荒垣秀雄
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荒垣 秀雄(あらがき ひでお、1903年7月19日-1989年7月8日)は、昭和期の新聞記者・コラムニスト。岐阜県吉城郡(現在の飛騨市)出身。
経歴
[編集]1926年、旧制斐太中学(現岐阜県立斐太高等学校)を経て早稲田大学政治経済学部卒業。東京朝日新聞に入社[1]。満州事変の従軍記者として活躍し、1937年のジョージ6世戴冠式に特派され、文名を高めた。1939年に東京本社社会部長になる。その後、リオデジャネイロ支局長やマニラ総局長を歴任する。
太平洋戦争終結後の1945年11月に論説委員となり、「天声人語」を17年半にわたって担当してその名を高め、1956年に第4回菊池寛賞受賞(「天声人語」の執筆により)。
1963年の退社後はコラムニスト・自然保護活動家として活躍、日本自然保護協会会長などを務めた。
出演番組
[編集]- この人この道(NHK総合) - きき手
著書
[編集]- 北飛騨の方言 刀江書院 1932 言語誌叢刊
- 新日本の足音 河出書房 1948
- 戦後人物論 八雲書店 1948
- 現代人物論 河出書房 1950
- 民族の微苦笑 天声人語より 光文社 1950
- 新聞の眼 河出書房 1951
- 喜怒哀楽 赤紙の夢など 要書房 1952
- 題名のない新聞欄 天声人語より 河出書房 1952
- 世相の風土 要書房 1953
- 新聞の片隅の言葉 天声人語から 暮しの手帖社 1954
- 社会散歩 1955 河出新書
- 世相の四季 朝日新聞・天声人語より 春陽堂書店 1957
- ふだんぎ抄 六月社 1957
- コラムのつぶやき 角川書店 1958
- 世相歳時記 有紀書房 1959
- 街路樹の独語 春秋社 1962
- 人も世も花も 春秋社 1962
- 人も世も花も 続 春秋社 1963
- 自然 「天声人語」十八年の歳時記 朝日新聞社 1964
- 飛騨 風土と民俗 細江光洋写真 朝日新聞社 1964
- 世相のながれ 「天声人語」にみる戦後18年 恒文社 1966
- 時の素顔 荒垣秀雄対談 週刊朝日編集部編 恒文社 1965-66
- 季節の余白 朝日新聞社 1967
- ゴルフ博物誌 実業之日本社 1968
- 日本のふるさと 荒垣秀雄随筆集 原書房 1977.7
- 国栄えて山河ほろぶ ふるさとの自然誌 どうぶつ社 1978.3
- 森や山河や海のつぶやき 家の光協会 1979.4
- メダカのいる川 朝日ソノラマ 1980.11
- 花鳥ゴルフ歳時記 全国加除法令出版 1983.7 JED新書
- 荒垣秀雄ザ・コラム 天・声・人・語の巻 1984 角川文庫
- 花と緑のことば 講談社 1984.5
- 老樹の青春 朝日新聞社 1985.11
- 人・旅・自然 社会保険出版社 1986.12
- 自然と人生 講談社 1987.10
- 昭和-人も世も花も 騒人社 1989.3
編著
[編集]- 朝日新聞の自画像 鱒書房 1955
- 現代用語辞典 1956 河出新書
- 日本のレジスタンス 河出書房新社 1964
- 人生の恩師 私の勇気を目覚めさせたもの 大和書房 1969 銀河選書
- 日本の四季 朝日新聞社 1976 朝日小事典
- 四季の博物誌 1988.7 朝日文庫
脚注
[編集]- ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰、『コンサイス日本人名辞典 第5版』、株式会社三省堂、2009年 58頁。
参考文献
[編集]- 有山輝雄「荒垣秀雄」(『国史大辞典 15』(吉川弘文館、1996年) ISBN 978-4-642-00515-9)