた待合所を有する[7][9]。駅舎に掲げられている「日進」の駅銘板記載のマークは、名寄市の旧市章である[10]。ホームは木製で[9]、旭川方にスロープを有し駅施設外に連絡している[7]。トイレの設備はない[11]。
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駅全景(2017年10月)
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ホーム(2017年10月)
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駅名標(2017年10月)
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1978年(昭和53年) | 8.0 | [12] | |||
1992年(平成 | 4年)(1.0) | [7] | 乗降人員2人 | ||
2015年(平成27年) | 1名以下 | [JR北 2] | |||
2016年(平成28年) | 0.4 | [JR北 3] | |||
2017年(平成29年) | 0.4 | [JR北 4] | |||
2018年(平成30年) | 0.0 | [JR北 5] | |||
2019年(令和元年) | 0.0 | [JR北 6] | |||
2020年(令和 | 2年)0.2 | [JR北 7] | |||
2021年(令和 | 3年)0.2 | [JR北 8] | |||
2022年(令和 | 4年)0.2 | [JR北 9] | |||
2023年(令和 | 5年)0.4 | [JR北 10] |
駅周辺
[編集]上川盆地が終わり北見山地が近づいてくる位置にある[6]。ホームからはピヤシリ山が望める[9]。畑作地帯である。駅の西隣にはゲストハウスがある。
- 北海道道939号日進名寄線
- 名士バス「ユースホステル前」停留所
- なよろサンピラーユースホステル
- なよろ健康の森
- トムテ文化の森
- 北海道立サンピラーパーク
- 道北射撃場
- 名寄ピヤシリスキー場
- 名寄地区衛生施設事務組合炭化センター
- 名寄地区衛生施設事務組合衛生センター
- マルハニチロ畜産 名寄工場
- 陸上自衛隊 名寄駐屯地
- 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 薬用植物資源研究センター北海道研究部[9] - 駅から西に約1.0km[6]。
- 日進山 - 標高190m。
- 名寄川 - 駅の西。
- 天塩川 - 名寄川の西。
- ピヤシリ川 - 駅の北。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 施設名称については『新名寄市史』では「乗降場」となっているが、本項目中では便宜上「仮乗降場」と記載する。
出典
[編集]- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、239頁。doi:10.11501/1873236 。2023年1月15日閲覧。
- ^ a b c d e 『新名寄市史』(2) (2000), pp. 434–435.
- ^ 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介、新潮社、2008年5月発行)46ページより。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、176頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)121ページより。
- ^ a b c 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)179ページより。
- ^ a b c d 宮脇, 俊三、原田, 勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、145頁。ISBN 4-09-395401-1。
- ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社、2011年6月発行)148ページより。
- ^ a b c d 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)208ページより。
- ^ 『鉄道ジャーナル』通巻654号 pp.28-29
- ^ 旭川支社管内駅紹介 - 宗谷本線 日進駅 - JR北海道旭川支社、2018年1月27日閲覧。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、887頁。doi:10.11501/12065814 。
JR北海道
[編集]- ^ 『来春のダイヤ見直しについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月9日。オリジナルの2020年12月9日時点におけるアーカイブ 。2020年12月10日閲覧。
- ^ “極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
- ^ 「宗谷線(名寄・稚内間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月30日時点におけるアーカイブ 。2017年12月30日閲覧。
- ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2017年7月2日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月13日閲覧。
- ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “宗谷線(旭川・稚内間) 事業の抜本的な改善方策の実現に向けた実行計画(2024(令和6)~2026(令和8)年度)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月8日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ “無人18駅、自治体管理へ JR北海道 経営難で急拡大”. 北海道新聞. (2021年2月5日). オリジナルの2021年2月6日時点におけるアーカイブ。 2021年2月6日閲覧。
- ^ 美深町・名寄市 2021年度から維持費用負担 恩根内、智北、日進の3駅 美深町は通学定期代差額支援も(名寄新聞、2021年3月24日)
参考文献
[編集]- 武田元秀、山井美希(写真)「最北端最後の砦 孤高の一本道」『鉄道ジャーナル』第55巻第4号(通巻654号)、成美堂出版、2020年4月1日、24-33頁、ISSN 0288-2337。
- 名寄市史編さん委員会 編『新名寄市史』 2巻、名寄市、2000‐11。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 日進|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company