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創業家の村山家と上野家の保有割合が多いのが特徴{{refnest|group="注"|[[1919年]](大正8年)に[[株式会社]]化して以来、「村山家」(初代当主 [[村山龍平]]:[[紀州藩]]出身の[[士族]]だが、娘の藤子の結婚相手として、[[岸和田藩]]藩主の岡部家([[子爵]])から村山長挙を婿養子にした。その岡部家に連なるのが、[[三菱財閥]]創業家「[[岩崎家]]」である。長挙の実兄は、[[創業者]]、[[岩崎弥太郎]]の娘婿の[[加藤高明]]の娘と結婚、さらに末弟は岩崎本家直系と結婚した。村山家を裏から支えてきた岡部家の当主、[[岡部長職]]は、[[鳩山和夫]](鳩山家初代当主)とともに、[[1875年]](明治8年)、第一回官費留学生として[[イェール大学]]([[ブッシュ]]親子の母校であり、二人が入会していた[[秘密結社]]「[[スカル・アンド・ボーンズ]]」がある)に留学している。岡部と鳩山が同大学で学んでいたのは、[[アメリカ憲法]]と国際関係法だった)で4割強、「上野家」(初代当主 [[上野理一]]:実兄が豊田善右衛門といい、[[三井財閥]]で、当時の主力輸出商品、[[生糸]]を生産する[[三井]]系店の当主(社長)をしていた)で2割強、合わせて7割近くの株が両家によって保有されてきた<ref>[[ベンジャミン・フルフォード]]『ステルス・ウォー』 [[講談社]] [[2010年]] ISBN 9784062161244</ref>。}}。
創業家の村山家と上野家の保有割合が多いのが特徴{{refnest|group="注"|[[1919年]](大正8年)に[[株式会社]]化して以来、「村山家」(初代当主 [[村山龍平]]:[[紀州藩]]出身の[[士族]]だが、娘の藤子の結婚相手として、[[岸和田藩]]藩主の岡部家([[子爵]])から村山長挙を婿養子にした。その岡部家に連なるのが、[[三菱財閥]]創業家「[[岩崎家]]」である。長挙の実兄は、[[創業者]]、[[岩崎弥太郎]]の娘婿の[[加藤高明]]の娘と結婚、さらに末弟は岩崎本家直系と結婚した。村山家を裏から支えてきた岡部家の当主、[[岡部長職]]は、[[鳩山和夫]](鳩山家初代当主)とともに、[[1875年]](明治8年)、第一回官費留学生として[[イェール大学]]([[ブッシュ]]親子の母校であり、二人が入会していた[[秘密結社]]「[[スカル・アンド・ボーンズ]]」がある)に留学している。岡部と鳩山が同大学で学んでいたのは、[[アメリカ憲法]]と国際関係法だった)で4割強、「上野家」(初代当主 [[上野理一]]:実兄が豊田善右衛門といい、[[三井財閥]]で、当時の主力輸出商品、[[生糸]]を生産する[[三井]]系店の当主(社長)をしていた)で2割強、合わせて7割近くの株が両家によって保有されてきた<ref>[[ベンジャミン・フルフォード]]『ステルス・ウォー』 [[講談社]] [[2010年]] ISBN 9784062161244</ref>。}}。


[[2008年]](平成20年)[[6月6日]]、社主の一人である[[村山美知子]]は自身の保有する株式のうち38万株(11.88%)をテレビ朝日に、31万9千株を自身が理事長を務める財団法人香雪美術館に譲渡した<ref>[http://web.archive.org/web/20080607063840/http://www.asahi.com/business/update/0606/TKY200806060238.html 本社とテレ朝、新たな提携枠組み合意 株式相互持ち合い] - asahi.com 2008年6月6日(2008年6月7日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
[[2008年]](平成20年)[[6月6日]]、社主の一人である[[村山美知子]]は自身の保有する株式のうち38万株(11.88%)をテレビ朝日に、31万9千株を自身が理事長を務める財団法人香雪美術館に譲渡した<ref>[http://web.archive.org/web/20080607063840/http://www.asahi.com/business/update/0606/TKY200806060238.html 本社とテレ朝、新たな提携枠組み合意 株式相互持ち合い] - asahi.com 2008年6月6日(2008年6月7日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。


[[2009年]](平成21年)[[5月]]、朝日新聞社従業員持株会が筆頭株主となる。
[[2009年]](平成21年)[[5月]]、朝日新聞社従業員持株会が筆頭株主となる。
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* [[2005年]](平成17年)[[4月16日]] - コンピュータ製作による新聞製作システムをメーンフレームの「'''ネルソン'''」から新メディア系システムに移行、経営営業系システム等と統合へ。
* [[2005年]](平成17年)[[4月16日]] - コンピュータ製作による新聞製作システムをメーンフレームの「'''ネルソン'''」から新メディア系システムに移行、経営営業系システム等と統合へ。
* [[2006年]](平成18年)[[10月1日]] - [[ジャーナリスト学校]]発足。
* [[2006年]](平成18年)[[10月1日]] - [[ジャーナリスト学校]]発足。
* [[2007年]](平成19年)4月 - 大阪本社のビル3棟(朝日新聞社と[[朝日ビルディング]]が所有)を建て替える「[[大阪中之島プロジェクト]]」を発表。[[2009年]]に[[新朝日ビルディング]]を解体し、大阪本社新社屋や[[フェスティバルホール]]が入居する新ビルを建設し、[[2013年]]頃を目処にオープンさせる。大阪朝日ビル、朝日新聞社ビルに関しても、2010年代後半を目処にオフィスビルとして建設する<ref>[http://web.archive.org/web/20070421082747/http://www.asahi.com/shimbun/release/20070402.html 朝日新聞社からのお知らせ] 2007年4月2日(2007年4月21日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
* [[2007年]](平成19年)4月 - 大阪本社のビル3棟(朝日新聞社と[[朝日ビルディング]]が所有)を建て替える「[[大阪中之島プロジェクト]]」を発表。[[2009年]]に[[新朝日ビルディング]]を解体し、大阪本社新社屋や[[フェスティバルホール]]が入居する新ビルを建設し、[[2013年]]頃を目処にオープンさせる。大阪朝日ビル、朝日新聞社ビルに関しても、2010年代後半を目処にオフィスビルとして建設する<ref>[http://web.archive.org/web/20070421082747/http://www.asahi.com/shimbun/release/20070402.html 朝日新聞社からのお知らせ] 2007年4月2日(2007年4月21日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
* 同年[[6月26日]] - [[秋山耿太郎]]社長の改革路線で、30年間空席となっていた主筆に[[船橋洋一]]を起用。
* 同年[[6月26日]] - [[秋山耿太郎]]社長の改革路線で、30年間空席となっていた主筆に[[船橋洋一]]を起用。
* 同年9月末 - 解散した朝日ソノラマの出版物・事業・商標・債務を引き継ぐ。
* 同年9月末 - 解散した朝日ソノラマの出版物・事業・商標・債務を引き継ぐ。
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* 同年6月 - アカウント名「asahi」で[[Twitter]]への投稿を開始<ref>[http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/10/23744.html 朝日新聞社が「Twitter」開始、日本対カタール戦を中継]</ref>。
* 同年6月 - アカウント名「asahi」で[[Twitter]]への投稿を開始<ref>[http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/10/23744.html 朝日新聞社が「Twitter」開始、日本対カタール戦を中継]</ref>。
* 同年9月1日 - [[朝日インタラクティブ]]株式会社を設立し、株式会社シーネットネットワークスジャパンが運営してきた[[CNET|CNET Japan]]、[[ZDNet|ZDNet Japan]]などのサイト運営事業を継承。
* 同年9月1日 - [[朝日インタラクティブ]]株式会社を設立し、株式会社シーネットネットワークスジャパンが運営してきた[[CNET|CNET Japan]]、[[ZDNet|ZDNet Japan]]などのサイト運営事業を継承。
* 同年[[10月14日]] - [[中日新聞社]]と[[2011年]]春を目処に新聞の印刷で相互委託し合うことで提携したと発表<ref>[http://web.archive.org/web/20091018161540/http://www.asahi.com/shimbun/release/20091015.html 中日新聞社と相互委託印刷で提携します] 2009年10月15日(2009年10月18日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
* 同年[[10月14日]] - [[中日新聞社]]と[[2011年]]春を目処に新聞の印刷で相互委託し合うことで提携したと発表<ref>[http://web.archive.org/web/20091018161540/http://www.asahi.com/shimbun/release/20091015.html 中日新聞社と相互委託印刷で提携します] 2009年10月15日(2009年10月18日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
* [[2010年]](平成22年)[[1月18日]] - [[和歌山県]]の[[夕刊紙]]である[[紀伊民報]]から記事の配信を受ける業務提携(同年4月1日から開始)に合意したと発表<ref>[http://web.archive.org/web/20100119183233/http://www.asahi.com/business/update/0118/OSK201001180097.html 朝日新聞社が紀伊民報と業務提携] 2010年1月18日(2010年1月19日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
* [[2010年]](平成22年)[[1月18日]] - [[和歌山県]]の[[夕刊紙]]である[[紀伊民報]]から記事の配信を受ける業務提携(同年4月1日から開始)に合意したと発表<ref>[http://web.archive.org/web/20100119183233/http://www.asahi.com/business/update/0118/OSK201001180097.html 朝日新聞社が紀伊民報と業務提携] 2010年1月18日(2010年1月19日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
* 同年[[3月31日]] - 西部本社が[[大分県]]と[[佐賀県]]の一部地域で行っていた朝夕刊セット制を廃止。これにより、西部本社管内に於いての朝夕刊セット地域は[[福岡県]]全域と[[山口県]]西部の一部のみとなった。
* 同年[[3月31日]] - 西部本社が[[大分県]]と[[佐賀県]]の一部地域で行っていた朝夕刊セット制を廃止。これにより、西部本社管内に於いての朝夕刊セット地域は[[福岡県]]全域と[[山口県]]西部の一部のみとなった。
* 同年[[5月27日]] - [[ソニー]]、[[KDDI]]、[[凸版印刷]]、朝日新聞社の4社共同で[[電子書籍]]の事業企画会社を設立すると発表<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/27/news085.html 「電子書籍のオープンプラットフォーム構築へ」 ソニー、KDDI、凸版、朝日新聞が新会社 iPad、Kindle対応の可能性も]</ref>。[[7月1日]]に[[電子書籍配信事業準備]]として発足し、[[11月24日]]に電子書籍配信事業会社「[[ブックリスタ]]」となった<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/24/news072.html ソニー・KDDI陣営の電子書籍配信事業会社 「ブックリスタ」発足]</ref>。
* 同年[[5月27日]] - [[ソニー]]、[[KDDI]]、[[凸版印刷]]、朝日新聞社の4社共同で[[電子書籍]]の事業企画会社を設立すると発表<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/27/news085.html 「電子書籍のオープンプラットフォーム構築へ」 ソニー、KDDI、凸版、朝日新聞が新会社 iPad、Kindle対応の可能性も]</ref>。[[7月1日]]に[[電子書籍配信事業準備]]として発足し、[[11月24日]]に電子書籍配信事業会社「[[ブックリスタ]]」となった<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/24/news072.html ソニー・KDDI陣営の電子書籍配信事業会社 「ブックリスタ」発足]</ref>。
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== 産学連携 ==
== 産学連携 ==
* [[東京大学]](連携して度々[[シンポジウム]]や[[世論調査]]などを行っている<ref>[http://www.u-tokyo.ac.jp/public/archive2006_j.html 東大・朝日シンポジウム]</ref><ref>[http://web.archive.org/web/20091213163608/http://www.j.u-tokyo.ac.jp/~masaki/ats/atsindex.html 東大・朝日共同調査](2009年12月13日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>)
* [[東京大学]](連携して度々[[シンポジウム]]や[[世論調査]]などを行っている<ref>[http://www.u-tokyo.ac.jp/public/archive2006_j.html 東大・朝日シンポジウム]</ref><ref>[http://web.archive.org/web/20091213163608/http://www.j.u-tokyo.ac.jp/~masaki/ats/atsindex.html 東大・朝日共同調査](2009年12月13日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>)


== 航空部 ==
== 航空部 ==
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''記事の捏造・誤報については「[[朝日新聞#報道と取材の事例]]」を参照。''
''記事の捏造・誤報については「[[朝日新聞#報道と取材の事例]]」を参照。''
*[[1941年]](昭和16年)10月14日に[[ゾルゲ事件]]の首謀者の一人として逮捕された記者の[[尾崎秀実]]は、[[絞首刑]]に処されている。ソ連のスパイとして働いた功績により、ソ連政府から勲章と表彰状を受けたとされる。
*[[1941年]](昭和16年)10月14日に[[ゾルゲ事件]]の首謀者の一人として逮捕された記者の[[尾崎秀実]]は、[[絞首刑]]に処されている。ソ連のスパイとして働いた功績により、ソ連政府から勲章と表彰状を受けたとされる。
* [[2004年]]([[平成]]16年)、社会部記者が取材でミニディスクに無断録音し、さらに録音内容を第三者に渡したため、朝日新聞社はこの記者を退社処分にした<ref>[http://web.archive.org/web/20041012144354/http://www.zakzak.co.jp/top/2004_08/t2004080640.html 裏切りの朝日記者…内部告発を無断録音] - ZAKZAK 2004年8月6日(2004年10月12日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。朝日側は処分の理由は無断録音ではなく、取材相手に敵対する側に内容を渡したためだと説明しているが、これを機に今後の取材の録音には相手の内諾を得るという内規を作った。
* [[2004年]]([[平成]]16年)、社会部記者が取材でミニディスクに無断録音し、さらに録音内容を第三者に渡したため、朝日新聞社はこの記者を退社処分にした<ref>[http://web.archive.org/web/20041012144354/http://www.zakzak.co.jp/top/2004_08/t2004080640.html 裏切りの朝日記者…内部告発を無断録音] - ZAKZAK 2004年8月6日(2004年10月12日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。朝日側は処分の理由は無断録音ではなく、取材相手に敵対する側に内容を渡したためだと説明しているが、これを機に今後の取材の録音には相手の内諾を得るという内規を作った。
* [[2007年]]([[平成]]19年)[[9月12日]]付の[[ジェイ・キャスト|J-CAST]]ニュースで、朝日新聞社内部(asahi-np.co.jp)から[[ウィキペディア日本語版]]の[[筑紫哲也]]など約820件の記事項目が大量に修正されていた事が報道され、その後[[9月11日]]に朝日新聞全社員に対して注意喚起が行われた。なお、J-CAST側が朝日新聞社の広報担当者に取材したところ、「社内規定で社内のネットワーク(社内[[Local Area Network|LAN]])の業務外使用をかねてより禁止している」と返答した<ref>[http://www.j-cast.com/2007/09/12011209.html 朝日からウィキペディア修正820件! 厚労省の8倍の仰天事実] - Jcastニュース 2007年9月12日</ref>。
* [[2007年]]([[平成]]19年)[[9月12日]]付の[[ジェイ・キャスト|J-CAST]]ニュースで、朝日新聞社内部(asahi-np.co.jp)から[[ウィキペディア日本語版]]の[[筑紫哲也]]など約820件の記事項目が大量に修正されていた事が報道され、その後[[9月11日]]に朝日新聞全社員に対して注意喚起が行われた。なお、J-CAST側が朝日新聞社の広報担当者に取材したところ、「社内規定で社内のネットワーク(社内[[Local Area Network|LAN]])の業務外使用をかねてより禁止している」と返答した<ref>[http://www.j-cast.com/2007/09/12011209.html 朝日からウィキペディア修正820件! 厚労省の8倍の仰天事実] - Jcastニュース 2007年9月12日</ref>。
* [[2009年]]([[平成]]21年)[[3月31日]]、前日に[[2ちゃんねる]]運営が朝日新聞社のドメイン(asahi-np.co.jp)からの書き込みを規制していた事が発覚した<ref>[http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200903311708 朝日新聞、意味不明の連続書き込みで2ちゃんねるの運営を妨害] [[Technobahn]] 2009年3月31日{{リンク切れ|date=2013年2月}}</ref>。同掲示板の[[鉄道路線・車両板]]のスレッドにおいて、意味不明の連続書き込みによって2ちゃんねるの運営を妨害したのが主な理由であった。また、その書き込みには[[精神障害者]]や経済的弱者、[[被差別部落民]]らに対する差別を助長する書き込みも多数含まれていた<ref>[http://www.j-cast.com/2009/04/01038629.html 朝日新聞社員 2ちゃんねるに差別表現の書き込み] - Jcastニュース2009年4月1日</ref>。朝日新聞では、2009年(平成21年)[[2月]]にインターネットにおける匿名性や誹謗中傷を非難する記事<ref>[http://web.archive.org/web/20090208200908/http://www.asahi.com/paper/editorial20090206.html 【朝日新聞社説】ネットの中傷―表現の舞台を汚す卑劣さ。ネットでの攻撃を煽る人までいる] - asahi.com 2009年2月6日(2009年2月8日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref> を書いており、自らの首を絞める結果となった。この事件について、朝日新聞社が調査を行い、東京本社編集局の校閲センター員(当時49歳)が行ったことを突き止め、厳正な処分を行うと発表した<ref>[http://web.archive.org/web/20090403074926/http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY200903310332.html 本社編集局員、差別表現をネットに投稿 - asahi.com 2009年3月31日23時4分](2009年4月3日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。{{Main|朝日新聞社員2ちゃんねる差別表現書込事件}}
* [[2009年]]([[平成]]21年)[[3月31日]]、前日に[[2ちゃんねる]]運営が朝日新聞社のドメイン(asahi-np.co.jp)からの書き込みを規制していた事が発覚した<ref>[http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200903311708 朝日新聞、意味不明の連続書き込みで2ちゃんねるの運営を妨害] [[Technobahn]] 2009年3月31日{{リンク切れ|date=2013年2月}}</ref>。同掲示板の[[鉄道路線・車両板]]のスレッドにおいて、意味不明の連続書き込みによって2ちゃんねるの運営を妨害したのが主な理由であった。また、その書き込みには[[精神障害者]]や経済的弱者、[[被差別部落民]]らに対する差別を助長する書き込みも多数含まれていた<ref>[http://www.j-cast.com/2009/04/01038629.html 朝日新聞社員 2ちゃんねるに差別表現の書き込み] - Jcastニュース2009年4月1日</ref>。朝日新聞では、2009年(平成21年)[[2月]]にインターネットにおける匿名性や誹謗中傷を非難する記事<ref>[http://web.archive.org/web/20090208200908/http://www.asahi.com/paper/editorial20090206.html 【朝日新聞社説】ネットの中傷―表現の舞台を汚す卑劣さ。ネットでの攻撃を煽る人までいる] - asahi.com 2009年2月6日(2009年2月8日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref> を書いており、自らの首を絞める結果となった。この事件について、朝日新聞社が調査を行い、東京本社編集局の校閲センター員(当時49歳)が行ったことを突き止め、厳正な処分を行うと発表した<ref>[http://web.archive.org/web/20090403074926/http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY200903310332.html 本社編集局員、差別表現をネットに投稿 - asahi.com 2009年3月31日23時4分](2009年4月3日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。{{Main|朝日新聞社員2ちゃんねる差別表現書込事件}}
* [[2012年]]([[平成]]24年)[[11月4日]]、朝日新聞中国語版の公式[[微博]]アカウントで、[[石原慎太郎]]の写真と共に「要骂请骂"小鬼子"」とコメントがなされた。これは「[[細野豪志]]大臣の『日本を小日本と罵らないように』という中国への要望」に対するコメントであり、日本語に訳すると「小鬼子と呼んでほしい」という意味である。「[[日本鬼子]]」が日本人に対する最大級の蔑称とされる事もあり、翌日11月5日に同アカウントで「我々のコメントは石原慎太郎氏とは何の関係もありませんし、悪意もありません」との表明を行い<ref>[http://www.j-cast.com/2012/11/06152912.html 朝日新聞中国版ツイッターが謝罪 石原氏関連記事に「小鬼子」で炎上] j-cast news 2012年11月6日</ref>、「(小鬼子という言葉は)中国本土では現在は、若い世代を中心に批判的なニュアンスが以前より薄れています。(中略)ただ、批判的なニュアンスが弱いとはいえ、『小鬼子』という言葉を使ったことは、軽率でした」と釈明した<ref>[http://getnews.jp/archives/272613 「日本人をジャップと呼んで」とつぶやいた朝日新聞の説明]</ref>。
* [[2012年]]([[平成]]24年)[[11月4日]]、朝日新聞中国語版の公式[[微博]]アカウントで、[[石原慎太郎]]の写真と共に「要骂请骂"小鬼子"」とコメントがなされた。これは「[[細野豪志]]大臣の『日本を小日本と罵らないように』という中国への要望」に対するコメントであり、日本語に訳すると「小鬼子と呼んでほしい」という意味である。「[[日本鬼子]]」が日本人に対する最大級の蔑称とされる事もあり、翌日11月5日に同アカウントで「我々のコメントは石原慎太郎氏とは何の関係もありませんし、悪意もありません」との表明を行い<ref>[http://www.j-cast.com/2012/11/06152912.html 朝日新聞中国版ツイッターが謝罪 石原氏関連記事に「小鬼子」で炎上] j-cast news 2012年11月6日</ref>、「(小鬼子という言葉は)中国本土では現在は、若い世代を中心に批判的なニュアンスが以前より薄れています。(中略)ただ、批判的なニュアンスが弱いとはいえ、『小鬼子』という言葉を使ったことは、軽率でした」と釈明した<ref>[http://getnews.jp/archives/272613 「日本人をジャップと呼んで」とつぶやいた朝日新聞の説明]</ref>。
* [[2013年]]([[平成]]25年)[[5月13日]]、保守系団体「沖縄対策本部」が[[議員会館]]で「沖縄県祖国復帰41周年記念議員会館学習会」を開いた際、会場にて何者かが許可無く勝手に「ヨクキク強力除鮮液チョンキール」<ref>大日本除虫菊・[[キンチョール]]のホーロー看板のコラージュ</ref>「日韓断交」などとデザインされたステッカー<ref>[http://pbs.twimg.com/media/BFVKylmCAAAtowk.jpg 実物画像]</ref>を持ち込んで販売しようとした<ref>[http://www.j-cast.com/2013/05/14175063.html?p=all 韓国人差別ステッカーを議員会館で販売 自民議員側は関係否定して困惑顔] [[ジェイ・キャスト]]2013年5月14日</ref>。会場内での物品の販売は禁止されており販売は差し止められたが、朝日新聞社会部の石橋英昭記者が[[ツイッター]]で、会議室を借りた世話人の[[西銘恒三郎]]議員がこのような行為を推奨しているかのようなツイートをしたため、西銘の事務所に多数の抗議が寄せられた。「沖縄対策本部」の代表は事実誤認であるとして朝日新聞社に強く抗議し、朝日新聞社からの西銘に対する公式な謝罪を要求。その後、石橋は問題のツイートを削除し「誤解を招く表現があり、関係者にご迷惑をおかけした」と謝罪ツイートした。また、朝日新聞社は石橋の上司から西銘の事務所に謝罪の電話を入れた<ref>[http://blog.goo.ne.jp/jiritsukokka/e/059292a061f48537747fd710f4610fe3 沖縄対策本部■【緊急報告】朝日新聞社会部、西銘事務所へ謝罪、石橋英昭記者注意、ツイッター削除]</ref>。
* [[2013年]]([[平成]]25年)[[5月13日]]、保守系団体「沖縄対策本部」が[[議員会館]]で「沖縄県祖国復帰41周年記念議員会館学習会」を開いた際、会場にて何者かが許可無く勝手に「ヨクキク強力除鮮液チョンキール」<ref>大日本除虫菊・[[キンチョール]]のホーロー看板のコラージュ</ref>「日韓断交」などとデザインされたステッカー<ref>[http://pbs.twimg.com/media/BFVKylmCAAAtowk.jpg 実物画像]</ref>を持ち込んで販売しようとした<ref>[http://www.j-cast.com/2013/05/14175063.html?p=all 韓国人差別ステッカーを議員会館で販売 自民議員側は関係否定して困惑顔] [[ジェイ・キャスト]]2013年5月14日</ref>。会場内での物品の販売は禁止されており販売は差し止められたが、朝日新聞社会部の石橋英昭記者が[[ツイッター]]で、会議室を借りた世話人の[[西銘恒三郎]]議員がこのような行為を推奨しているかのようなツイートをしたため、西銘の事務所に多数の抗議が寄せられた。「沖縄対策本部」の代表は事実誤認であるとして朝日新聞社に強く抗議し、朝日新聞社からの西銘に対する公式な謝罪を要求。その後、石橋は問題のツイートを削除し「誤解を招く表現があり、関係者にご迷惑をおかけした」と謝罪ツイートした。また、朝日新聞社は石橋の上司から西銘の事務所に謝罪の電話を入れた<ref>[http://blog.goo.ne.jp/jiritsukokka/e/059292a061f48537747fd710f4610fe3 沖縄対策本部■【緊急報告】朝日新聞社会部、西銘事務所へ謝罪、石橋英昭記者注意、ツイッター削除]</ref>。

2017年9月5日 (火) 02:38時点における版

株式会社朝日新聞社
The Asahi Shimbun Company
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社
略称 朝日、朝日新聞
本社所在地 日本の旗 日本
104-8011
東京都中央区築地五丁目3番2号
本店所在地 530-8211
大阪府大阪市北区中之島二丁目3番18号
中之島フェスティバルタワー
設立 1879年明治12年)1月8日
業種 情報・通信業
法人番号 6120001059605 ウィキデータを編集
事業内容 新聞の制作、発行及び販売
代表者 飯田真也代表取締役会長
渡辺雅隆(代表取締役社長
資本金 6億50百万円
発行済株式総数 3,200,000株(2016年3月31日現在)
売上高 連結:4,200億69百万円
単体:2,748億27百万円
(2016年3月期)
営業利益 連結:120億88百万円
単体:78億85百万円
(2016年3月期)
経常利益 連結:188億5百万円
単体:111億9百万円
(2016年3月期)
純利益 連結:39億45百万円
単体:30億3百万円
(2016年3月期)
純資産 連結:3,164億19百万円
単体:1,955億20百万円
(2016年3月31日現在)
総資産 連結:6,052億26百万円
単体:4,253億74百万円
(2016年3月31日現在)
従業員数 連結:7,605人
単独:4,178人
(2016年3月31日現在、臨時従業員(顧問、嘱託(非常勤)、アルバイト、等)を除く)
決算期 3月31日
会計監査人 有限責任あずさ監査法人
主要株主 株式会社テレビ朝日ホールディングス 11.88%
村山美知子 11.02%
上野尚一 11.02%
公益財団法人香雪美術館10.00%
凸版印刷株式会社 7.31%
朝日放送株式会社 2.31%
上野貴生 1.56%
上野信三 1.54%
小西勝英 1.11%(2016年3月31日現在)
主要子会社 (株)朝日学生新聞社 98.9%
(株)アサヒ・ファミリー・ニュース社 100.0%
(株)朝日新聞出版 100.0%
朝日新聞アメリカ社 100.0%
(株)朝日オリコミ 44.8%
(株)朝日弘前プリンテック 51.0%%
(株)朝日プリンテック 100.0%%
(株)朝日エージェンシー 79.9%
朝日新聞販売サービス(株) 100%
(株)朝日ビルディング 100%
(株)朝日カルチャーセンター 66.6%
(株)朝日新聞リアルエステート 100.0%
朝日建物管理(株) 100.0%
朝日新聞総合サービス(株) 100.0%
(2016年3月31日現在)
関係する人物 村山龍平(創業者の一人)
上野理一(創業者の一人)
外部リンク http://www.asahi.com/shimbun/
特記事項:
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株式会社朝日新聞社(あさひしんぶんしゃ、英語:The Asahi Shimbun Company)は、全国紙朝日新聞』を発行する日本新聞社である。新聞以外に雑誌書籍出版や芸術作品の展示・公演、スポーツ大会の開催などの事業活動も行う[注 1]

新聞販売店の名称は「ASA」(朝日新聞サービスアンカー, Asahi Shimbun Service Anchor)であり、日本全国で約3000か所、従業員数約7万8,000人を擁する。朝日新聞の販売部数(2015年上半期、一般社団法人日本ABC協会調べ)は朝刊が約680万部、夕刊が約223万部[1]

創立は1879年明治12年)1月8日、日本国内の本支社数は5社、取材拠点は293か所、印刷拠点は24か所であり、日本国外機関は34拠点存在する。

組織体制

役員等

2016年6月24日現在

社長人事

政治部出身者が二代続けて社長となった秋山耿太郎木村伊量までは、政治部出身者と経済部出身者が交互に社長になることが5回続いていた。社会部出身者からは現社長の渡辺雅隆が、村山事件を受けて社長に就任した美土路昌一以来の社長となった。経済部出身の広岡知男社長の後任の社長レースは、同じく経済部出身の渡辺誠毅副社長と社会部出身の田代喜久雄専務が争って渡辺副社長が勝ち、渡辺社長の後任の社長レースは、政治部出身の一柳東一郎副社長(元田代専務派)と社会部出身の伊藤牧夫専務(渡辺社長派)が争って一柳副社長が勝った[2]。このことから、政治部内では社会部のことを「朝日の参議院」と呼んでいる。2005年(平成17年)、経済部出身の箱島信一社長が武富士広告費問題で辞任。後任には専務三人のうち経済部出身の君和田正夫は別として残り2人の内海紀雄坂東愛彦、さらに常務筆頭の小林泰宏といった社会部出身からは選ばれず、常務第三席で政治部出身の秋山耿太郎が5人抜きで昇格した。さらに、秋山は就任後ただちに社内を再編成し、社会部を解体した。[要出典]

本社・支社・本部

大阪本社(登記上の本店)[注 2]
大阪府大阪市北区中之島2-3-18(中之島フェスティバルタワー
東京本社[注 2]
東京都中央区築地5-3-2
北海道支社[注 2]
北海道札幌市中央区北2条西1-1-1
名古屋本社[注 2]
愛知県名古屋市中区栄1-3-3(名古屋朝日会館)
西部本社[注 2]
福岡県北九州市小倉北区室町1-1-1(リバーウォーク北九州)
福岡本部[注 2]
福岡県福岡市博多区博多駅前2-1-1(福岡朝日ビル)

取材拠点

国内

44都府県庁所在地には「総局」、都道府県内主要都市には246ヶ所の「支局」を置いている。なお、総局が置かれていない3道府県庁所在地については、当該の本社・支社内に愛知県北海道には「報道センター」、大阪府には「社会部大阪版」が置かれ、総局の機能を担っている。

海外

ワシントンDCアメリカ)、ロンドンヨーロッパ)、カイロ中東アフリカ)、バンコクアジア)、北京中国)には括弧内の名称の総局を置いている。また、総局の配下には29の支局が主要都市に置かれ、重大事件の際は総局・支局が協力して対応する。国際版の印刷拠点はメヘレンニューヨークロサンゼルスシンガポール香港の5ヶ所である。

  • ヨーロッパ総局(ロンドン)
    • パリ支局
    • ベルリン支局
    • ブリュッセル支局
    • ジュネーブ支局
    • ウィーン支局
    • ローマ支局
    • モスクワ支局
    • ウラジオストク支局
  • 中東アフリカ総局(カイロ)
    • エルサレム支局
    • テヘラン支局
    • ナイロビ支局
    • バグダッド支局
    • ドバイ支局
  • アジア総局(バンコク)
    • シンガポール支局
    • ジャカルタ支局
    • マニラ支局
    • ニューデリー支局
    • イスラマバード支局
    • ソウル支局
    • ハノイ支局
  • 中国総局(北京)
    • 上海支局
    • 広州支局
    • 瀋陽支局
    • 台北支局
    • 香港支局
  • アメリカ総局(ワシントン)
    • ニューヨーク支局
    • ロサンゼルス支局
    • サンパウロ支局
    • ハバナ支局

社旗・社章

社旗社章とも同じデザインである。

旭日旗をモチーフに、白地に赤く朝日を表したもの。朝日の部分に題字と同じ書体で白く「朝」の文字が入る。左から昇る朝日(北海道支社東京本社)と右から昇る朝日(名古屋本社大阪本社西部本社)の2種類がある。

株主

創業家の村山家と上野家の保有割合が多いのが特徴[注 3]

2008年(平成20年)6月6日、社主の一人である村山美知子は自身の保有する株式のうち38万株(11.88%)をテレビ朝日に、31万9千株を自身が理事長を務める財団法人香雪美術館に譲渡した[4]

2009年(平成21年)5月、朝日新聞社従業員持株会が筆頭株主となる。

主要株主(2011年3月31日現在)

沿革

主な出版物

新聞以外の雑誌・定期刊行物・書籍に関しては、2008年平成20年)4月1日付で新会社「朝日新聞出版」を設立し、業務を移管した。

また、朝日小学生新聞朝日中高生新聞(旧『朝日中学生ウイークリー』)については、子会社の「朝日学生新聞社」が発行している。

発行紙

朝日新聞

対象エリア
朝日新聞サービスアンカー(ASA)

その他

雑誌・定期刊行物

ちなみに、週刊アサヒ芸能は同社ではなく、徳間書店の雑誌である(同誌の旧名は徳間の由来にあたる新聞「アサヒ芸能新聞」)。

書籍・文庫

グループ会社

新聞・出版・国際衛星版

テレビ朝日系列局と関係放送局

販売

印刷・発送

不動産・ビル管理

人材派遣・保険事業

ネット事業

文化事業

広告

折込広告

旅行

就職

上場会社への出資状況

グループ会社を除く(括弧内の数字は、2006年3月31日現在の発行済株式総数に対する所有株式数の割合を示す)。

支配下にある基幹放送事業者

マスメディア集中排除原則において「支配」に当たる10%を超える議決権を有しているものとして公表されている地上基幹放送事業者[27]

  • 北海道テレビ放送株式会社
  • 青森朝日放送株式会社
  • 株式会社岩手朝日テレビ
  • 株式会社東日本放送
  • 秋田朝日放送株式会社
  • 株式会社山形テレビ
  • 株式会社福島放送
  • 株式会社茨城放送
  • 株式会社新潟テレビ21
  • 長野朝日放送株式会社
  • 北陸朝日放送株式会社
  • 株式会社静岡朝日テレビ
  • 名古屋テレビ放送株式会社
  • 朝日放送株式会社
  • 株式会社広島ホームテレビ
  • 山口朝日放送株式会社
  • 株式会社愛媛朝日テレビ
  • 九州朝日放送株式会社
  • 長崎文化放送株式会社
  • 熊本朝日放送株式会社
  • 大分朝日放送株式会社
  • 株式会社エフエム宮崎
  • 株式会社鹿児島放送
  • 琉球朝日放送株式会社

スポーツ事業

文化事業

提携メディア

契約通信社

特約海外新聞

日本国内の提携新聞社

朝日新聞社はここ数年、全国の地方新聞社や、同じく全国紙を発行する読売新聞社日本経済新聞社と新聞印刷業務で相互委託契約を結んでおり、下記に示すとおり、遠隔地の新聞輸送の時間短縮・コスト削減に務める傾向にある。

特に北陸地方は、2011年3月31日付以前は輸送距離の都合上、富山県東京管轄(印刷は北名古屋市名古屋本社の工場)で、石川県福井県大阪管轄(印刷は京都市の大阪本社の工場)という変則的なものだったが、同年4月1日から富山・石川版は金沢市北陸中日新聞工場への委託印刷が開始(福井はこれまで通り京都工場製作)され、管轄も大阪本社に統一された。逆に、中日新聞系の東京新聞東京中日スポーツについて、神奈川県川崎市周辺地域向けの新聞を関連会社の朝日プリンテックの工場で印刷するようになった。

業務提携

産学連携

航空部

朝日新聞社の『あさどり』(MD902)
朝日新聞社の『あすか』(セスナ サイテーション

多くの報道機関では報道用航空機の運用は朝日航洋などの航空事業者に委託しているが、朝日新聞社では1926年に自前の航空部を発足させており、現在でもヘリコプター4機(MD902AW109 SPなど)とビジネスジェット1機(セスナ サイテーション)を羽田空港、伊丹空港、福岡空港に待機させている。なおパイロット自社の養成は行っておらず、有資格者を採用している[31]

全国高等学校野球選手権大会開幕試合の始球式でボールを投下するのも自社のヘリコプターである[32]

事業は報道のみで旅客や貨物の輸送は行わないが、朝日カルチャーセンターの企画などで格納庫の見学会を開いている[33]

不祥事

記事の捏造・誤報については「朝日新聞#報道と取材の事例」を参照。

  • 1941年(昭和16年)10月14日にゾルゲ事件の首謀者の一人として逮捕された記者の尾崎秀実は、絞首刑に処されている。ソ連のスパイとして働いた功績により、ソ連政府から勲章と表彰状を受けたとされる。
  • 2004年平成16年)、社会部記者が取材でミニディスクに無断録音し、さらに録音内容を第三者に渡したため、朝日新聞社はこの記者を退社処分にした[34]。朝日側は処分の理由は無断録音ではなく、取材相手に敵対する側に内容を渡したためだと説明しているが、これを機に今後の取材の録音には相手の内諾を得るという内規を作った。
  • 2007年平成19年)9月12日付のJ-CASTニュースで、朝日新聞社内部(asahi-np.co.jp)からウィキペディア日本語版筑紫哲也など約820件の記事項目が大量に修正されていた事が報道され、その後9月11日に朝日新聞全社員に対して注意喚起が行われた。なお、J-CAST側が朝日新聞社の広報担当者に取材したところ、「社内規定で社内のネットワーク(社内LAN)の業務外使用をかねてより禁止している」と返答した[35]
  • 2009年平成21年)3月31日、前日に2ちゃんねる運営が朝日新聞社のドメイン(asahi-np.co.jp)からの書き込みを規制していた事が発覚した[36]。同掲示板の鉄道路線・車両板のスレッドにおいて、意味不明の連続書き込みによって2ちゃんねるの運営を妨害したのが主な理由であった。また、その書き込みには精神障害者や経済的弱者、被差別部落民らに対する差別を助長する書き込みも多数含まれていた[37]。朝日新聞では、2009年(平成21年)2月にインターネットにおける匿名性や誹謗中傷を非難する記事[38] を書いており、自らの首を絞める結果となった。この事件について、朝日新聞社が調査を行い、東京本社編集局の校閲センター員(当時49歳)が行ったことを突き止め、厳正な処分を行うと発表した[39]
  • 2012年平成24年)11月4日、朝日新聞中国語版の公式微博アカウントで、石原慎太郎の写真と共に「要骂请骂"小鬼子"」とコメントがなされた。これは「細野豪志大臣の『日本を小日本と罵らないように』という中国への要望」に対するコメントであり、日本語に訳すると「小鬼子と呼んでほしい」という意味である。「日本鬼子」が日本人に対する最大級の蔑称とされる事もあり、翌日11月5日に同アカウントで「我々のコメントは石原慎太郎氏とは何の関係もありませんし、悪意もありません」との表明を行い[40]、「(小鬼子という言葉は)中国本土では現在は、若い世代を中心に批判的なニュアンスが以前より薄れています。(中略)ただ、批判的なニュアンスが弱いとはいえ、『小鬼子』という言葉を使ったことは、軽率でした」と釈明した[41]
  • 2013年平成25年)5月13日、保守系団体「沖縄対策本部」が議員会館で「沖縄県祖国復帰41周年記念議員会館学習会」を開いた際、会場にて何者かが許可無く勝手に「ヨクキク強力除鮮液チョンキール」[42]「日韓断交」などとデザインされたステッカー[43]を持ち込んで販売しようとした[44]。会場内での物品の販売は禁止されており販売は差し止められたが、朝日新聞社会部の石橋英昭記者がツイッターで、会議室を借りた世話人の西銘恒三郎議員がこのような行為を推奨しているかのようなツイートをしたため、西銘の事務所に多数の抗議が寄せられた。「沖縄対策本部」の代表は事実誤認であるとして朝日新聞社に強く抗議し、朝日新聞社からの西銘に対する公式な謝罪を要求。その後、石橋は問題のツイートを削除し「誤解を招く表現があり、関係者にご迷惑をおかけした」と謝罪ツイートした。また、朝日新聞社は石橋の上司から西銘の事務所に謝罪の電話を入れた[45]
  • 2013年(平成25年)6月25日パソコン遠隔操作事件において朝日新聞社と共同通信社の複数の記者が、「真犯人」を名乗る人物が犯行予告などを送信するのに使ったフリーメールのサーバーに、パスワードなどを不正に入力してアクセスしたとして、不正アクセス禁止法で書類送検されることが分かった。共同通信社は同年4月時点でアクセス行為を認め、「真犯人に近づく目的だったが、取材上、行き過ぎがあった」としていた。また、警察発表後、「形の上では法律に抵触する可能性がありますが、事件の真相に迫るための取材行為だったことを捜査当局に説明し、理解してもらえたと思います」とした。朝日新聞社は「正当な取材の一環で、法律上も報道倫理上も問題ないと考えます。手続き上、書類送検されることになりますが、本社は弁護士を通じ、正当な業務だったとする見解を警視庁に伝えています」とした[46]。本件はその後、起訴猶予処分が下され、不起訴となった[47]
  • 2013年(平成25年)7月20日ニコニコ生放送で放映された「維新なチャンネル 〜橋下徹代表も出演〜 投票前夜スペシャル 」の放送中、出演していた橋本徹と松井一郎は、放送前日の7月19日に京都市役所前で行われた日本維新の会の選挙演説中、京都総局の政治記者が警備スタッフに対し、街宣車への接近を要求した上で、朝日新聞の名称を出して恫喝していたと主張している[48]
  • 2015年(平成27年)8月2日、冨永格特別編集委員が自身のツイッターに、インターネット上に流れていたナチス・ドイツの旗や旭日旗を掲げたデモの写真とともに「東京での日本人のナショナリストによるデモ。彼らは、安倍首相と彼の保守的な政権を支持している」と英語とフランス語で書き込んだ。その後、冨永はツイートを削除し、「嫌韓デモに参加する人たちには安倍首相の支持者が多いという趣旨でしたが、英語ツイートに『一般的に』の言葉が抜けていましたので、彼らがこぞって首相を支持しているかの印象を与えるツイートになってしまいました。失礼しました」と釈明、謝罪した。また、朝日新聞社からの指示で改めておわびをツイートした[49][50]。朝日新聞社は8月5日の朝刊におわび記事を掲載するとともに、冨永を「公認記者」(社名などを名乗ってツイッターを利用できる)及びコラム「日曜に想う」執筆者から外すことを表明した[51]

関連団体

関係者・出身者

関係のある主要な写真家
  • 大久保好六(1900 - 1936)
  • 島田謹介(1900 - 1994)
  • 田中幸太郎(1901 - 1995)
  • 影山光洋(1907 - 1981)
  • 小久保善吉(1910 - 1993)
  • 浜野嘉夫(1911? - 1937)
  • 大束元(1912 - 1992)
  • 松本栄一(1915 - )
  • 吉岡専造(1916 - 2005)
  • 船山克(1923 - )
  • 秋元啓一(1930 - 1979)
  • 富山治夫(1935 - )※嘱託
  • 石川文洋(1938 - )
  • 秋山亮二(1942 - )
  • 山根敏郎(1953 - )

脚注

注釈

  1. ^ 例えば、全国高等学校野球選手権大会(いわゆる「夏の甲子園」)を日本高等学校野球連盟と共に主催している。
  2. ^ a b c d e f 各社屋1階の道路沿いに新聞掲示板常設
  3. ^ 1919年(大正8年)に株式会社化して以来、「村山家」(初代当主 村山龍平紀州藩出身の士族だが、娘の藤子の結婚相手として、岸和田藩藩主の岡部家(子爵)から村山長挙を婿養子にした。その岡部家に連なるのが、三菱財閥創業家「岩崎家」である。長挙の実兄は、創業者岩崎弥太郎の娘婿の加藤高明の娘と結婚、さらに末弟は岩崎本家直系と結婚した。村山家を裏から支えてきた岡部家の当主、岡部長職は、鳩山和夫(鳩山家初代当主)とともに、1875年(明治8年)、第一回官費留学生としてイェール大学ブッシュ親子の母校であり、二人が入会していた秘密結社スカル・アンド・ボーンズ」がある)に留学している。岡部と鳩山が同大学で学んでいたのは、アメリカ憲法と国際関係法だった)で4割強、「上野家」(初代当主 上野理一:実兄が豊田善右衛門といい、三井財閥で、当時の主力輸出商品、生糸を生産する三井系店の当主(社長)をしていた)で2割強、合わせて7割近くの株が両家によって保有されてきた[3]
  4. ^ 資本金150万円。株主は村上龍平/藤子、上野理一/清一などで、村山家が全体の58%、上野家が30%、そして社員が12%を所有していた。
    定款22条「株主総会は本社発行の新聞紙の記事論説に干渉することを得ざるものとす」は、白虹事件を機会に書かれたもので、現在にも継承されている。 奥村宏 『徹底検証 日本の五大新聞』 七つ森書館 2009年3月 P 38-39
  5. ^ 輸送上の問題による。ただし、2011年4月から中日新聞北陸本社が石川・富山両県で発行される分の印刷を受け持つことになった(いわゆる、受託印刷。なお、福井県で発行される分については2011年4月以降も京都工場で印刷)関係から大阪本社管轄に戻った
  6. ^ 野村秋介
  7. ^ なお、石見地区に発送される大阪本社発行版は2008年4月1日以降も従来通り、西部本社管轄の朝日プリンテック北九州工場で印刷されていたが、2010年4月5日からは広島県廿日市市中国新聞社広島制作センターでの印刷に変更された。
  8. ^ この時点での株保有状況を括弧内の2007年3月時点のものと併記する。
    村上美知子 - 14.61%(36.46%)
    上野尚一 - 12.82%(12.82%)
    朝日新聞社従業員持株会 - 12.67%(12.03%)
    テレビ朝日 - 11.88%(0%)
    香雪美術館 - 9.97%(0%) この増加は美知子氏からの寄付。
    これに対しテレビ朝日の株主構成は下記の通りである。株式持ち合いをするようになったのが分かる。
    朝日新聞社 - 28.85%(33.85%)
    東映 - 16.09%(16.09%)
    香雪美術館 - 5.00%(0%)
    みずほ信託退職給付信託大日本印刷口 - 4.01%(4.01%)
    九州朝日放送 - 3.20%(3.20%)
    奥村宏 『徹底検証 日本の五大新聞』 七つ森書館 2009年3月 P 40
  9. ^ 富山県・石川県の新聞を石川県金沢市にある北陸中日新聞の工場に委託印刷されることによるもの。
  10. ^ 1989年9月〜2011年3月までは東京本社管轄
  11. ^ フランスインターナショナル・ヘラルド・トリビューンと提携した英字紙。
  12. ^ [1]
  13. ^ [2]
  14. ^ [3]
  15. ^ 前身の日本ヘリコプター輸送発足時に出資)
  16. ^ 1950年から1976年まで朝日新聞社単独主催、その後毎日新聞社単独主催を経て、2007年からは毎日新聞社との共催となった。
  17. ^ ただし、中日新聞社との提携が発表された当初は、福井県向けの新聞についても印刷を委託させる予定だった(福井県向けの印刷委託が見送られた理由については不明)

出典

  1. ^ 日本ABC協会「新聞発行社レポート 半期・普及率」2015年1月〜6月平均
  2. ^ 岩瀬達哉『新聞が面白くない理由』講談社、1998年。
  3. ^ ベンジャミン・フルフォード『ステルス・ウォー』 講談社 2010年 ISBN 9784062161244
  4. ^ 本社とテレ朝、新たな提携枠組み合意 株式相互持ち合い - asahi.com 2008年6月6日(2008年6月7日時点のアーカイブ
  5. ^ 朝日新聞百年史編修委員会『朝日新聞社史 昭和戦後編』朝日新聞社、1994年、257頁。 
  6. ^ 朝日新聞百年史編修委員会『朝日新聞社史 昭和戦後編』朝日新聞社、1994年、257-259頁。 
  7. ^ 朝日新聞百年史編修委員会『朝日新聞社史 昭和戦後編』朝日新聞社、1994年、322頁。 
  8. ^ 朝日新聞名古屋本社五十年史編修委員会 編『朝日新聞名古屋本社五十年史』朝日新聞名古屋本社、1985年、419頁。 
  9. ^ 朝日新聞百年史編修委員会『朝日新聞社史 昭和戦後編』朝日新聞社、1994年、322頁。 
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  12. ^ 朝日新聞社が「Twitter」開始、日本対カタール戦を中継
  13. ^ 中日新聞社と相互委託印刷で提携します 2009年10月15日(2009年10月18日時点のアーカイブ
  14. ^ 朝日新聞社が紀伊民報と業務提携 2010年1月18日(2010年1月19日時点のアーカイブ
  15. ^ 「電子書籍のオープンプラットフォーム構築へ」 ソニー、KDDI、凸版、朝日新聞が新会社 iPad、Kindle対応の可能性も
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  42. ^ 大日本除虫菊・キンチョールのホーロー看板のコラージュ
  43. ^ 実物画像
  44. ^ 韓国人差別ステッカーを議員会館で販売 自民議員側は関係否定して困惑顔 ジェイ・キャスト2013年5月14日
  45. ^ 沖縄対策本部■【緊急報告】朝日新聞社会部、西銘事務所へ謝罪、石橋英昭記者注意、ツイッター削除
  46. ^ “共同、朝日記者ら書類送検へ=メール不正アクセス容疑-PC遠隔操作取材で・警視庁”. 時事通信. (2013年6月25日). http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013062500123 2013年6月25日閲覧。 
  47. ^ 共同、朝日記者を起訴猶予 取材でサーバーにアクセス
  48. ^ YouTube「維新なチャンネル 〜橋下徹代表も出演〜 投票前夜スペシャル」 24:40秒より。
  49. ^ 朝日編集委員、首相にレッテル「ナチ支援者は安倍支持者」 ツイート削除し謝罪
  50. ^ 朝日記者ツイート:カギ十字写真に「安倍政権の支持者」
  51. ^ 朝日新聞 2015年8月5日朝刊

参考文献

関連項目

外部リンク