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この'''エラトー'''は、[[アルカディア]]地方の木の[[ニュムペー]]([[ドリュアス]])である<ref name=Pa_8_4_2>パウサニアス、8巻4・2。</ref>。[[アルカス]]と結婚し<ref name=Pa_8_4_2 /><ref name=Pa_8_37_11>パウサニアス、8巻37・11。</ref><ref name=Pa_10_9_5>パウサニアス、10巻9・5。</ref>、[[アザーン (ギリシア神話)|アザーン]]、[[アペイダース]]、[[エラトス]]を生んだ<ref name=Pa_8_4_2 /><ref name=Pa_10_9_5 />。 |
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エラトーはもともとリュコスラ近くの[[デスポイナ]]女神の神域の[[パーン (ギリシア神話)|パーン]]神域に仕えた[[巫女]]であり、参拝者に[[神託]]を伝える役目を果たしていた。しかしパーンの神域が神託を行っていたのは古い時代のことで、[[パウサニア |
エラトーはもともとリュコスラ近くの[[デスポイナ]]女神の神域の[[パーン (ギリシア神話)|パーン]]神域に仕えた[[巫女]]であり、参拝者に[[神託]]を伝える役目を果たしていた。しかしパーンの神域が神託を行っていたのは古い時代のことで、[[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]の時代には廃れてしまっていた<ref name=Pa_8_37_11 />。 |
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== その他のエラトー == |
== その他のエラトー == |
2021年11月15日 (月) 11:16時点における版
エラトー(古希: Ἐρατώ, Eratō)は、ギリシア神話に登場する女神、ニュンペーである。長母音を省略してエラトとも表記される。主に、
の2人が知られている。以下に説明する。
ムーサの1人
このエラトーは、文芸の女神ムーサたち(ムーサイ)の1柱で、すべてのムーサたちと同じく大神ゼウスとムネーモシュネーの娘で、カリオペー、クレイオー、メルポメネー、エウテルペー、テルプシコラー、タレイア、ポリュムニアー、ウーラニアーと姉妹[1][2][3] 。抒情詩、歌唱、舞踏により愛情を芸術的表現する女神である。
9柱のムーサたちのうち、「独唱歌」(独吟叙事詩)を司る。表される際の持ち物は、竪琴だが、この様にムーサたちが細分化されたのはローマ時代のかなり後期になってからである。他のムーサたちと同様、単独の神話はほとんど無い。 音楽家タミュリスはエラトーの子といわれることがある[4]。
ニュムペーのエラトー
このエラトーは、アルカディア地方の木のニュムペー(ドリュアス)である[5]。アルカスと結婚し[5][6][7]、アザーン、アペイダース、エラトスを生んだ[5][7]。
エラトーはもともとリュコスラ近くのデスポイナ女神の神域のパーン神域に仕えた巫女であり、参拝者に神託を伝える役目を果たしていた。しかしパーンの神域が神託を行っていたのは古い時代のことで、パウサニアスの時代には廃れてしまっていた[6]。
その他のエラトー
ギャラリー
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ジョヴァンニ・バリオーネ『エラトー、独唱歌を司るムーサ』(1620年) アラス美術館所蔵
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ジュゼッペ・ファニャーニ『エラトー』(1869年) メトロポリタン美術館所蔵
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ヨハン・ハインリヒ・ティシュバイン『エラトー』(1781年) カッセル市立美術館所蔵
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シモン・ヴーエ『エラトー』(17世紀) ニューオリンズ美術館所蔵
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シャルル・メニエ『エラトー』(1800年) クリーブランド美術館所蔵
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エラトーの像 ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館所蔵
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エラトーの像 バチカン美術館所蔵