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東能代駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
機織駅から転送)
東能代駅[* 1]
駅舎(2021年4月)
ひがしのしろ
Higashi-Noshiro
地図
所在地 秋田県能代市鰄渕字下悪戸[1][2]
北緯40度11分29.05秒 東経140度3分57.33秒 / 北緯40.1914028度 東経140.0659250度 / 40.1914028; 140.0659250座標: 北緯40度11分29.05秒 東経140度3分57.33秒 / 北緯40.1914028度 東経140.0659250度 / 40.1914028; 140.0659250
所属事業者
電報略号 ヒノ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[2]
乗車人員
-統計年度-
462人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1901年明治34年)11月1日[1][2]
乗入路線 2 路線
所属路線 奥羽本線
キロ程 355.4 km(福島起点)
[* 3]北金岡 (6.0 km)
(4.9 km) 鶴形
所属路線 五能線
キロ程 0.0 km(東能代起点)
(3.9 km) 能代
備考
  1. ^ 改称経歴
    - 1909年(明治42年):能代駅→機織駅
    - 1943年(昭和18年):機織駅→東能代駅
  2. ^ 定期貨物列車の発着はなし。
  3. ^ この間に南能代信号場あり(当駅から2.9 km先)。
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東能代駅(ひがしのしろえき)は、秋田県能代市鰄渕(かいらげふち)字下悪戸(しもあくど)[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)のである[2]

概要

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米代川南岸に位置し、能代市の中心部からは離れている。奥羽本線五能線の2路線が乗り入れ、接続駅となっている。所属線は奥羽本線[4]であり、五能線は当駅が起点となる。JR貨物は奥羽本線のみ第二種鉄道事業免許を有しており、当駅は同社の貨物駅でもあるが、現在はトラック便も含めて定期便の発着はない。

歴史

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駅構造

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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。なお、跨線橋は2020年(令和2年)3月26日より、階段に「天空の不夜城」をモチーフとしたラッピングがなされている[報道 2][新聞 3]

構内南側に鉄筋駅舎を備える。直営駅であり、自動改札機Suica非対応、えきねっとQチケ対応[1])、自動券売機話せる指定席券売機[3][報道 1]、無人KIOSKが設置されている。東能代統括センター所在駅で秋田支社県北地区の地区駅となっている。また管理駅として奥羽本線の鯉川駅 - 陣場駅間、五能線の能代駅 - 岩館駅間の各駅を管理している。

1番線のホーム上にはバスケットボールのゴールポストが設置されている[9]。2・3番線のホーム上には「リゾートしらかみ」で使用される「くまげら」編成を模様した待合室が設置されている[9]。また、待合室内にはキハ58系気動車第23編成の運転席が設置されており、椅子に座ることができる[9]

構内には東能代統括センター乗務ユニットがあり、転車台が設置されている[9]。また、夜間滞泊も行われている。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 奥羽本線 上り 秋田大曲方面[10]
2 下り 大館弘前青森方面[10]
3 五能線 下り 能代岩館深浦方面[10]
  • 臨時快速「リゾートしらかみ」は2番線から発着する。

駅弁

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過去には下記の駅弁をKIOSKで取扱っていた[11]。いずれも大館駅「花善」謹製。KIOSKの無人化に伴い取扱を終了した。

東能代オフレールステーション

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東能代オフレールステーション(略称、東能代ORS)は、かつて旅客駅の北側にあった、JR貨物東能代駅に属するコンテナ集配基地である。12フィートのコンテナ貨物を取扱っており、貨物列車代替のトラック便秋田貨物駅との間で1日2往復運行されていた。

元々東能代駅は貨物列車が発着していたが、1998年(平成10年)にトラック代行輸送に転換され自動車代行駅となった。その後2006年(平成18年)の名称整理の際にオフレールステーションとなった。しかし、2013年(平成25年)のダイヤ改正でそのトラック便も廃止され、東能代オフレールステーションの営業は終了した。同時に、JR貨物東能代駅は、貨物列車・トラック便ともに定期便の設定がない車扱臨時取扱駅となった。

そのほか、駅北側にある秋木工業(現 アキモクボード)を通って米代川に向かう専用線も存在した。専用線敷設当時は米代川の砂利輸送を行っていたが、後に秋木工業の木材輸送として使われるようになった。この秋木工業専用線は1993年(平成5年)に廃止されたが、専用線の跡地は大半が道路や駐車場に転用されているものの、踏切跡や鉄橋跡など一部の跡地は線路が撤去されずに残っている。

利用状況

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旅客

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JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員462人である[旅客 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

1日平均乗車人員推移
年度 定期外 定期 合計 出典
2000年(平成12年)     829 [旅客 2]
2001年(平成13年)     819 [旅客 3]
2002年(平成14年)     799 [旅客 4]
2003年(平成15年)     777 [旅客 5]
2004年(平成16年)     749 [旅客 6]
2005年(平成17年)     720 [旅客 7]
2006年(平成18年)     676 [旅客 8]
2007年(平成19年)     622 [旅客 9]
2008年(平成20年)     603 [旅客 10]
2009年(平成21年)     573 [旅客 11]
2010年(平成22年)     555 [旅客 12]
2011年(平成23年)     508 [旅客 13]
2012年(平成24年) 204 320 524 [旅客 14]
2013年(平成25年) 201 335 536 [旅客 15]
2014年(平成26年) 196 325 521 [旅客 16]
2015年(平成27年) 190 322 513 [旅客 17]
2016年(平成28年) 193 318 511 [旅客 18]
2017年(平成29年) 191 314 506 [旅客 19]
2018年(平成30年) 196 303 500 [旅客 20]
2019年(令和元年) 178 310 488 [旅客 21]
2020年(令和02年) 88 310 399 [旅客 22]
2021年(令和03年) 102 311 414 [旅客 23]
2022年(令和04年) 126 312 438 [旅客 24]
2023年(令和05年) 145 317 462 [旅客 1]

貨物

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「能代市の統計」によると、2000年度(平成12年度)- 2012年度(平成24年度)の貨物輸送の推移は以下のとおりであった。なお、2001年度(平成13年度)- 2004年度(平成16年度)の統計は公表されていない。

貨物輸送推移
年度 発送 到着 出典
2000年(平成12年) 12,764 7,310 [貨物 1]
2001年(平成13年) 非公表 非公表  
2002年(平成14年)
2003年(平成15年)
2004年(平成16年)
2005年(平成17年) 8,449 7,088 [貨物 1]
2006年(平成18年) 8,746 6,531
2007年(平成19年) 11,933 5,753
2008年(平成20年) 9,479 4,810
2009年(平成21年) 7,620 4,390 [貨物 2]
2010年(平成22年) 7,383 4,100
2011年(平成23年) 7,620 4,082
2012年(平成24年) 8,164 3,445

駅周辺

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特急列車停車駅ではあるが、乗換駅としての性格が強く、駅前も商店などは少ない。能代市街地(能代市役所)は五能線能代駅が最寄り駅である。

バス路線

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その他

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  • 仙台・東京方面への往復JRきっぷを購入した乗客が無料で利用できる「こまち駐車場」がある(46台分)。
  • 待合室内にはかつて秋田車両センター(現・秋田総合車両センター南秋田センター)に所属していたキハ58-23の運転台が設置されている。以前は水槽も設置されており、地元の名産であるハタハタが飼育されていた。

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
奥羽本線
快速
森岳駅 - 東能代駅 - 二ツ井駅
普通
北金岡駅 - 南能代信号場 - 東能代駅 - 鶴形駅
五能線
  • 臨時快速「リゾートしらかみ」停車駅
快速(上りのみ)・普通
東能代駅 - 能代駅

脚注

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記事本文

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注釈

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  1. ^ 鉄道貨物協会『貨物時刻表』において、2013年度版より車扱臨時取扱駅として記載され、2014年度版では駅名表記も「東能代ORS」から「東能代」に変更されている。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e 駅の情報(東能代駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 『週刊 JR全駅・全車両基地』 31号 青森駅・弘前駅・深浦駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年3月17日、19頁。 
  3. ^ a b c d 駅の情報(東能代駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2020年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月10日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 石野 1998, p. 537.
  5. ^ 明治36年逓信省告示第615号(明治36年12月9日付官報第6132号掲載)
  6. ^ 石野 1998, p. 548.
  7. ^ 石野 1998, p. 549.
  8. ^ 昭和18年鉄道省告示第140号(昭和18年6月3日付官報第4915号掲載)
  9. ^ a b c d 『鉄道ジャーナル』通巻653号 p.41
  10. ^ a b c JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(東能代駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月7日閲覧。
  11. ^ 『JTB時刻表 2022年3月号』JTBパブリッシング、2022年、649頁。 

報道発表資料

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  1. ^ a b c 「JR東能代駅『話せる指定席券売機』利用促進キャンペーン」を実施します!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2020年10月14日。オリジナルの2020年10月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201015094254/https://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20201014-1.pdf2020年10月15日閲覧 
  2. ^ a b JR東能代駅の跨線橋階段に「能代七夕『天空の不夜城』」をラッピングします!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2020年3月19日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200517141957/https://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20200319-3.pdf2020年5月17日閲覧 
  3. ^ Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20240711051550/https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240711_ho02.pdf2024年8月6日閲覧 

新聞記事

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  1. ^ 「待望の「白鳥」初停車 東能代駅で花束贈り歓迎」『読売新聞』1962年6月11日、秋田読売。
  2. ^ 「秋田鉄道管理局、みどりの窓口増設」『日本経済新聞日本経済新聞社、1986年12月17日、地方経済面、東北A、2面。
  3. ^ a b 階段を「天空の不夜城」にラッピング JR東能代駅」『秋田魁新報』2020年3月27日。オリジナルの2020年9月7日時点におけるアーカイブ。2020年9月7日閲覧。

利用状況

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旅客

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  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月18日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月28日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月11日閲覧。
  24. ^ 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。

貨物

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  1. ^ a b 運輸・通信・観光” (PDF). 平成21年版 能代市の統計. 能代市. p. 83 (2010年3月16日). 2019年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月19日閲覧。
  2. ^ 運輸・通信・観光” (PDF). 平成25年版 能代市の統計. 能代市. p. 83 (2014年5月16日). 2019年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月19日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 武田元秀、山井美希(写真)「秋田青森県境の奥羽本線」『鉄道ジャーナル』第55巻第3号(通巻653号)、成美堂出版、2021年3月1日、40-45頁、ISSN 0288-2337 
  • 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目

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外部リンク

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