コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「課長島耕作」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m 外部リンクの修正 http:// -> https:// (www.ntv.co.jp) (Botによる編集)
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: 綋繒譙褧を含む記事の改名に伴うリンク修正依頼 (清水綋治) - log
567行目: 567行目:
*中沢賢治 - [[森田直幸]]
*中沢賢治 - [[森田直幸]]
*バグスター・ゴードン - [[イアン・ムーア]](声:[[菅生隆之]])
*バグスター・ゴードン - [[イアン・ムーア]](声:[[菅生隆之]])
*井上元 - [[清水治]]
*井上元 - [[清水治]]
*盗撮男 - [[虎牙光揮]]
*盗撮男 - [[虎牙光揮]]
*野瀬の部下 - [[プチ鹿島]]
*野瀬の部下 - [[プチ鹿島]]

2020年8月19日 (水) 23:58時点における版

課長島耕作
ジャンル 青年漫画
経済漫画(家電業界、競争社会世界経済貿易)、
社会派漫画
漫画:課長島耕作
作者 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 モーニング
レーベル モーニングKC
発表期間 1983年 - 1992年
巻数 全17巻
話数 全176話
漫画:部長島耕作
作者 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 モーニング
レーベル モーニングKC
発表期間 1992年 - 2002年
巻数 全13巻
話数 全163話
漫画:ヤング島耕作
作者 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 イブニング
レーベル イブニングKC
発表号 2001年 - 2010年No.04
巻数 無印:全4巻
主任編:全4巻
話数 無印:全44話
主任編:全48話
漫画:取締役島耕作
作者 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 モーニング
レーベル モーニングKC
発表期間 2002年 - 2005年
巻数 全8巻
話数 全107話
漫画:常務島耕作
作者 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 モーニング
レーベル モーニングKC
発表期間 2005年 - 2006年
巻数 全6巻
話数 全66話
漫画:専務島耕作
作者 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 モーニング
レーベル モーニングKC
発表期間 2006年 - 2008年
巻数 全5巻
話数 全56話
漫画:社長島耕作
作者 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 モーニング
レーベル モーニングKC
発表号 2008年No.26 - 2013年No.33
発表期間 2008年5月29日 - 2013年7月18日
巻数 全16巻
話数 全185話
漫画:係長島耕作
作者 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 イブニング
レーベル イブニングKC
発表号 2010年No.07 - 2013年No.21
発表期間 2010年3月9日 - 2013年10月8日
巻数 全4巻
話数 全44話
漫画:会長島耕作
作者 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 モーニング
発表号 2013年No.39 - 2019年No.35
発表期間 2013年8月29日 - 2019年8月1日
巻数 全13巻
話数 全122話
漫画:学生島耕作
作者 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 イブニング
レーベル イブニングKC
発表号 2014年No.01 - 2017年9号
発表期間 2014年1月1日 - 2017年4月11日
巻数 全6巻
話数 全66話
漫画:学生島耕作〜就活編〜
作者 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 イブニング
レーベル イブニングKC
発表号 2017年12号 - 2018年17号
発表期間 2017年5月23日 - 2018年7月24日
巻数 全3巻
話数 全30話
漫画:島耕作の事件簿
原作・原案など 樹林伸(原作)
作画 弘兼憲史
出版社 講談社
掲載誌 モーニング
レーベル モーニングKC
発表号 2017年38号 - 2018年2・3号
発表期間 2017年8月17日 - 2017年12月14日
巻数 全1巻
話数 全10話
漫画:転生したら島耕作だった件
作者 弘兼憲史、伏瀬、川上泰樹
出版社 講談社
掲載誌 イブニング
レーベル イブニングKC
発表号 2019年7号 - 2019年9号
発表期間 2019年3月12日 - 2019年4月9日
巻数 全1巻
『課長島耕作』第5・6話、
『転生したらスライムだった件』第1話を併録
話数 全2話(前編・後編)
その他 キャラクター原案:みっつばー
漫画:騎士団長 島耕作
原作・原案など 弘兼憲史(原案)
別府マコト(協力)
作画 宮本福助
出版社 一迅社
掲載誌 コミックZERO-SUM
発表号 2019年5月号 -
発表期間 2019年3月28日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

課長島耕作』(かちょうしまこうさく)は、弘兼憲史による日本漫画。『モーニング』(講談社)にて、1983年から1992年まで掲載され、2018年3月1日から2018年8月22日までコミックDAYSにて毎日再掲。

シリーズ作品に『部長――』『取締役――』『常務――』『専務――』『社長――』『会長――』『相談役――』『ヤング――』『係長――』『学生――』(『ヤング』『係長』『学生』の掲載誌は『イブニング』)があり、これらも全て本項で取り上げる。島耕作シリーズのコミックス累計発行部数は約4,000万部に達する[1]

1982年当初のタイトルは『カラーに口紅』であったが、創刊時の編集長の栗原良幸によって『係長島耕作』に変更させられ、それが今日まで続く翌年からの『課長島耕作』シリーズの長期連載につながった[2]

作品概要

概要
本作品は1980年代前半の日本経済中成長期(安定成長期)から同年代後半のバブル期を経て1990年代初期の失われた20年前夜に至るまでの日本経済の動向、大企業間の競争、大企業内部の派閥争い、経済活動の末端で働くサラリーマン、特に団塊の世代の群像の様々をリアルに活写したものであった。
本作品の主人公・島耕作は団塊の世代に属し、大手電器メーカー「初芝電器産業」に勤務するサラリーマンである。作品が連載開始された当初(1983年頃)の島は、小心で保身を考える平凡なサラリーマン像に描かれており、作品内容もオフィスラブなどの個人的な身辺事が主たるものであった。
初芝電器産業は、作者・弘兼が漫画家デビューする前に勤めていた松下電器産業(現:パナソニック)がモデルになっていて、松下電器産業が実際に行った経営行動が漫画内に反映され、初芝電器産業は松下電器産業と同じ経営行動をすることがある。
話数カウントは「STEP○」。
1991年度(平成3年)、第15回講談社漫画賞一般部門受賞。
作風
1984年後半から毎回連載が始まると、作品は大企業内部の派閥抗争や企業戦略に基づく経営展開などのマクロな経済世界へと舞台の主軸を移していった。それに伴い島は、揺れ続ける社内での派閥争いの動向の中でも「自身の信念のみに従う行動的人物」として描かれていき、前向きな性格と幸運で度重なる苦難に直面しても乗りきっていく。苦難を乗り切る過程では、知人の探偵・木暮久作を駆使したミステリ仕立ての冒険活劇が展開される。また、シリーズごとに島と性的関係を結ぶ女性が登場する。
経済面のストーリー展開は、実社会の時事ネタが次々と島と初芝に襲い掛かるも、実社会の企業の失敗を研究してストーリーに取り入れ、時には左遷なども経験するが巧く乗り切って出世していく。派閥抗争、経営戦略、ミステリ活劇、女性関係などの複雑に絡み合う各要素が多くのサラリーマン、とりわけ団塊の世代の男性の心を鷲掴みにし、1990年頃には大人気漫画として社会現象を巻き起こした。
テレビドラマ化などメディアミックス展開が行われたほか、2000年代からは課長就任前の島の様子を描くシリーズ(『ヤング―』『係長―』『学生―』『少年―』)の掲載が開始され、これに伴い本作はシリーズを通じて島耕作の半生を描いた一種の大河作品ともなっている。2010年代以降は公認パロディやスピンオフ作品が発表されるなど、現在も根強い人気を誇っている。
社長就任の新聞報道
2008年4月2日読売新聞をはじめ各全国の新聞朝刊の社会面に島耕作が作中で近く社長に就任することが、経済面でおなじみの新社長就任記事を模して「新社長に島氏」というタイトルで採り上げられた。

主な登場人物

シリーズ作品

部長島耕作

部長島耕作』は、1992年から2002年まで『週刊モーニング』誌上で掲載された漫画作品。当初は半年から1年に1回の頻度で掲載されていた。1999年、人気が低迷していた『週刊モーニング』はかつて人気を誇った作品の続編・外伝などを掲載することで販売数の回復をはかり、本作品も毎週の連載が再開した。

島が敬愛する、派閥に属さない一匹狼として会社を生き残り、『課長島耕作』の最終巻で社長に大抜擢された中沢が社長を退任する。その際、反対派が社長になった場合に島の処遇が悪化しないように、という中沢の配慮により、島は関連会社・初芝電産貿易へ代表取締役専務としての出向を命じられる。しかし、島は持ち前の前向きさと柔軟さと信じられないような運の良さで、出向先のワイン事業を大きく成長させる。更に次の出向先のサンライトレコードにおいても、課長時代にニューヨークに赴任した際の白人の不倫相手との子供を、歌手として大ヒットさせるという成果を実現させ、経営立て直しにも成功。その後、九州の販売センターへの左遷を経験。折り合いの悪かった元部下の下で働くという辛酸を舐めるも、業績をアップさせ、それまでの功績を認められて初芝本社の取締役へ就任する。

取締役島耕作

取締役島耕作』は、2002年から2005年まで『週刊モーニング』誌上で連載された漫画作品。初芝電器産業の取締役となった島は上海初芝電産董事長(会長)と本社上海担当役員の兼務で東京と上海を往来、それを通して急成長する中国経済が描かれることとなる。島の恋愛・性交の絶倫ぶりも相変わらずである。

常務島耕作

常務島耕作』は、2005年から2006年まで『週刊モーニング』誌上で連載された漫画作品。取締役時代に続いて、中国担当としての活躍が描かれているが、担当エリアが上海のみから中国全土となり、東京・北京・上海の3極勤務となり多忙を極める。2006年、中国担当常務の前任である郡山利郎専務が社長に昇格したことにより、島も専務に昇格することとなり連載が終了した。

専務島耕作

専務島耕作』は、2006年から『週刊モーニング』誌上で不定期連載された漫画作品。常務時代に続いて中国を担当するほか、インド担当、アメリカ担当も兼任することになった。

2008年4月、現社長である郡山利郎が辞意を表明し、その後任として五洋電機との経営統合で誕生する「初芝・五洋ホールディングス」の初代社長に就任。これに伴い同年5月下旬よりタイトルが“社長・島耕作”と改められ、新シリーズがスタートすることになった。2008年5月15日発売号にて連載終了。

社長島耕作

社長島耕作』は、2008年No.26(6月12日号)から2013年No.33(7月18日号)まで『週刊モーニング』誌上で連載された漫画作品。当初の作者いわく、この作品が島耕作シリーズの最終章となるとのことだったが、後に会長編がスタートする。

初回掲載号の発売日にあたる2008年5月29日には「島耕作社長就任会見&乾杯式」と銘打ったイベントが開かれ、アニメーションの島耕作がメッセージを述べた(声は井上和彦が担当)。また、同日付の朝日新聞朝刊には同誌の土曜版別冊「beビジネス」に見立てた一面広告が掲載された。

連載第1回での社長就任スピーチにおいて「これから先、わが社はHGホールディングスと初芝電産の松橋社長、五洋電機の勝浦社長とのペレストロイカ体制[3]で合議を図りながら経営を進めていく」という所信表明を行い万亀会長からも「名演説だった」と評される。

2008年10月2日発売号にて、次年度に初芝五洋グループの社名を変更すること、並びに初芝ブランドと五洋ブランドを統合し新ブランドを立ち上げそれに要する費用の試算が総額400億円であることが正式に明らかになった。この背景には本作のモデルとなっている松下電器産業が2008年10月1日よりパナソニック株式会社と社名変更したこと、さらにグループ会社全ての製品をパナソニックブランドに統一したことがあり、島の社長就任時に掲げたスローガン「シンク・グローバル」、並びに「世界に通用するブランドを立ち上げる」という経営方針に則ったものである。最終的に、社名、ブランド名は詳細を後述するように一般公募の後「TECOT」と改められた。

2008年11月7日にパナソニック株式会社と三洋電機株式会社が三洋の子会社化を前提とした資本・業務提携の協議を始めることで合意したと正式に発表した。結果的に作中での出来事が現実の形となったわけだが、作者の弘兼はこの件について「私がパナの社長なら、歴史的関係が深く電池技術がある三洋を他企業に奪われるのは嫌だし、一緒になると予想していた。追いつかれないよう焦って書いた」とのコメントを出している。また、2012年に作中でライバル企業であるソラーとのテレビ事業における業務提携のエピソードが描かれているが、これも同年6月末にパナソニックとソニーがテレビ・大型ディスプレイ向けの次世代有機ELパネルおよびモジュールを共同で開発する契約を締結したことが背景となっている。

2011年04月7日発売号掲載分の104話のラストでは東日本大震災が発生、105話からは社長・企業としての震災対応が描かれた。

会長島耕作

会長島耕作』は、2013年No.39号(2013年8月29日号)から2019年No.35(8月1日号)まで『週刊モーニング』誌上で連載された漫画作品。 社長を退任し会長となった島が、経営者としての一線を画して環境問題、食糧問題など財界人としての視点で日本経済を俯瞰するという内容で描かれている。前作までと異なり政治家や財界人との関わりに重きが置かれており、テコットの社長となった国分を後方支援するという立ち位置に変わっている。

相談役島耕作

相談役島耕作』は、2019年No.38号(2019年8月22日号)から『週刊モーニング』誌上で連載された漫画作品。

ヤング島耕作

ヤング島耕作』は、2001年から2010年No.04(2月9日号)まで『イブニング』誌上で連載された漫画作品。『イブニング』創刊時の目玉作品として掲載された。島耕作が初芝電器産業へ入社した当時(1970年頃)の社会情勢、世間の気風、大企業の雰囲気などを描いている。島の出身地が作者と同じく山口県岩国市で誕生日9月9日であることが明らかにされた。連載中途より『ヤング島耕作 主任編』として、主任に昇進した島耕作が描かれた。

係長島耕作

係長島耕作』は、2010年No.07(3月21日号)から2013年No.21(10月22日号)まで『イブニング』誌上で連載された。『課長島耕作』の若き日を描くコンセプトからスタートした『ヤング島耕作』が現代編同様、過去編においてもステップアップの道を辿り島は、平社員から主任へ、そして係長へと至った。

なお、『課長島耕作』第1話は連載当初『係長島耕作』(上記を参照)のタイトルで発表されていたが、コミックス収録の際の編集により現在の形となっている。

最終話で課長に昇進し、シリーズが1つに繋がる形で連載が終了した。

学生島耕作

学生島耕作』は、2014年No.01(2013年12月10日発売)から2017年9号まで『イブニング』誌上で連載。初芝電器産業時代からさらに遡り、島の早稲田大学での大学生時代を描く。

学生島耕作〜就活編〜

学生島耕作〜就活編〜』として2017年No.12(2017年5月23日発売)から2018年No.16まで『イブニング』誌上で連載。島の就職活動を描く。

スピンオフ作品

島耕作の事件簿

島耕作の事件簿』は、創刊35周年企画として、原作樹林伸、漫画弘兼憲史で『モーニング』に2017年38号(2017年8月17日発売)から2018年2・3号(2017年12月14日発売)まで短期集中連載されたスピンオフ。全10話。2018年1月23日に単行本発売。

島耕作が課長だった1990年11月のバブル期を舞台とする。見知らぬ部屋で目覚めた島が、自分のネクタイで首を絞められた全裸女性の死体を発見し、3日後に出頭すると置手紙を残して現場から逃走、友人の私立探偵・木暮久作と協力して真犯人を捜す物語である。

会長 島耕作 特別編 部長 風花凜子の恋

会長 島耕作 特別編 部長 風花凜子の恋』は、連載35周年企画として、『モーニング』に2018年25号(2018年5月24日発売)から短期集中連載されたスピンオフ。全6話[4][5]。島耕作が会長を務める大手電機メーカー・テコットの女性部長である凜子の物語[6]。単行本未収録。

転生したら島耕作だった件

転生したら島耕作だった件』は『イブニング』7号(2019年3月12日発売)、9号(同4月9日発売)に掲載のスピンオフ作品。伏瀬が監修、弘兼憲史と川上泰樹が執筆を担当。小説『転生したらスライムだった件』の漫画版とのコラボ企画で、同作品の主人公・三上悟がスライムではなく島耕作に転生したら、というパラレルワールドを描くストーリーになっている[7]

2019年7月9日には、本作に『課長島耕作』第5話・第6話と『転生したらスライムだった件』第1話を合わせて収録した単行本が発売された[8]

騎士団長 島耕作

騎士団長 島耕作』は、『コミックZERO-SUM』2019年5月号より連載中のスピンオフ[9]で、シリーズ初の女性向け作品。原案は弘兼憲史、作画は宮本福助。主人公はファーストターフ王国の騎士シマで、前世が島耕作であった記憶を思い出し、サラリーマン時代の記憶を頼りに異世界を生き抜く。

マスク島耕作

マスク島耕作』は、2020年6月16日にtwitter『MANGA Day to Day』(@mangadaytoday)上で配信された短編Web漫画。100人以上の漫画家が2020年4月1日以降の日本を舞台にコロナ禍の日常をリレー連載する企画の第2回掲載[10]

登場する企業や用語

初芝電器産業株式会社

主人公島が在籍し、作中のメインとなる企業でモデルは松下電器産業(現:パナソニック)。松下幸之助をモデルにした「経営の神様」と呼ばれる吉原初太郎によって創始され、作中でも日本のトップ電機メーカーとして描かれている。世界各地に企業展開し、電気製品事業以外にも音楽(サンライトレコード)やワインなどの輸入貿易事業(初芝貿易)などのグループ会社があり、島も作中に出向をしている。後述する五洋電機と経営統合し、持株会社である初芝五洋ホールディングスの傘下企業に入る。

五洋電機株式会社

初芝と同じく電気製品メーカーでありライバル企業として登場。液晶技術に優れており、作中では韓国の電気製品メーカーであるソムサンに企業買収を持ちかけられる。専務時代の島の提言により、「日本技術の海外流出を防ぐ」という名目の基、友好的買収(ホワイトナイト)を持ちかけソムサンへの買収を防いだ。その後、正式な経営統合に至り、初芝五洋ホールディングスの誕生に繋がった。経営統合時の社長は島と同世代で、恋敵としても描かれる勝浦が務めていた。モデルは三洋電機

初芝五洋ホールディングス(HGホールディングス)

初芝電産や五洋電機を束ねる純粋持株会社。初代社長には両企業の経営統合に活躍した島が就任した。当初は両ブランドを維持しながらも、将来的に統一ブランドで世界市場を勝ち抜くべく社長就任時に島が打ち出した「Think Global(シンク・グローバル)」構想のもと、新企業名が社内で公募され『TECOT(テコット)』に決定した。

TECOT(テコット)

初芝五洋ホールディングスの初代社長である島がブランド力の強化のために着手したプロジェクトで、社名の変更を公募して決定した社名。実際には読者から一般公募し、弘兼の選択で決定された。

社名のTECOT(テコット)は「TEC=TEChnology(テクノロジー)」と「ECO=ECOlogy(エコロジー)」から取っており、さらに「TECO=テコ」の意もかけられている。

しかし、TECOTは新社名と銘打ちながら、その決定のプロセスに問題があるため、2009年7月16日時点では「ブランドの統合」とのみ発表されている。

ロゴは”TECO⊥”(最後のTの字が上下逆さになる)と表記される。

その他の同業他社及び登場企業

  • ソラー:初芝のライバルとして登場する電機メーカー。モデルはソニー
  • 東立:同じく電機メーカー。モデルは東芝及び日立。
  • 日芝:同じく電機メーカー、TECOT成立後、国際競争力強化のため自社のテレビ事業との交換でTECOTの原発事業を買収。モデルは東芝及び日立。
  • 電報堂:島が宣伝広告課時代に取引先として登場した広告会社。元妻の玲子の浮気相手、奥本が在籍していた。モデルは博報堂
  • 博通:同じく広告会社で、島の娘である奈美がグループ会社と思われる博通エージェンシイに在籍していた。モデルは電通
  • ソムサン:韓国の電機メーカーで初芝とは五洋の買収をめぐりTOB合戦が行われた。現社長はイ・カプス。モデルはサムスン。尚、朝鮮語で“ソム(섬)”とは「島」を意味する。TVドラマ(NTV版)では、「ジンハン電機」という名前となり、買収相手が初芝に変更されている。
  • 日本経済連合会・経済交友会:島の財界活動における舞台となっている団体。モデルは日本経済団体連合会(日経連)並びに経済同友会

パロディ

  • 漫画『サルでも描けるまんが教室』(1989年よりビッグコミックスピリッツに連載)の「ウケる老人まんがの書き方」の回において、劇中に登場する架空の老人向け漫画雑誌『ビッグオールド』(2010年発行という設定)において、連載漫画のひとつとして「会長・島耕作」という題名が登場している。
  • 漫画『よんでますよ、アザゼルさん。』において、悪魔ベヒモスにやる気を奪われた作者が適当に描いたという設定で「ニート島耕作」という作品が登場したことがある。登場人物は島と妻の2人。この作品は作中での『イブニング』の人気を急落させ、編集部には返本の山が築かれることとなった。
  • テレビ東京系列のドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』第4話において、宅麻伸演じるダンジョーが「若いころのあだ名は“課長 島耕作”」と述べるシーンがある。
  • 2016年3月から2017年3月まで『ヤングマガジン サード』で江戸パイン作による『社畜! 修羅コーサク』というサラリーマンギャグマンガが連載された。同年9月の単行本第1巻では表紙の帯に弘兼が「私は許した(作品の舞台「修羅の国・墓多」のモデルとなった)博多の皆さんも許してあげてほしい」というコメントを本作の「黙認」と共に寄せている[11]

映画

課長島耕作
監督 根岸吉太郎
脚本 野沢尚
原作 弘兼憲史
製作 増田久雄
出演者 田原俊彦
音楽 岩代太郎
撮影 川上皓市
編集 川島章正
配給 東宝
公開 日本の旗 1992年10月3日
上映時間 99分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 3.5億円
テンプレートを表示

1992年に田原俊彦主演で映画化された。

キャスト

スタッフ

テレビドラマ (フジテレビ版)

課長
島耕作
ジャンル テレビドラマ
原作 弘兼憲史『課長島耕作』
企画 小林義和(第1作 - 第3作)
遠藤龍之介(第4作)
清水賢治(第1作 - 第4作)
脚本 沢村一幸(第1作・第2作)
尾崎将也(第3作・第4作)
演出 藤田明二
出演者 宅麻伸
安達祐実
音楽 本多俊之
エンディング アニタ・オデイ「Beautiful Love」(第1作・第2作)
製作
プロデュース 清野豊
松村俊二
制作 フジテレビ
共同テレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1993年9月17日 - 1998年12月4日
放送時間変遷を参照
放送枠金曜エンタテイメント
回数4
テンプレートを表示

1993年から1998年にかけてフジテレビによりテレビドラマ化され放映された。

キャスト(フジテレビ版)

スタッフ(フジテレビ版)

サブタイトル

放送日 サブタイトル ゲスト出演者
1 1993年9月17日 課長 島耕作1 斉藤慶子山下容莉枝長塚京三西田健天田俊明榊原利彦前田五郎山本紀彦畠山明子中原潤増田由紀夫西田静志郎平山里美小川隆市川上理英子久保晶森井睦光岡湧太郎菅野玲子藤夏子中井信之天田益男水鳥川彩森富士夫 ほか
2 1994年4月29日 雨の京都慕情編 出張先で出会った偶然の恋…祇園の女は乗っ取り屋の愛人だった!! 会社の命運をかけた闘いの結末は…? 秋吉久美子山崎大輔寺脇康文田山涼成畠山明子日野陽仁 ほか
3 1994年10月28日 仕事に恋にタフな男が帰って来た!恋人は疑惑の渦中に、そして娘とのきずなにも危機が… 江守徹天田俊明、斉藤慶子、白木万理金田明夫石丸謙二郎畠山明子、平山里美、加山到
4 1998年12月4日 ヒット曲の合間から聞こえる "人殺し" の叫び声…歌い手の女優にかけられた恐怖の殺人呪いとは!? 藤谷美和子戸田菜穂及川以造坂西良太、加山到、川俣しのぶ、篠原秀豊、佐々木和也、出口高司、富沢勝成、貴山侑哉、中尾貴美子、荒木イサオ、天田俊明、池田真菜美、峯尾進、前澤裕彦、中村元則、大野妃寿、羽場裕一あめくみちこ

テレビドラマ(日本テレビ版)

主演の高橋克典は同局でのドラマ主演は、連続ドラマも含めて「FACE〜見知らぬ恋人〜」以来となる。副音声では解説放送を行い、アイパートナーは石丸博也が務めた。

キャスト(日本テレビ版)

ほか

パート2より

ほか

主題歌(日本テレビ版)

スタッフ(日本テレビ版)

テレビドラマ(部長 風花凜子の恋)

島耕作シリーズ35周年企画「『部長 風花凜子の恋』会長 島耕作 特別編」』が放送された。同作は島耕作シリーズのスピンオフ『会長 島耕作 特別編 部長 風花凜子の恋』のドラマ化である。読売テレビ・日本テレビ系「プラチナイト枠」にて前後編で2週連続放送。

  • 前編:2018年7月5日23:59-24:59(JST)視聴率は7.1%。
  • 後編:2018年7月12日23:59-24:59(JST)視聴率は不明。

キャスト(部長 風花凜子の恋)

主題歌(部長 風花凜子の恋)

  • 前編・後編:Awich(YENTOWN / bpm tokyo)「PRESSURE」

スタッフ(部長 風花凜子の恋)

テレビアニメ

『週刊シマコー』のタイトルで、2011年4月よりオムニバスFLASHアニメ『ユルアニ?』(日本テレビ)の1作として放送。「島耕作」というキャラクターを用い、本作とは直接的には関連性の無い物語が展開される。島耕作の声は本作の監督であるFROGMAN蛙男商会)が担当。第12話より『その時、シマコーが動いた!』に改題されている。

ゲーム

コラボレーション

以下は過去にコラボレーションを行った主な事例を記す。

脚注

  1. ^ http://mantan-web.jp/2013/07/11/20130710dog00m200067000c.html
  2. ^ 『週刊モーニング』2017年17号『モーニングを作った漫画家たち』による逸話で収録。
  3. ^ 単行本ではトロイカ体制に訂正されている。
  4. ^ 「島耕作」シリーズスピンオフ。『部長 風花凛子の恋』TVドラマ化!講談社 ライツ・メディアビジネス局 メディアビジネス部 2018.06.06
  5. ^ 仕事と恋に奮闘する“女性版 島耕作”「部長 風花凜子の恋」始動&ドラマ化も決定コミックナタリー2018年5月10日
  6. ^ 望月ミネタロウ「犬ヶ島」コミカライズがモーニングで始動、表紙は大友克洋コミックナタリー2018年5月24日
  7. ^ 弘兼憲史×伏瀬×川上泰樹「転生したら島耕作だった件」イブニングで始動 コミックナタリー 2019年2月26日掲載、2019年10月7日閲覧
  8. ^ 『転生したら島耕作だった件』(弘兼 憲史,伏瀬,川上 泰樹,みっつばー) 講談社コミックプラス 2019年7月9日掲載、2019年10月7日閲覧
  9. ^ 「騎士団長 島耕作」ゼロサムで連載決定!弘兼憲史「中世の騎士を楽しみにしている」コミックナタリー 2019年1月28日
  10. ^ 【MANGA Day to Day】#2「2020年4月2日」弘兼憲史『マスク島耕作』(1/2)twitter MANGA Day to Day 2020年6月16日
  11. ^ 第1話 左遷! 修羅の国・墓多(はかた)に飛ばされた男の社畜生活漫画「社畜! 修羅コーサク」にツッコミが追いつかない”. ねとらぼ. 2020年5月23日閲覧。
  12. ^ 株式会社QBQ編 『スーパーファミコンクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2017年。ISBN 9784865117097 p71
  13. ^ 島耕作も来店!『キャバ嬢っぴ』が人気マンガとコラボレーションファミ通.com 2010年4月1日
  14. ^ “「鬼武者Soul」の大型アップデート「本能寺の変」が本日実施に。漫画「島耕作」とのコラボも同時スタート”. 4Gamer.net. (2013年10月24日). http://www.4gamer.net/games/150/G015000/20131024083/ 2013年12月1日閲覧。 
  15. ^ 矢沢永吉が島耕作と初共演日刊スポーツ 2010年4月3日

外部リンク

読売テレビ制作・日本テレビ系列 木曜ドラマF
前番組 番組名 次番組
ラブリラン
(2018年4月5日 - 6月8日〈金〉)
部長 風花凜子の恋〜会長島耕作 特別編〜
(2018年7月5日・12日)
探偵が早すぎる
(2018年7月19日 - 9月20日)