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大広

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社大広
Daiko Advertising Inc.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
大阪本社530-8263
大阪市北区中之島2-2-7
中之島セントラルタワー
東京本社105-8658
東京都港区2-14-5
本店所在地 530-8263
大阪市北区中之島2-2-7
中之島セントラルタワー
設立 1944年昭和19年)2月28日
(近畿広告株式会社)
業種 サービス業
法人番号 3120001056530 ウィキデータを編集
事業内容 新聞雑誌ラジオテレビを主媒体とするすべての宣伝広告の取扱い
文化スポーツ等の催事の企画・運営
宣伝広告表現の企画・制作・製版
代表者 [泉恭雄](代表取締役社長
資本金 28億76万3,802円
売上高 260億8,200万円
(2024年3月期)[1]
営業利益 △1億8,000万円
(2024年3月期)[1]
経常利益 31億9,900万円
(2024年3月期)[1]
純利益 33億4,000万円
(2024年3月期)[1]
純資産 219億5,900万円
(2024年3月期)[1]
総資産 465億6,100万円
(2024年3月期)[1]
従業員数 647名(2023年4月1日現在)
決算期 3月31日
主要株主 博報堂DYホールディングス 100%
関係する人物 高野功(元社長)
岩井秀一(元社長)
外部リンク https://www.daiko.co.jp/
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株式会社大広(だいこう、: Daiko Advertising Inc.)は、大阪府大阪市北区中之島に本社を置く広告代理店博報堂DYホールディングス傘下。

概要

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1944年2月28日、金水堂(1893年創業)や京華社(1895年創業)など関西地域を本拠とする広告代理店14社の統合により、近畿広告株式会社として設立。

1960年11月1日、現社名に改称以降、今日に至る。なお、現社名は大阪広告等の略称ではなく「大きく広く羽ばたく」という意味で命名された。

現在は大阪本社・東京本社の2本社制をとり、全国に6ヵ所の事業所、国内外23の連結対象グループ会社を有する。

2000年、複数の広告会社グループを擁する世界第1位の「インターパブリック・グループ」、および同グループ会社「ロウ アンド パートナーズ ワールドワイド」と業務提携を行い、グローバル体制を整備。

日本国内では、2003年10月に博報堂および読売広告社との共同持株会社「博報堂DYホールディングス」を設立。 同年12月には3社のメディア部門を集約した総合メディア事業会社「博報堂DYメディアパートナーズ」の設立により従来の競合関係とは別に、事実上の協力関係も強化している。

経営統合の実現までは朝日新聞社オムニコムグループ、および近畿日本鉄道が大株主であった。

しかし2020年3月期・2021年3月期決算では大きく売上営業利益を減らし営業利益に至っては2期連続赤字に陥っている。テコ入れとして、2021年3月に45~59歳までを対象に150人の早期・希望退職を実施。大阪に所有していた創業地である北浜など、2つの固定資産と保有株式の売却、朝日新聞社との合弁会社「朝日エリアアド」を2021年6月に解散させるなどリストラクチャリングを推進している。

近年の代表作品(CM)

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代表作品(アニメ・特撮)

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2021年現在、アニメ・特撮に関しては博報堂DYメディアパートナーズが一手に引き受けているため、大広名義でクレジットされた作品は『ロボタン』のリメイク版と『ののちゃん』(ほぼ)を除くと、全てが1970年代のもので、特に大阪地区の系列ネットチェンジ後のテレビ朝日系の作品が多くある。主なものを下記に列挙した。

不祥事

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東京五輪組織委理事への資金提供疑惑

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2020年東京オリンピック・パラリンピックの公式スポンサーであったAOKIホールディングスからの受託収賄で、2022年8月17日東京地検特捜部逮捕された大会組織委員会理事であった高橋治之に対し、同社が不正な資金提供を行った疑いがもたれている。スポンサーの選任代理店は高橋がかつて専務顧問を務めていた電通が引き受けていたものの、大広がサービス業種広告主に限って電通の協力代理店として選ばれるよう高橋が働きかけ、高橋が知人の会社を経由して大広側から金を受け取っていたと疑いがもたれている[2]

2022年9月5日、東京地検特捜部は大阪市にある本社および東京都港区の東京本社の家宅捜索に踏み切った。大広側は関与を否定していたが[3]9月27日、特捜部は、兵庫県西宮市にある大広の執行役員の自宅を家宅捜索し、執行役員は贈賄容疑で逮捕された[4][5]10月18日、谷口が贈賄罪で起訴された[6]

なお、五輪汚職をめぐっては、同年10月19日に、大広と同様に電通から再受託されたADKホールディングスも贈賄を行っていたとされ、ADKの社長や経営幹部ら3人も贈賄容疑で逮捕されている[7]

2024年3月12日東京地方裁判所は元執行役員に懲役2年執行猶予4年の判決を言い渡した[8]。同年11月26日東京高等裁判所は一審判決を支持し、元執行役員側の控訴を棄却した[9]

関連事項

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脚注

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  1. ^ a b c d e f 株式会社大広 第109期決算公告
  2. ^ 大広を家宅捜索 電通「下請け」で元理事に資金提供か 五輪汚職”. 毎日新聞 (2022年9月5日). 2022年9月5日閲覧。
  3. ^ 【速報】東京五輪汚職 広告大手「大広」を家宅捜索 東京地検特捜部 大広社長は関係否定”. FNNプライムオンライン (2022年9月5日). 2022年9月5日閲覧。
  4. ^ 広告会社「大広」執行役員を贈賄容疑で新たに逮捕 元理事は3回目の逮捕 東京五輪汚職事件 東京地検特捜部”. TBS NEWS DIG. 2022年9月27日閲覧。
  5. ^ 業界4位の大広 五輪汚職で逮捕の執行役員は「優秀な営業マン」”. 毎日新聞 (2022年9月27日). 2022年10月17日閲覧。
  6. ^ “五輪汚職、元理事を受託収賄罪で追起訴 大広ルート”. 日本経済新聞. (2022年10月18日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE187FQ0Y2A011C2000000/ 2022年10月18日閲覧。 
  7. ^ 組織委元理事、4回目逮捕=さらに5400万円収賄疑い―ADKとサン・アローから請託・五輪汚職”. 時事通信 (2022年10月19日). 2022年10月19日閲覧。
  8. ^ “五輪汚職「大会の信頼失わせた」 東京地裁、大広元執行役員に有罪判決”. 産経新聞. (2024年3月12日). https://www.sankei.com/article/20240312-KK3AURYT35IK3ARSZVAXIKDNAU/ 2024年3月12日閲覧。 
  9. ^ “大広元幹部、二審も有罪 東京五輪汚職で初の高裁判決”. 日本経済新聞. (2024年11月26日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE25AC70V21C24A1000000/ 2024年12月18日閲覧。 

外部リンク

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