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: [[静岡県]][[榛原郡]][[川根本町]]内の大井川鐵道大井川本線線路脇で、列車を撮影に訪れた男性3人が無断で同社敷地内に立ち入っているのを沿線をパトロール中の[[静岡県警察]]の警察官が発見し、検挙した。当日は『[[機関車トーマス]]』デザインの蒸気機関車による『[[かわね路号]]』の運行初日であった。同県警は2017年[[10月20日]]までにこの3人を鉄道営業法違反容疑で書類送検した<ref>{{Cite news|url=https://www.sankei.com/affairs/news/171021/afr1710210005-n1.html |title=SL「トーマス号」撮影で線路に無断立ち入り、容疑の3人書類送検 静岡|publisher=産経新聞|date=2017-10-21}}</ref>。 |
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2021年10月14日 (木) 22:58時点における版
被疑者と被害者の名前は載せないでください。出典に名前が含まれる場合は伏字(◯◯)にしてください。 実際に現に輸送に使用されている車両・施設が対象ではない事件はここでは扱いません。 |
日本の鉄道に関する事件(にほんのてつどうにかんするじけん)では、日本国内の鉄道施設内で発生した刑事事件のうち、破壊活動や騒乱事件、重大な犯罪、その他大きく報道された事件を扱う。
鉄道車両の運行には限定せず、事件にはテロリズムや外国軍による軍事攻撃を含む。なお、過失、災害などによる事故は、鉄道事故、雑踏事故、事故の一覧など関連する諸項目を参照のこと。
1940年以前
山陽鉄道列車強盗殺人事件
- 1898年(明治31年)12月3日
- 山陽鉄道(現在の山陽本線)の鴨方駅-笠岡駅間を走行中の下り夜行列車の車中で、陸軍大尉が強盗に殺害された。強盗2人は逮捕され死刑になったが、当時の客車が小型であるうえ、隣の客車に行くための貫通扉がなかったため、車掌の目が行き届かないことから、犯罪被害を受けても他人の助けを得ることが出来ないという指摘もあった。そのため山陽鉄道は貫通扉のある大型客車の導入をすすめた。
東京市電焼き討ち事件
- 1906年(明治39年)3月15日・9月5日
- 当時民間会社の経営だった東京市の市内電車(東京電車鉄道・東京電気鉄道・東京市街鉄道)が一斉に値上げを申請したことから反対運動が発生、3月15日の反対運動のあと暴徒化して投石や電車への放火をおこなった。三社が値上げ申請を取り下げたことでいったん反対運動は沈静化したが、6月になって三社が「合併ののちに初乗り4銭への値上げをおこなう」内容を申請して8月に認可されると再燃、9月5日に再び反対運動が暴徒化して襲撃事件となった。
函館本線列車妨害脱線事件
- 1908年(明治41年)6月20日
- 函館本線の銭函駅-軽川駅(現・手稲駅)間を運行中の下り旅客列車が、午前11時53分に線路に何者かが置いた材木に乗り上げて脱線転覆し、1人が死亡20人が負傷した。日本国内で死傷者が出た最初の列車往来危険事件であるとされている。
名古屋電気鉄道電車焼き討ち事件
- 1914年(大正3年)9月6日
- 名古屋電気鉄道(名古屋市電の前身)の運賃値上げ申請に反対する「電車運賃値下問題市民大会」の参加者が、集会の終了後に暴徒化して23両が被災、名古屋電気鉄道本社や柳橋駅も襲撃を受けた。
京阪京津線電車脅迫脱線事件
- 1930年(昭和5年)11月9日
- 京阪電気鉄道京津線の浜大津駅(現・びわ湖浜大津駅)発三条大橋駅行きの早朝の電車に、大谷駅で5人組の覆面姿の男が乗り込み、車内の乗客・乗務員・巡視監督ら全員を脅迫して降車させたのちに制動をはずして下車した[1]。同駅は勾配上に位置しており、電車は下り勾配となる三条大橋駅方面に無人のまま自然転動、1.3km先の追分踏切で脱線大破した[1]。男たちは駅前に待たせていたタクシーで逃走したがのちに逮捕された[1]。犯人は京津線の労働組合関係者で、要求事項が決裂し、争議の支援を求めていた他の組合からの支援が得られなくなって犯行に及んだものであった[1]。
第二次世界大戦期(1941年-1945年終戦)
山陽線列車脱線転覆事件
- 1944年(昭和19年)6月22日
- 兵庫県明石市にある明石駅構内を通過中の上り急行12旅客列車が、何者かがレールの上に小石を並べていたため、乗り上げて脱線し線路脇の民家に突入。4人が死亡、36人負傷した。
山陽線軍用列車衝突事件
- 1945年(昭和20年)4月21日
- 広島県の「瀬野八越え」と呼ばれる急勾配区間を走行中の下り臨時3033軍用列車が、何者かが貨車の空気ブレーキ装置を故意に閉鎖していたため、ブレーキが利かず減速できなくなり暴走、先行していた2869貨物列車に衝突し、4人が死亡20人が負傷したほか、軍用列車に乗せられていた軍馬85頭も死傷した。
多治見空襲
大山口列車空襲
- 1945年(昭和20年)7月28日
- 鳥取県西伯郡所子村(現在の大山町)の山陰本線大山口駅東方約600m地点で傷病兵輸送の赤十字標章付の車輌も含む旅客列車に対してアメリカ軍の艦載機3機が機銃掃射を加え、多数の死傷者が発生した。
那賀川鉄橋空襲
- 1945年(昭和20年)7月30日
- 徳島県那賀郡平島村(現在の阿南市那賀川町中島)内の牟岐線那賀川橋梁を走行中の旅客列車に機銃掃射を加えられ、多数の死傷者が発生した。
湯の花トンネル列車空襲事件
筑紫駅列車空襲事件
成東駅軍用列車爆発事件
- 1945年(昭和20年)8月13日
- 千葉県の成東駅に、予想される連合国軍による日本本土侵攻作戦への防衛に備えて一般貨物列車に偽装した高射砲四門と弾薬が積載された軍用列車が到着した。しかしアメリカ軍の艦載機によって機銃掃射を受け炎上、将兵と鉄道職員が必死の消火活動を行ったが、大爆発を起こし駅舎を含む周辺を吹き飛ばした。この爆発で職員15人と将兵27人のあわせて42人が死亡した[2]。
美濃太田駅列車空襲事件
- 1945年(昭和20年)8月14日
- 岐阜県美濃加茂市の美濃太田駅周辺にアメリカ軍の艦載機によって機銃掃射を受けた。
1945年終戦後 - 1952年
日本が占領下にあった時期で、日本国有鉄道(国鉄)成立直後の1949年(昭和24年)夏には国鉄三大ミステリー事件と呼ばれる事件が3件発生。またこの前後にも故意的な列車妨害による列車脱線事故が複数発生している。
庭坂事件
予讃線事件
下山事件
三鷹事件
松川事件
まりも号脱線事件
1952年-1979年
1960年代以降には列車爆破事件が相次いで発生する。昭和40年代以降には活発化した新左翼による事件も発生したほか、1973年には遵法闘争に反発する利用者による暴動・騒擾事件も発生した。
庄内事件
営団銀座線爆破事件(草加次郎事件)
- 1963年(昭和38年)9月5日
- 営団地下鉄(現・東京地下鉄)銀座線京橋駅に停車中の電車内で時限爆弾が爆発した事件。遺留品から、当時脅迫・爆破事件を起こしていた「草加次郎」による犯行が疑われたが未解決。
東京駅みどりの窓口爆破事件
山陽電鉄爆破事件
横須賀線電車爆破事件
新宿騒乱
近鉄奈良線爆破事件
- 1972年(昭和47年)8月2日
- 近鉄奈良線の上り普通電車(8000系)内で、菖蒲池駅を出て学園前駅に向かっている途中で爆破装置が爆発した事件。死者は出なかったものの、21人が重軽傷を負った。爆発物は座席の下にデニム地の手提げかばんに入れられており、粉ミルクのアルミ缶に火薬以外の薬品を詰めた爆弾であったものと推定されている。警察は、菖蒲池駅で降りた15人の客の中の若者が犯人と見て行方を追っていたが[3][4]未解決事件となっている。
- 爆破されたモ8059・ク8559は証拠物件として保管されたのち、1976年(昭和51年)に2両とも中間車に改造され、他編成に組み込まれた。
上尾事件
- 1973年(昭和48年)3月13日
- 国鉄労働組合(国労)と国鉄動力車労働組合(動労)の遵法闘争によって、朝の通勤時に運行ダイヤが乱れていたが、高崎線上尾駅(埼玉県上尾市)のホームで電車に乗れなかった乗客多数が暴徒となり、駅の施設や鉄道車両等を破壊する暴動に発展した。
首都圏国電暴動
- 1973年(昭和48年)4月24日
- 国鉄労働組合(国労)・国鉄動力車労働組合(動労)の順法闘争に反発した乗客が、首都圏の日本国有鉄道の駅で同時多発的に起こした騒擾事件。
お召し列車爆破未遂事件
- 1974年(昭和49年)8月14日
- 極左テロリスト集団である東アジア反日武装戦線が昭和天皇を暗殺するため、東北本線の荒川橋梁(赤羽-川口間)を通過予定のお召し列車ごと爆破しようとしたが、未遂に終わった事件。
京成スカイライナー放火事件
1980年-1989年
京阪電気鉄道置石脱線事故
- 1980年(昭和55年)2月20日20時59分
- 京阪電鉄京阪本線の枚方市駅 - 御殿山駅間で、中学校2年生5人組のグループが悪戯で側溝のU字溝用のコンクリート蓋を線路に置き、ここを通りかかった淀屋橋駅発三条駅行の急行電車(5000系7両編成・乗客約400名)の先頭3両が脱線、先頭車輛が民家に突っ込み、2両目は横転。死者は出なかったが負傷者104名の大事故になった。
舞鶴線列車妨害事件
1985年には舞鶴線を発端とした列車妨害事故が発生した。ここでは発端は舞鶴線のため「舞鶴線列車妨害事件」と表記する。
- 5月23日 小浜線松尾寺駅の信号ケーブル2本切断。
- 7月16日 舞鶴線西舞鶴 - 東舞鶴間で卵大の置石約60個が置かれた。
- 8月2日 豊岡駅に「我々は電化反対同盟だ。福知山 - 城崎(現:城崎温泉)間に7個の爆弾を仕掛けた。電化によって土地を取られ大変迷惑をこうむった」という脅迫電話が来る。このほか、駅の待合室に「電化反対同盟」の落書きがされる。
- 10月10日 小浜線青郷 - 松尾寺間のトンネルで耕運搬用鉄車輪2個の妨害が発生。
- 10月20日 同じく小浜線青郷 - 松尾寺間のトンネル内でU字蓋を置いて急行「わかさ1号」を脱線させる。宮津線丹後神崎 - 丹後由良間の鉄橋で風速計ケーブル切断。山陰本線船岡駅近くのトンネルで信号・通信ケーブル7本切断。
- 10月21日 玄武洞駅のポイントにコンクリート19個が置かれた。機関車と貨車の連結器が外された。
福知山鉄道管理局で確認しただけで25件の列車妨害事件が発生した。同管理局は一つ間違えば大事故につながるケースなだけに対策本部を設置した。京都府警は現場から走り去るクルマの目撃情報からクルマの車のナンバーの一部からクルマの所持者をつきとめその息子の愛知医科大学2年K(23歳)を威力業務妨害の疑いで調べたところ、犯行を自供した。共犯の日大理工学部3年M(22歳)、東京の専門学校生A(17歳)を逮捕した。3人は各地の撮影会で知り合った親しくなり今回の事件に至った。 犯行の動機は写真を撮りたいのに列車が通らなかったりシャッターチャンスを逃すと腹が立ったという。 幸いにもけが人はいなかった。犯人は北近畿地区の気動車ファンで間近に控えていた北近畿地区のうち福知山線・山陰本線福知山 - 城崎(現:城崎温泉)間の電化に反対していたという。北近畿地区の電化に反対している理由は電化すると大好きなディーゼル列車の写真が撮れなくなるのが犯行理由である[5]。
国電同時多発ゲリラ事件
西船橋駅ホーム転落死事件
- 1986年(昭和61年)1月14日
- 千葉県の総武本線西船橋駅の4番線ホームで、女性が泥酔した男性にしつこく絡まれたため、もみ合いになり、身体を突いたところホーム下に転落し、男性は泥酔のためかホーム下から上がろうとしなかったため、入線してきた電車に轢かれ死亡した。検察は女性を傷害致死罪で起訴したが、一審で正当防衛であったとして無罪判決が出され無罪が確定した。
こだま485号殺人事件
- 1988年(昭和63年)9月5日
- 東京発名古屋行きの「こだま485号」の指定席で、午後6時ごろ男性同士が口論になった。片方の男が沼津市在住の男性(当時44歳)の腹部4箇所を刺し逃亡した。被害者の男性は追いかけたがホームで倒れ、午後9時ごろに死亡した[6]。目撃証言によれば加害者は50歳前後で、凶器のナイフや持ち物の老眼鏡やタオルが発見されたほか、階段付近に血痕がついた左手の跡など多数の物証があったが、被疑者を特定できず、2003年に時効が成立した。
1990年-1999年
東海道新幹線墨子事件
- 1993年6月10日 - 2000年4月24日
- 2度にわたって東海道新幹線の線路上に異物が置かれ、最後に脅迫状がJR東海に送りつけられた事件。1998年4月に線路のボルトが引き抜かれた事件も関連が疑われたが、いずれも未解決事件となった。
のぞみ24号殺人事件
- 1993年(平成5年)8月23日
- 博多発東京行きの「のぞみ24号」(300系16両編成)が、午後8時25分ごろ静岡県掛川市を走行中、9号車のグリーン車内で大阪で研修を受けて同僚と共に帰宅途中の埼玉県在住の素肌にワイシャツ、ネクタイ姿の会社員(当時40歳)が同じ車両に乗車していた奈良県在住の27歳の男に刺殺された[7]。これが東海道新幹線開業以来、初の走行中の車内での殺人事件となった[8]。被害者は同僚4人と研修に関する話をしていたが、2列後方に座っていた男が「静かにしてくれ」と声を上げたため黙っていた。しかし男は「やかましい!」と怒鳴りながらいきなり刃渡り30cmのナイフで会社員の左胸に突き刺し殺害した[9]。男はナイフを持ったままその場に座ったていたが、男はナイフを持ちながら「次はどいつだ!」と言わんばかりに、逃げ惑う乗客を追い掛け回した[9]。同乗していた客が犯人に気づいたり、車掌のアナウンスで犯行が明らかとなったため乗客は他の車両へ逃げた[9]。のぞみ24号は先行していたひかり号を静岡駅で待避させながら[10]そのまま走行を続け、新富士駅で緊急停車した。男はナイフを持ったまま10号車を通り抜けて11号車に移動し、午後8時49分に身柄を拘束しようとした警察官と乱闘のうえ取り押さえられたが、その際警察官1人に重傷を負わせている[9][11]。
- 男の所持品から覚醒剤や大麻が発見され、尿からも覚醒剤反応が出たため、精神鑑定が行われた。そのうえで覚醒剤中毒であるが犯行時心神喪失状態ではなく責任能力があったとして、殺人罪などで起訴され、1995年7月27日、静岡地方裁判所沼津支部で懲役15年(求刑懲役20年)の判決が言い渡された[8]。
- 1994年7月に大宮労働基準監督署は、「被害者の業務が犯罪を誘発する原因にはならない」として、被害者に対して労災認定を行わない決定を下した[9]。遺族はこれを不服として埼玉労災補償保険審査官に対して不服申し立てを行い、埼玉労災補償保険審査官は1995年7月に、「被害者は事件当時、仕事の検討会を新幹線内で行っていたが、これは車内で行う必要があった」「被害者に何の落ち度もなく、加害者を何ら刺激していない」などとして、被害者にたいして労災として認める決定を下した[9]。
地下鉄サリン事件
新宿駅青酸ガス事件
下関通り魔殺人事件
- 1999年(平成11年)9月29日
- 山口県の下関駅構内に、自暴自棄になり無差別大量殺人を企てた男がレンタカーで突入し、通行人を跳ね飛ばした上に、ホームに乱入し利用客を刺した。結果、5人が死亡し10人が重軽傷を負った。犯人の男は死刑が確定し、2012年(平成24年)3月29日に死刑が執行された。
2000年代(2000年-2009年)
中央本線列車内焼身自殺
- 2003年(平成15年)8月30日
- 21時41分頃、東海旅客鉄道(JR東海)中央本線田立駅 - 南木曽駅間を走行中の中津川駅発松本駅行普通列車(東日本旅客鉄道(JR東日本)所属115系3両編成)の車内で、男が可燃性液体を自らに振り掛けて火をつけ、焼身自殺を図って死亡した。他の乗客・乗務員に死傷者はいなかった[12]。
渋谷駅駅員銃撃事件
下関駅放火事件
滋賀電車内駅構内連続強姦事件
- 2006年(平成18年)8月3日・12月21日(発生日)
- 滋賀県内で、相次いで発生した走行中の列車内での強姦事件。
日本大学サッカー部員・ラグビー部員による不正乗車事件
- 2006年(平成18年)10月13日(報道日)
- 2006年8月、京王井の頭線渋谷駅で改札口を強行突破しようとした日本大学サッカー部の学生を駅員が取り押さえたところ、本人名義の通学定期券のほかに、他人名義の複数の通学定期券を所持しているのが発見された。日大側が内部調査を行ったところ、サッカー部員43人とラグビー部員18人が、練習場最寄り駅の若葉台駅近くに住む部員の名義を借りたり、練習場の所在地を住所として虚偽申告したりして、各部員が通学するキャンパス最寄り駅と若葉台駅の間の通学定期券を不正に購入[13]していたことが発覚した[14][15][16]。
- 日大は京王電鉄から464万円、東日本旅客鉄道(JR東日本)から178万円、計642万円の不正乗車による割り増しを含む請求を受け、2007年2月までに納付している[17]。
- また日大サッカー部はこの事件発覚により2006年10月14日に関東大学サッカー連盟に届け出、同日以降の関東大学2部リーグ戦の残り7試合への出場を辞退した[18]。
岡山駅突き落とし事件
JR東日本電車内・乗務員連続暴行事件
- 2008年(平成20年)3月27日・4月2日
- JR東日本の普通列車に乗務するグリーンアテンダントが、乗客の男に相次いで暴行・強姦(未遂含む)される事件が発生。事件後JR東日本は客室への防犯カメラ設置、閑散時間帯の警備員の配置などの対策を行った。
近鉄大阪線列車便所連続放火事件
- 2009年(平成21年)5月26日〜6月4日
- 2009年6月4日午前8時40分頃、大阪府八尾市の近鉄大阪線河内山本駅を発車した河内国分発大阪上本町行き普通電車(6両編成、乗客約400人)の6両目トイレ内から、煙が出ているのを乗客が発見。連絡を受けた車掌がトイレットペーパーが焦げているのを見つけ、消火器で消し止めた。乗客は次の近鉄八尾駅で避難。けが人はなかった。
- 同線では5月26日の朝にも、奈良県香芝市の五位堂駅に停車中の準急電車内のトイレで、トイレットペーパーや壁の一部を焦がされ、6月3日朝には、大阪府柏原市の大阪教育大前駅ホームの男子トイレの個室内で、緊急通報用押しボタンのプレートが燃やされた事件が発生しており、近鉄秘書広報部は「ラッシュ時で、発見が遅れれば負傷者が出た可能性もあった」とし、青山町駅以西の準急、普通電車のトイレの使用を中止し、社員が乗り込み警戒を強化することを決めた。
- 近鉄大阪線では中・長距離列車が多く、トイレを装備する一般車両が近鉄他線区よりも重点的に投入されている上に、折り返し運用の関係でトイレを装備する車両が上記のように準急や普通列車にも多く充当されており、中には5200系や5820系といったクロスシートを装備する車両も準急や普通列車に充当されていたが、トイレでの喫煙やいたずらの防止策として、これらのクロスシート車両ではトイレを使用不可とする処置がとられていたものの、2610系などのロングシート車両ではトイレが使用可能であった。短期間で放火事件が多発したため、大阪・奈良両府県警は連続放火事件の可能性もあるとみて捜査を始めたが、結局犯人は逮捕されず未解決事件となっている。
2010年-2013年
JR東日本電車内・乗務員強姦未遂事件
2012年4月にJR東日本の普通列車に乗務するグリーンアテンダントを、泥酔した60代乗客が強姦目的でトイレに押し込もうとした事件が発生。2008年にJR東日本は警備員配置等の対策を行ったとしていたが、事件当時は深夜23時だったにも関わらずグリーンアテンダントは1人で乗務していたことが埼玉新聞の取材により判明した。
関西本線運行妨害事件
- 2010年(平成22年)2月14日・5月9日
- 2月14日、関西本線(大和路線)で団体運行されていた臨時列車「あすか」を撮影するために三郷駅 - 河内堅上駅間ならびに河内堅上駅 - 高井田駅間の線路上に鉄道ファンが侵入。JR西日本社員の退去命令に従わなかったため、後日大阪府警察に被害届が提出された。
- 5月9日には臨時特急「まほろば」撮影のために線路内に三脚を置き、大和路線に遅延ならびに運休を発生させる事件が発生。2月14日の事件とは異なり、JR西日本は被害届を提出していなかったが、事態を重く見た奈良県警察は鉄道営業法違反の疑いで神戸市営バスの運転手の男を書類送検した。両事件とも鉄道ファンに対する世間からのバッシングが過熱した一件となった。
防護無線装置ヒューズ抜き取り事件
- 2010年(平成22年)4月など計約20件
- JR西日本所属の電車の運転室内の列車防護無線装置のヒューズが、相次いで抜き取られているのが見つかり、大阪府警察が捜査。その後、同社天王寺車掌区所属の男性車掌がヒューズの抜き取りを認め、同府警は器物損壊と偽計業務妨害などの容疑で逮捕した。
列車無線配線切断事件
- 2010年(平成22年)4月など計4件
- JR西日本関西本線久宝寺駅構内で、奈良電車区の201系電車の運転室内の列車無線の配線が切断されているのが見つかり、同社がさらに調査した結果、いずれも同電車区所属の同系が同様の被害に遭っているのが4件判明した。同社は内部犯行の可能性もあると見て、奈良県奈良警察署に被害届を提出しているが、2020年2月現在未解決事件となっている。
吹田貨物ターミナル駅建設現場における継目板等盗難事件
- 2010年(平成22年)7月・12月
- 吹田信号場構内の吹田貨物ターミナル駅の建設工事現場で、レール継目板などの盗難事件が相次いで発生した[19][20]。いずれの事件も、大阪府警察が捜査を行っているが、2016年現在未解決事件となっている。
阪和線運行妨害事件
- 2012年(平成24年)6月以降の数十回
- 6月から、JR西日本1社員が阪和線の信号のブレーカーを故意に落とし、運行を意図的に止めた事件。2013年6月、JR西日本の子会社である西日本電気システムの社員が偽計業務妨害罪で逮捕された。
JR北海道運転士ATS破壊事件
- 2013年(平成25年)9月17日
- JR北海道の寝台特急「北斗星」の運転士が自動列車停止装置(以下、ATS)の確認ミスによってATSが作動し、腹いせにATSのスイッチを破壊した。運転士は「後輩社員が同乗しており、ミスを知られたくなかった」と言っていた。以前、運転士は2004年と2008年にもオーバーランを起こしていた[21][22]。この社員は2014年1月30日に器物損壊容疑で北海道警察に逮捕された[23]。JR北海道が起こした相次ぐ事故と不祥事の一件。
2014年
- 2014年2月10日
- 発生場所:北海道旅客鉄道本社ほか
- JR北海道がレール検査データ改ざんによる検査妨害について、国土交通省に鉄道事業法違反の疑いで刑事告発され、北海道警察による強制捜査を受けた。鉄道事業者が同法違反により強制捜査を受けるのは、1987年(昭和62年)の同法施行以来、初の事態である。また、運輸安全委員会も、検査データの改ざんによる虚偽報告について、運輸安全委員会設置法違反の疑いで刑事告発を行っている[24][25]。JR北海道が起こした相次ぐ事故と不祥事の一件。
- 2014年11月15日
- 発生場所:東海道新幹線 新横浜駅構内
- 午前5時40分頃、新横浜駅構内で発車準備中の新横浜発広島行ひかり493号(16両編成)の最後尾を登る男性の姿を、同列車の車掌が見かけ非常停止ボタンを押したが、間もなく閃光と衝撃音が聞こえ、発生元に駆け付けたところ、3.8m下の線路に転落した男性を発見し、消火器を用いて消火した。車両上には黒く燃えた跡が残っていた。その後救急車により病院に搬送されたが11月24日に死亡した。この事故により品川駅から小田原駅間で停電が発生し、始発から東海道新幹線上下線の運転を午前7時ごろまで見合わせ、上下線153本に最大86分の遅れが生じ、16万人程度に影響が発生した。詳細な事情聴取は行えなかったが、搬送前に当該男性が自殺目的で新幹線の高圧電流架線に触れたことを述べていた。神奈川県警察の捜査の結果、東京都あきる野市在住の25歳男性が午前5時半に改札が開くと同時に入場券で入場し、N700系最後尾車両の運転席のボンネットより車両の屋根に登り、架線に接触したことが判明した。当該男性は、被疑者死亡のまま新幹線鉄道における列車運行の安全を妨げる行為の処罰に関する特例法違反容疑で書類送検された[26][27][28][29]。
2015年
- 2015年6月30日
- 発生場所:東海旅客鉄道(JR東海)東海道新幹線 新横浜駅 - 小田原駅間
- 午前11時30分頃、東京発新大阪行き新幹線「のぞみ225号」(N700A系新幹線電車X59編成)が新横浜 - 小田原間を走行中、1号車最前列で71歳男性が油を撒き、自らの体にも油をかぶり火をかけて焼身自殺を図った。焼身自殺した男と煙を吸った52歳の女性が死亡、28人が負傷した。新幹線初の列車火災事故。
- →詳細は「東海道新幹線火災事件」を参照
- 2015年8月下旬-9月上旬
- 発生場所:東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅・線路など
- 8月下旬から9月上旬にかけ、東京都内のJR東日本駅・鉄道施設において火災が相次いだ。火災現場付近でペットボトルやティッシュペーパーの燃えかすなどが残っていたため、警視庁は連続放火事件の可能性が高いとみて捜査。その後、9月15日に被疑者が逮捕された[30]。
- →詳細は「JR東日本連続放火事件」を参照
- 2015年12月2日8時半頃
- 発生場所:東京メトロ半蔵門線 九段下駅 - 半蔵門駅間(東京都千代田区)
- 走行中の南栗橋発中央林間行き列車(東京急行電鉄(東急)8500系電車、10両編成)の前から6両目の車両で消火器のベルトが外れ、消火器が落下して消火剤が噴出した。避難時に5人が軽傷(うち1人が病院に搬送)、4人が消火剤を吸って体調不良を訴え、半蔵門線は全線で12分間運転を見合わせた[31][32][33][34][35][36][37][38][39]。直通先の東武伊勢崎線と東急田園都市線にも遅れが出た[38]。消火器を固定していたバンドなどが車両の連結部にある渡り板の下から見つかり、東京メトロ・東急の両社によると、自然に外れて入り込む可能性は低いといい、東急では、消火器を固定していたバンドが人為的に外され、その後走行の振動で消火器が落ちた可能性もあるとみている[34]。なお、東急2000系と同5000系、2020系は消火器の固定方法が違うため、消火器のベルトが外れて落下する恐れはない。
- 2015年11月-12月
- 発生場所:東京メトロ千代田線ほか
- 2015年12月2日、運行を終えて帰庫した東京メトロ千代田線の列車を東京メトロの社員が点検したところ、吊り革6個が無くなっているのが見つかり、同社ではその後も日比谷線や有楽町線などでも吊り革が無くなっているのが見つかり、無くなった吊り革の数は合計で80個となった。
- この他、東急電鉄では2015年11月頃から約200個が無くなっているほか、小田急電鉄でも2015年12月下旬から約50個が無くなっている。
- 吊り革はいずれもベルトごと無くなっており、警視庁などは何者かがベルトを刃物で切ったり、ねじを工具で外したりするなどして盗んだとみて窃盗事件として捜査しているほか、売りさばく目的で盗まれた可能性もあるとみてインターネットのオークションの出品状況なども調べている[40]。
2016年
- 2016年5月17日
- 発生場所:北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線 留萌駅
- 22時10分頃、留萌駅に停車していた列車(ワンマン運転)を回送運転するために乗務員が運転室に入ったところ、運転室内の音声合成装置や系統設定器、自動放送装置操作盤などの放送用機器(30万円相当)が盗まれているのを発見した。予備の車両で運行したため、ダイヤに影響は生じなかった。JR北海道は北海道警察に被害届を提出した[41]。
- 2016年12月11日
- 発生場所:西日本旅客鉄道(JR西日本)新今宮駅
- 17時頃、新今宮駅ホームで、ホーム上にいた18歳と63歳の女性2人が突き飛ばされ、63歳の女性が線路に転落した。直後にJR難波発王寺行き快速電車が進入したが緊急停止し、転落した女性にはけがはなかった[42]。
- 大阪府警は12月13日に滋賀県大津市在住の28歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した[43]。男は逃走の際、駅構内で上着やサンダルを脱ぐ不可解な行動を取ったため、12月27日から翌年3月13日まで鑑定留置され、刑事責任能力の有無を調べられることとなった[44]。
- 2016年12月12日
- 発生場所:東日本旅客鉄道(JR東日本)大崎駅
- 8時50分頃、大崎駅で山手線電車から40歳の女性が降車した際、大腿部裏に切り傷と出血があるのに気づき、駅員に届け出た。傷は長さ約10cm、深さ2 - 3cmに達していた。傷害容疑で捜査中[45]。
2017年
- 2017年5月26日
- 発生場所:西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽新幹線岡山駅付近
- 11時10分頃、岡山駅に停車直前の新大阪発鹿児島中央行き「みずほ615号」(N700系新幹線電車8両編成、乗車人数約350人)の先頭車両(1号車)の座席に、自称80歳の男がライターで火を点けた書類を置き[46]、座席の一部が焦げた[47]。岡山駅で乗車した男性客がペットボトルのお茶を掛けて消火し[46]、岡山駅停車後に非常ブザーのボタンを押し、みずほ615号は運転を取り止めた。この事件で後続列車7本が最大19分遅れる等、約4,600人に影響が出た。男は岡山駅到着後に現住建造物等放火未遂の現行犯で岡山県警察に逮捕され、容疑を認めている[47]が、動機については「岡山駅に着きそうだったので火を点けた」「殺されると思った。火を点けたら止まると思った」等[48]と要領を得ない返答を繰り返しているという。また、所持していた乗車券は新大阪駅から小倉駅までのものだった[46]。岡山駅構内の売店の女性職員によると、男は取り乱した様子もなく、警察の質問に淡々と応じていたという[49]。
- 2017年5月27日
- 発生場所:京王電鉄京王線 柴崎駅[50]
- 23時過ぎ、柴崎駅ホームで、酒に酔っていた43歳の土木作業員の男が男性3人に「さっきぶつかっただろ」等と絡んで口論になり、そのうちの1人の29歳男性を突き飛ばし[51][リンク切れ]、男性は発車し始めた普通電車に接触し[50]、頭蓋骨骨折等の重傷を負った[51]。男は殺人未遂の現行犯で警視庁調布警察署に逮捕された[50]。
- 2017年6月3日
- 発生場所:東日本旅客鉄道(JR東日本)総武本線(緩行線)平井駅
- 0時10分に平井駅に到着した津田沼行き下り列車の20代の中国人女性の乗客(以下、女性)が、男性に痴漢されたと訴えてプラットホームの列車非常停止警報装置のボタンを押し、駅員や警察官が駆け付けた。男性は警察に任意同行を求められたが応じず、列車は20分間運転を見合わせ、事情を知らないホームの乗客らが「早く降りろよ」「どんだけ迷惑かけてんだ!」「降りろ降りろ!」「さっさと降ろせ!」等と怒鳴り、男性は乗客らに「降りますから」と応える、警察官には「やっていない」と不満をぶつけながら降車し、警察官に囲まれて警視庁小松川警察署へ連行された。しかし、ある目撃者は「女性が自分の顔に男性の肘が当たったと訴え、双方が揉めている中で女性が突然日本語で『貴方は痴漢です』と叫んだ」としているほか、NEWSポストセブン社会部記者によると、列車内では「降りなくていいよ」と男性を庇う乗客が多く、男性が容疑を否認しても騒ぎ立てる女性に呆れる声も挙がっていたようである[52]。小松川警察署には目撃者が同行し、複数の目撃証言により、痴漢行為はなかったとして男性は逮捕されず、女性も最後は大人しく帰っていったという。ジャーナリストの周来友によると、訪日中国人が急増する中、中国人女性の間で「日本の満員電車は痴漢に遭いやすい」という噂が広まっているという[53]。
- 2017年6月17日
- 発生場所:大井川鐵道大井川本線 田野口駅付近
- 静岡県榛原郡川根本町内の大井川鐵道大井川本線線路脇で、列車を撮影に訪れた男性3人が無断で同社敷地内に立ち入っているのを沿線をパトロール中の静岡県警察の警察官が発見し、検挙した。当日は『機関車トーマス』デザインの蒸気機関車による『かわね路号』の運行初日であった。同県警は2017年10月20日までにこの3人を鉄道営業法違反容疑で書類送検した[54]。
- 2017年6月22日(被疑者逮捕日)
- 2017年5月4日から翌朝にかけて、東日本旅客鉄道(JR東日本)信越本線横川駅に滞泊中の普通列車の車両から行き先案内表示器と方向幕(時価計約237,800円)を盗んだとして、上毛電気鉄道の47歳の運転士が群馬県安中警察署に窃盗容疑で逮捕された。この運転士の自宅を家宅捜索したところ、同件以外に3月から5月にかけて群馬・栃木両県の駅で盗まれた疑いのある方向幕や案内表示器等が発見された[55]
- 2017年10月1日
- 発生場所:東急田園都市線 溝の口駅
- 8時頃、溝の口駅でホームで電車の到着を待っていた45歳の男性が、男に背中を押され線路に突き落とされた。男性は自力でホームに這い上がり無事だった[56]。その後神奈川県警察が10月5日に、33歳の男性を殺人未遂容疑で逮捕した[57]。
- 2017年11月2日(被疑者送検日)
- 2017年7月24日未明に西武新宿線本川越駅構内に停車していた電車の車体前面の行先表示器を損壊したり、備品の合図灯を盗んだりした疑いで、埼玉県川越警察署は同年11月2日までに東京都在住の2人の少年を、窃盗・建造物侵入・器物損壊などの容疑で逮捕・送検した。
- 同駅構内では7月3日にも、行先表示器の表示が勝手に変更された上、配線が切断されたりする事件があり、同県警はこれらの事件との関連も調べている[58]。
- 2017年11月24日(発表日)
- 2017年9月17日13時過ぎに東海道新幹線東京駅で、知人のキセル乗車を手助けした疑いで、警視庁保安課は同年11月に22歳の大学生を建造物侵入容疑で逮捕し、キセル乗車した知人を鉄道営業法違反容疑で書類送検した。大学生と知人はいずれもAKB48やHKT48の追っかけファンで、大学生は入場券を使い知人とともに改札を出ようとしたが、駅員に気づかれ発覚した。
- 日本全国にファン同士の不正乗車に関するネットワークが広まっているとされる[59]。
2018年
- 2018年1月10日
- 発生場所:近鉄京都線新田辺駅 - 興戸駅間(京都府京田辺市)
- 17時40分頃、走行中の近鉄奈良発京都行き急行電車(6両)で、19歳の韓国人大学生の男性がドアコックを操作して扉を開け、車外に飛び降りた。これにより上下線計41本が運休し、約3万人に影響が出た。男性は13日に京都府田辺警察署に威力業務妨害容疑で逮捕された。男性は観光目的で知人3人と共に来日し、4人で電車に乗っていた際に突然飛び降りた。知人らは「旅行中に時折、ふさぎ込んでいた」と話している[60]。
- 2018年2月7日
- 発生場所:西日本旅客鉄道(JR西日本)大阪環状線 大正駅
- 6時50分頃、大正駅で電車を降りた34歳の男性が、同時に降りた別の男性に腹部を刃物で刺され重傷を負った[61]。大阪府警察は翌8日に、大阪市大正区内に住む62歳の男性を殺人未遂容疑で逮捕。被疑者は「(被害者の男性が)優先座席にずっと座っていたので腹が立った」と供述している[62]。
- 2018年4月12日
- 発生場所:東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線 郡山駅
- 20時45分頃、郡山駅構内の側線に留置されていたE721系(2両編成)が無人状態で約500メートル暴走し、近くに停止していた機関車と衝突。負傷者はいなかったものの、双方の車両の連結器が損壊した。暴走した車両には、職員が車止めを施しており、同社は駅構内に侵入した何者かが車止めを外した可能性が高いとして、福島県警察に被害届を提出した[63]。
- 2018年4月29日
- 発生場所:東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線 吉祥寺駅
- 0時頃、酒に酔った中国籍の38歳の男が、65歳の男性とホーム上で口論となり、65歳男性を駅を出発した電車に接触させた。65歳男性は意識不明の重体となりその後死亡。警視庁武蔵野警察署は、38歳男を傷害容疑で逮捕し、65歳男性の死亡を受けて傷害致死容疑に切り替えた[64][65]。
- 2018年6月9日
- 発生場所:東海旅客鉄道(JR東海)東海道新幹線新横浜駅 - 小田原駅間
- 21時50分頃、東京発新大阪行き「のぞみ265号」(N700A系新幹線電車16両編成)の12号車車内で、乗客の22歳男性が突然刃物を振り回し他の乗客3人を刺し[66]、1人が死亡、2人が負傷した[67]。この事件の影響で東海道新幹線は車内安全確認のため運転を見合わせた[68]。
- この事件をきっかけに、国土交通省は鉄道運輸規程の改正に踏み切り、刃物の持込を禁止することとなった[69]。
- →詳細は「2018年東海道新幹線車内殺傷事件」を参照
- 2018年6月13日・15日
- 発生場所:北海道旅客鉄道(JR北海道)管内
- 6月13日に網走駅で同駅5時56分発特急「オホーツク2号」(キハ183系気動車)の側面表示幕が作動しない不具合が発生。札幌駅到着後に苗穂運転所で車両点検を行ったところ、中間のキロハ182形の表示幕1本が、非正規の表示幕にすり替えられていた。
- また、6月15日にも、札幌発17時30分の「オホーツク3号」において、キロ182形500番代の表示幕2本が、非正規品にすり替えられていた。これらの事象を受け同社が調査したところ、キハ183系のうち、前面の愛称表示幕が白幕にすり替えられていた車両もあった。同社は盗難・紛失の可能性もあるとして、北海道警察に相談している[70]。
- 2018年8月26日
- 発生場所:東日本旅客鉄道(JR東日本)新宿駅
- 5時40分頃、新宿駅のプラットホームで、500ミリリットル入りのボトル型のアルミ缶が突然破裂。中に入っていた無色透明のアルカリ性の液体が通り掛かった女性の足にかかり、女性は軽い火傷を負った。
- 警視庁は傷害容疑で捜査を行ったが[71]、その後の捜査で、東京都内の31歳の飲食店従業員の男性が勤務先から強アルカリ性の業務用洗剤をアルミ缶に移し入れて持ち歩き、このアルミ缶と洗剤が化学反応して破裂したことが明らかとなり、警視庁はこの男性を過失致傷容疑で書類送検した[72][73]。
- 2018年9月3日
- 発生場所:阪神本線
- 10時47分頃、甲子園駅から西宮発梅田行急行列車に乗車した男性客が、座席に座った直後に、座席のクッションが濡れているのに気付き席を移動したが、直後に火傷の症状を訴え、梅田駅で下車後に駅員に連絡。駅員が大阪府警察に通報した。男性は約6か月の重傷。
- 兵庫県警察は、何者かによって薬品が撒かれたとして、傷害や業務妨害の容疑で捜査を行ったが[74]、その後の捜査で、大阪市の20代の料理人の男性が勤務先から強アルカリ性の業務用洗剤をペットボトルに移し入れて所持して乗車中、洗剤がこぼれているのに気づき、ボトルを車内に放置したまま下車したことが原因と判明し、兵庫県警はこの男性を過失致傷容疑で書類送検した[75]。
2019年
- 2019年4月13日
- 発生場所:京成電鉄本線 船橋競馬場駅 - 谷津駅間(千葉県船橋市宮本8丁目)
- 7時15分頃、京成本線船橋競馬場前駅付近の踏切で、遮断機が鋸で切断された。千葉県警察で捜査を行い、同日中に市川市在住の53歳の自営業の男性を器物損壊容疑で逮捕した。この日は谷津駅構内での人身事故の影響で同踏切の遮断機は長時間にわたって下りたままとなっていた[76][77]。
- 2019年5月 - 8月
- 発生場所:大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)御堂筋線中津駅など
- 2019年6月23日に42歳の無職男性が、御堂筋線の車内で少女の下半身を触ったり、降車後にホーム上で性的暴行を加えるなどしたほか、電車内や路上で他の女性にも性的暴行を繰り返し行った。その後この男性に対し大阪地方裁判所は2020年4月16日に、強制性交容疑で懲役8年の判決を言い渡した[78]。
- 2019年6月17日
- 発生場所:大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)御堂筋線中津駅
- 23時40分頃、御堂筋線中津駅構内で、「男性がホームから落ちた」と大阪府警察に110番通報があった。ホームから転落したのは福岡県春日市から出張で訪れていた46歳の男性で、腰に軽症を負った。大阪府大淀警察署は、兵庫県西宮市在住の49歳の男性会社員を殺人未遂容疑で逮捕した[79]。
- 2019年11月12日
- 発生場所:西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽新幹線新尾道駅 - 福山駅間
- 16時40分頃、鹿児島中央発新大阪行上り『さくら558号』車内で、乗車していた59歳の男性が、ドアコックをひねってドアを開けて列車を停車させ、運行を妨害しようとしたとして、広島県福山東警察署に威力業務妨害容疑で逮捕された[80]。
2020年
- 2020年2月17日
- 発生場所 : 都営地下鉄新宿線神保町駅
- 午前7時頃、痴漢を疑われ同駅構内を逃走中だった、元警視庁警備課SPで会社員の男性が、自らを取り押さえようとした20歳代の男性を振り払おうと階段下に転落させ、被害者男性は頭蓋骨骨折などの負傷を負った。加害者男性は警視庁神田警察署に傷害容疑で逮捕された[81]。
- 2020年3月13日
- 発生場所 : 西日本旅客鉄道(JR西日本)木次線木次駅
- 午後12時頃、島根県出雲市在住の44歳の男性が、同駅構内に居合わせた同県雲南市職員に向けて「駅の窓口が閉まっているのは、自分がコロナウイルスに感染しているからか」「1m以上離れないと感染する」などと言った上で、マスクをせず咳をするなどし、これが元で駅係員が待合室の除染作業を実施するなどの事態となった。島根県警察は翌14日にこの男性を偽計業務妨害容疑で逮捕した。この男性は実際にはコロナウイルスには感染していなかった[82]。
- 2020年3月16日
- 発生場所:東日本旅客鉄道(JR東日本)両毛線桐生駅
- 高崎駅発小山駅行きの両毛線下り電車に乗車していた男性が、午後4時43分頃、桐生駅停車中に「俺はコロナだ」と新型コロナウイルスに感染しているかと思わせる虚偽の発言をし、他の乗客とトラブルになった。男は酒に酔った様子だった。保健所が検査を行ったところ、感染は確認されず、群馬県警察は男性を偽計業務妨害の現行犯で逮捕した。この影響で乗客を他の車両に移すなどの対応が行われ、両毛線の下り電車3本に最大57分の遅れが出るなどの影響が出た[83][84]。
- 2020年4月
- 発生場所 : 秋田臨海鉄道秋田港駅
- 秋田臨海鉄道は、寝台特急『あけぼの』で運用されていた24系客車を、南アフリカへの譲渡のため、2015年11月から秋田港駅構内に留置していたが、2020年になって、愛称表示器や行先表示器が盗難に遭っているのが発見された。同鉄道では、警察への届出を行うと共に、転売される可能性もあるとして、情報提供を求めている[85]。
- 2020年5月8日
- 発生場所 : 東日本旅客鉄道(JR東日本)外房線安房鴨川駅 - 安房天津駅間
- 15時55分頃、安房鴨川駅を発車した普通列車の先頭車両が脱線。その後の千葉県警察の調べで、小学生の置き石によるものと判明。
- 2020年6月13日
- 発生場所 : 東京メトロ副都心線要町駅付近
- 15時頃、東京メトロ副都心線要町駅付近を走行していた元町・中華街行電車の、前(渋谷方)から6両目のドア付近で、紙類が入った紙袋が燃えているのが発見された。電車が要町駅到着後、同駅駅員と乗客らによって消火され、負傷者はいなかった。警視庁は放火の疑いで捜査を行った[86]結果、東京都新宿区在住の36歳の男性が火をつけたとして、6月23日に同容疑で逮捕した[87]。
- 2020年10月31日
- 発生場所 : 東日本旅客鉄道(JR東日本)京浜東北線日暮里駅
- 0時半頃、日暮里駅に到着した京浜東北線の車内で泥酔の男性の財布を盗った、都営地下鉄大江戸線月島駅の駅員の男性が目撃した乗客により現行犯逮捕された[88]。
- 2020年11月3日
- 発生場所 : 東京メトロ半蔵門線九段下駅
- 13時前、半蔵門線に乗車していた男性が、マスクを鼻まで覆っていない男性を見付け注意したところ、相手の男性と口論となった。2人は九段下駅で降りた後もみ合いとなり、注意された側の男性が催涙スプレーを噴射。噴射を受けた男性は目の痛みなどを訴えたが軽症である模様。スプレーを噴射した男性はそのまま現場から立ち去り、警視庁が捜査を行っている[89]。
2021年
- 2021年2月10日(事件判明日)
- 発生場所 : 銚子電気鉄道線犬吠駅
- 2月9日17時頃から10日8時頃にかけ、犬吠駅の事務室のドアが壊され、室内から現金約2,400円などが盗まれているのが発見された。銚子電気鉄道は千葉県警察銚子警察署に届け出、同署が窃盗容疑で捜査を行っている[90]。
- 2021年2月16日
- 発生場所 : 大井川鐵道千頭駅
- 千頭駅構内に留置されていた、『SL急行』に使用予定の12系客車(元JR西日本『SLやまぐち号』用)から、方向幕、温度計、非常灯などが盗まれたり、幌が損壊したりしているのが発見された。2020年12月にも類似の被害に遭っており、大井川鐵道は静岡県警察に被害届を提出している[91]。
- 2021年4月2日
- 発生場所:東海道新幹線京都駅 - 名古屋駅間
- 東海道新幹線京都 - 名古屋間を走行中の列車内で、検札に来た車掌が、乗客の50歳の男性に対しマスクの着用を求めたが、この男性客は拒否した上、トイレなどに居座り、「他の乗客を人質に取り暴れてもいいのだ」などと発言したほか、名古屋駅到着後に下車するよう求められても従わず、列車の発車が23分遅れた。また、この乗客は「コロナウイルスを持っている」とも発言したため、名古屋駅では防護服姿の警察官も駆け付ける騒ぎとなった。愛知県警察はこの乗客を威力業務妨害の現行犯で逮捕した[92]。
- 2021年4月25日
- 発生場所:JR東日本東北本線(京浜東北線)西川口駅
- 17時20分頃、西川口駅ホームで、この日運行されていた臨時快速「あしかが大藤まつり号」を撮影していた男子中学生が、同様に同列車を撮影していた男性とトラブルになり、中学生は男性に投げ飛ばされて頭蓋骨骨折の重傷を負った[93]。加害者の男性は、直後に到着した電車に乗車し逃走していたが、その後4月25日に埼玉県警察に傷害容疑で逮捕された[94]。
- 2021年8月6日
- 発生場所:小田急小田原線成城学園前駅 - 祖師ヶ谷大蔵駅間
- 20時30分頃、小田急小田原線成城学園前駅 - 祖師ヶ谷大蔵駅間を走行中の上り快速急行電車にて36歳の男が刃物を振り回し、逃げた際に転んだ乗客を含め10人が重軽傷を負った無差別刺傷事件。事件を起こしたと見られる男は当日夜に現場から約4km離れた東京都杉並区内のコンビニエンスストアにて、警視庁に身柄を確保された。この影響により同線は長時間運転見合わせとなった[95][96]。
- 2021年8月24日
- 発生場所:東京地下鉄白金高輪駅
- 21時ごろ、白金高輪駅の改札から地上出口に上がるエスカレーター付近で22歳の男性会社員が硫酸をかけられ、この男性会社員と後ろにいた女性1人が負傷[97]。同月28日、事件の標的とされた被害男性の知人である容疑者の男は沖縄県宜野湾市で沖縄県警察により逮捕された[98]。
脚注
- ^ a b c d 京阪電気鉄道株式会社史料編纂委員会(編)『鉄路五十年』京阪電気鉄道、1960年、pp.220 - 223
- ^ 成東駅爆破
- ^ 「電車内に「かん」爆弾 近鉄線爆発」『朝日新聞』昭和47年(1972年)8月3日朝刊、13版、1面
- ^ 「容器は粉ミルクかん 近鉄電車爆破事件」『朝日新聞』昭和47年(1972年)8月3日夕刊、3版、9面
- ^ 鉄道ジャーナル1985年3月号no.217 P100 レールウェイ・レビュー
- ^ 「明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大事典」、東京法経学院出版、2002年、375頁
- ^ 「明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大事典」、東京法経学院出版、2002年、376頁
- ^ a b “新幹線「のぞみ」車内殺人第1号・覚醒剤男が錯乱の末に……”. デイリー新潮 (新潮社). (2019-08-18) 2019年8月18日閲覧。.
- ^ a b c d e f 【日本怪事件】「次はどいつだ!」新幹線殺傷事件は25年前にもあった! 返り血、叫び声…MJ風の覚せい剤中毒者がナイフを振り回し…エキサイトニュース 2018年6月16日
- ^ 先行していたひかり号は緊急停車ではなく、通常の客扱い停車であった。
- ^ 新富士駅に緊急停車した際は、身柄確保のため11号車以外のドアはドアカットしていた。
- ^ “東海旅客鉄道株式会社 中央線 田立駅 - 南木曽駅間列車火災事故” (pdf). 航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会) (2004年2月27日). 2018年7月10日閲覧。
- ^ 通学定期券は通常、通学する学校の最寄り駅と自宅最寄り駅の間の区間しか購入できず、クラブ・サークル活動を行う場所と通学先の間の区間では購入できない。
- ^ “日大サッカー部、学割定期で不正・京王線、部ぐるみで取得か”. 日本経済新聞. (2006年10月14日). オリジナルの2006年10月26日時点におけるアーカイブ。
- ^ “日大サッカー部、学割悪用し組織的に不正乗車”. 産経新聞. (2006年10月14日). オリジナルの2007年3月15日時点におけるアーカイブ。
- ^ “日大、不正乗車は61人 ラグビー部員も新たに発覚”. 産経新聞. (2006年10月28日). オリジナルの2007年4月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ “不正定期券 日大側、642万円納付 京王・JRへ割り増し罰則金”. 産経新聞. (2007年2月21日). オリジナルの2007年2月21日時点におけるアーカイブ。
- ^ “日大サッカー部、リーグ戦辞退 定期券不正利用”. 朝日新聞. (2006年10月14日). オリジナルの2006年11月30日時点におけるアーカイブ。
- ^ “吹田貨物駅工事現場で鉄板盗難”. 産経新聞. (2010年7月7日)[リンク切れ]
- ^ “何のために? 鉄道レール敷設資材1.7トン盗難 大阪”. 朝日新聞. (2010年12月29日). オリジナルの2011年1月1日時点におけるアーカイブ。
- ^ 運転士がATS(自動列車停止装置)のスイッチを損壊した件について (PDF) JR北海道のニュースリリース
- ^ “「後輩にミス隠すため」 ATS破壊のJR北海道運転士”. 北海道新聞 2013年9月18日閲覧。
- ^ “「ミス隠したい」とATS破壊、JR北社員逮捕”. 読売新聞. (2014年1月30日)
- ^ http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin140212.html
- ^ “JR北海道を強制捜査 再挑戦始めた北海道警 石勝線事故の捜査難航で”. 47NEWS. (2014年2月13日). オリジナルの2014年10月6日時点におけるアーカイブ。
- ^ “東海道新幹線:新横浜駅 停車車両の屋根で男感電し転落”. 毎日新聞. (2014年11月15日)
- ^ “「自殺しようと」新幹線の屋根に上り感電 25歳男性、全身やけど”. スポニチ. (2014年11月16日)
- ^ “「流線形」がアダ 新幹線よじ登り25000ボルト感電自殺の“衝撃想定外””. 産経新聞. (2014年12月3日)
- ^ “新幹線車両に登り感電 死亡男性を書類送検”. カナロコ. (2015年6月2日)
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