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「[[EDLP|エブリデー・ロー・プライス]](毎日がお買得)」を基本コンセプトに、実用衣類と生鮮食料品を中心に衣食住に関する商品全般を扱う。「ザ・ビッグ」の名称は、店舗の発展と成長を願い、命名された<ref group="広報" name="JASCO30_489"/>。 |
「[[EDLP|エブリデー・ロー・プライス]](毎日がお買得)」を基本コンセプトに、実用衣類と生鮮食料品を中心に衣食住に関する商品全般を扱う。「ザ・ビッグ」の名称は、店舗の発展と成長を願い、命名された<ref group="広報" name="JASCO30_489"/>。 |
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「ザ・ビッグ」は元々、 |
「ザ・ビッグ」は元々、[[マックスバリュ西日本]](MV西日本)(現・フジ)の前身の一つで、[[山口県]]と[[広島県]]を地盤にスーパーマーケットを展開していた[[みどり (スーパーマーケット)|株式会社みどり]]が、既存業態の不振を期に<ref group="広報" name="JASCO30_488">『ジャスコ三十年史』488ページ</ref>、1989年(平成元年)9月に[[ザ・ビッグ岩国店|岩国店]]([[山口県]][[岩国市]])を転換<ref group="広報" name="JASCO30_489">『ジャスコ三十年史』489ページ</ref> してオープンした独自業態の店舗であった。以降、1991年(平成3年)12月までに既存のみどり12店を全て転換<ref group="広報" name="JASCO30_489"/>。その後、1992年(平成4年)から1993年(平成5年)に掛けて、同管内の[[山陽ジャスコ]]より3店舗を移管し、『ジャスコ』のリブランドを行い出店した<ref group="広報" name="JASCO30_489"/>。当時の店舗コンセプトは、粗利益率を3分の1に減らすことで商品回転率を高める戦略だった<ref group="広報" name="JASCO30_489"/>。 |
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⚫ | ジャスコの1階部分(食料品・日用品フロア)のみを転換した[[ザ・ビッグ倉敷店|倉敷店]]([[岡山県]][[倉敷市]])<ref group="広報">{{PDFlink|[http://www.maxvalu.co.jp/shared/pdf/news/2010_shimoki/1008.pdf 10月15日(金)ザ・ビッグ倉敷店オープン!!] - マックスバリュ西日本ニュースリリース2010年10月8日}}</ref>や、特殊な例としては、イオンビッグが運営する[[イオン石和店|石和店]]<ref>“[https://www.ryutsuu.biz/backnumber/store/h031313.html マックスバリュ東海/山梨県笛吹市にザ・ビッグ石和店、14日オープン]”.流通ニュース. 2024年8月2日閲覧。</ref>([[山梨県]][[笛吹市]])とイオン九州が運営する江北店<ref>“[https://www.saga-s.co.jp/articles/-/2100 江北イオンに「ザ・ビッグ」オープン]”. 佐賀新聞. 2024年8月13日閲覧。</ref><ref>“[https://www.ryutsuu.biz/topix/i102413.html マックスバリュ九州/佐賀のイオン江北店内に出店]”. 流通ニュース. 2024年8月13日閲覧。</ref>([[佐賀県]][[杵島郡]][[江北町]])の2店舗は、総合スーパーの[[イオン (店舗ブランド)|イオン]]の中に食品テナントとして出店している。 |
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2008年3月時点では広島県・山口県の13店舗にとどまっていた<ref group="広報" name="maxleaf20080301"/>が、2008年以降、消費者のデフレ嗜好に応える形で、「マックスバリュ」や「[[ジャスコ]]」をディスカウント業態である「ザ・ビッグ」店舗に転換する動きが見られ、[[マックスバリュ関東|関東]]・[[マックスバリュ北陸|北陸]]・[[光洋 (スーパーマーケット)|光洋]]を除く全国のマックスバリュ運営会社により展開されるようになっている。さらに、2009年以降は日配品中心だった「メガマート」を食品中心の「ザ・ビッグ」へ、2011年以降はイオンリテール(当時、イオンビッグ移管後に改装の店舗もあり)運営の「[[イオンスーパーセンター]]」を派生業態の「ザ・ビッグ エクストラ」に、マックスバリュ中部(当時)が運営していた「バリューセンター」を派生業態の小規模店舗である「ザ・ビッグ エクスプレス」へ転換する動きもみられる。これらにより店舗数は再び伸び、派生業態を含むグループ全体の店舗数は240店舗(2024年3月時点)となっている。 |
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店舗のロゴデザインについては当初は赤地に黒文字[[斜体]]で「ザ・ビッグ」と書かれたデザイン<ref group="広報">『ジャスコ三十年史』490ページ。</ref>。 |
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[[イオングループの商業ブランド]]の多くは[[イオン (企業)|イオン]]発祥の店舗ブランド(イオン、[[イオンモール]]、マックスバリュなど)に集約されているが、「ザ・ビッグ」は傍流企業の店舗ブランドがグループ全体の主力ブランドにまで拡大した(イオングループにおいては)数少ない例である。<!-- 「イオングループの商業ブランド」の項目を参照 --> |
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[[ファイル:BIG_FukuokakukoHigashi2.jpg|thumb|200px|3代目(現行ロゴ)の旧ロゴを付した店舗の例。ザ・ビッグ[[福岡空港]]東店([[福岡県]][[糟屋郡]][[志免町]]))]] |
[[ファイル:BIG_FukuokakukoHigashi2.jpg|thumb|200px|3代目(現行ロゴ)の旧ロゴを付した店舗の例。ザ・ビッグ[[福岡空港]]東店([[福岡県]][[糟屋郡]][[志免町]]))]] |
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店舗のロゴデザインについては当初は赤地に黒文字[[斜体]]で「ザ・ビッグ」と書かれたデザイン<ref group="広報">『ジャスコ三十年史』490ページ。</ref>で、その後「BIG」をデザインした赤色のロゴデザインに変更されたが、近年オープンした店舗については、オレンジを基調とし、新ブランドマークとして「PRICE VALU」を加えた、マックスバリュのものに類似した新しい店舗ブランドロゴを導入した。 |
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[[プライベートブランド]](PB)として多くのイオングループで導入されている「[[トップバリュ]]」のほか<ref>“[https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240404/k10014412081000.html イオン プライベートブランド2L飲料水を自主回収 異臭確認]”. NHk. 2024年8月13日閲覧。</ref>、さらに価格競争力を上げた、ザ・ビッグでの販売をメインとしたPB商品が展開されている。これらのPB商品は統一したブランド名を持たず、商品カテゴリーごとにブランド名が分かれている<ref group="広報">{{Cite web|和書|title=イオンのディスカウントストア『ザ・ビッグ田主丸店』2月18日(金)朝9時オープン!|publisher=イオン九州|url=https://www.aeon-kyushu.info/files/management_news/2277/pdf.pdf|accessdate=2022-05-15}}</ref>のが特徴となっている。 |
[[プライベートブランド]](PB)として多くのイオングループで導入されている「[[トップバリュ]]」のほか<ref>“[https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240404/k10014412081000.html イオン プライベートブランド2L飲料水を自主回収 異臭確認]”. NHk. 2024年8月13日閲覧。</ref>、さらに価格競争力を上げた、ザ・ビッグでの販売をメインとしたPB商品が展開されている。これらのPB商品は統一したブランド名を持たず、商品カテゴリーごとにブランド名が分かれている<ref group="広報">{{Cite web|和書|title=イオンのディスカウントストア『ザ・ビッグ田主丸店』2月18日(金)朝9時オープン!|publisher=イオン九州|url=https://www.aeon-kyushu.info/files/management_news/2277/pdf.pdf|accessdate=2022-05-15}}</ref>のが特徴となっている。 |
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=== 派生業態 === |
=== 派生業態 === |
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* イオンビッグでは(時期不詳)、3,000m<sup>2</sup>以上の規模の店舗を「ザ・ビッグ」、6,000m<sup>2</sup>以上の規模の店舗を「ザ・ビッグ エクストラ」としている<ref group="広報">“[https://web.archive.org/web/20210711051831/https://en-gage.net/aeonbig/work_609353/ 店舗スタッフ職 イオンビッグ株式会社(609353)]”. [[ウェイバックマシン]]. 2021年7月11日アーカイブ分. 2024年8月13日閲覧。</ref>。 |
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==== ザ・ビッグ エクスプレス (The BIG Express) ==== |
==== ザ・ビッグ エクスプレス (The BIG Express) ==== |
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[[ファイル:TheBiGExpress.jpg|thumb|200px|ザ・ビッグエクスプレス白石中央店([[北海道]][[札幌市]][[白石区]])]] |
[[ファイル:TheBiGExpress.jpg|thumb|200px|ザ・ビッグエクスプレス白石中央店([[北海道]][[札幌市]][[白石区]])]] |
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==== ザ・ビッグ エクストラ (The BIG EXTRA) ==== |
==== ザ・ビッグ エクストラ (The BIG EXTRA) ==== |
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[[ファイル:Aeontown_ikeda1.jpg|thumb|200px|ザ・ビッグエクストラ岐阜池田店(岐阜県[[揖斐郡]][[池田町 (岐阜県)|池田町]]]] |
[[ファイル:Aeontown_ikeda1.jpg|thumb|200px|ザ・ビッグエクストラ岐阜池田店(岐阜県[[揖斐郡]][[池田町 (岐阜県)|池田町]]]] |
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イオンビッグが運営する店舗が多いが、フジも運営している(萩店・氷上店・阿南店、いずれもMV西日本が開設した新規店舗)。<ref group="広報">{{Cite web |title=検索結果 {{!}} 店舗検索 {{!}} 株式会社フジ 会社案内サイト |url=https://www.the-fuji.com/cgi/mt7/plugins/RealtimeRebuild/mt-realtime-rebuild.cgi?blog_id=12&tmpl_id=344&first_time=1&keyword=%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0+%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9&x=15&y=22 |website=www.the-fuji.com |access-date=2024-09-07}}</ref> |
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{{Gallery |
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|File:BIG EXTRA.png|ザ・ビッグエクストラ ロゴ |
|File:BIG EXTRA.png|ザ・ビッグエクストラ ロゴ |
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|File:ザ・ビッグエクストラの看板.jpg|ザ・ビッグエクストラの看板の例。[[イオンタウン刈谷|刈谷店]]([[愛知県]][[刈谷市]])<br />※旧メガマート店舗 |
|File:ザ・ビッグエクストラの看板.jpg|ザ・ビッグエクストラの看板(3代目新ロゴ)の例。[[イオンタウン刈谷|刈谷店]]([[愛知県]][[刈谷市]])<br />※旧メガマート店舗 |
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{{Main2|現行店舗の詳細は [https://www.aeon.com/store/ イオングループ店舗一覧 - AEON.com] を}} |
{{Main2|現行店舗の詳細は [https://www.aeon.com/store/ イオングループ店舗一覧 - AEON.com] を}} |
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2024年3月時点で[[岩手県]]・[[茨城県]]・[[群馬県]]・[[埼玉県]]・[[千葉県]]・[[京都府]]・[[大阪府]]・[[和歌山県]]・[[高知県]]・[[長崎県]]・[[宮崎県]]・[[鹿児島県]]、および北陸地方([[新潟県]]・[[富山県]]・[[石川県]]・[[福井県]]) |
2024年3月時点で[[岩手県]]・[[茨城県]]・[[群馬県]]・[[埼玉県]]・[[千葉県]]・[[京都府]]・[[大阪府]]・[[和歌山県]]・[[高知県]]・[[長崎県]]・[[宮崎県]]・[[鹿児島県]]、および北陸地方([[新潟県]]・[[富山県]]・[[石川県]]・[[福井県]])}を除く31都道府県に展開されている。各社の営業エリアは各社の記事を参照。 |
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マックスバリュ中部ならびにマックスバリュ東海が運営していた「ザ・ビッグ」はイオンビッグに移管されたが、これは両社が2019年9月1日に合併するにあたり、両社の事業を通常のスーパーマーケットに集約するためとしている<ref group="広報" name="mv-chubu-20181010">{{Cite web|和書|url=https://www.mv-chubu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/20181010_04.pdf |title=マックスバリュ東海株式会社及びマックスバリュ中部株式会社の経営統合(合併)に向けた基本合意書締結に関するお知らせ |date=2018-10-10 |accessdate=2020-07-05|publisher=マックスバリュ東海、マックスバリュ中部、イオン |format=PDF}}</ref>。 |
マックスバリュ中部ならびにマックスバリュ東海が運営していた「ザ・ビッグ」はイオンビッグに移管されたが、これは両社が2019年9月1日に合併するにあたり、両社の事業を通常のスーパーマーケットに集約するためとしている<ref group="広報" name="mv-chubu-20181010">{{Cite web|和書|url=https://www.mv-chubu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/20181010_04.pdf |title=マックスバリュ東海株式会社及びマックスバリュ中部株式会社の経営統合(合併)に向けた基本合意書締結に関するお知らせ |date=2018-10-10 |accessdate=2020-07-05|publisher=マックスバリュ東海、マックスバリュ中部、イオン |format=PDF}}</ref>。 |
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凡例:○…運営、空欄…運営なし、×…過去に運営していたが撤退 |
凡例:○…運営、空欄…運営なし、×…過去に運営していたが撤退 |
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== サービスデー == |
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「お客様感謝デー」などイオングループ全体で実施しているサービスデーとは別に、独自のサービスデーとして「'''ザ・ビッグデー'''」<ref>“[https://tanba.jp/2012/10/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2%E3%80%8C%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%80%8D18%E6%97%A5%E9%96%8B%E5%BA%97%E3%80%80%E6%B0%B7/ ディスカウントストア「ザ・ビッグ」18日開店 氷上工業団地に県内初出店]”, 丹波新聞. 2024年8月12日閲覧。</ref>が毎月第2日曜日に開催されており、カード(イオンカード・[[WAON]]等)の有無を問わず割引が適応される(一部割引対象外の商品有り)<ref group="広報">{{Cite web |title=ザ・ビッグデー {{!}} 今日は何の日 {{!}} イオン北海道株式会社 |url=https://www.aeon-hokkaido.jp/big/otoku/bigday.php |access-date=2024-09-07 |language=ja}}</ref>。 |
「お客様感謝デー」などイオングループ全体で実施しているサービスデーとは別に、独自のサービスデーとして「'''ザ・ビッグデー'''」<ref>“[https://tanba.jp/2012/10/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2%E3%80%8C%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%80%8D18%E6%97%A5%E9%96%8B%E5%BA%97%E3%80%80%E6%B0%B7/ ディスカウントストア「ザ・ビッグ」18日開店 氷上工業団地に県内初出店]”, 丹波新聞. 2024年8月12日閲覧。</ref>が毎月第2日曜日に開催されており、カード(イオンカード・[[WAON]]等)の有無を問わず割引が適応される(一部割引対象外の商品有り)<ref group="広報">{{Cite web |title=ザ・ビッグデー {{!}} 今日は何の日 {{!}} イオン北海道株式会社 |url=https://www.aeon-hokkaido.jp/big/otoku/bigday.php |access-date=2024-09-07 |language=ja}}</ref>。 |
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== 日本国外での展開 == |
== 日本国外での展開 == |
2024年10月30日 (水) 02:41時点における版
ザ・ビッグ (THE BIG) は、イオングループが展開するディスカウント型スーパーマーケット である。
概要
「エブリデー・ロー・プライス(毎日がお買得)」を基本コンセプトに、実用衣類と生鮮食料品を中心に衣食住に関する商品全般を扱う。「ザ・ビッグ」の名称は、店舗の発展と成長を願い、命名された[広報 1]。
「ザ・ビッグ」は元々、マックスバリュ西日本(MV西日本)(現・フジ)の前身の一つで、山口県と広島県を地盤にスーパーマーケットを展開していた株式会社みどりが、既存業態の不振を期に[広報 2]、1989年(平成元年)9月に岩国店(山口県岩国市)を転換[広報 1] してオープンした独自業態の店舗であった。以降、1991年(平成3年)12月までに既存のみどり12店を全て転換[広報 1]。その後、1992年(平成4年)から1993年(平成5年)に掛けて、同管内の山陽ジャスコより3店舗を移管し、『ジャスコ』のリブランドを行い出店した[広報 1]。当時の店舗コンセプトは、粗利益率を3分の1に減らすことで商品回転率を高める戦略だった[広報 1]。 ジャスコの1階部分(食料品・日用品フロア)のみを転換した倉敷店(岡山県倉敷市)[広報 3]や、特殊な例としては、イオンビッグが運営する石和店[1](山梨県笛吹市)とイオン九州が運営する江北店[2][3](佐賀県杵島郡江北町)の2店舗は、総合スーパーのイオンの中に食品テナントとして出店している。
店舗のロゴデザインについては当初は赤地に黒文字斜体で「ザ・ビッグ」と書かれたデザイン[広報 4]。
プライベートブランド(PB)として多くのイオングループで導入されている「トップバリュ」のほか[4]、さらに価格競争力を上げた、ザ・ビッグでの販売をメインとしたPB商品が展開されている。これらのPB商品は統一したブランド名を持たず、商品カテゴリーごとにブランド名が分かれている[広報 5]のが特徴となっている。
派生業態
- イオンビッグでは(時期不詳)、3,000m2以上の規模の店舗を「ザ・ビッグ」、6,000m2以上の規模の店舗を「ザ・ビッグ エクストラ」としている[広報 6]。
ザ・ビッグ エクスプレス (The BIG Express)
イオンビッグ並びに、イオン北海道[広報 7]・イオン九州[広報 8]・イオン琉球[広報 9]の一部店舗で展開している。
かつてはマックスバリュ中部も展開していたが(マックスバリュ中部の運営していた「ザ・ビッグ」はすべてこの「エクスプレス」であった[広報 10])、2019年6月に全店をイオンビッグに移管した(後述)。[広報 10]
ザ・ビッグ エクストラ (The BIG EXTRA)
イオンビッグが運営する店舗が多いが、フジも運営している(萩店・氷上店・阿南店、いずれもMV西日本が開設した新規店舗)。[広報 11]
沿革
- 1989年(平成元年)3月[5] - 株式会社みどりが「ザ・ビッグ」1号店となる岩国店(山口県岩国市、「スーパーみどり」の業態転換)を開店[6]。
- 1994年(平成6年)11月25日 - 業態転換でない新規出店第1号となる大内店(山口県山口市)が開店[広報 1][7]。
- 2008年(平成20年)4月11日 - マックスバリュ西日本エリア外では初の店舗となる青森東店(青森県青森市、マックスバリュ東北運営、「ザ ビッグ」表記)開店。
- 以後、各地のマックスバリュ運営会社が順次「ザ・ビッグ」店舗の展開を始める。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 1月28日 - 「ザ・ビッグエクストラ」の1号店である野洲店(滋賀県野洲市、イオンリテール運営、元イオンスーパーセンター店舗)が開店[10]。
- 6月25日 - 東日本大震災による大津波で被災し、一時休業していたマックスバリュ塩釜店(宮城県塩竈市)がザ・ビッグに業態転換の上、営業再開[広報 12]。
- 8月21日 - ディスカウント事業の強化を目的に、イオンリテールが行っていたDS事業本部を吸収分割によりイオンビッグ株式会社(イオン株式会社100%出資の子会社)として分社化。イオンリテール運営の「ザ・ビッグエクストラ」、メガマート、イオンスーパーセンターの21店舗を同社へ継承した[広報 13]。
- 2012年(平成24年)
- 7月27日 - イオンスーパーセンター弥富店(愛知県弥富市)がザ・ビッグエクストラに業態転換[11]。
- 2015年(平成27年)
- 2017年(平成29年)
- 2019年(令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
- 2024年(令和6年)
運営会社・店舗
2024年3月時点で岩手県・茨城県・群馬県・埼玉県・千葉県・京都府・大阪府・和歌山県・高知県・長崎県・宮崎県・鹿児島県、および北陸地方(新潟県・富山県・石川県・福井県)}を除く31都道府県に展開されている。各社の営業エリアは各社の記事を参照。
マックスバリュ中部ならびにマックスバリュ東海が運営していた「ザ・ビッグ」はイオンビッグに移管されたが、これは両社が2019年9月1日に合併するにあたり、両社の事業を通常のスーパーマーケットに集約するためとしている[広報 23]。
凡例:○…運営、空欄…運営なし、×…過去に運営していたが撤退
会社名 | 展開する業態 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
ザ・ビッグ | エクスプレス | エクストラ | ||
現在の運営会社 | ||||
イオンビッグ | ○ | ○ | ○ | 2021年6月1日にマックスバリュ長野を吸収合併[17] 2024年3月1日にマックスバリュ南東北を吸収合併[18] |
イオンリテール | × | 運営していたザ・ビッグ エクストラは2011年8月にイオンビッグに移管[広報 13] | ||
イオン北海道 | ○ | 同社でマックスバリュも運営[広報 24] 運営開始当初はマックスバリュ北海道[8] | ||
イオン東北 | 同社でマックスバリュも運営[広報 25] | |||
フジ | ○ | 同社でマックスバリュも運営[広報 26] 運営開始当初はみどり (ザ・ビッグ業態の創始企業)[広報 1] | ||
イオン九州 | ○ | 同社でマックスバリュも運営[広報 27] | ||
イオン琉球 | 同社でマックスバリュも運営[19][広報 9] | |||
過去の運営会社 ※企業合併により企業自体が消滅したことが理由のものは除く | ||||
マックスバリュ中部 | × | 2019年6月1日にイオンビッグに移管[広報 18] | ||
マックスバリュ東海 | × | 2019年7月1日にイオンビッグに移管[広報 18] |
サービスデー
この割引のガイドブックか、宣伝的な記述となっています。は広告・宣伝活動のような記述内容になっています。 (2024年4月) |
「お客様感謝デー」などイオングループ全体で実施しているサービスデーとは別に、独自のサービスデーとして「ザ・ビッグデー」[20]が毎月第2日曜日に開催されており、カード(イオンカード・WAON等)の有無を問わず割引が適応される(一部割引対象外の商品有り)[広報 28]。
このサービスデーに関しては、全ての「ザ・ビッグ」運営会社共通で実施されている。[要出典]
日本国外での展開
マレーシアにおいて「AEON BiG」(イオンビッグ)の名称で同様の店舗を展開している[広報 29]。
2012年10月31日にフランスのCarrefour S.A.(カルフール)傘下でマレーシアにおいてハイパーマーケット事業を展開するMagnificient Diagraph Sdn. Bhd.と同社の株式を保有するCarrefour Malaysia Sdn. Bhd.(カルフール・マレーシア)の発行済株式のすべてをイオン株式会社が取得して子会社化し、Magnificient Diagraph Sdn.Bhd.はAEON BIG (M) SDN. BHD.(イオンビッグマレーシア)に商号変更することになった[広報 30]。
同年12月8日にはイオンビッグマレーシアへの商号変更後初の新店として、ディスカウント型スーパーマーケット業態のリバーウォークヴィレッジ店をオープン[広報 31] し、翌年の7月25日には商号変更後初となるハイパーマーケット業態の新店舗クルアン店をオープンした[広報 32]。2014年12月現在、ハイパーマーケット業態24店舗、ディスカウント型スーパーマーケット業態5店舗の計29店舗を展開している[広報 33]。
脚注
注釈
出典
- ^ “マックスバリュ東海/山梨県笛吹市にザ・ビッグ石和店、14日オープン”.流通ニュース. 2024年8月2日閲覧。
- ^ “江北イオンに「ザ・ビッグ」オープン”. 佐賀新聞. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “マックスバリュ九州/佐賀のイオン江北店内に出店”. 流通ニュース. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “イオン プライベートブランド2L飲料水を自主回収 異臭確認”. NHk. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “ザ・ビッグ岩国店、2017年2月28日閉店-ザ・ビッグ1号店 | 都市商業研究所” (2017年2月7日). 2024年9月7日閲覧。
- ^ “みどり(売上高伸び率31・5%、年商405億円) ディスカウント業態「ザ・ビッグ」への全店転換で3年連続急伸(広島市)”. 食品商業 1994年8月号 (商業界) (1994年8月).pp20-25
- ^ “ザ・ビッグ大内店(みどり)1089坪・35億円・山口 業態転換11店のノウハウ生かした「1層・衣食住フルライン」新設1号店の行方”. 食品商業 1994年8月号 (商業界) (1994年8月).pp42-46。
- ^ a b c “マックスバリュ北海道、DS業態に参戦 「ザ・ビッグエクスプレス平岸店」オープン”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2010年2月15日). pp4
- ^ マックスバリュ北海道、DS業態に参戦 「ザ・ビッグエクスプレス平岸店」オープン - 日本食糧新聞2010年2月15日[リンク切れ]
- ^ “イオンリテール、「ザ・ビッグエクストラ野洲店」オープン”. 日本食糧新聞. 2024年8月13日閲覧。
- ^ 「イオンビッグ、『ザ・ビッグエクストラ弥富店』オープン 愛知2店目、SuCを業態転換」『日本食糧新聞』日本食糧新聞社、2012年8月3日
- ^ “マックスバリュ九州/ダイエーより承継する14店舗概要を公表”. 流通ニュース. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “マックスバリュ九州、「ザ・ビッグ桜木店」を23日オープン”. NetIB-News. 2024年8月13日閲覧。
- ^ 株式会社ロジスティクス・パートナー. “イオン九州/3社合併で「新生イオン九州」スタート”. 流通ニュース. 2024年9月7日閲覧。
- ^ “イオン八潮南、リニューアルオープン ザ・ビッグ八潮南店から名称変更 生鮮食品売り場を強化”. 埼玉新聞. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “フジ、3月1日から『新生フジ』スタート”. ダイヤモンドチェーンストアオンライン. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “イオン/イオンビッグとマックスバリュ長野と合併”, 流通ニュース, 2024年8月13日閲覧。
- ^ “イオンビッグ/マックスバリュ南東北と合併”. 流通ニュース. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “イオン琉球、宮古島地区初の『イオンドラッグ宮古西里店』オープン”. gooニュース. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “ディスカウントストア「ザ・ビッグ」18日開店 氷上工業団地に県内初出店”, 丹波新聞. 2024年8月12日閲覧。
広報資料・プレスリリースなど一次資料
- ^ a b c d e f g 『ジャスコ三十年史』489ページ
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関連項目
- ディスカウントストア
- スーパーセンター
- みどり - みどりを転換して始まったのがザ・ビッグの始まり。
外部リンク
- イオングループ店舗一覧
- 日本国内の全店舗を検索可能。イオンビッグ・イオンリテールの運営店舗の詳細についても当サイト内で閲覧可能(他社の運営店舗については各社のウェブサイトへリンクしている)。
- AEON BiG ※マレーシアの店舗