「名古屋第二環状自動車道」の版間の差分
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|名前 = {{Ja Exp Route Sign|C2}} 名古屋第二環状自動車道<br />(名二環) |
|名前 = {{Ja Exp Route Sign|C2}} 名古屋第二環状自動車道<br />(名二環) |
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|名前の補足 = [[名古屋環状2号線]]専用部 |
|名前の補足 = [[名古屋環状2号線]]専用部 |
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|地図画像 = [[File: |
|地図画像 = [[File:名二環タイトル画像.jpg|250px|]] |
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|総距離 = 43.7 [[キロメートル|km]](既供用区間) |
|総距離 = 43.7 [[キロメートル|km]](既供用区間) |
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|制定年 = [[2010年]] |
|制定年 = [[2010年]] |
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'''名古屋第二環状自動車道'''(なごやだいにかんじょうじどうしゃどう、NAGOYA-DAINI-KANJO EXPRESSWAY)は[[中日本高速道路|中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)]]が管理している名古屋市外縁を回る[[日本の高速道路|高速道路]]([[高速自動車国道]])で、[[名古屋環状2号線]]の専用部の一部である{{Sfn| |
'''名古屋第二環状自動車道'''(なごやだいにかんじょうじどうしゃどう、NAGOYA-DAINI-KANJO EXPRESSWAY)は[[中日本高速道路|中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)]]が管理している名古屋市外縁を回る[[日本の高速道路|高速道路]]([[高速自動車国道]])で、[[名古屋環状2号線]]の専用部の一部である{{Sfn|中日本高速道路(株)名古屋支社|2011|p=59}}。略称は'''名二環'''(めいにかん、MEI-NIKAN EXPWY){{Sfn|中日本高速道路(株)名古屋支社|2011|p=59}}。なお、第一環状自動車道は[[名古屋高速都心環状線]]である{{Sfn|イカロス出版|2011|pp=34 - 35}}{{Refnest|group="注釈"|「名古屋環状2号線」の環状2号は[[名古屋市道名古屋環状線]](環状1号)に対比している<ref>『名古屋市将来計画基本要綱』名古屋市総務局企画部企画課、1962年、202頁(その次のページに「図3-7道路計画図」があるが、ページ数はない)(愛知県図書館蔵)</ref>。}}。 |
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[[高速道路ナンバリング]]による路線番号は、環状高速道路を意味するCに加え、名古屋高速都心環状線との整合性を踏まえて「'''C2'''」が割り振られている<ref name="C-NEXCO TOLL GATE MEI-NIKAN">{{Cite web|url=http://www.mlit.go.jp/road/sign/numbering/about/index.html#about03|format=PDF|title=高速道路ナンバリングルール|publisher=国土交通省|accessdate=2017-03-23 |
[[高速道路ナンバリング]]による路線番号は、環状高速道路を意味するCに加え、名古屋高速都心環状線との整合性を踏まえて「'''C2'''」が割り振られている<ref name="C-NEXCO TOLL GATE MEI-NIKAN">{{Cite web|url=http://www.mlit.go.jp/road/sign/numbering/about/index.html#about03|format=PDF|title=高速道路ナンバリングルール|publisher=国土交通省|accessdate=2017-03-23}}</ref>。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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[[File:MEI-NIKAN EXP20180623A.jpg|thumb|220px|right|名二環は高速自動車国道であるが、東名高速や東名阪自動車道と比べると設計速度は60 km/hと低く、道路幅員も狭いなど低規格である。]] |
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名古屋第二環状自動車道(名二環)は名古屋市外周部に建設された[[環状道路|環状高速道路]]である。全線(支線を除く)に渡って[[国道302号|一般国道302号]]と並行する。 |
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名古屋第二環状自動車道(名二環)は名古屋市外周部に建設された[[環状道路|環状]]の高速自動車国道である。全線(支線を除く)に渡って[[国道302号|一般国道302号]]と並行する。 |
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'''名古屋圏環状自動車専用道路'''([[東海環状自動車道]]とともに2つの[[放射線・環状線|環状道路]])と位置付けられており{{Sfn|愛知国道工事事務所|2000|pp=16 - 17}}、整備計画が決定した南西部区間(名古屋西JCT - [[飛島インターチェンジ|飛島IC]]/[[飛島ジャンクション|JCT]]間)及び、すでに開通済みの南部・海上部区間(名古屋南JCT - 飛島IC/JCT間、「[[伊勢湾岸自動車道 |
'''名古屋圏環状自動車専用道路'''([[東海環状自動車道]]とともに2つの[[放射線・環状線|環状道路]])と位置付けられており{{Sfn|愛知国道工事事務所|2000|pp=16 - 17}}、整備計画が決定した南西部区間(名古屋西JCT - [[飛島インターチェンジ|飛島IC]]/[[飛島ジャンクション|JCT]]間)及び、すでに開通済みの南部・海上部区間(名古屋南JCT - 飛島IC/JCT間、「[[伊勢湾岸自動車道]]」)を含めると、総延長 66.2[[キロメートル]] (km) の環状道路として供用される見込みである{{Sfn|建設省中部地方建設局 愛知国道工事事務所|1991|p=91}}。なお、環状道路に期待される機能とは、分散導入機能、都心部に起終点を持たない通過交通のバイパス機能、非常時の迂回機能の3機能を発揮することにより、都心部の交通流動を円滑にすることである{{Sfn|愛知国道工事事務所|2000|p=15}}{{Sfn|国土交通省中部地方整備局愛知国道事務所|2012|pp=2 - 4}}。国道302号に並行して名二環が敷設された理由は、上記の3機能を自動車専用道路によってより効率よく機能させるためである{{Sfn|荒牧英城|1982|pp=49 - 51}}。 |
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1988年 |
1988年(昭和63年)3月の開通当初は[[東名阪自動車道]]を称したが<ref name="中日19880322"/>、2011年(平成23年)3月の[[名古屋南ジャンクション|名古屋南JCT]] - [[高針ジャンクション|高針JCT]]間の開業を機に現行名称に変更された{{Sfn|中日本高速道路(株)名古屋支社|2011|p=59}}<ref name="中日20100923">{{Cite news |title=東名阪道 名古屋の一部 『第二環状道』に改称へ |newspaper=中日新聞朝刊|date=2010-09-23|page=29}}</ref>。なお、法定路線名は名古屋南JCTを起点に名古屋西JCT経由伊勢関ICまでが近畿自動車道名古屋亀山線(近畿自動車道伊勢線と重複{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=381}})に指定されており、この点では名二環と東名阪自動車道は現在も一体的に扱われている。ただし、建設中の名古屋西JCT - 飛島JCT間は近畿自動車道伊勢線となっている{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=381}}。 |
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[[道路構造令]]における種別は第2種であり、最高速度が60 |
[[道路構造令]]における種別は第2種であり、最高速度が60 [[キロメートル毎時|km/h]]に規制されている{{Sfn|愛知国道工事事務所|2000|p=19}}。 |
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方向案内は'''外回り'''、'''内回り'''と通称する。時計回りが外回り(名古屋西JCT→名古屋南JCT)、反時計回りが内回り(名古屋南JCT→名古屋西JCT)である<ref>http://media2.c-nexco.co.jp/images/charge/170717668153c76499bb91d.pdf</ref>。 |
方向案内は'''外回り'''、'''内回り'''と通称する。時計回りが外回り(名古屋西JCT→名古屋南JCT)、反時計回りが内回り(名古屋南JCT→名古屋西JCT)である<ref>{{PDFlink|[http://media2.c-nexco.co.jp/images/charge/170717668153c76499bb91d.pdf 普通車料金表]}} - 中日本高速道路</ref>。 |
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名二環は[[東名高速道路]]をはじめ、他の高速道路と異なる点が多い{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=545}}。インター形式は入口と出口を一つずつしか持たないハーフダイヤモンド型が主流、入口で料金を徴収して出口はフリー、インターチェンジ間隔は平均約2 |
名二環は[[東名高速道路]]をはじめ、他の高速道路と異なる点が多い{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=545}}。インター形式は入口と出口を一つずつしか持たないハーフダイヤモンド型が主流、入口で料金を徴収して出口はフリー、インターチェンジ間隔は平均約2 kmと東名高速の5分の1の短さとなっていることに加え、料金制度は距離制を採用するも二段階のみであることから均一料金制に等しく、環状道路であるために接続する道路が多岐にわたるという特徴を持っている{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=365}}。名二環は[[日本道路公団]](現・NEXCO中日本)によって建設されたが、当時の同公団はここまで徹底した都市型高速道路を手掛けたことはなく、建設に当たっては類似の[[首都高速道路|首都高速]]や[[名古屋高速道路|名古屋高速]]を模範とした{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=365}}。結果、標識等のデザインは公団(NEXCO)仕様としながらも{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|pp=446 - 450}}料金所の構造や一般道路との連結箇所など多くの点で都市型高速道路の様相を示すことになった{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=365}}。 |
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名二環は東名高速や伊勢湾岸自動車道と同じNEXCOの管理路線でありながら料金制度および支払い方式が異なるため、それらの高速道路と接続するジャンクションまたはインターチェンジでは、たとえ乗り継ぎの場合でも料金所を通らなくてはならない。その際は通し料金ではなく、それまでの料金計算を打ち切って新たな通行料金が発生することになる<ref name="C-NEXCO">{{Cite web|url=http://www.c-nexco.co.jp/navi/toll/|title=高速道路簡易料金表 中日本エリア 高速道路料金表 |publisher= |
名二環は東名高速や伊勢湾岸自動車道と同じNEXCOの管理路線でありながら料金制度および支払い方式が異なる ため、それらの高速道路と接続するジャンクションまたはインターチェンジでは、たとえ乗り継ぎの場合でも料金所を通らなくてはならない。その際は通し料金ではなく、それまでの料金計算を打ち切って新たな通行料金が発生することになる<ref name="C-NEXCO">{{Cite web |url=http://www.c-nexco.co.jp/navi/toll/ |title=高速道路簡易料金表 中日本エリア 高速道路料金表 |publisher=中日本高速道路 |accessdate=2016-06-21}}</ref>。 |
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=== 路線データ === |
=== 路線データ === |
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* 起点 : 愛知県名古屋市緑区大高町字別所山(名古屋南JCT)(伊勢湾岸自動車道、[[名古屋高速3号大高線]]と接続){{Sfn|イカロス出版|2011|pp=34 - 35}} |
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==== 法定路線名 ==== |
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* 終点 : 愛知県名古屋市中川区島井町(名古屋西JCT)(東名阪自動車道、[[名古屋高速5号万場線]]と接続) |
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* 構造規格 : 第2種第1級{{Sfn|愛知国道工事事務所|2000|p=19}} |
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* 設計速度 : 60 km/h{{Sfn|愛知国道工事事務所|2000|p=19}} |
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* 車線数 : 4車線{{Sfn|愛知国道工事事務所|2000|p=19}} |
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== 路線名 == |
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=== 法定路線名 === |
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国土開発幹線自動車道建設法による |
国土開発幹線自動車道建設法による |
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* 近畿自動車道名古屋大阪線 |
* 近畿自動車道名古屋大阪線{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=381}} |
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* 近畿自動車道伊勢線{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=381}} |
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高速自動車国道法による |
高速自動車国道法による |
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* 近畿自動車道名古屋亀山線{{Sfn| |
* 近畿自動車道名古屋亀山線(近畿自動車道伊勢線重複指定){{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=381}} |
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** 名古屋環状2号線専用部(名古屋第二環状自動車道)(名古屋南JCT - 上社JCT - 名古屋西JCT) |
** 名古屋環状2号線専用部(名古屋第二環状自動車道)(名古屋南JCT - 上社JCT - 名古屋西JCT) |
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** 東名高速道路連絡路 (自動車専用道路)(名古屋IC - 上社JCT) |
** 東名高速道路連絡路 (自動車専用道路)(名古屋IC - 上社JCT) |
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* 近畿自動車道伊勢線{{Sfn| |
* 近畿自動車道伊勢線{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=381}} |
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** 名古屋第二環状自動車道(南部II・西南部:未開通) |
** 名古屋第二環状自動車道(南部II・西南部:未開通) |
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=== 都市計画道路名 === |
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* 名古屋都市計画道路 1・4・2号 高速名古屋環状2号線([[名古屋市]]内、[[清須市]]内、[[あま市]]内、[[大治町]]内、[[飛島村]]内)<ref name="都市計画">『名古屋市都市計画図 平成29年1月現在施設計画図東部』『名古屋市都市計画図 平成29年1月現在施設計画図西部』名古屋市住宅都市局都市計画課(名古屋市鶴舞中央図書館蔵)</ref> |
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* 起点 : 愛知県名古屋市緑区大高町字別所山(名古屋南JCT)(伊勢湾岸自動車道、名古屋高速3号大高線と接続){{Sfn|イカロス出版|2011|pp=34 - 35}} |
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* 尾張都市計画道路 1・4・1号 高速名古屋環状2号線([[春日井市]]内)<ref name="都市計画"/> |
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* 終点 : 愛知県名古屋市中川区島井町(名古屋西JCT)(東名阪自動車道、名古屋高速5号万場線と接続) |
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==== 設計諸元 ==== |
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* 構造規格 : 第2種第1級{{Sfn|愛知国道工事事務所|2000|p=19}} |
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* 設計速度 : 60 km/h{{Sfn|愛知国道工事事務所|2000|p=19}} |
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* 車線数 : 4車線{{Sfn|愛知国道工事事務所|2000|p=19}} |
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== インターチェンジなど == |
== インターチェンジなど == |
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インターチェンジは支線を除いて概ね[[w:Diamond interchange|ダイヤモンド型]](ハーフダイヤモンド型)となっている{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=365}}{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|pp=41 |
インターチェンジは支線を除いて概ね[[w:Diamond interchange|ダイヤモンド型]](ハーフダイヤモンド型)となっている{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=365}}{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|pp=41, 47}}<ref group="注釈">出口ないし入口専用の山田西IC、山田東ICを除く。</ref>。また、半数近くのインターチェンジが[[ハーフインターチェンジ]]であり、概ね1.5-2 kmごとに入口、出口が交互に配置され{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=47}}、典型的な都市型道路となっている{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=545}}。また、案内上は鳴海ICや勝川IC等、双方向にアクセスするICも<ref name="路線マップ">{{Cite web |url=http://dc.c-nexco.co.jp/dc/DriveCompassDiagram.html?ca=tokai |title=路線マップからICを選ぶ |publisher=中日本高速道路 |accessdate=2016-02-18}}</ref>ダイヤモンド型を採用している。このため、接続路線を挟んで上下方面別の2箇所の出入口で1つのインターチェンジを構成することから、1つの入口からは片方向のみアクセスし、厳密には双方向にアクセスするインターチェンジではない{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=21}}。 |
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名二環の料金収受は全て入口で行うため、[[ランプ (道路)|オンランプ]]上に料金所を設置している{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=545}}。料金所の仕様は基本的に2レーン2ゲート式で名古屋高速と同様である{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|pp=365 - 373}}{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=47}}。 |
名二環の料金収受は全て入口で行うため、[[ランプ (道路)|オンランプ]]上に料金所を設置している{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=545}}。料金所の仕様は基本的に2レーン2ゲート式で名古屋高速と同様である{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|pp=365 - 373}}{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=47}}。 |
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本線、支線とも[[サービスエリア]]や[[パーキングエリア]]は設置されていない{{Sfn|イカロス出版|2011|pp=34 - 35}}。ただし、支線の名古屋IC料金所後方にトイレのみの休憩施設が設置されている(東名→上社JCT方面の片方向のみ){{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|pp=530 - 531}}。 |
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Mei-Nikan expwy 20170828A.jpg|市街地案内標識。名二環は一方向のハーフインターチェンジであることから方面表示を導入している{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|pp=446 - 447}}。 |
Mei-Nikan expwy 20170828A.jpg|市街地案内標識。名二環は一方向のハーフインターチェンジであることから方面表示を導入している{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|pp=446 - 447}}。 |
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Kamiyashiro IC 20160601A.jpg|インター入口も方面表示。上社ICの場合、四日市、名古屋西JCT方面のみアクセス可能で東名高速、名古屋南JCT方面にはアクセス不可。 |
Kamiyashiro IC 20160601A.jpg|インター入口も方面表示。上社ICの場合、四日市、名古屋西JCT方面のみアクセス可能で東名高速、名古屋南JCT方面にはアクセス不可。 |
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=== インターチェンジ一覧表について === |
=== インターチェンジ一覧表について === |
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* IC番号欄の背景色が {{colorbox|#BFB}} である区間は既開通区間に存在する。<br />施設欄の背景色が {{colorbox|#CCC}} である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。<br />未開通区間の名称は全て仮称である。 |
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* 全線[[愛知県]]に所在するため所在地から県名は除外した。 |
* 全線[[愛知県]]に所在するため所在地から県名は除外した。 |
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<!--* キロポストは、上社JCT - 名古屋西JCTおよび名古屋支線は東名阪自動車道時代と同じく名古屋ICが起点、名古屋南JCT - 上社JCTは名古屋南JCTが起点となっている。なお、後者は距離数値に200を加えることで前者と区別している。 --> |
<!--* キロポストは、上社JCT - 名古屋西JCTおよび名古屋支線は東名阪自動車道時代と同じく名古屋ICが起点、名古屋南JCT - 上社JCTは名古屋南JCTが起点となっている。なお、後者は距離数値に200を加えることで前者と区別している。 --> |
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|style="background-color:#CCC"|名古屋西JCT南IC(仮称)<ref name="aiw"> |
|style="background-color:#CCC"|名古屋西JCT南IC(仮称)<ref name="aiw">{{Cite web |url=http://www.cbr.mlit.go.jp/aikoku/libraly.html |publisher=国土交通省中部地方整備局愛知国道事務所 |title=Webライブラリ |accessdate=2018-07-15}}</ref> |
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|style="background-color:#CCC"|愛知県道115号津島七宝名古屋線<br>愛知県道40号名古屋蟹江弥富線 |
|style="background-color:#CCC"|愛知県道115号津島七宝名古屋線<br>愛知県道40号名古屋蟹江弥富線 |
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|style="background-color:#CCC; text-align:right"| |
|style="background-color:#CCC; text-align:right"| |
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|rowspan="5" style="background-color:#CCC"|2020年度 開通予定<ref name="press20170728">{{Cite web |
|rowspan="5" style="background-color:#CCC"|2020年度 開通予定<ref name="press20170728">{{Cite web |title=名古屋環状2号線 2020年度に名古屋西JCT〜飛島JCT(仮称)が開通 |publisher=国土交通省中部地方整備局・中日本高速道路株式会社 |date=2017-07-28 |url=http://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/4111.html |accessdate=2017-07-28}}</ref><ref>{{Cite news |title=名二環 名古屋西―飛島間着工 全線開通まであと5年 |newspaper=[[読売新聞]][[愛知県]]版 |date=2013-09-21}}</ref> |
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|style="background-color:#CCC"|富田IC(仮称)<ref name="aiw" |
|style="background-color:#CCC"|富田IC(仮称)<ref name="aiw" /> |
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|style="background-color:#CCC"|[[ファイル:Japanese_National_Route_Sign_0001.svg|24px]] 国道1号(かの里交差点) |
|style="background-color:#CCC"|[[ファイル:Japanese_National_Route_Sign_0001.svg|24px]] 国道1号(かの里交差点) |
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|style="background-color:#CCC; text-align:right"| |
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|{{Ja Exp Route Sign|E1}} [[東名高速道路]] |
|{{Ja Exp Route Sign|E1}} [[東名高速道路]] |
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|style="text-align:right"|0.0 |
|style="text-align:right"|0.0 |
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|一般道路との流出入不可 |
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|rowspan="3"|[[名古屋市]] |
|rowspan="3"|[[名古屋市]] |
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|rowspan="3" style="width:1em"|[[名東区]] |
|rowspan="3" style="width:1em"|[[名東区]] |
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== 歴史 == |
== 歴史 == |
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[[File:Nagoya Ring Route No.2 20170820A.png|thumb|220px|right|1967年3月時点の専用部のインター計画図{{Sfn|名古屋環状二号線整備促進期成同盟委員会|1967|pp=25 - 26}}。この時点の専用部は現在の名二環、伊勢湾岸自動車道に見る道路規格上の区別はなく、全線往復6車線の円環の高速道路として計画されていた{{Sfn|名古屋環状二号線整備促進期成同盟委員会|1967|pp=23 - 28}}。図の路線名は当時の名称(計画路線含む)。路線は環状2号(青線)のマルと都市高速(黄線)のサの字を合わせた「マルサ」の形をしている。]] |
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{{see also|名古屋環状2号線#歴史}} |
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解説の便宜上、2011年(平成23年)3月以前の名二環は専用部、または環状2号専用部と呼称し、以後は名二環として解説する。また、名古屋環状2号線については環状2号と表記する。 |
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=== 構想から建設まで === |
=== 構想から建設まで === |
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名二環は1960年代に構想された{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=7}}。 |
名二環は1960年代に構想された{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=7}}。これは当時、モータリゼーションの波が急激に都心に押し寄せていたことから、激増が予想される自動車の交通停滞を抑止するために名古屋市外周を取り巻く環状道路として計画されたもので、まずは幅員25 mの一般道路のみの設置とされ、1957年(昭和32年)に最初の都市計画が決定された{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=7}}。これ以後、環状道路に係わる必要な調査、機能、道路規格等が検討され{{Sfn|建設省中部地方建設局 愛知国道工事事務所|1991|p=92}}、1967年(昭和42年)には幅員50-60 mの自動車専用部(高速道路)を併設できる街路として都市計画が変更された{{Sfn|建設省中部地方建設局 愛知国道工事事務所|1991|p=91}}{{Sfn|財団法人 名古屋都市センター |1999|p=353}}。この時に計画された自動車専用部が名二環の祖型である。当初の専用部は全線往復6車線、設計速度80 km/hで計画され、構造は[[高架橋|高架]]式、ないし[[盛土]]式、[[擁壁]]式であった{{Sfn|名古屋環状二号線整備促進期成同盟委員会|1967|pp=27 - 28}}。 |
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また、これと前後して環状道路の内側に都心と郊外を連絡する6方向の放射道路を建設のうえ名古屋環状2号線に連結する計画も併せて構想された{{Sfn|財団法人 名古屋都市センター |1999|p=354}}{{Sfn|財団法人 名古屋都市センター |1999|pp=349 - 350}}。なお、放射道路の形が東西一路線、南北二路線で構成されることから、これが片仮名の「サ」の字に見えることに加え、環状道路の形状が「マル」であることから2つを合わせて「マルサ計画」と呼ばれた{{Sfn|名古屋高速道路公社四十年史編集委員会|2012|p=156}}。計画ではマルサの内、サの字の部分を名古屋都市高速道路計画として建設することとされ、その運営については[[名古屋高速道路公社]]が担うものとされた{{Sfn|名古屋高速道路公社20年史編集委員会|1991|pp=18 - 25}}{{Sfn|名古屋高速道路公社四十年史編集委員会|2012|p=17}}。 |
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一方、残された環状道路については、一般道路部は愛知県と名古屋市の要請もあって{{Sfn|財団法人 名古屋都市センター |1999|p=353}}1969年から1974年の間に全線が一般国道302号に路線指定され、国による直轄事業化が決定された{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=7}}<ref group="注釈">部分的に一般国道302号に指定されたのは1969年だが建設省の直轄事業とされたのは1971年4月からである(『二十年のあゆみ』建設省中部地方建設局 愛知国道工事事務所、1991年、21頁)。</ref>。これに対して併設する高速道路(自動車専用部)は名古屋環状2号線の建設速度を向上させるために<ref name="中部読売19880521">{{Cite news |title=新伊勢湾時代 夢ジェクト21 "マルサ"に熱い期待 |newspaper=中部読売新聞朝刊 |date=1988-5-21|page=}}</ref>、1978年12月に近畿自動車道名古屋亀山線として基本計画が決定告示され、1982年1月の国幹道審議会で整備計画路線となり[[日本道路公団]]が建設主体となることが決定した<ref name="中日19820828">{{Cite news |title=名古屋環2の自動車専用部 来年度にも着工|newspaper=中日新聞朝刊 |date=1982-8-28|page=1}}</ref>。同年3月に名古屋IC - 名古屋西JCT間の整備計画決定、11月に都市計画が決定された{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=7}}。こうした歴史的経緯から環状道路と放射道路はマルサとして同時期に計画されながら事業主体が異なる結果となった。首都高速では当初から公団方式で建設されたことから、放射道路と環状道路([[首都高速中央環状線|中央環状線]])は同一事業者による運営で通し料金となっているが、名古屋の場合は2つで一体の機能を持つはずの{{Sfn|愛知国道工事事務所|2000|pp=14 - 17}}環状道路と放射道路の事業者および料金体系が異なっているのはこうした理由によっている。 |
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なお、1966年(昭和41年)に[[s:国土開発縦貫道建設法|国土開発縦貫道建設法]]の改正により、[[s:国土開発幹線自動車道建設法|国土開発幹線自動車道建設法]]が施行され、全国に7600 kmの高速道路網が計画された。この時、近畿自動車道名古屋大阪線および同伊勢線が予定路線に組み込まれたが、環状2号専用部の予定路線としての位置付けはこれを根拠としている{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=376}}{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=400}}。ただし、この時点では後述するように事業主体も道路の位置付けも未定であった。 |
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計画当初は往復6車線(片側3車線)の設計速度80 km/hの高速道路として計画されたが、1974年のパーソントリップ調査で将来の交通量が当初の見込みより鈍化することが判明し、公害対策の必要性も迫られてたことから、車線数を往復4車線に減じ、設計速度を60 km/hに引き下げのうえ庄内川から上社までの丘陵地帯では掘割構造を採用することになった<ref name="中日19750717">{{Cite news |title=環状2号線を大幅手直し 東部3.5キロは掘割式に 中部地建 騒音公害避ける 高架部分6車線を4車線へ |newspaper=中日新聞朝刊|date=1975-07-17|page=1}}</ref>。ただし、矢田川付近は高架のまま残すとされたが<ref name="中日19750717"/>、これも後に矢田川、香流川区間も地下に潜らせることで調整された<ref name="中日19820828"/>。都市計画決定を受けて1983年5月に建設大臣より施工命令が出されたが、この時点でも暫定供用区間の用地買収は一部未完了で、ある程度の見通しを得て建設工事に着手したのは1985年10月となった{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=41}}。そして1988年3月、名古屋環状2号線の自動車専用部の要綱が示されてから26年を経て専用部は供用を見ることになった<ref name="中日19880322"/>。 |
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環状2号は名古屋市外縁を一周する延長約66 kmの環状道路であるが、そこに併設される専用部もまた環状の自動車道として計画された。つまり、1998年(平成10年)3月以降「伊勢湾岸自動車道」として運営されている名古屋南JCT - 飛島IC間は、元は環状2号専用部として計画された路線であった{{Sfn|名古屋環状二号線整備促進期成同盟委員会|1967|pp=23 - 29}}。当初の計画に変更の機運が芽生えたのは1969年(昭和44年)頃で、名古屋港横断区間で伊勢湾岸道路の重複が検討されたことに端を発する{{sfn|建設省中部地方建設局 名四国道工事事務所|1980|p=281}}。この時は名古屋港を横断する橋梁(現在の[[名港トリトン]])をダブルデッキとして計画し、上路が伊勢湾岸道路(4車線)、下路が環状2号専用部(6車線)であった{{sfn|建設省中部地方建設局 名四国道工事事務所|1980|p=282}}{{Sfn|藤本豊明・足立義雄・水野英男|1976|p=393}}。よって2つの道路はあくまで別運用とされた{{sfn|建設省中部地方建設局 名四国道工事事務所|1980|p=282}}。だが、建設コストが三千数百億円以上と莫大で事業化の見通しが得られないことと、計画交通量が減少することが判明したことから、2つの道路は統合されることになり、シングルデッキの往復6車線となった{{sfn|建設省 中部地方建設局 名四国道工事事務所|1989|pp=300-301}}{{Sfn|建設省中部地方建設局|1987|p=282}}。この併設区間は名古屋港横断区間のみならず、のちに名四東IC(現、名古屋南JCT)から東海ICの区間も含まれるに至り、名古屋南JCT - 飛島IC間が専用部と伊勢湾岸道路の併設区間とされた{{Sfn|建設省中部地方建設局 名四国道工事事務所|1980|p=286}}。やがて伊勢湾岸道路の必要性が叫ばれるようになると、まずは緊急性が高い金城ふ頭と飛島間に架かる[[名港西大橋]]が一般有料道路として1979年(昭和54年)12月に事業許可を受け{{Sfn|建設省中部地方建設局 名四国道工事事務所|1980|p=286}}{{Sfn|名港西大橋編集委員会|1986|p=7}}、1985年(昭和60年)3月に開通した{{Sfn|名港西大橋編集委員会|1986|p=7}}。これが環状2号専用部(兼伊勢湾岸道路)として最初の開通区間であった。 |
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=== 開通後 === |
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[[File:名二環20150409A.JPG|thumb|250px|right|開通当初は東名阪自動車道と名乗っていた(旧名称時代の上社JCTの案内標識)]] |
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[[File:Route302 20170615B.jpg|thumb|250px|right|工事中の名古屋西JCT - 飛島JCT間(国道23号交差点付近 2017年5月)。港湾物流に関わる大型車の渋滞が著しいことから専用部の開通が期待されている{{Sfn|名古屋港管理組合議会|2014-2015|pp=16-22}}。]] |
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名二環は開通当初は[[東名阪自動車道]]と称し、既設の東名阪自動車道を東側に延伸する形で[[清洲東インターチェンジ|清洲東IC]] - [[名古屋西ジャンクション|名古屋西JCT]]間が先行開業した<ref name="中日19880322">{{Cite news |title=東名阪自動車道 清洲東 - 名古屋西間が開通|newspaper=中日新聞夕刊 |date=1988-03-23|page=12}}</ref>。しかし、同じ東名阪自動車道の[[名古屋西ジャンクション|名古屋西JCT]] - [[亀山インターチェンジ|亀山IC]]間とは異なり、名古屋西JCT - 亀山IC間が長距離連絡路線の役割を持つのに対し、名古屋西JCT以東の区間では環状道路としての機能が要求された{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|pp=1 - 2}}。そのため、名古屋西JCT以東の区間では各インターチェンジで幾多の放射道路と接続することからインターチェンジ間隔も短くなり、加えて都心ゆえ用地の制約もあって入口は上下別々とされた<ref name="中日19950711夕">{{Cite news |title=ワンウエー方式 出口から進入?東名阪を逆走、19歳激突死 守山 トラックと 全線の開通以来3件目|newspaper=中日新聞夕刊 |date=1995-07-11|page=11}}</ref>。また、料金収受は名古屋高速と同じく入口徴収する単純支払い方式、出口はフリーとなるなど先の名古屋西JCT以西とは制度が異なり、同じ東名阪自動車道ながら別路線の様相となった{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=365}}。その後、清洲東ICより東側の区間が順次延伸され、2011年3月20日の[[高針ジャンクション|高針JCT]] - [[名古屋南ジャンクション|名古屋南JCT]]間の開通時に、名古屋南JCTで[[伊勢湾岸自動車道]]と接続する際に名称が東名阪自動車道のままだと[[豊田ジャンクション|豊田]]・[[静岡インターチェンジ|静岡]]方面から[[伊勢インターチェンジ|伊勢]]・[[京都南インターチェンジ|京都]]方面に向かう車が誤って進入する恐れがあるため、名称を『名二環』に変更すると同時に、名古屋IC - [[上社ジャンクション|上社JCT]]間を本線から支線(通称:名古屋支線)に変更し、高針JCT-上社JCT間を支線(通称:高針支線)から名古屋南JCTまでの延伸区間とともに本線に変更した。 |
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[[File:Nagoya Ring Road No.2 20170611.png|thumb|220px|right|東名阪道と名神高速の接続交通が環状2号西北部と国道22号経由で短絡することを示す図。西北部が未開通の場合、接続(通過)交通が名古屋市内に流入して渋滞を誘発する恐れがある(赤色の道路)<ref name="中日19780312"/>。]] |
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名二環(東名阪自動車道時代を含む)開通以前は、東名高速道路と東名阪自動車道を連絡する高速道路が存在しなかったことから、両高速道路間の連絡は名古屋市内の一般道路を通行するほかなかった{{Sfn|清水草一|2009|p=138}}。なお、名古屋高速では名古屋西JCTから[[白川出入口|白川]](名古屋市中区)までが既に開通済みであったが<ref name="中日19851027夕">{{Cite news |title=都市高速と東名阪直結 白川-亀山間、40分に短縮|newspaper=中日新聞夕刊 |date=1986-10-27|page=1}}</ref>、依然として東名と三重県方面の連絡は名古屋市内を縦断する一般道路であり<ref>{{Cite news |title=名古屋都市高速四谷-高針間 知事案を県都計審へ トンネル、高架の4車線 |newspaper=朝日新聞(名古屋)朝刊|date=1991-08-14|page=}}</ref>、都心から通過交通を排除できる状況ではなかった<ref>{{Cite news |title=都市高速1号線 留保の四谷-高針3.6キロ 計画決定手続きへ |newspaper=中日新聞朝刊|date=1989-12-30|pages=}}</ref>。しかし、清洲東IC - 名古屋西JCT間が部分開業すると、それまで東名高速名古屋ICで流出していた通過交通が[[名神高速道路]][[一宮インターチェンジ|一宮IC]]で流出のうえ[[国道22号]]経由で清洲東ICから流入するよう変化し、名古屋市内の通過交通が幾分減少する効果が現れた<ref>{{Cite news |title=新伊勢湾時代 夢ジェクト21 渋滞解消のカギ「環2」|newspaper=中部[[読売新聞]]朝刊|date=1988-05-20|page=}}</ref><!--当時は中部読売新聞の社名-->。1993年には名古屋ICと連結することで静岡方面と三重県方面は自動車専用道路で初めて直結された<ref name="中日19931203夕">{{Cite news |title=東名阪と東名直結 東西結ぶ新動脈開通|newspaper=中日新聞夕刊 |date=1993-12-03|page=1}}</ref>。2011年に名古屋南JCTまで開通すると、名古屋市南部を出入する高速道路が[[名古屋高速3号大高線]]1路線しかなかった状況から名二環もラインナップされたことで大高線の混雑が幾分緩和され、さらにこれまで大高線経由による市内南部と[[中部国際空港]]の連絡時間も、名二環連絡により約半分に短縮された{{Sfn|中日本高速道路(株)名古屋支社|2012|pp=43 - 46}}。そして現在では、[[名古屋港]]区域を並行する国道302号の激しい渋滞から港湾関連物流の停滞による多大な経済損失を解消するべく<ref name="中日20090424"/>、残された名古屋西JCT - 飛島JCT間の建設を推進中である。 |
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一方で専用部陸上区間の計画具体化の動きは1978年(昭和53年)頃であった。東名阪自動車道が[[蟹江インターチェンジ|蟹江IC]]から[[名古屋西インターチェンジ|名古屋西IC]]に延伸しようとしていた矢先、名古屋西ICで流出した交通が[[名神高速道路]]の[[一宮インターチェンジ|一宮IC]]に向かう途中で名古屋市内を通過することによる交通麻痺の発生が心配されるにおよび、名古屋西ICと一宮IC間を短絡する環状2号がどうしても必要との判断が下された<ref name="中日19780623夕">{{Cite news |title=名古屋環状2号線 公団方式で建設促進 市など政府に要望へ |newspaper=中日新聞夕刊|date=1978-06-23|page=1}}</ref><ref name="中日19780312">{{Cite news |title=建設進む「環2」北部区間 名古屋 8.4キロの60%完成 一般道2車線 54年度末までに完成 |newspaper=中日新聞朝刊 |date=1978-03-12|page=9}}</ref>。だが、沿線事情と予算不足から環状2号一般部の建設は早急には望めなかった。そこで一般部の建設を後回しにして、専用部を国土開発幹線自動車道として公団方式で早急に建設してもらおうとする案が出され、これにより専用部にあてる予算は一般部に回せることから一般部の建設速度も速めることができると期待された<ref name="中日19780623夕"/>。国はこの案を受け入れ、1978年(昭和53年)12月の国土開発幹線自動車道建設審議会(国幹審)による決定を経て、近畿自動車道名古屋亀山線として名古屋IC - 名古屋西JCT間が基本計画路線に策定、さらに1982年(昭和57年)3月には整備計画路線に格上げされた。その8か月後には環状2号の都市計画が変更され、環境的配慮から様々な構造的検討を行なってきた事柄がここで都市計画として反映された。例えば、[[名古屋高速2号東山線]]の接続部が[[上社ジャンクション|上社]]から[[高針ジャンクション|高針]]へ変更されたこと、[[香流川]]と[[矢田川]]横断区間が橋梁式からトンネル式に変更されたこと、計画当初は往復6車線(片側3車線)の設計速度80 km/hの高速道路として計画された規格を往復4車線に減じ、設計速度を60 km/hに引き下げのうえ、庄内川から上社までの丘陵地帯では掘割構造に変更したこと<ref name="中日19750717">{{Cite news |title=環状2号線を大幅手直し 東部3.5キロは掘割式に 中部地建 騒音公害避ける 高架部分6車線を4車線へ |newspaper=中日新聞朝刊|date=1975-07-17|page=1}}</ref>などが反映された{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=395-397}}。都市計画決定ののち、施行命令が出され{{sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=24}}、陸上区間の専用部は1988(昭和63年)年3月に供用開始した<ref name="中日19880322"/>。 |
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=== 清洲東IC - 名古屋西JCT間の開通 === |
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陸上区間の開通当初はその路線名を[[東名阪自動車道]]と称し、既設の東名阪自動車道を東側に延伸する形で[[清洲東インターチェンジ|清洲東IC]] - [[名古屋西ジャンクション|名古屋西JCT]]間が先行開業した<ref name="中日19880322">{{Cite news |title=東名阪自動車道 清洲東 - 名古屋西間が開通|newspaper=中日新聞夕刊 |date=1988-03-23|page=12}}</ref>。しかし、同じ東名阪自動車道の[[名古屋西ジャンクション|名古屋西JCT]] - [[亀山インターチェンジ|亀山IC]]間とは異なり、名古屋西JCT - [[亀山インターチェンジ|亀山IC]]間が長距離連絡路線の役割を持つのに対し、名古屋西JCT以東の区間では環状道路としての機能が要求された{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|pp=1 - 2}}。そのため、名古屋西JCT以東の区間では各インターチェンジで幾多の放射道路と接続することからインターチェンジ間隔も短くなり、加えて都心ゆえ用地の制約もあって入口は上下別々とされた<ref name="中日19950711夕">{{Cite news |title=ワンウエー方式 出口から進入?東名阪を逆走、19歳激突死 守山 トラックと 全線の開通以来3件目|newspaper=中日新聞夕刊 |date=1995-07-11|page=11}}</ref>。また、料金収受は名古屋高速と同じく入口徴収する単純支払い方式、出口はフリーとなるなど先の名古屋西JCT以西とは制度が異なり、同じ東名阪自動車道ながら別路線の様相となった{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=365}}。 |
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上記の通り、今回開通の意義は、国道22号を経由して名神高速道路と間接接続することで、東名阪道と名神間の相互交通を都心部に入れないことであるが、さらにこれとは別の効果も現れた。東名高速名古屋ICで流出した交通が三重県方面に向かう際、それまで名古屋都心部を横断していた流れが、名神の一宮ICで流出して国道22号、環状2号専用部経由で東名阪道へ流出する流れに変わったことである。全ての交通がこの流れに転換したわけでは無いにせよ、それでも名古屋市内の車の流れは大きく変化したとされる<ref name="中部読売19880520">{{Cite news |title=新伊勢湾時代夢ジェクト21 渋滞解消のカギ「環2」 案内さん心待ち、北と南にバイパス機能|newspaper=中部読売新聞朝刊 |date=1988-05-20|page=}}</ref>。これは視点を変えると、環状2号専用部開通以前の名古屋市内の交通事情がいかに悪かったかを示すもので、果たして当時の愛知県交通管制センターの道路情報パネルは「酷い渋滞」を示す赤ランプが市内各所で点灯し、郊外から名古屋市に流入してくる車により朝9時半頃までパネルが真っ赤という状態であった<ref name="中部読売19880520"/>。この状態に担当職員は「環状2号線が全線開通する日が待ち遠しい」と新聞社の取材に答えている<ref name="中部読売19880520"/>。 |
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=== 伊勢湾岸道路併設区間の抹消 === |
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[[File:環2→伊勢湾岸 変更図.jpg|thumb|220px|right|環状2号専用部の伊勢湾岸道路重複部は1991(平成3年)年8月に都市計画変更され、第二東名、第二名神の規格にサイズアップされた<ref name="中日19910427">{{Cite news |date=1991-04-27 |title=名古屋高速1号 2.8キロをトンネル化 都市計画変更の知事案を発表 場所により幅員拡大 伊勢湾岸道路 |newspaper=中日新聞 朝刊 |page=18}}</ref>{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|pp=410-412}}。この結果、当該区間の環状2号専用部は取り消され、都市計画道路名を伊勢湾岸道路と変更した。名二環が馬蹄型の道路となっているのはこのためである。]] |
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陸上区間開通前年の1987年(昭和62年)、伊勢湾岸道路は[[新東名高速道路|第二東名]]、[[新名神高速道路|第二名神高速道路]]のルート候補に挙げられ、[[第二東海自動車道]]および[[近畿自動車道#概要|近畿自動車道名古屋神戸線]]の予定路線となった{{Sfn|伊勢湾岸道路編集委員会|1998|p=2}}{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=385}}。1989年(平成元年)2月には基本計画路線に格上げされ、第二東名、第二名神の一部となった{{Sfn|伊勢湾岸道路編集委員会|1998|p=2}}。この決定を受けて環状2号専用部の規格で計画された伊勢湾岸道路重複区間の名古屋南JCT - 飛島IC間(名古屋港経由)は第二東名、第二名神の規格に揃える必要が生じた{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|pp=410-412}}。このため、従前に都市計画変更されていた同区間を1991年(平成3年)8月に再度変更して道路規格を上げるに至った{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|pp=410-412}}。これにより、往復6車線は踏襲されたが、道路幅員は26.75 mから31 mに、設計速度は80 km/hないし60 km/hから100 km/hに引き上げられ、道路規格も第2種第1級から第1種第2級に変更された<ref name="中日19910427"/>{{Sfn|建設省中部地方建設局 名四国道工事事務所 |1989|p=302}}。そして、都市計画道路の路線名称も「高速名古屋環状2号線」から「伊勢湾岸道路」に変更された。これをもって当該区間は都市計画上、環状2号専用部の位置付けから抹消され、豊田 - 四日市間の都市計画道路「伊勢湾岸道路」の一部となった{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=386}}。のちの名二環が[[馬蹄]]型となっているのはこうした理由からである{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=398}}。 |
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従来、名港3大橋(名港トリトン)は環状2号専用部の規格で計画され、1985年(昭和60年)開通の名港西大橋上り線はこの規格を当てはめている。だが、[[名港中央大橋]]と[[名港東大橋]]は事業許可を受けてから第二東名の規格に変更され{{Sfn|伊勢湾岸道路編集委員会|1998|p=474}}、名港西大橋下り線も同様に規格アップして建設されている{{Sfn|伊勢湾岸道路編集委員会|1998|p=293}}。並列する名港西大橋の北側橋梁が南側と比べて狭いのはこうした経緯からである。 |
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=== 清洲以東の開通 === |
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一方で陸上区間専用部は、清洲東ICより東側の区間が順次延伸され、1993年(平成5年)12月には名古屋IC - 名古屋西JCTの全線開通をみた{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=24}}。なお、一部インターチェンジについては事情により開設が遅れ{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=58}}、1995年(平成7年)までに供用されている{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=24}}。 |
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[[File:Nagoya Ring Road No.2 20180722A.jpg|thumb|300px|left|1993年12月に勝川IC以東が開通して東名高速名古屋ICと連結した。これにより東名、名神に替わる名阪間の南寄りバイパスが完成し、2004年12月の伊勢湾岸自動車道の東名([[豊田ジャンクション|豊田JCT]]) - 東名阪([[四日市ジャンクション|四日市JCT]])連結まで環状2号専用部が長距離交通を受け持つこととなった。今回の延伸によって三重県沿道と東名高速が高速道路で初めて直結された。]] |
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名古屋ICにおける[[東名高速道路]]との連結は、単に名古屋都市圏の環状高速道路が延伸したという意味を超えて、東名高速と三重県が初めて高速道路で直結し、さらに東名、名神のバイパス(東名阪自動車道と[[国道25号]][[名阪国道]]、[[西名阪自動車道]]経由{{Sfn|松井寛・富岡康直|1995|p=35}})が完成したことでもあった{{Sfn|松井寛・富岡康直|1995|p=31}}。この結果、東名高速と東名阪自動車道を行き交う交通は従来の[[愛知県道60号名古屋長久手線]]([[広小路通 (名古屋市)|広小路通]]・[[東山通 (名古屋市)|東山通]])、或いは[[国道23号]]([[名四国道]])と[[国道1号]]の乗り継ぎによる連絡(東名高速の[[岡崎インターチェンジ|岡崎IC]]利用)から環状2号専用部に転換した{{Sfn|松井寛・富岡康直|1995|pp=32-34}}。これにより東名阪自動車道の[[名古屋西インターチェンジ|名古屋西IC]]以西の交通量が4倍に増え、逆に東名、名神の名古屋IC - [[一宮インターチェンジ|一宮IC]]間の交通量が大幅に減少した{{Sfn|松井寛・富岡康直|1995|pp=34-35}}。なお、東名、名神の名阪間におけるバイパスルートの役割が環状2号専用部に付加されたことで、本来は名古屋都市圏における交通処理を使命とする当該道路は、暫定的に長距離連絡路線としての役割を持つことになった。このため、長距離交通の利用を想定した休憩施設が導入されることになり、内回り方向のみで名古屋IC料金所後方に駐車スペース8台分を持つトイレが設置された{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=530}}。 |
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| 4=名古屋IC - 勝川IC間開通に伴う整備効果を示した図。上図は東名阪道(三重県)沿線と中央道沿線、下図は東名阪道沿線と東名沿線の交通流動(図中の赤線部分)を開通前と開通後で比較したもの。ここで示した交通は名古屋市内に用が無い通過交通である。通過交通が都心部に与える悪影響が環状2号専用部の名古屋IC連結によって緩和されている。図典拠:『高速道路と自動車』第38巻第11号(1995年11月)、31-36頁。 |
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東名阪自動車道沿線と東名高速沿線間以上に多い利用パターンが、東名阪自動車道沿線と[[中央自動車道]]沿線間の相互利用である。従来こうした交通は、名古屋市内を走る重要幹線(国道1号、国道23号、[[国道19号]]、[[国道22号]]、愛知県道60号名古屋長久手線)を通過することで慢性的な渋滞を引き起こしていた。それも今回開通により環状2号専用部で[[勝川インターチェンジ|勝川IC]]、国道19号、[[春日井インターチェンジ|春日井IC]]経由、或いは名古屋IC経由で中央道に連絡するルートに代わったことで、市内一般道路の渋滞緩和に寄与し、環状道路の使命の一つ、「通過交通の排除」が如実に現れた{{Sfn|松井寛・富岡康直|1995|pp=32-34}}。 |
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なお、今回の名古屋IC連結によって、三重県と東名高速を結ぶ交通が環状2号専用部に転換したことによる副次的効果として、国道23号名四国道の慢性的な渋滞が幾分緩和された。名四国道は日交通量が10万台に及ぶと同時に、大型車の混入率も45パーセントと非常に高く、中部圏の経済を支える物流動脈としての役割を担っている{{Sfn|三木榮一・服田洋一|1996|p=61}}。だが、これによって酷使された道路は傷みが激しく、路面が変形、陥没するなどの劣化が目に見えて現れることになった。抜本的補修のための通行止めは経済に与える影響が大きいことからこれまでは部分補修で対応したが、もはやそれではまかないきれないレベルまで劣化が進行したことで、環状2号専用部の東名直結の機会を捉えて床板打換えを含む大規模リフレッシュ工事が断行されている{{Sfn|三木榮一・服田洋一|1996|pp=61-66}}。 |
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[[File:MEI-NIKAN2010-2012A.jpg|thumb|400px|right|名古屋南JCT - 高針JCT間開通に伴う整備効果を示した図。図は知多半島道路沿線と名古屋市内、岐阜方面の交通流動を開通前と開通後で比較したもの。名二環延伸前の名古屋高速3号大高線は慢性的な渋滞に悩まされていたが、環状2号専用部の名古屋南JCT連結により3号大高線に殺到していた交通は名二環に転換した。ここでは環状道路の「分散導入」と「通過交通排除」の2つの機能が有効に発揮されている。図典拠:『高速道路と自動車』第55巻第6号(2012年6月)、43-46頁]] |
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ところで、整備計画路線の全線開通を見た1993年(平成5年)時点では、上社以南の区間については事業主体および建設計画も含めて全く未定であった。その前年の1992年(平成4年)には名古屋市長が上社 - 大高間の日本道路公団による建設を国に陳情しており、動きは見られた<ref name="中日19920304">{{Cite news |title=名古屋環状2号線 上社-大高間 道路公団で整備を 西尾市長が初めて見解 |newspaper=中日新聞夕刊|date=1992-03-04|page=3}}</ref>。これは1996年(平成年)12月開催の第30回国幹審で基本計画路線となった。基本計画路線と認定されるにはその前に予定路線として認定される必要があるが、これは既決定の近畿自動車道名古屋大阪線を予定路線と位置づけることで対応した{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=402}}。1998年(平成10年)12月の第31回国幹審では整備計画路線に格上げとなり、高針JCTまでが2003(平成年)年3月に、名古屋南JCTまでが2011年(平成23年)3月に開通した。この時、名古屋南JCTで[[伊勢湾岸自動車道]]と接続する際に名称が東名阪自動車道のままだと[[豊田ジャンクション|豊田]]・[[静岡インターチェンジ|静岡]]方面から[[伊勢インターチェンジ|伊勢]]・[[京都南インターチェンジ|京都]]方面に向かう車が誤って進入する恐れがあるため、名称を'''名古屋第二環状自動車道(名二環)'''に変更した<ref name="中日20100923">{{Cite news |title=東名阪道 名古屋の一部 『第二環状道』に改称へ |newspaper=中日新聞朝刊|date=2010-09-23|page=29}}</ref>。そして今回開通による効果も環状道路の迂回機能を存分に発揮することになった。それも2004年(平成16年)12月に東名と東名阪を連結した伊勢湾岸自動車道と名古屋南JCTで連絡することにより、名二環のこうした効果はより効率的に発揮された。その結果は、[[名古屋高速3号大高線]]、東名高速道路[[豊田ジャンクション|豊田JCT]] - 名古屋IC間の渋滞緩和となって現れ{{Sfn|中日本高速道路(株)名古屋支社|2012|pp=43-46}}、具体例として[[知多半島道路]]沿道と名古屋都心部、岐阜方面を結ぶ交通は名古屋高速経由から名二環経由に転換することで都市高速の渋滞緩和に寄与し、環状道路の高い効率性が改めて立証されている{{Sfn|中日本高速道路(株)名古屋支社|2012|pp=43-46}}。 |
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名二環として最後の建設区間となる名古屋西JCT - 飛島JCT間は予定路線としての根拠を近畿自動車道伊勢線として求め{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=400}}、1999年(平成11年)12月開催の国幹審(決定は2000年2月)で基本計画路線に、2009年(平成21年)4月開催の国幹審(決定は翌月)で整備計画路線に格上げされ、2012年(平成22年)4月に施行命令が出された{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=400}}。基本計画決定から整備計画決定まで概ね10年を要したのは、日本道路公団の民営化や政権交代が影響している{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=402}}。当該区間は2020年度の完成を目指して工事継続中である<ref name="press20170728"/>。 |
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=== 年表 === |
=== 年表 === |
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* [[1957年]]([[昭和]]32年 |
* [[1957年]]([[昭和]]32年)[[9月24日]] : 名古屋市外周を取り巻く環状道路として都市計画決定(幅員25 m){{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=7}}{{Sfn|財団法人 名古屋都市センター |1999|p=353}}。 |
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* [[ |
* [[1966年]](昭和41年)[[7月1日]] : 国土開発縦貫線自動車道法改正施行により、近畿自動車道名古屋大阪線、同伊勢線を予定路線に組み入れ{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=376}}{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=400}}。 |
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* [[ |
* [[1967年]](昭和42年)[[3月17日]] : 名古屋環状2号線が幅員50-60 mを基本とする内容で都市計画変更(以後1968年〈昭和43年〉10月18日まで3段階に分けて順次変更){{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=7}}。 |
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* [[1978年]](昭和53年)[[12月20日]] : 専用部、中川区 - 名東区間の基本計画が決定告示{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=22}}{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=400}}。 |
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* [[1979年]](昭和54年)[[8月10日]] : 海上部(東海 - 飛島間)が都市計画決定{{Sfn|建設省中部地方建設局 名四国道工事事務所|1989|p=301}}{{Sfn|名古屋港管理組合三十年史編集会議|1984|p=489}}。 |
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* [[1982年]](昭和57年) |
* [[1982年]](昭和57年) |
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** [[3月1日]] : |
** [[3月1日]] : 専用部、中川区 - 名東区(名古屋西JCT - 名古屋IC)間の整備計画決定{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=400}}。 |
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** [[11月5日]] : |
** [[11月5日]] : 専用部の都市計画変更{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=7}}。 |
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* [[1983年]](昭和58年)[[8月5日]] : 名東区 - 中川区に施行命令{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=24}}。 |
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* [[1985年]](昭和60年)[[3月20日]] : 環状2号専用部として最初の区間(名港西大橋)が開通{{Sfn|名港西大橋編集委員会|1986|p=7}}。 |
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* [[1987年]](昭和62年) |
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** [[6月30日]] : [[第四次全国総合開発計画]]の閣議決定により、第二東名自動車道、第二名神自動車道として東京 - 名古屋 - 神戸間が高規格幹線道路に構想される<ref>{{Cite web |date=1987-06 |url=http://www.mlit.go.jp/common/001135927.pdf |title=第四次全国総合開発計画 |format=PDF |publisher=国土交通省 |page=3 |accessdate=2018-01-18}}</ref><ref>{{Cite web |date=1987-06 |url=http://www.mlit.go.jp/common/001135927.pdf |title=第四次全国総合開発計画 |format=PDF |publisher=国土交通省 |page=142 |accessdate=2017-02-14}}</ref>。 |
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** [[9月1日]] : 国土開発幹線自動車道建設法の一部改正により、[[第二東海自動車道]]、[[近畿自動車道]]名古屋神戸線として東京都 - 名古屋市 - 神戸市間が国土開発幹線自動車道の予定路線となる<ref>{{Cite web |url=http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_housei.nsf/html/houritsu/10919870901083.htm |title=法律第八十三号(昭六二・九・一) |publisher=衆議院 |accessdate=2017-02-14}}</ref>。 |
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** [[11月20日]] : 東海 - 金城ふ頭間(名港中央大橋、名港東大橋含む)が事業許可<ref name="中日19871121">{{Cite news |title=名港中央・東大橋に事業許可 72年度開通めざす |newspaper=中日新聞朝刊 |date=1987-11-21|page=1}}</ref>。 |
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* [[1988年]](昭和63年)[[3月23日]] : 東名阪自動車道(均一区間)本線として、清洲東IC - 名古屋西JCT間開通<ref name="中日19880322"/>。 |
* [[1988年]](昭和63年)[[3月23日]] : 東名阪自動車道(均一区間)本線として、清洲東IC - 名古屋西JCT間開通<ref name="中日19880322"/>。 |
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* [[1989年]]([[平成]]元年)[[2月27日]] : 第二東名、第二名神が基本計画に策定され{{Sfn|日本道路公団(年報H15) |2003|p=135}}{{Sfn|日本道路公団(年報H15) |2003|p=145}}、伊勢湾岸道路は第二東名、第二名神に組み入れられた{{Sfn|伊勢湾岸道路編集委員会|1998|p=2}}。 |
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* [[1991年]]([[平成]]3年)[[3月19日]] : 東名阪自動車道(均一区間)本線として、勝川IC - 清洲東IC間開通。楠JCTで名古屋高速1号楠線と接続<ref>{{Cite news |title=東名阪 勝川 - 清洲東 華やかに開通 高速2号と接続|newspaper=中日新聞夕刊 |date=1991-3-19|page=1}}</ref>。 |
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[[File:名二環20150409A.JPG|thumb|220px|right|高針JCTまでが開通した頃の画像。当時は東名阪自動車道を称した。]] |
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* [[1993年]](平成5年)[[12月3日]] : 東名阪自動車道(均一区間)本線として、名古屋IC - 勝川IC間開通{{Sfn|守山区制50周年記念事業実行委員会|2013|p=213}}。名古屋ICで東名高速道路と接続<ref name="中日19931203夕"/>。 |
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* [[1991年]]([[平成]]3年) |
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* [[1994年]](平成6年)[[11月16日]] : 名古屋高速1号楠線延伸工事の為、楠JCTにおける名古屋高速との乗り入れを中止{{Sfn|名古屋高速道路公社 工事誌編集委員会|1998|p=15}}。 |
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* [[ |
** [[3月19日]] : 東名阪自動車道(均一区間)本線として、勝川IC - 清洲東IC間開通。楠JCTで名古屋高速1号楠線と接続<ref>{{Cite news |title=東名阪 勝川 - 清洲東 華やかに開通 高速2号と接続|newspaper=中日新聞夕刊 |date=1991-3-19|page=1}}</ref>。 |
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** [[8月28日]] : 名古屋港経由の名四東IC(現・名古屋南JCT) - 飛島JCT間の都市計画変更。都市計画路線名が「高速名古屋環状2号線」から「伊勢湾岸道路」に変更のうえ道路規格も変更{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|pp=411-412}}。これにより同区間は環状2号専用部から削除{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|pp=411-412}}。 |
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* [[1998年]](平成10年)[[12月25日]] : 名古屋南JCT - 上社JCT間の整備計画決定<ref>{{Cite news |title=名東 - 緑 着工へ前進 名古屋環状2号 整備計画に格上げ|newspaper=中日新聞夕刊 |date=1998-12-25|page=1}}</ref>。 |
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* [[1993年]](平成5年)[[12月3日]] : 東名阪自動車道(均一区間)本線として、名古屋IC - 勝川IC間開通{{Sfn|守山区制50周年記念事業実行委員会|2013|p=213}}。 |
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* [[1994年]](平成6年) |
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** [[3月30日]] : 小幡IC開通{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=11}} |
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** [[11月16日]] : 名古屋高速1号楠線延伸工事の為、楠JCTにおける名古屋高速との乗り入れを中止{{Sfn|名古屋高速道路公社 工事誌編集委員会|1998|p=15}}。 |
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* [[1995年]](平成7年) |
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** [[3月28日]] : 勝川IC東側出入口開通{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=11}}<ref name="中日19950328夕">{{Cite news |title=勝川インター開通 東名阪自動車道|newspaper=中日新聞 |date=1995年3月28日夕刊|page=12}}</ref>。 |
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** [[9月19日]] : 名古屋高速1号楠線 楠JCT - [[東片端ジャンクション|東片端JCT]]間開通により、名古屋高速1号楠線と再度接続<ref>{{Cite news |title=都心へ流れスムーズ 名古屋高速「環状」が開通|newspaper=中日新聞夕刊 |date=1995-09-19|page=1}}</ref>。 |
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[[File:Route302 20170615B.jpg|thumb|220px|right|工事中の名古屋西JCT - 飛島JCT間(国道23号交差点付近 2017年5月)。港湾物流に関わる大型車の渋滞が著しいことから専用部の開通が期待されている{{Sfn|名古屋港管理組合議会|2014-2015|pp=16-22}}。]] |
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* [[1997年]](平成9年) |
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** [[2月5日]] : 専用部、緑区 - 名東区間の基本計画決定{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=400}}。 |
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** [[12月18日]] : 隅除川トンネルと白沢川トンネルの危険物積載車両の通行制限を18日午前0時をもって解除{{Sfn|高圧ガス保全協会|1998|p=60}}。 |
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* [[1998年]](平成10年)[[12月25日]] : 専用部、緑区 - 名東区(名古屋南JCT - 上社JCT)間の整備計画決定<ref>{{Cite news |title=名東 - 緑 着工へ前進 名古屋環状2号 整備計画に格上げ|newspaper=中日新聞夕刊 |date=1998-12-25|page=1}}</ref>。 |
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* [[2000年]](平成12年)[[2月16日]] : 専用部、中川区 - 飛島村(名古屋西JCT - 飛島JCT)間の基本計画決定{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=400}}。 |
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* [[2001年]](平成13年)[[3月10日]] : 楠JCTで名古屋高速11号小牧線と接続<ref>{{Cite news |title=楠 - 小牧南間が開通 名濃道路 国道41号渋滞緩和へ|newspaper=中日新聞夕刊 |date=2001-03-10|page=10}}</ref>。 |
* [[2001年]](平成13年)[[3月10日]] : 楠JCTで名古屋高速11号小牧線と接続<ref>{{Cite news |title=楠 - 小牧南間が開通 名濃道路 国道41号渋滞緩和へ|newspaper=中日新聞夕刊 |date=2001-03-10|page=10}}</ref>。 |
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* [[2003年]](平成15年)[[3月29日]] : 東名阪自動車道(均一区間)高針支線として、高針JCT - 上社JCT間開通。高針JCTで名古屋高速2号東山線と接続<ref>{{Cite news |title=名古屋都心と東名間を短縮 名高速と東名阪新ルートが開通|newspaper=中日新聞夕刊 |date=2003-03-29|page=10}}</ref>。 |
* [[2003年]](平成15年)[[3月29日]] : 東名阪自動車道(均一区間)高針支線として、高針JCT - 上社JCT間開通。高針JCTで名古屋高速2号東山線と接続<ref>{{Cite news |title=名古屋都心と東名間を短縮 名高速と東名阪新ルートが開通|newspaper=中日新聞夕刊 |date=2003-03-29|page=10}}</ref>。 |
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* [[2005年]](平成17年)[[2月11日]] : 清洲JCT開通により、名古屋高速16号一宮線と接続<ref>{{Cite news |title=名高速一宮線が開通 名古屋や新空港へより早く|newspaper=中日新聞朝刊 |date=2005-02-12|page=27 }}</ref>。 |
* [[2005年]](平成17年)[[2月11日]] : 清洲JCT開通により、名古屋高速16号一宮線と接続<ref>{{Cite news |title=名高速一宮線が開通 名古屋や新空港へより早く|newspaper=中日新聞朝刊 |date=2005-02-12|page=27 }}</ref>。 |
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* [[2007年]](平成19年)[[12月9日]] : 清洲JCTで名古屋高速6号清須線と接続<ref>{{Cite news |title=名古屋線と一宮線結ぶ 名高速清洲線が開通 |newspaper=中日新聞朝刊 |date=2007-12-11|page=22 }}</ref>。 |
* [[2007年]](平成19年)[[12月9日]] : 清洲JCTで名古屋高速6号清須線と接続<ref>{{Cite news |title=名古屋線と一宮線結ぶ 名高速清洲線が開通 |newspaper=中日新聞朝刊 |date=2007-12-11|page=22 }}</ref>。 |
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* [[2009年]](平成21年)[[ |
* [[2009年]](平成21年)[[5月29日]] : 専用部、中川区 - 飛島村(名古屋西JCT - 飛島JCT)間の整備計画決定{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会|2017|p=400}}<ref name="中日20090424">{{Cite news |title=環状2号整備計画に 国交相諮問へ 名古屋西 - 飛島間|newspaper=中日新聞夕刊 |date=2009-04-24|page=1}}</ref>。 |
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* [[2011年]](平成23年)[[3月20日]] : 名古屋南JCT - 高針JCT間および上社南IC開通{{Sfn| |
* [[2011年]](平成23年)[[3月20日]] : 名古屋南JCT - 高針JCT間および上社南IC開通{{Sfn|中日本高速道路(株)名古屋支社|2011|pp=59-60}}<ref>{{Cite news |title=名二環開通 302号も同時開通|newspaper=中日新聞朝刊 |date=2011-03-21|page=23 }}</ref>。同時に、名古屋IC・高針JCT - 名古屋西JCT間を、東名阪自動車道(均一区間)から'''名古屋第二環状自動車道(名二環)'''に名称変更{{Sfn|中日本高速道路(株)名古屋支社|2011|pp=59-60}}。東名高速道路への接続線(名古屋IC - 上社JCT間)は名古屋支線として、本線から支線への位置付けに変更。 |
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* [[2013年]](平成25年)[[9月21日]] : 名古屋西JCT - 飛島JCT間着工<ref>{{Cite news |title=名二環 名古屋西―飛島間着工 全線開通まであと5年 |newspaper=[[読売新聞]][[愛知県]]版 |date=2013年9月21日}}</ref>。 |
* [[2013年]](平成25年)[[9月21日]] : 名古屋西JCT - 飛島JCT間着工<ref>{{Cite news |title=名二環 名古屋西―飛島間着工 全線開通まであと5年 |newspaper=[[読売新聞]][[愛知県]]版 |date=2013年9月21日}}</ref>。 |
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|40 km/h |
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=== 幾何構造 === |
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[[File:MEI-NIKAN EXP20180622A.jpg|thumb|300px|right|東名高速、名二環、名古屋高速の各横断構成{{Sfn|東名高速道路建設誌編さん委員会|1970|p=147}}{{Sfn|東名高速道路建設誌編さん委員会|1970|p=230}}{{Sfn|池上雅夫|1969|pp=31-34}}{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|pp=39-43}}{{Sfn|名古屋高速道路公社|1980|pp=53-54}}。3路線とも高架構造で比較している。路肩に十分な幅員がない名二環は都市高速(名古屋高速)の規格に近いことが判る。]] |
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[[道路構造令|構造規格]]は第2種第1級である{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=36}}。高架構造の場合、両端高欄も含めた幅員は19.65 mである{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|pp=37-40}}。往復4車線を基本とし、車線幅員は3.5 m、路肩幅員は1.25 m(土工、半地下)、中央分離帯も1.25 mである{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|pp=37-40}}。また、最小曲線半径は400 m、設計速度60 km/hとなっている{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=9}}。路線は大まかに西半分が高架、東半分が半地下と高架の複合構造であるが、高架と半地下の移行区間、および半地下部も横断構成は高架と概ね同様である{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=481}}。同じ高速自動車国道の東名高速道路の横断構成とは著しく異なっており、特に路肩幅員は2.5 m未満であることから、故障車および非常時の駐車スペースとして非常駐車帯を極力500 mピッチで設けている{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=182}}。 |
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なお、名古屋高速道路の場合、構造規格第2種第2級、往復4車線で幅員19 m、車線幅員3.25 m、路肩幅員は左側1.25 m、右側0.75 m、設計速度60 km/hとなっており{{Sfn|名古屋高速道路公社20年史編集委員会|1991|p=96}}{{Sfn|名古屋高速道路公社20年史編集委員会|1991|p=162}}、名二環の横断構成と似通っている。日本道路公団自身、専用部が都市内高速道路の規格、構造となっていることを公表しているだけあって、両道路はインターチェンジ構造も含めて共通点が多い{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=38}}{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=545}}。これは日本道路公団にとって全く新しい自動車道の設計であった。専用部は1960年代には最初の都市計画が決定され、1982年(昭和57年)11月には都市計画変更が行なわれてほぼ現状のスタイルとなったが、これらは1970年代に建設省や自治体によって線形、一般道路との連結方法、平面交差点の位置、半地下と高架の場所などが調整されていたことを都市計画として反映したものであった{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=53}}。日本道路公団が建設省から引き継ぎを受けたのはこの直後のことで、つまり大部分の用地買収がなされたうえに、国道302号と完全に重複する線形条件等により設計の自由度は極端に制限され、公団の裁量で計画できる余地は極めて限られていた{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=53}}。一例として、設計段階で橋梁高さを下げることが検討されたが、公団単独で事業を行なう場合と異なって、環境影響評価、および都市計画道路として13 mという条件が課されていたことから断念した一幕もあった{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=566}}。また都市高速と概ね同規格の高速道路を手がけるのも公団としては初めてのことで、職員一同、これらのことを全く新しい事業展開として冷静に受け止めた{{Sfn|近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会|1992|p=53}}。 |
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名二環は全線に渡って一般国道302号と並行する。これも都市計画で決定されたことで、その全幅は概ね50 mから60 mである{{Sfn|井上義之・今川史朗|1987|pp=43-44}}。ただし、春日井市勝川町から名古屋市西区に至る区間は[[東海交通事業城北線]]と並行することで約72 mと広めである{{Sfn|井上義之・今川史朗|1987|pp=43-44}}。国道中央に名二環を配置する構成とされ、国道両脇は植樹帯と歩道地先道が設けられている{{Sfn|建設省中部地方建設局・愛知国道工事事務所|1987|p=58}}。 |
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<gallery perrow="6" widths="160" style="font-size:90%;"> |
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MEI-NIKAN EXP20180622B.jpg|高架区間の非常駐車帯 |
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MEI-NIKAN EXP20180622C.jpg|半地下区間の非常駐車帯 |
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Route 302 20161105C.jpg|国道302号が並行。城北線並行区間は全幅約72 mと広い。 |
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</gallery> |
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=== 危険物積載車輌の通行規制 === |
=== 危険物積載車輌の通行規制 === |
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* 引山IC - 松河戸IC間には4カ所の地下[[トンネル]]があり、いずれも川底を通っている{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=49}}。これらのうち、名東トンネルおよび[[守山トンネル]]を含む引山IC - 大森IC間は、[[タンクローリー]]をはじめとする[[危険物|危険物積載車輌]]は'''通行禁止'''となっている。なお、隅除川トンネルおよび白沢川トンネルを含む大森IC - 松河戸IC間も、開通当初は危険物積載車輌の通行は禁止されていたが、1997年 |
* 引山IC - 松河戸IC間には4カ所の地下[[トンネル]]があり、いずれも川底を通っている{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=49}}。これらのうち、名東トンネルおよび[[守山トンネル]]を含む引山IC - 大森IC間は、[[タンクローリー]]をはじめとする[[危険物|危険物積載車輌]]は'''通行禁止'''となっている{{Sfn|高圧ガス保全協会|1998|p=60}}。なお、隅除川トンネルおよび白沢川トンネルを含む大森IC - 松河戸IC間も、開通当初は危険物積載車輌の通行は禁止されていたが、1997年(平成9年)12月18日をもって規制は解除されている{{Sfn|高圧ガス保全協会|1998|p=60}}<ref>{{Cite web |url=http://www.jehdra.go.jp/pdf/kiken/kiken3_7.pdf |title=主要な水底トンネル等の危険物積載車両の通行規制状況 |format=PDF |publisher=日本高速道路保有・債務返済機構 |accessdate=2018-07-15}}</ref>。 |
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MEI-NIKAN 20160218A.JPG|インター入口の様々な標識に交じって提示される危険物積載車輌通行禁止の規制予告標識{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|pp=542 - 543}}(植田IC) |
MEI-NIKAN 20160218A.JPG|インター入口の様々な標識に交じって提示される危険物積載車輌通行禁止の規制予告標識{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|pp=542 - 543}}(植田IC) |
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Yada 20151017A.JPG|[[矢田川 (愛知県)|矢田川]]直下を名二環の守山トンネルが横断(大森IC - 引山IC間に架かる矢田川大橋) |
Yada 20151017A.JPG|[[矢田川 (愛知県)|矢田川]]直下を名二環の守山トンネルが横断(大森IC - 引山IC間に架かる矢田川大橋) |
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=== サービスエリア・パーキングエリア === |
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<!-- === 道路施設 === --> |
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[[File:Nagoya IC 20151015A.JPG|thumb|220px|right|名古屋ICトールバリア後方の休憩施設(トイレのみ){{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|pp=530 - 531}}。]] |
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本線、支線とも[[サービスエリア]]や[[パーキングエリア]]は設置されていない{{Sfn|イカロス出版|2011|pp=34 - 35}}。ただし、支線の名古屋IC料金所後方にトイレのみの休憩施設が設置されている(東名→上社JCT方面の片方向のみ){{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|pp=530 - 531}}。 |
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なお、1987年(昭和62年)頃に「アーバン・フリーウェイ・オアシス」なるサービスエリアの設置が[[名鉄瀬戸線]]との交差部付近に構想されていた{{Sfn|所靖子|1987|pp=47 - 49}}。名鉄瀬戸線を高架化してその上で大規模商業施設を建設し、その地下に概ね400台程度の高速道路専用駐車場を設置、商業施設と駐車場を自由に行き来できるというものであった{{Sfn|所靖子|1987|pp=47 - 49}}。その後計画は頓挫し、陽の目を見ることはなかった{{Sfn|名古屋都市計画史編集実行委員会 |2017|p=372}}。 |
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=== トンネルと主な橋 === |
=== トンネルと主な橋 === |
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{{double image aside|right|Moriyama Tunnel 20150506A.JPG| |
{{double image aside|right|Moriyama Tunnel 20150506A.JPG|215|Route 302 20151017A.JPG|220|守山トンネル坑口と同地点の地上側の画像。トンネル坑口は半地下構造ゆえ地上部からトンネル入口を目にすることはない。トンネル案内標識と併せて危険物積載車輌通行禁止の標識を提示{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|pp=542 - 543}}}} |
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[[File:Shonaigawa Bridge 20161105A.jpg|thumb| |
[[File:Shonaigawa Bridge 20161105A.jpg|thumb|220px|right|庄内川橋の単弦ローゼ橋。道路の中央に弦を一本のみ架けて橋桁と共に橋を支える。日本では8番目の採用例である<ref name="中日19901228">{{Cite news |title=珍しい単アーチ 庄内川橋に取り付け |newspaper=中日新聞夕刊 |date=1990-12-28|page=14}}</ref>。]] |
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; 本線 |
; 本線 |
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==== 所管警察 ==== |
==== 所管警察 ==== |
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* [[愛知県警察]][[高速道路交通警察隊]]<ref> |
* [[愛知県警察]][[高速道路交通警察隊]]<ref>{{Cite web |date=2017-05-11 |url=https://www.pref.aichi.jp/police/koutsu/kousoku/shoukai.html |publisher=愛知県警察 |title=警察高速隊の所在地及び管轄路線 |accessdate=2018-07-15}}</ref> |
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[https://www.pref.aichi.jp/police/koutsu/kousoku/shoukai.html 愛知県警察高速隊の所在地及び管轄路線]</ref> |
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** 豊田分駐隊 : [[名古屋南ジャンクション|名古屋南JCT]] - [[有松インターチェンジ|有松IC]] |
** 豊田分駐隊 : [[名古屋南ジャンクション|名古屋南JCT]] - [[有松インターチェンジ|有松IC]] |
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** 名古屋東分駐隊 : [[#支線(名古屋支線)|名古屋第二環状自動車道支線(名古屋支線)]]および[[鳴海インターチェンジ|鳴海IC]] - [[楠インターチェンジ|楠IC]] |
** 名古屋東分駐隊 : [[#支線(名古屋支線)|名古屋第二環状自動車道支線(名古屋支線)]]および[[鳴海インターチェンジ|鳴海IC]] - [[楠インターチェンジ|楠IC]] |
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名古屋南JCT - 高針JCT間開通に伴い区間料金制<ref>中日本高速道路株式会社公告第14号「高速道路の料金の額及び徴収期間の公告」(平成23年3月31日付 官報号外第68号、56頁)</ref>になったが、入口[[料金所]]での単純支払い方式のままである。 |
名古屋南JCT - 高針JCT間開通に伴い区間料金制<ref>中日本高速道路株式会社公告第14号「高速道路の料金の額及び徴収期間の公告」(平成23年3月31日付 官報号外第68号、56頁)</ref>になったが、入口[[料金所]]での単純支払い方式のままである。 |
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当該入口料金所から利用できる最遠の出口(外回り:名古屋南JCT、内回り:名古屋西JCT)までの距離に応じて、次表のようになる。 |
当該入口料金所から利用できる最遠の出口(外回り:名古屋南JCT、内回り:名古屋西JCT)までの距離に応じて、次表のようになる。 |
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(2014年4月消費税増税に伴い改定<ref>http://www.c-nexco.co.jp/navi/toll/</ref>)。 |
(2014年4月消費税増税に伴い改定<ref>{{Cite web |url=http://www.c-nexco.co.jp/navi/toll/ |title=高速道路簡易料金表 |publisher=中日本高速道路 |accessdate=2018-07-15}}</ref>)。 |
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このため、同一区間の利用でも、方向によって料金が異なる場合がある。ただし、30 |
このため、同一区間の利用でも、方向によって料金が異なる場合がある。ただし、30 km以上の料金を徴収するインターチェンジから流入し、そこから30 km未満のインターチェンジで流出した[[ETC]]車は、出口設置のETCフリーフローアンテナで30 km未満の料金との差額を払い戻しする。この調整は、料金公告においては割引の扱いである<ref>中日本高速道路株式会社公告第11号「高速道路の料金の額及び徴収期間の公告」(平成23年3月18日付 官報号外第54号、78 - 82頁)</ref>。 |
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==== ETC割引 ==== |
==== ETC割引 ==== |
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名古屋圏に[[ETC割引制度#大都市近郊区間|大都市近郊区間]]は設定されていないので、時間帯割引は地方部区間の内容である。2014年 |
名古屋圏に[[ETC割引制度#大都市近郊区間|大都市近郊区間]]は設定されていないので、時間帯割引は地方部区間の内容である。2014年(平成26年)4月以降は、[[ETC割引制度#深夜割引|深夜割引]]と[[ETC割引制度#休日割引|休日割引]]を実施。[[ETC割引制度#通勤割引|通勤割引]]の後身である[[ETC割引制度#平日朝夕割引(NEXCO3社)|平日朝夕割引]]も対象になる。 |
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時間判定は、入口料金所の時刻のみで以って行う。出口のフリーフローアンテナでは行わない。 |
時間判定は、入口料金所の時刻のみで以って行う。出口のフリーフローアンテナでは行わない。 |
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名古屋IC・名古屋西JCT・名古屋南JCTで対距離制区間(東名・東名阪道・伊勢湾岸道)と直接乗り継ぐ場合、平日朝夕割引の利用回数カウントにおいては、一連の利用をすべて対象としたうえで1回と数える(各支払い単位ごとに時間条件を満たしていることが前提である)。 |
名古屋IC・名古屋西JCT・名古屋南JCTで対距離制区間(東名・東名阪道・伊勢湾岸道)と直接乗り継ぐ場合、平日朝夕割引の利用回数カウントにおいては、一連の利用をすべて対象としたうえで1回と数える(各支払い単位ごとに時間条件を満たしていることが前提である)。 |
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* 2014年 |
* 2014年(平成26年)3月31日までの通勤割引の適用回数制限、2009年(平成21年)7月7日までの[[ETC割引制度#平日昼間割引|平日朝夕割引]]の適用回数制限も同様。 |
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* [[ETC割引制度#休日特別割引|休日特別割引]]の上限1,000円では、対距離制区間との乗継特例が設定されていた。 |
* [[ETC割引制度#休日特別割引|休日特別割引]]の上限1,000円では、対距離制区間との乗継特例が設定されていた。 |
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特定区間割引は、2015年現在は、前述の調整を除き設定されていない。 |
特定区間割引は、2015年(平成27年)現在は、前述の調整を除き設定されていない。 |
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* 東名阪自動車道時代は、高針JCT - 名古屋IC間および楠JCT - 清州JCT間において、名古屋高速道路との乗り継ぎ利用を割り引く[[社会実験]]を実施していたことがある<ref>{{Cite web |url=http://www.nagoya-expressway.or.jp/kosya/pdf/13.pdf#page=11 |title=名古屋高速道路公社四十年史 |format=PDF |publisher=名古屋高速道路公社 |page=277 |accessdate=2015-06-02}}</ref>。 |
* 東名阪自動車道時代は、高針JCT - 名古屋IC間および楠JCT - 清州JCT間において、名古屋高速道路との乗り継ぎ利用を割り引く[[社会実験]]を実施していたことがある<ref>{{Cite web |url=http://www.nagoya-expressway.or.jp/kosya/pdf/13.pdf#page=11 |title=名古屋高速道路公社四十年史 |format=PDF |publisher=名古屋高速道路公社 |page=277 |accessdate=2015-06-02}}</ref>。 |
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== 地理 == |
== 地理 == |
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[[File:Mei-nikan20180512A.jpg|thumb|300px|right|通過自治体。図は全線開通時点で記しているため、2018年時点の路線網とは異なる。]] |
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=== 通過する自治体 === |
=== 通過する自治体 === |
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==== 本線 ==== |
==== 本線 ==== |
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== 施設外観 == |
== 施設外観 == |
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左上より起点の名古屋南JCTに近く、右下に向かうほどに終点の名古屋西JCTに近い画像となっている(一部で前後する)。 |
左上より起点の名古屋南JCTに近く、右下に向かうほどに終点の名古屋西JCTに近い画像となっている(一部で前後する)。 |
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MEI-NIKAN EXPWY. 20160522D.jpg|有松インター付近。旧東海道沿いで[[有松・鳴海絞り|有松絞り]]で著名な町並み保存地区の上を通過。 |
MEI-NIKAN EXPWY. 20160522D.jpg|有松インター付近。旧東海道沿いで[[有松・鳴海絞り|有松絞り]]で著名な町並み保存地区の上を通過。 |
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MEI-NIKAN EXPWY 20150718D.JPG|名古屋市緑区鳴海町明願付近。住宅密集地帯を通過するため遮音壁で覆われている。 |
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Mei-nikan 20150516A.JPG|名二環南東部は起伏の激しい地形に位置するため半地下と高架が目まぐるしく入れ替わる(緑区)。 |
Mei-nikan 20150516A.JPG|名二環南東部は起伏の激しい地形に位置するため半地下と高架が目まぐるしく入れ替わる(緑区)。 |
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Mei-nikan 20180622A.jpg|名古屋市天白区付近。住宅密集地帯を通過するため遮音壁で覆われている。両サイドの道路は国道302号。 |
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Takabari JCT. 20160522A.jpg|高針JCT。名二環のジャンクションは上社JCTを除いて名古屋高速と接続する。 |
Takabari JCT. 20160522A.jpg|高針JCT。名二環のジャンクションは上社JCTを除いて名古屋高速と接続する。 |
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Nagoya IC 20160523A.jpg|東名高速と名二環を繋ぐ名古屋IC。名二環の支線に属する。 |
Nagoya IC 20160523A.jpg|東名高速と名二環を繋ぐ名古屋IC。名二環の支線に属する。 |
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Nagoya IC 20151015A.JPG|名古屋ICトールバリア後方の休憩施設(トイレのみ){{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|pp=530 - 531}}。 |
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Kamiyashiro JCT. 20160522A.jpg|上社ICから庄内川左岸までは半地下とトンネル区間が続く{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=25}}。奥は上社JCT。 |
Kamiyashiro JCT. 20160522A.jpg|上社ICから庄内川左岸までは半地下とトンネル区間が続く{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=25}}。奥は上社JCT。 |
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Meinikan 20150511A.JPG|半地下部は視覚的な柔らかさを表現する意味合いから構造物に丸みを持たせた{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=51}}。(外回り小幡IC付近) |
Meinikan 20150511A.JPG|半地下部は視覚的な柔らかさを表現する意味合いから構造物に丸みを持たせた{{Sfn|東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会|1995|p=51}}。(外回り小幡IC付近) |
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* {{Cite |和書|author = 近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会 |title = 近畿(東名阪)自動車道 清洲東・名古屋西間工事誌 | year = 1992 |date = 1992-10 |edition = |publisher = [[日本道路公団]]名古屋建設局 名古屋工事事務所 |isbn = |series = |ref = harv }} |
* {{Cite |和書|author = 近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会 |title = 近畿(東名阪)自動車道 清洲東・名古屋西間工事誌 | year = 1992 |date = 1992-10 |edition = |publisher = [[日本道路公団]]名古屋建設局 名古屋工事事務所 |isbn = |series = |ref = harv }} |
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* {{Cite |和書|author = 東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会 |title = 東名阪自動車道 名古屋・勝川間工事誌 |year = 1995 ||date = 1995-03 |edition = |publisher = 日本道路公団名古屋建設局 名古屋工事事務所 |isbn = |series = |ref = harv }} |
* {{Cite |和書|author = 東名阪自動車道名古屋・勝川間工事誌編集委員会 |title = 東名阪自動車道 名古屋・勝川間工事誌 |year = 1995 ||date = 1995-03 |edition = |publisher = 日本道路公団名古屋建設局 名古屋工事事務所 |isbn = |series = |ref = harv }} |
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* 名古屋環状二号線整備促進期成同盟委員会による以下の3資料は3冊を1冊にまとめた合冊製本である(愛知県図書館蔵)。 |
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** {{Cite |和書|author = 名古屋環状二号線整備促進期成同盟委員会 |title = 名古屋環状2号線のあらまし |date = 1967 |edition = |publisher = |isbn = |series = |ref = harv }} |
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** {{Cite |和書|author = 名古屋環状二号線整備促進期成同盟委員会 |title = 名古屋環状2号線のあらまし 昭和44年6月 |date = 1969 |edition = |publisher = |isbn = |series = |ref = harv }} |
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** {{Cite |和書|author = 名古屋環状二号線整備促進期成同盟委員会 |title = 名古屋環状2号線のあらまし 昭和45年5月 |date = 1970 |edition = |publisher = |isbn = |series = |ref = harv }} |
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* {{Cite journal|和書|author =荒牧英城 |year = 1982 |date = 1982-05-01|title = 名古屋環状2号線の計画概要 |journal = 高速道路と自動車|volume = 25 |issue = 5 |pages = 49-55 |publisher = 公益財団法人高速道路調査会|ref = harv }} |
* {{Cite journal|和書|author =荒牧英城 |year = 1982 |date = 1982-05-01|title = 名古屋環状2号線の計画概要 |journal = 高速道路と自動車|volume = 25 |issue = 5 |pages = 49-55 |publisher = 公益財団法人高速道路調査会|ref = harv }} |
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* {{Cite journal|和書|author = |
* {{Cite journal|和書|author =松井寛・富岡康直 |year = 1995 |date = 1995-11-01|title = 東名阪自動車道の全線開通に伴う影響分析 |journal = 高速道路と自動車|volume = 38 |issue = 11 |pages = 31-36 |publisher = 公益財団法人高速道路調査会|ref = harv }} |
||
* {{Cite journal|和書|author =井上義之・今川史朗 |year = 1987 |date = 1987-07-01|title = 都市内高速道路における遮音壁の景観検討 近畿自動車道名古屋亀山線 |journal = 高速道路と自動車|volume = 30 |issue = 7 |pages = 43-51 |publisher = 公益財団法人高速道路調査会|ref = harv }} |
|||
* {{Cite journal|和書|author =中日本高速道路(株)名古屋支社 |year = 2011 |date = 2011-05-01|title = 名古屋第二環状道路(名古屋南JCT〜高針JCT間)の開通 |journal = 高速道路と自動車|volume = 54 |issue = 5 |pages = 59-62 |publisher = 公益財団法人高速道路調査会|ref = harv }} |
|||
* {{Cite journal|和書|author =中日本高速道路(株)名古屋支社 |year = 2012 |date = 2012-06-01|title = 名古屋第二環状道路(名古屋南JCT〜高針JCT間)開通後1年の交通動向と整備効果 |journal = 高速道路と自動車|volume = 55 |issue = 6 |pages = 43-46 |publisher = 公益財団法人高速道路調査会|ref = harv }} |
|||
* {{Cite journal|和書|author = 高圧ガス保全協会|year = 1998 |date = 1998-02|title = お知らせ 行政だより 東名阪自動車道の隅除川トンネル・白沢トンネルの危険物積載車両の通行規制解除及び東京湾アクアトンネルの危険物積載車両の通行規制の実施について|journal = 高圧ガス|volume = 35 |issue = 2 |page = 60 |publisher =高圧ガス保全協会 |ref = harv }} |
|||
* {{Cite journal|和書|author = 三木榮一・服田洋一|year = 1996 |date = 1996-10|title = メンテナンス 一般国道23号リフレッシュ工事の施工|journal = 土木施工|volume = 37 |issue = 10 |page = 61-66 |publisher =山海堂 |ref = harv }} |
|||
* {{Cite book |和書|author = 建設省中部地方建設局 名四国道工事事務所 |title =二十年のあゆみ |year = 1980|date = 1980-3 |edition = |publisher = 名四国道工事事務所|isbn = |series = |ref = harv }}<!-- 愛知県図書館蔵--> |
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* {{Cite book |和書|author = 建設省中部地方建設局・愛知国道工事事務所 |title =愛知国道のあゆみ |year = 1987|date = 1987-1 |edition = |publisher = 建設省中部地方建設局・愛知国道工事事務所|isbn = |series = |ref = harv }} |
|||
* {{Cite book |和書|author = 建設省中部地方建設局 |title =35年のあゆみ |year = 1987|date = 1987-12 |edition = |publisher = 名古屋国道工事事務所|isbn = |series = |ref = harv }}<!-- 愛知県図書館蔵--> |
|||
* {{Cite |和書|author = 建設省中部地方建設局 愛知国道工事事務所 |title = 二十年のあゆみ |date = 1991 |edition = |publisher = |isbn = |series = |ref = harv }} |
* {{Cite |和書|author = 建設省中部地方建設局 愛知国道工事事務所 |title = 二十年のあゆみ |date = 1991 |edition = |publisher = |isbn = |series = |ref = harv }} |
||
* {{Cite journal|和書|author =建設省道路局高速国道課 |year = 1997 |date = 1997-02|title = 第30回国土開発幹線自動車道建設審議会について|journal = 高速道路と自動車|volume = 40 |issue = 2 |pages = 32-35 |publisher = 公益財団法人高速道路調査会|ref = harv }} |
|||
* {{Cite |和書|author = 守山区制50周年記念事業実行委員会 |title = 守山区誌 区制施行五十周年記念 |date = 2013 |edition = |publisher = |isbn = |series = |id={{全国書誌番号|22233325}}|ref = harv }} |
|||
* {{Cite |和書|author = 愛知国道工事事務所 |title = 愛知国道工事事務所30周年記念誌「LIAISON つなぐ」 |date = 2000 |edition = |publisher = |isbn = |series = |ref = harv }} |
* {{Cite |和書|author = 愛知国道工事事務所 |title = 愛知国道工事事務所30周年記念誌「LIAISON つなぐ」 |date = 2000 |edition = |publisher = |isbn = |series = |ref = harv }} |
||
* {{Cite |和書|author = 国土交通省中部地方整備局愛知国道事務所 |title = 名古屋環状2号線ひろがる輪つながる輪 |date = 2012 |edition = |publisher = |isbn = |series = |ref = harv }} |
* {{Cite |和書|author = 国土交通省中部地方整備局愛知国道事務所 |title = 名古屋環状2号線ひろがる輪つながる輪 |date = 2012 |edition = |publisher = |isbn = |series = |ref = harv }} |
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673行目: | 758行目: | ||
* {{Cite |和書|author = 清水草一 |title = 高速道路の謎 雑学から知る日本の道路事情 |date = 2009 |edition = |publisher = 扶桑社|isbn = 9784594060220 |series = |ref = harv }} |
* {{Cite |和書|author = 清水草一 |title = 高速道路の謎 雑学から知る日本の道路事情 |date = 2009 |edition = |publisher = 扶桑社|isbn = 9784594060220 |series = |ref = harv }} |
||
* {{Cite |和書|author = 愛知国道事務所 |title = 名古屋環状2号線の整備効果 東部・東南部区間の開通が地域に与えるインパクト|date = 2012 |edition = |publisher = |isbn = |series = |ref = harv }} |
* {{Cite |和書|author = 愛知国道事務所 |title = 名古屋環状2号線の整備効果 東部・東南部区間の開通が地域に与えるインパクト|date = 2012 |edition = |publisher = |isbn = |series = |ref = harv }} |
||
* {{Cite |和書|author = 名古屋高速道路公社 |
* {{Cite |和書|author = 名古屋高速道路公社 |title = 名古屋高速大高線円上・大高間工事誌 |year = 1980 |date = 1980-11 |edition = |publisher = [[名古屋高速道路公社]] |isbn = |series = |ref = harv }} |
||
* {{Cite |和書|author = 名古屋高速道路公社20年史編集委員会 |title = 名古屋高速道路公社二十年史 |year = 1991 |date = 1991-03 |edition = |publisher = 名古屋高速道路公社 |isbn = |series = |id={{全国書誌番号|91049477}}|ref = harv }} |
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* {{Cite |和書|author = 名古屋高速道路公社工事誌編集委員会 |title = 名古屋高速道路工事誌II |year = 1998 |date = 1998-09 |edition = |publisher = 名古屋高速道路公社 |isbn = |series = |id={{全国書誌番号|99057785}}|ref = harv }} |
* {{Cite |和書|author = 名古屋高速道路公社工事誌編集委員会 |title = 名古屋高速道路工事誌II |year = 1998 |date = 1998-09 |edition = |publisher = 名古屋高速道路公社 |isbn = |series = |id={{全国書誌番号|99057785}}|ref = harv }} |
||
* {{Cite |和書|author = 名古屋高速道路公社四十年史編集委員会 |title = 名古屋高速道路公社四十年史 |year = 2012 |date = 2012-03 |edition = |publisher = 名古屋高速道路公社 |isbn = |series = |id={{全国書誌番号|22170728}}|ref = harv }} |
* {{Cite |和書|author = 名古屋高速道路公社四十年史編集委員会 |title = 名古屋高速道路公社四十年史 |year = 2012 |date = 2012-03 |edition = |publisher = 名古屋高速道路公社 |isbn = |series = |id={{全国書誌番号|22170728}}|ref = harv }} |
||
* {{Cite |和書|author = 名古屋港管理組合議会 |title =定例名古屋港管理組合議会 平成26-27年 平成26年11月7日 会議録(3) |year =2014-2015|edition = |publisher =名古屋港管理組合議会 |isbn = |series = |ref = harv }} |
* {{Cite |和書|author = 名古屋港管理組合議会 |title =定例名古屋港管理組合議会 平成26-27年 平成26年11月7日 会議録(3) |year =2014-2015|edition = |publisher =名古屋港管理組合議会 |isbn = |series = |ref = harv }} |
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* 『技術報告会資料』は[[愛知県図書館]]で閲覧可(閉架) |
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** {{Cite journal|和書|author = 藤本豊明・足立義雄・水野英男|year = 1976 |date = 1976-07|title = 大型ケーソンの施工計画と揚水試験|journal = 第25回 技術報告会資料 道路編|volume = |issue = |pages = 393-406 |publisher = 建設省中部地方建設局 |ref = harv }} |
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** {{Cite journal|和書|author = 所靖子|year = 1987 |date = 1987-08|title = 2環と沿道の一体的整備手法について|journal = 第36回 技術報告会資料 道路編|volume = |issue = |pages = 43-50 |publisher = 建設省中部地方建設局 |ref = harv }} |
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* 『伊勢湾岸道路工事誌』・『伊勢湾岸道路写真集』は[[三重県立図書館]]、[[飛島村図書館]]で閲覧可 |
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** {{Cite |和書|author = 伊勢湾岸道路編集委員会 |title =伊勢湾岸道路工事誌 |year = 1998|date = 1998-03 |edition = |publisher =日本道路公団名古屋建設局 伊勢湾岸道路工事事務所 |isbn = |series = |ref = harv }} |
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** {{Cite |和書|author = 伊勢湾岸道路編集委員会(写真集) |title =伊勢湾岸道路写真集 |year = 1998|date = 1998-03 |edition = |publisher =日本道路公団名古屋建設局 伊勢湾岸道路工事事務所 |isbn = |series = |ref = harv }} |
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* {{Cite |和書|author = 名古屋都市計画史編集実行委員会 |title = 名古屋都市計画史II(昭和45年〜平成12年度)上巻 |year = 2017 |date = 2017-12 |edition = |publisher = 名古屋市 公益財団法人名古屋まちづくり公社 |isbn = |series = |ref = harv }} |
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* {{Cite |和書|author = 名港西大橋編集委員会 |title =名港西大橋工事誌 |year = 1986||date = 1986-03-15|edition = |publisher =日本道路公団名古屋建設局 |isbn = |series = |ref = harv }}<!-- 愛知県図書館蔵 非売品--> |
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* {{Cite |和書|author = 名古屋港管理組合三十年史編集会議 |title =名古屋港管理組合三十年史 |year = 1984|date = 1984-03-30 |edition = |publisher =[[名古屋港管理組合]] |isbn = |series = |ref = harv }} |
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* {{Cite book |和書|author = 日本道路公団(年報H15) |title =日本道路公団(JH)年報 平成15年版 |year = 2003|date = 2003-11 |edition = |publisher = 日本道路公団|isbn = |series = |ref = harv }} |
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* {{Cite |和書|author = 池上雅夫 |title = 東名高速道路 |year = 1969|date = 1969-05-25 |edition = |publisher = [[中央公論新社|中央公論社]] |isbn = |series = [[中公新書]]188 |ref = harv }} |
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* {{Cite |和書|author = 東名高速道路建設誌編さん委員会 |title = 東名高速道路建設誌 |year = 1970|date = 1970-06-01 |edition = |publisher = 日本道路公団 |isbn = |series = |ref = harv }} |
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== 関連項目 == |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [http://www.c-nexco.co.jp 中日本高速道路] |
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** {{Webarchive |url=http://web.archive.org/web/20120614101236/http://www.c-nexco.co.jp/navi/meinikan/ |title=名二環の新料金のご案内 |date=2012-06-14}} |
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** [http://www.c-nexco.co.jp/corporate/project/open.html 高速道路開通情報] |
** [http://www.c-nexco.co.jp/corporate/project/open.html 高速道路開通情報] |
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*** [http://www.c-nexco.co.jp/ |
*** [http://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=1807 プレスリリース(2010年9月22日)] |
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*** [http://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=1867 プレスリリース(2011年1月13日)] |
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** [http://www.c-nexco.co.jp/corporate/ |
** [http://www.c-nexco.co.jp/corporate/operation/construction/progress/improvement/ 名二環の整備効果と取り組み] |
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* [http://www.cbr.mlit.go.jp/road/nagoyakenkanjyou/two_kanjou.htm 2つの環状道路(概要など)] - 国土交通省中部地方整備局 |
* [http://www.cbr.mlit.go.jp/road/nagoyakenkanjyou/two_kanjou.htm 2つの環状道路(概要など)] - 国土交通省中部地方整備局 |
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2018年7月29日 (日) 15:51時点における版
高速自動車国道 (有料) | |
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C2 名古屋第二環状自動車道 (名二環) 名古屋環状2号線専用部 | |
地図 | |
路線延長 | 43.7 km(既供用区間) |
制定年 | 2010年 |
開通年 | 1988年(東名阪自動車道として) - |
起点 | 名古屋南JCT (愛知県名古屋市緑区) |
主な 経由都市 |
春日井市、清須市、あま市、海部郡大治町 |
終点 | 名古屋西JCT (愛知県名古屋市中川区) |
接続する 主な道路 (記法) |
記事参照 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
名古屋第二環状自動車道(なごやだいにかんじょうじどうしゃどう、NAGOYA-DAINI-KANJO EXPRESSWAY)は中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)が管理している名古屋市外縁を回る高速道路(高速自動車国道)で、名古屋環状2号線の専用部の一部である[1]。略称は名二環(めいにかん、MEI-NIKAN EXPWY)[1]。なお、第一環状自動車道は名古屋高速都心環状線である[2][注釈 1]。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、環状高速道路を意味するCに加え、名古屋高速都心環状線との整合性を踏まえて「C2」が割り振られている[4]。
概要
名古屋第二環状自動車道(名二環)は名古屋市外周部に建設された環状の高速自動車国道である。全線(支線を除く)に渡って一般国道302号と並行する。
名古屋圏環状自動車専用道路(東海環状自動車道とともに2つの環状道路)と位置付けられており[5]、整備計画が決定した南西部区間(名古屋西JCT - 飛島IC/JCT間)及び、すでに開通済みの南部・海上部区間(名古屋南JCT - 飛島IC/JCT間、「伊勢湾岸自動車道」)を含めると、総延長 66.2キロメートル (km) の環状道路として供用される見込みである[6]。なお、環状道路に期待される機能とは、分散導入機能、都心部に起終点を持たない通過交通のバイパス機能、非常時の迂回機能の3機能を発揮することにより、都心部の交通流動を円滑にすることである[7][8]。国道302号に並行して名二環が敷設された理由は、上記の3機能を自動車専用道路によってより効率よく機能させるためである[9]。
1988年(昭和63年)3月の開通当初は東名阪自動車道を称したが[10]、2011年(平成23年)3月の名古屋南JCT - 高針JCT間の開業を機に現行名称に変更された[1][11]。なお、法定路線名は名古屋南JCTを起点に名古屋西JCT経由伊勢関ICまでが近畿自動車道名古屋亀山線(近畿自動車道伊勢線と重複[12])に指定されており、この点では名二環と東名阪自動車道は現在も一体的に扱われている。ただし、建設中の名古屋西JCT - 飛島JCT間は近畿自動車道伊勢線となっている[12]。
道路構造令における種別は第2種であり、最高速度が60 km/hに規制されている[13]。
方向案内は外回り、内回りと通称する。時計回りが外回り(名古屋西JCT→名古屋南JCT)、反時計回りが内回り(名古屋南JCT→名古屋西JCT)である[14]。
名二環は東名高速道路をはじめ、他の高速道路と異なる点が多い[15]。インター形式は入口と出口を一つずつしか持たないハーフダイヤモンド型が主流、入口で料金を徴収して出口はフリー、インターチェンジ間隔は平均約2 kmと東名高速の5分の1の短さとなっていることに加え、料金制度は距離制を採用するも二段階のみであることから均一料金制に等しく、環状道路であるために接続する道路が多岐にわたるという特徴を持っている[16]。名二環は日本道路公団(現・NEXCO中日本)によって建設されたが、当時の同公団はここまで徹底した都市型高速道路を手掛けたことはなく、建設に当たっては類似の首都高速や名古屋高速を模範とした[16]。結果、標識等のデザインは公団(NEXCO)仕様としながらも[17]料金所の構造や一般道路との連結箇所など多くの点で都市型高速道路の様相を示すことになった[16]。
名二環は東名高速や伊勢湾岸自動車道と同じNEXCOの管理路線でありながら料金制度および支払い方式が異なる ため、それらの高速道路と接続するジャンクションまたはインターチェンジでは、たとえ乗り継ぎの場合でも料金所を通らなくてはならない。その際は通し料金ではなく、それまでの料金計算を打ち切って新たな通行料金が発生することになる[18]。
路線データ
- 起点 : 愛知県名古屋市緑区大高町字別所山(名古屋南JCT)(伊勢湾岸自動車道、名古屋高速3号大高線と接続)[2]
- 終点 : 愛知県名古屋市中川区島井町(名古屋西JCT)(東名阪自動車道、名古屋高速5号万場線と接続)
- 構造規格 : 第2種第1級[13]
- 設計速度 : 60 km/h[13]
- 車線数 : 4車線[13]
路線名
法定路線名
国土開発幹線自動車道建設法による
高速自動車国道法による
- 近畿自動車道名古屋亀山線(近畿自動車道伊勢線重複指定)[12]
- 名古屋環状2号線専用部(名古屋第二環状自動車道)(名古屋南JCT - 上社JCT - 名古屋西JCT)
- 東名高速道路連絡路 (自動車専用道路)(名古屋IC - 上社JCT)
- 近畿自動車道伊勢線[12]
- 名古屋第二環状自動車道(南部II・西南部:未開通)
都市計画道路名
インターチェンジなど
インターチェンジは支線を除いて概ねダイヤモンド型(ハーフダイヤモンド型)となっている[16][20][注釈 2]。また、半数近くのインターチェンジがハーフインターチェンジであり、概ね1.5-2 kmごとに入口、出口が交互に配置され[21]、典型的な都市型道路となっている[15]。また、案内上は鳴海ICや勝川IC等、双方向にアクセスするICも[22]ダイヤモンド型を採用している。このため、接続路線を挟んで上下方面別の2箇所の出入口で1つのインターチェンジを構成することから、1つの入口からは片方向のみアクセスし、厳密には双方向にアクセスするインターチェンジではない[23]。
名二環の料金収受は全て入口で行うため、オンランプ上に料金所を設置している[15]。料金所の仕様は基本的に2レーン2ゲート式で名古屋高速と同様である[24][21]。
-
市街地案内標識。名二環は一方向のハーフインターチェンジであることから方面表示を導入している[25]。
-
インター入口も方面表示。上社ICの場合、四日市、名古屋西JCT方面のみアクセス可能で東名高速、名古屋南JCT方面にはアクセス不可。
-
料金所はNEXCO仕様ながら2レーン2ゲート式の入口徴収方式で都市高速に準拠(甚目寺南IC)[24]。
インターチェンジ一覧表について
- IC番号欄の背景色が である区間は既開通区間に存在する。
施設欄の背景色が である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。
未開通区間の名称は全て仮称である。 - 全線愛知県に所在するため所在地から県名は除外した。
- 略語は、JCTはジャンクション、ICはインターチェンジ、TNはトンネル、TBは本線料金所をそれぞれ示す。
本線
- 並行している国道302号(名古屋環状2号線)とはすべてのインターチェンジで接続しているため[26]、接続路線名からは除外している。接続路線は国道302号を介した間接接続を含む。
- インターチェンジ番号は東名阪自動車道時代の旧番号を原則としてそのまま踏襲している。
- 備考欄のインターチェンジの出入口方向は「・」を挟んで左が外回り(名古屋西→名古屋南)、右が内回り(名古屋南→名古屋西)で表す。
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 名古屋南 から(km) |
備考 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | 名古屋南JCT | E1A 伊勢湾岸自動車道 名古屋高速3号大高線 |
0.0 | 名古屋市 | 緑区 | ||
1 | 有松IC | 国道1号 | 2.4 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | |||
3.5 | 名古屋南方面出口・名古屋西方面入口 | ||||||
2 | 鳴海IC | 名古屋市道東海橋線(東海通) 愛知県道56号名古屋岡崎線(東海通、新道) |
6.5 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | |||
7.6 | 名古屋南方面出口・名古屋西方面入口 | ||||||
3 | 植田IC | 国道153号(豊田西バイパス) | 11.0 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | 天白区 | ||
12.0 | 名古屋南方面出口・名古屋西方面入口 | ||||||
4 | 高針JCT | 名古屋高速2号東山線 | 12.7 | 名東区 | |||
5 | 上社南IC | 愛知県道60号名古屋長久手線(東山通) | 14.9 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | |||
5-1 | 上社JCT | C2 支線(名古屋支線) | 15.4 | ||||
6 | 上社IC | 愛知県道60号名古屋長久手線(東山通) | 15.9 | 名古屋南方面出口・名古屋西方面入口 | |||
7 | 引山IC | 国道363号(出来町通) 愛知県道215号田籾名古屋線(出来町通) |
17.1 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | |||
- | 名東TN | - | 危険物積載車輌通行禁止 | 守山区 | |||
- | 守山TN | - | |||||
8 | 大森IC | 名古屋市道千代田通線 | 19.3 | 名古屋南方面出口・名古屋西方面入口 | |||
9 | 小幡IC | 愛知県道15号名古屋多治見線 | 20.2 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | |||
10 | 松河戸IC | 愛知県道30号関田名古屋線 | 22.5 | 名古屋南方面出口・名古屋西方面入口 | 春日井市 | ||
11 | 勝川IC | 国道19号(春日井バイパス) 愛知県道508号内津勝川線 愛知県道59号名古屋中環状線 |
23.5 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | |||
25.2 | 名古屋南方面出口・名古屋西方面入口 | ||||||
12 | 楠IC | 国道41号(空港線、名濃バイパス) | 26.9 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | 名古屋市 | 北区 | |
13 | 楠JCT | 名古屋高速1号楠線 名古屋高速11号小牧線 |
27.8 | ||||
14 | 山田東IC | 国道41号(空港線、名濃バイパス) | 28.9 | 出口のみ | 西区 | ||
15 | 山田西IC | 30.2 | 入口のみ | ||||
16 | 平田IC | 愛知県道63号名古屋江南線(名草線) | 31.8 | 名古屋南方面出口・名古屋西方面入口 | |||
17 | 清洲東IC | 国道22号(名岐バイパス) | 32.4 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | |||
清須市 | |||||||
17-1 | 清洲JCT | 名古屋高速6号清須線 名古屋高速16号一宮線 |
33.0 | ||||
17 | 清州東IC | 国道22号(名岐バイパス) | 33.8 | 名古屋南方面出口・名古屋西方面入口 | |||
18 | 清洲西IC | 愛知県道128号給父清須線 | 36.0 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | |||
19 | 甚目寺北IC | 37.6 | 名古屋南方面出口・名古屋西方面入口 | あま市 | |||
20 | 甚目寺南IC | 愛知県道79号あま愛西線 愛知県道124号西条清須線 |
38.9 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | |||
21 | 大治北IC | 39.9 | 名古屋南方面出口・名古屋西方面入口 | 大治町 | |||
22 | 大治南IC | 愛知県道115号津島七宝名古屋線 愛知県道40号名古屋蟹江弥富線 |
41.5 | 名古屋南方面入口・名古屋西方面出口 | |||
- | 大治TB | 本線料金所 名古屋南方面のみ | |||||
23 | 名古屋西JCT | E23 東名阪自動車道 名古屋高速5号万場線 |
42.3 | 名古屋市 | 中川区 | ||
- | 名古屋西JCT南IC(仮称)[27] | 愛知県道115号津島七宝名古屋線 愛知県道40号名古屋蟹江弥富線 |
2020年度 開通予定[28][29] | ||||
- | 富田IC(仮称)[27] | 国道1号(かの里交差点) | |||||
- | 南陽IC(仮称)[27] | 名古屋市道戸田荒子線 (両茶橋東交差点) |
港区 | ||||
- | 名四西IC(仮称)[27] | 国道23号(名四国道) | 飛島村 | ||||
- | 飛島JCT | E1A 伊勢湾岸自動車道 |
支線(名古屋支線)
- 名古屋ICはインターチェンジでありながら一般道路と接続せず、高速道路のみと接続する[23]。
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 名古屋から (km) |
備考 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
21 | 名古屋IC | E1 東名高速道路 | 0.0 | 一般道路との流出入不可 | 名古屋市 | 名東区 | |
5-2 | 本郷IC | 愛知県道60号名古屋長久手線(東山通) | 0.5 | 本線方面入口・名古屋IC方面出口 | |||
5-1 | 上社JCT | C2 本線 | 1.4 |
歴史
解説の便宜上、2011年(平成23年)3月以前の名二環は専用部、または環状2号専用部と呼称し、以後は名二環として解説する。また、名古屋環状2号線については環状2号と表記する。
構想から建設まで
名二環は1960年代に構想された[32]。これは当時、モータリゼーションの波が急激に都心に押し寄せていたことから、激増が予想される自動車の交通停滞を抑止するために名古屋市外周を取り巻く環状道路として計画されたもので、まずは幅員25 mの一般道路のみの設置とされ、1957年(昭和32年)に最初の都市計画が決定された[32]。これ以後、環状道路に係わる必要な調査、機能、道路規格等が検討され[33]、1967年(昭和42年)には幅員50-60 mの自動車専用部(高速道路)を併設できる街路として都市計画が変更された[6][34]。この時に計画された自動車専用部が名二環の祖型である。当初の専用部は全線往復6車線、設計速度80 km/hで計画され、構造は高架式、ないし盛土式、擁壁式であった[35]。
また、これと前後して環状道路の内側に都心と郊外を連絡する6方向の放射道路を建設のうえ名古屋環状2号線に連結する計画も併せて構想された[36][37]。なお、放射道路の形が東西一路線、南北二路線で構成されることから、これが片仮名の「サ」の字に見えることに加え、環状道路の形状が「マル」であることから2つを合わせて「マルサ計画」と呼ばれた[38]。計画ではマルサの内、サの字の部分を名古屋都市高速道路計画として建設することとされ、その運営については名古屋高速道路公社が担うものとされた[39][40]。
なお、1966年(昭和41年)に国土開発縦貫道建設法の改正により、国土開発幹線自動車道建設法が施行され、全国に7600 kmの高速道路網が計画された。この時、近畿自動車道名古屋大阪線および同伊勢線が予定路線に組み込まれたが、環状2号専用部の予定路線としての位置付けはこれを根拠としている[41][42]。ただし、この時点では後述するように事業主体も道路の位置付けも未定であった。
環状2号は名古屋市外縁を一周する延長約66 kmの環状道路であるが、そこに併設される専用部もまた環状の自動車道として計画された。つまり、1998年(平成10年)3月以降「伊勢湾岸自動車道」として運営されている名古屋南JCT - 飛島IC間は、元は環状2号専用部として計画された路線であった[43]。当初の計画に変更の機運が芽生えたのは1969年(昭和44年)頃で、名古屋港横断区間で伊勢湾岸道路の重複が検討されたことに端を発する[44]。この時は名古屋港を横断する橋梁(現在の名港トリトン)をダブルデッキとして計画し、上路が伊勢湾岸道路(4車線)、下路が環状2号専用部(6車線)であった[45][46]。よって2つの道路はあくまで別運用とされた[45]。だが、建設コストが三千数百億円以上と莫大で事業化の見通しが得られないことと、計画交通量が減少することが判明したことから、2つの道路は統合されることになり、シングルデッキの往復6車線となった[47][48]。この併設区間は名古屋港横断区間のみならず、のちに名四東IC(現、名古屋南JCT)から東海ICの区間も含まれるに至り、名古屋南JCT - 飛島IC間が専用部と伊勢湾岸道路の併設区間とされた[49]。やがて伊勢湾岸道路の必要性が叫ばれるようになると、まずは緊急性が高い金城ふ頭と飛島間に架かる名港西大橋が一般有料道路として1979年(昭和54年)12月に事業許可を受け[49][50]、1985年(昭和60年)3月に開通した[50]。これが環状2号専用部(兼伊勢湾岸道路)として最初の開通区間であった。
一方で専用部陸上区間の計画具体化の動きは1978年(昭和53年)頃であった。東名阪自動車道が蟹江ICから名古屋西ICに延伸しようとしていた矢先、名古屋西ICで流出した交通が名神高速道路の一宮ICに向かう途中で名古屋市内を通過することによる交通麻痺の発生が心配されるにおよび、名古屋西ICと一宮IC間を短絡する環状2号がどうしても必要との判断が下された[52][51]。だが、沿線事情と予算不足から環状2号一般部の建設は早急には望めなかった。そこで一般部の建設を後回しにして、専用部を国土開発幹線自動車道として公団方式で早急に建設してもらおうとする案が出され、これにより専用部にあてる予算は一般部に回せることから一般部の建設速度も速めることができると期待された[52]。国はこの案を受け入れ、1978年(昭和53年)12月の国土開発幹線自動車道建設審議会(国幹審)による決定を経て、近畿自動車道名古屋亀山線として名古屋IC - 名古屋西JCT間が基本計画路線に策定、さらに1982年(昭和57年)3月には整備計画路線に格上げされた。その8か月後には環状2号の都市計画が変更され、環境的配慮から様々な構造的検討を行なってきた事柄がここで都市計画として反映された。例えば、名古屋高速2号東山線の接続部が上社から高針へ変更されたこと、香流川と矢田川横断区間が橋梁式からトンネル式に変更されたこと、計画当初は往復6車線(片側3車線)の設計速度80 km/hの高速道路として計画された規格を往復4車線に減じ、設計速度を60 km/hに引き下げのうえ、庄内川から上社までの丘陵地帯では掘割構造に変更したこと[53]などが反映された[54]。都市計画決定ののち、施行命令が出され[55]、陸上区間の専用部は1988(昭和63年)年3月に供用開始した[10]。
清洲東IC - 名古屋西JCT間の開通
陸上区間の開通当初はその路線名を東名阪自動車道と称し、既設の東名阪自動車道を東側に延伸する形で清洲東IC - 名古屋西JCT間が先行開業した[10]。しかし、同じ東名阪自動車道の名古屋西JCT - 亀山IC間とは異なり、名古屋西JCT - 亀山IC間が長距離連絡路線の役割を持つのに対し、名古屋西JCT以東の区間では環状道路としての機能が要求された[56]。そのため、名古屋西JCT以東の区間では各インターチェンジで幾多の放射道路と接続することからインターチェンジ間隔も短くなり、加えて都心ゆえ用地の制約もあって入口は上下別々とされた[57]。また、料金収受は名古屋高速と同じく入口徴収する単純支払い方式、出口はフリーとなるなど先の名古屋西JCT以西とは制度が異なり、同じ東名阪自動車道ながら別路線の様相となった[16]。
上記の通り、今回開通の意義は、国道22号を経由して名神高速道路と間接接続することで、東名阪道と名神間の相互交通を都心部に入れないことであるが、さらにこれとは別の効果も現れた。東名高速名古屋ICで流出した交通が三重県方面に向かう際、それまで名古屋都心部を横断していた流れが、名神の一宮ICで流出して国道22号、環状2号専用部経由で東名阪道へ流出する流れに変わったことである。全ての交通がこの流れに転換したわけでは無いにせよ、それでも名古屋市内の車の流れは大きく変化したとされる[58]。これは視点を変えると、環状2号専用部開通以前の名古屋市内の交通事情がいかに悪かったかを示すもので、果たして当時の愛知県交通管制センターの道路情報パネルは「酷い渋滞」を示す赤ランプが市内各所で点灯し、郊外から名古屋市に流入してくる車により朝9時半頃までパネルが真っ赤という状態であった[58]。この状態に担当職員は「環状2号線が全線開通する日が待ち遠しい」と新聞社の取材に答えている[58]。
伊勢湾岸道路併設区間の抹消
陸上区間開通前年の1987年(昭和62年)、伊勢湾岸道路は第二東名、第二名神高速道路のルート候補に挙げられ、第二東海自動車道および近畿自動車道名古屋神戸線の予定路線となった[61][62]。1989年(平成元年)2月には基本計画路線に格上げされ、第二東名、第二名神の一部となった[61]。この決定を受けて環状2号専用部の規格で計画された伊勢湾岸道路重複区間の名古屋南JCT - 飛島IC間(名古屋港経由)は第二東名、第二名神の規格に揃える必要が生じた[60]。このため、従前に都市計画変更されていた同区間を1991年(平成3年)8月に再度変更して道路規格を上げるに至った[60]。これにより、往復6車線は踏襲されたが、道路幅員は26.75 mから31 mに、設計速度は80 km/hないし60 km/hから100 km/hに引き上げられ、道路規格も第2種第1級から第1種第2級に変更された[59][63]。そして、都市計画道路の路線名称も「高速名古屋環状2号線」から「伊勢湾岸道路」に変更された。これをもって当該区間は都市計画上、環状2号専用部の位置付けから抹消され、豊田 - 四日市間の都市計画道路「伊勢湾岸道路」の一部となった[64]。のちの名二環が馬蹄型となっているのはこうした理由からである[65]。
従来、名港3大橋(名港トリトン)は環状2号専用部の規格で計画され、1985年(昭和60年)開通の名港西大橋上り線はこの規格を当てはめている。だが、名港中央大橋と名港東大橋は事業許可を受けてから第二東名の規格に変更され[66]、名港西大橋下り線も同様に規格アップして建設されている[67]。並列する名港西大橋の北側橋梁が南側と比べて狭いのはこうした経緯からである。
清洲以東の開通
一方で陸上区間専用部は、清洲東ICより東側の区間が順次延伸され、1993年(平成5年)12月には名古屋IC - 名古屋西JCTの全線開通をみた[55]。なお、一部インターチェンジについては事情により開設が遅れ[68]、1995年(平成7年)までに供用されている[55]。
名古屋ICにおける東名高速道路との連結は、単に名古屋都市圏の環状高速道路が延伸したという意味を超えて、東名高速と三重県が初めて高速道路で直結し、さらに東名、名神のバイパス(東名阪自動車道と国道25号名阪国道、西名阪自動車道経由[69])が完成したことでもあった[70]。この結果、東名高速と東名阪自動車道を行き交う交通は従来の愛知県道60号名古屋長久手線(広小路通・東山通)、或いは国道23号(名四国道)と国道1号の乗り継ぎによる連絡(東名高速の岡崎IC利用)から環状2号専用部に転換した[71]。これにより東名阪自動車道の名古屋西IC以西の交通量が4倍に増え、逆に東名、名神の名古屋IC - 一宮IC間の交通量が大幅に減少した[72]。なお、東名、名神の名阪間におけるバイパスルートの役割が環状2号専用部に付加されたことで、本来は名古屋都市圏における交通処理を使命とする当該道路は、暫定的に長距離連絡路線としての役割を持つことになった。このため、長距離交通の利用を想定した休憩施設が導入されることになり、内回り方向のみで名古屋IC料金所後方に駐車スペース8台分を持つトイレが設置された[73]。
東名阪自動車道沿線と東名高速沿線間以上に多い利用パターンが、東名阪自動車道沿線と中央自動車道沿線間の相互利用である。従来こうした交通は、名古屋市内を走る重要幹線(国道1号、国道23号、国道19号、国道22号、愛知県道60号名古屋長久手線)を通過することで慢性的な渋滞を引き起こしていた。それも今回開通により環状2号専用部で勝川IC、国道19号、春日井IC経由、或いは名古屋IC経由で中央道に連絡するルートに代わったことで、市内一般道路の渋滞緩和に寄与し、環状道路の使命の一つ、「通過交通の排除」が如実に現れた[71]。
なお、今回の名古屋IC連結によって、三重県と東名高速を結ぶ交通が環状2号専用部に転換したことによる副次的効果として、国道23号名四国道の慢性的な渋滞が幾分緩和された。名四国道は日交通量が10万台に及ぶと同時に、大型車の混入率も45パーセントと非常に高く、中部圏の経済を支える物流動脈としての役割を担っている[74]。だが、これによって酷使された道路は傷みが激しく、路面が変形、陥没するなどの劣化が目に見えて現れることになった。抜本的補修のための通行止めは経済に与える影響が大きいことからこれまでは部分補修で対応したが、もはやそれではまかないきれないレベルまで劣化が進行したことで、環状2号専用部の東名直結の機会を捉えて床板打換えを含む大規模リフレッシュ工事が断行されている[75]。
ところで、整備計画路線の全線開通を見た1993年(平成5年)時点では、上社以南の区間については事業主体および建設計画も含めて全く未定であった。その前年の1992年(平成4年)には名古屋市長が上社 - 大高間の日本道路公団による建設を国に陳情しており、動きは見られた[76]。これは1996年(平成年)12月開催の第30回国幹審で基本計画路線となった。基本計画路線と認定されるにはその前に予定路線として認定される必要があるが、これは既決定の近畿自動車道名古屋大阪線を予定路線と位置づけることで対応した[77]。1998年(平成10年)12月の第31回国幹審では整備計画路線に格上げとなり、高針JCTまでが2003(平成年)年3月に、名古屋南JCTまでが2011年(平成23年)3月に開通した。この時、名古屋南JCTで伊勢湾岸自動車道と接続する際に名称が東名阪自動車道のままだと豊田・静岡方面から伊勢・京都方面に向かう車が誤って進入する恐れがあるため、名称を名古屋第二環状自動車道(名二環)に変更した[11]。そして今回開通による効果も環状道路の迂回機能を存分に発揮することになった。それも2004年(平成16年)12月に東名と東名阪を連結した伊勢湾岸自動車道と名古屋南JCTで連絡することにより、名二環のこうした効果はより効率的に発揮された。その結果は、名古屋高速3号大高線、東名高速道路豊田JCT - 名古屋IC間の渋滞緩和となって現れ[78]、具体例として知多半島道路沿道と名古屋都心部、岐阜方面を結ぶ交通は名古屋高速経由から名二環経由に転換することで都市高速の渋滞緩和に寄与し、環状道路の高い効率性が改めて立証されている[78]。
名二環として最後の建設区間となる名古屋西JCT - 飛島JCT間は予定路線としての根拠を近畿自動車道伊勢線として求め[42]、1999年(平成11年)12月開催の国幹審(決定は2000年2月)で基本計画路線に、2009年(平成21年)4月開催の国幹審(決定は翌月)で整備計画路線に格上げされ、2012年(平成22年)4月に施行命令が出された[42]。基本計画決定から整備計画決定まで概ね10年を要したのは、日本道路公団の民営化や政権交代が影響している[77]。当該区間は2020年度の完成を目指して工事継続中である[28]。
年表
- 1957年(昭和32年)9月24日 : 名古屋市外周を取り巻く環状道路として都市計画決定(幅員25 m)[32][34]。
- 1966年(昭和41年)7月1日 : 国土開発縦貫線自動車道法改正施行により、近畿自動車道名古屋大阪線、同伊勢線を予定路線に組み入れ[41][42]。
- 1967年(昭和42年)3月17日 : 名古屋環状2号線が幅員50-60 mを基本とする内容で都市計画変更(以後1968年〈昭和43年〉10月18日まで3段階に分けて順次変更)[32]。
- 1978年(昭和53年)12月20日 : 専用部、中川区 - 名東区間の基本計画が決定告示[79][42]。
- 1979年(昭和54年)8月10日 : 海上部(東海 - 飛島間)が都市計画決定[80][81]。
- 1982年(昭和57年)
- 1983年(昭和58年)8月5日 : 名東区 - 中川区に施行命令[55]。
- 1985年(昭和60年)3月20日 : 環状2号専用部として最初の区間(名港西大橋)が開通[50]。
- 1987年(昭和62年)
- 1988年(昭和63年)3月23日 : 東名阪自動車道(均一区間)本線として、清洲東IC - 名古屋西JCT間開通[10]。
- 1989年(平成元年)2月27日 : 第二東名、第二名神が基本計画に策定され[86][87]、伊勢湾岸道路は第二東名、第二名神に組み入れられた[61]。
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)12月25日 : 専用部、緑区 - 名東区(名古屋南JCT - 上社JCT)間の整備計画決定[97]。
- 2000年(平成12年)2月16日 : 専用部、中川区 - 飛島村(名古屋西JCT - 飛島JCT)間の基本計画決定[42]。
- 2001年(平成13年)3月10日 : 楠JCTで名古屋高速11号小牧線と接続[98]。
- 2003年(平成15年)3月29日 : 東名阪自動車道(均一区間)高針支線として、高針JCT - 上社JCT間開通。高針JCTで名古屋高速2号東山線と接続[99]。
- 2005年(平成17年)2月11日 : 清洲JCT開通により、名古屋高速16号一宮線と接続[100]。
- 2007年(平成19年)12月9日 : 清洲JCTで名古屋高速6号清須線と接続[101]。
- 2009年(平成21年)5月29日 : 専用部、中川区 - 飛島村(名古屋西JCT - 飛島JCT)間の整備計画決定[42][102]。
- 2011年(平成23年)3月20日 : 名古屋南JCT - 高針JCT間および上社南IC開通[103][104]。同時に、名古屋IC・高針JCT - 名古屋西JCT間を、東名阪自動車道(均一区間)から名古屋第二環状自動車道(名二環)に名称変更[103]。東名高速道路への接続線(名古屋IC - 上社JCT間)は名古屋支線として、本線から支線への位置付けに変更。
- 2013年(平成25年)9月21日 : 名古屋西JCT - 飛島JCT間着工[105]。
路線状況
車線・最高速度
区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | |
---|---|---|---|
本線 | 名古屋南JCT - 上社JCT | 4=2+2 | 60 km/h |
上社JCT - 上社IC | 40 km/h | ||
上社IC - 名古屋西JCT | 60 km/h | ||
支線 | 名古屋IC - 上社JCT | 40 km/h |
幾何構造
構造規格は第2種第1級である[111]。高架構造の場合、両端高欄も含めた幅員は19.65 mである[112]。往復4車線を基本とし、車線幅員は3.5 m、路肩幅員は1.25 m(土工、半地下)、中央分離帯も1.25 mである[112]。また、最小曲線半径は400 m、設計速度60 km/hとなっている[113]。路線は大まかに西半分が高架、東半分が半地下と高架の複合構造であるが、高架と半地下の移行区間、および半地下部も横断構成は高架と概ね同様である[114]。同じ高速自動車国道の東名高速道路の横断構成とは著しく異なっており、特に路肩幅員は2.5 m未満であることから、故障車および非常時の駐車スペースとして非常駐車帯を極力500 mピッチで設けている[115]。
なお、名古屋高速道路の場合、構造規格第2種第2級、往復4車線で幅員19 m、車線幅員3.25 m、路肩幅員は左側1.25 m、右側0.75 m、設計速度60 km/hとなっており[116][117]、名二環の横断構成と似通っている。日本道路公団自身、専用部が都市内高速道路の規格、構造となっていることを公表しているだけあって、両道路はインターチェンジ構造も含めて共通点が多い[118][15]。これは日本道路公団にとって全く新しい自動車道の設計であった。専用部は1960年代には最初の都市計画が決定され、1982年(昭和57年)11月には都市計画変更が行なわれてほぼ現状のスタイルとなったが、これらは1970年代に建設省や自治体によって線形、一般道路との連結方法、平面交差点の位置、半地下と高架の場所などが調整されていたことを都市計画として反映したものであった[119]。日本道路公団が建設省から引き継ぎを受けたのはこの直後のことで、つまり大部分の用地買収がなされたうえに、国道302号と完全に重複する線形条件等により設計の自由度は極端に制限され、公団の裁量で計画できる余地は極めて限られていた[119]。一例として、設計段階で橋梁高さを下げることが検討されたが、公団単独で事業を行なう場合と異なって、環境影響評価、および都市計画道路として13 mという条件が課されていたことから断念した一幕もあった[120]。また都市高速と概ね同規格の高速道路を手がけるのも公団としては初めてのことで、職員一同、これらのことを全く新しい事業展開として冷静に受け止めた[119]。
名二環は全線に渡って一般国道302号と並行する。これも都市計画で決定されたことで、その全幅は概ね50 mから60 mである[121]。ただし、春日井市勝川町から名古屋市西区に至る区間は東海交通事業城北線と並行することで約72 mと広めである[121]。国道中央に名二環を配置する構成とされ、国道両脇は植樹帯と歩道地先道が設けられている[122]。
-
高架区間の非常駐車帯
-
半地下区間の非常駐車帯
-
国道302号が並行。城北線並行区間は全幅約72 mと広い。
危険物積載車輌の通行規制
- 引山IC - 松河戸IC間には4カ所の地下トンネルがあり、いずれも川底を通っている[123]。これらのうち、名東トンネルおよび守山トンネルを含む引山IC - 大森IC間は、タンクローリーをはじめとする危険物積載車輌は通行禁止となっている[96]。なお、隅除川トンネルおよび白沢川トンネルを含む大森IC - 松河戸IC間も、開通当初は危険物積載車輌の通行は禁止されていたが、1997年(平成9年)12月18日をもって規制は解除されている[96][124]。
-
インター入口の様々な標識に交じって提示される危険物積載車輌通行禁止の規制予告標識[125](植田IC)
-
矢田川直下を名二環の守山トンネルが横断(大森IC - 引山IC間に架かる矢田川大橋)
-
香流川直下を名東トンネルが横断する。奥の高架橋は引山ICオンランプ。
サービスエリア・パーキングエリア
本線、支線ともサービスエリアやパーキングエリアは設置されていない[2]。ただし、支線の名古屋IC料金所後方にトイレのみの休憩施設が設置されている(東名→上社JCT方面の片方向のみ)[126]。
なお、1987年(昭和62年)頃に「アーバン・フリーウェイ・オアシス」なるサービスエリアの設置が名鉄瀬戸線との交差部付近に構想されていた[127]。名鉄瀬戸線を高架化してその上で大規模商業施設を建設し、その地下に概ね400台程度の高速道路専用駐車場を設置、商業施設と駐車場を自由に行き来できるというものであった[127]。その後計画は頓挫し、陽の目を見ることはなかった[128]。
トンネルと主な橋
- 本線
区間 | 構造物名 | 長さ | 備考 |
引山IC-大森IC | 名東トンネル | 185 m[123] | 危険物積載車輌通行禁止 |
守山トンネル | 230 m[123] | ||
大森IC - 小幡IC | 隅除川トンネル | 55 m[123] | |
小幡IC - 松河戸IC | 白沢川トンネル | 65 m[123] | |
庄内川橋 | 279 m[130] | 単弦ローゼ橋[130] |
- 支線(名古屋支線)
なし
トンネルの数
- 本線
区間 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
名古屋南JCT - 有松IC | 0 | 0 |
有松IC - 鳴海IC | 0 | 0 |
鳴海IC - 植田IC | 0 | 0 |
植田IC - 高針JCT | 0 | 0 |
高針JCT - 引山IC | 0 | 0 |
引山IC - 大森IC | 2 | 2 |
大森IC - 小幡IC | 1 | 1 |
小幡IC - 松河戸IC | 1 | 1 |
松河戸IC - 名古屋西JCT | 0 | 0 |
合計 | 4 | 4 |
- 支線(名古屋支線)
区間 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
名古屋IC - 上社JCT | 0 | 0 |
合計 | 0 | 0 |
(出典:「『名古屋環状2号線東部・東南部』国土交通省中部地方整備局、4 - 7頁」「『東名阪自動車道 名古屋・勝川間工事誌』日本道路公団名古屋建設局 名古屋工事事務所、59頁」「『近畿(東名阪)自動車道 清洲東・名古屋西間工事誌』日本道路公団名古屋建設局 名古屋工事事務所、17頁」)
交通量
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 |
---|---|---|---|
名古屋南JCT - 有松IC | 調査当時未開通 | 23,377 | |
有松IC - 鳴海IC | 33,331 | ||
鳴海IC - 植田IC | 40,872 | ||
植田IC - 高針JCT | 50,242 | ||
高針JCT - 上社南IC | 13,689 | 19,583 | 64384 |
上社南IC - 上社JCT | 59,002 | ||
上社JCT - 本郷IC | 39,862 | 43,732 | 48,015 |
本郷IC - 名古屋IC | 39,862 | 43,732 | 33,977 |
上社JCT - 上社IC | 30,701 | 44,247 | 58,567 |
上社IC - 引山IC | 30,701 | 44,247 | 65,018 |
引山IC - 大森IC | 39,398 | 40,601 | 54,890 |
大森IC - 小幡IC | 54,172 | 56,509 | 70,548 |
小幡IC - 松河戸IC | 52,025 | 53,793 | 63,347 |
松河戸IC - 勝川IC | 59,468 | 61,836 | 70,767 |
勝川IC - 楠IC | 68,648 | 70,910 | 73,854 |
楠IC - 楠JCT | 68,648 | 63,258 | 63,901 |
楠JCT - 山田東IC | 60,525 | 64,575 | 66,833 |
山田東IC - 山田西IC | 68,613 | 64,042 | 65,752 |
山田西IC - 平田IC | 68,245 | 64,075 | 65,344 |
平田IC - 清洲東IC/JCT | 60,051 | 68,156 | 69,286 |
清洲東IC/JCT - 清洲西IC | 64,537 | 62,760 | 61,396 |
清洲西IC - 甚目寺北IC | 55,888 | 53,688 | 51,356 |
甚目寺北IC - 甚目寺南IC | 59,413 | 56,075 | 53,640 |
甚目寺南IC - 大治北IC | 50,088 | 46,485 | 44,247 |
大治北IC - 大治南IC | 51,154 | 47,674 | 45,879 |
大治南IC - 名古屋西JCT | 36,851 | 30,948 | 33,255 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
道路管理者
- 中日本高速道路株式会社名古屋支社
- 名古屋保全・サービスセンター : 名古屋南JCT - 名古屋西JCT、名古屋IC - 上社JCT(支線)
ハイウェイラジオ
- 有松(名古屋南JCT - 有松IC)
- 高針(高針JCT - 上社JCT)
- 上社(上社IC - 松河戸IC)
- 清洲(山田東IC - 清洲JCT)
- 甚目寺(清州西IC - 大治北IC)
所管警察
料金
名古屋南JCT - 高針JCT間開通に伴い区間料金制[132]になったが、入口料金所での単純支払い方式のままである。 当該入口料金所から利用できる最遠の出口(外回り:名古屋南JCT、内回り:名古屋西JCT)までの距離に応じて、次表のようになる。 (2014年4月消費税増税に伴い改定[133])。
軽自動車等 | 普通車 | 中型車 | 大型車 | 特大車 | |
---|---|---|---|---|---|
30 km未満 | 410円 | 510円 | 620円 | 820円 | 1,230円 |
30 km以上 | 510円 | 610円 | 720円 | 980円 | 1,490円 |
このため、同一区間の利用でも、方向によって料金が異なる場合がある。ただし、30 km以上の料金を徴収するインターチェンジから流入し、そこから30 km未満のインターチェンジで流出したETC車は、出口設置のETCフリーフローアンテナで30 km未満の料金との差額を払い戻しする。この調整は、料金公告においては割引の扱いである[134]。
ETC割引
名古屋圏に大都市近郊区間は設定されていないので、時間帯割引は地方部区間の内容である。2014年(平成26年)4月以降は、深夜割引と休日割引を実施。通勤割引の後身である平日朝夕割引も対象になる。
時間判定は、入口料金所の時刻のみで以って行う。出口のフリーフローアンテナでは行わない。
名古屋IC・名古屋西JCT・名古屋南JCTで対距離制区間(東名・東名阪道・伊勢湾岸道)と直接乗り継ぐ場合、平日朝夕割引の利用回数カウントにおいては、一連の利用をすべて対象としたうえで1回と数える(各支払い単位ごとに時間条件を満たしていることが前提である)。
- 2014年(平成26年)3月31日までの通勤割引の適用回数制限、2009年(平成21年)7月7日までの平日朝夕割引の適用回数制限も同様。
- 休日特別割引の上限1,000円では、対距離制区間との乗継特例が設定されていた。
特定区間割引は、2015年(平成27年)現在は、前述の調整を除き設定されていない。
地理
通過する自治体
本線
支線(名古屋支線)
- 愛知県
- 名古屋市(名東区)[2]
接続する高速道路
- 本線[2]
- E1A 伊勢湾岸自動車道(名古屋南JCTで接続)
- 名古屋高速3号大高線(名古屋南JCTで接続)
- 名古屋高速2号東山線(高針JCTで接続)
- C2 名古屋第二環状自動車道支線(名古屋支線)(上社JCTで接続)
- 名古屋高速1号楠線(楠JCTで接続)
- 名古屋高速11号小牧線(楠JCTで接続)
- 名古屋高速6号清須線(清洲JCTで接続)
- 名古屋高速16号一宮線(清洲JCTで接続)
- E23 東名阪自動車道(名古屋西JCTで接続)
- 名古屋高速5号万場線(名古屋西JCTで接続)
- 支線(名古屋支線)[2]
- E1 東名高速道路(名古屋ICで接続)
- C2 名古屋第二環状自動車道本線(上社JCTで接続)
施設外観
左上より起点の名古屋南JCTに近く、右下に向かうほどに終点の名古屋西JCTに近い画像となっている(一部で前後する)。
-
有松インター付近。旧東海道沿いで有松絞りで著名な町並み保存地区の上を通過。
-
名二環南東部は起伏の激しい地形に位置するため半地下と高架が目まぐるしく入れ替わる(緑区)。
-
名古屋市天白区付近。住宅密集地帯を通過するため遮音壁で覆われている。両サイドの道路は国道302号。
-
高針JCT。名二環のジャンクションは上社JCTを除いて名古屋高速と接続する。
-
東名高速と名二環を繋ぐ名古屋IC。名二環の支線に属する。
-
上社ICから庄内川左岸までは半地下とトンネル区間が続く[136]。奥は上社JCT。
-
半地下部は視覚的な柔らかさを表現する意味合いから構造物に丸みを持たせた[137]。(外回り小幡IC付近)
-
半地下部地上側(名古屋市名東区)。後年、騒音レベルが国の基準を超えたことが判明し、開口部に蓋を取り付ける工事が施工された[138]。両サイドは国道302号。
-
庄内川左岸から地上に出る[139]。このあと直ぐに庄内川に架かる単弦ローゼ橋を渡る。
-
名古屋市西区内(山田西IC付近)。学校近接部や主要道との交差部等はカラーパネルと出窓を組み合わせた遮音壁を採用し閉鎖性の打破に努めた[142]。
-
都市型高速のためIC間隔が狭いことから矢継ぎ早に分合流が繰り返される。平田ICからの合流直後ただちに清洲東出口が現れ、直後に清洲JCTで分合流する。
-
大治北ICオンランプから奥の甚目寺南ICオフランプを望む。入口出口が交互に近接配置されているのも名二環の特徴[21]。
-
名古屋西JCT付近。将来は正面のバリケードが撤去され飛島JCT方面に直進できる構造に変化する。
脚注
注釈
- ^ 「名古屋環状2号線」の環状2号は名古屋市道名古屋環状線(環状1号)に対比している[3]。
- ^ 出口ないし入口専用の山田西IC、山田東ICを除く。
出典
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- 『伊勢湾岸道路工事誌』・『伊勢湾岸道路写真集』は三重県立図書館、飛島村図書館で閲覧可
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関連項目
外部リンク
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- 中日本高速道路
- 名二環の新料金のご案内 at the Wayback Machine (archived 2012-06-14)
- 高速道路開通情報
- 名二環の整備効果と取り組み
- 2つの環状道路(概要など) - 国土交通省中部地方整備局