「第19代総選挙 (大韓民国)」の版間の差分
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:左派政党である[[民主労働党 (韓国)|民主労働党]]と[[国民参与党]](盧武鉉大統領の側近であった[[柳時敏]]が2010年1月に結成)及び新しい進歩統合連帯([[進歩新党]]を離党した[[魯会燦]]や[[沈相奵]]が結成した政治グループ)が統合して2011年12月5日に結成された左派政党<ref>{{cite news |title= 党合併を公式決定 進歩系3党|author= |newspaper= KBSワールドラジオ|date= 2011-12-5|url= http://rki.kbs.co.kr/japanese/news/news_Po_detail.htm?No=41656|accessdate=2012-2-14}}</ref>。政治的立場は[[左翼|左派]]。 |
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2020年8月24日 (月) 11:53時点における版
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第19代総選挙 地域区選挙結果 ■=セヌリ党・■=民主統合党・■=統合進歩党 |
第19代総選挙 | |
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ファイル:National assembly member gil poster.jpg 第19代総選挙におけるセヌリ党(正面)と民主統合党(右脇)の候補者垂れ幕。なお垂れ幕の数字は候補者登録の際に割り振られた記号 | |
各種表記 | |
ハングル: | 제19대 총선 |
漢字: | 第19代總選 |
発音: | ジェ シプク デ チョンソン |
日本語読み: | だい19だい そうせん |
第19代総選挙は、韓国の立法府である国会を構成する議員を改選するため2012年4月11日に投票が行われた選挙で、1948年5月の初代総選挙から数えて19回目となる。韓国では、選挙回数について「第○回」ではなく「第○代」と数え、名称も「総選挙」(총선거)ではなく「総選」(총선)と表記するのが一般的である。なお、この総選挙は、韓国の公職選挙法が改正されて以降に国外に居住する韓国国民にとって在外投票が可能となった初の国政選挙である[1]。
概要
国会議員の任期4年が満了したことに伴い行われた選挙である。今回の総選挙は任期4年目を過ぎた李明博大統領の政権運営に対する評価のみならず、12月に行われる大統領選挙の行方を占う前哨戦としての性格も併せ持っていた[2]。なお世宗特別自治市長選挙と同自治市の教育監選挙 基礎自治団体長(5地域)と広域議会議員(37選挙区37名)及び基礎議会(18選挙区19名)の再補選も同時に行われた。
ハンナラ党から党名改称し党刷新を図る与党のセヌリ党に対し、野党は「李明博政権と与党セヌリ党に対する審判」を最大争点に掲げて対決する構図となった。同時に民主統合党(以下、民主党)や統合進歩党(以下、進歩党)など進歩系野党は地域区候補者の一本化を通じた野圏連帯による与野逆転を狙った。また総選挙の結果が大統領選挙の結果を左右するとされているため、有力候補者と目される朴槿恵非常対策委員長(セヌリ党)や文在寅常任顧問(民主党)等にとっても浮沈を懸けた争いとなった[3]。
2009年の公職選挙法改正で導入された在外選挙制度が初めて実施された他、TwitterやFacebookなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用した選挙運動が法定選挙運動期間外でも可能となった[4]。
日程
- 2011年12月13日:予備候補[6]登録開始
- 2012年3月22日-23日:立候補者登録。午前6時~午後6時
- 2012年3月28日-4月2日:在外投票所投票。午前8時~午後5時
- 2012年3月29日:選挙期間開始日
- 2012年4月4日-5日:不在者投票
- 2012年4月11日:投票日。午前6時~午後6時
基礎データ
- 選挙事由:任期満了
- 有権者:満19歳以上の大韓民国国民
- 被選挙権:満25歳以上の大韓民国国民
- 確定選挙人数:40,186,172名(国外不在者を含む)[7]
- 議員定数:300議席。今回の総選挙に限り前回より1名増員[8]
- 地域区:246議席(前回比1増)
- 比例代表:54議席
- 投票:2票制。候補者(地域区)と政党(比例代表)へ票を投じる(記号式投票)
- 選挙制度:小選挙区比例代表並立制。重複立候補は禁止[9]。
- 比例代表の配分方法:阻止条項をクリアした政党(議席割当政党)の得票を議席割当制党の合計得票で割り、算出された商の整数部分を各議席割当政党に配分。残る議席は小数点以下の商が大きい議席割当政党の順に配分[10]。
主要政党
第19代総選挙に予備候補登録[11]、候補を擁立した主要政党を紹介する。なお民主党と進歩党は選挙協力(野圏連帯)で合意、世論調査方式による予備選(3月17日~18日)を通じて全羅道を除く各地域に統一候補を擁立した[12][13]。
与党
- セヌリ党
- 李明博政権与党であるハンナラ党(金泳三政権与党である新韓国党と民主党が統合して1997年11月発足)が2012年2月13日に党名改称して発足した政党[14]。軍事政権時代の与党勢力を受け継ぐ政党で政治的立場は中道保守。党名改称直前の2012年2月2日、未来希望連帯(親朴系政治家を主体とする政党)と統合[15]。
野党
- 民主統合党
- 民主党(軍事政権時代の野党と金大中・盧武鉉政権における与党勢力の流れを汲む政党)と市民統合党(盧武鉉大統領に近い所謂「親盧派」の政治家と市民団体で結成した院外政党)及び韓国労働組合総連盟が合同して2011年12月16日に結成された政党[16]。政治的立場は中道進歩。
- 自由先進党
- 2008年2月、李会昌(元ハンナラ党総裁で前年12月の大統領選挙に立候補)が結成した政党。政治的立場は新保守主義。
- 統合進歩党
- 左派政党である民主労働党と国民参与党(盧武鉉大統領の側近であった柳時敏が2010年1月に結成)及び新しい進歩統合連帯(進歩新党を離党した魯会燦や沈相奵が結成した政治グループ)が統合して2011年12月5日に結成された左派政党[17]。政治的立場は左派。
候補者
立候補者登録は3月22日と23日の二日間行われた[18]。立候補者登録が締め切られた23日午後6時現在の平均競争率は3.7倍で、前回の第18代総選挙の4.6倍には届かなかった。この理由について中央選挙管理委員会では、民主党と進歩党の候補者一本化、前回総選挙で207名を擁立した平和統一家庭党からの立候補が無かったためであるとしている[19]。候補登録の際に割り振られる記号(番号)は、国会に議席を有する政党には議席数順、議席を有さない政党はハングルのカナタ(가나다・・・)順で、無所属候補については選挙管理委員会の抽選で決定する。ただし、国会に5議席以上有する政党、直近の大統領選挙や国会議員選挙で有効投票3%以上を得た政党でかつ国会議席を有する政党の場合は統一した記号が付与される[20]。本選挙ではセヌリ党と民主統合党、自由先進党、統合進歩党、創造韓国党の五党が該当した。
党派 | 地域区 | 比例代表 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
3月23日 | 4月11日 | |||
セヌリ党 | 230 | 230 | 44 | |
民主統合党 | 210 | 209 | 38 | 地域区候補1名辞退 |
自由先進党 | 52 | 50 | 16 | 地域区候補2名辞退 |
統合進歩党 | 55 | 51 | 20 | 地域区候補4名辞退 |
創造韓国党 | 3 | 3 | 4 | |
国民の考え | 20 | 20 | 7 | |
進歩新党 | 23 | 23 | 7 | |
その他の政党 | 77 | 75 | 52 | 地域区候補登録無効1名・辞退1名 |
無所属 | 258 | 241 | - | 辞退16名、登録無効1名 |
928 | 902 | 188 |
- 出典:정당별 후보자수(政党別候補者数).中央選挙管理委員会歴代選挙情報データベース(2012年3月24日閲覧)。国会に議席を有していない政党の候補者数については、民主党や進歩党と選挙協力をしている進歩新党を除き「その他の政党」として合算して掲載する。地域区候補の辞退や登録無効などについては사퇴/사망/등록무효 현황(辞退/死亡/登録無効現況)を参照。
選挙結果
選挙の結果、与党セヌリ党(選挙時162議席)は152議席で選挙前より議席を減らしたものの単独で過半数を確保し、事実上の勝利を収めた。「李明博政権審判」をかかげた民主党(80議席)は127議席で選挙前を上回ったものの目標とする第1党奪取をすることはできず、事実上敗北した[21]。民主党と選挙協力を行った進歩党(7議席)は13議席で選挙前を大きく上回り、保守系の自由先進党(14議席)は5議席で選挙前を半分以上も下回った[22]。無所属は3議席で25名が当選した前回選挙より激減した。選挙前に議席を有していた創造韓国党(2議席)と国民の考え(1議席)は議席を失った。なお投票率は54.3%で過去最低だった前回総選挙を8.2%上回った[23]。年代別では60歳以上が68.6%で最も高く、次いで50代が62.4%、40代の52.6%と続いた。一方、20代後半の投票率は37.9%で、全世代の中で最も低くなった[24]。今回の選挙で当選した候補者の内で23人が政治資金問題などを理由に第20代総選挙時までに失職している[25]。
- 投票率:54.3%(投票者数21,815,420名/選挙人数40,205,055名)
ソウル | 仁川 | 京畿 | 大田 | 忠北 | 忠南 | 光州 | 全北 | 全南 | 釜山 | 大邱 | 蔚山 | 慶北 | 慶南 | 江原 | 済州 | 世宗 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
55.5% | 51.4% | 52.6% | 54.3% | 54.6% | 52.4% | 52.7% | 53.6% | 56.8% | 54.6% | 52.3% | 56.1% | 56.0% | 57.2% | 55.8% | 54.5% | 59.2% |
- 全国平均投票率54.3%を上回った地域については太字で強調した。
党派 | 地域区 | 比例代表 | 合計議席 | 議席増減 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
得票数 | 得票率 | 議席 | 得票数 | 得票率 | 議席 | ||||
セヌリ党 | 9,324,911 | 43.3% | 127 | 9,126,226 | 42.80% | 25 | 152 | ▼10 | |
民主統合党 | 8,156,045 | 37.9% | 106 | 7,775,737 | 36.45% | 21 | 127 | △47 | |
統合進歩党 | 1,291,306 | 6.0% | 7 | 2,198,082 | 10.30% | 6 | 13 | △6 | |
自由先進党 | 474,001 | 2.2% | 3 | 689,843 | 3.23% | 2 | 5 | ▼9 | |
進歩新党 | 101,614 | 0.5% | 0 | 242,995 | 1.13% | 0 | 0 | ±0 | |
国民の考え | 44,379 | 0.2% | 0 | 156,222 | 0.73% | 0 | 0 | ▼1 | |
創造韓国党 | 3,624 | 0.0% | 0 | 91,875 | 0.43% | 0 | 0 | ▼2 | |
その他の政党 | 135,339 | 0.5% | 0 | 1,043,620 | 4.93% | 0 | 0 | ±0 | |
無所属 | 2,014,777 | 9.4% | 3 | - | 3 | ▼24 | |||
合計 | 21,545,996 | 246 | 21,327,600 | 54 | 300 | ||||
第19代総選挙 党派別議席数 ■=セヌリ党/■=民主統合党/■=自由先進党/■=統合進歩党/■=無所属 |
- 出典:선거통계 시스템(選挙統計システム)。「시・도별 정당별 득표수(지역구)」、「시・도별 정당별 득표수(비례대표)」、『제19대 국회의원선거 총람(第19代国会議員選挙総覧)』377―380頁。本表では當選者を出した政党および選挙前議席を有していた政党、進歩新党以外の党派得票については合算し「その他の政党」として掲載する。
議席数でみた場合、保守系158議席(セヌリ152+先進5+保守系無所属1)、進歩系142議席(民主127+進歩13+民主系無所属2)で、保守系が過半数議席を占めた。しかし政党別得票率では進歩系が46.75%(民主+進歩)で、46.03%(セヌリ+先進)を得た保守系を僅差で上回る結果となった[26]。新人当選者は148名、女性当選者は47名(うち比例代表28名)で過去最高だった前回選挙の42名を上回った[27]。 地域別で選挙結果を見た場合、首都圏では民主党がセヌリ党を圧倒し、進歩党も4名を当選させた。一方、慶尚道では同地域を強固な地盤としているセヌリ党が大邱市と慶尚北道で全勝した他、釜山及び慶尚南道でも圧勝、民主党は3名を当選させるに留まった。全羅道では同地域を排他的支持基盤とする民主党が優勢となったものの、進歩党も3名(2名は民主党候補に勝利、1名は民主党との統一候補)が当選した。中部の忠清道ではセヌリ党が民主党を抑え優勢となり、同地域を地盤としてきた先進党は惨敗した。江原道ではセヌリ党が全勝、済州特別自治道は民主党が全勝した[28]。なお首都圏で民主党や進歩党がセヌリ党を抑え優位になった背景として、同地域で利用者が多いSNSの存在を指摘する声もある[29]。
地域 | 合計 | 党派 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
セヌリ | 民主 | 進歩 | 先進 | 無所属 | ||
合計 | 246 | 127 | 106 | 7 | 3 | 3 |
ソウル特別市 | 48 | 16 | 30 | 2 | 0 | 0 |
仁川広域市 | 12 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 |
京畿道 | 52 | 21 | 29 | 2 | 0 | 0 |
大田広域市 | 6 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 |
世宗特別自治市 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
忠清北道 | 8 | 5 | 3 | 0 | 0 | 0 |
忠清南道 | 10 | 4 | 3 | 0 | 3 | 0 |
光州広域市 | 8 | 0 | 6 | 1 | 0 | 1 |
全羅北道 | 11 | 0 | 9 | 1 | 0 | 1 |
全羅南道 | 11 | 0 | 10 | 1 | 0 | 0 |
釜山広域市 | 18 | 16 | 2 | 0 | 0 | 0 |
大邱広域市 | 12 | 12 | 0 | 0 | 0 | 0 |
蔚山広域市 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 |
慶尚北道 | 15 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 |
慶尚南道 | 16 | 14 | 1 | 0 | 0 | 1 |
江原道 | 9 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 |
済州特別自治道 | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 |
地域区選挙結果地図 ■=セヌリ党/■=民主統合党/■=自由先進党/■=統合進歩党/■=無所属 |
地域 | 党派 | ||||
---|---|---|---|---|---|
セヌリ | 民主 | 進歩 | 先進 | ||
全国平均 | 42.80 | 36.45 | 10.30 | 3.23 | |
ソウル特別市 | 42.28 | 38.16 | 10.56 | 2.11 | |
仁川広域市 | 42.90 | 37.68 | 9.71 | 2.64 | |
京畿道 | 42.35 | 37.74 | 11.01 | 2.16 | |
大田広域市 | 34.31 | 33.70 | 9.04 | 17.90 | |
世宗特別自治市 | 27.79 | 38.73 | 5.37 | 22.61 | |
忠清北道 | 43.81 | 36.02 | 7.70 | 5.31 | |
忠清南道 | 36.57 | 30.40 | 6.83 | 20.39 | |
光州広域市 | 5.54 | 68.91 | 18.60 | 1.02 | |
全羅北道 | 9.64 | 65.57 | 14.15 | 1.41 | |
全羅南道 | 6.33 | 69.57 | 14.77 | 1.15 | |
釜山広域市 | 51.31 | 31.78 | 8.42 | 1.88 | |
大邱広域市 | 66.48 | 16.37 | 7.04 | 2.01 | |
蔚山広域市 | 49.46 | 25.22 | 16.30 | 1.58 | |
慶尚北道 | 69.02 | 13.42 | 6.22 | 1.43 | |
慶尚南道 | 53.80 | 25.61 | 10.53 | 1.55 | |
江原道 | 51.34 | 33.47 | 6.59 | 1.82 | |
済州特別自治道 | 38.45 | 39.53 | 12.40 | 2.03 |
- 出典:選挙統計システム。各市・道で最多當選及び得票率を得た党派については各党(セヌリ党・民主党)のシンボルカラーで強調した。
セヌリ党(左)と民主統合党(右)の広域市・道別の比例代表選挙結果。 色が濃いほど支持が強く、セヌリ党は東部で、民主統合党は南西部で50%以上の支持を得たことを示している。 |
在外投票
今回の総選挙から韓国国外に居住する在外国民でも投票することが可能となった。対象となる選挙は比例代表選挙のみであるが、住民登録または国内居所申告をした在外国民の場合は地域区選挙においても投票ができる[30]。選挙人登録は2011年11月13日から2012年2月11日までの期間に107カ国158箇所の在外公館で行われ、在外国民と国外不在者の投票は3月28日から4月2日まで居住国の公館に設置される在外投票所で行われる予定である[31]。当初、国外不在者と在外選挙人の登録は低調で1月30日現在、対象者223万3193人のうち6万9205人(3.1%)が登録、このうち在日韓国人など在外不在者の登録は対象者91万8890人に対し1万1444人(1.25%)に留まっていた[32]。登録締切後、3月15日に確定した在外有権者数は対象となる選挙人223万人(推定)の5.5%にあたる123,571名となった[33]。
- 国外不在者
- 対象者:住民登録者と国内居所申告をした韓国国民
- 申告期間:選挙日150日前から60日前まで。市・郡・区で申請を行う(国外にいる場合は在外公館経由)。
- 選挙:地域区選挙および比例代表
- 在外選挙人
- 対象者:住民登録または国内居所申告をしていない韓国国民
- 申告期間:選挙日150日前から60日前まで。在外公館で申請を行う。
- 選挙:比例代表のみ
在外有権者の内訳 区分 男性 女性 合計 国外不在者 57,728 45,907 103,635 在外選挙人 10,160 9,776 19,936 合計 67,888 55,683 123,571
- 出典:제19대 국회의원선거의 재외 유권자 123,571명 확정(第19代国会議員選挙の在外有権者123,571名確定).在外選挙(中央選挙管理委員会)2012年3月25日閲覧
投票は前述したとおり、3月28日から4月2日まで107カ国158箇所にある在外公館に設置された在外投票所で実施されたが、投票率は2008年総選挙の投票率(46.1%)を下回る45%程度に留まった。結果、今回の在外選挙では在外有権者(223万人)の2.48%のみが投票したことになった。地域別では欧州の57.04%が最高で、続いてアフリカ(56.79%)と中東(50.85%)、米地域(46.03%)、アジア地域(41.07%)の順となった[34]。
(予想)在外選挙人数 2,233,193 登録在外選挙人数 123,571 投票者数 56,456 投票率(登録選挙人数比) 45.7% 投票率(在外選挙人数比) 2.53%
- 出典:제19대 국회의원선거 재외투표 마감 보도자료(第19代国会議員選挙 在外投票締め切り報道資料)。在外選挙(中央選挙管理委員会)2012年4月6日閲覧
当選議員
小選挙区
セヌリ党 民主統合党 統合進歩党 自由先進党 無所属
補欠選挙
年 | 日付 | 選挙区 | 当選者 | 当選政党 | 欠員 | 欠員政党 | 欠員事由 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2013 | 4.24 | ソウル芦原区丙 | 安哲秀 | 無所属 | 魯会燦 | 進歩正義党 | 通信秘密保護法違反により議員職喪失 |
釜山影島区 | 金武星 | セヌリ党 | 李在均 | セヌリ党 | 選挙事務長の公職選挙法違反により当選無効 | ||
忠清南道扶余郡・青陽郡 | 李完九 | セヌリ党 | 金近泰 | セヌリ党 | 公職選挙法違反により当選無効 | ||
10.30 | 慶尚北道浦項市南区・鬱陵郡 | 朴明在 | セヌリ党 | 金亨泰 | 無所属 | 当選無効 | |
京畿道華城市甲 | 徐清源 | セヌリ党 | 高羲善 | セヌリ党 | 死去 | ||
2014 | 7.30 | ソウル銅雀区乙 | 羅卿瑗 | セヌリ党 | 鄭夢準 | セヌリ党 | ソウル特別市長選へ出馬 |
釜山海雲台区・機張郡甲 | 裴徳光 | セヌリ党 | 徐秉洙 | セヌリ党 | 釜山広域市長選へ出馬 | ||
光州光山区乙 | 権垠希 | 新政治民主連合 | 李庸燮 | 無所属 | 光州広域市長選へ出馬 | ||
大田大徳区 | 鄭容起 | セヌリ党 | 朴城孝 | セヌリ党 | 大田広域市長選へ出馬 | ||
蔚山南区乙 | 朴孟雨 | セヌリ党 | 金起炫 | セヌリ党 | 蔚山広域市長選へ出馬 | ||
京畿道水原市乙 | 鄭美京 | セヌリ党 | 申長容 | 新政治民主連合 | 公職選挙法違反により当選無効 | ||
京畿道水原市丙 | 金勇男 | セヌリ党 | 南景弼 | セヌリ党 | 京畿道知事選へ出馬 | ||
京畿道水原市丁 | 朴洸瑥 | 新政治民主連合 | 金振杓 | 新政治民主連合 | 京畿道知事選へ出馬 | ||
京畿道平沢市乙 | 兪義東 | セヌリ党 | 李在暎 | セヌリ党 | 公職選挙法違反及び業務上横領により当選無効 | ||
京畿道金浦市 | 洪哲鎬 | セヌリ党 | 劉正福 | セヌリ党 | 仁川広域市長選へ出馬 | ||
忠清北道忠州市 | 李鍾培 | セヌリ党 | 尹鎮植 | セヌリ党 | 忠清北道知事選へ出馬 | ||
忠清南道瑞山市・泰安郡 | 金済植 | セヌリ党 | 成完鍾 | セヌリ党 | 公職選挙法違反により当選無効 | ||
全羅南道順天市・谷城郡 | 李貞鉉 | セヌリ党 | 金先東 | 統合進歩党 | 銃砲・刀剣・火薬類等団束法違反により議員職喪失 | ||
全羅南道羅州市・和順郡 | 辛正勲 | 新政治民主連合 | 裴奇雲 | 新政治民主連合 | 公職選挙法違反により当選無効 | ||
全羅南道潭陽郡・咸平郡・霊光郡・長城郡 | 李介昊 | 新政治民主連合 | 李洛淵 | 新政治民主連合 | 全羅南道知事選へ出馬 | ||
2015 | 4.29 | ソウル冠岳区乙 | 呉晨煥 | セヌリ党 | 李相奎 | 統合進歩党 | 統合進歩党解散判決により議員職喪失 |
仁川西区・江華郡乙 | 安相洙 | セヌリ党 | 安徳寿 | セヌリ党 | 公職選挙法違反により当選無効 | ||
光州西区乙 | 千正培 | 無所属 | 呉秉潤 | 統合進歩党 | 統合進歩党解散判決により議員職喪失 | ||
京畿道城南市中院区 | 申相珍 | セヌリ党 | 金美希 | 統合進歩党 | 統合進歩党解散判決により議員職喪失 |
比例区
セヌリ党 | 閔丙珠 | 金正録 | 尹明煕 | 趙明哲 | 姜恩姫 | 朱永順 | 申宜真 | 李相逸 | 李エリサ | 李万雨 | 朴槿恵 | 安鍾範 | 金賢淑 | 金長実 | 李ジャスミン | 崔奉弘 | 柳知姈 | 宋泳勤 | 閔炫株 | 朴昌植 | 孫仁春 | 金相珉 | 玄永姫 | 李宰栄 | 辛瓊林 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
民主統合党 | 全順玉 | 崔東益 | 殷秀美 | 洪鍾学 | 陳善美 | 金容益 | 裴在禎 | 白君基 | 南仁順 | 金光珍 | 韓貞愛 | 金基俊 | 張ハナ | 金起式 | 韓明淑 | 都鐘煥 | 金玄 | 陳声準 | 崔敏姫 | 洪宜洛 | 林秀卿 | ||||
統合進歩党 | 尹今順 | 李石基 | 金在妍 | 鄭鎮珝 | 金霽南 | 朴元錫 | |||||||||||||||||||
自由先進党 | 文静林 | 金栄珠 |
繰上当選
年 | 日付 | 当選者 | 名簿政党名 | 欠員 | 欠員事由 |
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2012 | 7.9 | 徐基鎬 | 統合進歩党 | 尹今順 | 統合進歩党不正選挙事件により辞職 |
12.10 | 李雲龍 | セヌリ党 | 朴槿恵 | 大統領選へ出馬 | |
2013 | 12.12 | 黄仁子 | 自由先進党 | 金栄珠 | 公職選挙法違反の嫌疑により当選無効 |
2014 | 1.16 | 朴允玉 | セヌリ党 | 玄永姫 | 公職選挙法・政治資金法違反により当選無効 |
6.16 | 楊昶栄 | セヌリ党 | 安鍾範 | 青瓦台経済首席に指名 | |
2015 | 8.4 | 張廷銀 | セヌリ党 | 金賢淑 | 青瓦台雇用福祉首席に指名 |
8.20 | 申文植 | 新政治民主連合 | 韓明淑 | 政治資金法違反の嫌疑により当選無効 | |
2016 | 1.19 | 鄭潤淑 | セヌリ党 | 姜恩姫 | 女性家族部長官に指名 |
脚注
- ^ http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/23901/02390108.pdf
- ^ [1]第19代国会議員総選挙と地域主義 - 早稲田大学リポジトリ、森康郎
- ^ “여야 공천 마무리 수순..총선 체제 돌입(与野公薦仕上げ手順..総選体制突入)”. 聯合ニュース(本国版). (2012年3月11日) 2012年3月14日閲覧。
- ^ 海外立法情報課・藤原夏人【韓国】 選挙をめぐる最近の動向―SNS、在外選挙、選挙区画定―『外国の立法』No.251-1(2012年4月:月刊版)国立国会図書館
- ^ 중앙당 현황(中央党現況)。中央選挙管理委員会
- ^ 新人立候補予定者による選挙公示前の選挙運動を一定の範囲内に限って可能とする制度。詳細は韓国の選挙#予備候補を参照
- ^ 선거인명부 확정상황(選挙人名簿 確定状況)。中央選挙管理委員会選挙統計システム
- ^ “`국회의원 299명→300명 증원' 본회의 통과(‘国会議員299名→300名増員’本会議通過)”. 聯合ニュース. (2012年2月27日) 2012年2月28日閲覧。
- ^ 重複立候補制度導入でハンナラ党と民主党は合意したが、最終的に見送られた“정개특위 선거개혁, 결국 말잔치로 끝났다(政改特委 選挙改革、結局トークショーで終わった)”. 東亜日報(本国版). (2012年2月8日) 2012年2月28日閲覧。
- ^ 당선인 결정(当選人決定)。東亜日報第19代総選特集
- ^ 정당별 예비후보자수(政党別 予備候補者数)。歴代選挙情報システム
- ^ “野党圏連帯 劇的妥結…75ヶ所で競選へ”. ハンギョレ(日本語版). (2012年3月10日) 2013年2月26日閲覧。
- ^ “韓国:野党圏単一化、李正姫勝利、趙承洙脱落”. レイバーネット(原文チャムセサン) 2012年3月19日閲覧。
- ^ “새누리, 당명ㆍ정강정책 확정..`박근혜당' 완성(セヌリ、党名・政綱政策確定。。‘朴槿恵党’完成)”. 聯合ニュース(本国版). (2012年2月13日) 2012年2月14日閲覧。
- ^ “与野党 選挙に向けた動きを本格化”. KBSワールドラジオ. (2012年2月2日) 2012年2月14日閲覧。
- ^ “野党が統合「民主統合党」が発足”. KBSワールドラジオ. (2011年12月16日) 2012年2月14日閲覧。
- ^ “党合併を公式決定 進歩系3党”. KBSワールドラジオ. (2011年12月5日) 2012年2月14日閲覧。
- ^ “総選挙の候補登録22-23日 選挙運動は29日から”. ワールドラジオ. (2012年3月22日) 2012年3月23日閲覧。
- ^ “4ㆍ11총선 후보등록 마감..900여명 신청(4・11総選候補登録締め切る。。900余名申請)”. 聯合ニュース(本国版). (2012年3月23日) 2012年3月23日閲覧。
- ^ 후보자 등록(候補者登録)。東亜日報第19代総選特集。
- ^ “与党セヌリ党 単独過半数で第一党維持”. KBSワールドラジオ. (2012年4月12日) 2012年4月13日閲覧。
- ^ “統合進歩党は第3党 自由先進党は存廃の岐路”. KBSワールドラジオ. (2012年4月12日) 2012年4月13日閲覧。
- ^ “暫定投票率 前回より高い54.3%”. KBSワールドラジオ. (2012年4月11日) 2012年4月13日閲覧。
- ^ “4月の総選挙 60歳以上の投票率が最”. KBSワールドラジオ. (2012年6月20日) 2012年6月20日閲覧。
- ^ [2]「韓国の国会議員候補者の半数超に問題アリ、前科者も250人=韓国ネット「ため息しか出ない」「真面目に生きるとつらいだけの国」」
- ^ “保守系が過半数議席確保 常任委員会は別問題”. KBSワールドラジオ. (2012年4月13日) 2012年4月13日閲覧。
- ^ “女性議員19人、新人148人、現役議員交代率62%”. KBSワールドラジオ. (2012年4月13日) 2012年4月13日閲覧。
- ^ “総選挙:セヌリ党、忠清道・江原道で躍進”. 朝鮮日報(日本語版). (2012年4月12日) 2012年4月13日閲覧。
- ^ “総選挙:首都圏で野党優勢、背景にSNS”. 朝鮮日報. (2012年4月13日) 2012年4月13日閲覧。
- ^ 재외선거안내(在外選挙案内)。中央選挙管理委員会選挙情報(2012年1月1日閲覧)
- ^ “4月総選挙で初の在外投票 13日から選挙人登録”. 聯合ニュース. (2011年11月11日) 2012年1月1日閲覧。
- ^ “4月の総選挙 在外選挙人の登録率1%台=韓国”. 聯合ニュース. (2012年1月30日) 2012年1月30日閲覧。
- ^ “재외국민선거인 등록 12만3천명..참가율 5.5%(在外国民選挙人登録12万3千名。。参加率5.5%)”. 聯合ニュース(本国版). (2012年3月13日) 2012年3月25日閲覧。
- ^ “総選挙の在外国民投票 投票率は45%どまり=韓国”. 聯合ニュース. (2012年4月3日) 2012年4月6日閲覧。
参考文献
- 中央選挙管理委員会
- ウリ選挙在日参与センター
- 聯合ニュース
- KBSワールドラジオ